弥富市議会・愛西市議会


22/7/24(日)第4回オンライン学習会「これが政治倫理審査会の実態だ! 〜愛西市議会から学ぶ〜」

議会改革フォーラム実行委員会は、22/7/24(日)に第4回議会改革フォーラム 「これが政治倫理審査会の実態だ!」〜愛西市議会から学ぶ〜 をオンラインで開催し、約50名が参加しました。
録画を見たい方は、以下までお申し込み下さい。22/8/22まで見れます。
 shimin@js2.so-net.ne.jp

当日配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/220724-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/220724-2.pdf

はじめに、主催者挨拶として加藤明由弥富市議が、不当な辞職勧告決議を受けたこと、それ以降愛知県内の議員・市民がどう議会改革をしていくか継続的に議論していることをはなしました。

次に、2022年1月に愛西市政治倫理審査会に不当な理由でかけられた吉川みつこ愛西市議から報告がありました。
吉川市議は「2022年4月の選挙の3ヶ月前、事実誤認に基づいて『政治倫理基準に違反した』とされた。
審査請求した議員が政治倫理審査会の委員の過半数をしめており、除斥を要求したり、学識経験者の助言を請求したが実現しなかった。
多くの市民が傍聴に駆けつけてくれて抗議してくれたが、結局『口頭注意』となった。
これまで議会内でのドロドロは市民に知らせてこなかったが、今後は知らせる努力をしたい」と述べました。

続いて、愛西市民のなりたかずえさんは「話を聞いても、どこが政治倫理条例に違反するのか全く分からなかった。
審査会を傍聴したところ、正しい審査をするのが目的ではないのではないかと感じた。私の子どもは当該NPOが指定管理者の児童館に通っている。児童館運営に影響がないか心配している。
たくさんの市民と署名集めをした。だれもがおかしいと言っていた。友人たちとチラシを作ってポスティングやSNSで発信した。
議員は最初から『吉川市議が悪い』と決めつけているようだった。署名提出後、議員の口ぶりが変わったのはよかったが、審査内容がすりかわったようで、結局何だったのか。
愛西市議会はもっと情報公開すべきだし、市民は『見てるぞ』としたい」と述べました。

続いて、市民オンブズマン福岡の児嶋研二さんが、特に福岡県内の政治倫理審査会の状況と比較して発言しました。
「そもそも政治倫理条例は、収賄事件で有罪確定した市議が居座ったことに怒った市民が直接請求で制定させたもの。審査会が議員だけで構成されているのは、『お目付役』をかたる“にせもの”。
福岡県内61自治体で、政治倫理条例ランキング調査を行っている。61自治体中、条例未制定は5つ。平均は68点。最下位は久留米市で30点。
・福岡県、佐賀県全自治体  政治倫理条例 ランキング
 https://cdn.goope.jp/176420/210413150556-607534c48ce52.pdf
愛西市の条例に点数を付けると24点。
愛知県内55自治体のうち、政治倫理条例は25自治体で制定されているが、すべて議員のみを対象にしている。
福岡では市民1人でも審査請求できるのは18自治体ある。
・市民モデル政治倫理条例案 
 http://www.seirin.gr.jp/jyoureian.html
『議員の調査請求の有無で審査会が開かれたり開かれなかったりすれば、審査会は政争の具に堕すおそれがある』と斎藤文男名誉教授は述べているが、今回まさに愛西市でその通りになった。
愛西市の条例に問題があるので、マスコミに情報を提供し、条例を変えなければ問題は再び起こるだろう
愛西市・愛知県内だけを見ていても変わらない。自治体の横並び意識を逆手に取る方法を」。

その後、吉川さん・児嶋さんの対談の後、グループに分かれて今後市民・議員はどうすればよいか話し合い、その後全体で共有しました。

最後に、諸岡えみ小牧市議は「小牧市でも、議決に反対した私に対して、別議員から『けじめをつけるため、地域の集まりに出るな』とハラスメントがあった。また、行政サイドから『特定議員の言動はハラスメントに当たる』とされ、政治倫理審査会が開催されて政争の具となっている」と報告がありました。

一旦会は閉じましたが、その後もZoomで全国の状況が報告され、今後につなげていこうとなり、大変盛り上がりました。

議会改革フォーラム実行委員会は、今後も継続的に学習会を行っていきます。
https://www.facebook.com/gikai.kaikaku
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参考:愛西市議 吉川みつこの気ままではいられない%記
 https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005
 ・愛西市議会を知ろう会
  https://www.facebook.com/i31watcher/

22/7/24(日)第4回オンライン学習会「これが政治倫理審査会の実態だ! 〜愛西市議会から学ぶ〜」

愛知県愛西市議会では、2022年1月に政治倫理条例が悪用されて愛西市の女性市議が政治倫理審査会にかけられました。

このことは、yahooニュースなどでも大きく取り上げられました。
https://news.yahoo.co.jp/byline/taketosekiguchi/20220207-00280989

この事実を知った市民たちはどう動いたのか。
また、どんな結論に至ったのか。そして、今、どんな状況になっているのか。
当事者に聞き、これが愛西市だけの問題なのか、議員政治倫理審査条例の問題点についても考えましょう。

☆日時:22/7/24(日)16時-18時
☆Zoomを用いたオンライン学習会です。
☆参加費:無料(カンパ大歓迎) 定員500人
☆参加&カンパはいずれかからお申し込み下さい。
 お申し込みフォーム https://aisai220724.peatix.com/
 Google お申込みフォーム https://forms.gle/R5vrhb6gWQadPzhRA
 お申込みアドレス shimin@js2.so-net.ne.jp
☆チラシ http://nagoya.ombudsman.jp/data/220724.pdf
☆タイムテーブル(案)
 22/7/24(日)
 15:45-16:00 Zoom入場
 16:00     開始
 16:00-16:05 主催者挨拶 加藤明由弥富市議、山盛さちえ
 16:05-16:50 愛西市政治倫理審査会の報告 吉川みつこ愛西市議+市民
 16:50-17:05 愛知県内政治倫理条例の状況 内田隆 名古屋市民オンブズマン
         政治倫理条例の全国的な状況 児嶋研二 市民オンブズマン福岡
 17:05-17:20 ブレイクアウトルームに分かれて議論
 17:20-17:40 ブレイクアウトルームの報告
17:40-17:50 感想など 
 17:50-17:55 小牧市議会の報告 諸岡えみ小牧市議
 17:55-18:00 挨拶 白井えりこ日進市議
 18:00-    Zoomで参加者同士の交流会
 
主催:議会改革フォーラム実行委員会
 https://www.facebook.com/gikai.kaikaku
協力:女性を議会に!ネットワーク

参考:愛西市議 吉川みつこの気ままではいられない%記
 https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005
 ・愛西市議会を知ろう会
  https://www.facebook.com/i31watcher/
 ・名古屋市民オンブズマン 弥富市議会・愛西市議会ページ
  http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/yatomi/index.htm
  
☆ よろしかったら・・・・のお願い
「地方議会改革フォーラム用カンパ」
《郵便振替口座》
 口座番号 00870−9−105687
《ゆうちょ銀行》     当座:〇八九店 105687
 加入者名 名古屋市民オンブズマンタイアップグループ
 「地方議会改革フォーラム用カンパ」と記載頂くか、
 以下メールにその旨ご連絡下さい。

22/3/18(金) 「愛西市議会の正常化を求める請願」 議運で「正常だから」と不採択

加藤明由・弥富市議が愛西市議会に対して「愛西市議会の正常化を求める請願書」を提出した件で、愛西市議会議会運営委員会は22/3/18に賛成少数で請願を不採択としました。
http://nagoya.ombudsman.jp/data/220222-1.pdf

本件は、吉川みつこ愛西市議が「全員協議会で携帯電話番号を『わかりません』と答えた」「指定管理者を受けているNPO法人の実質的経営者」だとして愛西市議会政治倫理審査会にかかった件に対して行われました。

加藤市議は20/9/23に弥富市議会で『オンブズ活動するなら議員を辞職すべき』として辞職勧告決議を受けています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/200923yatomi.pdf

愛西市議会政治倫理審査会は22/2/25に審査結果報告書を出し、最終的に議長から口頭注意を受けました。
しかしながら、吉川市議は「虚偽だらけの倫理審査会からの報告書で処分された」「最初から倫理審査会委員の過半数を審査請求者で占めているのだから、処罰ありきで進んでいた」「再選されましたら、倫理条例が濫用されないよう、条例改正に取り組みたい」「市民活動(議会ウォッチング通信)が認められた審査会だった」と述べています。
https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005/e/85fdc82ebbf6b613ceec6733e9cb6765

愛西市議会議会運営委員会では、河合克平市議(日本共産党愛西市議団)が「外部からは『愛西市議会は正常ではない』と認識されている。愛西市民が声を上げると、また市議会で(市議との)関係が取り上げられるのではないかと懸念があり、弥富の方が代弁してくれた。愛西市議会として真摯に受け止めるべき」と発言しました。

その後、各市議が発言しましたが、「政治倫理審査会は正常だったと思う」「市議会を正常化させる為に政治倫理審査会があったと思う」「愛西市議会は正常に機能していると思う」「正常でないとは思えない」という声が相次ぎました。

その後討論に移りましたが、反対討論はありませんでした。
河合議員の賛成討論の後、採決に移り、請願に賛成した人は1人(河合議員)のみで、賛成少数のため不採択となりました。

議会運営委員会(7名)
◎ 鷲野聰明
○ 竹村仁司
  鬼頭勝治
  山岡幹雄
  杉村義仁
河合克平
近藤 武
https://www.city.aisai.lg.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=12583&frmCd=6-2-1-0-0

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全国的に見ると、政治倫理審査会は有識者や市民から構成するのが多いにもかかわらず、なぜか愛知県内自治体では議員のみが委員になるのが25自治体中23です。
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/yatomi/index.htm#220208

政治倫理条例の第一人者である、斎藤文男・九州大名誉教授(憲法学)は2022/3/7毎日新聞コメントで「議員が議員を審査する場では、公正な審査は期待できない。まっとうでない条例は、ないよりもあることが悪だ」と述べています。
https://mainichi.jp/articles/20220307/ddl/k23/040/092000c

愛西市議会議員選挙は22/4/24(日)に投開票が行われます。
https://www.city.aisai.lg.jp/contents_detail.php?frmId=3102

愛西市議会が「正常」か「正常でない」か。
最終的に判断するのは、愛西市民一人一人の投票です。

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・愛西市議 吉川みつこの気ままではいられない%記
 https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005

・愛西市議会を知ろう会
 https://www.facebook.com/i31watcher/


愛西市議会政治倫理審査会 吉川市議に議長から口頭注意で終了

吉川みつこ愛西市議が愛西市政治倫理審査会にかかった件で、22/3/10に愛西市議会議長から「倫理審査会に掛けるような内容かと思うが・・・」の前置きをし、「今後、発言や行動に気を付けるように」という口頭注意がされました。

吉川市議は、「電話番号わかりません!事件&NPO理事だっただろう!事件を終えて」という文書を発表しました。
https://twitter.com/yoshikawa325/status/1502075766682488833/photo/1

・22/3/11 吉川みつこの気ままではいられない%記
▲理不尽な倫理審査会を終えて
《理不尽な私への倫理審査会の結末》〜 電話番号わかりません!事件 〜
https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005/e/85fdc82ebbf6b613ceec6733e9cb6765

・愛西市政治倫理審査会
 https://www.city.aisai.lg.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=13958&frmCd=6-2-4-0-0

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なお、22/3/18(金)9時半から、愛西市議会議会運営委員会で加藤明由弥富市議が愛西市議会に「愛西市議会の正常化を求める請願書」を出した件の審議がされる予定です。

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・愛西市議 吉川みつこの気ままではいられない%記
 https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005

・愛西市議会を知ろう会
 https://www.facebook.com/i31watcher/


愛西市議会を知ろう会が「議会ウォッチング通信 第3号」発行

市民団体「愛西市議会を知ろう会」が2022年2月に「議会ウォッチング通信 第3号」を発行し、新聞折り込みをしています。ぜひご覧下さい。
https://www.facebook.com/i31watcher

・改選まで2ヶ月
 愛西市議会、いまの実態!「電話番号“わかりません”」で、女性議員にパワハラ
・低レベルな請求内容 これこそ、税金ムダ遣い!
・当団体も巻き込まれた!(審査会に意見書提出)

各種報道も、女性議員に対するパワハラだとしています。
毎日新聞記事には、政治倫理条例の第一人者である、斎藤文男・九州大名誉教授(憲法学)のコメントも掲載されています。
(全国市民オンブズマン連絡会議 事務局の内田隆のコメントも載っています)

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22/2/23(水) 17:25 Yahoo!Japan 関口威人
「パワハラ」批判で揺れた愛知県愛西市議会の政倫審、“もやもや”決着で市民に残ったもの
https://news.yahoo.co.jp/byline/taketosekiguchi/20220223-00283467

2022年2月23日 13時32分 朝日新聞 伊藤智章
市民活動めぐる言動、市議処分の見通し 「いじめだ」と支援の署名も
https://www.asahi.com/articles/ASQ2R45X8Q2QOBJB007.html

毎日新聞 2022/3/2 10:00(最終更新 3/2 10:00)
「それって政治倫理に反するの?」住民不在の政倫審 議員泥仕合にも
https://mainichi.jp/articles/20220301/k00/00m/040/249000c

