名古屋城 本丸御殿+木造天守閣問題特集

河村市長は木造天守閣復元をぶち上げましたが迷走中です。建物だけで505億円かかるとのこと。100億円の利子、その他運営管理費等を含めると2069年までに915億円かかる見込みです。2020年の東京オリンピックに間に合わせると市長一人意気込んでいましたが、突如2022年に延ばしましたが断念し、新たな竣工時期は発表出来ません。市民は冷ややかです。「民主主義発祥の地ナゴヤ」の看板を下ろしたのでしょうか。
※17/3/23に名古屋市議会は名古屋城天守閣木造化の基本設計等に関する補正予算10億円を可決しました。17/5/9に「基本協定」「基本設計契約書」を締結しましたが、2019年8月、河村市長は2022年12月までの木造天守閣復元を断念しました。いまだに竣工時期の目処はたっていません。しかし2018年度末で市債を35億1400万円借りています。
名古屋市は新型コロナ対策に追われ、「不要不急」の木造天守閣復元を行う余裕はないはずです。

名古屋城情報公開訴訟対象文書 開示決定見直し 資料一部開示

名古屋城情報公開訴訟の対象文書が、開示決定が見直されて21/9/17に開示文書を新たに受け取ってきました。
残念ながら、復命書等の開示部分は変わりませんでした。
名古屋城天守閣整備事業 基本計画書(概要編・資料編・図面編)の500ページの資料のうち、103ページはあらたに開示部分が増えました。
しかし、肝心な部分は開示されていません。

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・令和3年9月16日 名古屋市長 河村たかし
 行政文書一部公開決定の取消しについて(通知)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210916.pdf
 
・令和3年9月16日 行政文書一部公開決定通知書
 平成30年6月13日に名古屋城の件で文化庁を訪問した際の復命書、支出命令書
 (1)復命書
 (2)支出命令書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210916-1.pdf

・令和3年9月16日 行政文書一部公開決定通知書
 ■2018年7月20日-25日に、名古屋市職員が文化庁を訪れた際の持参資料として
  (1)名古屋城天守閣整備事業 基本計画書(概要編・資料編・図面編)  
   http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210916-2-1.pdf
  (2)平成29年12月 復元検討委員会での報告に対する意見(平成30年3月提出)
  (3)平成29年12月 復元検討委員会での報告に対する意見への追加回答
  (4)平成30年3月 復元検討委員会での報告に対する意見への回答
  (5)2018年7月20日-25日に、名古屋市職員が名古屋城関連で文化庁を訪れた 際の持参資料
  (1.復元概要・復元整備基本構想)
 ■2018年7月20日-25日に、名古屋市職員が文化庁を訪れた際の復命書、支出金 調書として、
  (6)復命書(名古屋城総合事務所長以下5名分)
  (7)復命書(ナゴヤ魅力向上担当部長分)
  (8)支出命令書(平成30年7月20日分)
 ■2018年7月20日-25日に、名古屋市職員が文化庁を訪れた際の会談の内容、指 摘事項がわかるものとして
  (9)2018年7月20日 文化庁打合せメモ
 ■2018年7月26日に、名古屋市職員が文化庁を訪れた際の復命書、支出金調書として
  (10)復命書(名古屋城総合事務所長分)
  (11)支出命令書
 ■2018年7月26日に、名古屋市職員が文化庁を訪れた際の会談の内容、指摘事項 がわかるものとして
  (12)市長国家提案【文化庁】<平成30年7月26日(木)>面会記録
  (13)市長国家提案【文化庁】<平成30年7月26日(木)>メモ
  http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210916-2.pdf 

・令和3年9月16日 行政文書一部公開決定通知書
 ■2018年7月27日?12月10日に、名古屋城天守閣整備事業の件で名古 屋市職員が文化庁を訪れた際の
 1 持参資料として
  (1)市長文化庁訪問<平成30年8月3日(金)>ぶら下がりメモ
  (2)持参資料(石垣保存の基本的な考え方と天守台
  (3)新聞一式
 2 復命書、支出命令書として
  (4)復命書(平成30年8月3日(金)分)
  (5)復命書(平成30年9月10日(月)分)
  (6)復命書(平成30年9月25日(火)分)
  (7)支出命令書(平成30年8月3日(金)分)
  (8)支出命令書(平成30年9月10日(月)分)
  (9)支出命令書(平成30年9月25日(火)分)
 3 会議の内容、指摘事項がわかるものとして
  (10)市長文化庁訪問<平成30年8月3日(金)>面談記録
  (11)市長文化庁訪問<平成30年8月3日(金)>ぶら下がりメモ
  (12)文化庁打ち合わせメモ(平成30年9月10日(月)分)
  (13)市長文化庁訪問<平成30年9月25日(火)>面談記録
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210916-3.pdf

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(名古屋城天守閣整備事業 基本計画書(概要編・資料編・図面編)以外、
 開示部分に変化なし。
 以下が開示されたページ番号。
G79,G80,G81,G82,G83,G90,G91,G92,G93,G94,G97,G98,G99,G100,G101,G102,G103,G104,G105,G106,G107,G108,G109,G110,G112,G113,G114,G115,G117,G118,G119,G120,G121,G122,G125,G126,G127,G128,G129,G130,G131,G132,G133,G134,G135,G136,G137
S125,S197,S217,S219,S220,S221,S222,S223,S224,S226,S228,S229,S230,S232,S249,S266
Z50,Z51,Z52,Z53,Z54,Z55,Z56,Z57,Z58,Z59,Z60,Z62,Z63,Z64,Z65,Z66,Z67,Z68,Z69,Z70,Z71,Z72,Z73,Z74,Z75,Z76,Z77,Z78,Z79,Z80,Z81,Z82,Z83,Z84,Z85,Z86,Z87,Z88,Z89,Z91

21/9/17 名古屋市 名古屋城現天守閣解体申請書を「取り下げ」

21/9/17に開かれた名古屋市会本会議において、浅井正仁議員(自民)の質問に対し、松雄俊憲・名古屋市観光文化交流局長は21/7/27に文化庁を訪問し、名古屋城現天守閣解体申請書を「一旦返却してもらった」ことを認めました。
・21/9/17 名古屋市会本会議 (名古屋城部分)
 名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210917.pdf

浅井市議は2021年6月本会議で、文化庁の所見を踏まえ解体申請は取り下げるべきと強く意見をしましたが、松雄局長は取り下げないとしました。
浅井市議は21/7/28に文化庁を訪問したところ、「21/7/27に松雄局長と佐治所長が文化庁に来て、現天守閣解体申請書を取り下げに来た」と言われたとのこと。
文化庁の山下文化財第二課長は「取り下げと認識している」とのこと。
浅井市議は松雄局長に、木造復元天守の完成時期の想定を聞きました。

松雄局長は「市長の決裁を頂いた上で、木造復元の内容を加えてあらためて出し直す方針を固めた。
文化庁に方針を説明し、『一旦返却』してもらった。市の方針に反して解体申請を取り下げたいとは言っていない。
竣工時期については、以前は2028年と提示したが、全体計画作成を丁寧に進めることが重要であり、途上である現段階で完成時期を答えるのは適切でないと考える」としました。

浅井市議は「言葉遊びだ。『返却』という行政手続きがあるのか。
21/6/23文化庁に提出した文書には『解体申請の取り下げをする場合は市の意思表示をすること。手続きは口頭でもメールでも事務連絡でもよい』と書いてある。
また、その際に市が持っていった工程表には『申請取り下げ』と書いてある。また、復命書には『現状変更許可申請に関する書類を受領した』としかなく、文化庁とのやり取りが記載されていない。
文化庁には『取り下げ』とし、市議には『返却』。
山下課長や調査官に『返却か』と聞いたら『申請には取り下げと継続しかない』と鼻で笑われた。
市職員に聞くと、みんな『取り下げ」というが、名古屋城総合事務所職員だけ笑いながら『返却』という。
市長はこのようにごまかして木造復元が進むと思っているのか。
今週初め、経済界の重鎮から『松雄局長から、木造復元を妨害しているのは自民党』と言われたと聞いた。
現状は石垣の保全方針もまだ、基礎構造もまだ、実施設計もまだ、国際コンペもまだ。
以前は石垣部会のせい、今は自民党のせいにしている。
あなたたちのせいではないか。
2年前の令和元年9月本会議で、松雄局長は『文化庁から一体として申請することが望ましいと伝えられている』と言っている。
市民から『いつ名古屋城ができるの』と聞かれ、『いやまだちょっとわからない』というと、『だって100億で木買っちゃったんでしょ』と言われる。
目標はいつなのか。」と述べました。

河村たかし名古屋市長は「取り下げということになると断念したと思われるから、それは良くないと言うことで出し直すように松雄局長に僕が指示した。変更でもいいから名前はそちらで考えていただいて。
時期は丁寧にやっているので、文化庁のとこにありますので、そういう段階」としました。

浅井市議は「市長、一緒に文化庁に行って返却に行きましょう」と締めました。

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名古屋城現天守閣の解体申請に係る現状変更許可申請書は、単独で提出しても通らないことは、2年前にはすでに文化庁から伝えられていました。
にもかかわらず、どうしてずっと「取り下げ」しなかったのか。
まさに河村市長が述べたとおり、「取り下げということになると断念したと思われるから」です。

名古屋城木造復元に関し、「やっている感」「進んでいる感」を出すためだけに、通りもしない解体のみの現状変更許可申請を提出してきた名古屋市。
浅井市議が述べるとおり、「石垣の保全方針もまだ、基礎構造もまだ、実施設計もまだ、国際コンペもまだ」です。
にもかかわらず「100億円で木材を購入してしまった」名古屋市。
石垣調査や基礎構造検討は一歩ずつ進んではいますが、最終的に木造復元が可能になるかはいまだにわかりませんし、出来ないと主張する専門家も多数います。
仮に木造復元が技術的に可能だとしても、「入城料だけで建設費・運営費をまかなう」計画が達成されるとは状況がこれだけ変化した現在、到底思えません。
「やっている感」の代償はあまりにも大きいです。

21/9/3 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第43回)

21/9/3(金)に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第43回)が開催されました。
今回も委員はネットで会議をしましたが、傍聴者はネットで見ることができず、会議室でスクリーンを見ました。
唯一、パソコンからのスピーカーの音を、会場マイクで拾って会場スピーカーで流したため、声が聞き取りやすかったのがよかったことです。

・21/9/3 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第43回)配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210903.pdf
・21/9/3 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第43回)
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210903-1.pdf
 
今回も、石垣・埋蔵文化財部会の指摘を受けて名古屋城総合事務所が微修正をしたことを議論しました。
しかしながら、石垣・埋蔵文化財部会がどのような理由でどのような指摘を行ったのか、具体的な議事録が配付されていないため、全体整備検討会議構成員が、どうして変更することになったか理解できずに困惑するシーンが複数ありました。

具体的には、六番御蔵の発掘範囲に関してと、穴蔵石垣現状変更許可申請の範囲についてです。

また、天守台穴蔵石垣等試掘調査についての資料はでましたが、それが今後の木造復元事業のどの位置を占め、今後どのような工程を考えているのかの全体像は示されませんでした。

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いまだに各部会との情報共有がうまくいっていません。
ひとつは、全体整備検討会議や部会をネットで公開し、録画も公開することです。
そうすれば、広く傍聴者が傍聴でき、別の所属の委員も見ることができます。
技術的にはすぐにでも出来るのに、どうしてしないのか理解に苦しみます。

なお、全体整備検討会議の議題は名古屋城総合事務所が決めるようです。
文化庁への現状変更許可申請はいったいどうなったのか、最近報告事項にも上がってきていません。

21/6/28(月)の名古屋市本会議で、浅井正仁市議(自民・中川区)は「文化庁は『名古屋城木造復元は全ての条件が整うまで現状変更許可申請は受け付けない』としている。一旦今の解体申請は取り下げるんですよ、ね。」と質問し、名古屋市の対応が4転したことを明らかにしています。
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm#210628

現状変更許可申請がどうなったかは、 全体整備検討会議の報告事項に上がってもいいはずです。
有識者にまできちんと情報を共有しない名古屋城総合事務所。
隠していることはまだまだあるのではないでしょうか。

名古屋市消防局 名古屋城木造復元事業に関する名古屋城総合事務所との協議内容・資料不存在

名古屋市民オンブズマンは、名古屋市消防局に対し、「名古屋城天守閣復元事業の件で、名古屋市消防局が名古屋市観光文化交流局名古屋城総合事務所と協議した内容がわかるもの・資料(名古屋市消防局保有分)」を情報公開請求したところ、「名古屋城総合事務所とは協議をしておりますが、消防局では文書の作成、資料の保有はしておらず不存在であるため、非公開とします。」と決定が出ました。
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210830.pdf


名古屋城木造復元 「消防設備システム評価書」取得済が判明

名古屋市民オンブズマンが名古屋市に対して情報公開請求したところ、名古屋市は一般財団法人 日本消防設備安全センターから2020/1/29に「消防設備システム評価書」「評価報告書(名古屋城天守閣整備事業の避難誘導システム)」を取得していたことが判明しました。
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210826.pdf

21/7/9に開催された特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第41回)で、名古屋市は「一般財団法人 日本建築センターから『防災評定書』を取得している。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200318-2.pdf
さらに一般財団法人 日本消防設備安全センターによる評価も取得済である。」と述べたことから今回の請求を行いました。


21/8/25 名古屋城石垣・埋蔵文化財部会委員「穴蔵石垣調査目的が共有出来ていない」

21/8/25(水)に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・埋蔵文化財部会(第44回)がウェブ会議で開催されました。
傍聴者は名古屋能楽堂の会議室でしか傍聴できず、会場のスピーカーは小さく、音が聞こえにくいだけでなく、ネットの不具合で音声が時々途切れました。
しかも録画・録音は禁止されました。
傍聴者はマスコミ含めて8名でした。

・特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・
 埋蔵文化財部会(第44回)配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210825.pdf
 
・特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・埋蔵文化財部会(第44回)
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210825-1.pdf
 
今回、天守台穴蔵石垣の調査成果についてようやく市が説明する時間ができました。
その後、天守台穴蔵石垣の試掘調査について市から案が提案され、部会で議論になりました。

名古屋城調査研究センターの村木誠副所長は以下述べました。
「穴蔵石垣について、測量、現況調査、史実調査を行ってきた。
 現在見えている部分については、現天守閣再建時に全て積み直しており、近世の遺構は残っていない。
 ただ、まだ根石等隠れている部分について条件が許せば発掘調査をしたい。
 現在、木造天守の基礎構造は『調整会議』で再検討されており、地下遺構の試掘を踏まえてからという意見が出た。
 2021年7月の全体整備検討会議で諮ったところ、『根石だけでなく石垣背面も把握する必要がある』という意見が出た。
 今回は、まず調査出来る部分の根石を調査したい。
 背面についてはどこをやるべきか具体案を検討できていない」。
 
宮武正登・佐賀大学教授は以下述べました。
「調査の目的が共有できていない。
 今後、木造天守を作るのであれ、現状保存であれ、根石部分にオリジナル部分残っているか?という考古学的調査だけでなく根石が無事かどうか、安定しているかを調べる必要がある。
 現天守閣再建時の工事がずさんで、後ろの石垣が持たなくなった。
 大地震が来たら内側穴蔵石垣が完全崩壊する。
 現状が安定しているか確認するためトレンチを入れる」
 
千田嘉博・奈良大学教授は以下述べました。
「内面石垣の安定性をいかに確保するか。
 鉄筋であれ木造であれ、復元検討委員会がどうこういっても人が入れなくなる。
 また、調査位置として、橋台のところの石垣の把握も追加すべきだ。」

西形達明・関西大学名誉教授は以下述べました。
「少なくとも下部石垣の角度はどうなっていか。穴蔵石垣の安全性は絶対に確保する必要がある。
 それに対する安定性の検証はどうすればいいかきっちり検討する必要がある。」

村木副所長は「橋台が調査可能か調査したい。
また、遺構の残存状況を調べる目的だったが、石垣の安定性まで広げた目的を達成できるようにしたい」としました。

宮武教授は「橋台の調査について、文化庁に現状変更許可申請を別々に出すなら論理がおかしくなる。セットで出さないといけない」としました。

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熊本城天守閣の地階穴蔵部分は,石垣を伝統的工法で復旧した上で建物側にネット等による安全対策を施しています。
天守閣への入口となる小天守東側は、グリグリッドと呼ばれる、築石の裏のグリ石の間に網状のシートを敷きこむことで動きを拘束し,さらにシートと繋がれたフックの端を石垣表面にかぶせたネットと結束し築石の崩落も防ぐという仕組みを採用しています。
・大林組 グリグリッド
 https://www.obayashi.co.jp/solution_technology/detail/tech_d229.html
・2021-05-10 けんせつPlaza
熊本城の復興〜歴史的遺産の将来への継承
4. 天守閣復旧整備事業
https://www.kensetsu-plaza.com/kiji/post/34755

現在の名古屋城は、小天守から橋台を通って大天守穴蔵部分を通過して大天守に登っていきます。
木造復元した場合も同様です。

大天守穴蔵部分の石垣耐震性・安全性の確保は絶対です。

今後穴蔵石垣の試掘調査を行うのでしょうが、木造復元事業はさらに難題を抱えることになりました。
・文化財としての地下遺構を守りながら新たな基礎構造を作れるか
・地下遺構があってもなくても、根石部分が安定しているか 
 大地震の際石垣ごと崩壊しないか
・仮に石垣崩壊の可能性がある場合、どのように来場者の安全性を確保するか

仮に木造復元事業を断念するとしても、現天守閣を再開するには、建物の耐震性だけでなく、穴蔵石垣の耐震性も検討する必要があります。


名古屋市文化財調査委員会委員「『守山の棒の手』一部が伝承解除されたのは市補助金がなくなったからか」

21/8/2に、名古屋市文化財調査委員会が開催されました。
録音は禁止されました。また、協議題「歴史資料について」は傍聴出来ませんでした。

・配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210802.pdf

4 報告事項 の中で、委員から、文化財保護事業等の補助率について質問がありました。

D市指定文化財を収蔵するための専用施設の修理
補助対象経費の35/100以内(元 35%)
※22年度に国・県指定文化財に対する本市からの補助金を廃止

名古屋市の担当者は、以下述べました。
・市が指定する文化財は名古屋市が補助金を出している
・国や県が指定する文化財に対しては、国や県が責任を持つべきだとして、平成22年度から名古屋市からの金銭的な補助金は廃止した。
 しかし、窓口支援は引き続き行っている。

委員は以下述べました。
「『守山の棒の手』は県指定の無形民俗文化財だ。これまで大森と川村で伝えられてきたが、県が財源の問題で補助金がどれだけあるか。
 随伴補助は0になった。現在は大森だけであり、川村は伝承解除になり抹消された。その情報が委員に入らなかった。
 名古屋市が連絡を取っていなかったという悪態をさらした。
 委員として情けないし、議論されることもなかった。
 川村が伝承解除されたのは、名古屋市が補助金を出してなかったからか?そういうことが起こってからでは遅い」
 
名古屋市教育委員会文化財保護室長は以下述べました。
「市指定文化財の修理等は補助対象経費の70/100以内にしている。
 平成22年度に、全市一律補助金を3割カットした。10年間7がけにし、令和元年に7割まで戻った。」
 
委員は以下述べました。
「市内の文化財の現状はどうなっているのか。貴重な財産で、残らなくなってしまう。
 お金じゃない。保存会に寄り添う必要がある。
 名古屋市は、山車だけでなく棒の手などもきちんと見るべき」
 
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名古屋市の文化政策を考える上で、上記エピソードは大変示唆に富むのではないでしょうか。

なお、平成22年度は名古屋市で市民税減税が始まった年です。
・名古屋市 平成22年度予算 当初予算
 https://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-4-3-0-0-0-0-0.html


21/8/25名古屋城石垣・埋蔵文化財部会部会 WEB会議も傍聴は会場のみ

名古屋市は、21/8/25に第44回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・埋蔵文化財部会を開催すると発表しました。
https://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2021/kankobunkakoryu/0000144521.html

案内によれば、WEB会議とのこと。
しかし、傍聴はWEB上での傍聴は不可で、傍聴者用会場での傍聴は10名となっています。

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現在、愛知県には「愛知県まん延防止等重点措置」が実施されています。
それどころか、21/8/20には大村秀章愛知県知事は新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言の発令を国に要請しました。

にもかかわらず、傍聴は会場に来いとのこと。

過去、21/2/9全体整備検討会議、21/2/12石垣・埋蔵文化財部会、21/6/4全体整備検討会議はZoomウェビナーで行われ、傍聴もWEB上で可能でした。

今回、市民への説明態度が明らかに後退していますし、新型コロナウイルス対策にも逆行しています。

名古屋城天守閣木造復元事業は、名古屋市民だけでなく全国的に注目されています。
しかしながら、傍聴するには会場へ来い、しかも10名のみ、というのは事実上傍聴拒否と言わざるを得ません。

Zoomウェビナーの費用は、傍聴者500人まで毎月10700円、傍聴者1000人まで毎月18800円です。
この程度であれば、部会に参加する構成員の交通費が浮くため、十分予算内でまかなえるはずです。

建設費だけで505億円にも及ぶ名古屋城天守閣木造復元事業。
かたくなにネットでの傍聴を許可しないのは、市民に知られてはまずいことがあるのでしょうか。


21/8/17 名古屋城木造化基本設計等住民訴訟 高裁第3回口頭弁論

21/8/17に、「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」が原告となった、名古屋城天守閣木造復元事業基本設計費の返還等を求める住民訴訟の高裁第3回口頭弁論が名古屋高裁民事1部で行われました。
https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle/

一審原告は、準備書面(3)を提出しました。
その中で、「別訴(名古屋地裁民事9部 情報公開訴訟原告 名古屋市民オンブズマン)で、名古屋市は非開示を見直すといっている。この中には、本件甲24号証等も含まれており、本件控訴審の根幹をなす記載もあるので、同文書が開示された段階で証拠として提出する。
ただ、いつごろ開示されるかわからない」としました。

名古屋市の代理人弁護士は「本訴訟と担当部局が違うのでわからないが、一審原告がいう『根幹をなす記載』とは認識が違う。
また、探索的証拠調べになるのではないか。どことどういう関連があるのか」としました。

一審原告は、「甲24号証には基本設計図書が含まれており、本件控訴審の根幹をなす」としました。

名古屋市代理人弁護士は「黒塗りは、本事業を請け負った竹中工務店の著作権や知的財産の部分に関して行った。
市の解釈が変わったわけではないが、時間が変化してこの時期に竹中工務店に譲歩を求め、決定を一部見直す」としました。

なお、今回までに提出予定だった、原告側証人高橋和生意見書については「証人との調整が間に合わなかった」とのことで、次回までに提出する予定とのこと。

次回弁論は21/9/28(火)13:30〜 名古屋高裁10階で行います。
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・名古屋城天守の有形文化財登録を求める会
 https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle/

21/6/27 名古屋城木造天守基礎構造検討に係る調整会議(第1回)配付資料 一部開示

名古屋市民オンブズマンは、21/6/27に開催された、名古屋城木造天守基礎構造検討に係る調整会議(第1回)配付資料を情報公開請求して一部開示されました。

「名古屋城木造天守基礎構造検討に係る調整会議」(第1回)配付資料
・決定書
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210810.pdf
・開示文書
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210810-1.pdf
 
「名古屋城木造天守基礎構造検討に係る調整会議の補足事項」では「調整会議は、原則非公開で開催する。ただし、構成員及び座長と相談の上、公開での開催が出来るものとする。」とあります。

資料には、
1 木造天守基礎構造に係る検討項目(案)
(1)天守台の現状把握
(2)天守台の修復整備の方針
(3)基礎構造の検討
2 木造天守基礎構造に係る検討ステップ(案)
が記載されていますが、
「当該行政文書には、未確定な情報や今後想定している事業内容を含んでおり、公にすることにより、市民等から名古屋市や有識者会議構成員等に問合せ・苦情等が寄せられ、『率直な意見の交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれ』があると考えられるため」
「当該行政文書には、未確定な情報や今後想定している事業内容を含んでおり、公にすることにより、市民等から名古屋市や有識者会議構成員等に問合せ・苦情等が寄せられ、『事務の公正又は適正な遂行に支障を及ぼすおそれ』があると考えられるため」非公開となっています。

その他資料は公開されています。
なお、(参考2)名古屋城天守閣整備事業 基本計画書は、現在名古屋市民オンブズマンが情報公開裁判で争っている文書と同一であり、今回の開示対象からは外しました。

今後、調整会議は概ね2ヶ月に1回を想定しているとのこと。

参考になれば幸いです。
[#IMAGE|d0011701_22212651.jpg|202108/10/01/|mid|1654|2340#]

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※今回の開示で、白黒26枚、カラー84枚、合計4460円の費用がかかっております。
ぜひともカンパをお願い致します。
http://www.ombnagoya.gr.jp/kannpa.htm


21/8/6(金)特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議開催は何のため?

