第63号 1999年02月02日                           

名古屋市の部会に関する支出について

住民監査請求 全市議に質問状

 前号でお伝えした名古屋市の市政調査会(いわゆる部会)の97年度と98年度(12月まで)の支出,合計25,771,425円について,1月22日住民監査請求をしました。
 昨年10月30日に名古屋地裁で出された判決は,条例上の根拠がないのに部会を設置したのは,地方自治法に違反し,審査員に対する費用の弁償も許されない,と判断が示されました。今回の監査請求は,裁判の対象になったものより,後の支出に関するものです。
 裁判に先立って行った前回の監査請求の結果では,市の監査委員は裁判所の判断とは違う,違法ではないという結論を出していたので,今回どのような結果を出すのかが,注目点です。
 新聞報道によれば,部会を廃止し,お金を返還すると決めたとのことですが,どの部分のお金を誰がいつまでに,なぜ返すのかが明らかではありません。また,前市長が一度は廃止を議会に申し入れたのに対し,議会側が反対して,続けられた経緯もあります。
 そこで,全市議に,質問状を送付しました。回答はまとめて,ホームページに載せます。

日進市で新たに情報公開条例制定の動き

 日進市では,新たに情報公開条例を制定する動きが本格化し,先般発行された市の広報誌に,その概要が載せられました。
 ここまで到達するには,タイアップグループのメンバーの粘り強い働きかけがありました。内容的にも,かなりいい線をいっています。制定にこぎつけるかどうか,注目し,応援したいと思います。

愛知県知事選候補者に質問状送付

 万博・中部国際空港と県財政の現状を無視して巨大プロジェクトを打ち上げておいて,途中で退陣する鈴木現知事の後を引き受けようとする知事候補者たちの考えを知るために,オンブズマン・タイアップグループの関わる問題について,具体的な質問をしました。質問の大要は以下のとおりです。
 1.愛知県が全国情報公開度ランキングで最下位になった理由は何だと考えるか。
 2.最下位脱出のために必要な手段は?
 3.裁判で負けると金を返して上訴し,形式的勝訴を狙うという,今までの愛知県の手法をどう考えるか。
 4.万博対策室の懇談会の相手方の公開を求める訴訟で,一審判決で相手方の公開が命じられたら,どう対処するか。
 5.議会・警察を情報公開の対象とする,知る権利を明記するなどの条例改正について,どう考えるか。
 6.本来の機能を発揮できる監査制度改革案は考えているか。
 7.当選した場合,何期まで続けるか。
 回答はホームページに掲載する予定です。ごらんください。
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全国ランキングのまとめ作業いよいよ大詰め

 第3回全国情報公開度ランキング調査の結果は3月3日に予定されています。今週中に第1次集計を終え,2月中に採点集計をします。


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