毎日新聞 2022/3/7 地方版
政倫審 問われる妥当性 愛西市 議会通信巡り「泥仕合」
https://mainichi.jp/articles/20220307/ddl/k23/040/092000c

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・愛西市議 吉川みつこの気ままではいられない%記
 https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005

・愛西市議会を知ろう会
 https://www.facebook.com/i31watcher/


22/2/22(火)愛西市議会政治倫理審査会 報告書まとめる 吉川市議の処分は議長判断に

22/2/22に第5回愛西市議会政治倫理審査会が開催され、激論の末、報告書をまとめました。
措置の最終判断は議長に任せるとのこと。
報告書の内容は傍聴者は不明です。

傍聴は10名のみですが、今回も傍聴希望者は10名を超え、何回か入れ替わって傍聴しました。
傍聴者は録音・録画不可、パソコンを利用することもできません。

なお、今回も開始前に審査会会長から、「報道各社には公正公平な報道に努めて頂きたい」と呼びかけがありました。

愛西市議会政治倫理審査会の委員は全員議員で8名、うち5名(山岡幹雄市議、近藤武市議、原裕司市議、佐藤信男市議、高松幸雄市議)が審査請求した議員です。

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愛西市議会議員政治倫理条例第10条では、「審査会は、審査の付託を受けた日から60日以内に審査を終え、議長に対してその結果を文書で報告しなければならない。」とあります。
https://www1.g-reiki.net/aisai/reiki_honbun/r178RG00000997.html

過去4回の審査会の審議を踏まえ、審査会の正副会長が報告書案をまとめ、それについて議論しました。傍聴者には報告書案は配布されず、どんな文言が書かれているか全くわかりませんでした。

今回も、政治倫理条例4条1項1号(電話番号『わかりません』)と6条(NPO法人の『実質的経営者』)にわけて議論になりました。

4条1項1号について、河合克平市議(日本共産党愛西市議団)は「吉川市議が、電話番号が『わかりません』と発言したことについて、吉川市議は『すぐに答えられなかった、後で確認すればよかった』と弁明している。『政治団体代表の電話番号なら当然知っているはずだ』と審査会として決めつけることが、政治倫理を正すことになるのか。
また、山岡幹雄市議は審査の中で『私は12年前から当該電話番号がだれか知っていた』と発言している。審査請求者は、電話番号を知りながら吉川市議に質問しており、吉川市議が嘘をついたかのような勝手な認識を持っている。
こう言った文言は全て削除すべきだ。わざわざ政治倫理審査会を開く内容ではない」としました。

原裕司市議(新生愛西クラブ)は「4回審査会を開き、報告書で事実関係をまとめた。審査会は白黒付けるものではない。」としました。

馬渕紀明市議(無会派)は「今回の審査請求は『わかりません』発言が条例違反かどうか。弁明や経緯は別の話ではないか。
事後に謝ったり訂正するのは違う件の話しだ」としました。

佐藤信男市議(新生愛西クラブ)は「背景や事実関係はできるだけ記載した方が、市民の理解が深まるのではないか」としました。

山岡幹雄市議(あいさいクラブ)は「市民が『議会ウォッチング通信』を2回発行しており、議会の中でも協議した。
審査会は市民との関わり方で、問題が生じる可能性があり、こういうまとめ方でいいと思う」としました。

副会長の松幸雄市議(公明党あいさい)は「報告書の作成側としては、かなり時間をかけて経緯をまとめた。審査会として白か黒かではなく、行為自体をまとめた。」としました。

河合議員は「このようなことが報告書で書かれると、議員は市民団体と関係を持たない方がいいことになる。市民活動を制限するようになると誤解を招く。審査結果に残してはならない。議会の品位と名誉を損なう」としました。

1時間暫時休憩に入って、別室で議論していたようです。

その後、6条についても議論になりました。

河合議員から、「報告書の結論として、『6条に疑いがあるが、条例に違反はない』と記載するのでよいか」と質問があり、会長の杉村義仁市議は「審査会として結論を出せというふうには政治倫理条例に書いていない。」としました。

河合議員から「証拠が何もなかったので、記載を無くすべきだ」としましたが、杉村会長は「ここは審査の場であり、調査ではない」としました。

山岡市議は「経営に『実質的に携わっている』について、どういう意味合いなのか。
そこにいるだけで携わっていることになる。
市議会に、匿名の投書もあり、吉川市議が『一緒に千葉に行った』とSNSで書いてある。見る人によっては疑惑を持たれる」としました。

近藤市議は「吉川市議は、実質的な関わりの説明について、ある意味拒否した感じがある。」としました。
河合市議は「吉川市議は、『弁明したい』と述べたが会長は拒否した。『実質的に携わった疑念』を審査会が抱いたのは致し方ないと断定すべきでない」としました
再度20分暫時休憩に入りました。

馬渕市議は「条例11条では、『議長は、審査会から報告を受けた事項を尊重し、政治倫理基準に違反したと認められる当該議員に対して、議会の名誉と品位を守り、市民の信頼を回復するため、議会運営委員会に諮り次に掲げる措置を講ずるものとする。』とある。
審査会として、こういう措置をすべきと決めるのか?」としました。

会長の杉村義仁市議は「審査会は報告書をまとめ、後は議長が判断する」としました。

河合市議は「『議長が違反したと認める』ときは措置し、『違反したと認めない』ときは措置しないのか?」と質問し、議会事務局長は「11条で『議長は審査会から報告を受けた事項を尊重し』とある。違反したとすれば措置を行い、違反でなければ議運に諮ることも措置することもない」としました。

再度暫時休憩に入りました。

結局、4条、6条とも経緯をまとめ、4条については「市民の代表者として品位と名誉を損なう行為に抵触する部分があった」、6条については「市民から疑惑を持たれることのないような慎重な行動を本来取るべきであった」としたようです。
報告書案を見ていないため、傍聴していてもわかりませんでした。

今後、「報告書」をまとめ、審査会から島田浩議長に渡すことになります。
その後、「政治倫理基準に違反した」と議長が判断すれば、議会運営委員会に諮って処分が決まります。

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なお、過去開催された愛西市議会政治倫理審査会とその後2016年3月24日に開催された議会運営委員会では、島田浩市議が飲酒後に運転をした行為については、「既に議長が発した厳重注意処分をもって必要な処分と位置づけた」としています。
https://www.city.aisai.lg.jp/cmsfiles/contents/0000008/8331/08.pdf

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何回も述べるように、政治倫理審査会は、法律違反等重大な問題について、市民が直接議会の政治倫理違反を追及する場所です。
議員の政争の具に陥ってはいけません。
しかし、愛西市議会政治倫理条例は、審査会委員が全て議員であり、しかも請求者が審査会委員になることを妨げていないという「欠陥条例」です。

今回政治倫理違反だと指摘されているのが「携帯電話を『知らない』と言ったこと」です。
Twitterでアンケートを取ってみたのですが、自分以外の携帯電話番号を覚えているかと聞いたところ、「0こ」が約過半数。「1こ」「2こ」も少数です。
https://twitter.com/ombudsman_jp/status/1496096911862173701

携帯電話番号を知っているかどうかを全員協議会の場で質問する方も質問する方ですが、それを「政治倫理違反だ」とする方もどうかしています。
「議会の多数派による少数派いじめ」の構図ではないでしょうか。

また、NPOは誰でも関われますし、NPO法第2条2で、社員(いわゆる会員)は誰でもなれるとあります。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=410AC1000000007
https://npoatpro.org/user/media/npoatpro/page/qa/QA_5.pdf
特定非営利活動促進法第2条2 イ 社員の資格の得喪に関して、不当な条件を付さないこと。

連絡先もない「怪文書」を元に、吉川市議を「実質的経営者」と決めつける愛西市議会政治倫理審査会。
全国から1800を超える署名が集まっていますが、それを無視して結論を出してしまいました。
条例の全面的改正が必要です。

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愛西市議会 議員名簿
https://www.city.aisai.lg.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=12583&frmCd=6-2-1-0-0

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・ネット署名
 女性議員が不当な倫理審査委員会にかけられています
 http://chng.it/7BWhRbVy

・話題になっている愛知県愛西市議会政治倫理審査会問題
 簡単に経緯をおさらい!(動画)
 https://www.youtube.com/watch?v=AoEYGfgF6zo
 
・2022年2月23日 13時32分 朝日新聞 伊藤智章
 市民活動めぐる言動、市議処分の見通し 「いじめだ」と支援の署名も
 https://digital.asahi.com/articles/ASQ2R45X8Q2QOBJB007.html

・22/2/23(水) 17:25 Yahoo! Japan ニュース 関口威人 ジャーナリスト
 「パワハラ」批判で揺れた愛知県愛西市議会の政倫審、“もやもや”決着で市民に残ったもの
 https://news.yahoo.co.jp/byline/taketosekiguchi/20220223-00283467

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・愛西市議 吉川みつこの気ままではいられない%記
 https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005

・愛西市議会を知ろう会
 https://www.facebook.com/i31watcher/


22/2/22(火)弥富市議が愛西市議会に「愛西市議会の正常化を求める請願書」提出

現在愛西市議会政治倫理審査会が開催されていますが、弥富市議会で辞職勧告決議が可決された加藤明由市議が、22/2/22に愛西市議会に対して「愛西市議会の正常化を求める請願書」を提出しました。
紹介議員は、現在審査会にかけられている吉川みつこ愛西市議です。
http://nagoya.ombudsman.jp/data/220222-1.pdf

20/9/23、愛知県弥富市議会で加藤市議に対して「住民訴訟経験者が市民オンブズ議員となり、『オンブズ活動するなら議員を辞職すべき』」として辞職勧告決議が可決されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/200923yatomi.pdf

加藤市議は、「(現在の)愛西市議会政治倫理審査会は、全国のあらゆる市民活動や、特に議会ウォッチングなど市民と議会をつなぐ活動に対して、有言、無言の圧力となっている」とし、「愛西市だけの問題ではなくなっています。」と述べています。

全国で「オンブズマン活動や市民活動を否定、排除、はては懲罰や辞職勧告が横行している」ため、「いわれのない辞職勧告を決議された議員を代表して、『愛西市議会がこのような民度の低い排除をしているのではない』ことを確認するために、愛西市議会の正常化を請願するものです。」としています。

加藤市議は「今回の倫理審査会により、市民及び市民団体は、議会に関わることに不安を感じています。また、請願を出すことにより個人情報の漏洩や有言、無言の圧迫をうけた事件が近隣市で発生したことにより、名前を出して請願をする事を多くの市民が恐れています。
そこで、愛西市民の不安を代弁する必要があります。」としています。

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・愛西市議 吉川みつこの気ままではいられない%記
 https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005

・愛西市議会を知ろう会
 https://www.facebook.com/i31watcher/


22/2/10(木)愛西市議会政治倫理審査会 「プライバシー」を理由に一部「秘密会」

22/2/10に第4回愛西市議会政治倫理審査会が開催され、指定管理者に関する自由トーク部分は「プライバシー」を理由に「秘密会」になりました。
https://www.city.aisai.lg.jp/contents_detail.php?frmId=13958

傍聴は10名のみですが、今回も傍聴希望者は10名を超え、何回か入れ替わって傍聴しました。
前回は、議会事務局室の前で音声を聞いていた人がいたようですが、今回は「ここは控え室ではない」という貼り紙が貼られていました。
傍聴者は録音・録画不可、パソコンを利用することもできません。

なお、今回は開始前に審査会会長から、「報道各社には公正公平な報道に努めて頂きたい」と呼びかけがありました。

愛西市議会政治倫理審査会の委員は全員議員で8名(2/10は1名欠席で出席は7名)、うち5名が審査請求した議員です。

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吉川市議は22/2/7付けで「疑惑の明確化、条文との関連性についての要請文」を審査会会長宛に提出しましたが、2/8に会長名で「各委員から意見は出なかったためこれ以上弁明を求めない」旨回答がありました。

2/10審議開始前に、政治倫理審査会の対象となっている吉川みつこ市議から、「弁明書」が配布され、10分間読んだ上で審議に入りました。

今回は、政治倫理条例4条1項1号(電話番号『わかりません』)と6条(NPO法人の『実質的経営者』)にわけて、自由トークと条例違反になるかどうかが話し合われました。
https://www1.g-reiki.net/aisai/reiki_honbun/r178RG00000997.html

まず、政治倫理条例4条1項1号に該当するかどうかの自由トークがなされました。
原裕司議員から「議員には、市民活動、地域活動、政治活動の面がある。本日の吉川市議からの弁明書には、『委員会の文字起こしを請願者に渡した、ホームページに公開した』とある。市民活動に政治的関与をするのは慎むべきではないか。今後不信感を持って議会を開かないといけない。
また、電話番号があとで判明したらなぜ議会の中で発言しなかったのか」と発言がありました。

佐藤信男議員から「2/3政治倫理審査会では、吉川市議の政治団体の代表について質問したところ、吉川市議から答弁がなかった。
ある寺院にかけてある政治団体の看板はいつごろからあるか質問したところ、因果関係がよくわからないと答弁があった。」と発言がありました。

山岡幹雄議員から「議会ウォッチング通信という『政治活動』を市民が出すのは問題が無い。しかし、通信の連絡先と、
吉川市議の政治団体の連絡先が同じで、全員協議会の場で即答せず確認すればよかった。
2/3審査会では各種質問に対し『聞いている意図がわからない』『何が親しいのかよく分からない』など、4条については明確な答えが得られなかった」と発言がありました。