21/8/6に、特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第42回)が開催されました。
今回も録音・録画はマスコミ・傍聴者に許可されませんでした。

・21/8/6 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第42回)配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210806.pdf

・名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210806-1.pdf

冒頭、佐治独歩・名古屋城総合事務所所長は、本丸御殿天井板破損に関して一報しましたが、配付資料には一切記載がありませんでした。
今後文化庁に対して毀損届を提出し、点検結果をまとめて全体整備検討会議に提出するとのこと。

その後、二之丸庭園修復整備、二之丸地区発掘調査について議題になりました。

その後、報告として、西之丸蔵跡追加調査があげられました。
名古屋城総合事務所は「石垣・埋蔵文化財部会から『事前に文化庁に、念のため聞いておいた方がいいのではないか』という指摘があり、文化庁にこれでいいか聞いたところ、よいのではないかという趣旨の回答を得た」と発言がありました。
構成員からは特に意見もなく、全部で30分で終わりました。

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今回の全体整備検討会議は一体何のために行ったのでしょうか。

天守閣木造復元事業について、一言も述べていませんでした。
現在事業はどうなっているのか?今後の見通しはどうなっているのか。
前回の全体整備検討会議から進んでいるのか進んでいないのか。
名古屋城総合事務所が「議題」にあげたものだけを議論するので、「議題にあげられていない」ものはわかりようもありません。

また、西之丸蔵跡追加調査に関し、21/7/14に開催された石垣・埋蔵文化財部会で、宮武正登・佐賀大学教授は「1838年以前に成立した御本丸御深井丸図には六番御蔵は記載がない。当時なかった六番御蔵を展示するのは適当か。石垣・埋蔵文化財部会として『方針がはなはだ疑問である』という意見が出たとしてほしい。外観的には、同時に存在したと誤解を生じさせかねない。シンプルに、石垣・埋蔵文化財部会は『時代の違う、併存したことのない建物を表示していいのか』疑問だとしていると文化庁に聞いて欲しい。文化庁から『いいのではないか』といわれればそれっきりだ」としました。

それをどこまで文化庁に伝えたかわかりませんし、今回の全体整備検討会議では特に伝えていませんでした。

市民や議員、マスコミはおろか、有識者会議同士の情報すら共有させずに進めようとする名古屋城総合事務所。
これは木造復元事業に限ったことではありません。

各種有識者会議の配付資料や議事録の、ホームページ掲載は以前よりは早くなったものの、まだまだ遅いです。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/2021/05/20210531_1155.html

事業が遅々として進まないだけでなく、度重なる毀損事故を起こしているのは、情報の非公開体質が原因ではないでしょうか。
市民への説明会も年1回のみで、時間も限られるしおおざっぱなものです。

そうではないとするならば、もっとやり方があるのではないでしょうか。

21/7/14(木)名古屋城情報公開訴訟 弁論準備WEB会議

名古屋城天守閣木造化をめぐり、名古屋市が文化庁訪問時の復命書等の情報を非公開にしたのはおかしいとして、名古屋市民オンブズマンが公開を求めた情報公開訴訟の弁論準備が21/7/14にWEB会議(非公開)で行われました。

非公開文書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200203-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf   
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf
 
名古屋市は、これまで非公開にしてきたいくつかの情報について当方と同様の開示請求があったことからそちらに開示決定をする関係で当方の不開示部分も見直す、という回答をしてきました。
次回までにあらたな開示決定をし一覧表の差し替えも名古屋市がする一方で当方は訴えの変更をすることになりました。
次回期日は21/9/22(水)午後4時45分〜 Web会議(非公開)です。


21/7/14(木)名古屋城石垣・埋蔵文化財部会 穴蔵石垣調査まで議論できず

21/7/14に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第43回)が開催されました。
今回も写真・録音は許可されませんでした。

21/7/14 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第43回)
配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210714.pdf

21/7/14 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第43回)
名古屋市民オンブズマンによるメモ 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210714-1.pdf

議事は多岐にわたり、最後の(4)穴蔵石垣の調査成果について、(5)天守台穴蔵石垣の試掘調査について は、資料は配付されたものの、時間切れで議論できませんでした。

佐治独歩・名古屋城総合事務所長は「8月下旬に次回石垣・埋蔵文化財部会を予定しているので、穴蔵石垣についてはそこで議論していただきたい。
9月に基礎構造を議論する調整会議を行う予定。石垣部会の評価を踏まえて次回の部会で諮れればと思う」としました。

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まず、名古屋市から、天守閣整備事業の進捗状況について、文化庁からの指摘事項への回答と、基礎構造を議論する調整会議について報告がありました。

宮武正登・佐賀大学教授は「21/6/27に調整会議があり、21/7/9に全体整備検討会議があり、本日21/7/14に石垣・埋蔵文化財部会を行っている。『全体整備検討会議等と調整会議の関係について(案)』によれば、全体整備検討会議の議論で、部会に何をしろと決まったか報告する必要がある。それがなされていない」としました。

名古屋城総合事務所は「全体整備検討会議では、穴蔵石垣試掘調査について、把握できていない地下の根石周辺遺構だけでなく、背面遺構についてもあわせて検討してはどうかという意見が出た」としました。
宮武教授は「調整会議の中身まで報告し、それぞれ意見が出るとぐちゃぐちゃになる」としました。

本丸搦手馬出周辺石垣についての議論の後に、二之丸地区の発掘調査について議論になりました。
千田嘉博・奈良大学教授は「金沢城では二の丸御殿の大規模調査が行われている。金沢城は近代に軍隊が入っていて、兵舎跡が発掘されている。近世の二の丸御殿の把握がかなり難しい。文化庁からは『近代以降の遺構も重要なので、近代の遺構の撤去はまかりならん』と指導があったようだ。
名古屋城も近代に軍隊が入っているので、文化庁と相談して発掘調査の方針を決めて欲しい」としました。

続いて、西之丸蔵跡追加調査について議論になりました。
千田教授は「1838年以前に成立した御本丸御深井丸図には六番御蔵は記載がない。当時なかった六番御蔵を展示するのは適当か」と質問しました。
鈴木整備室長は「全体整備検討会議で整備方針について諮ったあと、発掘の是非を検討する」としました。
千田教授は「全体整備検討会議の議論が十分でないのではないか。だから石列の毀損につながったと考える。同時に存在していないものは整備しない『異時同図法』は基本中の基本。基準になる絵図面で存在しているものと厳格にかせられている。史跡整備の基本的な考え方として間違っている。矛盾があるなら矛盾を無くさないと、図面を書いても文化庁から突っ返される」としました。

名古屋城調査研究センターの村木誠副所長は「江戸時代後期の姿を表示する計画に見直したつもり。発掘調査に基づいて何が表現できるか。六番御蔵の発掘物はあるので、何らか表示はする」としました。

宮武教授は「石垣・埋蔵文化財部会として『方針がはなはだ疑問である』という意見が出たとしてほしい。外観的には、同時に存在したと誤解を生じさせかねない」としました。

司会の赤羽一郎副座長は「発掘調査によって整備の手法を決めるのは間違っていると思う。論議の方向、方法が間違っていると考えざるを得ない」としました。

宮武教授は「シンプルに、石垣・埋蔵文化財部会は『時代の違う、併存したことのない建物を表示していいのか』疑問だとしていると文化庁に聞いて欲しい。文化庁から『いいのではないか』といわれればそれっきりだ」としました。

最後に、千田教授は「今回はリモートで参加したが、各会議の頻度が高すぎてタイトな日程だ。できるだけ出席できるような日程構成を望む」としました。

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今回も、石垣・埋蔵文化財部会と全体整備検討会議の風通しの悪さが問題になりました。

最もよいのは、各会議をフルオープンにしてネットで公開することです。
市民にも議員にも他の有識者にも議論の内容がよく分かります。
現在は、なぜか傍聴を許可して録音・録画が禁止されているだけでなく、名古屋城総合事務所の議事録作成も極めて遅いです。

今回傍聴席の隣で「議事録作成者」の名古屋市職員が座って作業をしていたのですが、手書きでICレコーダーを置いて議事録を作成していました。
全体整備検討会議議事録は2021年1月8日以降、石垣・埋蔵文化財部会議事録は2020年12月17日以降公開されていない理由がようやくわかりました。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/2020/06/20200621_1022.html

少なくともPAミキサーからのライン録音を行って半自動文字起こしアプリを使えば、2時間半程度の会議であれば1日で文字起こしが完了します。
最も良いのは「話す人の前にスマホを持っていく」です。(会場はマイクを使っているため、会場マイクと、スマホマイク2本持ちが最適だと思います)

名古屋市健康福祉局は、千種区役所、中村区役所、南区役所、名東区役所でUDトークを法人契約しています。
https://udtalk.jp/post-2991/

よりよい名古屋城にするにはどうすればよいのか。
市民に議論が開かれたものにするしかないのではないでしょうか。

21/7/9(金)名古屋城跡全体整備検討会議  麓名誉教授「調整会議は何のためにあるのか?」

21/7/9 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第41回)が開催されました。録音・録画は今回も禁止されました。

21/7/9 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第41回)
傍聴者配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210709.pdf

21/7/9 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第41回)
名古屋市民オンブズマンによるメモ
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210709-1.pdf

構成員の、石垣・埋蔵文化財部会部会の赤羽一郎氏、公益財団法人琴ノ浦温山荘園代表理事の高瀬要一氏は欠席でした。

まず、報告として、「天守閣整備事業の進捗状況について」が報告されました。

ここで、はじめて、現天守閣解体申請に対する指摘事項への回答の結果についてとして、文化審議会文化財分科会の所見(要旨)が公開されました。

(文化庁の「史跡等における歴史的建造物の復元等に関する基準」(令和2年4月17日文化審議会文化財分科会決定)は構成員のみに配付されました。)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/92199502.html

名古屋市は「文化審議会文化財分科会の所見では、『木造天守復元が理由なら一体の計画として審議していく必要があり、申請は現天守解体のみならず、木造天守復元についても一体として見直しを図るのが適当。木造復元に関する計画の具体的内容については、上記文化庁の基準に準拠した適切な内容となるよう十分な調査・検討を実施されたい』とされた。名古屋市は、『復元』に該当すると考えている。また、すでに防火・避難については日本建築センターから「防災評定書」を取得している。
(名古屋市民オンブズマンが情報公開請求で入手した、19/1/21 一般財団法人 日本建築センター 名古屋城天守閣整備事業 防災評定書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200318-2.pdf )
さらに、一般財団法人日本消防設備安全センターによる評価も取得済である。
今後、構造評定を取得する予定だし、バリアフリーも安全確保をしていく。御深井丸調査なども文化審議会第三専門調査会に報告したい」としました。

また、21/6/27に非公開で開催された「名古屋城木造天守基礎構造検討に係る調整会議について」についてもはじめて議論の中身が一部公開されました。
名古屋城総合事務所は「局長名で『本市からのお願い』を出した。『はね出し架構』に代わる基礎構造を検討するため、石垣・埋蔵文化財部会と天守閣部会にまたがる調整会議を設置する。屋上屋を架すものにならないようにしたい。
専門家としての知見に基づくご意見に加え、公開しないことを前提とした忌憚のないご意見についてもお出し頂きたい」としました。

小濱芳朗・名古屋市立大学名誉教授は「示された『基礎構造検討の考え方』だが、『天守台の遺構には新たに手を加えない』とあるがどこまでをいうのか」としましたが、名古屋城総合事務所保存整備室の荒井敦徳主幹(天守閣整備)は「穴蔵の試掘調査を行い、しっかり調査して情報を把握した上で検討したい」としました。
麓和善・名古屋工業大学名誉教授は「荒井さんの回答は不十分。近代や昭和に修理し積み替えたものは本来の遺構ではないと言い切ってもいいと思うが」としましたが、名古屋城調査研究センターの村木誠副所長は「明治以降に手が加わったところの区別がまだできていない」とするのみ。
麓名誉教授は「『近代や昭和に修理し積み替えたものは本来の遺構ではない』となぜ明言しないのか。はっきりしないと近代まで手を加えられなくなる」としました。

座長の瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授は「『本来の石垣は崩壊しない』とは断定できない。人命の安全確保を第一とするのとは矛盾するのではないか。」としました。

丸山宏・名城大学名誉教授は「調整会議で座長をつとめている。穴蔵石垣は観覧者の安全を確保するため、崩壊しないようにしないといけない。調整会議のメンバーでは共通の認識があったと思う」としました。

荒井主幹は「石垣は、完全に安全性を確保することはありえない。万が一の時でも崩れないようにすることはできる。今後調整会議で具体的に議論して進めていきたい」としました。

麓名誉教授は「次回調整会議で議論しないと行けないのか。『近代改造は本来の遺構とは思っていない』、それに手を加えるかどうかは次の話だ」としたところ、荒井主幹は「それはそれで前提。その後は議論する」としました。

三浦正幸・広島大学名誉教授は「現在の穴蔵石垣は、新品の薄い石を貼り付けているだけ。大地震で崩れる可能性は100%だ。本来の石垣がどうだったのかしっかり調査する必要がある。
また、内部石垣は観覧者から近く、崩れた場合に人命に差し障りがあるため、1000年に1度の地震でも崩れてはいけない。通常の方法では絶対無理で、別の方法を使って施行する必要がある」としました。

続いて、二之丸地区発掘調査について議論になりました。
名古屋城総合事務所は「全体整備検討会議で調査計画変更を承認いただければ、石垣部会に諮る」としました。
瀬口座長は「石垣部会で議論した結果がここに来ているのか」と質問したところ「まだ石垣部会には諮っていない。調査区の変更は新たな調査と同じ扱いだと思った」としました。
麓名誉教授は「部会で検討し、全体検討会議で承認なら良いが、全体検討会議で承認後、部会で検討は考え方がおかしいのではないか」としました。

続いて、余芳の移築再建について議論になりました。
麓名誉教授は「建造物部会で疑問点や間違っている点が指摘されたが、今回の資料は建造物部会の図面と同じ物。せめてそのまま出すのはやめてほしい」としました。
瀬口座長は「部会がどんな議論をしているのかわからない。『こういう部会の意見があり、こういう修正をした』をしないのは名古屋城総合事務所が疑問があるから修正しないのか。内容的に高まらない。」としました。

最後に、天守台穴蔵石垣試掘調査について議論になりました。
麓名誉教授は「今日はいっぱい言いたいことがある。調整会議でこの件はでた。明らかに積み直しをしているところは古写真で確認出来ている。どこが本来の石垣か、戦後の石垣か、判断がつかないかを示してもらいたい。
とりあえず現状変更申請ではなく、試掘調査と現況調査を一緒に申請出したらと提案したが、今回反映されていない」としました。

瀬口座長は「それはサボタージュという。調整会議の意見を反映して試掘調査の追加をすればよいのであって、部会に戻す必要はない。行ったり来たりでまた2-3年かかる」としました。

村木副所長は「穴蔵石垣全体の調査は、現天守があるので全体調査は出来ない。速やかに調査が出来るところを選定した。今後の石垣部会に報告し、評価を確定してから全体整備検討会議に報告したい」としました。

麓名誉教授は「調整会議はどうなるのか。石垣部会の構成員もいる。意見をまた石垣部会で検討して全体整備検討会議で諮るのか。調整会議は何のためにあるのか」としました。

荒井主幹は「穴蔵石垣の試掘とあわせて背面調査をやりたいと思っている。しかし慎重にやらないといけない」としました。

麓名誉教授は「荒井主幹は大変悠長だ。当然どこを解体してどこを調査するか検討していたと思っていた。この調査にどの程度時間をかけるのか。
オブザーバーの愛知県の洲嵜さんに聞きたいが、『両方確認しないといけないとわかっている場合、根石と石垣解体について、調査範囲がわかれば、同時に現状変更出せる』のか」と質問したところ愛知県県民文化局文化部文化芸術課文化財室の洲嵜和宏室長補佐は「調査の目的がしっかりしていれば、まとめていただいてもいい。できていなければ個別に現状変更許可申請をする必要がある。」としました。

麓名誉教授は「個別に現状変更許可申請をするのなら時間がかかるのか」と質問したところ、洲嵜室長補佐は「そのとおり」としました。

名古屋城総合事務所の佐治独歩所長は「背面土は検討してこなかった。穴蔵試掘を先行してやりたい」としました。

瀬口座長は「石垣試掘調査の場所を追加するのは石垣部会に諮らなくてもここで決めればよいのでは」としましたが、荒井主幹は「やれるところとやれないところがある。現天守がある状況ではこの場所を選んだ」としました。

瀬口座長は「調整会議は公開しないかもしれないが、委員の名前は公開しなくても意見は公開しないといけない」としました。

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全体整備検討会議・各部会の議事録は1年以上たっても公式ページで公開されていません。
(21/7/12現在)
・特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議
 第31回会議(令和2(2020)年6月22日)以降まだ
・特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・埋蔵文化財部会
 第39回部会(令和2(2020)年12月17日)以降まだ
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/2020/06/20200621_1022.html

市民に情報を公開しないだけでなく、全体整備検討会議・部会間でも情報を共有しない、というのはどういう組織体制なのでしょうか。
このことは名古屋城木造復元計画が浮上してきた5年以上前からずっと指摘しているにもかかわらず、一向に改善しません。

さらに、新しく「調整会議」が設置され、どんな議論がなされているか参加した人以外はわからず、断片的に述べられるだけです。
そうであれば、全体整備検討会議・部会・調整会議ともいっそのことフルオープンにし、録音・録画も可にすれば、構成員だけでなく市民・議員全員が情報共有出来ます。

2015/8/24に河村たかし名古屋市長は「まず本丸天守の復元。全責任は私がとる」という指示書を出しました。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf
それから6年がたとうとしていますが、いまだに木造復元計画を文化庁に提出出来ていないのは、関係各所と情報を共有しないことが原因ではないでしょうか。

また、愛知県の洲嵜和宏室長補佐が述べるように、「両方一緒に現状変更許可申請を文化庁に提出すれば、結果的に時間が短くて済む」のです。
穴蔵石垣に関してわざわざ別々に現状変更許可申請を出すのは、名古屋市が市民や議会に対して「やってる感」を出すためではないかと疑ってしまいます。
これは、現天守の解体申請と、木造復元の申請についても同様だと思います。

「やってる感」だけで6年。
開示された資料によれば、2019年度までにすでに58億3719万7000円使っており、2020年度に2億3207万4000円使う予定です。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210430.pdf

16/6/17読売新聞によれば、「清水建設が石垣を先に補修すれば約350億円で済むも、2024年ごろの完成になり河村市長が要求する2020年7月の完成に間に合わないために辞退した」とあります。

そもそも木造復元事業は時間と金さえかければ可能なのか。
莫大なお金はかけたものの、新たな基礎構造が提案できるか不明ですし、バリアフリーも不明。巨大地震に耐えられるかも不明です。
現時点で505億円の費用を入城料でまかなえるかどうかの試算も竣工時期が定まっていないからという理由で出来ていません。
「全責任は私がとる」という河村たかし名古屋市長の発言がさらに重要になってきます。

名古屋城事務所長が「基礎構造に係る調整会議」に関し部会構成員に送ったメール 肝心の部分が非公開

名古屋市民オンブズマンは、「名古屋城天守木造復元事業に関し、『基礎構造に係る調整会議』を指す文言が含まれ、佐治名古屋城総合事務所長が特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議及び各部会の構成員に送ったメール、上記メールへの返事」を情報公開請求し、21/7/6に一部開示決定がでました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210706-1.pdf

名古屋城木造復元に関し、竹中工務店が提案した「はね出し架構」は遺跡を破壊するとして、石垣・埋蔵文化財部会が反発してきました。
石垣・埋蔵文化財部会と天守閣部会が合同で『基礎構造に係る調整会議』を開催しようということになりましたが、20/10/22に設置を了承したにもかかわらず、8ヶ月後の21/6/27になってようやく「調整会議」が開催されました。
今回、佐治所長が各部会構成員に送ったメール・上記への返事のうち、「調整会議」という文言が含まれるもののみを開示請求しました。

しかしながら、肝心の部分の中身は非公開でした。

21/6/27「調整会議」は非公開で開催されました。
また、「調整会議」の配付資料は、業務量の増大を理由に21/8/11まで延長になっています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210706-2.pdf

