名古屋市民オンブズマン 　　　HP=www.ombnagoya.gr.jp　　　　　第137号　2004年3月2日

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想い出を裁く 最高裁判所
　
−黒く塗りつぶされた当時の市長交際費･5月合計220万円とある−

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　佐賀市の議員口利き処理報告書
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　佐賀市では､議員等による行政への口利きを記録している｡議員等とは市議限にらず代議士はもちろん､議員秘書まで含まれる｡
　（特）市民ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝ連絡会議佐賀は情報公開で入手した処理報告書を分析公開した｡02年４月から03年７月までの1年4ｶ月で､総件数285件である｡
　その中には､なかなか見過ごせないものもあるので､一部紹介しよう｡報告には､議員名･手段（電話､面談など）･担当部署･案件･報告者･処理などが記されているが､ここでは下記の項だけでまとめてみた｡
全２８４件の内容別仕分けと比率

名古屋オンブズの高速料金値上げに関する公開質問状に対する
料金問題調査会委員の回答

　前号で伝えた名古屋市民ｵﾝﾌﾞｽﾞの公開質問状に対して､料金問題調査会の11委員中4人の委員から回答があった｡他の7名からは回答無し｡質問の要旨と回答は以下の通り｡(ｵﾝﾌﾞｽﾞの｢値下げも可能とする意見書｣は､ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞwww.ombnagoya.gr.jp又は前号を参照)

名古屋高速道路公社料金問題調査会　委員一覧 　　　　　 2003.11.１．現在

質問書

　(1) 名古屋高速道路公社は年間119億円の節約は可能だとお考えですか？
　　　　　　　　Yes　　　　　 No
　(2) (1)でNoの方にお尋ねします｡
　　　･　なぜ年間119億円の節約が不可能と思いますか
　 　　･　いくらなら節約可能だと思いますか？根拠を示し てお答え下さい｡
　　　･　別紙意見書のﾃﾞｰﾀをご覧になって､なお値上げ の必要があると考えますか？
　 　根拠を示してお答え下さい｡
　(3)料金問題調査会はﾏｽｺﾐに対しても非公開（現 　時点の方針）ですし､議事録も委員の名前を公開 していませんが､貴委員は公開に対してどの形式 が適切だと思いますか？○印をお付けください｡
　　 ●傍聴　 ･公開
　　　 　　　 ･ﾏｽｺﾐのみ公開
　　　　 　　 ･非公開
　　●議事録 ･名前も含めて議事録公開
　 　　　　　 ･名前は非公開だが中身は公開
　(4)その他ご意見があればお書き下さい｡

名古屋高速道路料金問題調査会委員からの回答　（四氏以外は無回答）

三重県議政務調査費に返還命令　

　三重県議が97年度に受け取った政務調査費の返還を求めた三重市民ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝの訴えに対する判決が２月26日津地裁で言い渡され､自民党議員団対して請求全額1,869万円の返還が命じられた｡
　なお､県民連合と北川前知事に対する請求は棄却された｡
　判決では､自民党県議団の収支報告は合理的な説明根拠を欠き､適正な審査があったとは認められないとしている｡
　政務調査費の返還を命じる判決は､今年に入って青森､徳島､各地裁で出ている｡
　特に､徳島の場合､県議の海外視察は「観光地とされる場所を見物したにとどまる」と返還を命じられた｡
観光旅行の終焉　かって､視察研修旅行の報告書は､「研修」の文字を「観光」と読み変えれば､全面的に理解出来る｡と揶揄されたが､いまや揶揄されるだけではすまなくなった｡名古屋市民ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝは､2003年4月分の愛知県議政務調査費について提訴中である｡
第二給与と悪名高い「政務調査費」もいよいよ終わりか

道警幹部が続々内部告発　
思い出される・愛知県警会計検査実地時の右往左往

　元北海道警釧路方面本部長の捜査用報償費不正支出内部告発に続き､1日弟子屈署の元次長が捜査費用の不正流用について､返還を求める監査請求を道監査委員に提出した｡
　報道される内容は､｢正規の事実の隙間に架空の事実を作り上げる｣｢他署に頼んで領収書を偽造｣｢偽造印鑑は有り余るほどあった､同じものを使わぬよう月ごとに管理した｣などなど実に生々しい｡
　そういえば1996年頃､愛知県警で｢正義の警察官｣による内部告発があり､会計検査院による実地検査が入ったことがある｡そのとき県警会計課長発の受験の注意を書いた対策文書がﾏｽｺﾐ等に流出､その内容は実に興味深いもので「実績のない旅行命令簿は削除しておくこと」｢印鑑の集中管理はしていないことにする｣｢書類は印形の合ったものを数枚準備すること｣などなど詳細な指示が出されていたことを思い出した。
　今回の話は8年前の再現で､情報が公開されない場合､行き着くところはみな同じである｡本件は北海道警や愛知県警に限らず全国警察の縮図なのだろう｡
　救いはついに幹部から告発が始まったことである｡
　道警では内部で監査機構を発足させる様子だが､身内の監査など見え透いた隠蔽工作にすぎない。
　権力機構から外れた第三者機関に監査させない限り､いまや誰も信じはしない。

地下鉄車両の入札予定価格公開を提訴

　全国市民ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝ連絡会議は、全国9都市に地下鉄車両の入札予定価格の公開を求め､非公開とした6都市に対し､非公開取消訴訟を起こしているが､1日全国に先駆け名古屋地裁で第1回公判が開かれた｡
　入札に関しては予定価格の公表が､談合阻止に有効とされていて､工事関連では公開が義務づけられているが､物品購入では規定されていない｡
　しかし名古屋市では､一般の物品についての予定価格は情報公開で公開しているにかかわらず､市は1日の法廷でも非公開とした理由を示さず､裁判長の問いに､理由書提出までに1ヶ月以上かかると答弁｡ｵﾝﾌﾞｽﾞの大川弁護士から､これから理由を考えるのかと問いつめられる場面もあった。　次回は4月21日｡

日程：名古屋市民ｵﾝﾌﾞｽﾞﾏﾝ･ﾀｲｱｯﾌﾟｸﾞﾙｰﾌﾟ　　　　　　　 　2004年３月以降