馬渕紀明市議は「どなたであれ私も正直電話番号を記憶していない。誰か答えるのは不可能。吉川市議の『わからない』答弁が疑惑とされたが、言葉だけでは疑惑にそぐわず、難しいのではないか」と発言がありました。

原市議から「市民活動に議会は関与してはいけない。議員から疑問がわく前に、こういうふうだと弁明して欲しかった。」と発言がありました。

傍聴席にいた吉川市議から「事実と異なる点がある」と声が上がり、今回1回だけ発言が許可されました。
「そもそも今回疑惑の特定は、議題に上がっているもの(電話番号『わかりません』)だけ。
また、委員会の文字起こしは請求者に渡し、ホームページにも載せている。そのことは全員協議会で共有されているはず。
議長との面談か全員協議会での発言か記憶にないが、『ホームページに載っていればしょうがない』となった記憶がある。『疑惑』を放置していない。」と発言がありました。

近藤武議員は「吉川市議から、『委員会の文字起こしは請願者に渡した』と発言があったが、議員の皆さんは知り得ていないと認識している。疑惑を持たれた議員がいる」としました。

その後、上記が政治倫理条例4条1項1号に違反するか意見が出ました。

佐藤議員から「疑惑を持たれることがないよう最大限努力すべき」と発言がありました。

山岡議員から「21/8/6に『わからない』と発言したことは倫理に反すると考える。その後の答弁がなかったのも不信感がある」としました。

一方、「『わからない』と発言したことは、条例に抵触しないのではないか」とする委員からの意見もありました。
(以上80分)

その後6条に該当するかどうかの自由トークがなされましたが、『個人情報が関係する』とのことで、全会一致で非公開になりました。(以上70分)

その後、上記が政治倫理条例6条に違反するか意見が出ました。

原議員は「吉川市議はNPO法人の管理下に活動していたと思う。NPOは(吉川市議の)コントロールをしっかりすることが大切ではないか。」としました。

佐藤議員は「どちらかと言えば違反は無かったのではないか」としました。

近藤議員は「市議会の認識と世間一般が感じていることは差がある。外から疑惑を持たれている。物的証拠は審査会には調査権がないためなかなか手に入らない。違法か違法でないかは結論を出しにくい。疑惑を持たれたことに対して弁明されていないという姿勢はどうか。違法ではない可能性が高い。しかし疑惑は解明できたかといえばそこまでではない」としました。

山岡議員は「書類上は役員になっていない。しかし吉川市議がSNSで発信しているのを市民が見ればどう見るか。『注意』くらいでどうか」としました。

馬淵議員は「役員にはなっていない。実質的経営者かどうか、SNSやブログで発信した受け取り方はそれぞれで難しい。今後のことは違う話であり、違反は難しいのではないか」としました。

これで審査は終了し、次回までに意見をまとめた『審査結果報告書案』を審査会に提示することにしました。

次回は22/2/22(火)14時〜 愛西市議会で開催します。

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議員は色々『審査』していますが、そもそも審査会委員に議員がいること自体「審査会は議員の条例違反の公正な審判機関たりえません。『お目付け役』をかたる“にせもの”です。」(斎藤文男・九州大学名誉教授『政治倫理条例のすべて クリーンな地方政治のために』)

しかも、4条1項1号で出てきた「委員会の文字起こしの文字起こしを市民に渡した」ことが政治倫理条例違反の前段階、ということ自体おかしすぎます。
奇しくも「全ての会議のネット放映を求める」「全ての会議録のネット公開を求める」「会議録は検索しやすいように求める」請願に関する委員会だったことに、愛西市議会の『闇』を感じます。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210615-1.pdf
https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005/e/235ec7283a1d015d3bf0028487a840e1
https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005/e/43b6640b70744f116c32f531f5f2cee6

隣の弥富市議会では、全員協議会の様子も全てネット公開しています。
https://www.city.yatomi.lg.jp/gikai/1002766/index.html

「女性を議会に!ネットワーク」が発表した「愛知県自治体議会・情報公開度調査結果」(2021/03 集約)では、弥富市議会は5位、愛西市議会は51位でした。
http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/5/202104031936404000.pdf

なお、市内だけでなく全国から署名が1676筆集まり、審査会会長に手渡されました(写真撮影は拒否されました)。
・ネット署名 女性議員が不当な倫理審査委員会にかけられています
 http://chng.it/7BWhRbVy

現在、内閣府は地方議会での様々なハラスメントについて調査を進め、1300余りの事例を基にハラスメント防止研修教材を作成する方針を立てています。
https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/politics-harassment/1st/pdf/3.pdf

議会改革を頑なに拒むだけでなく、市民の活動に不当な攻撃を加え、政治倫理条例を濫用し不当に女性議員を攻撃する愛西市議会。
結果的に市民のためになるのでしょうか。

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愛西市議会 議員名簿
https://www.city.aisai.lg.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=12583&frmCd=6-2-1-0-0

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・ネット署名
 女性議員が不当な倫理審査委員会にかけられています
 http://chng.it/7BWhRbVy

・話題になっている愛知県愛西市議会政治倫理審査会問題
 簡単に経緯をおさらい!(動画)
 https://www.youtube.com/watch?v=AoEYGfgF6zo
 
・22/2/7(月) 8:24 Yahoo!ニュース 関口威人
 市民も「恥ずかしい」 愛知県愛西市で起きている「政倫審」濫用の重大問題
 https://news.yahoo.co.jp/byline/taketosekiguchi/20220207-00280989
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・愛西市議 吉川みつこの気ままではいられない%記
 https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005

・愛西市議会を知ろう会
 https://www.facebook.com/i31watcher/


愛知県内25自治体で議員政治倫理条例制定制定も、委員に議員以外が入れるのは2市のみ

名古屋市民オンブズマンは、愛知県と県内市町村(1県38市14町2村)の議員政治倫理条例の有無を各自治体例規集で22/2/7に調査したところ、議員政治倫理条例があるのは18市6町1村(45.5%)であることが判明しました。
(豊橋市、岡崎市、半田市、豊田市、安城市、常滑市、江南市、稲沢市、新城市、大府市、知立市、高浜市、岩倉市、豊明市、日進市、愛西市、みよし市、長久手市、東郷町、大治町、蟹江町、阿久比町、東浦町、武豊町、飛島村)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/220207.pdf

しかしながら、審査会に議員以外が入っているのは2市のみ。
(豊田市、常滑市(特別な場合のみ)) ※常滑市政治倫理条例 H26.3.26制定で1回も設置したことがない

審査会委員に審査請求を行った議員を除斥(明文)は1市2町(日進市、東浦町、武豊町)です。

一方、政治倫理・九州ネットワークが調査・発表した「福岡県内市町村の政治倫理条例ランキング表(2013年10月20日現在)」では、福岡県内の60市町村のうち未制定は6のみ。(制定率 90%)
制定54自治体中、審査会に議員を含むのは3自治体のみでした。
http://www.seirin.gr.jp/ranking06.html

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斎藤文男・九州大学名誉教授は『政治倫理条例のすべて クリーンな地方政治のために』の中で以下述べています。
http://koujinnotomo.com/newfile/seijirinri/seijirinri.html
「政治倫理条例は、1983年、大阪府堺市で初めて制定されました。きっかけは、収賄事件で有罪判決が確定した一市議の居座りでした。辞職を求める陳情も議会で握りつぶされ、業を煮やした市民が直接請求で制定させたのです。」

審査会の組織について以下述べています。
「ところが、議員のみが対象の政治倫理条例では、審査会は議員だけで組織されます。
議会に設置される審査会は、地方自治法上の『特別委員会』にほかならず、議員しか委員になれないからです。
しかしこれでは、審査会は議員の条例違反の公正な審判機関たりえません。『お目付け役』をかたる“にせもの”です。」
また、請求権者について以下述べています。
「条例のなかには、議員にも調査請求権を認め、一定数ないし一定比率の議員の申立てによって審査会が調査・審査を行うとしている例もありますが、これは立法の誤りです。
審査会を議会の特別委員会と混同し、調査の是非を議会の意向に従わせようとの思惑がまる見えです。
また実際に、議員の調査請求の有無で審査会が開かれたり開かれなかったりすれば、審査会は政争の具に堕すおそれがあります。」

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現在、愛西市議会政治倫理審査会が開催されています。
https://www.city.aisai.lg.jp/contents_detail.php?frmId=13958

請求内容以前に、「政治倫理審査会の委員が議員であること自体おかしい」という認識を持つことが重要です。
百万歩譲っても、審査会委員に審査請求を行った議員を除斥させる明文が必要です。

また、議員が申立を行えるのもおかしいという認識が必要です。

愛西市議会では以下なので、まさに「政争の具に堕すおそれ」があります。
・政治倫理審査会の委員が議員のみ
・審査会の委員8名のうち5名が審査請求を行った議員

今回愛西市議会で政治倫理審査会のあり方が問題になっていますが、他の政治倫理条例を制定している愛知県内市町村でも同様のことが起こるおそれがあります。

政治倫理条例自体は、「地方政治の不正・腐敗を防止する」「口利き政治」を無くすため、また公職者の適格性を保証するため非常に重要です。

政治倫理条例の改正を求めるとともに、まだ未制定の自治体には福岡県内市町村を参考にした政治倫理条例の制定を求めます。

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次回愛西市議会政治倫理審査会は22/2/10(木)9時半〜 傍聴可能(10名)です。

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22/2/7(月) 8:24 Yahoo!news 関口威人
市民も「恥ずかしい」 愛知県愛西市で起きている「政倫審」濫用の重大問題
https://news.yahoo.co.jp/byline/taketosekiguchi/20220207-00280989

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・ネット署名
 女性議員が不当な倫理審査委員会にかけられています
 http://chng.it/7BWhRbVy

・話題になっている愛知県愛西市議会政治倫理審査会問題
 簡単に経緯をおさらい!(動画)
 https://www.youtube.com/watch?v=AoEYGfgF6zo
 
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・愛西市議 吉川みつこの気ままではいられない%記
 https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005

・愛西市議会を知ろう会
 https://www.facebook.com/i31watcher/


22/2/3(木)愛西市議会政治倫理審査会 吉川市議「議員がハラスメントを受けたらどこに相談したらいいのか」

愛西市政治倫理審査会は、審査対象となっている吉川みつこ愛西市議に22/2/3に陳述と弁明の機会を与えました。
14:00から開始し、何回か休憩を挟んで18:08に終わりました。
https://www.city.aisai.lg.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=13924&frmCd=6-2-4-0-0

傍聴は10名ですが、傍聴者受付開始時刻の13:30には傍聴希望者は10名を超え、何回か入れ替わって傍聴しました。
傍聴者は録音・録画不可、パソコンを利用することもできません。
傍聴席に座れない人は議会事務局の前で立ち聞きしていましたが、音量が小さく誰もメモは取れなかったとのこと。

現在政治倫理審査会8名(うち審査請求した市議5名)で審査中です。

審査会会長は、「録音・録画禁止、休憩中も傍聴者はお静かに」と発言してから開始されました。

吉川市議は、「昨日弁明書を提出したいと事務局に言ったところ、やめるよう言われた。どうして出してはいけないのか」と発言し、会長は「出してはいけないとは言っていない」とし、結局弁明書の中身を会長が見てから配布することが決まりました(この間25分)。

その後、審査請求者代表で倫理審査会委員の山岡幹雄市議は「配付資料にある、『市議会議長名の文書』について事実誤認がある」と主張。
吉川市議は「議長名の文書の内容については別の場で協議して欲しい」と述べました(この間5分)。

吉川市議は、「弁明を求める事項を以下と整理した。
・4条1項1号 不正等の疑惑をもたれるおそれのある行為をしないこと
    ○電話番号を「わかりません」と答弁
・6条 議員が役員をし、又は実質的に経営に携わる法人その他の団体は 指定管理者になることができない。
○指定管理している児童館トイレ改修の要望
   ○居住支援で報酬を受領
   ○居住支援事業に関わっている
これ以外は検証しないのか」と述べました。
委員は「なぜ今言うのか。事前に言ってほしかった」など発言がありましたが、吉川市議は「質問が膨らむのはありえない。他にもあるのなら審査会にならない」旨発言がありました。
(この間15分)

開始から約45分後にようやく内容に関する陳述が始まるかと思いきや、「公平公正に欠けた審査会の委員構成について」「当事者の私への情報開示について」は、委員から「会に対する意見になるため、今回の弁明する機会にあたらない」という意見が出て、吉川市議は「弁明書を熟読してほしい」としました。

吉川市議は「企業とNPO法人との違いについて」で、NPO法上、「経営に関われる」のは理事のみだと説明し、後房雄愛知大学教授の意見書も提出しました。

また、「指定管理は請負に該当しない。条例改正がされていない」と、平成30年4月25日に出された総務省通知を示し、平成24年に作られた政治倫理条例が不備となっていることを示しました。

吉川市議は「児童館は、指定管理者の取り消しをされていない」とし、市のチェック・議会の議決・監査委員の監査もされており、万が一政治倫理条例に違反するとすれば、市長は指定を取り消すことができるがされていないのは、違反していないことを証明していることではないかとしました。