いったい佐治所長は石垣・埋蔵文化財部会構成員になんとメールを書いているのか。
各構成員はどのような思いなのか。
木造復元の最重要課題である基礎構造は、市民に全く知らされずに議論されています。

21/6/28(月)自民名古屋市議「文化庁は『名古屋城木造復元 全ての条件が整うまで現状変更許可申請受け付けない』としている」

21/6/28に行われた名古屋市議会本会議で、浅井正仁市議(自民・中川区)は名古屋城木造復元に関し、文化庁から届いた『所見』を文化庁から入手し、「全ての条件が整うまで、現状変化許可申請も受け付けない。復元検討委員会はその後に開催するとここに書いてある」と述べました。

・21/6/28名古屋市議会本会議(名古屋城木造復元関係部分)
 名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210628.pdf

浅井市議は「先週、『今年の夏に木造復元検討委員会がスタートして、2028年完成する』かのような報道がされたが真っ赤な嘘。議会に嘘を言い、マスコミに嘘をいい、そして市民にも平気で嘘を言っていた」としました。

浅井市議は「文化庁の見解として、『解体申請に対する見解は一旦取り下げて、解体と復元検討を一体の計画として出して』とある。また、新聞報道が正しければ、7月までに石垣の保存方針を策定しなければ、復元検討委員会はスタートしない。1ヶ月でどうやって間に合わせるのか」と質問しました。

松尾観光文化交流局長は「文化庁からは『天守解体のみならず、木造天守復元についても一体としてその内容に加えるよう見直しを図るのが適当である』とされた。この所見に沿った見直しを図っていきたい。
また、復元検討委員会は、本市において木造天守の基礎構造やバリアフリー対策も含め、木造復元計画の全体像がまとまった後に、諮れることがはっきりいたしましたので、これまでの認識を改めなければならないと思っております。」としました。

浅井市議は「あなたは文化庁に謝罪を言うべき。ゴールポストがどんどん変わっている。今度はいつの文化審議会を死守するのか。」と質問したところ、松尾観光文化交流局長は「御深井丸側内堀、石垣背面の空隙調査や築石の調査、また石垣保存方針の策定検討等残っている。現時点で具体的な時期をお示しできない」としました。

浅井市議は「一旦今の解体申請は取り下げるんですよ、ね。
また、市長に質問するが、市長は21/6/14記者会見で『文化庁から口止めされているので言えないが順調』と言った。
・(参考)令和3年5月31日 市長定例記者会見
 https://www.city.nagoya.jp/mayor/page/0000140154.html
文化財保護室と観光文化交流局に聞いたが、文化庁に電話していない。市長も聞いていない。市長、あなたは聞いてもいないことを電話をしていないのに口止めされた。これを嘘と言わずして、何を嘘と言うんでしょうかね。
また、毎年1億円、完成までに何十億円が必要かわからない、どんどん膨れ上がる木材の保管料を市民の皆さんに更に重い負担をかけて、税金で担うのか。」と質問しました。

河村市長は「竹中工務店からは、『事業費について、上限額を遵守し、名古屋市と協力して木造天守復元を実現してまいりたい』と聞いているので、上限額に収まるようにする。『木造天守閣は他に類を見ない大規模な木造復元であることから、大変意義のある事業であり、引き続き名古屋市と協力して事業を進めてまいりたい』と聞いている」としました。

浅井市議は「竹中工務店とは基本協定を白紙にすることはないという合意を得ていると、そして505億も何年経とうがずっと堅持できるというね、合意をもらってるみたいで、市長さすが」とのべました。
その後、「21/6/23に名古屋城が文化庁に行ったが、答弁調整の際、解体申請を取り下げるのかと質問したら、
1)松雄局長は「取り下げます、市長と相談します」。
2)次の日、私は何も言ってません。局長の方から「取り下げます」
3)昨日の夕方「出し直す」に変わった
4)今日「見直す」に変わった
言葉遊びがこの低迷のね、一番の原因だ。」としました。
松雄局長は「幹部会で最終的な答弁の精査をし、『取り下げは致しません』。解体申請の取り扱いについては、文化庁から市で決めなさいというふうにお伝えをいただいておりますし、今回指摘をいただいておりますので、その通りの対応したい」としました。

浅井市議は「あきれて物もいえない。所見を見て公務員は誰1人としてあなたの言った所見を理解できない。文化庁もがっかりだと思う。
今後、文化庁からは何の相談も受けてくれなくなるかもしれない。市長をはじめそこに座っている人みんなの責任だ」としました。

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名古屋城木造復元の件で、過去に何度も名古屋市は文化庁を訪問していますが、どのようなやりとりがあったのか、肝心の部分はいまだに黒塗りです。
名古屋市は議会やマスコミや市民に『説明』をしてきましたが、今回文化庁からの『所見』を浅井市議が入手したことで、市の『説明』と文化庁の『所見』が全く違っていたことが明白になりました。

名古屋市民オンブズマンは、過去の名古屋市と文化庁とのやり取りの非公開を情報公開訴訟で争っています。
また、今回文化庁から出された『所見』についても情報公開請求しています。

名古屋市民はどの程度、名古屋市と文化庁の言い分が食い違っていることを知っているのでしょうか。
今回の浅井市議の本会議でのやり取りならびに文化庁からの『所見』を全名古屋市民に配布することを望みます。

21/6/27(日)名古屋城木造天守 基礎構造検討「調整会議」非公開で開催

21/6/28新聞各紙に、名古屋城木造天守の基礎構造を検討する「調整会議」が非公開で開催されたと報道されました。

名古屋城木造天守の基礎構造は、竹中工務店が、現在の石垣や遺構を取り外してコンクリートで作る「はね出し架構」という工法を提案しましたが、石垣・埋蔵文化財部会は「史跡を破壊するはね出し架構は断じて認めないし、一般論として文化庁も認めないだろう」と述べました。
「はね出し架構」に代わる工法を検討する「調整会議」は「石垣・埋蔵文化財部会」と「天守閣部会」の代表者から構成されるとのこと。
20/10/22に開催された特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第34回)で、「調整会議」の設置が了承されました。
しかしながら、8ヶ月後の21/6/27になってようやく「調整会議」が開催されました。

この間、名古屋城総合事務所と各部会構成員とでどのようなやりとりがあったのか、21/5/25に「佐治名古屋城総合事務所長と各構成員との、『基礎構造に係る調整会議』を指す文言が含まれるメールのやりとり」を情報公開請求しましたが、21/7/8まで延長になっています。

そもそも、名古屋市の附属機関と類する機関は、名古屋市情報公開条例第36条で「公開するものとする」となっています。
https://www.city.nagoya.jp/sportsshimin/page/0000001423.html
https://www.city.nagoya.jp/shisei/category/55-2-8-4-0-0-0-0-0-0.html
上記に基づき、「石垣・埋蔵文化財部会」と「天守閣部会」も公開されています。

今回の「調整会議」はどうして非公開となったのか。
21/6/28に、まずは調整会議の開催要項と、配付資料を情報公開請求しました。

21/6/26(土)「金シャチと名古屋城」千田教授講演会 木造復元に一言も触れず

21/6/26(土)に、「名古屋城金シャチ特別展覧開催記念講演会」があり、特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・埋蔵文化財部会構成員の千田嘉博・奈良大学教授の講演会「金シャチと名古屋城」がありました。
・配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210626-0.pdf
・名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210626-1.pdf
 
千田教授は、会場に集まった城好きを前に、名古屋城をはじめとする全国のお城の最新発掘調査に基づく話しを2時間にわたって行いましたが、名古屋城木造復元には一言も触れませんでした。

録音・写真撮影は禁止されたので、メモを元に要点を書きます。
・徳川家康は築城も名人だった
・石垣の重ね積みと算木積みは並行する技術だった
・大小天守群が連結する慶長期江戸城は鉄壁な守りを誇るが、御殿用地を圧迫した
・その後に計画された名古屋城は、政治や話し合いのための御殿用地を確保するため、大天守西側の堀の中に小天守を作ろうとした。
 しかし、西側小天守の根石を据え付けた段階で、最終的にやめた。
・その後計画された大坂城・江戸城は、名古屋城での家康の決断に秀忠・家光が従ったから。 
・明和大火以降、天守そのものが不要になった
・天守の屋根にシャチを載せるのは、おそらく安土城から
・龍は中国では最高の神聖な生き物
 龍とシャチは同義のもの
・名古屋城の金シャチは、戦いの時代ではなく、平和な時代を象徴したもの

名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託 変更概要書 開示

名古屋市民オンブズマンは、2021/3/26に名古屋市が竹中工務店と変更を行った「名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託 変更概要書」を情報公開請求して入手しました。

・名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託 変更概要書(R3.3.26)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210621.pdf

実施設計に関し、当初は2018/4/9-2020/5/29まででした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180523-4.pdf
しかしながら、2021/3/26まで延長しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200415-2.pdf
今回、2022/3/25まで再延長していたことが判明しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210608.pdf

今回開示された「変更概要書」には以下記載がありました。

・設計図作成 本事業を進めるための必要最小限の業務である、木造天守復元と現天守解体を一体で行う現状変更許可の取得に向けた書類作成業務の内、実施する必要がなくなったものを取り止める
・現状変更許可書類作成 本事業を進めるための必要最小限の業務である、木造天守復元と現天守解体を一体で行う現状変更許可の取得に向けた書類作成業務の内、実施する必要がなくなったものを取り止める

これでは、当初の実施設計契約で何の書類作成を必要としていたのか、なにを取り止めるのかがわかりません。

変更概要書以上に詳細な文書がないか、今後情報公開請求してみます。

朝日新聞「市幹部 名古屋城木造復元『解体と木造化一体化 見直しには2年かかる』」

21/6/21に、河村たかし名古屋市長の定例記者会見がありました。

・令和3年6月21日 名古屋市長河村たかし 定例記者会見
 https://www.youtube.com/watch?v=tLmZfKSQVmU

しかしながら、公式youtubeには名古屋城に関して発言はありませんでした。

記者会見の「第2部」で、名古屋城に関して発言していたことがTHE PAGE の動画及び文字起こしでわかりました。

21/6/21(月) 15:18配信 THE PAGE
名古屋市・河村市長が定例会見6月21日(全文3完)木造天守復元の議論始まるのでご安心を
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f7ee0528c4263c5d5de8b74b9de5c41389fd124?page=3

文化審議会文化財審議会から名古屋市に出された、現天守閣解体への指摘事項に対する名古屋市からの回答が報告され、所見が出たとのこと。
・現天守解体、仮設物設置が石垣等遺構に与える影響を判断するための調査、検討が一定程度進捗したものと評価できる
・天守解体の理由を木造天守復元と整理したのであれば、天守解体と木造天守復元を一体の計画として審議していく必要があると認められる。
・本申請については天守解体のみならず木造天守復元についても一体としてその内容に加えるよう見直しを図るのが適当である。

河村市長は「いよいよ復元についての議論が始まるということでご安心をいただきたいと思います」と述べています。

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ところが、21/6/22朝日新聞記事によれば、「市は今後、解体と木造化を一体化した計画づくりを急ぐが、練り直しには『2年かかる』(市幹部)といい、見直した計画が許可されるかどうか見通せない。」としています。
 
これはどういうことなのか。

・現時点では、名古屋市は現天守の解体について文化庁に申請を提出し、文化審議会文化財審議会から「調査、検討が一定程度進捗したもの」と評価された。
・現時点では、名古屋市は木造復元に関して文化庁に申請書は提出出来ていない。
・文化庁は、「天守解体と木造天守復元を一体として申請する」のが適当と、名古屋市に述べた。
・名古屋市幹部は「天守解体と木造天守復元を一体として計画するには2年かかる」と述べた。
・仮に一体として書類を文化庁に申請できたとして、その後文化庁で何年審議されるかは不明。

河村市長は「いよいよ復元についての議論が始まる」と述べていますが、そもそも復元についての書類が出来ておらず、「文化庁で復元についての議論が始まる」ことはありません。
むしろ「いまから復元についての議論」が名古屋市の中で始まるのではないでしょうか。
しかし、木造復元で極めて重要な部分である基礎構造の見直しについて、いまだに石垣部会・天守閣部会合同の「調整会議」が開かれていません。

2015年3月に名古屋市が「名古屋城整備検討調査報告書」で「可能な限り早期の木造復元が望ましい」としてから早6年がたちました。
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/H27-3houkoku.pdf
当初予定していた2020年7月竣工はとうの昔に過ぎ去り、竹中工務店と基本協定を結んだ2022年12月竣工も正式に断念しています。

名古屋市幹部は「天守解体と木造天守復元を一体として計画するには2年かかる」としていますが、貴重な遺構である石垣を壊さずに、耐震性・耐火性・避難・バリアフリーを確保した形で木造復元計画が果たして2年で可能になるのでしょうか。

何年かけても上記条件をクリア出来ない可能性が非常に高いと、6年前から一部市民は主張しています。
仮にクリアしたとしても、現時点で総額505億円の工事費を入場料だけでまかなえるとは到底思えませんし、その具体的試算も出ていません。

文化審議会文化財審議会からの「所見」は、現天守解体に関しては一歩前進ではありますが、木造復元まであと何千歩かかるかわかりません。
もしかしたら、何万歩かけてもたどり着かないのかもしれません。
河村市長は、あたかも木造事業が進んでいるように見せているだけで、木造復元事業は文化庁に対しては6年前から一歩も進んでいないのです。

名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託 2022/3/25まで再延長

名古屋市民オンブズマンは、名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託について、
・支出命令書(令和2年度分)
・変更契約書
・名古屋城天守閣整備事業先行工事(木材の製材)に基づく、支出命令書(令和2年度分)
を情報公開請求して開示されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210608.pdf

実施設計に関し、当初は2018/4/9-2020/5/29まででした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180523-4.pdf
しかしながら、2021/3/26まで延長しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200415-2.pdf
今回、2022/3/25まで再延長していたことが判明しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210608.pdf

2020年度に実施設計業務委託のために支出した金額は25,737,261円でした。
また、木材の製材の為に支出した金額は9007万円でした。

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実施設計契約は、名古屋城木造復元の詳細を確定するきわめて重要なものです。
しかしながら、既存の石垣遺構を破壊する「跳ね出し架構」に代わる基礎構造はいまだに具体化されていませんし、基礎構造を検討する『調整会議』も開かれていないようです。

また、バリアフリーについても、具体的なことは決まっていませんし、国際コンペも昨年度末までには開始されませんでした。

実施設計は、建築審査会、文化財保護審議会、復元検討委員会、消防長同意、構造安全性審査、防災計画評価が得られてはじめて完成します。
(2016年3月25日 竹中工務店 技術提案書 29ページより)
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/downloads/takenaka.pdf
耐震・耐火・避難計画についても、どのような状況になっているのかまったくわかりません。
そもそも「名古屋城天守閣整備事業に関する基本協定書」第4条では天守閣の完成期限を2022/12/31にしていますが、
2019/8/29に、河村市長はようやく2022年末復元を断念と発表しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190829.pdf
その後完成期限を基本協定書上どうしているかは不明です。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/170509-1.pdf

いつまで、見通しの見えない事業に税金と労力をつぎ込むつもりなのでしょうか。
新型コロナウィルスは全世界に猛威を振るっており、外国からの観光客がいつになったら戻ってくるのかも不明です。
「入場料だけでまかなう」とした収支計画がどのようになるのかも不明です。

なお、名古屋市民オンブズマンは、名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託 契約書(令和3年3月26日)記載の「変更概要書」を追加で情報公開請求しました。

21/6/4 名古屋城全体整備検討会議に「新たな工程」示さず

21/6/4に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第40回)がZoomウェビナーで開催されました。
録音・録画は今回も認められませんでした。

特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第 40 回)配付資料
・会議次第
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210604-0.pdf
・(資料1)要綱改正について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210604-1.pdf
・(資料2) R3整備スケ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210604-2.pdf
・(資料3)内堀御深井丸側石垣のレーダー探査
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210604-3.pdf
・(資料4)正門トイレの改修について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210604-4.pdf
・(資料5)西之丸蔵跡追加調査について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210604-5.pdf

別の用事がありほとんどの時間傍聴できませんでした。
議事録は名古屋城公式ページで後日ご確認下さい。
(なお、20/6/22に行われた第31回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議の議事録すら掲載されていません)
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/

配付資料によれば、令和3年度事業予定について(イメージ)が提案されましたが、天守閣整備事業に関する「新たな工程」「バリアフリー対応」について≪検討中≫となっています。

21/6/1 名古屋城石垣部会 現天守解体に関する文化庁への回答への対応 話題に出ず

21/6/1に第42回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・埋蔵文化財部会がオンラインで開催されました。
今回も傍聴者には写真も録画も禁止されました。

21/6/1 第42回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・埋蔵文化財部会 配付資料
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210601-1.pdf
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210601-2.pdf
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210601-3.pdf
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210601-4.pdf

21/6/1 第42回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・埋蔵文化財部会
名古屋市民オンブズマンによるメモ
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210601.pdf

1時間半の限られた時間の中、1時間10分は本丸搦手馬出について議論になりました。

その後、御深井丸側レーダー探査について議論になりました。
しかし、時間がないということで、「危険性の高い石垣からレーダー探査する」ということなどを、全体整備検討会議に報告するということになりました。

最後に、報告事項として二の丸発掘調査について報告がありました。
最終的には1時間40分で終了しました。

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昨年度、あれだけ時間をかけて検討した、
「現天守解体に関する文化庁からの指摘事項への回答」について、文化審議会でどのように対応したかは話題に出ませんでした。

21/6/4開催の第40回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議で確認することを望みます。
https://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2021/0-Curr.html

21/5/31 河村市長 名古屋城解体申請 文化審議会「言ってくれるなということになっとる」

21/5/31に河村市長の定例会見が行われ、現天守解体申請への指摘事項への回答を21/5/6に郵送した後の文化審議会の扱いを問われ、「言ってくれるなということになっとる。まあ順調だということで」と述べました。
・令和3年5月31日 名古屋市長河村たかし 定例記者会見(名古屋城部分)
 名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしによる文字起こし
 
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210531.pdf

記者は「願望ではなく結果を聞いている」と問いましたが、河村市長は「言わんでちょういうことになっとる。」と返答しました。
記者は「文化庁が名古屋市に、報道、質問に答えるなと言ったのか」としたところ「言わないという慣例らしい」としました。

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19/6/21に、名古屋市は「6/21に開催された文化審議会で議題とならず、解体工事の着手にさらなる遅れが生じるため、工期の見直しを含め、竹中工務店、文化庁、地元の有識者と協議を進める」旨発表しています。
・19/6/21市長コメント
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190621.pdf

名古屋市は文化庁に電話で聞けば確認出来るという前例があります。

河村市長の発言は、主語が不明のことが多々あります。
「言ってくれるな」と言ったのは、文化庁なのか、名古屋市担当者なのか、それとも河村市長なのか。
どうして、新型コロナ対策の際は市担当者が答えるのに、名古屋城関連は市担当者が答えないのか非常に疑問です。
「名古屋市は文化庁に問合せをしたのかどうか」「その結果はどうだったのか」「言えないのなら、文化庁から口止めされているのか」を名古屋城担当者に直接聞きたいです。

21/6/1開催の第42回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議、石垣・埋蔵文化財部会、21/6/4開催の第40回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議で確認することを望みます。
https://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2021/0-Curr.html
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なお、河村市長が述べた「メディアに対する監視機構」のFAIRは、「政府による検閲や報道における少数派意見の擁護」を行う団体とのこと。
河村市長の指摘とは正反対ではないでしょうか。
・FAIR(Fairness and Accuracy in Reporting)
 https://fair.org/
・前嶋和弘 文教大学人間科学部准教授
 アメリカのマスメディア監視団体の政治的・社会的影響力についての研究
 https://www.taf.or.jp/files/items/533/File/p237.pdf
 「FAIR は 1986 年の創設以来、メディアの偏向と(注:政府機関などによる)検閲に対し、十分な批判を続けてきた。報道における多様性を擁護し、公共の利益や少数派、異なる意見をメディアが軽視しないように厳しくチェックすることで、憲法修正第一条に定められた「言論の自由」を活性化させるよう活動している」

 
名古屋城石垣部会赤羽氏が名古屋城総合事務所長に送付したメール開示

名古屋城天守木造復元の件で、石垣・埋蔵文化財部会構成員の赤羽一郎氏が、佐治名古屋城総合事務所長あてに送付したメール(2021年2月17日付)を名古屋市民オンブズマンが情報公開請求したところ、21/5/20付けで開示決定が出ました。
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210520.pdf

これは、21/2/9名古屋城跡全体整備検討会議で、赤羽構成員が「なにも木造天守にしなくても、現在の天守を活かし、修理すべき石垣を修理すれば、木造天守以上に当時の雰囲気を知っていただけるのではないか。現天守を丁寧に扱って活かすということを、財政的な問題やいろんな課題、要請されている法的問題などをクリアできるのか私は疑問に思う。」と述べたことを踏まえています。
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm#210209

開示されたメールでは、佐治独歩・名古屋城総合事務所長が21/2/16に赤羽氏に対し「21/2/3に、基礎構造に係る調整会議を進めていく上で、木造天守復元についての考えを聞かせて頂きたいとメールを送ったが、21/2/9全体整備検討会議のご意見に凝縮されているということか」とメールしていました。

21/2/17に赤羽氏が佐治所長に送ったメールでは以下述べています。

21/2/9全体整備検討会議で申し上げたことが私の主張に相違ない。
2012年度の整備方針(現天守耐震補強・展示機能向上)に加えて、EVの最上階への延伸、本丸を囲む櫓の利活用等を進めれば、木造天守を復元しなくても本丸地区の存在意義は十分発揮されると考えている。
また、資料3-6に「3-2復元の課題」が掲げられているが、この項目こそが復元論議のスタートにあるべきものだが行われず、達成される見通しが立っていない。
・21/2/9 第37回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議
 資料3 本丸整備基本構想(木造天守復元)について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210209-3.pdf

1)21/2/9全体整備検討会議で、三浦正幸・広島大学名誉教授が「将来の大地震で現天守も石垣も崩壊する。木造天守はメンテをしっかりすれば永続する。いずれ崩壊する現天守の耐震補強を行うのは二度手間だ」と述べたが、崩落した石垣を再構築する具体的な理論と方法を作成することが先に行われなければならないのではないか。

2)ケーソンに依拠して木造天守を復元することが「史実に忠実」なことか。ケーソンの真ん中とその周囲でボーリング調査を行いたいという目的も、天守台の石垣ではなくて木造天守を支えるケーソンの健全性を推し量るものではないか

