アジア競技大会


22/8/5(金)名古屋城全体整備検討会議座長「愛知県新体育館予定地『発掘調査して報告書作るだけ』は最低」

22/8/5に開催された、名古屋城全体整備検討会議で、座長の瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授は「愛知県が愛知県新体育館を作るために発掘調査した名城公園遺跡で江戸時代の遺物が発見された。
新体育館の予定位置とかかっていれば、体育館を移動してもらうくらいしないと文化財の破壊になる。
『発掘調査して報告書作るだけ』は最低だ」と述べました。

・配付資料(資料2 1ページ目「余芳古写真」は
 著作権の関係で2次利用は控えて欲しいと名古屋城総合事務所より依頼)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/220805.pdf0000 
・名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/220805-1.pdf

今回も、傍聴者は録音・録画は禁止されました。
(一部会議出席者はZoomで参加していましたが、傍聴者のZoomでの参加は認められませんでした)

議題3つ(舟運、余芳移築再建、本丸搦手馬出石垣)は淡々と進みました。

報告議題として、天守台穴蔵石垣背面調査について報告され、今後9月頃から行いたいとのこと。

続いて報告議題として、愛知県埋蔵文化センターが名城公園で発掘調査を行った「下御深井御庭の調査について」を、なぜか名古屋城調査研究センターの村木誠副所長が報告しました。

村木副所長は「愛知県が名城公園で発掘調査をした。瀬口座長から『本来は名古屋城の一部なので(検討会議で)報告するように』と言われた。
愛知県が作った資料を見ると、江戸時代の石灯籠や溝、御深井焼や瓦、井戸等が中央西、南端で発見された。
大半が弥生時代、古墳時代の遺跡。
中日新聞報道によれば、南側遺構群は松山茶席の蔵の庭の可能性もあるという。
名古屋城調査研究センターとして今後どう対応するか検討中。考古学学芸員や文書担当が整理に参加出来ないか検討している。
また、上記発掘調査結果を名古屋城の全体整備に取り入れるかを検討したい。」と発言しました。

赤羽一郎・元愛知淑徳大学非常勤講師は「発掘調査の結果を名古屋市教育委員会としてどう認識しているのか。名古屋市はこれまで遺跡として認定していなかったのでは」と質問しました。

名古屋市教育委員会文化財保護室の加藤久室長は「従前遺跡ではないところから出た。今名城公園として使われている。発掘された場所の南側は名城公園。 
結果を受けて、今後公園開発行為をする中で遺跡発見も想定される。試掘もお願いすることを考えている。
公園管理している部署に対し、『そういった地下遺構があるかもしれないため、不時発見につながるので、公園の開発があれば試掘を依頼し、遺構が発見された場合、文化財の先生と相談して、保存地の拡大も考えられると認識している」としました。

丸山宏・名城大学名誉教授は「江戸時代の石灯籠があったという。どういったものか。庭園部会で灯籠を研究している」と発言し、オブザーバーの、皆見秀久・愛知県県民文化局文化部文化芸術課文化財室室長補佐は「遺物は調査していない。見せられない。現在調査整理中で、報告書は近々に出来る」としました。

瀬口座長は「発掘調査をしているのは愛知県新体育館を作るためと聞いている。
仮に新体育館の位置と、松山茶屋の場所がかかっていれば、体育館を移動してもらうくらいしないと文化財の破壊になる。
あるのは民家ではなくテニスコートで国の土地だ。必要であれば移すくらいしないと。『報告書を作る』ではだめ。設計できてしまったなら、後戻りしにくくなる。
以前、戦国時代の砦が発掘され、『新しく作る建物ずらしてほしい』といえないのはダメだ。そのための準備をしないといけない。
『発掘調査して報告書を作る』だけなのは最低だ。きちんとすれば名古屋城の価値が上がると思う」と述べました。
 
加藤室長は「意見を拝聴した。記録保存は一つの現状の保存と認識している。開発行為がなければ遺跡が発見されなかったという話はよく分かる。
愛知県も我々も遺跡を記録して保存するのは『存在を将来につなげる』ため。報告書作成に向けている。意見を頂戴したことは受け止める。
なかなか体育館の位置の移動は、なかなか困難ではないか」と述べました。
 
瀬口座長は「県の有識者委員だった時、朝日遺跡を見学した。朝日遺跡がなぜ残らなかったか。
吉野ヶ里、三内丸山に匹敵するすばらしい遺跡だった。しかし高速道路を作る計画があったから。
本来は計画動かすくらいの力がないといけない。しかし朝日遺跡は遺跡を壊した。
名古屋城の遺跡も同じことを繰り返してはいけない。『加藤さんが命を懸けてでもやる』というのは冗談だが。
また、『名古屋城総合事務所は関係ない』ではない。名古屋城と名城公園の遺跡がそろうと、城郭のすばらしさ、日本的位置づけができる」と述べました。

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全体整備検討会議終了後、オブザーバーとして参加していた、平澤毅・文化庁文化財第二課主任文化財調査官と、加藤室長がなにか話していました。

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愛知県埋蔵文化財センターが調査した場所について、公開されている資料が限られているため、現在の場所と特定することがなかなか困難です。
・愛知県埋蔵文化財センター 広報誌 : 名城公園遺跡 発掘調査通信
 http://www.maibun.com/modules/mydownloads/viewcat.php?cid=152&orderby=dateD

一方、今回話題に出ていた「松山御茶屋」は、御深井庭及西御深井之図  『金城温古録』に掲載されています。
(伊藤正博氏WEB「吹上御苑のモデル 御深井の庭」より)
http://nagoya-town.info/bunnka/kita~ofukenoniwa/ofuke~zu.html

現在、名城公園のtonarinoより北は発掘調査が行われています。
(google map 2022より)

内堀や御深井丸の位置から、『金城温古録』とgooglemapを重ねると、松山御茶屋は今回の発掘調査の場所にあたるようにも見えます。
(名古屋市民オンブズマンによる、両図の重ね合い)


愛知国際アリーナのホームページによれば、tonarinoのすぐ北に大階段と新体育館が予定されているようにもみえます。
https://aichi-arena.co.jp/

愛知県新体育館は愛知県、名古屋城は名古屋市という縦割り行政で本当によいのでしょうか。

22/7/7に愛知県新体育館は起工式を実施したといいます。
https://aichi-arena.co.jp/news/63/

文化財をどう残すのか。
愛知県と名古屋市が真剣に話し合うべきではないでしょうか。
また、もっと市民・県民に情報を公開すべきだと思います。


高木愛知県議「愛知県新体育館をユニバーサルデザイン愛知のシンボルに」

22/6/21の愛知県議会本会議で、高木ひろし愛知県議(新政あいち)は愛知県新体育館のユニバーサルデザインについて質問し、「愛知県新体育館をユニバーサルデザイン愛知のシンボルにしてほしい」としました。

・22/6/21 愛知県議会本会議(高木ひろし愛知県議部分)
 名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
 http://nagoya.ombudsman.jp/asia/220621.pdf

高木県議は以下述べました。
・要求水準書において、関係法令の遵守はもちろんのこと、東京2020アクセスシビリティガイドに示されたユニバーサルデザインに関する条件が明確に示されている。
 https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/346012.pdf
・2021年12月に障害者団体に対し行われた説明会では、上記ガイドラインの要求水準は満たされていた。
・新体育館へのアクセス、導線に問題があると団体から指摘があった
・上記は2021年2月末に選定委員会で既に指摘されていた。
 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kyougi-shisetsu/shintaiikukan-iinkai.html
 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kyougi-shisetsu/shintaiikukan-sentei.html
・障害者団体等との話合いは期間・内容とも不十分

スポーツ教育長は以下述べました。
・PFI事業者が過去7回、合同意見交換会を開催した。
・意見を踏まえ、階段に加えてスロープ・エスカレーターを追加。
 屋外エレベーターを15人乗りから24人に。1階にもエントランスホールを設ける。
・よりわかりやすい案内が出来る機能を検討
・PFI事業者は着工後も意見を伺うとしている

