第84号 2000年4月4日                          
 
監査事務局カラ出張疑惑事件和解
 代表監査委員遺憾の意を表明
 
 愛知県監査委員事務局の94年95年の宿泊出張にカラの疑いがあるとして、約863万円の返還を求めていた訴訟は、3月31日名古屋地裁で和解しました。
 返還を求めた458件のうち、支出から1年以上経過したものは審査の対象外となり、残された32件分、約60万円について争っていましたが、証人申請をした2名の職員が証言を拒み、裁判長から注意されていました。
 和解の条件は、当該の60万円を返還する。出張に行ったことを裁判の中で立証できなかったことについて代表委員が遺憾の意を表明する。今後は県内外の出張の際は、宿泊場所と宿泊の必要性を記入する。公費支出に関して適正な情報公開に努める。などとなっています。
 オンブズマン側は、実質的にカラ出張を認めていて、再発防止まで約束させた意義は大きいと考えていますが、監査委員事務局側は「出張はすべて実際に行ったという主張に変わりはない」となお強弁しています。反省が足りないとしか言いようがありません。
 
特別カンパのお願い リブレ法律事務所が隣の部屋も借り、そこを
 
オンブズマン及びタイアップグループの溜まり場として提供して下さることは、かねてお知らせした通りです。机・椅子・戸棚などの設備を整える費用の半額をタイアップグループで負担することにしていましたが、それが、約53万円、専用のコンピューターと付属品が36万円強、かかりました。合計約90万円となります。
 この費用のために、カンパをお願いします。1口5千円で、同封の振り込み用紙で振り込んでください。また、本年度会費未納の方は、年度末が近いので、合わせて振り込んでください。
 
警察の情報公開も広がり始める
 
 新聞報道によれば、全国で9県が、警察も情報公開の対象に追加するとのことです。来年4月から施行される場合が多いようですが、今後、大きなうねりになることが期待されます。
 その9県とは、三重・山梨・福島・茨城・神奈川・愛知・兵庫・鳥取・香川です。
 
静岡地裁 警察情報公開を命じる  3月23日
 
 静岡県警と静岡県議会の食料費・出張旅費に関する公文書非公開処分の取り消しを求めて、静岡県オンブズマンネットワークが提訴していた訴訟の判決で、静岡地裁はオンブズマン側の主張を認め、公開命令を出しました。
 しかし、静岡県側は、この判決を不服として控訴しました。同種の訴訟では、仙台高裁で開示の対象になるとの判決が出ています。
 
警察の経理公表を申し入れ 
                     
   警察刷新会議に          全国オンブズマン連絡会議
 
 全国で不祥事が相次ぐ警察組織の改革には、不正経理の実態把握と結果の公表が不可欠として、全国市民オンブズマン連絡会議は、4日から始まる「警察刷新会議」に対し、外部スタッフによる調査委員会を作り、警察庁と都道府県警察の不正経理の実態調査とその結果を公表するよう申し入れました。
 これは、4月2日名古屋で開かれた全国連絡会議の拡大幹事会で討議され、決定したものです。本気で刷新改革するか監視しましょう。
 
名古屋市民オンブズマン・タイアップグループ 日程
                                2000.Mar.〜Apr.
 期 日 時 間       内     容    場   所
4月11日
 (火)
18:30
 
火曜会
 

 
リブレ法律事務所
 
4月17日
 (月) 
10:00
 
塩付け土地情報公開訴訟
 
弁論
 
名古屋地裁1号法廷
 
4月18日
(火)
10:00
 
万博懇談会費非公開取消請求訴訟 弁論
 
名古屋高裁1001法廷
 
4月18日
(火)

 
オンブズマン・タイアップグループ合同
例会 News No.85 発行

 
リブレ法律事務所
 
4月24日
 (月) 
15:00
 
下水道談合訴訟
 
弁論
 
名古屋地裁1103号法廷
 
4月25日
(火)
18:30
 
火曜会
 

 
リブレ法律事務所
 
4月26日
(水)
15:00
 
上水道談合訴訟
 

 
名古屋地裁1103号法廷
 

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