第８３号　2000年３月２１日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　

第４回全国情報公開度ランキング

愛知県最下位から５位へ・・しかし・・・

　

　２月８日　全国市民オンブズマン連絡会議は、第４回の情報公開度ランキングを発表しました。過去二年連続で最下位の愛知県は、なんと５位に上がりました。しかし、トップグループの宮城・北海道・三重・高知と比較すると、はっきり差がついています。

　躍進の理由は、他府県で非公開とした警察の情報を部分公開した点で、順位は上がったものの、議会関係情報は全くの非公開でした。

　また、特に問題なのは、過去分については全く公開しようとしていないことです。

　一方、これも最下位だった名古屋市は、１２政令指定都市で５位になりました。これは、３０円だった公開文書のコピー代を１０円に値下げしたことが大きく響いています。情報公開度改善の取り組みを公開するなど、改善に向けての努力は評価できます。

　この調査によって、今後の目標としては、警察情報、議会情報の公開がポイントであることが、明確になってきました。

　

「県警・議会情報も公開せよ」仙台高裁判決 ３月１７日

　

　宮城県警と県議会の旅費に関する文書の非公開処分の取り消しを求めて、仙台市民オンブズマンが提訴し、一審では請求棄却の判決が出ていましたが、その控訴審ではこの１７日、非公開処分を取り消す逆転判決が出されました。

　警察情報に関しては、福岡地裁が昨年４月に公開を認めていますが、高裁では初めての判断です。

　神奈川や新潟で警察の不祥事が相次ぐ中で、秘密主義体質の警察をチェックする手段として、警察情報の公開は大きな武器となるでしょう。

　

半田と東海市で住民監査請求

　

　　　　　がんばるタイアップグループメンバー

　

　半田市が市職員互助会に交付している補助金のうち、退職者の親睦団体に支出されている金は違法だと、その返還を求めて２月２８日監査請求をしました。

　また、東海市では、国道が一部住民に不法占有されていることに対し、東海市が占有料相当の損害金を占有者に請求することを求めて、監査請求を行いました。

　この２つは共に、名古屋市民オンブズマンタイアップグループのメンバーが、それぞれ自分の住む市の問題を掘り下げ、調査し、具体的に問題を指摘して、監査請求にまでもっていったものです。

　情報公開制度を武器に、行政の不備、不正、不法などを、住民自らの手で点検し、糺していこうとするこのような取り組みは、民主主義の本道でしょう。

　

例会・火曜会に気軽にご参加ください

　

　毎週火曜日の夕方６時３０分から９時頃まで集まっています。　第三火曜日は例会として、オンブズマンとタイアップグループの合同で話し合いをしています。その他の火曜日は、具体的な作業をしたり、新たな問題について相談したり、雑談したりしています。

　タイアップグループのメンバーならどなたでも参加できますので、お気軽においでください。

　場所は名古屋市地下鉄久屋大通下車、大津通り交差点へ出て北へ(県庁の方向)５分、または大津橋交差点南二筋、初寿司の南にある、

　　「リブビル６階、リブレ法律事務所」です。

　

名古屋市民オンブズマン・タイアップグループ 日程