高木県議は、一定の評価は出来るとしながらも、来場者が迷うことが想定されるため、案内表示等の工夫が必要としました。
さらに、大階段設置には変わりが無いため、さらに検討する必要があるとしました。
また、地下鉄名城公園駅と新体育館の接続のあり方についても、名古屋市との十分な協議を経てスムーズでバリアフリーな移動をどう補償するかが重要な課題としました。
新体育館のオープンまで3年あるので、ユニバーサルデザイン愛知のシンボルとしてその名に恥じないアリーナになり、後世に残るレガシーになるよう仕上げていただきたいと強く要望するとしました。

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今回PFIとなり県直営ではないため、市民団体への対応が後手後手になっているのではないかと思います。

愛知県内の視覚障害者団体関係者に話を聞いたのですが、「意見交換会」は視覚障害者と聴覚障害者を同時に呼んだため、問題点がバラバラで何の話をしているか参加者は理解できなかったし、問題点を深めることもできなかったといいます。

同じ愛知県の中部国際空港は、障害者団体とユニバーサルデザイン研究会を設置し、基本設計の段階から意見を反映させ、国際的に高い評価を得ています。
https://www.centrair.jp/corporate/csr/universal-design/index.html

愛知県新体育館と何が違うのか。
着工は2022年7月に迫っています。


河村たかし名古屋市長「愛知県新体育館バリアフリー 市から県に言うこともあり得る」と発言

22/6/20河村たかし名古屋市長定例記者会見で、愛知県新体育館のバリアフリー問題に対し、河村市長は「市から県に言うこともあり得る」と述べました。

・22/6/20(月) 16:59配信 Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE
市管理地の野菜畑「道路・歩道政策のええ転換点」名古屋・河村市長会見6月20日(全文2完)
県の新体育館計画に何か一言あれば
https://news.yahoo.co.jp/articles/d12c8dda31d6c26f271a51ac7002c29d42d49464?page=4
河村市長は「愛知県新体育館は新造の建築物なので、歴史的建造物の復元をする名古屋城とは全然違う。障害者の意見を聞いて喜ぶ方法をとらないといけない。」としました。
また、「どこまで市と県の権限分配がなっているかちょっとわからないが、市から県に言うこともあり得る」とした上で、「ご意見があれば、来ていただければお伺いします」と述べました。

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河村市長は、名古屋城のバリアフリー問題に関し、障害者団体の「エレベーターを付けよ」という意見を全く聞かず、これまで障害者団体と一度も面会をしていません。

しかも、今回の愛知県新体育館に関し、名古屋市としてどこまで関与できるか権限を明らかにしていません。
愛知県新体育館についてだけ「来ていただければお伺いします」というのは極めてご都合主義です。

河村市長は、名古屋城のバリアフリー問題を解決してはじめて、愛知県新体育館について意見が言えるのではないでしょうか。
また、その前提として、名古屋市としての権限を明らかにする必要があります。

河村市長の発言は一事が万事このようです。
愛知県の対応も問題が多いですが、河村市長の発言が名古屋市政に混乱を招いているのではないでしょうか。


「愛知県新体育館にバリアフリーの大問題」と報道

ジャーナリストの関口威人氏が、22/6/17に以下記事を書きました。
・22/6/17(金) 5:30 YAHOO!JAPAN ニュース
 【独自】隈研吾氏デザインの愛知県新体育館にバリアフリーの大問題 26年アジア大会に影響も
 https://news.yahoo.co.jp/byline/taketosekiguchi/20220617-00301020

簡単に要約すると以下です。
・愛知県は愛知県新体育館の建設・管理運営をPFI事業として(株)愛知国際アリーナ を選定
・2025年3月竣工予定の愛知県新体育館のアプローチは大階段を計画
・障害者団体と話し合いしているが根本的な問題は変わらず
・大村秀章愛知県知事は障害者団体との話し合いに応じず

2026年9月19日から開催予定のアジア競技大会は、愛知県新体育館を競技会場に仮決定しています。
https://www.aichi-nagoya2026.org/tournament/competition/

愛知県新体育館について、名古屋市主催の市民向け説明会はこれまで4回ありましたが、愛知県主催の市民向け説明は1度もありません。

・名古屋市総務局総合調整部総合調整室調整係
 愛知県体育館移転関連工事説明会について
 https://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000143848.html#HONBUN
 
・愛知県スポーツ局競技・施設課競技・施設課 新体育館室 調整グループ
 愛知県新体育館整備・運営等事業について
 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kyougi-shisetsu/shintaiikukan-home.html
 
市民にほとんど説明無く、しかも障害者団体とのきちんとした話合いもないのは、「スケジュールありき」だったのではないかと思います。
現時点では、遺跡発掘調査を22/6/30まで行い、2022年7月に本体工事着手を行う予定とのこと。

・株式会社愛知国際アリーナ
 https://aichi-arena.co.jp/
 

愛知県埋蔵文化財センター 名城公園遺跡で地元説明会

愛知県埋蔵文化財センターは、22/5/28に名城公園遺跡で地元説明会を行いました。
・2022/5/30 17:17:37 愛知県埋蔵文化財センター
 名城公園遺跡の地元説明会資料を公開します!
 http://www.maibun.com/modules/news/article.php?storyid=774
・2022/6/9 11:00:00 愛知県埋蔵文化財センター
 名城公園遺跡 発掘調査通信3を公開
 http://www.maibun.com/modules/news/article.php?storyid=776

資料によれば、現在の名城公園にある名城公園遺跡には、弥生時代末〜江戸時代後期のやきものが多数発掘されたとのこと。
また、古墳時代中〜後期の集落遺跡や、江戸時代の下御深井御庭の庭園遺構が見つかったとのことです。

名城公園遺跡は、愛知県新体育館建設に伴って、2022年1月〜6月に発掘調査が行われています。
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名古屋市博物館には、名古屋城の濠で見つかったという伝承を持つ銅鐸が展示されています。

・22/2/11 「ふるさと全国お城サミット」 村木誠 名古屋城調査研究センター副所長 
 「特別史跡名古屋城跡とその文化財」
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/oshironote/2022/04/20220412_1328.html
・伝尾州家濠銅鐸(伝名古屋城濠銅鐸)
 https://iseki.nagoya/sonota/den-bisyukehori-doutaku/

この銅鐸と、今回発掘された弥生時代のやきものがどう関係あるのか気になります。

現時点では、発掘調査は22/6/30までとのこと。
2025年夏の愛知県新体育館オープンに向け、2022年7月に本体工事着手を行う予定とのことです。

・愛知県スポーツ局競技・施設課競技・施設課 新体育館室 調整グループ
 愛知県新体育館整備・運営等事業について
 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kyougi-shisetsu/shintaiikukan-home.html
 

22/3/8(火)名城公園アクセス 公明市議「愛知県新体育館ができると、地下鉄輸送能力が1万人不足する計算」

22/3/8に名古屋市議会本会議が開会されました。

22/3/8 名古屋市議会本会議(名城公園アクセス部分)
名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/220308.pdf

さわだ晃一市議(公明)は名城公園へのアクセスについて質問し、2025年から供用開始予定の愛知県新体育館へのアクセスへの課題について質問しました。

折戸観光文化交流局長は「名古屋城周辺駐車場については、春の大型連休やイベント開催時以外は駐車場が不足していない。
今後木造復元事業や二之丸庭園、金シャチ横丁整備などが進むと、さらに多くの人に名古屋城を楽しんでもらえると考える。
公共交通機関を利用頂きたいが、海外も含めて遠方からの来城者が多い施設なので、観光バスをはじめとする駐車スペースの確保は今後の課題になると認識している」としました。

緑政土木局長は「これ以上駐車場造成するスペースは少なく困難。公共交通機関での来場を来場をお願いしたい。地下鉄名城公園駅から名城公園の導線で、大津通を横断する際の信号待ちで滞留することが想定される。地下横断歩道の整備について令和4年度から工事に着手する予定。」としました。

小林交通局長は「地下鉄名城線は1時間あたり最大10本の臨時列車を増発することで、約1万2400人の輸送力の増強が可能。
新体育館の最大収容人員である1万7000人と想定しても1時間以内に輸送できると考えている。
一方、バンテリンドームナゴヤで大規模イベント開催時においては、現状でも臨時列車を運行している。
新体育館とバンテリンドームナゴヤのイベントの終了時刻が重なった場合の対応は今後の検討課題。」としました。