3)穴蔵は空襲被害とケーソン工事によって大半が壊され、再構築された様相が見てとれたが、それも含めて長い歴史のかけがえのない一部であり、トータルとして名古屋城を捉えなくてはならないと思う。

4)バリアフリーの進展は見られないように思う。世界の趨勢は、バリアフリーという概念自体が遅れており「ユニバーサル・デザイン」の時代と言われている。それらの概念と「史実に忠実」という概念がどのように調和を得られるのか。

5)復元に要する経費とその財源見通しはどうなっているのか。未曾有のコロナ禍の元で悪化している財政状況の中で市の公金がどのように使われているのか、市民への負担はどうなのかという疑問に答えるべき

6)21/2/9全体整備検討会議で麓和善・名古屋工業大学大学院教授は「木造復元は市が決めたことで、私たちは論ずるべきものではない」と述べた。その場で、私がこういう会議で様々な意見が出て論議されてよい、と申した。この考えも変わらない。

上記メールを踏まえ、名古屋城木造復元の事務方トップの松雄俊憲・観光文化交流局長は21/2/19に赤羽氏に送付したメールで「この(市長の)やり方では決してうまくいかないことを認識し、市長との公約としての木造復元ではなく行政ベースの木造復元に大きく舵を切っており、その進め方として、従来に戻ることは私がいる限りありません。」と明確に述べています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210420.pdf

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全ては河村たかし名古屋市長が2015/8/24に出した「まず本丸天守の復元。全責任は私がとる」という指示書がはじまりです。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf
 
石垣部会ら有識者とのボタンの掛け違いが約6年たっても解決しません。
バリアフリー、耐震など6年前からの課題はいまだに解決できず、基礎構造を議論する、石垣部会・天守閣部会合同の「調整会議」も20/3/31特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第30回)に提案されましたが、それから1年2ヶ月たってもいまだに開かれていません。

開示された資料によれば、名古屋城木造復元事業で2019年度までにすでに58億3719万7000円使っており、2020年度に2億3207万4000円使う予定です。

にもかかわらず、現天守の解体のめどはたっていませんし、木造復元事業のめどもたっていません。

河村たかし名古屋市長はどう「全責任をとる」のでしょうか。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf

21/5/13 名古屋城情報公開訴訟 弁論準備WEB会議

名古屋城天守閣木造化をめぐり、名古屋市が文化庁訪問時の復命書等の情報を非公開にしたのはおかしいとして、名古屋市民オンブズマンが公開を求めた情報公開訴訟の弁論準備が21/5/13にWEB会議(非公開)で行われました。

非公開文書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200203-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf   
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf
 
名古屋地裁民事9部の裁判長が日置朋弘裁判官に交代しました。

書面の検討の上にたって、被告名古屋市側に一覧表での当方の主張に対する反論を求めました。
番号2 議会で承認されている、という当方の主張に対し
番号3 意思形成に関する影響はあるか
番号32?35 どういう混乱があるのか
番号38 石垣部会の議論を新聞が報道していることと混乱の関係
番号40・42 市長発言でどのような混乱があるか

また、乙4の3の利用目的を尋ねました。

これについて一覧表を市側に7月5日までに提出するよう求めました。
名古屋市民オンブズマン側は次々回までに反論となります。
次回は2021年7月14日午後1時30分 web会議(非公開)です。

河村市長「名古屋城木造天守 4,5年前 バリアフリーを企業に検討依頼 人力がいいという結論に」文書不存在

名古屋市民オンブズマンは、21/4/26中日新聞8面に記載された、21/4/25河村たかし名古屋市長当選後のインタビューの、名古屋城木造復元のバリアフリー部分の文言について根拠資料を情報公開請求したところ、全て不存在決定が出ました。
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210512.pdf

・「中日新聞:名古屋城天守木造復元事業でエレベーターの代わりにどんな バリアフリーのアイデアがあるのか。
 河村市長:『四、五年前、ある企業にお願いして検討してもらった。』」の依頼文、費用がわかるもの
・「河村市長:『四、五年前、ある企業にお願いして検討してもらった。今の技術だと人力(で上階へ運ぶ手段)がいいという結論になりました。」の結論がわかるもの

少なくとも、公文書としてバリアフリーについて企業にお願いして検討してもらったことは残っていません。
なんらかの結論も残っていません。

河村たかし名古屋市長が「口からでまかせ」を言った可能性が極めて強いです。
「口からでまかせ」ではないというのであれば、今すぐに当該企業名とお願い文書、費用、結論文を市長が公開すべきです。

もっと悪質なのは、21/4/25投開票の市長選挙最中に、上記バリアフリーの具体策について河村市長は一言も述べず、当選が決まってから「すでに決まったこと」と述べていることです。

しかも、名古屋城木造復元の事務方トップの松雄観光文化交流局長は「この(市長の)やり方では決してうまくいかないことを認識し、市長との公約としての木造復元ではなく行政ベースの木造復元に大きく舵を切っており、その進め方として、従来に戻ることは私がいる限りありません。」と明確に述べています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210420.pdf
具体的には、21/2/19の時点で「名古屋城の内部構造から幅150cm×奥行160cmの格子に収まり、階層毎に貫通する昇降技術(エレベーター技術)はできないのか」というものです。
しかし現時点では目処はたっていません。

河村市長は何回も「エレベーターをつけずに人力で何とかする」と発言しており、これは信念です。
市長にいくら信念があっても、バリアフリー法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)14条では、不特定多数が利用する特別特定建築物を新築する際は、建築物移動等円滑化基準に適合させなければなりません。
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/barrierfree/

なお、有識者会議である特別史跡名古屋城跡バリアフリー検討会議は、第3回会議が2019年10月24日に開催されて以降、1年半に渡って開催されていません。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/2020/03/20200331_993.html

2018年7月24日開催の「特別史跡名古屋城跡バリアフリー説明会」ではパワーアシストスーツも紹介されましたが、あくまで「紹介」であって、結論が出ているわけではありません。https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/2020/02/20200204_953.html

河村たかし名古屋市長は二重三重四重五重に市民をだましているとしか言いようがありません。
情報公開請求で「ファクトチェック」してみました。
市長からの反論を具体的な資料で求めます。


名古屋城天守閣木造復元事業 総務省への起債届出書 完成は2031年度と記載

名古屋城天守閣木造復元事業について、総務大臣に届け出をした起債届出書(2020年度発行分)を情報公開請求したところ、21/2/3づけで名古屋市が総務大臣に届出をしていたことが判明しました。

・名古屋城 木造復元事業 起債届出書(2020年度発行分)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210430.pdf

それによれば、事業期間は平成28年度〜令和13年度(2031年度)とありました。
 
2019年度分も情報公開請求していますが、同じく事業期間は平成28年度〜令和13年度(2031年度)です。
 
・名古屋城 木造復元事業 起債届出書(2019年度発行分)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200415-1.pdf

開示された資料によれば、2019年度までにすでに58億3719万7000円使っており、2020年度に2億3207万4000円使う予定です。
国庫補助は全く予定していません。

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名古屋城木造復元事業は、現天守の解体すら見通しがついておらず、木造復元事業がいつ完成するのか、そもそもどのような木造復元になるのかすら目処がたっていません。
しかしながら、基本設計・実施設計や木材製材で、すでに60億円以上を使っています。
上記のほとんどを借金でまかなっており、どのように返済するのかも全く目処がたっていません。
名古屋市は「全額入場料収入で返済する予定。返済計画は竣工時期が固まった時点で見直す」と述べていますが、新型コロナ禍がどの程度続くのか誰も見通せず、来城者もまったく見通せません。

一体どうするつもりなのでしょうか。

・2015/8/24 河村市長「全責任は私が取る」指示書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf

名古屋城石垣部会赤羽氏と河村市長「公務として面談は確認出来ず」

名古屋市民オンブズマンは、名古屋市に対し、名古屋城の件で石垣・埋蔵文化財部会構成員の赤羽一郎氏と、河村たかし名古屋市長が面談した際の記録(21/2/22-4/20分)を情報公開請求しましたが、不存在決定がでました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210430-1.pdf

その後、名古屋城総合事務所から電話があり、「公務として2名が面談していることは確認出来なかった」と連絡がありました。
-------
本件は、松雄観光文化交流局長と赤羽氏とのメールのやり取りの中で、赤羽氏が「河村市長に直接お目にかかりたい」と伝え、松雄局長が「本当にお望みなら、私からお断りする理由はない、セットできないか調整したいと思っている」と記載があったことを受けて情報公開請求をしたものです。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210420.pdf

このメールのやり取りは決定的なことが書かれています。

河村市長:公約「木造復元竣工時期ありき。まず木造復元、その後石垣。」全責任は私がとる 
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf
松雄局長:2019年6月に、市長公約としての木造復元ではなく、行政ベースの木造復元に大きく舵を切った。
 石垣の保全を第一。課題の克服の先に木造復元がある。
赤羽構成員:木造復元より、現天守を護っていくことがはるかに歴史的に意義深い。木造復元に与することはあり得ない。  

名古屋城の整備に関し、文化庁は「地元有識者の理解」を得るよう繰り返し述べています
市長と局長、石垣部会構成員の思いがここまで食い違っているのであれば、とうてい名古屋城天守閣木造復元は不可能ではないでしょうか。

少なくとも2021/4/20までは、公務として市長・赤羽氏の面談はなかったようです。
関係者の思いがバラバラで調整も出来ず、そもそも木造復元が実現するかどうかもわからない。
こんな状態をいつまで続けるのでしょうか。

21/5/7 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 文化庁への回答に意見無し

21/5/7 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第39回)が開催されました。

・21/5/7 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第39回)配付資料
 
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210507-1.pdf
・現天守閣解体申請に対する文化庁からの指摘事項への回答
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210507-2.pdf

別の用事がありほとんどの時間傍聴できず、最後のみ傍聴しました。
議事録は名古屋城公式ページで後日ご確認下さい。
(なお、20/6/22に行われた第31回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議の議事録すら掲載されていません)
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/

なお、本日赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長・元愛知淑徳大学非常勤講師は急に欠席したとのこと。

議事としては、「令和3年度事業予定について」がありました。
麓和善・元名古屋工業大学大学院教授は「全体整備検討会議と各部会、調整会議の関わり方はどうなっているか」と質問しました。
名古屋城総合事務所は「現在は、全体整備検討会議で議論したものを各部会に下ろし、また全体整備検討会議に上げている。今後、見直しも考える」としました。

次に、その他として、「現天守解体申請に対する文化庁からの指摘事項への回答」が資料として配られました。
名古屋城総合事務所は「文化庁は5月の文化審議会にご報告していただき、一定の方向性を出していただけるものと思っております」と述べました。

A3で41ページもの資料を配付されましたが、構成員からは特に意見は出ませんでした。

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「指摘事項への回答」では、「本来、木造天守復元が現天守解体の理由」と明記しました。
「本丸整備基本構想及び天守整備基本構想」として、色々書かれていますが、いったいいくらかかるのか、いつまでに行う予定なのか、そもそも実現可能なのかは全くわかりません。

「本丸整備基本構想及び天守整備基本構想」は、有識者会議にしか示されておらず、市民の意見を聞いたものではありません。

赤羽一郎構成員は21/2/9 第37回名古屋城跡全体整備検討会議で「なにも木造天守にしなくても、現在の天守を活かし、修理すべき石垣を修理すれば、木造天守以上に当時の雰囲気を知っていただけるのではないか。財政的な問題やいろんな課題、要請されている法的問題などをクリアできるのか私は疑問に思う。」と述べました。
その後、松雄局長との往復書簡もメールでやり取りしています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210420.pdf

赤羽構成員以外の各構成員は意見を言わなかったのでどう考えているかわかりかねますが、名古屋城木造復元は「絵にも描けない餅」ではないでしょうか。
いくら市長が公約で掲げても、市は法律違反をすることができません。
松雄局長がいう「行政ベースの木造復元」だと、文化庁が言う「復元的整備」になる可能性が高いです。
・令和2年4月17日 文化庁
 史跡等における歴史的建造物の復元等に関する基準の決定について
 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/92199502.html
 
事実に基づき、きちんと議論する場を望みますが、残念ながら望み薄です。


21/5/6 名古屋市 名古屋城現天守閣解体申請に対する文化庁からの指摘事項への回答を郵送で提出

名古屋市は21/5/6に、「名古屋城現天守閣解体申請に対する文化庁からの指摘事項への回答」を郵送したと発表しました。

・令和3年5月6日 名古屋市観光文化交流局名古屋城総合事務所
 現天守閣解体申請に対する文化庁からの指摘事項への回答提出について
 
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210506.pdf

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河村市長もコメントで述べていますが、「5月の文化審議会にご報告していただき、一定の方向性を出していただけるものと思っております」というだけで、実際に文化審議会がどう判断するかわかりません。

また、「解体に加え復元についても一体的な審議をお願いしたいと思っております」とあるように、復元について具体的な計画はまだ出来ていません。
特に、「跳ね出し架構」に代わる新たな基礎構造を議論するため、石垣部会と天守閣部会が合同で「調整会議」を開くとしていましたが、2021年3月末までには開催がありませんでした。

今後も注目していきたいです。

(参考 21/5/7 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第39回)に配付した、「現天守閣解体申請に対する文化庁からの指摘事項への回答」)
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210507-2.pdf

名古屋城木造復元 文化庁とのやり取りがどの程度公開されているか知っていますか?

21/4/25(日)名古屋市長選が行われます。
その争点の一つに、名古屋城木造復元があります。
当初、2022年12月竣工予定でしたが、河村たかし名古屋市長は2022年12月竣工を断念し、あらたな竣工時期は発表されていません。

しかし、そもそも許認可権を持つ文化庁は、名古屋城木造復元についてなんといっているかご存じでしょうか。
名古屋市民オンブズマンは、18/6/13-18/12/10分の名古屋市と文化庁とのやり取りについて情報公開訴訟をしています。

当初はほとんどが黒塗りでしたが、訴訟が進むにつれて徐々に公開部分が増えてきました。

非公開文書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200203-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf   
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf
 
いまだに、文化庁が名古屋市になんといっているのか非公開です。
また、「石垣保存の基本的な考え方と天守台石垣の保存方針(案)について」も非公開です。


防災・避難計画(案)なども非公開です。

復元整備の詳細と利活用についても非公開です。


現状では、「文化庁が名古屋市に対し、木造復元についてなんと言っているか」は市民も議員も知らないのです。
それどころか、「どのような木造復元を名古屋市がしようとしているのか」も、市民にも議員にも示していないのが現状です。

名古屋市長選の争点になれば幸いです。
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名古屋城木造復元 21/4/8 文化庁訪問時の復命書・資料 開示

21/4/8に名古屋城天守閣木造復元事業の件で、河村たかし名古屋市長や特別秘書、名古屋城総合事務所長、名古屋市教育委員会文化財保護室らが文化庁訪問をした際の復命書・資料を情報公開請求して21/4/23に開示されました。

・21/4/8 文化庁訪問時の復命書(河村市長、特別秘書分)
 
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210423-1.pdf
・21/4/8 文化庁訪問時の復命書・資料(名古屋城総合事務所保存整備室分)
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210423-2.pdf
・21/4/8 文化庁訪問時の復命書(名古屋市教育委員会文化財保護室分)
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210423-3.pdf
 
開示資料にははっきり書かれていませんが、21/4/9朝日新聞によれば、21/4/8時点では名古屋市はまだ文化庁からの現天守解体に関する指摘事項へ回答しておらず、河村市長は、「回答に向けた準備が整ったことを伝え、回答のベースになる資料を渡した」だけとのこと。

名古屋市側は、「天守閣木造復元事業が目に見える形で動き出すことを強く願っている」「5月の文化審議会にご報告してもらえるようお願いしたい」としていますが、文化庁は「担当の方で資料を確認させてもらい、内容が詰まったら審議会に諮っていくことになるのでしっかりと擦り合わせをしてもらいたい」と述べるにとどまっています。

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何回も述べますが、これは「現天守の解体にかかる現状変更許可申請に対する文化庁の指摘事項」に対する回答のベースです。
実際、名古屋市が文化庁に回答を送付したかは、現在情報公開請求中です。

今回、名古屋市は「現天守閣解体の現状変更許可申請に対する文化庁の指摘事項への回答」を行う予定ですが、それと同時に木造天守閣復元の具体的な絵を基本構想という形で示す予定で、今回の「名古屋城本丸の整備計画【将来構想】」「名勝名古屋城二之丸庭園整備計画(案)」「『未来につなげる』名古屋城の魅力向上と発信」がそれにあたると思われます。

しかしながら、河村たかし名古屋市長は「文化庁の責任ある方から、解体と天守の復元を同時にやられてはどうですかと話があった」としており、現天守解体のみの現状変更許可申請が認められるのかは不明です。

21/3/18に名古屋市議会経済水道委員会で、佐治所長は「一体の現状変更許可申請に関し、時期はまだ文化庁と相談していない。出し方は取り下げになるのか、付け足しなのかは調整するが、まだ先になる。」としました。

21/4/25(日)に名古屋市長選挙が行われます。
名古屋城木造復元の現状をよく把握した上で、投票行動を行うことを望みます。

21/4/20 市観光文化交流局長「市長主導の名古屋城木造復元では決してうまくいかないと認識」メール開示

名古屋市民オンブズマンは、名古屋市に対して、松雄観光文化交流局長がメールで送った、「一昨年4月に観光文化交流局長を拝命し、その年の6月までは市長の主導の名古屋城木造復元を実現しようと思っておりました。しかし、このやり方では決してうまくいかないことを認識し、市長との公約としての木造復元ではなく行政ベースの木造復元に大きく舵を切っており、その進め方として、従来に戻ることは私がいる限りありません。」の全文、上記への返事、返事への回答メールを情報公開請求し、21/4/20に開示されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210420.pdf

これは、21/3/8自民党の浅井正仁市議の市議会本会議質問で発覚したことです。
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm#210308

当該メールは、石垣・埋蔵文化財部会の赤羽一郎構成員からのメール(未入手)に対する返事として松雄文化交流局長が21/2/19に書いたものだったことが判明しました。

21/2/9全体整備検討会議で、赤羽構成員は「なにも木造天守にしなくても、現在の天守を活かし、修理すべき石垣を修理すれば、木造天守以上に当時の雰囲気を知っていただけるのではないか。現天守を丁寧に扱って活かすということを、財政的な問題やいろんな課題、要請されている法的問題などをクリアできるのか私は疑問に思う。」と述べたことを踏まえています。
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm#210209

まず、松雄局長は「一昨年4月に観光文化交流局長を拝命し、その年の6月までは市長の主導の名古屋城木造復元を実現しようと思っておりました。
しかし、このやり方では決してうまくいかないことを認識し、市長との公約としての木造復元ではなく行政ベースの木造復元に大きく舵を切っており、その進め方として、従来に戻ることは私がいる限りありません。」と述べています。
具体的には、石垣保全を第一にし、木造復元の竣工時期にとらわれないとしています。

一方、木造復元自体は市の方針で議会の議決を得、国と正式に協議しているので、振り出しに戻すこともあり得ないとしています。

松雄局長は、木造復元する意義は高いと考えており、伝統技術を確実に継承したいとも思っています。
天守閣の木造復元を契機に、次の名古屋をどうするのかグランドデザインを考えるきっかけにしないといけないとしています。

木造復元とエレベーター問題については、どうしたら「史実に忠実」とバリアフリーが調和した形で復元出来るか知恵を絞っているとしています。
経費については全額入場収入でまかなうことになっており、年間350万人を見込んでいるが、決して不可能な目標数値ではないと考えているとしています。

それに対し、赤羽構成員は21/2/20メールで「戦国時代の木造天守を復元するより、第二次世界大戦後の名古屋市民の思いを具現させた現天守を護っていくことが、はるかに歴史的に意義深いと思う」「私のこれまでの思いを覆してまで、木造天守復元に与することはあり得ない」と述べています。

さらに、赤羽構成員は21/2/21メールで「松雄局長は、河村市長の意向には必ずしも従わず、石垣等の史跡保護を最優先としその延長線に木造復元があると理解してよいのか。そうなら私の現天守に対する思いは変わることはないが、全体構想の中で天守をどう位置づけるかという議論なら私見を述べさせていただくことにやぶさかではない」「可能なら、松雄局長ともども、河村市長に直接お目にかかり、局長の考えや私どもの思いを河村市長に伝え、木造復元の進め方の問題点を申し述べる機会としたい」としています。

松雄局長は21/2/22メールで「市の方針と異なり残念だが、しっかり受け止めさせていただく」としました。
松雄局長の認識を変えるきっかけは、局長になる前の2019/3/25第30回石垣部会の議事録を読んだからとのこと。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/2020/03/20200331_992.html
「市長のように竣工時期を先に決めて、天守が先、石垣は後の進め方では何年かかっても木造天守などできない」としています。
具体的には、文化庁からの指摘事項に回答することとしています。

また、天守内堀であらたに検出された石列遺構の追加調査をすべきではないかというご指摘については、文化庁中井調査官の指摘を踏まえ、調査の趣旨・目的を逸脱しない範囲で必要な調査を検討したいと考えているとしています。
さらに、「文化庁は現天守を解体してまで、新たに木造天守を復元する意味を名古屋市に問いかけている」の市の回答は、「特別史跡名古屋城跡本丸整備基本構想」が当たると考えているとしています。

市長との面会については、「本当にお望みなら、私からお断りする理由はない、セットできないか調整したいと思っている。
しかし、本質のところで意見が相違しており、有益な会談となるのか、また会談を通じて益々先生との関係がギクシャクするのは望んでおりません」と結んでいます。

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このメールのやり取りは決定的なことが書かれています。

河村市長:公約「木造復元竣工時期ありき。まず木造復元、その後石垣。」全責任は私がとる 
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf
松雄局長:2019年6月に、市長公約としての木造復元ではなく、行政ベースの木造復元に大きく舵を切った。
 石垣の保全を第一。課題の克服の先に木造復元がある。
赤羽構成員:木造復元より、現天守を護っていくことがはるかに歴史的に意義深い。木造復元に与することはあり得ない。  

その後石垣部会構成員と市長との会談が行われたかどうかは現時点では不明です。

そもそも、河村市長は松雄局長の「方針転換」を了解しているのか。
そのような「方針転換」を市民にきちんと説明したのか。
市民は市長公約が行政によって変更されたことを理解しているのか。

松雄局長は「益々先生との関係がギクシャクするのは望んでおりません」としていますが、むしろ市長と松雄局長の関係がどうなっているのかが知りたいです。

その上で、「地元有識者の理解」を得るよう文化庁は繰り返し述べていますが、赤羽構成員が「木造復元に与することはあり得ない」というのなら、文化庁が木造復元を許可することは「あり得ない」のではないでしょうか。

