名古屋市民オンブズマン 　　　HP=www.ombnagoya.gr.jp　　　　　第130号　2003年８月５日

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名古屋市議費用弁償訴訟敗訴

　　かって全国的に有名になった､敗訴後控訴中に返金して形式勝訴を得る愛知･名古屋方式が、さらに進化成熟を遂げ､改正法規の施行日を遡らせて勝訴を得るまでに洗練された。
　行政と総与党立法府の馴れ合いでは､向かうところ敵なし。司法にﾁｪｯｸ能力なしでは､市民は何も信じられない。
　三権分立とは何なのか？　これでも法治国家か？
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高裁条例遡及改訂への疑問に答えず　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　回答は最高裁で得よう

　高裁判決は､我々が控訴理由で第一にあげた
　「違法な行為を事後の議決で適法化することが､無制限に許容されれば､執行機関は多数与党の力を借り過去の違法行為をすべて適法化でき､不当である」との主張｡　さらに本件では「決議の対象が自ら受領した費用弁償という議員の利害関係で公正な決議が期待できない」という二重の問題に答えていない｡

* 市議からは支給拒否や返還・供託の動き *

　費用弁償の受け取り拒否を公約にして当選した市議を除名した民主ｸﾗﾌﾞはなぜ公約を認めていたのか？
　費用弁償の内容が政調費と重複するが弁明は？
全国一の高額を「他県並みに減額する」くらいのごまかしでは収まらない費用弁償の根本問題とは？
　市議が受け取っている地下鉄市ﾊﾞｽのﾊﾟｽはどうするのか？常にタクシーで登庁する市議はいるのか？
そもそも費用弁償の金額算出根拠は無い？

議員定数是正は出来なくても、
支給金不返還議決は即座にしてしまう

こんなお手盛り市議には定員削減で答えよう

こんな市議が市民の役に立つのか？違憲状態の議員定数を改善できない市議に代わって､単純に市議数を再配分すれば､下表の「比例配分」の様になる｡
　さらに現在の選挙人数対市議数が最低の守山区に準拠して市議数を配分すれば､市議は総数５６人｡なんと現行から１９人もの削減になる｡
　各地の自治体で､議員数の削減が進んでいる中､これは大いに魅力的な数字ではないか｡

魅力的な市議定数改正案

＊１　選挙人数 ＝ 単位千人､２００３年６月市選管発表
＊２　比例配分 ＝ 選挙人数に現在市議数を案分（議員一人あたりの平均選挙人数22,952人）
＊３ 最低準拠 ＝ 現状代表比率が最低の守山区（30,994人で議員１人）並みとした市議数　

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わからない訴訟費用の負担　一・二審裁判官の信義則の違い？

一審で市側の負担とされた訴訟費用が､全額原告負担とされた｡一審の判決直前に敗訴を示唆された市側が､敗訴を免れるため（市長が会見で表明）の訴訟対策として条例施行日を遡及させて勝訴､このような状況での訴訟費用を原告が負担しなければならないというのは､市民の常識では法律がおかしいとしか言いようがない｡
　二審判決では､今回の勝訴者(市側)に訴訟費用の負担をさせることは民事訴訟法の規定上出来ず､信義則上要件に準ずる例外にも当たらないとしている。
　一審では前後の事情に照らして､行訴法･民訴法･を適用し市側に負担させており､一審と二審の判断がわかれたということだ｡

半田市,提訴を前にあえなく不戦敗
公文書非公開決定を２週間で撤回

　半田市長は､７月11日､市民ｵﾝﾌﾞｽﾞ知多半島が公開請求した文書を｢業務の執行に著しい支障を生じ､又は著しく困難にする事が明らかなため非公開｣と決定通知した｡そして､非公開取り消しの住民訴訟が起こされることを知るや28日公開に処分を一転､文書の提供元である市議会市民ｸﾗﾌﾞが､公開を認めたというのが理由だ｡
　これは､半田市の場合､市の公文書（市は非公開決定で公文書である事を認めている）が公開請求された場合､公開･非公開の決定が議会会派の意向などに左右される事を認めたものである｡
　半田市は､広報と情報公開を混同していると言うことである｡

非公開騒ぎの文書は「日本車両のPCB処理施設」に関する勉強会資料

　　そもそも騒ぎの発端は､市議の会派市民ｸﾗﾌﾞが開いたＰＣＢ処理施設についての勉強会に､市の部長以下３名が出席､配付された資料を持ち帰ったため､市民が資料を見たいと公開を求めたことによるもの｡
　この文書の公開をためらう事は､処理施設の内容に胡散臭さが漂う証拠ともなりかねない｡
　公開された資料には､　「PCB処理技術に求められること」（住民合意を得るために）として､　

選挙月の十数日間で愛知県議各会派は
　これだけの政務調査費を使い切りました。すごいでしょう！！
この中には選挙費用･政党活動費用は入っていない（ことになっている）のです｡
これはやはり領収書の公開が必要です！

愛知県議会は４月に議員選挙があって議員は任期が切れるため､一ヶ月分だけの政務調査費が支給された｡
そのため4月分とはいえ任期としては1ヶ月に満たない｡
　また､政務調査費は選挙運動や政党活動には使えないため､この月の政務調査費の消化はきわめて不自由なはずである｡
　そのような目で表をみてみると興味津々である｡