さらに、「事実誤認の審査請求書と、『審査請求対象議員への弁明を求める事項』について」で、2021年8月の全員協議会の出来事に対し、2021年12月議会で請願の紹介議員をしたことが親しい証拠としており、後付けの証拠だとしています。
また、携帯電話番号は番号を覚える必要が無く、番号を聞いただけで宛先がわかる人は少ないと認識していると主張。
吉川が知らないふり「虚偽の発言」をしたと主張するのはあまりに乱暴(行き過ぎ)と主張しました。
その後思い当たる人に確認したところ、当人の番号ではないと言われた、私の携帯にも別の番号が登録してあったと述べました。

「第6条 議員が役員をし、又は実質的に経営に携わる法人その他団体は、指定管理者になることができない」について、先に説明済みと考えるが、それぞれの行為が「実質的に経営に携わる」という判断につながるのか理由が書かれていないので説明しようがないと主張しました。

吉川市議は市議会質問の中で、当該児童館にもNPO法人にも触れていないが、審査請求書には児童館名・法人名がかかれており、団体への特別な配慮を想像させ、疑惑を誘発させる表現になっていると主張しました。

また、トイレの質問は、市のルールで「破損、劣悪な公共施設は市の責任で改修を済ませた上で、指定管理者に引き継ぐ」ことになっていると主張。
山岡議員は2021年12月議会で「NPO法人関連の質問をした場合、倫理に反するのではないか」と発言があり、NPO団体は議長に確認したところ「市行政に関する内容なら問題ない」と文書で回答があったとしました。

吉川市議は平成18年6月10日にNPO法人理事を辞任しており、平成28年9月20日「決算特別委員会」で山岡市議への答弁で市は「登記申請書で(理事を)退任されているのを確認した。過去の登記簿も(吉川)議員の名前はなかった」と説明済みだとしました。

「居住支援活動で適正な報酬を受け取ることについて」で、2021年12月議会の山岡市議の一般質問に対する答弁で、市は「事業者に於いて適切な労働に対する対価として報酬が支払われている場合、問題はございません」と述べていると紹介。
市民が有償で活動し、同じ活動を議員がして報酬を辞退した場合は公職選挙法の寄附行為にあたる可能性があると吉川市議は主張しました。

「発言の一部を切り取り引用し、置き換え、根拠のない疑惑をかけられた今回の審査請求はハラスメントと思っている」と吉川市議は主張しました。
「いままでも服装を指摘したり、全員協議会で不適切な表現で言われた。今回問題になった市民活動の通信についても、私がなりすましだとも言われた」と涙声で述べました。

「全国で地方議会での少数派議員いじめや、政治倫理条例を使ったハラスメントが問題になっており、内閣府は地方議会でのハラスメントを無くす為のテキストを作っている。
行政職員はハラスメントにあったら相談できる部署が設置されている。しかし議員にはそうした場がない。議員はどこに相談したらいいのか。
議員になって18年。私が『女』であるからいろんな事があった。市議会でハラスメント研修会を開催して欲しい」と述べました。

最後に「政治倫理審査会は政争目的で行ってはなりません」と主張。
「議会による市民活動つぶしだ」「コロナ禍の中、何をやってるんだ」と約1週間で約1400名の署名が全国から集まったと紹介されました。

最後に、「遅延している条例改正。前議員が審査対象になりませんか?」「NPOに対し、名誉毀損や損害にどう責任を取るのか?」と述べて陳述が終わりました。
(この間50分)

その後、第4条、第6条に分けて質疑応答がなされました。

4条について委員から、市民団体が作成したチラシの内容、請願と議員活動の関係の認識、チラシを書いた市民団体の氏名、政治活動看板など質問が相次ぎ、吉川市議は「本件と何の関係があるのか」としました。
(この間60分)

6条について委員から、NPO法人の経営について、NPO法やNPO法人の活動を全く理解していない質問が相次ぎ、吉川市議は「NPO法に関する研修会をすべき」としました。
(この間70分)

今後の進行について委員で議論になり、「審査会としては吉川市議に追加資料は要求しないが、もし吉川市議が追加資料があるのであれば追加して提出してもらいたい」となりました。
(この間15分)

次回は22/2/10(木)9時半〜 傍聴可能(10名)です。

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・ネット署名
 女性議員が不当な倫理審査委員会にかけられています
 http://chng.it/7BWhRbVy

・話題になっている愛知県愛西市議会政治倫理審査会問題
 簡単に経緯をおさらい!(動画)
 https://www.youtube.com/watch?v=AoEYGfgF6zo
 
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・愛西市議 吉川みつこの気ままではいられない%記
 https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005

・愛西市議会を知ろう会
 https://www.facebook.com/i31watcher/


愛西市議会政治倫理審査会 審査請求書はほぼ黒塗り

名古屋市民オンブズマンは、吉川みつこ愛西市議に関して22/1/13に提出された政治倫理審査会審査請求書を情報公開請求したところ、「審査中の事案」で「公にすることにより、率直な意見の交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがある」ため、内容のほぼほとんどが黒塗りでした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/220202.pdf

これでは、どうして吉川市議が政治倫理審査会にかけられているか、市民はまったくわかりません。

愛西市議会のホームページには以下記載があるのみです。
政治倫理審査会について
令和4年1月13日、市議会に審査請求書が提出され、翌14日の議会運営委員会にて政治倫理審査会の設置が決定されました。
審査請求の内容は以下のとおりです。
請求対象議員:吉川三津子
該当条項:愛西市議会議員政治倫理条例第4条第1項第1号及び同条例第6条
https://www.city.aisai.lg.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=13958&frmCd=6-2-4-0-0
愛西市の「議会だより」にも全く記載がありません。
https://www.city.aisai.lg.jp/category_list.php?frmCd=6-2-2-0-0

政治倫理審査会を傍聴できるのは10名のみです。
撮影・録音はできません。

市民にきちんとした情報を知らせずに審議されている愛西市議会政治倫理審査会。
現在政治倫理審査会8名(うち審査請求した市議5名)で審査中です。
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・ネット署名
 女性議員が不当な倫理審査委員会にかけられています
 http://chng.it/7BWhRbVy

・話題になっている愛知県愛西市議会政治倫理審査会問題
 簡単に経緯をおさらい!(動画)
 https://www.youtube.com/watch?v=AoEYGfgF6zo
 
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・愛西市議 吉川みつこの気ままではいられない%記
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・愛西市議会を知ろう会
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愛知県愛西市議会政治倫理審査会問題 簡単に経緯をおさらい!動画

名古屋市民オンブズマンは、「愛知県愛西市議会政治倫理審査会問題 簡単に経緯をおさらい!」動画を作成しました。



ネット署名
女性議員が不当な倫理審査委員会にかけられています
http://chng.it/7BWhRbVy

以下動画の内容の文字
---------
携帯番号「わかりません」が問題?
話題になっている
愛知県愛西市議会政治倫理審査会問題 簡単に経緯をおさらい!
吉川みつこ愛西市議

経緯 
愛西市議会政治倫理審査会問題って?
?吉川みつこ愛西市議に対し、6名の市議から政治倫理審査会に審査請求
?理由は2つ
@全員協議会の場で携帯電話番号を「わかりません」と言った
A指定管理者になっているNPOの元理事で実質的経営者の疑い
?現在政治倫理審査会8名(うち審査請求した市議5名)で審査中

何が問題なの?
政治倫理審査会は一定数の議員が請求すればなんでもできるのか?

そもそも政治倫理審査会とは
 議員の政治倫理を高めるための制度
「政治倫理基準に違反」の疑いがある場合は、
・議員複数人か
・有権者の一定数の署名
で審査請求可能
議員による審査後「警告」「辞職勧告」などが可能 

過去 政治倫理審査会にかけられた案件
・市議が酒気帯び運転にあたるのではないか(愛西市)
・市議が「土地転がし」したのではないか(熊本市)
・県議が現金を受け取ったのではないか(広島県)
本来は犯罪的行為が対象

しかし濫用?事例も
・ブログで誹謗中傷したと主張
・資源ステーションボックスを自宅敷地内で使用
・議員が、別議員が実質的に経営するコンビニでバイト
多数派のなんでもあり?

愛西市政治倫理審査会の問題
・傍聴者10名のみ
・録音・録画できず
・政治倫理審査請求書は黒塗り
・政治倫理審査会8名中、審査請求した市議5名なら多数決で結論が見えているのでは?

@全員協議会の場で
 携帯電話番号を「わかりません」と言った
→親しくても携帯番号を覚えている人はいるのか?
 「わかりません」は犯罪じゃない
A指定管理者になっているNPOの元理事で実質的経営者?
→15年前に理事は辞任。
 経営者は理事であり、今は実質的経営者じゃない。
しかも、、、
総務省「指定管理者は議員の請負禁止にあたらない」

議会の多数派の横暴に対し愛西市民が大激怒!
・多数の横暴を許すな!
・コロナ禍で何をやってる
・選挙目当て?

わかりやすいチラシを作成
ネット署名も開始

議会の多数派の横暴を許すな!
 ぜひ愛西市議会の現状を広く伝えて下さい
 次はあなたの市議会かも!

ネット署名
女性議員が不当な倫理審査委員会にかけられています
change.orgで検索
http://chng.it/7BWhRbVy
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・愛西市議 吉川みつこの気ままではいられない%記
 https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005

・愛西市議会を知ろう会
 https://www.facebook.com/i31watcher/


22/1/28(金)愛西市議会政治倫理審査会委員「審査会8人中5人が請求者で『手前味噌』とはどういう意味か?」

吉川みつこ愛西市議に対する第2回政治倫理審査会が22/1/28に開催されました。
https://www.city.aisai.lg.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=13924&frmCd=6-2-4-0-0

傍聴は10名ですが、傍聴希望者は10名を超え、何回か入れ替わって傍聴しました。
傍聴者は録音・録画不可、パソコンを利用することもできません。

■ 倫理審査請求者は6名です。
・山岡幹雄 議員(代表) 
・近藤 武 議員
・原 裕司 議員     
・佐藤信男 議員
・高松幸雄 議員     
・竹村仁司 議員

■ 倫理審査会委員は8名です。
・杉村義仁 議員(会長) 
★高松幸雄 議員(副会長)
★山岡幹雄 議員     
★近藤 武 議員
★原 裕司 議員     
★佐藤信男 議員
・河合克平 議員     
・馬渕紀明 議員
(★:審査請求者)

委員の河合克平議員(審査請求者ではない)がまず「審査請求者6名のうち5名が審査会委員になっている。公正、公平といえるのか?
市民の方から『手前味噌』といわれるのではないか。
公正な審理に疑義がもたれかねないため、委員を自ら辞任されるか、議長が再度委員を選ぶべきではないか」と述べました。

審査請求者代表で審査会委員の山岡幹雄議員は「河合議員もいた会派代表者会議で人数や構成を伝えた。そのときになぜ言わないのか。
議長から審査会委員の任命を受けてから数日たってから文句を言うのは平等ではない。」としました。
河合議員は「時期は問題ではない。5人が賛成すれば審査会を秘密会にできる。」としました。

その後山岡議員は「河合議員は先程『手前味噌』と発言したがどういう意味合いで言ったのか。これは正式な会議だ。
会議が手前味噌と捉えられる。
市民から選ばれた議員から構成される正式な会議に対し、どういう真意で言われたのか」と言い、河合議員は『手前味噌』発言を取り消しました。

暫時休憩の後、5名の申請者は結局審査会委員を辞職しませんでした。

その後山岡議員から、審査請求申請に関して補充説明がありましたが、新たな点はありませんでした。
・市民が配ったチラシ記載の携帯電話番号について、全員協議会で吉川市議に聞いたところ「わかりません」と発言したことが政治倫理条例4条1項に反する疑いがある
・NPO法人は指定管理者になっているが、吉川市議は当該NPOと「二足のわらじ」と本会議で発言しており、一緒に視察もしている。
 報酬も受領しており、経営に携わっている疑いがあり政治倫理条例6条に反する疑いがある。

その後審査会委員が山岡議員に質問しようとしたところ、山岡議員は「審査会会長からの要請文書に、補足説明をするよう記載があったが、一言も『質疑応答する』とは書いていない」と主張。質問は書面で頂くか、次回審議して欲しいと主張。暫時休憩の後、質疑応答が行われました。

暫時休憩中、傍聴席から「コロナで苦しんでいる人がいっぱいいる。
こんなことしてていいのか」と怒声があがりましたが、会長は「傍聴者は黙って」といいました。

山岡議員は当該携帯番号を2度にわたって述べ、「吉川市議と親しい関係なのに携帯番号を知らないわけがない。公式の場所である全員協議会で『わかりません』と発言したのは、政治倫理条例4条1項に反する疑いがある」としました。

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愛西市民は吉川市議が政治倫理審査会にかけられたことに対して抗議しています。

・ネット署名が始まりました
 女性議員が不当な倫理審査委員会にかけられています
 https://chng.it/dp5MpbDL

・チラシも作成されています。
 https://twitter.com/yoshikawa325/status/1488367138469408768/photo/1

次回第3回愛西市議会政治倫理審査会は22/2/3(木)午後2時〜。
傍聴は先着順(定員10名)で開始30分前から受け付けです。
https://www.city.aisai.lg.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=13924&frmCd=6-2-4-0-0

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・愛西市議 吉川みつこの気ままではいられない%記
 https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005

・愛西市議会を知ろう会
 https://www.facebook.com/i31watcher/


愛西市議会政治倫理審査会 総務省通知「指定管理者は議員の請負・兼業禁止に当たらない」

愛西市で、議員がかつてNPO法人の理事になっていたが、はるか以前に理事を辞任しており、その後当該NPO法人が市から指定管理者として指定されたことが、地方自治法92条の2「議員の請負・兼業禁止」に当たるとして、現在政治倫理審査会に申し立てられています。
https://www.city.aisai.lg.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=13924&frmCd=6-2-4-0-0