さわだ市議は「名古屋城へのアクセスはコロナ前で年間約200万人。天守復元後は年間360万人と、1.8倍ということになる。コロナ前の1日最大入場者数を3万人とすると、1.8倍すると1日5万4000人くらいくる計算となる。
名城公園エリア全体の来訪者数は低く見積もっても全体で65000人を超えるのではないか。
駐車場は1044台。2時間くらいで入れ替わっても1日7000台くらいしか停められないだろう。
名城公園に桜の回廊の整備をした場合、1日35000人。65000人に足すと10万人くらいが1日にどっと来ることになる。東京ディズニーリゾートの1日平均入園数を軽く超える。
名城公園の北と南の道路は非常に狭い。観光バスや選手団のバスが入ってくると、前にも後ろにも下がれない。
現在は駐車できるようになっているが、駐車禁止になった場合、260代以上の車が停められなくなるので、一時に停められるのは780台くらい。東山動物園は年間234万人、公式駐車場だけで1400台以上ある。
名古屋城や名城公園の来訪者が多いのは3月から5月まで。コロナ前の3年間に、愛知県体育館とナゴヤドームでイベントが重なった日は5日間くらいある。
愛知県新体育館とナゴヤドームが同じ時間に終わって人が帰った場合、名城公園駅の21時台の輸送能力は臨時列車10本くらい走らせても1万人程度不足するのが明らか。総合的なアクセス対策はどうするのか」と質問しました。

松雄副市長は「このエリアは名古屋を代表する第一級の歴史、文化、観光、スポーツ、学術の拠点となる
ポテンシャルを十分持ち合わせていると考えている。施設の駐車場不足や、周辺道路、地下鉄混雑など大変重要な課題と認識している。
関係局で共有しているので、検討チームを作って対応したい」としました。

さわだ市議は「愛知県新体育館の駐車場整備は本来愛知県が行うべき。地下鉄利用者の4割は市外在住者であるにもかかわらず、地下鉄への県負担金は年間3000万円。『大規模施設は作ります、駐車場は作りません、地下鉄を利用して下さい、地下鉄経費は負担しません』というのが県の態度。
県と交渉できる当局は居ないのか。アクセス対策について何もしないのなら県は金くらい出すべき。
バリアフリー化は全市的に必要だと思うので、障害当事者の方もいれて検討頂きたい」としました。

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21/11/18(木)名古屋市議会委員会で名城公園北園再生について議論

21/11/18 名古屋市議会土木交通委員会で名城公園北園の再生について議論になりました。

・21/11/18 名古屋市会土木交通委員会説明資料
 名城公園北園の再生について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/211118.pdf

・21/11/18 名古屋市議会土木交通委員会 名城公園北園の再生について
 (名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/211118-1.pdf

現在、名城公園北園に愛知県体育館の移転計画が進められています。
過去、市民説明会が4回開催されましたが、大変活発な意見がでました。
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/asia/index.htm
残念ながら、今回の市議会では活発な意見が出ませんでした。

21/8/27(金)愛知県新体育館 移転関連工事説明会 多数質問も45分間で打ち切り

21/8/27に名古屋市は愛知県体育館移転関連工事説明会を北文化小劇場で開催しましたが、「新型コロナウイルス緊急事態宣言が発出されたため」として多数質問があったにもかかわらず45分で打ち切りました。
約70名が参加しました。

・名古屋市総務局総合調整部総合調整室調整担当
 愛知県体育館移転関連工事説明会の開催について
 https://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000143848.html

・21/8/24.27 名古屋市 愛知県体育館移転関連工事説明会 配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/210824.pdf
・名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/210827-1.pdf
 
18時半から開始しましたが、冒頭から「時間がなく、20時で会場を完全に閉めなければならない」と急かすばかり。
質問は18時56分からはじまりましたが、会場から「8/24にあった質問と答えを聞きたい」という意見がでて、総務局職員が概要を説明しました。
実際に質問が始まったのは19:07から。
質問と答えが終わったのは19:40だったので、実質33分程度でした。

・市民県民の皆さんが納得するだけの時間をかけるべき→回答なし
・総事業費はいくらか→400億円程度の建物。県の負担は200億円。
・スポーツ会館の延長を求める署名を3/30に提出したが担当者は「知事には見せない。私は知事だ」と述べた。→回答なし
・緑が半分なくなる→なるべく残したい
・四季の園はどこに移転するのか
・自転車天国のレーンは残るのか
・駐車場整備は→想定していない
・西区との橋は相当使われているが →課題 今後県警、県と話し合う
・片側一方通行は→具体的に考えていない  
・ランニングコース 代替も舗装路か→1.3キロくらい ランニングは土 歩くのは舗装
・工事車両進入ロは→ 基本は北側 一時的にtonarino
・四季の園 いつまで使えるか→11月いっぱい
・自転車 現体育館の近くに作れないか→難しい
・地下通路 体育館の中までいけるか→一旦地上にあがる
・都市計画の中で名城公園どうなるか→適正な手続きを取る
・市議会、県議会で議論しているか→県議会で議決された 市議会も代替工事は要求して通った
・プールは代替がなくマイナスだけ→区スポーツセンターを
・防火用水の話しは→手元にない
・どうして防災関係者を呼ばないのか →代替工事担当者のみ呼んだ。庁内の検討会議で共有している
 
司会は、「限られた時間で心残りだが、今回が最後ではない。アンケートや意見を頂きたい。」としました。

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19/8/7に開催されたタウンミーティングでも、「19/8/4にあったタウンミーティングの概要を全員に配れば、重複する質問をする必要がなかったのではないか」と指摘がありました。
https://www.city.nagoya.jp/somu/cmsfiles/contents/0000127/127576/0807.pdf

今回、会場から同様の意見が出て、その場で名古屋市総務局職員が説明したのはよいのですが、それで時間がかかってしまいました。
本来であれば、質問と回答を紙で配っておけば、建設的な議論が出来たと思います。

正式な議事録が出来るのが時間がかかる、というのであれば、動画をアップして誰でも見れるようにすればよかっただけです。

まだまだ基本的な情報が市民・県民の中で共有されていません。
新型コロナウイルスがまん延している中、どうして会場だけで説明会を強行したのか理解に苦しみます。

また、どうして事業者の「株式会社 愛知国際アリーナ」が壇上に上がっていないのかも疑問です。

ネットを使い、平日・休日・夜間・日中を問わず、何回でも説明会を行い、市民・県民の理解を得ることを求めます。



21/8/24(火)愛知県新体育館 移転関連工事説明会に多数の質問

21/8/24に名古屋市は愛知県体育館移転関連工事説明会を西文化小劇場で開催し、約50名が参加しました。

・名古屋市総務局総合調整部総合調整室調整担当
 愛知県体育館移転関連工事説明会の開催について
 https://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000143848.html

・21/8/24.27 名古屋市 愛知県体育館移転関連工事説明会 配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/210824.pdf
・名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/210824-1.pdf

愛知県は、2025年夏のオープンを目指し、愛知県新体育館の整備を名城公園北園で進めています。
愛知県は21/5/31に、株式会社愛知国際アリーナとPFI手法「BTコンセッション方式」で事業契約を結びました。
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kyougi-shisetsu/shintaiikukan-tokuteikeiyaku.html

今回、公園施設等の代替整備を行う名古屋市が主催となって、説明会を開催しました。
名古屋市は19/8/4と19/8/7にタウンミーティングをしましたが、その際は愛知県は出席しませんでした。
今回は愛知県も出席して説明し、質疑応答も行いました。

