第６５号　1999年03月02日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　名古屋市民オンブズマンが，９５年９月に請求した議会事務局関係の会議費・懇談会費・旅費の支出金調書は，非公開と決定され，これに対し公文書審査会に不服の申し立てをしていましたが，２月２６日，審査会は「理由が抽象的」として，公開するように答申しました。
　この答申を受けて，県は公開するかどうか判断することになりますが，愛知県でも議会情報が公開される可能性が大きくなったと言えます。しかし，懇談会の相手方を非公開にすることを認めるなど，不十分ですし，決定まで３年もかかっていては，有効ではありません。
　いずれにせよ，この答申に対し，新知事がどのように対応するか，見守りましょう。

---

　新知事は「開かれた県政」というキャッチフレーズで選挙戦に臨みました。しかし，前号に載せたように，情報公開に対する態度はあまり明確ではありません。そこで，新知事の姿勢を明らかにするために，県知事交際費の情報公開を請求することにしました。

---

　３月３日午後３時，全国情報公開度ランキング調査結果を発表します。恐らく，愛知県，名古屋市は，またまた最下位になることが予想されますので，名古屋市民オンブズマンとして，記者会見を行うことにしました。同時に，上記知事交際費の情報公開を請求したことも発表する予定です。

---

　部会制度が地方自治法違反であるとの名地裁判決が出たことは，すでにお知らせしたとおりですが，その判決を現市議ひとりひとりが，どのように受けとめているかをアンケートの形で聞きました。７７人の市議のうち回答があったのは２５名，回答率はわずか３２．５％でした。
　共産党市議は全員が回答し，判決は当然としていましたが，自民党市議は一人も回答してきませんでした。オンブズマンに対する苦言を含め，コメントのあった回答が２名から来ました。その内容に対してきちんとした考え方を伝える文書を，全市議に送りました。

---

　現在国会で審議されている情報公開法案では，核燃料サイクル機構（旧動燃）・道路公団などのなどの特殊法人が対象から外されています。２年以内に検討することとされていますが，特殊法人は市民生活と密接な関係にあり，多額の税金が使われています。
　特殊法人の情報公開を考えるシンポジュームが名古屋弁護士会主催で開かれます。ご参加ください。

---

　

オンブズマン・タイアップグループ日程

戻る