第64号 1999年02月16日                           

鳥取地裁判決2月9日

議会文書も公開命令

 鳥取県の情報公開条例では,議会の文書は対象外とされていますが,9日の地方裁判所の判決では,県会議員の海外視察の旅費や食糧費などの情報の公開を命じました。
 「知事は県の予算執行に関して,議会を含む他の機関に対しても総合的な調整ができる立場であ」り,「作成や管理の権限は法的には知事に属している」ので,「議会事務局により作成され,議会に保管されている公文書」もすべて公開すべきである と判断しました。
 条例で対象外とされている議会情報の公開を命じた判決は,これが最初だと思われますが,我々の常識から考えると当然のことです。

第6回全国市民オンブズマン大会は神奈川で(7/31〜8/1)

大会に向けて 全国一斉情報公開

 今年の全国大会は,横浜で開催されます。広域下水道,第三セクター,入札制度,議会情報など,テーマ別の10の分科会が開かれる予定です。その一つとして,各地に眠っている土地開発公社の保有土地を全国一斉に調査します。このような調査は,全国で初の試みです。
 3月18日に,全国一斉に「保有土地一覧表」の情報公開請求を行うと,全国市民オンブズマン連絡会議の拡大幹事会で決定されました。

全国情報公開度ランキング調査採点作業17日〜19日夜リブレ

 全国情報公開度ランキングは,3月3日に発表する予定です。その集計・採点作業は,名古屋のタイアップグループが担当していますが,明日17日から19日まで,連夜,採点作業を行います。そのうち1日だけでも結構ですので,ご参加ください。18:30からリブレ法律事務所です。

神田新知事のもと愛知の情報公開は改善されるか?

 選挙期間中に出したアンケートの回答から見る限り,楽観はできないようです。次に控えている県議選の結果も大きく影響するでしょう。アンケートの質問はすべて具体的なもので,神田陣営の回答は以下のとおりです。
 1.愛知県の情報公開度が全国最低である理由は?
  答:詳しく知らないので,具体的には答えられない。
 2.最下位脱出の方法は?
  答:開かれた県政を進めていくため一層の情報公開が進めていきたいと思っています。(回答は原文のまま)
 3.条例改正の考え方は?
  答:条例制定から13年が経過しており,社会情勢の変化に対応するため,今後検討していきたい。
 今回は情報公開に関するところだけ,紹介しました。各党相乗りで,考えが統一されていないためか,関心がないためか,本人の姿勢から来るのかわかりませんが,回答は抽象的で無内容すぎます。新知事には情報公開について猛勉強をしてもらいたいものです。さもなくば「開かれた県政」など言ってみせても,絵に書いた餅になってしまいます。

情報公開法案 今日(16日)衆院通過の予定

 12日に委員会で可決され16日本会議で衆議院で採決される予定です。参議院での修正を目指して,全国の連絡会議は,各議員に申入れ書を送ることとなりました。不十分なものですので,今後も運動が必要です。

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