会場からは1時間20分以上にわたって多数の質問や意見が出ました。

・代替ランニングコースいつからか 距離は
 →来年4月から 1300メートルに近づけたい
・事業期間30年間の後はどうなるか→決まっていない
・現体育館はどうなるか→名古屋城跡保存活用計画に基づき検討
・知事と市長がけんかしているが大丈夫か→しっかり連携したい
・建築基準法、文化財保護法、都市計画法、都市公園法は守れるか
 →名城公園北園は31メートル規制があり適用除外を受ける必要がある。
・公園北通路に車を止めすれ違いが出来ない→課題と認識
・工事トラック待機場所に気を付けて→工事業者に伝える
・現体育館跡地の計画は白紙か?→決まっていない
・水泳教室はどうなるか→近くのスポーツセンターを使って
・自転車天国の使用料は?→今年3月に廃止し適切に処理済み
・野球場移転先 ナイター設備が出来るか
 →スポーツ会館跡地にはナイター付ける 洗堰はナイター無し
・プールの代替施設は→ない
・四季の園の代替施設は→難しい。機能は今後再整備
・北通路の代替駐車施設は→一般の利用は公共交通機関を考えている
・スポーツ会館の代替は
 →新体育館にサブアリーナその他多目的室ある
  現体育館は年20万人利用がある。20万人以上利用してほしい
・イベントばかりでなく日用使いを考えて
 →新管理者が考える 今示せるものがない
・事業計画が全くわからない。愛知県は人口が20年後50万人ほど減る
 →PFI事業は民間に任せる
・子どもの広場 どうなるのか→1400平米→800平米
・子ども広場 バンドが使えない→再整備の中で作りたい
・飲食 tonarinoだけではまかなえないのでは
 →体育館の中に飲食出店予定
・樹木はどうなるか→周囲に配置できるように
・久屋大通公園PFIでは防災競艇が結ばれていなかった
 →災害時は1万人があふれることはない。
  広域避難場所の位置づけ 外からの受け入れは考えていない
・四季の園の彫刻はどうなる→移転を計画
・土地は国、建設は県、管理は名古屋市 最終的にNTT なぜ複雑か 
 →歴史的経緯がある

最後に、名古屋市民オンブズマンの内田が以下質問しました。
・緊急事態宣言が今週出そうなのにどうして会場のみの説明会か。
 感染を心配して来れない人も多かったと思う。
 →去年度説明会したかったが出来なかった。ホームページ上の公表のみした。
  https://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000127858.html
  ウェブ配信準備できなかったのは申し訳ない。
  しっかり伝わるよう、市・県の考え方を公表したい
・愛知県は今回はじめて説明会を出席した。今後県主催の説明会をするか
 →直接説明がなかったのはお詫びする。
  去年度説明会をしたかったがコロナで出来なかった。
  https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kyougi-shisetsu/shintaiikukan-home.html
  公園利用者や県民に説明するため、今後は名古屋市と相談したい。

最後に、名古屋市総務局総合調整部の酒井部長が挨拶しました。
「短い時間の中多数意見を頂きありがとう。全てメモした。
 市民と対話をしながら事業計画を進めるのは、今日が集大成ではなく道半ば。
 このスタイルを引き続き名古屋市として続けたい。
 ネット中継は意見をたまわった。
 一方、地域の人と顔の見える関係で積み上げたかった。
 なお、名古屋市として調整会議を内部で持っている。
 前回のタウンミーティングの議事録を愛知県に渡し、事業者募集の要求水準書を書き上げる際にかなり反映させた。」

次回は21/8/27(金)北文化小劇場で午後6時30分から午後8時30分まで説明会を行います。
緊急事態宣言が発出されそうですが、関心のある方は感染に十分気を付けてご来場下さい。
https://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000143848.html

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・2020年8月 愛知県
 愛知県新体育館整備・運営等事業要求水準書
 https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/346012.pdf


19/8/7(水)愛知県新体育館 名城公園北園移転に再度反対・疑問の声多数

名古屋市は19/8/7に二回目の「タウンミーティング 〜名城公園北園と新たな公園施設について〜」を行いましたが、参加者からは反対・疑問の声が多数でました。

・名古屋市総務局総合調整部総合調整室調整担当
 タウンミーティング(名城公園北園と新たな公園施設について)を開催します
 
http://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000119159.html

・2019/6/11 愛知県 愛知県新体育館基本計画(概要)公表
 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kokyokenchiku/shintaiikukan-kihonkeikaku.html
 
・当日配布資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/190804.pdf

・名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/190807.pdf
 
会場からは、「野球場だけなくなると思っている利用者が多数。愛知県が公表している構想案を名城公園を利用している人に掲示して欲しい」という意見が出ましたが、名古屋市は「愛知県が作ったイメージ図は今後ずれる可能性があり、一人歩きする可能性があるのでしない」としました。

日本野鳥の会会員からは「名古屋市全体で野鳥が260種くらい来るが、名城公園で10月から5月まで130種野鳥が観察された。東山公園より多く鳥が集っている。北園の3分の1以上を改変する計画で、これだけの樹木を伐採するとかなり影響がでてくる。2010年に生物多様性条約を結んで、名古屋市がいろんな形で取り組んでいる。今回施設の議論は出ているが、生物の観点が出てきていないので、緑地の代替についてお伺いする。」としましたが、名古屋市は「代替の緑は考えていない。一時的にボリュームが減るが、少し時間がかかるが大きく育ててなるべく緑に覆われた名城公園にしたい」と述べるのみ。

市総務局総合調整部長は「何も決まっていない段階から市民の理解を得たい」としましたが、会場から「愛知県と名古屋市が合意すれば移転は決まるのか。議会の議決等は必要ないのか。新体育館の移転は正式にいつ決まるのか」という質問に対しては「『正式』という質問の意味がわからない」と答えるのみ。
愛知県は来年の4月から事業者公募をはじめる予定ですが、取り壊し予算や条例廃止など、少なくとも今の段階で時期は決まっていないとのこと。

また、今後名古屋市がいつタウンミーティングするか今後協議するとするのみ。
愛知県がタウンミーティングいつ開くかは聞いていないとしました。

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事実上、愛知県と名古屋市が2017年に新体育館を愛知県が名城公園北園でつくることに合意したことで方針が決まっているようです。
議会の公開での審議はあったのでしょうか。
本来であれば、新体育館をどこに作るのか決める前に、市民に説明会をすべきだったのではないかと思います。
今回は利用者不在で「一応意見を聞いた」というポーズに過ぎないのではないでしょうか。

いみじくも、司会の加藤さんが「『見るスポーツ』と『するスポーツ』があり、新体育館は『見るスポーツ』だ」と発言しました。
実際に名城公園を利用している人が不便になり、商業施設化することを市民・県民不在で決めるのが、愛知県と名古屋市のやりかたなのでしょうか。


19/8/4(日)愛知県新体育館 名城公園北園移転に反対・疑問の声多数

名古屋市は19/8/4に「タウンミーティング 〜名城公園北園と新たな公園施設について〜」を行いましたが、参加者からは「どのように機能確保をするのか、名古屋市としての意見をはっきりさせてから行うべきだ」「名城プールを廃止するのは反対」「緑を残せ」という声が多数でました。

・名古屋市総務局総合調整部総合調整室調整担当
 タウンミーティング(名城公園北園と新たな公園施設について)を開催します
 
http://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000119159.html

・当日配布資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/190804.pdf

・名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/190804-1.pdf
 
事前の案内文を読んでも、配付された資料を読んでも趣旨が判然としませんでしたが、市の説明を聞いて以下理解しました。

・愛知県体育館の老朽化が問題となっていた。
・2017年に、愛知県と名古屋市が相談して、新体育館を愛知県が名城公園北園でつくることに合意した
・2019/6/11に愛知県は愛知県新体育館基本計画(概要)を公表した
 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kokyokenchiku/shintaiikukan-kihonkeikaku.html
 令和元年6月11日 臨時知事記者会見
 https://www.youtube.com/watch?v=UCW_toloSA0&
・新体育館の候補地には野球場、ランニングコース、名城プール、子どもの広場、サイクリングコース、四季の園、樹木があり影響があるため、名古屋市としてタウンミーティングをする
・ただし、愛知県新体育館については、名古屋市として責任を持って説明できない
・方針としては、名城プールは廃止。他はできる限り機能を確保したい
・2026年アジア競技大会で利用できるよう、2025年4月新体育館供用開始予定。