地方自治法 第九十二条の二
普通地方公共団体の議会の議員は、当該普通地方公共団体に対し請負をする者及びその支配人又は主として同一の行為をする法人の無限責任社員、取締役、執行役若しくは監査役若しくはこれらに準ずべき者、支配人及び清算人たることができない。
https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/111701/files/2017062200079/file_2017622413134_1.pdf
https://www.soumu.go.jp/main_content/000451020.pdf

現在政治倫理審査会で審査中ですが、総務省が明確に「指定管理者は議員の請負・兼業禁止に当たらない」と通知を出していたことが判明しました。

総行行第94号
平成30年4月25日 
総務省自治行政局行政課長
地方議会に関する地方自治法の解釈等について
https://www.soumu.go.jp/main_content/000751535.pdf
1 地方自治法第92条の2等の解釈について
 また、議員又は議員が無限責任社員等を務める企業等が、当該地方公共団体から同法第232条の2の規定による補助金の交付又は同法第244条の2第3項の規定による指定管理者の指定を受けることについては、前者は贈与に類するものであり、後者は議会の議決を経た上で地方公共団体に代わって公の施設の管理を行うものであり、特段の事情がある場合を除き、いずれも当該地方公共団体と営利的な取引関係に立つものではないため、同法第92条の2の請負に該当するものではないと解されます。
自治体法務研究2019 行政通知の読み方・使い方
地方議会に関する地方自治法の解釈等について
藤村直貴(前総務省自治行政局行政課行政第一係長)
https://bit.ly/3r1MX50

実際に、議員が指定管理者の運営委員になっていた事例もありますが、請負・兼業禁止に当たらないと市議会資格審査特別委員会で議決されています。
H28.6.28 資格決定要求 資格審査特別委員会
岡山県 赤磐市 指定管理者の運営委員になっていた事例→請負・兼業禁止に当たらない
https://www.city.akaiwa.lg.jp/shisei/gikai/kaigiroku/kaigiroku/sikakusinnsa/4372.html
https://www.soumu.go.jp/main_content/000617549.pdf
https://www.city.akaiwa.lg.jp/material/files/group/2/H28.6.pdf
https://www.city.akaiwa.lg.jp/material/files/group/2/dayori45.pdf
@市の指定管理先である施設の運営委員になっていることについて、指定管理者の指定は契約ではなく、公の施設を管理する権限自体は、指定という行為によって生じるものであり、地方公共団体と指定管理者との関係は取引関係には当たらないため、兼業禁止規定に該当しないと判断した。
今回の「政治倫理審査会」は「指定管理者NPO法人の元理事」のため、そもそも「兼業・請負禁止」に当たらないどころか、「支配人等」にも当たりません。
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全国各地で、地方議会で少数会派への懲罰が濫用されています。
21/9/25(土)26(日)に開催した、第28回全国市民オンブズマン・オンライン大会2021で、地方議会での懲罰濫用の実態が報告されました。
B地方議会懲罰濫用分科会 資料
【地方議会での懲罰濫用調査報告】
 https://www.ombudsman.jp/taikai/210926-3.pdf
【かながわ市民オンブズマンからの懲罰乱用報告】
 https://www.ombudsman.jp/taikai/210926-3-1.pdf

吉川市議は、「議会改革」に市民と取り組んだから、政治倫理審査会にかけられたのではないかと考えています。
・21/7/25(日)第2回議会改革フォーラム 議会の「殻」が割れだした!
 【愛西市議会「議会放映等を進める請願」】
 https://www.youtube.com/watch?v=QJHhtMSo2Hg
 
「女性議員が不当な倫理審査委員会にかけられています」とネット署名も始まりました。
https://bit.ly/3IEBJJr

第2回愛西市議会政治倫理審査会は2022年1月28日(金)午前9時30分より開催されます。傍聴は先着順(定員10名)。
https://www.city.aisai.lg.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=13924&frmCd=6-2-4-0-0

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・愛西市議 吉川みつこの気ままではいられない%記
 https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005


22/1/21 愛西市議「NPO法人元理事だから政治倫理審査会にかける」?

吉川みつこ愛西市議が「政治倫理審査会」にかけられた件で、22/1/21に第1回政治倫理審査会が開催されたので傍聴してきました。

22/1/20に市ホームページに「22/1/21(金)午前8時半から第1回政治倫理審査会を開催する。傍聴希望者は午前8時半までに市議会に来るように」と記載がありました。
(22/1/22午後には記載は消されていました)
https://www.city.aisai.lg.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=13924&frmCd=6-2-4-0-0

傍聴に行ったところ、最大10名の傍聴席に10名の傍聴希望者がいました。
写真・録音は禁止されました。
8:35から傍聴可能で、部屋に入ると政治倫理審査会委員(議員)が8人いました。
傍聴者には配付資料はありませんでした。
(政治倫理審査会の請求書も手元になく、現在情報公開請求中です)
8名が誰かは特に傍聴者には告げませんでした。
吉川市議は同じ部屋で市議として傍聴していました。

会長・副会長選出の後、委員の山岡幹雄市議が「傍聴者がたくさんいるが、録音する機械を持っているのかチェックしたのか」と発言がありました。
議会事務局は「傍聴者には『スマホ・録音機械は使用しない』という誓約をとっている」としました。

その後、議事課長から政治倫理審査会の説明があり、22/3/21までに結論を出すことが告げられました。
また、審査請求の対象として 
@「議員が役員をし、又は実質的に経営に携わる法人その他の団体は、指定管理者となることができない」
A「市民全体の代表者として品位と名誉を損なうような一切の行為を慎み、その職務に関して不正等の疑惑をもたれるおそれの
ある行為をしないこと」であることが告げられました。

次回審査会までに調査・意見をまとめて、審査請求者が補足説明をすることになりました。
次回の日程は8名で調整するとのこと。
8:54には終了しました。
-------
傍聴の感想を簡単に言えば、「どうして今回吉川市議が政治倫理審査会にかけられたか全くわからない」です。
対象@Aを早口で言っただけで、傍聴した市民には何が問題になっているのかさっぱりわかりませんでした。

政治倫理審査会終了後、吉川市議が簡単に説明しました。
https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005/e/c5b8f82bcbafabf15bdd0486e2d0298d
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政治倫理審査会の請求書が正式に私の手元に届いたのは昨日22/1/20。これでは弁明書も満足に作れない。

また、審査請求をしたのは6名だが、今回審査会委員8名のうち5名が審査請求した人。公平に審査できるとは到底思えない。
(日進市は、審査請求した人は委員になれないとのこと)
https://www.city.nisshin.lg.jp/department/gikai/giji/4/6/4919.html

審査請求書を読んだが疑問ばかりある。

@NPO法人が指定管理者になっている件
かつて私はNPO法人の理事だったが、2006年に理事を辞任しており、法務局にその旨届け出ている。
NPO法人は毎年愛西市と愛知県に役員名簿を提出しているが、上記辞任以降当然役員名簿に私の名前はない。
NPO法人が指定管理者になる際は、市の選定を経て市議会で議決している。

A不正等の疑惑をもたれるおそれのある行為をしない件
市民が配布したチラシに書いてあった電話番号について21/8/6全員協議会で聞かれたが、普段携帯電話を利用していると電話番号を覚える必要が無く「わかりません」と言ったことはある。

愛西市議会で政治倫理審査会が開催されるのは今回2回目。
前回は市議の酒気帯び運転疑惑だった。
今回の@Aについて犯罪や法に触れることがあるのか。

今回の請求が「くだらないこと」だから「危険」だと考える。
全国各地で市民派議員・少数派議員に対する多数派からのハラスメントが相次いでおり、私もかつては具体的ハラスメントを受けたことがある。

・2022/01/13 20:28 朝日新聞
 地方議員へのハラスメント1300事例 「チークダンスを強要」
 https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASQ1F6HZNQ1FUTFK00S.html
・令和4年1月13日(木) 内閣府男女共同参画局
 「令和3年度政治分野におけるハラスメント防止研修教材」等の作成に関する検討会(第1回)
 https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/politics-harassment/1st/index.html
 資料3:政治分野におけるハラスメント防止研修教材の作成について
 資料4:地方議会・地方公共団体における政治分野に係る男女共同参画の推進に向けた優良取組事例集の作成について

最近も、NPO法人のとなりの土地が農地法違反だとして別の市議が追及するなどハラスメントを受けている。

私は複数のNPO法人に携わっており、今後別のNPO法人に対してもハラスメントがあることを危惧する。

今後の流れだが、22/3/21までに政治倫理審査会の結論が出て、その後市議会としてなんらかの処分がなされるかもしれない。
なお、2022年4月には愛西市議会議員選挙が予定されている。

愛西市議会で何が起きているかを周りに知らせて欲しい。

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審査請求にかける妥当性や事実については、今後審査会の中で明らかになってくると思います。

しかしながら、「政治倫理審査会にかける」ということ自体について、議会として市民へもっと知らせるべきではないでしょうか。
(22/1/21午後現在、市議会ホームページには一切記載がありません)

情報を市民に公開した上で、そもそも審査請求にかけられる事案だったのか、その後の結論は妥当なのかを市民が判断できる体制をつくることを希望します。

愛西市議政治倫理審査会 審査請求書を情報公開請求

吉川みつこ愛西市議が「政治倫理審査会」にかけられることになったとのこと。
https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005/e/c5b8f82bcbafabf15bdd0486e2d0298d

愛西市議会議員政治倫理条例によれば、愛西市議会政治倫理審査会にかけるには資料を添付して議員6人以上の連署をもって、議長に対して審査の請求をすることになっています。
https://www1.g-reiki.net/aisai/reiki_honbun/r178RG00000997.html

愛西市議会事務局に議長に提出した審査請求書を入手したいと問い合わせたところ、「議長に対して情報公開請求して欲しい」とのこと

名古屋市民オンブズマンは、愛西市議会議長に対して、「令和3年度に議長に提出された政治倫理審査会 審査請求書、添付資料」を情報公開請求しました。

はたして吉川市議は政治倫理基準等に関する規定に違反しているのか。

政治倫理審査会は審査の付託を受けた日から60日以内に審査を終えることになっています。

今後とも注目していきたいと思います。


21/11/7(日)オンラインフォーラム '学生'が議員にきく はじめての地方議会

議会改革フォーラム実行委員会は、21/11/7(日)13:30から第3回議会改革フォーラム 「‘学生’が議員にきく はじめての地方議会」をオンラインで開催します。視聴無料。要登録。
https://gikai211107.peatix.com/

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21/11/7(日)'学生'が議員にきく はじめての地方議会

21/11/7(日)13:30-15:30
Zoom Webinar
・地方議会ってなんだ?
 基礎から学ぶ地方議会のあれこれ 議会・議員が必ずわかる!
・地方議会っているの?
 学生たちの本音トーク なんだかんだ言わせてもらいます
・あんな議会・こんな議員・・・
 議員による現場報告!学生の議会訪問体験談あり!
参加無料 カンパ募集
参加&カンパお申し込みフォーム https://gikai211107.peatix.com/
 Google お申込みフォーム https://forms.gle/LrWL5tmvbAEYtxgf7
 お申込みアドレス shimin@js2.so-net.ne.jp
チラシ http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/211107.pdf
主催:議会改革フォーラム実行委員会
 https://www.facebook.com/gikai.kaikaku
協力:女性を議会に!ネットワーク・名古屋市民オンブズマン
委員長・連絡先:白井えり子 090-3587-2247


「第2回 地方議会改革フォーラム」録画視聴 2021年8月末まで延長

2021年7月25日に開催致しました「第2回 地方議会改革フォーラム」
〜 議会の「殻」が割れだした!〜
 たくさんの反響を頂きました。
 つきましては、録画視聴の期間を8月末まで延長と致します。

(頂いたご意見)
 「議会のほぼ全員で、録画を視聴しました。この視聴をきっかけに議員討議の検討がはじまりそうです」

■録画URLのアドレス
https://us02web.zoom.us/rec/share/Yk853-hXF6oM-qFvR0ZI2fx0Toy9ef_KPnuNjnvr-K_c9PqquTtIOCOczg-FbsFb.Eka3-wwV3Nw3DK1G
パスコード  =fNj7X1^

■感想をお願いします。
 今回のフォーラムの感想をメールにてお伝えいただけますと幸いです。
 shimin@js2.so-net.ne.jp

■配付資料は以下からダウンロード下さい。
・議会情報公開度調査結果アンケート活用状況調べ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210725-0.pdf
・議会情報公開度調査結果アンケート活用状況調べ 元データ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210725-01.pdf
・愛西市発表資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210725-1.pdf
・東郷町発表資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210725-2.pdf
・犬山市発表資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210725-3.pdf
 
●今後のイベントについては、
 FaceBookページ「地方議会改革フォーラム」からお知らせします。
 https://www.facebook.com/gikai.kaikaku
 「いいね!」をよろしくお願いします。

● よろしかったら・・・・のお願い
「地方議会改革フォーラム用カンパ」
《郵便振替口座》
 口座番号 00870−9−105687
《ゆうちょ銀行》     当座:〇八九店 105687
 加入者名 名古屋市民オンブズマンタイアップグループ
 「地方議会改革フォーラム用カンパ」と記載頂くか、
 以下メールにその旨ご連絡下さい。

