元名古屋市議・元愛知県議が外郭団体監事に天下り

2007/6/5更新

元名古屋市議5名が、名古屋市外郭団体の「監事」として天下りをしており、 週2日・午前中のみ勤務で月34.8万円の報酬を受け取っている事、 が判明しました。 時給に換算すると、約13,000円にも上ります(07/5末で名古屋市は議員の天下りを廃止)
元愛知県議5名も、愛知県外郭団体の「監事」として天下っており、週3回勤務で月30.5万円の報酬を受け取っています。

議員を引退しても続く「議員特権」は許す事はできませんし、市長・知事をはじめ市執行部からすれば「議会対策費」の側面は否めず、「癒着」にほかなりません。元市議・県議の天下りはいらない!
2007/6/4

愛知県議OB天下りに対する知事の回答来る

 

 結局愛知県の外郭団体に議員OBが4人就任。知事のイニシアチブは全くなし!

「議会と執行部が チェック アンド バランスの観点から日々緊張感をもって県政運営にあたることは、当然のことと考えます。」と述べておきながら、議員OB天下りを無批判に受け入れるのはどう考えてもおかしい!
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平成19年6月4日
名古屋市民オンブズマン
代表 倉橋克実 様

愛知県総務部人事担当局

議員OBの監事就任の質問書に対する回答について

県関係団体は、県の行政活動を補完し又は代行する機能を担っていますので、一般論として、当該団体の業務監査の役割を担う監事に、県行政や県関係団体の運営について理解と見識を持っている方が就任されることは、有益であると考えております。今回、一部の県関係団体から議員OBの方をお願いしたいとのことでしたので、その旨を議会にお伝えし、適任者の推薦をお願いしたものであります。

 監事の選任にあたりまして、各団体は複数の監事を選任しているところであり、役割分担を考慮の上、議員OBが適任と判断されたものであると存じます。議員OBの方々は、いずれも県政に長年参画し、県政各般にわたる幅広い知識と経験をお持ちでありますので、その見識が団体運営に役立つものと考え、就任を依頼したものと存じます。

 これまでの実績でありますが、日々の監事業務の中で様々な指摘、指導をいただいており、個々の指摘、指導につきましては、各団体において十分に活かされているものと存じます。

 各団体が就任を依頼するにあたりましては、就任していただくポスト、その業務、それに対する報酬をお示しし、就任後は、役務の対価として報酬を支払っているものであります。

 今後、更に監事業務の充実を図るため、業務内容を一層明確にするとともに、業務記録を整備することなどを各団体に指導してまいりたいと考えております。

 なお、議会と執行部がチェック アンド バランスの観点から日々緊張感をもって県政運営にあたることは、当然のことと考えます。

2007/6/1

愛知県議OB 4人が外郭団体の監事に就任

 

 全員が元自民県議団所属。週三回勤務で月30.5万円の報酬は、やっぱり癒着だ!

  • (財)あいち産業振興機構」に川口英明氏
  • (財)愛知公園協会」に佐宗靖広氏
  • 愛知県住宅供給公社」に高橋則行氏
  • (財)あいち水と緑の公社」に河村滉氏
    (民主党県議団に割り振られていた「(財)愛知県教育・スポーツ振興財団」には、大学客員教授が就任予定)
  • 2007/5/22

    引退愛知県議の天下りはおかしい!知事に質問状提出

     

     愛知県知事が07/5/9の記者会見で、議員OBの外郭団体役員就任斡旋をやめるつもりはないと発言したことを受け、「議会と執行部の癒着だ」とし、質問状を提出しました。

  • 質問状中身(PDF)

    今回、愛知県を除く46都道府県に対し、「議会事務局や人事課で、県議OBへの外郭団体等の役員就任斡旋をしていますか」との電話での質問に対し、すべて「斡旋していない」という回答でした。
  • 2007/5/21

    愛知県議会議長 会見で「議員OBの天下りは意義がある」

     

     愛知県議会の新議長に選ばれた青山秋男氏は、記者会見で議員OBの天下りについて「県政のためになる。県議としてのノウハウ、経験を生かしていただければ」と、「天下り」に意義があるとの意見を示しました。

    2007/5/14

    民主党愛知県議団 「天下り」辞退

     

     民主党愛知県議団は、07/5/14の連絡調整会議で、外郭団体からの就任要請を辞退することを決めました。公明党県議団は03年から要請を断っており、継続を表明しているのは自民党県議団のみ。

    2007/5/7

    名古屋市長が外郭団体に天下り中止を指示

     

     名古屋市長は、市議会各会派の「元市議は今後、役員に就任せず、また、団体に就任を要請しないように」との意向を、各外郭団体に伝え、市長は会見で「これで、各団体から元市議を役員にということはないだろう」と述べました。

    2007/5/1

    名古屋市議会各会派 元市議が天下りしないよう市長に要請

     

     名古屋市議会各会派は、市の外郭団体が元市議に役員就任を要請しないように求めました。

    2007/2/22

    名古屋市民オンブズマンのこれまでの取り組み

     

     これまでの取り組みをまとめました。

  • 2006年2月2日 「平成17年度包括外部監査の結果報告書」で、「外郭団体に天下った元議員 週2日出勤で“常勤”監事」に疑問が出される

  • 2006年4月17日 名古屋市民オンブズマンが名古屋市の全外郭団体を調査し、6名の元市議が週2日午前のみで月35万円前後の報酬を得ていたことが発覚。名古屋市と市議会議長、6外郭団体に対し、勤務実態と改善策について質問状提出

  • 2006年4月28日 名古屋市と6外郭団体から回答来る。

  • 2006年5月30日 名古屋市に再質問状提出。名古屋市外郭団体経営評価委員会に本件に関し申し入れ

  • 2006年6月14日 名古屋市から常勤の定義が来たる           

  • 2006年7月6日 「名古屋市外郭団体経営評価委員会」が非公開で開催されることに対し、公開を求める申し入れ            

  • 2006年12月  名古屋市外郭団体経営評価委員会が「名古屋市外郭団体経営評価報告書」発表  元市議天下りについては触れず         
    (名古屋市リサイクル推進公社に天下っていた元議員は、2006年9月に死去) 
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