会場からは多数の疑問・反対意見が出ました。
・野球場は土日稼働率90%を超えているが、代わるものを作るつもりか
・ランニングコースを存続させるのか 1.3キロはちょうどよい
・地下鉄名城公園の出口は2つしかないが、さばけるか
・「これはこう考えている」と市の意見を出してもらえれば意見が深まる
・緑を破壊するのでは?
・体育館の設置はスポーツを破壊するのでは?
・タウンミーティングをつい最近知った。こんなものなのか。経過もわかるように説明して。
・貴重な緑を切っていいか
・冷水プールを無くすと、遠くなる 子ども切り捨てか?
・新体育館が建った後の敷地の管理、周囲の管理は?
・防災拠点としてどうするつもりか
・ランニングコースはウォーキングを楽しんでいる人もいる
・スポーツ会館はどうなるのか

名古屋市は「できる限り機能を確保したい」とするだけで、明確なことは発言しませんでした。
また、愛知県の担当者は同席せず、新体育館の詳細は不明でした。
配付資料にはごく簡単にしか記載がありませんでした。

このようなことで進めていくのでしょうか。
愛知県はタウンミーティングをしないのでしょうか。

・名古屋市民オンブズマン アジア大会ページ
 http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/asia/index.htm

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なお、愛知県現体育館跡地利用についてはまったく説明がなかったのですが、会場から質問したところ、以下回答がありました。

・190804名城公園タウンミーティング 愛知県現体育館跡地部分
(名古屋市民オンブズマンによるメモ)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/190804-1.pdf
 現体育館はどうなるのか。土地の所有は誰か。現状変更は必要か。所管はどこか
 →現体育館は撤去する予定。
  名古屋城の特別史跡内にあるので、文化庁と調整が必要。
  現体育館の敷地は市が管理している。いったん緑政土木局が所管すると思う。
  今後敷地は特別史跡名古屋城保存活用計画で整備する予定。
  具体的には今後検討。
  (現建物は県が所有し、土地は市が国から借りて管理している)

・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
 http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm 


17/8/1(火)愛知県議会+名古屋市議会 アジア大会推進議員連盟合同勉強会 資料入手

17/8/1に愛知県議会と名古屋市会の第20回アジア競技大会推進議員連盟役員合同勉強会が開催されました。
配付資料を入手しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/170801-1.pdf
・パンフレット http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/170801-2.pdf

愛知県振興部アジア競技大会推進課 企画・調整グループの担当者に以下質問しました。
・今後も合同勉強会を開催するのか→主体は議員なので当方ではわかりかねる
・議論した中身はまとめてあるのか→当方ではまとめていない
・契約締結予定が17/9/25とあるが、契約できるのか→前提で進める
・パンフではバレーボールを愛知県体育館で行うとあるが?
 →よりよいやり方を行うため、相談中。
  なお、契約時には、具体的な会場の記載は必要がない。
  開催2年前(2024年)のオリンピックで実施した競技は行う。
  また、セパタクローなどアジア独自の競技も加える予定。
・17/9/25になにかOCAで会議があるのか
 →特にない。昨年開催決定時(16/9/25)、1年かけて契約を締結しようとなったため。
 ※資料には、「9月25日までの契約締結を目指すが、8月下旬までに
  修正協議が整わない場合には締結期限を延長し、協議を継続する。」とある。   
  

16/9/26(月)アジア大会 県は自民党県議に資料を示した際の応答記録残さず

名古屋市民オンブズマンは、16/9/6に愛知県が愛知県議会自民党に示した2026年アジア競技大会の説明内容・応答が分かるものを情報公開請求したところ、「行政文書を管理していない 行政文書を作成又は取得していないため」不存在決定が出ました。
配付資料は16/9/6版が16/9/26に開示されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/160906.pdf

担当の愛知県振興部スポーツ振興課に聞いたところ、「議会事務局とも協議したが、本件は自民党主催で議会主催ではないため」と答えました。
「説明したのはスポーツ振興課ではないのか。どのような説明をしたのか、どのような受け答えを行ったのか、記録がないとは何事か」と伝えました。  

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アジア競技大会の愛知・名古屋招致が16/9/25に決まったとのこと。
市民・県民への説明もほとんどなく、議会へどのような説明が行われたかも市民には分かりません。いったい、誰のため、何のためのアジア競技大会でしょうか。


16/9/20(火)アジア大会 名古屋市議会委員会で「説明」のみ その後市は共催復帰表明

2026年アジア競技大会について、16/9/20に開催された名古屋市議会総務環境委員会において、名古屋市はこれまでの経緯並びに共催復帰をしたいと議員に伝えました。
議員からは、「不確定要素が多いものの、おおむね賛成」の意見が出ました。

・配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/160920.pdf
・2016年9月25日 愛知県・名古屋市作成 第20回アジア競技大会開催構想案
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/160920asia.pdf

・委員会メモ(名古屋市民オンブズマン作成)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/160920-2.pdf

今回、議員間討議が行われ、柴田民雄市議(共産・昭和区)が発言した「名古屋市も愛知県民。県と市の負担割合が変わっても、結局は税金が投入される」に対し、ふじた和秀市議(自民・瑞穂区)は、「名古屋市民が愛知県に対してどれくらい金を払って、どの程度返ってくるのか知らずに発言したのか」と批判しました。
ふじた市議は「私の認識だと、警察を含めて4割。6-7割は違う都市で使われている。しかし、アジア大会の開催場所の多くは名古屋市内。5割戻ってくる可能性がある」と発言しました。

ふじた市議の発言はきわめて率直であり、20世紀的政治家の思考パターンそのものです。
アジア大会を誘致しようというのも、そもそも2027年のリニア開業に併せて2027年に開催したい、というのが愛知県の意向でした。
リニア・アジア大会を起爆剤として、各種都市整備をはかろうとするのは、2005年愛知万博、2020年東京オリンピックと同様です。

東京オリンピックでもわかるとおり、期限を切って一気に都市開発を行うことで市民の意見が十分反映されず、莫大な税金が闇に消えることも起こりえます。

愛知県体育館をバレーボール会場にすることについて、名古屋城観光活性化の視点から問題だと当初は市議会は言っていましたが、途中から誰も言わなくなりました。

今回、まず基本契約を結び、その後開催都市契約を締結するとのこと。
開催都市契約を締結した場合、招致金19万米ドル、保証金200万米ドルを支払う必要があります。

また、選手村をどうするかもきちんと決まっておらず、今後も市民から疑問が噴出するおそれが極めて高いです。

その後、愛知県と名古屋市は共催復帰の記者会見を行ったとのこと。
・第20回アジア競技大会に係る愛知県と名古屋市の共催合意について
 http://www.pref.aichi.jp/soshiki/sposhin/280920-1asiangames.html
・「第20回アジア競技大会開催構想」の発表について
 http://www.pref.aichi.jp/soshiki/sposhin/280920-20thasiangames-3.html
・第20回アジア競技大会における愛知県と名古屋市の共催合意及び開催構想の発表等についての知事と名古屋市長の共同記者会見動画を配信しました
 http://www.pref.aichi.jp/soshiki/koho/20160920rinji.html
 
今回の決定が、愛知・名古屋の将来への禍根になることを危惧します。

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2016年09月20日 瑞穂図書館を考えるblog
名古屋市議会総務環境委員会で市側がアジア大会に関し県との合意案なるものを説明。しかしその内容には??
http://blog.livedoor.jp/igrs1949/archives/1061177594.html


16/9/15(木)アジア大会「今回からインビテーション方式に変更」

16/9/15に開催された名古屋市議会本会議において、名古屋市総務局長は「アジア・オリンピック評議会(OCA)が今回から複数都市から選定するのではなく、インビテーション方式に変更した」と述べました。
それを名古屋市が知ったのはOCA現地調査団の記者会見の場だったとこと。
「あなたの都市で開催してくれませんか」というやり方になったのならそもそも立候補する必要はありません。

河村市長は「いったん共催を白紙にしたが、今のところちゃんとやっていただければ文書化をして、庁内会議本部会で議論し、総務環境委員会で議論する。
明日知事が帰ってくるから話をしてみる」というのみ。