現在、名古屋市長選の最中です。
河村市長はマニフェストに名古屋城について書いてありますが、上記「方針転換」についてどこまでわかって書いているかは不明です。
http://takashi-kawamura.com/mani
「何年かかってもできない」(松雄局長)ことを前回の「公約」としていたことも問われるべきです。

少なくとも、名古屋市在住の全有権者は、今回開示されたメールを読んだ上で投票行動を考えるべきだと思います。


21/4/16 令和3年度 名古屋城関係予算要求額内訳 開示

名古屋市が令和3年度に予算として計上した実施設計1億2100万円、設計監理等支援業務委託1200万円、木材製材1億2400万円、石垣調査等8107万4000円、の内訳を情報公開請求したところ、21/4/13に公開されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210413.pdf

木材保管費9000万円、木材運搬費3400万円としています。
名古屋市は「今回の予算要求により、木材の製材の契約金額が増加するものではありません。」と述べています。

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木材の製材の契約書等を名古屋城総合事務所から情報提供してもらいました。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200708.pdf
これによれば、予算額は94億5540万円で、工期は令和4年12月16日までとしています。

木造天守閣の完成どころか、現天守閣解体のメドもたっていません。
あと1年9ヶ月で木材が全て使われる見込みはありません。

今後竹中工務店と木材の製材の契約書を見直さざるをえません。年間9000万円にも及ぶ木材保管費用についてどうなるのか、
名古屋市は全く語っていません。

21/3/30 名古屋城全体整備検討会議 文化庁からの「宿題」回答提出を認める

21/3/30に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第38回)が開催され、
文化庁からの指摘事項に関する回答の提出を承認しました。

・21/3/30 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第38回)配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210330.pdf



21/3/25 名古屋城天守閣部会委員「天守台石垣表面をすべて修理すると5年くらいかかりそう」

21/3/25午後、特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第23回)が開催されました。
 
・21/3/25 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第23回)
 配付資料
 
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210325-2.pdf
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210325-2-1.pdf
 
2019年9月に文化庁から4つの指摘事項が出されており、名古屋市はそれに回答しない限り、次の段階に進めませんでした。
名古屋市は、回答を作成するために各種調査をしてきました。名古屋市は「指摘事項への回答について、事前に資料を文化庁に見せたところ、『このままでは細かすぎ、ボリュームが多い。一問一答形式で回答してほしい』と指導をいただいた」としました。

麓和善・名古屋工業大学大学院教授は「指摘事項への回答には、『天守台石垣の被熱と劣化に関し、仮設物設定前に保存を行う。令和3年夏ごろに石垣保存方針を作成し、石垣補修を行う』とある。表面被熱劣化への対応は結構難しい。一個づつの石ごとに検討しないといけない。『令和3年夏ごろ』と明確に回答するのがよいのか。本当にできるのか。補修をやってから仮設工事に取り掛かるので良いのか。
時間が短すぎる。これだけの面積なのでかなり時間がかかる。全部補修したうえで工事に取り掛かることが必要なのか疑問に思う。『石垣の保存方針を検討する』くらいではダメか。『修理する』と言わないと、文化庁への回答が成立しないか」としました。

名古屋城総合事務所は「今年夏ごろをめどに石垣保存方針を作成したい。石垣表面の補修については、内堀保護工でかぶる部分はさきにやらないといけない」としました。

麓教授は「石垣部会の議論を踏まえると、時間がかかる気がする」とし、名古屋城総合事務所は「ご心配な点は分かるが、方針として示す必要はあると思う」としました。

三浦正幸・広島大学名誉教授は「麓先生の懸念はごもっとも。『被熱によって表面がはがれかかった石材は、必要措置を講じる』と限定修飾語を用いてはどうか。記載の通りだと、自らの首を絞めるようなもの。天守閣石垣の表面の被熱と劣化をすべて直すと、それだけで5年くらいかかりそう」と述べました。

村木副センター長は「現時点で、どの段階でどのレベルの補修をするか、具体的な検討はできていない。しかし直接内堀保護工に触れ、剥離してしまうところは事前に対応する必要がある。記述の仕方は検討したい」としました。

古阪秀三・立命館大学客員教授は「ここまで遅れた。文化庁のルールは何か。どういう審査員、指導員がいるのか。文化庁は何をやっているのか。このままでは木造復元を我々は天国から見ているかもしれない」としました。

佐治所長は「天守閣部会からのご指摘は前向きに検討したいが、21/3/30に開かれる全体整備検討会議には時間がないため、同じ文面で出したい」としました。

座長の瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授は「本日の指摘を踏まえて文化庁に提出してほしい。私が修正を確認する」としました。

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同じ21/3/25に開催した2つの部会で、午前中に開かれた石垣・埋蔵文化財部会では『遺構保存を徹底する』としたにもかかわらず、午後に開かれた天守閣部会では「天守台石垣の表面については、必要な措置を講じる」とまで表現が後退しました。

天守台石垣の表面は戦災の被熱で極めてはがれやすくなっており、ちょっと触るだけでボロボロ落ちてくることがあります。
プラスチックを利用した軽量盛り土は軽いため、堀底の石列等遺構に対する影響は「軽微」と解析結果がでたとのこと。

しかしながら、軽量盛り土が天守台石垣に触れると、ボロボロはがれる可能性があります。

「その補修を徹底する」と石垣部会は午前中に了承したのに、午後の天守閣部会では「必要な措置を講じる」に後退する意見が出ました。

今後、どのような文言が文化庁に提出されるかわかりませんが、文化庁が「必要な措置を講じる」で、現天守閣解体の現状変更申請を認めるかわかりません。

三浦名誉教授が述べたように「天守閣石垣表面の補修を徹底すれば5年かかる」のです。
それ以降しか、現天守閣解体のための足場を組むことはできません。
2028年ごろの木造復元など夢のまた夢です。

せっかく2つの部会が同じ会場に集まったのだから、午前と午後にわけるのではなく、どうして同時に開催して意見を交換しなかったのか、理解に苦しみます。

堀底石列に続き、天守台石垣表面の補修方法も今後確実に焦点になります。
市民や議員、マスコミがどこまでこの問題を理解しているのか。名古屋城木造復元への道ははるかかなたです。

21/3/25 名古屋城石垣部会「文化庁からの指摘事項への回答『遺構保存を徹底する』明記は極めて大きな一歩』」

21/3/25午前に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第41回)が開催され、現天守の解体の現状変更許可申請に対する文化庁からの指摘事項への対応について、石垣部会構成員は概ね了承をしました。

・21/3/25 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第41回)
 
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210325-1.pdf
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210325-1-1.pdf

・21/3/25 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第41回)終了後の記者会見
 名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210325-1-3.pdf

2019年9月に文化庁から4つの指摘事項が出されており、名古屋市はそれに回答しない限り、次の段階に進めませんでした。
名古屋市は、回答を作成するために各種調査をしてきました。
名古屋市は「指摘事項への回答について、事前に資料を文化庁に見せたところ、『このままでは細かすぎ、ボリュームが多い。一問一答形式で回答してほしい』と指導をいただいた」としました。

名古屋城調査研究センターの村木副所長は「内堀についてレーダー探査、発掘調査をしたところ、新たに石列が見つかった。しかし、天守台については接するところまで、それ以外の面は接するところまではなかった。今回は遺構を調べるまでは至っていないが、重要な遺構と認識しており、今後調査体制を整える」としました。

また、名古屋城総合事務所は「内堀に関して工学的解析を行ったが、空隙はなかった。新たな石列は、力学的には大天守閣石垣や御深井丸側石垣と独立している。
また、現天守閣解体時の仮設物設置時と、木造復元時の最大荷重時の解析を行ったが、プラスチックの軽量盛り土で埋めた場合、ほとんど影響はなく、遺構の保護対策として妥当と考える」としました。

さらに、大天守北側の御深井丸側石垣について発掘調査をしたところ、ほとんど遺構は確認できなかったとしました。

天守台石垣について、背面に空隙は認められず、軽量盛り土での押し込みもないとしました。石の表面剥離については、軽量盛り土で埋め戻した際、表面剥離進行の可能性があるが、他城郭などを参考にして石垣保護の事前対策をしたいとしました。

文化庁と相談をしたが、上記回答を出すことにおおむね了承したとのこと。

石垣部会の千田嘉博・奈良大学教授は「文化庁の指摘事項は解決しないと進まない。
今回の報告は、名古屋城総合事務所が調査した結果、『ここがこうわかった。継続調査はこうする、こう対策する』と明確になり、どう保護するかは今後検討だが、宿題はほぼ完ぺきに回答ができたと考える」としました。

赤羽一郎・元愛知淑徳大学非常勤講師は「新たに内堀で見つかった石列をどう評価するかについて記載がないのは苦言を呈したい。市民に説明責任が問われる。『文化庁の注文にこたえるだけでいい』というのでは、調査研究センターの意義が問われる」としました。

千田教授は「内堀底で見つかった石列は、幻の小天守の石垣の基礎でほぼ間違いがない。今回の調査目的は、見つかったものの性質を調べるものではなかった。将来名古屋城を訪れるお客様に見せられたら良い」としました。

続いて、天守台ボーリング調査について議題となりました。

宮武正登・佐賀大学教授は「小天守台になぜボーリングを入れるのか欠落している。小天守から大天守にシルト層が傾斜している可能性があるから。」としました。

議題に関し、石垣部会としては一部修正を求めるものの、親委員会である、全体整備検討会議に諮ることを了承しました。

石垣部会終了後、記者会見が行われました。

座長の北垣聰一郎・石川県金沢城調査研究所名誉所長は「新型コロナ禍の中、現場の発掘調査の方は大変頑張ってくれた。
石垣部会の助言と現場がずれることはあったが、議論してここまでこれた」としました。

記者は「もう文化財遺構を毀損しないという整備方針を明記された評価点について、名古屋市の姿勢が変わったのか」と質問しました。

宮武教授は「文化庁からの指摘事項が出た時点と現時点では情報量が全然違う。指摘事項以降、細密な調査をして、新しい知見が出てきて、気づかなかったダメージも出てきた。名古屋市側の姿勢が変わったということではなく、調査の質も量も増えたため、来年度以降も必要な調査を続けていく。解決策や報告策は今回文化庁側にこたえられると確認した。」としました。

赤羽氏は「石垣部会の使命は、名古屋城の本質的価値を持っている石垣、地下遺構をどう保全し、発展、理解を進めていくかというもの。せっかく出てきた石列を調査し記録することは使命にかなったもの。
木造復元について、部会として議論したことはない。今回木造復元と現天守解体について名古屋市の回答が出たが、私としては、石垣部会が扱う範疇ではないと理解している」としました。

宮武教授は「石列について下まで見たいが、今回の調査はあくまで健康診断として行う調査。文化庁は仕切り直して考えてくださいということ」としました。

千田教授は「今回の部会は非常に意義があったと思う。文化庁からだされた宿題について、一生懸命名古屋城調査研究センターが調査し、学術的な成果に基づいて
こたえられるところまで明確に答えた。
堀底石列については、名古屋市が最終的にどう活かすのか目的を明らかにしたうえで、文化庁から許可をもらえるかもしれないということ。
今回、文化庁からの宿題はほぼ完全な形で回答できることが明確になった。前提条件をクリアすることが見えた。この一歩は極めて大きい」としました。

記者から「名古屋市は木造天守額を2028年完成目安というような新たな工程表を提出しているが、今回を踏まえてどうなるとお感じか」と質問しました。
宮武教授は「親委員会の承認もまだ。午後の天守閣部会もあるのでお楽しみ」としました。

千田教授は「名古屋市は組織として石垣・埋蔵文化財・地下遺構の保存を徹底したうえで、復元や整備を進めると書類で明確にした。宿題をクリアしたということではなく、名古屋市はこの方針で名古屋城を活かしていくと明確にしたのも大きなこと」としました。

宮武教授は「文化庁の宿題はツボどころを得ていたといえる。名古屋市は回答するうちに改善点が見えてきて、不足するところも見えてきて、さらに調査したら堀底から石垣が見つかった。
単に宿題解決という問題ではなく、これからの名古屋城の整備に向けて考え直すいい機会が得られたと思う」としました。

西形達明・関西大学名誉教授は「私は工学側の人間。現存石垣をいかに傷つけないか、影響しない形で工事が達成させるかが第一課題。
今回発泡スチロールを使うことになり、計算技術で計算したら影響は非常に微細という結果が出た。
工事を行う前にいろんな調査がなされたが、新技術が開発された。ただもし施工に入るなら、未知の問題が出てくるだろう。石垣は工学分野では扱うのは難しい。安定性の評価は工学的には未知の領域。実際施工が行われれば、いろんな問題が出てきて、今後の城郭石垣の維持管理の中で非常に大きな成果が得られる可能性があるだろう」としました。

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石垣部会委員は「石垣や地下遺構を傷つけない」と明記した名古屋市の方針を大変評価しています。
しかしながら、実際に石垣や地下遺構を傷つけずに木造復元ができるのかは全く不明です。
竹中工務店が提案した「跳ね出し架構」に代わる」新たな基礎構造を検討するため、石垣部会と天守閣部会が合同で「調整会議」を開くとしましたが、2021年2月末までには開催されませんでした。

さらに、名古屋市は文化庁からの、現天守閣解体申請に関する指摘事項に対する返事をようやくできるめどが立ちましたが、その後、その回答を受けて文化庁復元検討委員会がどう判断するかは不明です。
石垣部会は「さらに調査が必要」と言っているので、追加の指摘事項が出る可能性も大きいです。

もっと問題なのは、木造復元に関する現状変更申請を名古屋市は今後文化庁に提出しようとしていますが、上記跳ね出し架構に代わる基礎構造を提案できるのか、さらには木造復元に関する現状変更申請書を本当に提出できるのか、文化庁復元検討委員会から「木造復元に関する指摘事項」は出ないのか。全く未定です。

21/3/25天守閣部会では、三浦正幸・広島大学名誉教授は「天守閣石垣の表面の被熱と劣化をすべて直すと、それだけで5年くらいかかりそう」と述べています。
・21/3/25 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第23回)
 配付資料
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210325-2.pdf
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210325-2-1.pdf
 
石垣部会の今回の了承は大きな一歩ではありますが、今後の課題があまりにも大きいです。

名古屋市の今回の方針通りに行えば、木造復元にあと何年かかるのか。そもそも「遺構や石垣を壊さずに木造復元が可能なのか」も現時点ではわかりません。

方針が「絵に描いた餅」になるのではないか、今後も注意してみていきたいです。


21/3/24 名古屋市文化財調査委員会委員「名古屋城総合事務所が同じミスを何回もする原因はなにか?」

21/3/24に名古屋市文化財調査委員会が開催されました。
・21/3/24 名古屋市文化財調査委員会 配付資料
 
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210324-1.pdf
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210324-2.pdf
 
20/3/2に名古屋城総合事務所が名古屋城重要文化財等展示収蔵施設 外構工事に伴って、特別史跡である遺構の石列を毀損しました。その再発防止策として、国指定史跡等の現状変更許可申請に対して教育委員会が副申書をつける際、今年度から文化財調査委員会が指導を行うことにしました。

教育委員会は、「再発防止策はとったものの、市会本会議でも話題になったように、名古屋城総合事務所は毀損届を期限内に文化庁に提出せず、また現状変更許可申請をせずに工事を行った。誠に残念なことであり、教育委員会としては、観光文化交流局に注意喚起を行うとともに、教育委員会としても十分留意する」と発言しました。

山本直人委員は、「どうして名古屋城総合事務所は同じミスを何回も繰り返すのか?原因は何か?教育委員会を言うことを聞かず無視しているのか?」と尋ねました。

教育委員会は「毀損届は10日以内に文化庁に提出することになっているが、確認をしていたところ結果的に時間を要することになったという。
現状変更許可申請については、名古屋城総合事務所は通常の維持管理も行っており、現状変更許可申請が必要な場合、必要ない場合があり、保護法、保存活用計画を十分参照されなかった。名古屋城総合事務所は意識が低い。」
委員長は「今後はなるべく同様なことが起こらないことを期待したい」としました。


18/7/9石垣部会と名古屋城事務所、文化庁が東京で打合せ「石垣の修復をまずやらねばならない。工事の後でやるというのはダメ」

名古屋市民オンブズマンは、2018/7/9に石垣部会、名古屋城総合事務所、文化庁記念物課の調査官が名古屋市東京事務所で打合せをした際の復命書を情報公開請求し、開示されました。

名古屋市観光文化交流局名古屋城総合事務所保存整備室
平成30年7月9日分 復命書、持参資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210322-1.pdf
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210322-2.pdf
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210322-3.pdf

本件は21/2/12に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第40回)で、赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は「2018年に石垣部会メンバーと名古屋市東京事務所に行って文化庁と話をしたことがある。」と述べたことから発覚しました。

名古屋市観光文化交流局観光交流部観光推進課は「復命書の保存期間は1年で、廃棄処理が完了している」として不存在決定を出しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210226.pdf

今回開示された文書には、以下記載されていました。

<建物基礎>
穴蔵石垣は、昭和だからといって外して良いとはならない。
<スケジュール>
天守閣を復元するかどうかを別にして(部会はそれには関与しない)、石垣の修復をまずやらねばならない。工事の後でやるというのはダメ。
一般論として、修理が先。

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このようなことがはっきり石垣部会から指摘されていたのが文書ではじめて確認出来ました。

2年8ヶ月も前にこのような指摘がなされていたことが市民や議員に広く知られていれば、その後の議論も相当変わってきたと思います。

名古屋市民オンブズマンは、名古屋城総合事務所が文化庁へ出張した際の復命書は情報公開請求してきましたが、今回は名古屋市東京事務所出張なので公開請求対象から外れていました。

名古屋市は、2018/7/9の会合後も「石垣の応急処置はするものの、まず天守木造化、続いて石垣修復」の方針を崩していません。
名古屋市はその方針でその後も予算を提出し、文化庁にも現天守閣解体の現状変更許可申請を提出していますが指摘事項が出されて、名古屋市はまだ回答できていません。

文化庁から認められている専門部会である石垣部会の委員が、「石垣の修復を工事の後でやるというのはダメ」というのであれば、文化庁は、石垣の修復がないままの現天守閣解体・木造復元の現状変更許可申請を認めないのではないでしょうか。

これまで市議会で議論してきた前提がすべて狂ってきます。
人件費も含め、木造復元事業に平成28年度〜令和元年度で69億6800万円余をかけています。

市民・議員に説明もせず、ありとあらゆる点で行き詰まっている名古屋城木造復元事業。
河村たかし名古屋市長が2015/8/24に出した「まず本丸天守の復元。全責任は私がとる」という指示書がますます意味を持ってきます。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf


21/3/18 名古屋市会委員会 令和3年度名古屋城木造復元予算を付帯決議つけて可決

21/3/18に名古屋市議会経済水道委員会が開催され、河村たかし名古屋市長を委員会に呼んで議論は白熱したものの、自民・民主・公明が提案した付帯決議をつけて令和3年度名古屋城木造復元予算は可決されました。

・21/3/18 名古屋市会経済水道委員会 配付資料
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210318.pdf

・21/3/18 名古屋市議会経済水道委員会(名古屋城部分)
 名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210318-1.pdf

・21/3/18 名古屋市議会経済水道委員会
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210318-2.pdf
 
渡辺義郎市議(自民・北区)は、「提出された資料を見ても、「検討中、解析中」ばかりで、21/3/25に予定されている石垣部会に間に合うのか、石垣調査を含め、白紙の答案を文化庁に提出するのか」と聞きました。
河村たかし名古屋市長は「文化庁との交渉はずっと局長に任せている。信頼している。名前は出せないが、文化庁のトップの方は、『4月に提出いただければ審議会に載せよう。なんでも相談してください』と言っていた。当局は十分対応していると思っている」としました。

渡辺市議は「資料には、引き続き検討と書いてある。内堀を軽量盛り土で埋めるのは当然と結論があり、できなければ切腹と言った。職員に、文化庁に資料を出させるようせかせるからだ」としました。
河村市長は「知っている爺さんばあさんは、あの世行く前に作って本物にのぼりたいというひとがものすごくいる。職員に無理にせかしていることは一切ない」としました。

渡辺市議は「2年前は自信いっぱいだったが、文化庁の議題に上がらなかった。市議団が調査したところ、有識者会議を通らないような気がする」としました。
河村市長は「文化庁から、宿題をクリアしたら、5月にかけましょうと聞いている。学者の皆様とはもう1回ある。必ず5月の文化審議会にかけられると信じている」としました。松尾局長は「5月は文化庁で復元を議論するわけではない。今回、文化庁からの宿題を3月中にまとめて4月にかける。復元は後になる」と補足しました。

渡辺市議は「文化庁は、『解体と復元を一緒に申請出せ』と言った。そもそも、副申書を教育委員会が添付しないといけないが、今回ついていない。教育委員会は副申書をつけないと言っている。申請を出せるのか」としました。
佐治所長は「追加情報に教育委員会の副申書は必要ないと認識している」としました。
河村市長は「副申についてははじめて聞いた」としました。
佐治所長は「以前、文化庁からの確認事項に対する回答を提出したが、その時も副申は出していない。今回の指摘事項も、途中なので副申は必要ないと認識している」としました。

渡辺市議は「文化庁は『解体申請をいっぺんおろして、復元と一緒に出しなさい』と言っている。教育委員会は副申を出さない。間に合わないと言っているのと同じ。
文化庁に確認した。」としました。
河村市長は「文化庁から、一体でやるときは変更でよいとはっきり聞いた」としました。

渡辺市議は「4月上旬に文化庁からの指摘事項の回答を出して、復元にかかる現状変更許可申請はいつ出すのか」と質問しました。
佐治所長は「一体の現状変更許可申請に関し、時期はまだ文化庁と相談していない。出し方は取り下げになるのか、付け足しなのかは調整するが、まだ先になる。」としました。

渡辺市議は「全然ダメ。誰が原因か。また、幻の小天守閣について、力不足で調査できない学芸員が、なぜ軽量盛り土をかければ遺跡保護大丈夫と結論を出せるのか」としました。
河村市長は「幻の小天守閣について、専門家が話して進めればよい。専門部会がもう1回あると聞いている」としました。

渡辺市議は「自民党の浅井市議は、文化庁二課長、調査官の実名を出した。市長はいったい誰と話したのか。信頼関係があるのか。トップとはだれか。実際に行っているのか」としました。
河村市長は、「最近は直には行っていない。実名はいかんがトップ。トップが『両方一緒に出して』と言った。トップの名前は先様に了解をとってから話す」としました。