地方議会の現状報告
 1.愛知県内議会公開度アンケートのその後
 2.愛西市議会「議会放映等を進める請願」
議会の殻が割れだした!
 ●愛知県東郷町の「子ども議会」と「議会と高校生との意見交換会」参加者から聞く
  子どもたちが議場で話すことで、歯車が動いた。市民の願いが叶う町政へ!
 ●犬山市議会「市民フリースピーチ」について、当時議長ビアンキアンソニー氏から聞く
  市民スピーチ制度について、アメリカ議会との違い、市民が議場に入ると何が変わる?
  真の議会改革とはどういうことか?
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地方議会改革フォーラム
 事務局(吉川) <shimin@js2.so-net.ne.jp>
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第2回議会改革フォーラム 議会の「殻」が割れだした! に75人

「議会改革フォーラム実行委員会」は2021/7/25 (日)に第2回議会改革フォーラム 議会の「殻」が割れだした!をオンラインで開催し、事前に75名の方の申込がありました。

お申込みいただいた方は21/7/31(土)までネット上で見ることが出来ます。
まだ申し込まれていない方も、 shimin@js2.so-net.ne.jp に21/7/30(金)までにメールを送れば21/7/31(土)まで見れます。
また、今回のフォーラムの感想を上記メールにてお伝えいただけますと幸いです。

■県下情報公開度トップの「犬山市議会」 と 市で最低の「愛西市議会」・・・お互いのトークから違いが歴然

 愛西市議会・・・かなり市民参加が遅れています。
 東郷町主催「子ども議会」&議会主催「高校生に聞く会」など、議会に市民が参加しています。
 犬山市議会では、「市民スピーチ」が行われていて、聞くだけでなく、それを議会で「討議」し、どう実現するかの話し合いが議会でされています。
 愛西市議会でも、陳情において、「討議」のしくみを入れましたが、討議とは何かの意識の共有ができておらず、自然消滅しそうなのです。
 遅れている議会、先進議会の違いをまざまざと感じました。議員のみで議会を変えることはできません。市民のみなさん!議員と一緒に議会を変えていきましょう!


配付資料は以下からダウンロード下さい。
・議会情報公開度調査結果アンケート活用状況調べ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210725-0.pdf
・議会情報公開度調査結果アンケート活用状況調べ 元データ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210725-01.pdf
・愛西市発表資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210725-1.pdf
・東郷町発表資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210725-2.pdf
・犬山市発表資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210725-3.pdf


愛西市議会「議会放映等の拡大と充実を求める請願書」ようやく入手

21/6/15に、愛西市議会に対して出された「議会放映等を進める請願」「情報公開を求める請願」が総務文教委員会で審議され、「議会放映等を進める請願」 は委員会で不採択、「情報公開を求める請願」 は委員会で継続審査という情報を得たので情報公開請求したところ、21/7/5にようやく入手しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210615-1.pdf

上記請願は21/6/22市議会本会議で審議され、賛成少数で不採択、「情報公開を求める請願」は委員会で継続審査になりました。

請願本文を市民は見ることなく議会での議論が進んだことになります。

なお、市議会委員会・本会議の議事録は、会議終了後2-3ヶ月すれば作成されるとのこと。
本会議の議事録は市議会ホームページに掲載されますが、委員会の議事録は情報公開請求する必要があります。
https://www.city.aisai.lg.jp/category_list.php?frmCd=6-2-3-0-0

後日、委員会の議事録を情報公開請求する予定です。


21/7/25(日)第2回議会改革フォーラム 議会の「殻」が割れだした!(オンライン開催)

「議会改革フォーラム実行委員会」は、2021/7/25 (日)に第2回 議会改革フォーラム 議会の「殻」が割れだした! をオンライン開催します。
参加無料(カンパ募集)です。 https://gikai210725.peatix.com/ 是非ご参加下さい。

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21/7/25(日)第2回議会改革フォーラム 議会の「殻」が割れだした!(オンライン開催)

第2回 議会改革フォーラム(オンライン開催)
2021/7/25 (日)13:30?15:45
講師:愛知県東郷町の「子ども議会」と「議会と高校生との意見交換会」参加者
 ビアンキ アンソニー 犬山市議会議員 
参加無料 カンパ募集
参加&カンパお申し込みフォーム https://gikai210725.peatix.com/
主催:議会改革フォーラム実行委員会
 https://www.facebook.com/gikai.kaikaku
協力:女性を議会に!ネットワーク・名古屋市民オンブズマン
委員長・連絡先:白井えり子 090-3587-2247
チラシ http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210725.pdf

第2回目の議会改革フォーラムは、「議会の『殻』が割れだした!」がテーマです。
愛知県東郷町の「子ども議会」「議会と高校生との意見交換会」、犬山市議会の「市民フリースピーチ」を通し、議会の『殻』を割るにはどうすればよいか、皆さんと議論します。

地方議会の現状報告
 1.愛知県内議会公開度アンケートのその後
 2.愛西市議会「議会放映等を進める請願」
議会の殻が割れだした!
 ●愛知県東郷町の「子ども議会」と「議会と高校生との意見交換会」参加者から聞く
  子どもたちが議場で話すことで、歯車が動いた。市民の願いが叶う町政へ!
 ●犬山市議会「市民フリースピーチ」について、当時議長ビアンキアンソニー氏から聞く
  市民スピーチ制度について、アメリカ議会との違い、市民が議場に入ると何が変わる?
  真の議会改革とはどういうことか?

21/6/22(火)愛西市議会「議会放映等の拡大と充実を求める請願書」賛成少数で不採択

愛西市議会に出されていた「議会放映と議事録のHP公開の拡大を求める請願」が21/6/22市議会本会議で審議され、賛成少数で不採択、「情報公開を求める請願」は委員会で継続審査になりました。

21/6/15の委員会で上記請願が審議されたと情報を得ました。
https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005/e/235ec7283a1d015d3bf0028487a840e1
実際はどうなのかを愛西市議会に問い合わせましたが、請願書本文は情報公開請求して欲しい、本会議・委員会の議論の内容はネットで中継・公開していないし、委員会議事録は2-3ヶ月後に情報公開請求して欲しいと言われました。

21/6/22市議会本会議を実際本会議場に行って傍聴しましたが、録音・録画禁止で、手書きメモのみ許可されました。
また傍聴者には「議事日程」が配付されるのみで、請願書本文はいまだに入手できていません。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210622.pdf
市議会図書室にも行きましたが、過去の市議会本会議議事録のみ開架されており、市議会審議資料はありませんでした。

新型コロナ対策のため、議場の傍聴者の上限は15名でしたが、すべて埋まりました。

本会議の議事録は市議会ホームページに後日掲載されるようです。
https://www.city.aisai.lg.jp/category_list.php?frmCd=6-2-3-0-0
詳細は議事録を後日確認下さい。

まず、委員会報告がなされ、「松幸雄市議(公明党あいさい)から『憲法16条に基づくと、議会の件で請願を出すのはおかしい』と発言があった」としました。
委員長の大宮吉満市議(あいさいクラブ)は「勉強不足の意見があったが、一個人の意見として委員会としては受け止めた」としました。
請願紹介議員の吉川三津子市議(無会派)は、「憲法違反かどうか市議会事務局に確認して答弁を求める」としましたが、島田浩議長(新生愛西クラブ)は「委員会報告に対する質疑のみ扱うため、事務局への答弁は却下する」としました。

【賛成討論】
・加藤敏彦市議(日本共産党愛西) ケーブルテレビは一般質問のみ録画
・河合克平市議(日本共産党愛西) 反対者は中身を議論していない
・真野和久市議(日本共産党愛西) 広報特別委員会だけでなく全体で議論すべき
・吉川三津子市議(無会派) 請願は憲法に反しない

【反対討論】
・山岡幹雄市議(あいさいクラブ) 広報特別委員会で協議中
・佐藤信男市議(新生愛西クラブ) 市の財源は無限にあるわけではない
・松幸雄市議(公明党あいさい) 議会自らが方向を決すべき
・馬渕紀明市議(無会派) まずは一般質問から動画配信すべき

結局、賛成4人、起立少数で不採択となりました。

その後、「情報公開を求める請願」について、討論したいという動議が吉川市議から出されて動議は成立しましたが、起立少数で否決され、継続審査になりました。

---------
平日の昼間に、わざわざ議場に出かけて市議会を傍聴しようとする市民がどのくらいいるでしょうか。
実際、請願者の市民は、委員会も本会議も傍聴できませんでした。
また、ケーブルテレビで本会議の一般質問を放映しているということですが、契約しないと見られないし、そもそも愛西市以外の人はケーブルテレビを見ることは事実上不可能です。

ネットで公開すれば、好きな時間に好きな場所で議会の議論を見ることが出来ます。
新型コロナ禍で、なかなか議場に行きにくい人も、ネットで議会の議論が公開されれば、もっと市政に関心を持つのではないでしょうか。

名古屋市民オンブズマンは、今後「広報特別委員会」の議事録の情報公開請求をする予定です。
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21/6/15(火)愛西市議会「議会放映等を進める請願」を委員会で不採択という情報

21/6/15に、愛西市議会に対して出された「議会放映等を進める請願」「情報公開を求める請願」が総務文教委員会で審議され、「議会放映等を進める請願」 は委員会で不採択、「情報公開を求める請願」 は委員会で継続審査という情報を得ました。
https://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005/e/235ec7283a1d015d3bf0028487a840e1

実際はどうなのか、愛西市議会に電話で問い合わせ、21/6/17に回答を得ました。
・「請願書」を入手したい
 →情報公開請求をしてほしい
・委員会の結果がわかるものを入手したい 
 →公文書「2021/6/15総務文教委員会の審査報告書」を情報公開請求してほしい
・委員会議事録を入手したい 
 →これから作成するため、現時点ではない。
  本会議から議事録を作成するため、2-3ヶ月程度かかる予定。委員会議事録が完成してから情報公開請求してほしい
・委員会音声はどうなのか
 →議事録を作成するために録音は取ってある。情報公開請求することは可能。しかし、音声が公文書に該当するかは確認中。
 
21/6/22(火)9時半から、本会議最終日が行われます。傍聴者ができることを確認しました。
 ・録音ダメ
 ・パソコン持ち込みダメ
 ・メモをすることはよい
 ・配布物は議事日程のみ

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例えば、名古屋市議会では、請願書は各委員会配付資料なので、名古屋市市民情報センターで閲覧可能です。
また、各委員会はネット生中継しているので、どのような議論がされたのかリアルタイムで把握可能です。
請願結果も事務局に聞けばすぐに教えてもらえます。

「女性を議会に!ネットワーク」が21/3/11に発表した「愛知県下54議会 情報公開度アンケート調査」では、愛西市は51位、名古屋市は3位でした。
https://ombuds.exblog.jp/28488192/

市議会で議論したことがすぐに市民にわかる体制が必要不可欠だと思いますが、愛西市議会ではそうなっていないことがよく分かりました。

名古屋市民オンブズマンは、愛西市議会に対して、「請願書」「総務文教委員会の審査報告書」の情報公開請求を電子申請で行いました。
https://www.shinsei.e-aichi.jp/toppage-aichi-t/top/municipalitySelection_initDisplay.action
--------
・愛西市議会
 https://www.city.aisai.lg.jp/category_list.php?frmCd=6-2-0-0-0

・名古屋市議会
 https://www.city.nagoya.jp/shikai/
 
・愛知県下54議会 情報公開度アンケート調査発表
 https://ombuds.exblog.jp/28488192/

  

21/5/14(金)「地方議会改革フォーラム」で議員除名・懲戒処分を受けた議員の話を聞く会 約90名が参加

【地方議会の少数派議員への嫌がらせ横行?】
 「地方議会改革フォーラム」は2021年5月14日、北海道本別町で議員辞職処分をうけた梅村智秀元議員と、千葉県松戸市で請願への賛成討論の発言が原因で懲戒処分(戒告)を受け、最高裁まで闘った山中けいじ議員をお招きし、オンライン学習会(Zoom)を開催しました。
 参加者は約90名にも及び、関心の高さを感じました。
 また、地方議会で少数派議員が不公平な待遇の中、嫌がらせなどを受け、頑張っていることが明らかになってきました。

■ 梅村元議員に事例については、参加者から以下のような意見が出ました。
 地方自治法「134条  @普通地方公共団体の議会は、この法律並びに会議規則及び 委員会に関する条例に違反した議員に対し、議決により懲罰を科することができる。」となっており、そもそも法律上、懲罰にすることはできないのではないか?

