第８６号　2000年５月１６日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　

ゴミ焼却炉入札談合事件を

監査請求　大手５社が談合・公取委排除勧告

　

　日立造船・日本鋼管・タクマ・三菱重工・川崎重工業の五社が、ゴミ焼却炉の入札に関して談合を行ったと、公正取引委員会が認定し、１９９９年８月１３日、五社に対して排除勧告を行いました。

　五社はその勧告内容を不服として応諾せず、審判が開かれたものです。

　この談合の結果、不当に高い価格で焼却炉を造らされたわけですから、名古屋市長は、製造者に対して損害賠償を求めるべきです。

　市民オンブズマンとﾀｲｱｯﾌﾟｸﾞﾙｰﾌﾟは、名古屋市長が損害賠償権を行使するように、監査委員に対し、５月８日住民監査請求書を提出しました。

　今までの例から、監査結果に期待することは望み薄ですので、損害賠償請求訴訟も視野に入れています。

　

参考資料：アジア各国での焼却炉単価

　

　　右のグラフはアジア各国で建設された　ゴミ焼却炉の処理能力トン当たりの建設　費です。

　　我が国での建設費が格段に高いことが　一見して判ります。

　　（出典：A REVEW OF REFUSE-DERIVED

　　FUEL FACILITIES:DESIGN CONSIDERATIONS

　 　AND OPPORTUNITIES by Oscar O.Ohlssonより抜粋）

　

　

　

　

　　　　 国別焼却炉建設ﾄﾝ当り単価

　

　

オンブズマン１１０番　７月８〜９日

　

　全国市民オンブズマン連絡会議の提起で、７月８・９日（土・日）の２日間、全国一斉にオンブズマン１１０番を開設します。

　国の機関や警察あるいは地方自治体などで、私達が知らされていない問題があるのではないか、問題と感じていても、内部では解決できないと悩んでいる人も多いのではないか、と考えてのことです。

　前回、３年ほど前に行った１１０番でも、様々な問題を教えられました。今回も、内部告発も含めて、期待できそうです。

　当地でも特設電話を引いて対応します。電話番号等は確定次第報告します。

　

タイアップ総会 ７月８日(土)16:00〜18:00

　　　　　　　　懇親会18:00〜20:00

場所：銀座アスター 久屋大通角アネックスビル

　

　今年度のタイアップグループ総会＆懇親会です。４時から１時間ほどは全国オンブズマン１１０番と平行しますが、出席をご予定下さい。

　申し込み等は追ってご連絡します。

　

抜本的改正からほど遠い名古屋市議定数改正案

　政令指定都市で最悪の逆転現象

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　５月１５日名古屋市議会の与党３会派団長・幹事長会議で、議員定数の改正案をまとめました。６月の定例市議会で議員提案するとのことです。

　しかし、状況はほとんど改善されません。

　1995年に行われた市会議員選挙は無効ではないかと名古屋市民オンブズマンが提訴し、最高裁で「人口比例原則に反する点がある」と指摘され、今年２月にも、抜本的改正を求める要望書を提出しましたが、今回の改正案は抜本改正からほど遠いものです。

　一票の格差は現行でも改正案でも１.８０倍、政令都市で比較すれば、京都神戸に次いで三番目に悪いままです。

　人口の少ない区の議員数が、人口の多い区の議員数より多い、いわゆる逆転現象は、現行で２０通り、そのうち２人差がある組み合わせが９通りありますが、改正案でも１６通り、（２人差６通り）あります。

　これは他の政令都市では例を見ない劣悪な状況です。

　京都神戸でも、逆転現象は５通りしかありませんし、逆転現象のない市が半数です。

　名古屋市の議員の中でも、人口に比例した抜本是正を求めている人はいますが、ごく一部です。

　市民の権利よりも、自分達の利益や党利を優先させる議員が多い、自浄能力は無いと言わざるを得ません。

　こもままでは次の選挙後、再び提訴しなければなりません。

　

議員さんの通信簿第２弾

　県下の議員アンケートを実施

　

　５月１７日、愛知県議および名古屋・豊橋・岡崎・半田・蒲郡・豊明の各市議あてアンケートを発送しました。

　昨年に続く第二回目の調査です。

　７月１８日に結果を発表する予定です。

　

　名古屋市民オンブズマン・タイアップグループ 日程

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2000年５月以降