渡辺市議は、「浅井市議は、松尾局長が『市長の公約の木造復元はしない』と関係者にメールと送ったと言っている。市長マニフェストをばっさり。市長はどう思う」としました。
河村市長は「あんたが木造復元をしないといった?はっきりしない。前後の文脈は知らない。そんなことはないと思う。本人のことを聞かないといけない。竣工時期ありきではないと、局長が横で言っている」としました。

渡辺市議は「公約だから進んでいるように見せたいのだろうが、局長の元では進まないという人がたくさんいる。マニフェストとしての成果はゼロで、寄付した人を裏切った。市民に謝罪してはどうか」としました。
河村市長は「公約は大きい。名古屋市の1000年の計」としました。

渡辺市議は「税金を使わず、入場料だけで賄う計画。本丸御殿が完成しても年間230万人。計画の年間360万人は極めて厳しい。市長は、陽子線施設は毎年赤字が出るからやめた。名古屋城も赤字ならやめないといけないのでは、としました。
河村市長は「文化庁は、本丸地区全体の復元で行こうと超ビッグな話をしている。世界の文化財になるのは確実。江戸城は年間400万−500万人を想定しているが、物理的には入れないから。名古屋はリニアができて、復興のシンボル。ものすごい数の人が来てくださると信じている」としました。

渡辺市議は「たちどまって考えるのはどうか。入る入るという論法ばかり。赤字もありうるのでは」としました。
河村市長は「奈良ドキュメントでは、同じ場所で同じ材料で図面があれば、なくなったかもしれないが本物がある。」としました。

渡辺市議は「基礎構造にケーソンを使っているが、『復元的整備』になるのでは、また、新たな階段をつけるとどうなる」としました。
河村市長は「ケーソンについては、最終的には文化庁が判断するが、7000トンほどあり、安全のためにも必要と考える。規約の中に、安全面には別途配慮が必要とある。名古屋城で復元できなければ、日本で復元はダメでしょう。」としました。

渡辺市議は「とても文化庁の許可が出ない。そんな中予算が出ている。復元の申請すらできない状況。本丸御殿は10年かかって着手した。短兵急にする必要はないのでは」としました。
河村市長は「Is値は0.14.文化庁の指導に従って丁寧にやっている。世界の木造の宝ができると信じている」としました。

渡辺市議は、「竹中と基本協定を結んでいるが、法律的に問題が起こるのではないか。」としました。
河村市長は「技術提案交渉方式は、国会全会一致で決まった。文化庁は『竹中の技術提案は素晴らしい』と言っている。違法はありえない」としました。
渡辺市議は「はぐらかすのはやめや。基本協定に違反するのではないかと質問している。」
河村市長は「委員長と協議して、今の伸ばしていく範囲は契約上問題ないと聞いている」としました。

渡辺市議は「解体と復元はいつ出せるのか。副申書をつけて出せるのか」としました。
松尾局長は「竣工時期ありきの復元はうまくいかない。解体について、1年半前の指摘をほったらかしにはできない。手順を踏んでやりたい。文化庁は、木造復元だけでなく全体の整備もしたいと言ったらそれはいいねと言った。一定の理解をしていただいていると理解している。合体して申請するのはいずれくる」としました。

渡辺市議は「文化庁はそう思っていない。自分よがりで大きな間違い。うまくいかなかったら責任はどうとるか。5年10年20年たったとき、河村市長はいない懸念がある。反対するわけではないが苦言を呈したい」としました。

さわだ晃一市議(公明・西区)は、「収支計画は採算がちゃんととれるという条件で総務省に出している。竣工時期が決まらないと収支計画はできない。議会は当局が出してきたオフィシャルな資料で議決するしかない。あとになって、議会が悪い、誤っていたという市長に付き合ってられない。市長は、予算を提出しないでください」としました。
河村市長は「世紀の工事でチャンス。1000年の価値がある。予算は出している」としました。

さわだ市議は「河村市長がいないほうが木造復元がうまくいく。竣工時期を定める決断を」としました。
河村市長は「許可権者は文化庁。匍匐前進しながら進んでいく。文化庁と竣工時期の相談はしたことがない」としました。

橋本ひろき市議(民主・南区)は「今回は復元なのか復元的整備なのか」と質問しました。
佐治所長は「文化庁に具体的な計画を提出できていない。判断するのは文化庁」としました。
河村市長は「これは復元」と明確に述べました。

橋本市議は「これまで議会は復元的整備に予算を認めてきたわけではない。復元的整備ならやらない方がよいと言って」としました。
河村市長は「そのくらいの気持ち。復元的整備ならやらんほうがよい」としました。

江上博之市議(共産・中川区)は「技術提案交渉方式の協定書では、2022年12月完成となっている。工程からすれば、5年6年でできるとは思えない。損害賠償が多額となる。ここで決断すべき。」としました。
河村市長は「当局に答弁を求めたい。文化庁と相談しないといけない可能性がある」としました。
名古屋城総合事務所は「弁護士と相談したところ、単純に時間が伸びたということではなく、様々な不確定要素が具体化したため、それらを踏まえて現実的に検討する」としました。
河村市長は「現時点では見直しはできないからしない」としました。

江上市議は「当初の建設費想定は250億〜400億円だった。工期を短縮するから505億円と高くてもやむを得ないとなった。工期が伸びたら高額な価格はおかしいのでは」としました。
河村市長は「竹中も遵守すると言っている。妥当だと思う」としました。

江上市議は「東北隅櫓や、多門櫓などの復元を優先すべきで、今あるものを壊して木造化することはない:としました。

総括質疑は終了し、暫時休憩ののち意思決定をしました。

自民:以下の要望を付してすべての原案に賛成し、7号議案の付帯決議にも賛成いたします。
 
名古屋民主:以下の要望を付してすべての原案に賛成し、7号議案の付帯決議にも賛成いたします。

減税日本:以下の要望を付してすべての原案に賛成し、7号議案の付帯決議には反対いたします。
観光文化交流局関係一刻も早い天守閣木造復元を待ち望んでいる市民がおおくみえると思う中、事業費の上限505億円を遵守して竣工すること。

公明:以下の要望を付してすべての原案に賛成し、7号議案の付帯決議にも賛成いたします。

共産:第一号議案 一般会計予算 反対
 理由 一つ 名古屋城の天守閣木造復元関連経費は、木造復元の完成期限2022年12月を断念し、技術提案交渉方式による契約の必要性もないにもかかわらず、事業を強引に進めようとしているから
第七号議案 名古屋城天守閣特別会計予算 反対
 理由 これは一般会計予算の名古屋城天守閣木造復元関連経費の反対理由と同じです。
以上です。

予算について、賛成多数で可決。
付帯決議も賛成多数で可決されました。

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委員会の白熱した議論を踏まえると、どうして予算を可決できるのか全く理解ができません。
しかも、付帯決議はこれまで何回も反故にされています。

市当局も市民に説明があまりにも足りませんし、市議会の今回の判断に至った経緯も説明が足りません。

今後、21/3/25(木)には石垣部会・天守閣部会が開催されます。
https://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2020/kankobunkakoryu/0000139315.html
https://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2020/kankobunkakoryu/0000139332.html

委員会の指摘が正しかったのかどうかは、各部会の議論でわかるでしょう。
今回の委員会の議決は、あとあとまで禍根を残すと思います。

21/3/17 自民市議「名古屋城内堀 軽量盛り土埋め立てについて石垣部会に一昨年9月から一度も諮っていないとはどういうことか」

21/3/17に名古屋市議会経済水道委員会が開かれました。

21/3/17 名古屋市議会経済水道委員会 資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210317.pdf

21/3/17 名古屋市議会経済水道委員会(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210317-1.pdf

渡辺義郎市議(自民・北区)は、名古屋城木造復元に関し、文化庁に対して解体と復元一緒に提出するのかと質問し、名古屋城総合事務所は、「そのように文化庁から指摘をいただいているので、最終的には解体と復元一体でだしていく」としました。

渡辺市議は、「(内堀を)軽量盛り土で埋め戻す仮設計画は妥当と書いてあるが、石垣部会とどのように協議したか」と質問したところ、名古屋城総合事務所は「来週3月25日に諮る予定。その後天守閣部会、3月30日に全体整備検討会議に諮り、最終的にご了承いただければ文化庁に提出したい」としました。

渡辺市議は「遅い。石垣部会にダメと言われたらまた延びてしまう。やり方そのものがおかしい」としました。
佐治所長は「タイトなスケジュールで部会の合意を得ようとしているのは申し訳ないと思っている。文化庁と協議をし、相談したうえで部会に諮らせていただこうとしている」としました。

渡辺市議は「文化庁から指摘をされたのは一昨年の9月。石垣部会に1回も聴いていないとはどうですか。」としました。
佐治所長は「月1回くらい石垣部会を開催し、中間報告はしている。3月25日の部会で、文化庁に出す形で諮らせていただきたいと思っている」としました。

渡辺市議は、これまで石垣部会と軽量盛り土に関する協議をいつやってきたのか、また教育委員会との調整内容を資料要求しました。

渡辺市議は「市長ができる限り早く作るよう関与している気がする。市長を呼んで見解をおたずねしたい」としました。

江上博之市議(共産・中川区)は、「天守閣木造復元すると、今不足している博物館機能が克服されるのか。」と質問し、名古屋城は「復元する木造天守自体は博物館ではない。特別史跡としての価値をあげていく価値がある」としました。

江上市議は「大阪城は阪神淡路大震災後に耐震化し、館長が100年もつと言っていた。理屈ではなく、木造が雰囲気がいいわとしかみえない」としました。
松尾局長は「木造復元で、本質的価値が高められる。展示収蔵庫も開設し、博物館も城外に作るなど合わせ技で考えていきたい」としました。

次回経済水道委員会は21/3/18(木)午前9時半から、市長を招いて行います。
https://nagoya.gijiroku.com/index.asp


21/3/16 公明市議「河村市長である以上、名古屋城木造復元なんてできない」

21/3/16 名古屋市会経済水道委員会が開催されました。

21/3/16 名古屋市観光文化交流局
経済水道委員会説明資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210316.pdf

21/3/16 名古屋市会経済水道委員会(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210316-1.pdf

さわだ晃一市議(公明・西区)は名古屋城木造復元の収支計画に触れ、それは起債のために必要としたものの、現状では収支計画がないが、国にどのような説明をしたか質問しました。
名古屋城総合事務所は「総務省へは、竣工時期を延期しているものの、必要な調査、検討を継続実施予定している。現行収支計画における黒字額を考慮すると、収支は保たれると考えていると説明している。総務省からは特段意見をいただいていないので、一定の理解を頂いていると考えている。市税を投入しない特別会計に対しては、現行の国、県からの補助制度はなじまないと考えが示されている」としました。

さわだ市議は「本丸御殿のときは寄付が3分の1。現天守も寄付が3分の1。木造天守は建設費が505億円だから、仮に3分の1としたら約160億円。市長は寄付目標を100億円と言っていたが、現状の寄付額はいくらか」と質問したところ、名古屋市は「2021/1末で約4.7億円」としました。
さわだ市議は「年間1億の寄付があっても95年かかり、市長のいうことは極めて非現実的。」としました。
また、償還利率、年次割、寄付金、公債償還金、基金積立の額は大いに変わる可能性があるという認識か」と質問したところ、名古屋市は「変動する可能性がある」と認めました。

さわだ市議は「最初の竣工時期を2020年7月と決めたのはだれか。財源を起債でいくと決めたのはだれか。市長だと思うが間違いないか」と質問したところ、佐治所長は「その認識」としました。
さわだ市議は「今頃出来てないといけなかった。いかに無茶苦茶な竣工時期の設定だったか。混乱の要因は市長。木造復元予算も市長の責任で出してきている。今後、現天守閣解体工事、木造復元工事、石垣工事、その他調査など不確定要素があり、これから工事の金額はどんどん増してくる。市長は陽子線治療施設の話しを通じ、『議決した議会に責任がある』と述べたが、石垣の工事を議決する前に505億円を超えてしまったらどうしたらよいのか。全部議会の責任か。」と質問しました。
松雄局長は「竣工時期、財源フレーム、全てが縛られた中でやっていくことに無理があり、ご迷惑をおかけしており、局長として反省しないといけない。ただ505億円については議会からの附帯決議を頂いており、死守しながら工夫しながらやっていきたい」としました。

さわだ市議は「混乱の全ての原因は河村市長。提案者が河村市長じゃなかったらもっとうまくいっていると思う。対立構造を煽り物事を進めていく河村市長の政治手法は限界。彼が市長である以上、名古屋城木造復元なんか出来ないと思う」としました。

渡辺義郎市議(自民・北区)は「文化庁に出される資料は、復元か復元的整備か」と質問し、名古屋城総合事務所は「最終的には文化庁の判断。我々としては復元を目指している」としました。
佐治所長は「非常階段の扱いについて、具体的に文化庁に問合せをしている状況ではない。今後文化庁に復元の計画を出した後、文化庁に議論をしていただくことになると考えている。」としました。

江上博之市議(共産・中川区)は「新型コロナを受けて、入場者の見直しの議論をしたことがあるのか」と質問したところ、名古屋城総合事務所は「収束後の社会状況の変化を見通すことはむずかしい」としました。

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今後の予定

3月17日(水曜日)午前10時 付議議案審査[総括質疑(上下水道局、観光文化交流局関係)]

21/3/17 名古屋市観光文化交流局
経済水道委員会説明資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210317.pdf

3月18日(木曜日)午前9時30分 経済水道委員会 付議議案審査[総括質疑(観光文化交流局関係)、意思決定(3局一括)]



21/3/12 名古屋城木造復元 局長「石垣全部直すには100年かかる」

21/3/12に名古屋市議会経済水道委員会が開催されました。

21/3/12 名古屋市議会経済水道委員会 配付資料
(観光文化交流局分)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210312.pdf

21/3/12 名古屋市議会経済水道委員会(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210312-1.pdf

さわだ晃一市議(公明・西区)は「名古屋城木造復元の総事業費が505億円を超えた場合、議会に求められる手続きはなにか」と質問し、市は「505億円を超える前提で考えていないので、想定になるが、基本協定を結ぶ、基本設計を契約することで議会にお認め戴いているので、それと同じような形で何らかの説明をさせていただきたい。現時点では120億円くらいの契約をしているが、それ以外の契約をするたびに予算要求させていただく。その段階で議会にはご議論いただく。それと同じような形になる」としました。

沢田市議は、「今後市議会の議決が必要となるタイミングはいつか」と質問し、市は「復元検討委員会を経た後に、文化庁に解体と復元を一体とした現状変更許可申請を出していく。その許可をいただいた上で、解体予算や木材調達や建設予算を議会の議決をいただきながらすすめていく」としました。

さわだ市議は、「本丸の整備計画 将来構想案の中に『復元』と『復元手法を検討』が混じっているが」と質問し、市は「出来るものは復元したいし、復元的整備で
建物を建てる場合もあるし、それすら難しければAR技術などを活用を視野に入れたい」としました。

さわだ市議は「復元の課題として、『石垣への影響、防火・避難の安全性、耐震性の確保』とある。こういう重要な指摘事項について文化庁に率直に聞ける状況か」と質問し、市は「木造復元計画について正式に説明は現在出来ていない。防災計画の中で、計画している避難階段についても相談できていない。」としました。
佐治名古屋城総合事務所長は「『市側の思いについては文化庁は十分承知している』、という言葉をいただいている」としました。

さわだ市議は「収支計画はどうなっているか」と質問したところ、市は「有識者に諮っている新たな手順、工程が決まったら市として竣工時期を定め、収支計画を定めたい。2022年12月竣工前提の収支計画から更新できていない。補助金や寄付金については、収支計画に含まれていない」としました。

江上博之市議(共産・中川区)は「市の計画では、木造復元した上で、9年で石垣を保全修復する考えだが、石垣保全方針、修復の考え方はどうなっているか」と質問し、村木副調査研究センター長は「今年度は、文化庁からの指摘事項に答えることを優先した。
今後追加調査が必要と判明したので、それを行った上で、来年度7月あたりに石垣保全・保存方針を取りまとめて文化庁に示せるようにしたい。何年かけて整備するかは考えていない」としました。

江上市議は「基本協定の延長は、5年を超えると竹中との関係が難しいと弁護士に言われている。しかし実際は5年というレベルではないとなったら、基本協定は無理と言うことで見直しせざるを得ないのでは」と質問し、佐治所長は「石垣の保存方針に基づく修復は、北面から御深井丸石垣にかけて、内堀の底に構台の基礎を作る際に影響が出ないための対策であって、根本的に石垣を積み直すのは木造天守が出来た後という方針には変わりない」としました。

江上市議は「文化庁からの4つの宿題を文化庁に持って行くと、なにか進むような雰囲気があるが、木造復元の条件のいろんなものが揃っているわけではない。基礎構造を検討する調整会議は開催されてないか」と質問し、市は「まだ開催していない」としました。
江上市議は「耐震化をなぜ真剣に考えないか。賛成の人もいるが、作る以上はしっかりした物を作ってほしいという議論が出てくる。そういう点で基本協定そのもの含めて見直しが必要」としました。

江上市議は「内堀発掘調査で発見された遺跡は今後どうするか」と質問し、村木副センター長は「今回の発掘で調査目的は達成できた。今回の調査については丁寧に埋め戻す。その上で、遺構が今後の工事の際に適切に守れるような工学的な検討を踏まえて方策を考えたい。調査結果については大変重要なので、調査体制を整え、調査研究を十分し、調査する機会、検討を有識者や文化庁と相談していきたい」としました。

松雄観光文化交流局長は「市長から木造復元をどうしてもやれと強い指示をいただいているから全力で進めている。当初は木造が先、石垣が後だったが、うまくいかないため必要な石垣調査をしっかりして悪いところは直すことが必要だと考えている。
江上市議がいうように全部石垣を直そうとすると、搦手馬出石垣を解体するだけで15年かかった。もう100年くらいかかるかもしれない。そこはご理解いただきながら、部会の先生方も理解いただきながら、一歩一歩着実に進めていきたいという意図がある。
基礎構造については、早く調整会議を開いて議論すればよいが、いろんな立場の先生が見えるから、議論が本当に収まるかが非常に難しくなる。
なので文化庁と詰めて議論の幅をどこに持っていくのかを相当議論してきた。文化庁と石垣部会、全体整備検討会議の皆様と、相当突っ込んだ意思疎通をしながら進めている」としました。

江上市議は「河村市長の一番の誤算は石垣を軽視したこと。本質的な価値は石垣」としました。

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2021年2月末現在で、名古屋城天守閣整備事業に関する基本協定に基づく契約の状況は、120億5641万8000円にものぼります。そこまで巨額な費用をかけて、事業は何が進んだかといえば、文化庁からの解体・木造復元の現状変更許可については「一歩も進んでいない」のが現状です。
天守台石垣・周辺石垣の調査は若干進んでいます。基礎構造についてはまだ決まっていません。バリアフリーも決まっていません。防災計画も、避難階段について文化庁に相談できていません。新たな竣工時期・収支計画も決まっていません。

本来、天守を木造復元するのであれば、局長がいうように「100年かけて天守台石垣を積み直す」しかないのではないでしょうか。
(名古屋市民オンブズマンとして、「100年かけて天守台石垣を積み直せ」と主張しているわけではありません)
しかしながら、河村たかし名古屋市長が2015/8/24に「まず本丸天守の復元。全責任は私がとる」という指示書をだしたため、本来あるべき方針が歪められたと理解しています。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf

その後、松雄局長は「必要な石垣調査をしてから」に軌道修正したということのようですが、それにしても「2022年12月から5年の延長」という弁護士の見解に縛られています。

完全に行き詰まった名古屋城木造復元事業。2021年度予算を市議会は認めるのかどうか。そして「全責任は私がとる」とした河村市長の責任をどう追及するのか。
2021年3月16日(火)午前10時 経済水道委員会 付議議案審査[総括質疑(経済局、観光文化交流局関係)]、3月18日(木)午前10時経済水道委員会 付議議案審査[意思決定(3局一括)]で決まります。


21/3/12 名古屋城木造化基本設計等住民訴訟 原告「文化庁は『復元的整備』に なると言っており、『復元』とする基本協定に反する」

21/3/12に、「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」が原告となった、名古屋城天守閣木造復元事業基本設計費の返還等を求める住民訴訟の高裁第1回口頭弁論が名古屋高裁民事1部で行われました。
https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle/

原告は、21/2/25に控訴理由書を提出しました。
 第1 原判決は原告主張を誤認していること
 第2 本件要求水準書の記述を本件基本設計契約の内容から排除する判断は根拠がなく矛盾していること
 第3 成果品の提出義務の未履行について
 第4 検査が完了していないこと
 第5 書面に明記されている記述事項を根拠なく否定していること
 第6 原判決では、木造復元工事と耐震補修工事の比較を詳細に比較検討していないこと
 
その上で、21/3/11に準備書面(1)を提出しました。

21/3/8名古屋市会本会議で、浅井正仁市議が「文化庁第二課長は『階段増設、避難用通路の確保は復元的整備』と述べた。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210308.pdf
本件事業における基本協定書では、『天守閣木造復元に現状変更等を申請する』『優先交渉権者は、前項に伴い発注者が実施する文化財の復元に必要な諸手続において責任を持って必要な資料を作成する』としている。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/170509-1.pdf

竹中工務店との間で、書面による同意が無い限り、復元的整備を目的とした事業、または基本協定に変更することは出来ない。
社会通念に照らして著しく妥当性を欠き、裁量権の範囲を逸脱しまたはこれを濫用したものと解するのが相当。

求釈明として以下を求める。
1.名古屋高等裁判所は名古屋市に対して、本件事業において「階段増設、避難用通路の確保」を予定しているのか、確認されたい。
2.名古屋高等裁判所は文化庁に対して、文化財の再建時に「階段増設、避難用通路の確保」が為された場合、それが復元に当たるのか、復元的整備に当たるものか確認されたい。
3.名古屋高等裁判所は名古屋市、または名古屋市住宅都市局建築指導部建築指導課などに対して検査を軽減する「下検査」について事実としてあるものか確認されたい。重要な事実の基礎を欠いたまま名古屋市契約規則(甲29号証)と相矛盾する判例を放置する事はできません。

名古屋市の代理人は、答弁書を陳述しました。

裁判長は、名古屋市代理人に対して「原告から求釈明が出ていますが」と問われ、「答える必要がありますか?」と回答しました。
裁判長は「一義的には被告が判断して欲しい」と述べました。

