名古屋市民オンブズマン

タイアップグループNEWS

第33号 1997年07月16日



自浄力は期待できないか

愛知県地方労働委員会カラ出張事件

 愛知県の地労委の出張に関して,数々の疑惑が発覚していますが,オンブズマン・タイアップグループは,地労委に対し,調査の申し入れをし,地方労働委員(現・元)27名に公開質問状を出しました。
 申入書で具体的に指摘した4件の出張に関してのみ,水増し分を返還させていた地労委は,「その他は適正にやっていると信じたい」と言うだけで,調査をしようともしていない様子です。
 委員への質問状に対して,2名だけが無記名で回答し,水増し請求であることが判明していますが,地労委としては全員に対する調査は行っていないようです。それどころか,地労委事務局から各委員に,オンブズマンの質問状に答えないようにしてほしいという電話があったとのことです。
 愛知県は,既に,「県会議員カラ出張事件」で,同様の対応をとり,地裁で敗訴したにもかかわらず,そのことから何も学びとっていないのでしょうか。県職員の自浄力を信じたいのですが,これでは,愛知県庁には,ますます信頼を寄せられなくなります。
 なお,「県会議員カラ出張事件」は,9月30日に,高裁判決が予定されています。

20日21日 全国大会

 全国の市民オンブズマン連絡会議の第4会大会が,この20〜21日に福岡で開催されます。今年度の特徴は,分科会がはじめて設けられることと,全国一斉情報公開をした談合に関する情報分析結果が発表されることです。また,議会情報の公開度調査も発表される予定です。

こんなことが許されるか!?

 愛知県の競輪組合・競馬組合・名古屋港管理組合では,議会への出欠の有無にかかわらず,一定額を費用弁償として議員に支給していました。これが不法だとしてそれぞれ訴えたところ,競輪・競馬組合については既に違法だとの一審判決が出ています。管理組合分については現在審理中ですが,これもこちら側の主張が認められるでしょう。
 このカラ支給分を返還してもらうかわりに,1992年に遡って,報酬を支払おうという案が,三組合の事務局から出される予定になっているとの新聞報道がなされました。
 これらの組合の議会は,市会議員と県会議員が兼任しています。93年に,「議員報酬及び費用弁償に関する条例」を新設し,遡及しないことを決めながら,今回92年度分を返還しなければならないというので,その年度にまで遡って支払う条例改正案を出すというわけです。こんなお手盛りを許していいのでしょうか。

前年度分会費未納の方は早い目にお払いください

 前号で,昨年度の決算報告をしましたが,30名ほど会費未納の方がいらっしゃいます。それらの方には,改めて振込用紙を同封いたしますので,早い目に振り込んでください。なお会費は1口5000円,1口以上何口でも結構です。
 なお,通信欄に,年度分と口数を忘れずにご記入ください。また,情報公開のためのカンパも引き続き集めていますので,それもよろしく。

オンブズマン・タイアップグループ日程

内       容 場    所
 7月20日(日) 21日まで 全国市民オンブズマン連絡会議 第4回全国大会 アクロス福岡
 7月24日(木) 18:30 分析作業:基礎資料づくり・全国談合情報分析          リブレ法律事務所
 7月30日(水) 10:00 来庁記録等部分非公開取消請求訴訟 控訴審   公判:口頭弁論 名古屋高裁1004号法廷
 7月31日(木) 14:00 競輪組合損害賠償請求訴訟 控訴審       公判:証人尋問 名古屋高裁1004号法廷
 7月31日(木) 18:30 分析作業:基礎資料づくり          リブレ法律事務所
 8月20日(水) 18:30 オンブズマン・タイアップグループ例会 産業貿易館
 8月21日(木) 13:00 デザイン博10億円返還請求訴訟 控訴審    公判:口頭弁論 名古屋高裁1004号法廷
 8月22日(金) 10:00 名古屋港管理組合損害賠償請求訴訟       公判:口頭弁論 名古屋地裁1103号法廷



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