　　　　　　　　　　　　愛知県議会会派別４月分政務調査費　　　　　　　　　　　 　　　2003年７月16日公開

　名古屋市民ｵﾝﾌﾞｽﾞ&ﾀｲｱｯﾌﾟＧの合同総会　
　７月１２日pm3:00両ｸﾞﾙｰﾌﾟの合同総会を「かっぱ園」で開催､佐久間代表の挨拶に続き滝田
弁護士から０２年度会計報告､新海弁護士から最近数年の活動についての総括があった｡
　終わってpm5:00から懇談会､３０名ほどで気炎を上げ､二次会三次会まで続いた｡　　　　　　
名古屋市民ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝ佐久間信司代表挨拶
　名古屋市民ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝﾀｲｱｯﾌﾟｸﾞﾙｰﾌﾟは今から８年前，全国市民ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝ連絡会議の第２回大
会を名古屋で開催した時に，名古屋市民ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝの応援団として結成されました｡ちょうど
その大会でｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝが全国の呼びかけた問題が上下水道談合問題でした｡公取の摘発を
受けて各地で住民監査請求・住民訴訟を出そうということになった訳です｡裁判は公金支出
後１年の除斥期間の壁があり難儀しましたが，最高裁の新判断でこの壁を見事突破し，今
年早々には，企業から愛知県と名古屋市に相当額の損害金の返還をさせ解決しました｡　　
多額の弁護士報酬も獲得しました｡この成果を今後の活動に大いに活用してゆきましょう｡　
また今年８月末には第１回大会を開催した仙台市で第１０回全国大会が開かれます｡　　　
ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝ活動も２巡目に入ります｡名古屋市民ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝ活動の屋台骨を担っている皆さん
が益々元気に活動されますよう期待しています｡　　　　　　　　（会計報告は最終頁に掲載）

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不採算有料道路の公道化､料金収受業務委託契約
入札化の要求に愛知県道路公社の回答
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　6月18日のオンブズ申し入れに対し､7月7日下記の回答があった｡　　　　　　　　　　　　　　　　
　料金徴収業務の委託費よりも徴収料金の方が少ないという､考えられない不採算道路について
は､一般道路化の方向で考慮中とか｡これまで再三再四監査委員や外部監査を行った監査法
人から指摘されながら､全く放置されてきた問題である｡考えようによってはオンブズの方が監査
諸機関より怖いと言うことともとられるが､それほど監査委員はなめられているのか｡　　　　　　　
　料金徴収業務の独占契約は､まるで口裏を合わせたように､名古屋高速公社と同じ回答をしてい
る｡　料金収受業務は高度の熟練を要するそうだが､3週間の研修で覚えられる業務が独占契
約を要するほどの高度な内容とは寡聞にして初めて知った｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　青森件の公社では入札制で委託契約を行い､数十％の契約料低減に成功した｡　　　　　　　　　
　24時間､数百の商品を販売､強盗の恐怖と戦いながらﾚｼﾞを守っているｺﾝﾋﾞﾆのﾊﾞｲﾄ従業員は､　
道路料金徴収よりもはるかにﾚﾍﾞﾙの低い仕事なのですかね｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

名古屋市民ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝ２００２年度会計報告
１．前年度ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝには､水道談合訴訟で被告企業が支払った弁護士費用からの寄付金収入が
　２９１万円余あり（詳細は３月１１日付けﾀｲｱｯﾌﾟﾆｭｰｽ125号）大幅な次年度繰越金となった｡
２．ﾀｲｱｯﾌﾟｸﾞﾙｰﾌﾟは､ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝの活動資金として会費の半額を拠出していたが､前年度から活動
費の軽減等を理由にこの拠出を取りやめ､相当分をｸﾞﾙｰﾌﾟの居候状態で迷惑をかけてい
るﾘﾌﾞﾚ法律事務所に支払うことにしている｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
３．しかし､本年度はｵﾝﾌﾞｽﾞに上記の収入があったため､および､ｸﾞﾙｰﾌﾟの会費収入状況が芳しく
なく､今回の決算に限りﾘﾌﾞﾚ事務所への支払いをｵﾝﾌﾞｲｽﾞに肩代わりしてもらうこことになった｡
４．ｸﾞﾙｰﾌﾟの現状は活動資金に支障は無いものの､会費の納入状況が芳しくないため､複数年度
会費滞納会員には納入を督促の上､なお未納の場合はﾆｭｰｽの発送を止めることになった｡

名古屋市民ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝを支援する会会計報告
（情報公開のためのｶﾝﾊﾟ会計）02/7/1〜03/6/30

名古屋市民ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝﾀｲｱｯﾌﾟｸﾞﾙｰﾌﾟ会計報告
02/7/1〜03/6/30

＊名古屋市民ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝを支援する会は､公開料の低下にとも
ない存在意義を失い､入金も無くなったため口座を閉じ､次
年度からﾀｲｱｯﾌﾟｸﾞﾙｰﾌﾟの会計に合併する事が総会で承認
された｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　＊帳票類は､滝田法律事務所で閲覧に応じます｡　　　　　　　　
＊会計年度は７月〜翌年６月です｡　　　　　　　　　　　　　　　
＊今年度会費をお願いします｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　
＊会費は運動参加の意思表示です｡　　　　　　　　　　　　　　
＊運動は拠金に支えられて志気を高めています｡　　　　　　　

日程：名古屋市民オンブズマン・タイアップグループ　　　　　　　　　　　 2003年８月以降