再質問した山口市議(共産)は「市議会として意志表示する機会がない。特に名古屋競馬場跡地利用について、市民に説明するプランはあるのか」と述べました。

河村市長は「選手村については大きい課題で、相談している段階」と述べるのみ。

山口市議は、「2018年アジア大会は、ベトナム(ハノイ)に決まっていたが、財政難を理由に辞退した。それで国際的に問題になっているか?『後で考える』のではなく、今のこの時期に市民に説明する必要がある。
安易な妥協をせず、市民の理解が得られるか冷静に議論が必要」としました。

残念ながら、市議会本会議では山口市議しかアジア大会について質問する議員がいません。
次回9月20日(火)午前10時10分から、名古屋市議会総務環境委員会で付議議案審査[質疑(総務局関係)]が行われ、アジア大会について議論されますが、委員会で何らかの議決がなされるのでしょうか。

名古屋市は共催決定を急ぐ必要は全くありません。

・OAC
http://www.ocasia.org/Index.aspx

・OCA憲章(PDF)
http://www.joc.or.jp/games/asia/pdf/oca2016.pdf
第40条 OCA競技大会の開催
1. OCA は、憲章上の権限に基づいて、OCA 競技大会を開催する都市とおおよその時期を決定する。この決定は、特別な事情があるときを除いて、8 年前に行わなければならない。しかし、OCA 理事会は、8 年よりも前または後に開催地を決定することができる。理事会は、競技大会の開催を加盟団体に委託する。当該加盟団体は、委託された義務を、みずから選任したAGOC に代行させることができ、その後はAGOC 役員が、直接OCA と連絡する。

第42条 OCA競技大会開催都市の選定
1. 開催都市の選定は総会の特権とする。
2. すべての種目は、選ばれた都市、または可能な限りその都市に近い場所で実施されるものとする。選ばれた都市がその特権を他の都市と共有することはできず、また合意に達したOCA 競技大会のプログラムおよび規定からのいかなる逸脱も許されない。ただし、特別な施設を要する特別な競技について、OCA の書面による承認を得た場合はこの限りではない。
3. 理事会は、OCA 総会による選定が行われるまでの間、従うべき手続きを決定する。
4. 開催都市の選定は、当該OCA 競技大会の立候補都市がない国で行うものとする。
5. すべての申請都市の国の中央政府は、法的な拘束力のある文書をOCA に提出しなければならない。当該政府はその文書をもって、その国と公的機関がOCA 憲章、開催都市契約、OCA の決定およびOCA 倫理規程を遵守しかつ尊重することを約束、保証しなければならない。

第44条 OCA競技大会の開催申請
1. OCA 競技大会を開催する栄誉は、1 つの加盟団体に託される。競技大会開催都市の選択は、全面的に当該加盟団体に一任する。
2. OCA 競技大会開催の申請は、招致マニュアルに記載されたガイドラインのみに従って加盟団体が行なうものとする。加盟団体は、その国の政府および都市当局が競技大会開催を支持し、各参加国代表選手団の自由入国を保証する旨を宣言した文書による承認を得ていなければならない。また申請書には、OCA 憲章の根本原則、目標、その他に定められた規則と規定、開催都市契約およびOCA の決定に従って競技大会を開催する旨の明確な保証書類を添付しなければならない。
3. OCA 競技大会を招致する場合、申請と共に払戻不可の招致金をOCA に対して支払わねばならない。OCA 競技大会の開催地選定後30 日以内に、開催が決定したNOC はOCA に対し追加金を支払わねばならない。
4. OCA 競技大会の開催を割り当てられた都市は、開催都市契約書に署名後2 カ月以内に、払戻可能の保証金をOCA に対して支払う。これは、競技大会開催の権利の喪失や不履行、またAGOC が契約書のすべてまたは一部に従わないと理事会が見なした場合の保証に充てられる。AGOC またはNOC に対する払い戻しは、OCA競技大会の決算が終了し、AGOC による最終報告書が提出された後に行われる。

第45条 OCA競技大会の招致手続き
1. OCA は、OCA 競技大会が開催される年または理事会の決定に基づく年の少なくとも8 年前に、OCA 競技大会の招致を開始するものとする。OCA が招致を開始すると、招致に関心のあるNOC は、払戻不可の招致金を添えた「基本合意書」を1 カ月(30日)以内にOCA 事務局に送る。
2. OCA はNOC に招致書類を送り、6 カ月以内にそれぞれの招致書類を提出するよう依頼するものとする。
3. OCA 会長は、招致書類の受領後、招致都市を訪問し、各都市に関する詳細な報告を理事会および総会に提出する評価委員会を任命するものとする。
4. 理事会は評価レポートを精査し、総会での選定に向け最大3 都市までの簡潔なリストを作成する。理事会による決定は、開催都市の選定を行なうことが定められた総会の前に公表される.
5. 招致の公式申請の時点から、各都市は下記の認められた活動によるキャンペーンを開始できる。
6. キャンペーン期間中は、価値に関わらずいかなる贈物や土産品もNOC の代表やOCA 理事に対して贈ることはできない。
7. 評価委員会と理事会は、この順番で、招致都市の開催運営能力が立候補都市として適切かどうかを決定するものとする。
8. NOC は立候補都市を訪問しないものとする。ただし、招致都市の大会運営に関するあらゆる側面における能力に疑問を感じる場合、OCA 理事会が独自に個別訪問する権利は失われない。
9. AGOC は、NOC と協力しNOC に報告すること、またOCA がNOC を通じて、あるいはNOC の了承のもと直接組織委員会に与える指示に従った行動をとることに合意しなければならない。
10. 招致はNOC が提案するものであり、競技大会の準備を監督するNOC の責任は、開催が決まれば、明確にされなければならない。
11. 理事会は、相応の警告の後、OCA の指令およびOCA 憲章の根本原則を総合的に遵守していないと判断した場合、招致都市の資格を剥奪する権限を有する。
12. 招致都市またはNOC が、OCA の各種会議およびフォーラムにおける招致活動やプレゼンテーションの過程で提示した文書、口頭、その他の方法による発言は、すべて拘束力のある公約と見なされ、招致委員会およびそれを引き継ぐ当該競技大会のAGOC は完全に履行しなければならない。
13. OCA 競技大会の参加者に対して、食事・宿泊、および航空券を無償で提供することを希望する招致委員会は、OCA による承認を受け、OCA の方針に従って実施しなければならない。


16/9/14(水)アジア競技大会 名古屋市共催復帰には名古屋市議会の議決が必要ではないか

16/9/13に開催された公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)理事会で、2026年開催予定の「第20回アジア競技大会」の国内候補都市として、愛知県及び名古屋市の共催成立を条件として国内候補都市に承認されたと愛知県が発表しました。
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/sposhin/280913-asiangames.html

報道によれば、アジア・オリンピック評議会(OCA)総会前日の16/9/24までに愛知県と名古屋市が共催に合意し、立候補を正式表明することが条件とのこと。
県と市は共催合意文書を16/9/20に関係会議を開いて共催復帰を決定し、議会に報告する予定とのこと。

しかしながら、現時点で判明している計画でも、愛知県と名古屋市あわせて600億円の公費が投入される計画です。
いったん名古屋市として共催を白紙に戻したのを再度共催決定する際、議会に「報告」するだけでよいのでしょうか。
少なくとも議会の議決が必要ではないかと思います。
16/9/20に名古屋市議会総務環境委員会が開かれますが、委員会の議論と議会の議決は違います。

なお、名古屋市議会はアジア大会の招致決議すらあげていません。
http://www.city.nagoya.jp/shikai/category/336-0-0-0-0-0-0-0-0-0.html
(愛知県議会は16/7/5に「第20回アジア競技大会の招致についての決議」をあげています)
https://www.pref.aichi.jp/gikai/teirei_rinji/kekka_gaiyo/pdf/2806i.pdf

16/9/14中日新聞によれば、JOCの竹田恒和会長は「OCAの判断の下に今回、決議まで決められている。『愛知・名古屋』だから。今後になると、いつどうやって決めるかは白紙。」と述べています。「決議」が何を意味するのか分かりませんが、十分な議論がなされず、
市長と知事だけで決めるのはおかしいです。

