第78号 1999年12月7日                          
 
進むか?愛知県の情報公開
公文書公開審査会 愛知県知事に意見書提出 11月25日
 
 愛知県公文書公開審査会(会長・永井恒夫弁護士)は、11月25日神田知事に公文書公開条例について次のような内容の意見書を提出しました。
  ・県などの説明責務を明記する
  ・知る権利を明記する
  ・外郭団体も公開対象に含める
  ・犯罪捜査に関わらない県警情報・公安委員会も公開対象にする
  ・議会も自主的判断で積極的に情報公開に取り組む
  ・フロッピーディスクなどの電磁的記録や決済前の組織共用文書も対象とする
 県は関係機関と調整し、早ければ来年2月議会に、これらの趣旨を入れた改正案を提出する見通しです。
 12月2日の県議会での一般質問に対し、県警・公安委員会を対象にする意向を示しました。
 意見書の内容をどこまで改正案に含めるか、改正が形式的なものに終わるか、実質的なものになるか、注目していきたいと思います。
 
稲沢市12月議会に「知る権利」を明記した改正案を提出
 
 稲沢市では12月7日に始まる定例市議会に行政情報公開条例の改正案を提案します。
 稲沢市は東海地方では最初に情報公開条例を制定した市ですが、この改正案が可決・施行されれば、全国でもトップクラスの条例になるものと思われます。
 主な改正点は、「市民の知る権利を保障する」「市の諸活動を市民に説明する義務を全うする」などの条項が入り、これまで市民に限っていた請求者を「何人も」と市外にまで広げたことです。
 
新たな展開を始めた市民オンブズマン活動 1999年の動き
 
 1999年は、それまでの情報公開を請求し、監査請求の結果を得てから裁判に持ち込むという手法(これは大きな成果を上げた)から、新しい方面に活動が広がった年だと思います。
 1つは、豊橋・岡崎などに続き、半田・清洲・甚目寺などに市民オンブズマンの活動が生まれ、連携しながら運動を進めたことです。県下の自治体の情報公開度ランキングの取り組みと相まって、条例改正・条例制定の機運をつくり出すことができました。
 また、全国の動きと連動して、これまで遅れを見せていた愛知県と名古屋市の情報公開に対する当局側の考えが改善の兆しを見せています。全国連絡会議の組織が、一段と有機的になる最初の年でもありました。
 年あけてからの活動への大きな展望が開けそうです。
 
そこで望年会です 自由に、楽しく、飲み、かつ、大いに語り合いましょう。
 
 まだ申し込んでおられない方は、事務局に電話又はFAXで至急申し込んでください。
会員以外の方も歓迎します。
  12月27日(月)18:30〜 大津橋 料亭「魚周」TEL951−3414
 
  会費 7000円+1000円(飲む人だけ) 申込締切 12月24日17:00