次回弁論は、21/5/25(火)午後2時30分〜名古屋高裁10階で行います。


21/3/10 自民市議「名古屋城木造復元がうまくいかない場合、竹中工務店から裁判にならないか心配している」 

21/3/10 名古屋市会経済水道委員会が開かれました。

21/3/10 名古屋市会経済水道委員会(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210310.pdf

渡辺義郎市議(自民・北区)は、「竹中工務店との間で基本協定を結んでいるが、2022年12月までの契約。絶対遅れてしまうことはわかるが、その場合はどうなるか?」と質問したところ、名古屋城総合事務所は「竣工時期が見通せる段階に来たら、竹中工務店と事業期間を見直すことをしていきたいと思っている。
あわせて、木材の契約の変更手続きを行っていきたい。事業費505億円のうち、大部分はこれからの契約なので、基本契約を見直した以降に、予算を上程させて要求し、その上で契約をしていくことになると思っている」としました。

渡辺市議は、「いつ基本協定の見直しをするのか」と質問しましたが、佐治所長は「文化庁の宿題を返し、5月の文化審議会に諮ったあと、その次の復元検討委員会に諮っていただくことを目標にしている。そうすれば不確定要素がだんだん固まっていく。その中である程度工期について見通しが付くと考えている。」としました。

渡辺市議は「名古屋城木造に賛成の意見だが、なかなかうまくいかん、本当にいいかと心配している。来年のやつは確実もはやすでに駄目だってわかっている。見直し時期はいつか。」としたところ、松雄局長は「河村市長は2022年12月と言って事業を進めて正直うまくいかなかった。今は一旦延長して定めずに、眼前の課題について着実に進んでいきましょうとしている。以前市議会委員会で、何年延ばしたら法的安定性があるかといった議論をさせていただいたが、弁護士に確認したところ、『10年延ばすのは長すぎる』と答弁した。
当初と違うのは、2022年12月にやるとしていた当初は石垣部会、文化庁とネゴシエートがうまくやらない段階でやってきたが、今は反省している。今度は有識者に合意を得た上で出したい。宿題は全く駄目だという風には考えていない」としました。

渡辺市議は「もし噂通り駄目だった場合、責任はどうなるか。その時点で竹中と話せばいいというが、裁判でもなりやしないか心配している。仮にそうなった場合はえらいことだという感じを受ける。責任の有無は、当初の誤り、市長かな。観光文化交流局になるのかな。答弁しにくいと思うのでいいが、そういう心配をしている」としました。

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次回21/3/12(金)午前10時から、経済水道委員会の付議議案審査[資料質疑・質疑(経済局、観光文化交流局関係)]があります。
https://nagoya.gijiroku.com/index.asp

21/3/8 自民名古屋市議「木造復元天守閣に新しい階段を付けたら『復元」ではなく『復元的整備』になると文化庁は明言した」

21/3/8に名古屋市議会本会議が行われました。

21/3/8 名古屋市議会本会議(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210308.pdf

自民党の浅井正仁市議による、独自調査に基づく的確な質問と追及は、過去の市議会で類を見ないものでした。
以下当方で発言をまとめたところ、9つのスクープがありました。

【スクープ1】名古屋城総合事務所は過去2年間で10件の無許可違法工事を行い、一切公表していない。
【スクープ2】2021年1月21日に無許可で掘り、顛末書を教育委員会に10日を過ぎても提出せず。
【スクープ3】2020年11月内堀発掘調査で、幻の小天守と思われる遺構が発見されたがすぐに公表せず、石垣部会から指摘され3ヶ月後に公表。
【スクープ4】松雄観光文化交流局長が「2019年4月に局長になり、2019年6月までは市長主導の木造復元を実現しようとしていたが、うまくいかないと認識し、行政ベースの木造復元に大きく舵を切り、私がいる限り従来に戻ることはない。市長のように竣工時期を先に決めて、天守が先、石垣は後では何年かかっても木造復元出来ない。私たちの基本的な考え方は、通常の11人乗りエレベーターを検討している」とある人にメール送信。
【スクープ5】松雄局長は2021年1月8日の全体整備検討会議で「名古屋市と密接に連携するために、木造復元に係る諸課題を調整するためのパイプ役として来年度も名古屋城からの職員派遣を受ける内諾をしてもらった」と発言したが、文化庁は「名古屋市からの実務経験者を受け入れているからといって、名古屋市に対して忖度などはありえない。まして木造復元の調整のためという趣旨は一切無い」と文書で回答。文化庁文化財第二課長も、松雄局長の発言を完全否定していただいて結構ですと発言とのこと。
【スクープ6】松雄局長は2021年1月8日の全体整備検討会議で「名古屋市から資料の提出があれば、なるべく早い時期に文化審議会で議題として審議するという文化庁の意向」と発言したが、文化庁は「名古屋市が文化審議会に資料を提出したいと言えば、宿題が途中であっても復元の資料が概要であっても拒否は出来ない。中途半端な資料では文化審議会を通るはずもなく、再検討して返すという意味」と文書で回答。
【スクープ7】今回発見された天守台内堀の「石列」について、松雄局長は「調査目的はおおむね達成されたので、遺構が保護されるよう、適切に埋め戻しを行った上で調査を終了し、その後地元有識者のご意見を伺いながら遺構の保護対策を図ってまいります」と答弁したが、文化庁は「今回の石垣の安定性の調査という目的では歴史的発見の遺構の調査はできない」と言っているだけ。調査をしないで埋めてもいいなんて言っていない。
【スクープ8】文化庁の正式な見解では、「今回発見された遺構の詳細調査より開発を優先する、つまり木造復元を優先するのは一般常識ではない。
なお、学芸員の能力不足で調査体制が不自由な、不十分な場合には名古屋市からの詳細調査の先送りの要望を考慮して、文化庁が決める」と言っている。
今回のような歴史的発見を公表しなかった事例は過去にはないと、文化財第二課長、山下調査官も当初、公表しなかったことが疑問にあったよう。
【スクープ9】文化庁の公式見解「3階の階段増設、避難用通路の確保は復元的整備。現代技術を活用した場合でも、耐震補強、防火設備消防法施行などは復元。当時の建築手法と異なる材料加工による組み立ては復元的整備が原則。」

浅井市議は、河村市長に「階段を増設したら復元的整備になるという説明を松雄局長から聞いていたのか」と質問しましたが、河村市長は「必要な防災上のものや、スプリンクラーや、電気などは当然付ける」としか答えませんでした。

浅井市議は「市長がなんと言おうが、今回公約した『復元』は出来ない。『復元的整備』だ」として、「復元のための予算は即刻取り下げていただきたい。」と述べました。

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松雄局長のメールなるものは、まだ手に入れていないのですが、浅井市議の発言が事実としたら、市民、議員、有識者に誤解を与えます。
また、2021年1月8日松雄局長発言も極めて誤解を招くものです。

「復元」か「復元的整備」かですが、21/1/23 名古屋城天守閣木造復元 市民向け説明会では、竹中工務店は「復元整備」とし、名古屋市は「復元を目指す」としています。

・21/1/23 名古屋城天守閣木造復元 市民向け説明会 港文化小劇場 質疑応答部分
(名古屋市民オンブズマンによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210123-1.pdf
3)今回は文化庁の基準で言う「復元」(規模と意匠を史実に再現する)か「復元的整備」(意匠を一部変更して再現する)かどちらか
 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/92199502.html
→竹中工務店 「復元整備」 建築審査会を経て安全性、避難防災、耐震性の許可を頂く
→名古屋城 歴史的資料が豊富なので「復元を目指す」。
 文化庁の定めにあるとおり、人面の安全を確保したい。構造補強、防災上の避難設備設置を含めて文化庁と協議したい。
 バリアフリーについては上記基準には文言としては出てこない。考え方として、史実に忠実な復元とバリアフリーの両立とした。柱や梁を変更せずに昇降可能な付加設備を導入する所存

浅井市議の今回の9つのスクープで、名古屋市は市民に対して誠実に対応してこなかったことが明らかになりました。

名古屋市令和3年度当初予算案に名古屋城天守閣の整備として3億3807万4000円が計上されています。
https://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000137/137857/3kanbun.pdf

今回発見された内堀底の石列の問題だけでなく、いまだに新たな基礎構造の議論もされていません。
(2021年2月末までに、「調整会議」は開催されずと確認済)
その他課題は山積みです。

市議会はここで意地を見せるかどうか。市議会も市民も試されています。

21/3/7 名古屋城本丸内堀発掘調査成果公開 学芸員「埋没石垣発見なら名古屋城では初」

21/3/7に、名古屋城本丸内堀発掘調査の成果公開と学芸員による解説が行われました。
午前の部には40人近くが詰めかけ、熱心に話を聞いた後に質疑応答も活発に行われました。

21/3/7 特別史跡名古屋城跡 本丸内堀発掘調査の概要(配付資料)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210307.pdf

案内文
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210225-2.pdf
21/3/7 特別史跡名古屋城跡 本丸内堀発掘調査の概要 説明部分
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210307-1.pdf


解説をした木村有作学芸員は以下述べました。
内堀に地中レーダーをかけたら、内堀の底から反応が出た。
掘ってみないとなにかわからないので発掘したところ、江戸時代初期、築城時の土とともに大きい石が面を向けて並んで出てきた。
北で東西方向に石列が並んでいるのと同様、南に25メートル離れたところでも東西方向に石列が並んでいた。
石垣の特徴を持った何らかの遺構ではないかと思う。
南北石列のちょうど真ん中には、大天守の「切り欠き部分」がある。
なお、石列は大天守には接続していない。
過去の絵図を調査すると、当初は大天守西側にもう一つの小天守を建設する計画があった。
大阪城などでは埋没石垣は結構発見されてきたが、名古屋城ではこれまで見つかってきていない。
喜びと戸惑いというか非常に慎重に調査が必要。

質疑では、「新聞報道では、これで発掘終了とあった。今後調査はしないのか、胴木が発見される可能性は」などありましたが、「発掘調査は目的があり、予算を必要とする。今回は何らかの遺構があればそこで発掘終わりというものだった。新聞報道は書きぶりであって、今後も引き続き調査はやりたいと考える。歴史学は一つ結論を出しても新しい事実が出ればまた考えるもの」とのことでした。

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今回、木造復元事業の進捗と石列発見の関係の説明はありませんでした。

今回発見された石列の正体はわかりませんが、絵図にあるように幻の西小天守の石垣の一部であれば大発見だと思います。
これらを埋め戻すだけでなく、現天守解体・木造復元のために内堀全体を埋めて重機を載せて、石列は大丈夫なのか。また、石列の全体像を当面調査しなくてよいのか。
木造復元事業自体を再検討する時期が来ているのではないでしょうか。

21/3/3 名古屋市会委員会 名古屋城木造復元実施設計繰越補正予算 賛成多数で可決

21/3/3に名古屋市会経済水道委員会は名古屋城木造復元実施設計繰越補正予算を賛成多数で可決しました。

・21/3/3 名古屋市会経済水道委員会(名古屋城部分)
 名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210303-1.pdf

・令和3年第56号議案
 令和2年度名古屋市名古屋城天守閣特別会計補正予算(第1号)
 https://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000137/137878/2.2gian.pdf

今後、令和3年度予算案を市議会としてどう判断するのか注目したいです。

名古屋城木造復元事業市民説明会 ポストコロナ時代の情報発信を求める 申し入れ

名古屋市民オンブズマンは、21/3/2に河村たかし名古屋市長あてに「名古屋城木造復元事業市民説明会ポストコロナ時代の情報発信を求める」申し入れ書を郵送しました。
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210302.pdf

名古屋市は令和2(2020)年度古屋城天守閣木造復元市民向け説明会を、緊急事態宣言下の令和3(2021)年1月22日(金)、1月23日(土)、1月31日(日)に各区文化小劇場で実施しました。
しかし、説明会の様子をオンラインで配信はしませんでした。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/2020/12/20201222_1113.html

名古屋市民オンブズマンは、説明責任の実施方法として不十分だとし、1ヶ月に1度程度の頻度で年間12回の説明会のライブ配信を求めます。


21/3/2 名古屋城木造復元 名古屋市「必要があれば解体の仮設工事の設置計画の見直しも含め有識者に諮る」

21/3/2に名古屋市会経済水道委員会が開催されました。

・令和3年3月2日 名古屋市観光文化交流局
 経済水道委員会説明資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210302-0.pdf

・21/3/2 名古屋市会経済水道委員会(名古屋城部分)
 名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210302-1.pdf

江上博之市議(共産・中川区)は「文化庁からの宿題の調査は年度内にどうするのか」と質問したところ、名古屋市は「調査は概ね終わったため、工学的な検討に反映させた上で、文化庁と相談する」と述べました。

佐治名古屋城総合事務所長は「必要があれば解体の仮設工事の設置計画の見直しも含めた形で有識者に諮って、了承を得て4月に文化庁に提出する目標でがんばっている」としました。

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21/3/2〜7まで、内堀発掘調査の成果を公開しています。
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210225-2.pdf

名古屋市は「築城期に気付かれた石列」「石垣を持つ何らかの構造物の基礎が築かれたことを示す」「これまで絵図で知られていた、本丸の縄張計画の変遷を具体的に示すものの可能性がある」と述べています。

このような大発見に関し、工学的検討の結果がどうなるかわかりませんが、内堀を軽量盛り土で埋め戻すという「これまでの『内堀埋立計画』が完全に危うくなった」 (21/2/12 名古屋城石垣・埋蔵文化財部会 千田嘉博・奈良大学教授)という見方が出るのも当然でしょう。https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/uploads/86964a2aa060f2d5a44ad4a94799156b.pdf

21/3/1 河村市長 名古屋城内堀底石列の存在を認めるも、「木造天守 一刻も早く祈る思い」

21/3/1に河村たかし名古屋市長定例記者会見が行われました。(1:15〜)
https://www.youtube.com/watch?v=BNmJxQuQGVg

・21/3/1 河村たかし名古屋市長定例記者会見(名古屋城部分)
 名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210301.pdf

記者から、名古屋城内堀発掘調査で石列が発見されたと問われた河村市長は「西側に小天守を作る計画の遺跡ではないかということは知っている」と述べました。

記者は「木造復元する場合、内堀の上に仮設構台を建てて重機を載せて作業する計画で、石列が史跡価値が高かった場合どうするのか」と質問しましたが、河村市長は「西側の小天守を作る計画はなかったということで結論を見ているとある学者から聞いた。文化庁と専門家で議論して、丁寧にやっていただきたい」としました。

記者は「木造復元の計画、完成時期への影響は」と聞きましたが、「文化庁や専門家が議論することだが、僕は延びないように、一刻も早く史実に基づいた千年の名古屋の誇りが出来るように祈る思い」と述べました。

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またもや「河村話法」です。

・西側の小天守については、名古屋市が18/1/28に徳川美術館 学芸員 原史彦氏を招いて講演「名古屋城築城の歴史」を行い、「西側小天守の計画はあった。工事をやってみて、地盤が弱かったため設計図面を引き直した」と述べています。
 http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000100/100606/02shidai_symposium.pdf
 ・名古屋市民オンブズマンによるメモ
  http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180128-1.pdf
原氏は現在名古屋市の学芸員です。
・河村市長は、学者の名前を決して言いません。
・今回の内堀底の石列は、はじめて発掘して発見されたため、どの学者も存在を知りません。
・石列についてはどのようなものか現時点ではわかりませんが、「貴重な物かどうか、追加調査する」というのが筋です。いくら市長が「祈って」も、貴重な物であれば当然完成時期へ影響がでるでしょうし、「内堀底から石列遺構が発見され、これまでの『内堀埋立計画』が完全に危うくなった」 (21/2/12 名古屋城石垣・埋蔵文化財部会 千田嘉博・奈良大学教授)との指摘もあります。
・自分に都合の悪い状況を決して認めません。

21/3/2以降、内堀底石列を公開するとのこと。
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210225-2.pdf

名古屋城木造復元事業自体、抜本的な見直しが迫られています。

名古屋市観光推進課 名古屋城の件で18/7/9名古屋市東京事務所訪問時復命書「廃棄処理済」

名古屋市民オンブズマンは、名古屋城の件で、2018/7/9に名古屋市東京事務所を訪問した際の復命書、持参資料を情報公開請求したところ、名古屋市観光文化交流局観光交流部観光推進課は「復命書の保存期間は1年で、廃棄処理が完了している」として不存在決定を出しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210226.pdf

名古屋市観光文化交流局名古屋城総合事務所保存整備室は21/3/31まで延長決定を出しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210226-2.pdf
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そもそも、本件は21/2/12に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第40回)で、赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は「2018年に石垣部会メンバーと名古屋市東京事務所に行って文化庁と話をしたことがある。」と述べたことから発覚しました。

名古屋城総合事務所職員は、定期的に文化庁を訪問していることは承知していましたが、名古屋市東京事務所を訪問しているかどうかは、外部からわかりようがありません。

たまたまこのような形で発覚しても、「復命書は1年保存」と言われたら、どうしようもありません。

国や他自治体の標準文書保存期間基準を調べてみたところ、県外出張の復命書は3-5年が多いようです。

・名古屋市情報あんしん条例施行規程
 https://www1.g-reiki.net/city.nagoya/reiki_honbun/i502RG00001058.html
 
赤羽委員は「『復元天守の実施設計に必要な調査を、無理矢理石垣保全を理由にすり替えることは慎むべき』と話し合ったことが記憶にある。非公式なので議事録なんかないと思うが。」と述べています。
石垣部会・名古屋市・文化庁が集まって、市民のチェックの目が届きにくい場所で行った非常に重要な会議について、事後的に市民がチェック出来ないのは、到底納得いきません。

名古屋市情報あんしん条例施行規程の内容並びに解釈を変更するとともに、2018/7/9の会議で何が話し合われたのか、名古屋市は市民に説明すべきです。

21/2/26 名古屋市議会経済水道委員会「名古屋城 実施設計は今年度何をしたのか?」

21/2/26に名古屋市議会経済水道委員会が開会されました。

・21/2/26 名古屋市議会経済水道委員会 名古屋城部分
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210226-1.pdf

江上博之市議(共産・中川区)は「2020年度、名古屋城天守閣の実施設計は何をやったのか」と質問し、
名古屋城総合事務所は「文化庁からの指摘事項に対し、回答するための調査等を優先的に行った。
設計業務としては、指摘事項に対応するための図面の作成あるいは整理を行った。調査業務は石垣調査を行った。
そのため今回繰越要求をしている業務、地盤調査業務などができなかった」としました。

江上市議は次回21/3/2(火)午前10時30分〜 委員会までに資料を要求し、名古屋城総合事務所は資料を提出するとのこと。


名古屋城木造化 21/1/6文化庁訪問時復命書 公開

名古屋市民オンブズマンは、名古屋城総合事務所が名古屋城の件で2021年1月6日に文化庁を訪問した際の復命書、持参資料を情報公開請求して開示されました。

・名古屋城総合事務所職員が、名古屋城の件で2021年1月6日に文化庁を訪問した際の復命書、持参資料
 
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210225.pdf

また、21/1/8に開催した特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第36回)で、構成員に配付した資料も公開されました。

・名古屋城内における現状変更許可等の実績
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210225-1.pdf
 

21/2/15 名古屋城情報公開訴訟 弁論準備WEB会議

名古屋城天守閣木造化をめぐり、名古屋市が文化庁訪問時の復命書等の情報を非公開にしたのはおかしいとして、名古屋市民オンブズマンが公開を求めた情報公開訴訟の弁論準備が21/2/15にWEB会議(非公開)で行われました。

非公開文書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200203-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf   
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf
 
裁判所の釈明事項(表の青書き)についてまずは名古屋市側が3月末までに回答し、それをうけて名古屋市民オンブズマン側が4月28日までに主張をすることになりました。
次回は5月13日(木)Web会議(非公開)です。

21/2/12 名古屋城石垣部会 千田委員「内堀底から石列遺構が発見され、これまでの『内堀埋立計画』が完全に危うくなった」

21/2/12に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第40回)がZoomウェビナーで開催されました。
録音・録画はあいさつまでしか許可されませんでした。
また、委員、事務局とも、ところどころ音声が途切れ途切れでした。

21/2/12特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第40回)
・会議次第【石垣埋文部会(第40回)】
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210212.pdf
・資料1 本丸搦手馬出の修復について
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210212-1.pdf
・資料2 天守台ボーリング調査について
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210212-2.pdf
・資料3 大天守北面レーダー探査結果について
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210212-3.pdf
・資料4-1〜8 本丸内堀発掘調査成果について
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210212-4-1-8.pdf
・資料4-9 本丸内堀発掘調査成果について
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210212-4-9.pdf
・資料5 穴蔵石垣の調査成果について
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210212-5.pdf
・資料6 西之丸蔵跡追加調査について
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210212-6.pdf

・名古屋市民オンブズマンによるメモ
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210212-0.pdf

議題として、まず天守台石垣ボーリング調査があげられました。
名古屋市は「木造天守建築のため、工学的解析をするには地盤情報が必要で、天守台石垣ボーリング調査をしたい。この調査は石垣保全方針策定にも役に立つ」と説明しました。

赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は「2018年に石垣部会メンバーと名古屋市東京事務所に行って文化庁と話をしたことがある。『復元天守の実施設計に必要な調査を、無理矢理石垣保全を理由にすり替えることは慎むべき』と話し合ったことが記憶にある。非公式なので議事録なんかないと思うが。ボーリングは慎重には慎重を期してやる必要がある。私は、決して石垣保全のために行うことを前面に出すような調査ではないと認識している。」としました。
名古屋城総合事務所の荒井主幹は「木造天守の構造解析も当然使えるし、石垣の構造解析にも使いたい。ケーソンがある場合とない場合の比較が可能。」としました。

千田嘉博・奈良大学教授は「名古屋市の資料の作り方がなっていないため叱りたい。どういう手順で委員会や市民、文化庁に説明していくかプロセスが全然理解できていない。
名古屋城の本質的価値は石垣。石垣を保全するためにデータを取りたいと最初に述べること。
次に名古屋市は現天守を解体して木造天守に建て替える計画を持っていて、文化庁とも相談していて、『その際はボーリング等を行い、地盤データを取りなさい』と指導を得ているためこのような計画を立てた、と書類を書かないといけない。
なぜそれがわからない。何年も前進できない理由は何か。
会議のかけ方がわかっていないから、赤羽先生のように鋭いところを突かれて、うまく答えられないことが起こる。」としました。

続いて、本丸内堀発掘調査成果について名古屋市から報告がありました。
内堀にトレンチを入れたところ、こぶし大の礫が密集し、大き目の石材がある面をそろえて並んでいる石列が検出された」としました。