■山中議員の事例については、
 何度録画をみても、どの発言が懲罰にあたるのわからない。また、山中議員が懲罰委員長や議長に確認しても返答がないとのこと。
 最高裁では、懲戒処分(戒告)については、裁判で扱うことではないとの判断で終わったとのことですが、こうした根拠のない「懲戒処分」は、地方議会の衰退・民主主義の後退につながるので、全国でネットワークを組みながら取り組む必要があると参加者から声が上がりました。

■ 参加者からも、自分が経験している事例の紹介がありました。

■また、参加者の中に、議員懲罰に対する「新判例」(普通地方公共団体の議会の議員に対する出席停止の懲罰の適否は,司法審査の対象となる)を勝ち取った元宮城県岩沼市議の大友健さん(出席停止23日間)もいらっしゃって、地方議会がこんなにひどくなっていることを何とかせねば・・・と語って頂きました。
※新たな最高裁判断 令和2年11月25日 最高裁判所大法廷
 
https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=89851

学習会終了後も引き続き各地の議員・市民がZoomで交流しました。

オンブズ活動が原因で辞職勧告決議を受けた、加藤明由弥富市議は「名誉を毀損されたため、決議に賛成した会派の中の1人に対して津島簡裁に提訴したが、名古屋地裁に移送された」としました。

名古屋市民オンブズマンの内田隆は「元々、弥富市議会で『オンブズ活動が原因で市議に辞職勧告決議が出た』のはおかしいと声を上げ、その後市議と市民オンブズマンが連携して調査や学習会を企画した。
心ある少数の議員だけでも議会改革は限界があるし、市民だけでも難しい。今後も市民と議員が一緒になって議会改革を目指したい」としました。

神奈川県湯河原町議の土屋由希子町議は「『町議会の秘密会で町民の税滞納者リストが配布され回収されていない事実』を一般質問ならびにSNSで指摘した行為に「陳謝」と、それの読み上げ拒否への「出席停止1日」に対して取消を求める訴訟を起こした。
別途、「税滞納者リスト問題」に関し「ゆがわら町民オンブズマン」が立ち上がり、秘密会の議事録の情報公開訴訟を起こしている」としました。

今後新たなネットワーク作りの必要性を共有し、有意義な会は終わりました。
議会改革フォーラムの今後のお知らせが欲しい人は https://forms.gle/2moRE1uYTMeDwkXo7 にメールを送れば、案内を送ります。

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・地方議会改革フォーラム
 https://www.facebook.com/gikai.kaikaku
・梅村智秀 【元】本別町議会議員
 https://www.facebook.com/tomohide.umemura
・山中けいじ 松戸市議会議員
 https://k-ji.jp/
・大友健 元宮城県岩沼市議
 https://ameblo.jp/mimonenachan/
・土屋由希子 湯河原町議
 http://tsuchiya-yukiko.com/tuchiya_web/
・ゆがわら町民オンブズマン
 https://www.facebook.com/102295525127809
  

21/3/21(日)第1回 議会改革フォーラム(オンライン)に100人超

21/3/21(日)に議会改革フォーラム実行委員会が主催で「第1回 議会改革フォーラム」がオンラインで開催され、100名超が参加し大変盛り上がりました。
動画はこちらから見ることができます。
https://www.facebook.com/gikai.kaikaku

また、以下フォームにアドレス登録すれば、パスワードが送られてきて2021年4月末まで見れます。
https://forms.gle/kryD6aweitG7meEM7

はじめに、白井えり子・日進市議から、開会の挨拶がありました。
その後、加藤明由・弥富市議から、辞職勧告決議を受けた経緯とその後の反応について話がありました。
続いて、女性を議会に!ネットワークの山盛さちえさんから、「愛知県下議会の情報公開度アンケート調査結果報告」がなされました。
・第1回議会改革フォーラム
 愛知県自治体議会情報公開度調査結果報告
 発表パワーポイント
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210321PP.pdf
 1.アンケート用紙は、
  http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/3/202103130112212727.pdf
 2.自治体への回答とお礼
  http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/4/202103130117493882.pdf
 3.アンケート結果の「まとめ&ランキング表」は、
  http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/5/202103130133046871.pdf
 4.議事録のホームページへの公開状況は?
  http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/6/202103130136003659.pdf 
 5.議事録がホームページに公開されていない場合の入手手続きは?
  http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/7/202103130138175831.pdf
 6.本会議の放映は?
  http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/8/202103130139225316.pdf
 7.委員会の放映状況は?
  http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/9/202103130140083963.pdf
 8.コロナによる議会開催および傍聴規制は?
  http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/10/202103130140524662.pdf
続いて、トーク「地方議会の現状に喝!」がありました。

名古屋市民オンブズマン代表の新海聡弁護士、元犬山市長の石田芳弘氏、高専生17歳の水野竣木さん、愛西市議の吉川みつこさんが、それぞれ熱く語りました。

「わきまえない人にどれだけなれるか」と語る新海聡弁護士
 参考:2013/1/15 名古屋市議会・議員本会議質問ランキング
 http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/giin/130115nagoya.pdf
 
議会改革には市長の質が重要。政治にロマンがあると熱く語る、石田芳弘氏

「弥富市議会の辞職勧告決議は大変驚いた」と語る、水野竣木さん

議会の現状を踏まえて議論をまとめる、吉川みつこさん

質問も活発に行われました。

「豊明市議会を知ろう会」の活動を語る、山盛さちえさん

新人議員としての経験を語る、諸岡えみ・小牧市議

最後に、白井えり子日進市議がまとめの挨拶を行いました。

今後も「議会改革フォーラム実行委員会」として情報発信していくとのこと。
https://www.facebook.com/gikai.kaikaku


「女性を議会に!ネットワーク」が、愛知県下54議会 情報公開度アンケート調査発表

「女性を議会に!ネットワーク」(代表 山盛さちえ)が、愛知県下54自治体議会に対しアンケート調査を実施し、2021/03/11に記者発表をしました。
名古屋市民オンブズマンは協力団体として関わりました。 

詳細は、21/3/21(日)13:30〜 オンラインで行う「第1回議会改革フォーラム」で発表します(無料、要事前申し込み)。
https://www.facebook.com/events/326565612115928
https://forms.gle/kryD6aweitG7meEM7

【結果をPDFにまとめました】
1.アンケート用紙は、
http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/3/202103130112212727.pdf
2.自治体への回答とお礼
http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/4/202103130117493882.pdf
3.アンケート結果の「まとめ&ランキング表」は、
http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/5/202103130133046871.pdf
4.議事録のホームページへの公開状況は?
http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/6/202103130136003659.pdf
5.議事録がホームページに公開されていない場合の入手手続きは?
http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/7/202103130138175831.pdf
6.本会議の放映は?
http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/8/202103130139225316.pdf
7.委員会の放映状況は?
http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/9/202103130140083963.pdf
8.コロナによる議会開催および傍聴規制は?
http://yoshikawa-mitsuko.jp/files/content_type/type019/10/202103130140524662.pdf

・女性を議会に!ネットワーク
 https://www.facebook.com/joseigikai
・地方議会改革フォーラム
 https://www.facebook.com/gikai.kaikaku

21/3/21(日)第1回 議会改革フォーラムに新海聡代表が登壇

21/3/21(日)にオンラインで開催される「第1回 議会改革フォーラム」に、名古屋市民オンブズマン 代表の新海聡弁護士が登壇します。
以下フォームからお申し込み下さい。
https://forms.gle/kryD6aweitG7meEM7
https://www.facebook.com/gikai.kaikaku
本フォーラムにあわせ、「愛知県下議会の情報公開度アンケート調査結果報告」もなされます。
ぜひご参加下さい。

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【議会改革フォーラム】
〜地方議会に喝!新海弁護士・石田芳弘さんが語る〜
============
《とき》2021.03.21(日)13:30〜15:30
《場所》オンラインzoom
《参加費》無料
============
◆開催主旨
 愛知県弥富市議会で「オンブズマン議員辞職勧告決議」がされました。
 これをきっかけに、地方議会の実態と役割、オンブズマン活動の意義について議論し、議会のあるべき姿を提案します。
◆内容
司会   諸岡えみ
【 第1部 】現状報告・話題提起
13:30〜
 開会挨拶、趣旨説明(白井えりこ)
13:40〜
 ●経緯を語る!辞職勧告を受けたオンブズマン議員からの報告(弥富市議 加藤明由)
 ●驚き!県下議会の情報公開度アンケート調査結果報告(山盛さちえ)
【 第2部 】
トーク『地方議会の現状に喝!』
14:00〜
●新海聡氏(名古屋市民オンブズマン代表・弁護士)
●石田芳弘氏(元犬山市長)
●水野竣木君(17歳の視点で語る)
●吉川みつこ氏(愛西市議・コーディネート)
 名古屋市民オンブズマンは、弥富市議会に要請文や請願を出しました。中小議会の現状を、どう感じたのでしょう。
 犬山市長として、議会改革・教育改革などに取り組み、今なお、地方自治改革に取り組む石田さんは、地方議会の現状と解決法について、どう考えているのでしょう。
 そして、若者は、地方議会をどうみているのでしょう。
15:10〜 質問に答えます
15:25〜15:30 閉会挨拶
詳細は、以下のfacebookページでお知らせしていきます。
https://www.facebook.com/gikai.kaikaku

【お申込み方法】
■ 参加希望の方は、下記の申し込みフォームからお願いします。
https://forms.gle/kryD6aweitG7meEM7
※Facebookイベントの参加表明だけでは、お申込みになりませんので、ご注意ください。
・チラシ http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/210321.pdf
※自動受付のメールは送信しておりません。改めて、Zoomアドレス等のお知らせをメールでさせて頂きます。 

【問い合わせ】
090-3587-2247(白井)

20/11/24 弥富市議会正常化請願 全会一致で可決に、名古屋市民オンブズマンが声明発表

名古屋市民オンブズマンが20/11/13に弥富市議会に提出した、「弥富市議会に『市議会正常化』を求める請願」について弥富市議会は20/11/24に開催した本会議で全会一致で採択しました。
それを受け、名古屋市民オンブズマンは声明を発表しました。
http://nagoya.ombudsman.jp/data/201124.pdf

今回の最大の問題は、憲法で保障する表現の自由を多数派が数の力で侵害したことです。
そのことを、20/9/23辞職勧告決議に賛成した議員は本当に理解しているのか、今後も注目していきたいです。

なお、本会議の様子は数日後にネットにアップされます。
https://www.city.yatomi.lg.jp/gikai/1002766/1003601/index.html

参考:弥富市議会の正常化を求める請願 賛成討論 弥富市議会議員 佐藤仁志
 http://nagoya.ombudsman.jp/data/201124-2.pdf

メモ
 http://nagoya.ombudsman.jp/data/201124-1.pdf

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声明

 本日、弥富市議会は、名古屋市民オンブズマンが提出した「弥富市議会に『市議会正常化』を求める請願」を、本会議において可決した。この請願は、「弥富市議会議員および同市議会議員になろうとする者が、地方自治法に基づき住民監査請求及び住民訴訟を提起することを自由にできること」「弥富市議会議員および同市議会議員になろうとする者が、議会以外の場において、適法な手段で行政を監視し、是正をしようとする行為を自由にできること」を趣旨とするもので、可決により、弥富市議会は、この請願と矛盾する令和2年9月23日付の「加藤明由議員に対する辞職勧告決議」を事実上撤回したと考える。
弥富市議会議員、とりわけ令和2年9月23日付けの決議に賛成した議員諸氏には、本請願の決議に賛同したことの重みを十分に理解し、自己と異なる意見を排除せず、議会で粘り強い議論を行って意見を統合することこそが、議員の矜持を支えるものであることの自覚を求めたい。
 さて、本件の問題の本質は、9月23日の決議が、表現の自由という憲法の保障する価値を辞職勧告という方法で制約したことにある。そもそも、市民オンブズマン活動は憲法21条が定める、表現の自由によって保障された活動である。
 これに対し、9月23日の決議に賛成した諸氏の多くは、議員と市民オンブズマン活動は両立するか、という意識で賛成行動を説明しようとしている。しかし、「議員と市民オンブズマン活動が両立するかどうか」という見解は、個人の考えであり、どれだけ多数の者がこれに賛同しようと私的な見解に過ぎない。
 私的な見解が、憲法という究極の「公」が尊重を求める価値に優先する、という考えは誤りである。天秤の一方の秤に表現の自由を置き、一方の秤に「議員と市民オンブズマン活動の両立」といった私的見解を置いて比較衡量することは、究極の公私混同と言わざるを得ない。
 この請願書の提出の際、名古屋市民オンブズマンは議会事務局から、差出人を「政新会」とする書面の交付を受けた。この書面は名古屋市民オンブズマンに対する謝罪を記載した私信であった。しかしそもそも、私信の交付は、郵便に託するか、自ら相手方に交付(Eメールも含む)するか、どちらかによるべきであって、議会事務局の職員に命じて(あるいは依頼して)行う業務ではない。
 請願を行うに至った問題の本質が公私混同にあるにもかかわらず、私信の交付に議会事務局の職員を関与させる、という姿勢は、いまだにこうした「公」と「私」との峻別ができないことを示すのであって、改めて問題の根深さを感ぜざるを得ない。
 しかし、こうした問題は、おそらく、弥富市のみならず、日本各地の議会に見られることとも思われる。そうした中、我々は、弥富市議会の議員諸氏が本件をきっかけとしていち早く「公」と「私」を厳格に峻別し、民主主義の学校と呼ばれるにふさわしい、市議会の再生に立ち上がられることを期待して、今後も注目していきたい。

令和2年11月24日
  
名古屋市中区丸の内3丁目7番9号
チサンマンション丸の内第2 303

名古屋市民オンブズマン 

代 表   新海 聡


20/11/16 弥富市議会正常化請願 議会開会初日に委員会付託なしで採択へ

名古屋市民オンブズマンが20/11/13に弥富市議会に提出した、「弥富市議会に『市議会正常化』を求める請願」について弥富市議会は20/11/16に議会運営委員会および全員協議会を開き、議会開会初日に委員会付託なしで採択する方針を決めました。
・20/11/13 弥富市議会に『市議会正常化』を求める請願
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/201113-1.pdf

