第91号 2000年9月5日                                
 
第7回市民オンブズマン連絡会議
全国大会盛況裡に終わる
  市民オンブズマン連絡会議の第7回全国大会は、8月19・20日の2日間東京で開催され、全国から400名余の人々が参加しました。
  特別報告として、国会議員の落選運動を展開し、日本でも話題になった、韓国の「参与連帯」の活動が紹介されました。9000人の会員を持ち、約3000人のボランティア活動家、約40人の常勤スタッフがいて、情報公開法を使って、行政・議会はいうに及ばず、司法の分野まで監視の目を光らせているとのことです。また電話戦術で国家議員に働きかけ、法の改廃、立法請願などを行っていると報告されました。
 また、全国の塩付け土地の調査結果も公表され、支払利息額では名古屋市が最悪の66億円でした。バブル期以降に土地購入した公社の負担が重く「利息払いで自治体の財政が破綻しかねない」とオンブズマンは指摘しています。

*冊子の販売をしています。
 592ページにも及ぷ大会の資料(冊子)があります。1年間の全国各オンブズの活動の集大成です。
 特に大会に参加してないオンブズの方、是非お求めください。
 1冊3000円(送料込み)です。
 全国事務局までFAX(052-953-8050)で申し込みを。
 郵便振替口座00880-0-92327 全国市民オンブズマン連絡会議事務局

名古屋市議会議員補選で無効を求め異議申し立て8/11
 名古屋市議会は6月議会で市会議員定数の削減を決めましたが、党利党略が先行し、抜本的改正からはほど遠いものであり、政令指定都市中でも飛び離れて悪い状況はほとんど変わっていません。
 そこで、7月30日に行われた中区の補欠選挙を取り上げ、8月11日、その選挙の無効を訴えて公職選挙法に基づき市の選挙管理委員会に異議申し立てを行いました。
 今までの経験からすると、この申し立ては却下される公算が大きく、却下された段階で訴訟を起こす方針で準備しています。
 「人口比例に基づいた定数を実現せよ」と言う要求は、市民の中では強いのです。
 
愛知県東京事務所カラ接待疑惑訴訟和解
  オンブズマン側の主張を認め適正支出を約束
 '94年度の愛知県東京事務所の接待費は、公開された一部の資料で見る限り、極めてカラである疑いの強いものでした。
 提訴当時の鈴木知事は「官官接待の全廃は出来ない」「どこのかてい・企業でも必要な費用だ」と述べて、全く姿勢を改めようとはしませんでした。
 今回、鈴木元知事以下の被告は「支出のすべてが県民の理解を得られるものではなかった」ことを認め「遺憾の意」を表明しました。
 そして、現知事は「透明性のある運用に取り組む」と表明しました。
 オンブズマンとタイアップグループは、今回の和解にあたって、訴訟の勝訴的な終結宣言を出しました。
 詳細は ombnagoya/soshou/00.8.4.toujiwakai
 しかし、まだ問題は残っています。公務員倫理法が出来たものの、同法は地方公務員や国会議員秘書には適用されません。行政への白紙委任は、行政の怠惰や腐敗しか生み出さないのです。
 今後も監視の目を行政に向けて行く必要があります。

2000年度会費(1口6000円以上)を納入して下さい
 既にお知らせしたように、今年度から年会費は1口6000円(1口以上何口でも)と改められました。
 振り込み用紙が間に合いませんでしたので、10月にニュースを送るときに同封します。 前の用紙を保存しておられる方は、利用してくださって結構です。
 なお、「溜まり場」の施設のためのカンパも、お気持ちがありましたらよろしく。

 
名古屋市民オンブズマン・タイアップグループ 日程              2000年9月以降
 期 日 時 間 内     容 場   所
9月5日(火) 18:30 火曜会     NewsNo91 発行 リブレ法律事務所
9月11日(月) 13:00 下水道談合訴訟  公判:弁論  名地裁1103号法廷 
9月12日(火)  18:30 火曜会    リブレ法律事務所 
9月18日(月)  10:00  塩付け土地情報公開訴訟  公判:弁論  名地裁1103号法廷 
9月19日(火) 18:30  火曜会    リブレ法律事務所
9月22日(金) 10:00  名古屋市焼却炉談合訴訟  公判:弁論  名地裁1103号法廷
9月26日(火) 18:30 火曜会 リブレ法律事務所

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