2016/9/5に名古屋市が発表した立候補取り下げの文書の中に、「9/6に発表予定の開催構想ver.2に負担割合が記載されない」ため白紙に戻すとありますが、当の開催構想ver.2は市民に公開されていません。
・名古屋市報道資料 平成28年9月5日発表
 「第20回アジア競技大会(2026年)の国内立候補都市公募」に対する名古屋市の立候補の取り下げについて
http://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000086195.html

アジア競技大会をこのように市民無視・議会無視で強引に進めるのであれば成功はとうてい無理だと考えます。

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16/9/7 名古屋市 行政文書非公開決定通知書
2026年のアジア競技大会について市が議会側に示した資料
8月23日付公開請求書と添付された読売新聞記事のような「市が議会側に示した資料」が存在しないため。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/160907nagoya.pdf

16/9/7 愛知県 行政文書不開示決定通知書
2026年のアジア競技大会について県と市が議会側に示した資料(2016年8月23日読売新聞)
開示請求に係る行政文書を作成又は取得していないため
http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/160907aichi.pdf

16/9/7(水)名古屋市議会総務環境委員会で市がアジア大会共催取り下げ経緯を説明

16/9/7に開催された名古屋市議会総務環境委員会で、名古屋市は16/9/5にアジア大会共催取り下げを発表した経緯を説明しました。

・配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/160907.pdf
・当日委員会様子メモ(名古屋市民オンブズマン作成)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/160907-1.pdf

16/9/7中日新聞、読売新聞に「アジア大会 共同誘致継続へ」と記載があったことについて、名古屋市担当者は、「名古屋市が提案した、『全体経費850億円のうち公費負担分600億円割合 県:市=2:1』を愛知県が承諾したのは事実。ただ、名古屋市がそれを受け入れて、いったん取り下げた共催に再度手をあげた、ということはない。」と述べました。

名古屋市担当者は、「9/13に開催されるJOC理事会、9/25に開催されるOCA総会で招致が決定されるには時間は大変厳しいが、決してあきらめたわけではない」と述べました。

報道によれば、経費負担案は以下になります。
 全体経費850億円 公費負担分600億円
  愛知県:名古屋市= 2:1 =400億円:200億円
 瑞穂競技場 350億円 名古屋市全額負担
 
名古屋市は、少なくとも550億円の税金を投入する計算となります。
今月のJOC・OCA総会に無理に間に合わせることなく、市民・議員に十分説明した上で方針を決めるべきではないでしょうか。
また、愛知県も400億円の税金投入となります。
県議・県民への説明はどうなっているのでしょうか。

今回、愛知県・名古屋市の発表も、報道も錯綜し、市民は大変混乱しています。きちんとした説明と同意プロセスを求めます。

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・公益財団法人 日本オリンピック委員会(JOC) アジア競技大会
 http://www.joc.or.jp/games/asia/
 第20回アジア競技大会(2026年) 国内立候補都市公募のお知らせ
 http://www.joc.or.jp/news/detail.html?id=7335
 
・Olympic Council of Asia (OCA)
 http://www.ocasia.org/Index.aspx

・愛知県 第20回アジア競技大会開催構想の策定について
 2016年5月30日 第20回アジア競技大会開催構想Version.1
 http://www.pref.aichi.jp/soshiki/sposhin/the20th-ag-kaisakukoousou.html

16/8/24(水)アジア競技大会費用1000億超と議員に説明 資料を情報公開請求

2016/08/23読売新聞によれば、愛知県と名古屋市が共同誘致を目指す2026年アジア競技大会の開催費用総額が千数百億円と見込んでいるとのこと。
 運営経費     440億円
 メイン会場改修費 400億円
 競技会場整備費  210億円
 選手村整備費   数百 億円
 合計      千数百 億円
愛知県と名古屋市の費用負担割合も決まっていません。

主催者収入見込み  650億円
 うち行政     400億円
 スポンサー収入等 250億円

県と市が上記の資料を議会側に示したとのこと。
名古屋市民オンブズマンは2016/08/24に、「2026年のアジア競技大会について、県と市が議会側に示した資料」を情報公開請求しました。

名古屋市はすぐに受け付けましたが、愛知県は電話口で「県は当該資料について承知せず」と言っていたようです。県にも情報公開請求しました。

今後、今年9/25にベトナムで開催されるアジア・オリンピック評議会の総会で決まる見通しとのこと。
資料を市民に公開せず、議会でも十分に議論されていない中、「各国に誘致を認められたから開催準備を進める」というのであれば本末転倒です。
市民の納得なき国際イベントは意味がありません。

16/7/7(木)アジア大会招致委員会発足 8月末までに全会場決定へと発表

愛知県と名古屋市は、2026年アジア競技大会の招致を目指すため、地元政財界などと16/7/7に招致委員会を発足させました。
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/sposhin/280704-asiangames.html

その中で、8月末までに全会場を決めて財政計画を含む詳細な開催構想を作成するとのこと。

アジア競技大会では、運営費だけで500億円ともいわれる費用の負担についてまだ決まっておりません。
さらに、改修に400億円ともいわれる、メイン会場予定地のパロマ瑞穂スタジアム、また史跡名古屋城跡の中にある愛知県体育館を大会会場に使うのかどうかも大村知事・河村市長で意見が分かれています。

これらについて、市民に詳細を示すことなく、また市民の意見も聞いていません。

2027年に完成予定のリニア中央新幹線のアピールとして早急にアジア大会を誘致しようとする愛知県・名古屋市の姿勢には大変疑問です。

名古屋市 6/19(日)アジア競技大会「市政出前トーク」をドタキャン

「まちづくり読書会」が主催して名古屋市MICE推進室に依頼して16/6/19(日)に行おうとしていたアジア競技大会に関する「市政出前トーク」ですが、6/13(月)夕方になって電話で「議会対応のため行けなくなりました」と連絡が入ったとのこと。
http://blog.livedoor.jp/igrs1949/archives/1058415983.html

「よっぽど何か説明のできない事態が発生したに違いありません。」と「まちづくり読書会」は述べています。

アジア競技大会については、16/6/9の名古屋市議会経済水道委員会において、「河村市長と大村知事の記者会見での言い争い」に象徴される、愛知県と名古屋市の不協和音が明るみに出ました。
運営費だけで500億円ともいわれる費用の負担について、議会にも市民にも説明していません。
河村市長は名古屋城天守閣木造化だけでなく、アジア競技大会でも同様のことを繰り返すのでしょうか。

以下、「まちづくり読書会」の予定です。
日時: 6月19日(日)  午後1時半~3時半
会場:  瑞穂図書館集会室
主催:  まちづくり読書会実行委員会
問合せ: 五十嵐  Tel: 090-5633-5154
参加費無料
 当日はアジア競技大会招致問題についての報告(新日本スポーツ連盟)、名古屋城天守閣木造復元、名古屋市図書館指定管理拡大問題、7月オープンが予定されている大高恐竜公園の現状等について話し合う事にしています。


16/6/9 アジア大会に向け、愛知県教育委員会が県体育館について県民アンケートを市と調整なしに実施で紛糾

16/6/9名古屋市議会経済水道委員会において、第20回アジア競技大会の招致について名古屋市から説明がありました。
・配布資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/160609.pdf
 
愛知県と名古屋市は2026年共同開催に向け立候補を表明しました。
今年9月25日のベトナムでのアジアオリンピック評議会で立候補意思を表明し、早ければ同日開催地が決定するとのこと。

しかし、2年前に表明した大村秀章愛知県知事と、2016年3月8日にはじめて表明した河村たかし名古屋市長では温度差も考え方の違いもあり、2016/5/30に両名が行った臨時知事記者会見では、特に史跡名古屋城跡の中にある愛知県体育館を現在の場所で使うのかどうかについて記者会見場で意見の対立がありました。