弥富市議会運営委員会は市民の傍聴を許可していません。
議会運営委員会配付資料も市民に閲覧させていません。
市庁舎1階か6階でモニター視聴が可能となっています。
全員協議会や委員会は、現在新型コロナウイルスの影響で傍聴ができず、同じくモニター視聴が可能となっています。
今回、名古屋市民オンブズマンメンバーがモニター視聴を行いました。

20/9/23に弥富市議会で決議された「加藤明由議員に対する辞職勧告決議」に賛成した政新会の平野広行市議は「辞職勧告決議の表現に『オンブズマン』と記載したため、市民オンブズマンの方々に誤解を与えた。20/11/13に政新会として謝罪文を出した。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/201113-2.pdf
 今回名古屋市民オンブズマンから提出された請願書は全く非のうちどころがない。
 通常は請願は最終日に採決を行うが、反対するところが一言もなく、1日も早く採択して議会を正常化したいので、初日に採択したい。」としました。

請願紹介議員の江崎貴大市議は「個人的にはよいが、本日はじめて請願書を目にする人もいると思うので、この後行う全員協議会で決めて欲しい」としました。

平野市議は「以前、請願について反対がなければ、本会議で賛成討論しないで簡易採決で行うと決めた。今回は簡易採決をお願いしたい。また、請願文を全文読み上げるのか。趣旨だけの読み上げではだめか」としました。
大原功議長も「反対討論がなければ、賛成討論を行わないと以前決めた」としました。

議会運営委員会副委員長の那須英二市議は「地方自治法や議会規則にのっとりたい。議長の発言はあくまで『お願い』だ。」としましたが、大原議長は「コロナ対策など国民の生命を守るのが最優先だ」としました。
那須市議は「むしろ前回の辞職勧告決議に賛成された政新会の方から討論を行ったほうが、誠意が伝わるのではないか」としましたが、大原議長は「誠意があるから賛成した。」としました。

続いて全員協議会が行われ、初日に請願について委員会付託されずに採択する方針が決まりました。

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傍聴した名古屋市民オンブズマンの内田隆事務局員は「辞職勧告決議のときもまともな賛成理由を聞けず、今回の請願についても賛成討論・反対討論もせずに採択する、というのは、今回の請願をきっかけに市議会のあり方を見直して欲しいとする名古屋市民オンブズマンの想いからは外れている。言論の府である議会の『自殺行為』の反省がみられないのではないか。
また、市民オンブズマンに対して『誤解を与えた』とするものの、加藤市議への辞職勧告決議については謝罪文ならびに今回の議会運営委員会・全員協議会で何も触れていないのはおかしい。これでは再度同様のことを繰り返してしまうのではないか」とコメントしました。

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20/11/16夕方、弥富市議会事務局職員から、名古屋市民オンブズマンに対して「本日の議会運営委員会・全員協議会で、請願の取り扱いが議会開会初日に決まった」と電話で連絡がありました。

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今後、20/11/24(火)午前10時から本会議が開会され、請願が即日採択される予定です。


20/11/13 弥富市議会に「市議会正常化」を求める請願 提出

名古屋市民オンブズマンは20/9/23に弥富市議会で決議が挙げられた「加藤明由議員に対する辞職勧告決議」中、市民オンブズマンに対する誤解ならびに市議会の機能に誤解が見られることから、「市議会正常化」を求める請願を20/11/13に弥富市議会議長に提出しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/201113-1.pdf

参考:20/9/23 弥富市議会 
 加藤明由議員に対する辞職勧告決議
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/200923yatomi.pdf
 
弥富市議が、1週間前に議長にアポイントメントをとって請願提出の時間を決めました。事前に記者に「請願を提出する」旨連絡をしました。
マスコミが、議会事務局に対して、請願を提出する際の写真撮影の許可ならびにコメントが欲しいと要求したところ、議長は「請願の提出時の写真撮影及びマスコミの入室は許可しない」旨を議会事務局経由で伝えてきました。マスコミは「理由を説明せよ。市民の代表なので説明責任がある」と何度も迫りましたが、議会事務局職員が議長室に入った後怒声が聞こえて、その後議会事務局長から「議長は『とにかく許可しない。これ以上いうのなら、愛知県警に連絡することも考える』と言っている」としました。

名古屋市民オンブズマンとして、請願を提出する際の写真撮影が可能かどうかも事前に議会事務局に問い合わせましたが、「許可しない」の一点張り。

名古屋市民オンブズマンのメンバー3人と江崎市議が議長室に入ろうとしました。
しかし、議長室の入口で議長から「入室は2人まで」といきなり言われ、名古屋市民オンブズマン事務局長の滝田誠一弁護士と、江崎市議のみ入室出来ました。
扉は閉められ、部屋の外では中の声は聞こえませんでした。「扉が閉められた写真を撮影してよいか」と議会事務局職員に問い合わせたところ、扉の撮影許可のみ出ました。

3分程度で滝田・江崎両名が部屋から出てきて、別室で簡単な記者会見を行うことになりました。
その際、場所を案内してくれた議会事務局職員が、「前回の辞職勧告決議を発議した政新会から書類を預かっている」として、以下書類を手渡されました。
マスコミにも同文が配付されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/201113-2.pdf

滝田弁護士は「市民が持つ当然の権利である住民監査請求・住民訴訟をしたから議員を辞職せよ、というのは議会の自殺行為でおかしいので、誰でも自由に住民監査請求・住民訴訟ができること、ならびに行政監視をできることを確認する請願書を提出した。今回、議長・副議長・議会運営委員会委員長が対応したが、議長が一方的に話して、こちらが話す余地はなかった。
議長は『請願というのは通常なら1週間前に文面を渡してくる。いきなり書面を出されてもコメントできないし、マスコミの対応も出来ず、撮影も許可出来ない。請願書は受け取ったので、議会としてきちんと審議したい』と述べた。
名古屋市民オンブズマンは30年近く、様々な申し入れを行ってきたが、その際にマスコミを入れないという対応はなく、極めてピリピリしていたように感じる。世の中の常識とちょっと外れているのではないか。
なお、今回の請願が万が一可決しなかった場合、市民オンブズマンに対する名誉毀損だとして国家賠償請求訴訟も視野に入れたい」としました。

江崎市議は「他にも請願の紹介議員になってもいいよという人がいたかもしれないが、名古屋市民オンブズマンから請願を出されるという話を伺い、1人で受けることにした。
請願の趣旨は当たり前のことなので、皆さんご賛同いただけると思うし、説明を聞く場にしたい。
政新会からこのような弁明の書類も届いているので、何らかの気持ちがあるのではないか。
今後11月16日に議会運営委員会が開かれ、そこで取り扱いが決まる予定」としました。

名古屋市民オンブズマンの内田隆は「今回、一番若い江崎市議に紹介議員になって頂いたのは、市議会を変えてくれるのではないかという思いから。
議員と市民オンブズマンが連携して活動するのはこれまであまりなかった。弥富市議会を正常化するにはぜひこの請願を可決してもらいたい。
政新会からの文書は今もらったばかりでコメントできないが、『議会としての意思』の辞職勧告決議に対しては、『議会としての意思』の請願可決を願う。」と述べました。

名古屋市民オンブズマンのメンバーは「市民の疑問を受け止めてくれて、議会で質問してくれる市議はほとんどいないのが現状。この請願を議論する中で弥富市議会が変わるきっかけになればよい」としました。

所用で請願提出に参加出来なかった名古屋市民オンブズマンの新海聡弁護士は「政新会が作成したペーパーは意味不明。謝罪なら記者会見すべきだし、ペーパー1枚だされてもわからない。今回の請願をどうするのかで、本気か形だけかがわかる」とコメントしました。

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なお、今後の流れとしては、20/11/16(月)午前9時から開催される議会運営委員会で本件の扱いを決めるとのこと。議会運営委員会は傍聴できず、市庁舎1階か6階でモニター視聴可能とのこと。議運配付資料は閲覧不可。20/11/24開会以降、本会議・全員協議会・行財政委員会は録画配信があるとのことでした。
https://www.city.yatomi.lg.jp/gikai/1002766/1003601/index.html


弥富市議会に「市議会正常化」を求める請願 提出へ

名古屋市民オンブズマンは20/11/5に愛知県政記者クラブにて記者会見を行い、20/9/23に弥富市議会で決議が挙げられた「加藤明由議員に対する辞職勧告決議」中、市民オンブズマンに対する誤解ならびに市議会の機能に誤解が見られることから、「市議会正常化」を求める請願を20/11/13に弥富市議会議長に提出する意向を表明しました。

・弥富市議会に「市議会正常化」を求める請願(案)
 
http://nagoya.ombudsman.jp/data/201105.pdf
1 弥富市議会議員および同市議会議員になろうとする者が、地方自治法にもとづいて住民監査請求および住民訴訟を提起することを自由にできること。
2 弥富市議会議員および同市議会議員になろうとする者が、議会以外の場において、適法な手段で行政を監視し、是正をしようとする行為を自由にできること。

加藤明由市議は、市議になる前に多数の住民監査請求・住民訴訟を行ってきました。
加藤市議がこれまでの活動をまとめました。
 http://nagoya.ombudsman.jp/data/200930.pdf

それに対し弥富市議会は、市議になる前の住民訴訟について問題視し、「議員となられた以上、オンブズマン活動を行うのはいかがなものかと考えます」として辞職勧告決議を可決しました。
また、「地方議会は地方行政の活動は一翼を担っている側面がある」と述べています。

・20/9/23 弥富市議会 
 加藤明由議員に対する辞職勧告決議
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/200923yatomi.pdf
・【弥富市議会】令和2年9月23日 令和2年第3回弥富市議会定例会 最終日 本会議
 (35:37〜)
 https://youtu.be/dYJ0gqxZrCs?t=2137
・20/9/23 弥富市議会本会議(辞職勧告決議文部分)
 名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/200923-1.pdf

名古屋市民オンブズマンは、「市議会正常化」を求める請願書の紹介議員を今後募集し、20/11/13(金)午前10時30分に弥富市議会議長に対して紹介議員が請願書を手渡す際に同席する予定です。

名古屋市民オンブズマン代表の新海聡弁護士は「1回目の辞職勧告決議では、市民オンブズマン活動に対する誤解があって行ったのかもしれないが、仮に今回の請願を否決した場合は議会として市民オンブズマン活動への圧力が確定的意思となる。
請願が不採択になった場合は、名古屋市民オンブズマンが原告となって弥富市を相手に国家賠償請求訴訟をせざるを得ない。
今回の請願は市議会が市民オンブズマン活動ならびに市議会の機能を考え直すチャンスだ。」と述べました。

記者会見に同席した加藤市議は「弥富市には考えられないことが多数あり、これまで住民監査請求・住民訴訟を行ってきた。元公務員に『住民監査請求・住民訴訟は、却下・棄却がほとんどだが、役所内部で事業を考え直すきっかけになる』と言われたため行った。実際に監査委員から勧告も出た。私は議員を辞職するつもりは全くない」としました。

今後、20/11/16にも予定されている弥富市議会運営委員会で請願の取り扱いが議論される予定です。
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弥富市議会だより第59号(令和2年9月定例会)
https://www.city.yatomi.lg.jp/gikai/1000041/1003684/1003936.html

弥富市議会 令和2年12月定例会の開催日程(予定)
https://www.city.yatomi.lg.jp/gikai/1000003/1000004.html

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【悲報】愛知県弥富市議会 住民訴訟経験者が市民オンブズ議員になり「オンブズ活動するなら議員を辞職すべき」辞職勧告決議可決

20/9/23、愛知県弥富市議会で「住民訴訟経験者が市民オンブズ議員となり、『オンブズ活動するなら議員を辞職すべき』」として辞職勧告決議が可決されました。

辞職勧告決議文を入手しようと、弥富市議会に電話をしたところ、「議案、議決文とも閲覧に供しておらず、情報公開請求が必要」と言われました。

辞職勧告決議文を情報公開請求して入手しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/200923yatomi.pdf

当日の様子は弥富市議会ホームページで動画で見れます。

・【弥富市議会】令和2年9月23日 令和2年第3回弥富市議会定例会 最終日 本会議
(35:37〜)
 https://youtu.be/dYJ0gqxZrCs?t=2137
・20/9/23 弥富市議会本会議(辞職勧告決議文部分)
 名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/200923-1.pdf

当日の状況について、議会事務局に確認しました。
「20/9/23 弥富市議会最終日に別紙発議の採決があり、当該議員は除斥。議員数16人で起立採決方式。7名が賛成した。決議提案時に賛成者の大原議長は、議決参加していない。その他7人は起立せず。可否同数だったため議長の採決になり、議長が可決した。

ニュースを、市民オンブズ関係者、市民オンブズ議員、その他関心のある人に知らせたところ、「これはあまりにもひどい」と言っていました。

今回の辞職勧告決議は市民オンブズ活動への名誉毀損ではないかと考えます。
また、弥富市議会の、議会活動に対する根本的認識が誤っており、議員活動の自殺ではないかとも考えます。

名古屋市民オンブズマンは、まずは弥富市議会に、上記辞職勧告決議を撤回つもりはないか、何らかの形で働きかけをする予定です。

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名古屋市民オンブズマン 弥富市議会問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/yatomi/index.htm

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・弥富市議会
 https://www.city.yatomi.lg.jp/gikai/index.html

・弥富市議会 公式ツイッター
 https://twitter.com/gikai6

・「女性を議会に!ネットワーク」申入書
 https://bit.ly/3m4Booe
 
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