16/6/2名古屋の官庁街のど真ん中にリニアトンネルの「土出し口」が! 説明会に参加

JR東海は、旧名城東公園敷地にリニア中央新幹線の「名城非常口」を新設するとして、16/6/2に周辺住民を対象に説明会を開きました。

・リニア中央新幹線 名城非常口新設工事 工事説明会 資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/linear/160602.pdf

実際は、名古屋の官庁街のど真ん中にリニアトンネル(24.8km)の「土出し口」を作ろうというものです。
16/6/2工事説明会資料には、非常口自体の工事説明はあるものの、トンネルについての説明は一切ありません。
非常口工事でもピーク時1日200台弱(3-4分に1台)のダンプが通行します。トンネル工事時は1日最大760台ものダンプが通行する予定で、このような工事が2026年度まで続くとのこと。(質疑でJR東海が述べました)。
地元住民からは、「今でもトラックが道を通るたびに震度2程度揺れる。これ以上トラックが走る計画をどうして作ったのか。現場を知っているのか。生コン車はエンジンを切れないため、幹線道路に停車するのではないか。」(周辺町内会長)という声が多数ありました。
JR側の説明は拙く、説明になっていません。「検討する」を繰り返し、実際に住民が住んでいる場所でのアセスをしたかどうかは答えませんでした。非常口自体を作る際に出る土砂(約10万m3)の搬出先が決まっていない中、このような説明会を行うのはアリバイ作りではないか、という声も出ました。
また、旧名城東公園敷地周辺には信号がなく、自転車や歩行者がダンプによって危険にさらされるのではないか、信号設置を県警に相談したかという声もありましたが、「県警には話をしたが特に意見はない。運転手のマナー向上に努める」と言うだけ。
「周辺に勤務しており、今日の説明会はチラシが投かんされていて来てみた。非常口だと思っていたが、実際は土出し口であることを初めて知った。その旨きちんと書くべきだし、少なくとも本日配布した資料をチラシ配布地域全戸に配るべきではないか」という意見に対して、「工事事務所に問い合わせれば資料は差し上げる。全戸配布する予定はない。過去に説明会を愛知県内で複数開催しており、その際にシールド工事については説明した。JR東海のホームページに資料はすべて載っている」という対応でした。
 会場からは「区政協力委員を経由して本日のチラシを回覧版で配布したのだから、全戸配布は無理でも回覧版で今日の資料を配布することは検討してほしい」という声が上がり、「名古屋市と相談して検討する」と回答がありました。

今回の非常口工事では10万m3の土砂が発生する予定ですが、リニアトンネル工事では、名城非常口から発生する建設発生土で120万m3、建設汚泥で34万m3発生するとのこと。いまだにどこに搬出するか決まっていません。
http://company.jr-central.co.jp/chuoshinkansen/efforts/briefing_materials/briefing_session/aichi/index.html

説明会は以下開催されます。名城非常口周辺の方はぜひご参加ください。
 16/6/2(木)19:00- 桜華会館
 16/6/5(日)14:00- 桜華会館

参考:JR東海 中央新幹線
 http://company.jr-central.co.jp/chuoshinkansen/

16/6/2チラシ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/linear/160602-1.pdf

・中央新幹線(品川・名古屋間)に係る事業説明会の資料について(平成26年10月?12月)より
 愛知県 スライド
 http://company.jr-central.co.jp/chuoshinkansen/efforts/briefing_materials/briefing_session/aichi/index.html


15/4/7 リニア中央新幹線 JR・名古屋市・公社の協定書 一部不開示

JRリニア中央新幹線を建設するため、JR東海と名古屋市と名古屋まちづくり公社が 結んだ協定書(平成27年1月30日)を名古屋市民オンブズマンが情報公開請求し、 一部開示されました。
 http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/linear/150407.pdf

JR東海は、用地取得事務費として23億4270万4千円(税別)を 名古屋まちづくり公社に払う予定とのこと。 事務費算式の係数は非公開でした。

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なお、名古屋市が報道機関に情報提供した報道資料が、2015/4/7現在、 名古屋市の公式webに掲載されていませんでした。
4/8に名古屋市住宅都市局都心開発部リニア関連・名駅周辺まちづくり推進室に 確認したところ、やはり掲載していないとのこと。
名古屋市の内規で、報道発表資料は公式webに掲載することになっていると 伝えると、早急に対応するとしました。

しかし、問い合わせから3週間後の4/30になってようやく公式webに公開しました。 市民に情報を素早く伝えるべきです。

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平成26年12月17日 名古屋市報道資料
中央新幹線建設を見据えた地域づくり等に関する会合について
 http://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/page/0000069725.html

平成27年1月30日 名古屋市報道資料 
中央新幹線(品川・名古屋間)に係る用地取得事務の委託に関する協定の締結について
 http://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/page/0000069733.html


15/3/24 JR・愛知県・名古屋市、JR・愛知県、愛知県・公社の協定書開示

JRリニア中央新幹線を建設するため、JR東海と愛知県と名古屋市、JR東海と愛知県、 愛知県と県土地開発公社が結んだ協定書を情報公開請求し、開示されました。
平成27年度から平成31年度にかけ、春日井市西尾町の土地を取得する予定です。
なお、愛知県土地開発公社の目的は、愛知県・国の事業の用地取得を行うとなっていますが、 愛知県地域振興部交通対策課リニア事業推進室は「愛知県が行う用地取得事務を 公社に委託するのでよい」と説明しています。
(JR東海と名古屋市に関する協定の開示請求は、現在延長になっています)

・JR東海と愛知県と名古屋市(平成26年12月18日)
 中央新幹線(品川・名古屋間)の建設とその開業を見据えた地域づくり等に関する基本合意書
 http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/linear/141218.pdf

・JR東海と愛知県(平成27年2月23日)
 中央新幹線(品川・名古屋間)に係る用地取得事務の委託に関する協定
 http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/linear/150223.pdf

・愛知県と愛知県土地開発公社(平成27年3月9日)
 中央新幹線(品川・名古屋間)に係る用地取得事務の委託に関する協定
 http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/linear/150309.pdf

参考:
愛知県 平成27年2月23日(月曜日)発表
中央新幹線(品川・名古屋間)に係る用地取得事務の委託に関する協定の締結について
http://www.pref.aichi.jp/0000080434.html

愛知県土地開発公社の目的
http://www.ai-tochi.or.jp/aichi/mokuteki.htm