平成28年5月30日 臨時知事記者会見 9:05-11:10
読売 小山内:市長にお伺いします。愛知県体育館ですけれど、今議会の方から移転を求める声もあったりして。
 この先どうするかという話があるが、
 ここにこの計画があるということは26年のアジア大会までは現状のまま移転を特に求めないということでよろしいでしょうか。
河村:どこに書いとるけや
大村:書いております。
河村:おー?それはいかんがや。
 まあいろいろこの間大村知事と相談しましたが、相談してやってくださいと言うことになっています。
 大丈夫かと思います。相談の中に入っている。
読売:知事はいかがですか。
大村:使いますよ。
読売:この計画で基本的にはJOCに出すということですか
大村:そうです。 
読売:市長はそれでよろしいのですね。
河村: ちょっといかんですね
読売:それはちょっと
河村:どうなっている
市担当者:担当者が相談の上でうまくいかないものと、、、
読売:ここで出てるのは市の担当者に聞きたいけど、協議して決まったことではないんですか。
 それを発表しているのではないの
大村:そうですよ。
 だから この質問で申しわけないのでこれ以上ここでいわれても困る
 この書類で出すのでそれ以上ありません。
読売:決定事項ですね 
大村 そうです。それ以上あったら聞いてください。
河村:それは保留しておかないかん
大村:それは別のこと
河村:だけど話し合いで なんとかできること
 そう目くじらたてる 大会うまくやった方がよいと思う
6/9名古屋市議会委員会では、「運営費だけで500億円ともいわれる費用の負担について議会に諮っていないのはおかしい、ベトナムで大会会場が決定してから議会にいうのは手順が違う」という意見が出ただけでなく、愛知県体育館についても中川貴元市議(自民)から愛知県と名古屋市で考え方が対立しているのではないか、と指摘が出ました。
・委員会概要(名古屋市民オンブズマン作成)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/160609-1.pdf
・愛知県教育委員会が行ったアンケート
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/kenanke.pdf

中川:県教育委員会が県民にアンケートをとっているのは承知しているのか。
 全国規模大会招致 15問 満20歳以上 県民2000名
観光交流部長:6月7日に把握した
中川:質問項目 愛知県体育館を利用したことがありますか 何を見ましたか 
 問13 名城公園内にあることについてどう思うか
  ・スポーツの拠点にふさわしい
  ・歴史
  ・便利
  ・地下鉄で便利
  ・必要はない
  ・利用したことがないので分からない
 ☆こんな質問なら、「ここにあればよいと思う」と普通思う。  
 問 今後について
  ・壊れた個所
  ・トイレの様式化など改修
  ・速やかに建て替えるべき
 問 どこが設置場所としてよいのか
  ・今の場所
  ・別の場所
  ・名古屋市の場所
  ・名古屋市以外
  ・必要ない
 ☆このアンケートをとることを承知しているのか 
観光交流部長:現物を見たのは6/7
 事前にアンケートをするのは聞いていたが、中身はいただいていなかった
中川:事務レベル調整 うまくいっているということではないか
観光交流部長:諮るつもり 遺憾だが通知がなかった
中川:県は共催と思っていないのではないか
観光交流部長:県から市に共催と申し入れがあった
中川:相談もなくアンケートをとったことについてどう思っているのか
観光交流部長:誠に遺憾
中川:質問自体をどう考察するのか
 愛知県体育館を残したいということか
観光交流部長:どういう意図かは県に確認したが、当初に書いてあるだけ。
 それ以上の推定は難しい
中川:関係局とも調整済み
 体育館 土地建物はどういう契約か
MICE推進室長:土地は国 無償貸与 愛知県に使用していただいている
 名古屋市からは都市公園なので
観光交流部長:愛知県体育館 所有者は国 緑政土木局所管 無償貸与
中川:何年契約か
MICE推進室長:5年単位 平成29年度末まで
中川:平成34年度までは県に貸すことは市内部で承知しているのか
MICE推進室長:平成30年3月31日までは契約している
 それ以降は決まっていない
中川:調整済みと聞いたら調整済みといったが、調整済みではないのか
MICE推進室長:庁内調整が総務局で行っている
中川:言っていることが分からない
観光交流部長:想定して場所を記載している 変更の可能性がある
中川:県体育館は確定ではないでよいか
観光交流部長:県体育館についても他の施設も確定ではない
中川:バレーボール 県体育館を使用しなければどこになるのか
MICE推進室長:会場の大きさ、キャパ あてはめた
 市町で希望も発生想定
 検討していない
中川:市としては県の体育館でやるべき、やりたいと思っているのか
 難しいと思っているのか
局長:現段階では移転の申し入れをしている
 市長はここの場所でやるのが最終段階ではないと思っている
 本市としては移転をお願いしている
中川:ここ以外でやってほしいということか
局長:移転に至るまでのスパンなど協議中
 今の時点では判断しかねる
中川:どうして明確に書くのか。
 バレーボールについては保留するのが適当ではないか
局長:県の意向が強いと認識している
中川:模索中ならその旨書けないか。
 他も予定で決定ではないが、ここまで意見が食い違っているのに載せるのは適切か
局長:東山公園テニスセンター 今と違う仕様
 他の適地がないか交渉
 現在申し入れしている 協議
中川:県と意思疎通を図ってほしい 
 
このように愛知県と名古屋市が不協和音の中、リニアのアピールとして早急にアジア大会を誘致しようとする県市の姿勢には大変疑問です。

16/5/19 愛知県議会 補正予算アジア競技大会招致推進費6650万円可決

愛知県議会は、16/5/19に、2026年アジア競技大会の招致推進費6381万、スポーツ振興事業費旅費269万の補正予算案を即日可決しました。
・平成28年度5月補正予算
 http://www.pref.aichi.jp/soshiki/zaisei/h28-5hoseiyosan.html
・平成28年度5月臨時愛知県議会 予算に関する説明書
 http://nagoya.ombudsman.jp/asia/160519-1.pdf

・平成28年5月19日 愛知県議会振興環境委員会運営順序
 http://nagoya.ombudsman.jp/asia/160519.pdf
 
なお、補正予算が可決される前、16/5/11から「第20回アジア競技大会開催構想策定業務委託(その1)」の公募が始まっています。5/25が企画提案書の提出期限です。
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/sposhin/280511-asiangames.html

16/5/13に愛知県と名古屋市が共同開催を目指すと記者会見を行いましたが、5/18になって、県内の市町村長や関係競技団体の代表者に対して誘致の協力を呼びかけたとのこと。
また、愛知県は5/11に各競技会場を所管する県内外の自治体や民間事業者に会場候補であることを知らせ、5/20までに開催構想に掲載するかどうかを照会しています。

主会場に想定するパロマ瑞穂スタジアム(瑞穂陸上競技場)の全面改築に総額400億円、運営費等に約500億円ほどかかると見込まれています。
市民・県民に全く意見を聞かずに強引に進めるアジア競技大会について、このままでよいのでしょうか。
しかも、河村たかし名古屋市長は16/5/13に以下述べました。共同開催を目指す名古屋市長がこれでは、誘致もままならないのではないでしょうか。
「お金のことで皆さん誤解されるのでもう1個何の例がいいかというと、今度アジア大会のあれを今日大村知事と一緒に東京で記者会見してきましたけど、瑞穂グランド、あれ作るんですわ。あれ400億です。瑞穂グランドいろいろなぶるので。名古屋城450億〜500億ですから、どっちが値打ちがあるとおもいますか、これ。これ。瑞穂グランドは400年ももちますか?これ。それと100年から150年たてば国宝になりますか?これ。世界の人がきますか?瑞穂グランドにわざわざ集まりにと。いうことでまた別個の用途があるんですけど」 (1:48:45-1:49:30)
今後も注目していきたいと思います。
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なお、愛知県議会振興環境委員会で配布された資料を入手しようとしたところ、愛知県議会に行かなければいけないことが判明しました。 名古屋市議会では、委員会が開催された時間から、市民情報センターで閲覧可能です。 他議会では、ネット上で資料を公開しているところも多々あります。改善を要望します。

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愛知県 2016年5月11日
 第20回アジア競技大会への立候補について
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/sposhin/280511-asiangamesrikkouho.html

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愛知県議会振興環境委員会 委員名簿
http://www.pref.aichi.jp/gikai/syoukai/iinkai/sinkou.html

・愛知県振興部 スポーツ振興課
 http://www.pref.aichi.jp/sposhin/

・16/4/19 第1回名古屋市・愛知県調整会議
 http://nagoya.ombudsman.jp/asia/160419-1.pdf
 
・瑞穂図書館を考えるblog
 http://blog.livedoor.jp/igrs1949/