15/7/21 新国立競技場  計画変更に至る経緯の議論と 今後の徹底的な情報公開を求める決議

2015年7月21日に開催した名古屋市民オンブズマン総会で、「新国立競技場の計画変更に至る経緯の議論と今後の徹底的な情報公開を求める決議」を採択しました。 PDF
http://nagoya.ombudsman.jp/data/150721.pdf
7月22日に、内閣総理大臣あてと文部科学大臣あてに決議を郵送するとともに、名古屋市民オンブズマンタイアップグループのwebに掲載しました。 http://www.ombnagoya.gr.jp
新国立競技場 
計画変更に至る経緯の議論と
今後の徹底的な情報公開を求める決議

「未曾有の税金の無駄遣い」2520億円の東京オリンピックメイン会場計画は2015年7月17日に突如白紙撤回された。これが国民大多数の税金の無駄遣いに対する怒りの声をアベ政権が意識したのは明らかであるが、同時に安全保障法案強行採決による支持率低下を防ぐ意図のもとになされたことも明らかである。
それを裏付けるように、新国立競技場の予算が当初の1300億円から2520億円に大幅に増えた過程も国民に説明されていないばかりか、今回の白紙撤回に至った経緯も説明されていない。アベ政権の支持率浮揚という卑しい目的のもと撤回された旧計画に代わる新計画がこのままでは国民の側を向いたものになるとは到底思えない。
アベ政権の、国民へのまともな説明をせず、納得しない国民に対し「理解不足」と決めつける体質は、新国立競技場計画に限ったことではない。われわれはもはやアベ政権の人気取りのためだけの新国立競技場計画「白紙撤回」に騙されない。
我々は過去の計画の議論の全公開を求めるとともに、今後のオリンピック施設建設計画に関する決定過程の公開を求め、計画が税金の無駄遣いにならないよう監視していく。
 再び国民を愚弄する無駄遣い計画が決まった場合には、支出差し止めの訴訟を全国に呼び掛ける所存である。

以上決議する。

2015年7月21日
名古屋市民オンブズマン 総会参加者一同