オブザーバーの、中井将胤・文化庁文化資源活用課文化財調査官は「どこまで調査するのが妥当か検討して欲しい。天守台石垣、御深井丸側石垣にどうすりついているか、どう影響があるかは調べるべき」としました。

千田教授は「今回の調査で重要なことがわかった。従来は『空堀の底』として、現天守解体・木造再建時には空堀を埋め立てて上に重機を載せる計画だったが、完全に危うくなった。空堀の保全に万全の対策をしないといけない。足場を作るのなら、この石列がなにかはっきりしないと、どれだけの保全策をとるか判断しがたい。範囲や性格をつかむまで調査すべき。かなり大事な発見なので、市民や報道機関に公開することも必要。」と述べました。

宮武正登・佐賀大学教授は「新しく検出された遺構に目が行くが、攪乱、残滓が放り込まれているところをほおっておいては困る。不安定な状態で御深井丸石垣がのっているのか。安定策を採るため調査すべき」としました。

議題の「穴蔵石垣の調査成果について」は、時間が無いため読んでおいて下さい、になりました。

報告として、「西之丸蔵跡追加調査について」が報告されました。
宮武教授は「名古屋城総合事務所は『21/2/9の全体整備検討会議で承認された』とするが、埋蔵文化財部会としては、報告議題ではなく、試掘についても審査すべきだ」としました。

千田教授は「何目的であっても、まず部会の審議を経て全体会議を行う。名古屋城のようなやり方は他の全国の特別史跡ではない。根本的なことが出来ていない。西之丸の平面表示は、石列毀損事故がなければ今頃完成していた。学術的な根拠がなく表示していたことになる。同じ事故が起こるし、整備したものがいいかげんなものになる。一つ一つ手順を踏むしかない。何も反省していない」としました。

宮武教授は「設計後にもし一石でも出た場合、設計変更になり余計ややこしい」としました。

千田教授は「特別史跡内の発掘調査については、整備目途であれ開発目途であれ、石垣・埋蔵文化財部会の議論を経る、と座長から確認して欲しい」としました。

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今回の石垣・埋蔵文化財部会を見ていると、千田教授のおっしゃるとおり名古屋市は「まず天守復元ありき、開発ありき」であって、市民・文化庁への説明をないがしろにしています。

それどころか、内堀下の新たな石列発見で、現天守解体・木造復元計画を根本から見直す必要に迫られています。
名古屋市は市民に現状を説明した上で、今後どうするか具体的に説明すべきです。


・参考 19/8/5 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第 32 回)
 1ページ 文化庁に提出した現天守閣解体に係る現状変更許可申請書の概要
 設置される仮設物 仮設桟橋・仮設構台のイメージ
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/uploads/86964a2aa060f2d5a44ad4a94799156b.pdf


21/2/10 名古屋市令和3年度当初予算案に名古屋城天守閣の整備3億3807万計上

名古屋市は21/2/10に、令和3年度当初予算案を公表しました。

令和3年度当初予算の概要
https://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-18-1-1-2-0-0-0.html

名古屋市 令和3年度主な施策等一覧 観光文化交流局
https://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000137/137857/3kanbun.pdf

それによれば、名古屋城天守閣の整備として3億3807万4000円が計上されています。

1 趣旨
特別史跡名古屋城跡の本質的価値の理解促進、及び文化的観光面の魅力向上を図るため、名古屋城天守閣の整備を行う。

2 事業内容
(1)実施設計 121,000千円
 ア 設計業務
  設計図作成、現状変更許可書類作成
 イ 調査業務
  史実調査、地盤調査
(2)設計監理等支援業務委託 12,000千円
  天守閣整備事業に係る技術面及び法務面に関する支援
(3)木材の製材 124,000千円
  柱や梁などの主架構木材の保管費及び運搬費
(4)石垣調査等 81,074千円
 ア 内堀御深井丸側等の石垣及び地盤の安定性調査(レーダー探査)
 イ 石垣モニタリング(天守台石垣)
 ウ 石垣調査(穴蔵石垣の試掘)

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名古屋市は「予算編成の透明性の確保と市民意見の予算への反映に関する条例」に基づき、予算編成過程を公開して市民の意見を募集しています。
しかしながら、今年も財政局査定内容の公開にない内容が当初予算案に計上され、市民の意見が言えませんでした。
21/1/22.23.31に開催された「名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会」でも、上記資料は公開されませんでしたし、
市民の意見も言えませんでした。

そもそも、今後名古屋城天守閣木造復元事業をするなら、どのような予算が提案される予定なのか。

2019年6月議会に提出予定だった、解体工事予算約20億円は今回も見送りました。

木材保管に関しては、名古屋市は21/1/23に「保管費はかかるが、機械乾燥費から自然乾燥に変えたため、現在は元々の木材の金額内で収まっている。しかしやはり限界があるので、その部分については竹中工務店と協議をするが、できるだけ追加にならないような工夫をしたい」と述べています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210123-1.pdf

松雄観光文化交流局長は「予算要求のデッドラインは2020年12月-2021年1月」と述べましたが、今回の予算はどう評価しているのか、全くわかりません。

なお、実施設計は当初2020/5/29までの予定が、2021/3/26まで延長変更契約をしていますが、いつまで延長するつもりなのかも不明です。
・名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託変更契約書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200415-2.pdf
・当初契約 2020年5月29日まで(15億6384万円)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180523-4.pdf
また、実施設計業務委託費としてすでに5億9400万円支出済です。
・19/7/31 情報提供文書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190731.pdf

今回の当初予算案で、名古屋市がしたいことがまったく見えてきません。
21/2/18(木)から21/3/22(月)まで名古屋市議会2月定例会が開催されます。
どのような議論がなされるか注目したいです。


21/2/9 名古屋城跡全体整備検討会議 麓委員「この段階で木造復元するかどうか議論するのはおかしいと思う」

21/2/9 第37回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議が開催されました。
今回はじめてZoomウェビナーでの会議でした。
しかしながら、録音・録画ははじめのあいさつまでしか許可されませんでした。

・21/2/9 第37回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 会議次第
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210209.pdf
・資料1 西之丸き損地点の修復について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210209-1.pdf
・資料2 西之丸蔵跡追加調査について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210209-2.pdf
・資料3 本丸整備基本構想(木造天守復元)について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210209-3.pdf
・資料4 令和3年度の二之丸庭園の修復整備・発掘調査について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210209-4.pdf
・資料5 名勝名古屋城二之丸庭園整備計画
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210209-5.pdf

・21/2/9 第37回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議
(名古屋市民オンブズマンによるメモ)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210209-0.pdf

今回、全体整備検討会議にはじめて本丸整備基本構想(木造天守復元)が議題として出されました。

麓和善・名古屋工業大学大学院教授は「江戸期の名古屋城の本丸を中心に復元整備していくという長期的方針は非常によいと思う」と述べました。

赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は「今回の資料は平成30年5月に定められた名古屋城跡保存活用計画に立脚しているが、それまでは平成24年12月に定められた全体整備計画増補版があった。
今回の資料を見て、逆に現在の天守閣の存在意義がクローズアップされたと思う。なにも木造天守にしなくても、現在の天守を活かし、修理すべき石垣を修理すれば、木造天守以上に当時の雰囲気を知っていただけるのではないか。
現天守を丁寧に扱って活かすということを、財政的な問題やいろんな課題、要請されている法的問題などをクリアできるのか私は疑問に思う。」と述べました。

麓教授は「今のこの段階で、全体整備検討会議で、木造復元かSRC耐震改修かを議論するのはちょっともうおかしいと思う」と述べたところ、赤羽委員は「資料にそう出ている。木造天守を追求すると出ているから、私は意見を申し上げた」としました。
麓教授は「市として木造復元をすると方針として出して、本質的価値を損なうことがないよう十分配慮しながら進めると言っているため、現段階で遡って議論するのはふさわしくないという気がする」と述べたところ、赤羽委員は「こういうことを議論するのが全体整備検討会議じゃないか。決まったから後戻りせずどんどんいこうということか」と述べました。
麓教授は「決めるのは名古屋市ではないか。全体整備検討会議として、妥当な復元かどうかは意見を申し上げるべきだとは思うが、大方針を我々が意見を出して決めることではないと思う」としました。
赤羽委員は「立場は色々あってよいと思う。反対あり賛成あり、皆でわいわい出し合うのが我々の立場としては正しいと思う」としました。

三浦正幸・広島大学名誉教授は「赤羽先生がおっしゃることはごもっとも。今回名古屋城本丸の将来の計画が出され、名古屋城を明治維新の時の姿に復元しようとしている。これは非常に意義がある。何十年もかけて史跡としての価値が高まることは間違いない。
現天守も戦後復興の象徴として非常に価値があるが、耐用年数約30年、耐震性能も悪いため、耐震補強したところで30年後には天守がなくなってしまうため、時間をあとに延べ巣だけの行為に過ぎない。木造復元で本質的価値をはるかに高めることになるので、妥当だと思う」と述べました。

藤井譲治・京都大学名誉教授は「木造で再建する構想そのものには賛成。もう一度鉄筋などの構造物を作ることは将来に向けた展望が持ち得ない」としました。

丸山宏・名城大学名誉教授は「馬出の姿、二之丸庭園の将来の姿を丁寧に書いて欲しい」としました。

小濱芳朗・名古屋市立大学名誉教授は「木造復元に意義を認める。木造の方が耐久性がある。」としました。

座長の瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授は「長期的な将来構想案が実現すると、素晴らしい姿が実現できると思う。鉄筋コンクリートであれば、本質的を誤らせることになる、むしろ誤解を招く存在になるのではないかと考える。」としました。
瀬口座長は、オブザーバーの文化庁の山下調査官と平澤主任調査官に意見を聞きました。

山下調査官は「この議題は、文化庁から出している宿題に対する回答案を作るということなので、多くのことを申し上げるのは差し控えたい。
今回の将来構想案は、名古屋市として今後どのように名古屋城を整備するかということが具体的に明確になっているので、その点は大変評価できるのではないかと覆う。
私どもとしては、天守閣だけでなく名古屋城全体として名古屋市としてどのように整備をするかが大事だと考えている。このような形でまとめる方向は大変益するところが大きいと思う」と述べました。

平澤主任調査官は「今後第三専門調査会や文化財分科会で議論をしてただくことになるが、議論の提供という中で資料を洗練、整理していただければと思う」としました。

最後に、瀬口座長は「今回の資料をちょっと修正した形で文化庁に提出する手続きをしてよいか」委員に聞いたところ、特に反対が無く、手続きを進めることにしたとしました。

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19/9/24に文化庁から示された「現天守解体の現状変更許可申請に対する本市への指摘事項」では、以下が追加情報の提供を求められた事項としてあげられています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-7.pdf
<追加情報の提供を求められた事項>
 1.現天守閣の解体・仮設物設置が石垣等遺構に与える影響を判断するための調査・検討について   
  ○内堀の地下遺構の把握、御深井丸側内堀石垣の現況及び安定性を確認するための追加発掘調査
  ○御深井丸の地下遺構把握のための発掘調査
  ○大天守台北面石垣の孕み出しについての調査・検討
  ○天守台石垣背面等の空隙についての調査
 2.現状変更を必要とする理由について 

この2.現状変更を必要とする理由について への回答が今回提示された「特別史跡名古屋城跡 本丸整備基本構想」だと思われます。

今回の資料と重なる部分も多い、「特別史跡名古屋城跡天守閣整備事業基本構想(案)(令和2年10月時点案)、同概要版(案)(令和2年11月4日時点案)」は、名古屋市民オンブズマンが情報公開請求したところ、21/1/15にほぼ内容が非公開でした。
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-3-.pdf

市民に内容を事前に示すこともなく、今回全体整備検討会議でようやく「本丸整備基本構想」が示されたと思ったら、委員からは「この段階で木造復元をするかどうかこの場で議論するのはふさわしくないと思う」と発言が出る始末。いったいどこで議論すべきだったのでしょうか。

そもそも平成30年5月に定められた特別史跡名古屋城跡保存活用計画では「整備方針は木造復元とし、検討を進める」としか書かれていません。
・特別史跡名古屋城跡保存活用計画
 https://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000105368.html

具体的に木造復元を検討した結果、跳ね出し架構については全くメドが立たず、バリアフリーも「国際コンペを行う」としか決まっていません。消防法や耐震対応については、現状どうなっているか不明です。20/11/24に文化庁は「もうこれ以上、天守台を痛めることがないような基礎構造とすることを前提にして頂きたい。」と述べています。
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-5-6.pdf

今回「本丸整備基本構想」という「絵に描いた餅」がはじめて市民に示されましたが、多聞櫓など、費用がいくらかかるか、また時期については全く示されませんでした。
また、天守台石垣を痛めないような基礎構造が出来るかどうかについて、「検討を行う」としか記載されていませんでした。

文化庁からの宿題である「現天守解体の現状変更許可申請に対する本市への指摘事項」ですが、他の項目についてどの程度回答できるかわかりませんが、名古屋市は2021年3月中にまとめて、2021年4月には文化庁に提出したいとしています。

文化庁は「現天守の解体だけでなく、木造復元についても木造復元も一体として審議する方針にすべき」としているため、木造天守復元に係る計画の具体的内容の追加提出を考えています。
https://bit.ly/3tTUlii

木造天守復元についても、現状変更許可申請が必要なので、さらに文化庁から宿題が出るでしょう。
このような、メドが全くたたない木造復元事業について、「きちんと議論できる場所が全くないことが、これまでの混迷を招いている」という認識が関係者にほとんど無いことが致命的です。

名古屋城 全体整備検討会議と石垣部会がZoomで傍聴可能に

21/2/9(火)午後1時半から行われる第37回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議、21/2/12(金)午後1時半から行われる第40回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・埋蔵文化財部会について、Zoomにて傍聴可能になりました。

事前に申込の上、ぜひ傍聴下さい。

・21/2/9(火) 第37回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議
 
https://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2020/kankobunkakoryu/0000137387.html
・21/2/12(金) 第40回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・埋蔵文化財部会
 https://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2020/kankobunkakoryu/0000137696.html
 

21/1/31 名古屋城木造復元 名古屋市「復元建築物が50年で国宝になった例はない」

名古屋市は、21/1/31に令和2(2020)年度開催名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会を西文化小劇場で開催し、63名が参加しました。

・21/1/31 名古屋城天守閣木造復元 市民向け説明会 西文化小劇場
(名古屋市民オンブズマンによるメモ)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210131.pdf

・配付資料
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/2020/12/20201222_1113.html
・説明動画
 https://www.youtube.com/watch?v=AkK0_MqEITI&feature=youtu.be
 
今回も、参加者に動画・写真撮影は許可されませんでした。
(録音はOKとのこと)

河村たかし名古屋市長はあいさつで「50年くらいで国宝になると思う」と述べました。

【1人目】
1)入場禁止はなぜか
2)木造は無理があるのでは
 →現天守閣閉鎖の理由は、耐震診断をしたところ値が低かった。大地震時倒壊等のおそれがある。
  耐震補強すればという意見に対して、先人が残した資料が残っている。
  建物自体機能は博物館だがいろいろ課題が多い。
  名古屋市としては、木造復元で方針を固めている。
 
【2人目】
1)基本設計は秘密主義
 →基本設計図は、基礎構造以外は開示させていただいている。
  基本計画は固まり切っていないため、中途半端な情報を開示することで混乱や率直な意見交換が阻害されるおそれ。事業者法人に不利益が生じるおそれ。
2)500億は入場料でまかなう見込みだがコロナ禍予測で見直しあるか
 →新たな竣工時期が定まっていないので定まり次第収支計画を算定する。
  新型コロナで社会状況がどう変化するか、今後どうなるか見通すのは困難。
  収束後を見据えた楽しみ方、さらなる魅力向上のため、分散して場内を楽しんでいただく等検討中。
3)バリアフリー新技術の現状
 →世界中調べた。公募でやるのでぜひとも公募してほしい。期待している。
  乗り換えができない電動車いすがそのまま昇降できるように。

【3人目】
1)毀損した石の列が戻るのか?
 →本当に同じとは言い切れないが、丹念に調査して文化庁とも協議し、極力江戸時代と同じ場所に再現するようつとめた。
2)今後のスケジュール 年度が入っていない
 →文化庁からの指摘事項について、今年度内に示して4月作業を進めている。区切りをつけて早期にやりたい。
 スケジュールに遅れがでないように新たな竣工時期を整理したい
3)木材2000本の管理状況について
 →竹中工務店が管理している。表面の色が変わっても、表面を削るため問題ない。
  複数の宮大工は「10年20年たっても木材使えなくなることはない」と言っている。
  法隆寺1300年もっており、風土にあう。しっかり管理することで無駄にはならない
4)石垣部会との議論状況
 →現在石垣現況調査進めている。
  また文化庁からの指摘事項調査について石垣部会と相談している。部会等開きにくいが、定期的に報告している。
5)バリアフリーの現状
 →名古屋市障害者団体連絡協議会と木造天守のご意見を聞いているが、公開の会議ではない。話し合いの場で公開していない。
  事業自体全体の進捗をみて、公募を適切な時期に開始したい。
  階段体験館は木造天守1階階段を再現している。バリアフリー新技術を実験するため。
  公募が始まっていないので実験には至っていない。木造見て確認していただいている。

【4人目】
1)一刻も早く木造を待ち望んでいる。名古屋市側の体制が弱いのでは
 →平成31年度に調査研究センター設置。学芸員強化し文化庁の要望に応えられるようにしたい
2)竣工時期 70過ぎている。生きている内に何とか見たい。2028年をなんとか2−3年前倒しできないか
 →竣工時期 一度有識者会議に示したこともある。この3月中にまとめて文化庁に出す。
  復元検討委員会クリアしたうえで出したい。
3)竹中工務店に、認可が下りた後工事に取りかかる課題
 →今回の大規模建造物は過去に類例がない
  竣工スケジュールが明確になれば、プロセスも明確にする
 
【5人目】
1)市長は「50年たてば国宝」と言ったが、そのような事例はあるか
 →復元建造物が50年で国宝になった例はこれまではないため答えを持っていない
 →(河村市長)嘘じゃない やる
2)エレベーターは11人乗りと小型の中間案は検討したか
 →整備指針では11人乗りと掲げられている。
  柱や梁主架構を変更しないよう、電動車いす乗り換えなしで介護者同行できるよう検討中。
 →(竹中)当初の提案は柱、梁など主要な木材をいじることなくなんとか昇降機をつけるとしたら4−5人乗り。
  しかしそのサイズでは電動車いすは載せられない。
  最近電動車いす増えているため、協議事項と認識。当社としては上記を提案した。
3)担当者は継続しているか
 →センターを作り体制を強化した。搦手は1人やってきた。
  今は担当者として考古学8名いる。組織としては継続してなりつつある。
4)有識者の座長が城郭考古学が得意ではない。時間を浪費しているのではないか
 →座長の選任の仕方は、市の取りまとめ実績等総合的に勘案。

【6人目】
1)木を抗菌処理や不燃処理してはどうか
→史実に忠実な復元を目指している。当時はおそらく抗菌処理をやっていなかった。
 伊勢神宮では足元に銅板をまき腐りを防ぐ。
 名古屋城を管理するうえで必要となれば、有識者、文化庁と相談して検討。
 今現在は腐りやすいところ以外はもとのとおり復元したい。
 
今回も時間切れとして、まだ手が上がっているにもかかわらず質問を打ち切りました。

--------
結局、現時点で何が決まって、何が決まっていないのかいまだにはっきりしません。
【決まっていないもの】
・基礎構造
・収支計画
・竣工時期、今後のスケジュール
・バリアフリー対策
・耐火・耐震対策?
・基本計画
・天守台石垣の今後の方針

【決まっているもの】
・基本設計(名古屋市は以下を開示と主張)
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/180518-1.pdf
・購入済の2000本木材
・平成28年度〜令和元年度で69億6800万円余の支出

これだけ決まっていないことが多く、しかも4月に文化庁に解体ならびに復元の資料を提出したとして、復元検討委員会でどのような議論がなされるかもわかりません。
17/3/30に文化庁文化財調査官は「前例のない巨大な天守閣のため、復元検討委員会の審議は3回で済むか、全く保証の限りではない。何回で結論を出すというルールはない。必要なら10回でも20回でも審議する」と述べています。

市民は、耐火・耐震対策やバリアフリーがなされた名古屋城木造復元が名古屋市によってなされようとしているということをどこまで理解しているのでしょうか。

このような「説明会やりました」アピールの説明会ではなく、もっと実質的な説明会を常時行うべきではないでしょうか。

21/1/23 名古屋市「名古屋城木造天守は『復元』を目指すが、構造補強・避難設備等を設置検討」認める

名古屋市は、21/1/23に令和2(2020)年度開催名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会を港文化小劇場で開催し、36名が参加しました。

・21/1/23 名古屋城天守閣木造復元 市民向け説明会 港文化小劇場 前半部分
(名古屋市民オンブズマンによるメモ)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210123.pdf

・21/1/23 名古屋城天守閣木造復元 市民向け説明会 港文化小劇場 質疑応答部分
(名古屋市民オンブズマンによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210123-1.pdf

・配付資料
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/2020/12/20201222_1113.html
・説明動画
 https://www.youtube.com/watch?v=AkK0_MqEITI&feature=youtu.be
 
今回も、参加者に動画・写真撮影は許可されませんでした。
(録音はOKとのこと)
名古屋市民オンブズマンの内田隆に対する質問と回答は別記事でまとめました。
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm#210123

【1人目】
1)これまで人件費も含め木造復元事業にいくらかけたのか
→平成28年度〜令和元年度で69億6800万円余
2)市長は「全責任はわしがとる」という文書を平成27年8月24日付けで出したが、選挙に出なかったらどうなるのか
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf
→中止に絶対ならないように文化庁と打ち合わせている。
 市長も議員も任期ごとに全部やめるのが民主主義の重要なところ。
3)今回は文化庁の基準で言う「復元」(規模と意匠を史実に再現する)か「復元的整備」(意匠を一部変更して再現する)かどちらか
 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/92199502.html
→竹中工務店 「復元整備」 建築審査会を経て安全性、避難防災、耐震性の許可を頂く
→名古屋城 歴史的資料が豊富なので「復元を目指す」。
 文化庁の定めにあるとおり、人面の安全を確保したい。構造補強、防災上の避難設備設置を含めて文化庁と協議したい。
 バリアフリーについては上記基準には文言としては出てこない。考え方として、史実に忠実な復元とバリアフリーの両立とした。柱や梁を変更せずに昇降可能な付加設備を導入する所存

【2人目】
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm#210123

【3人目】
1)基本設計は終了しているのか?実施設計はどこまで出来ているのか?
→基本設計は平成29年度に終了した。実施設計は現在続けている。
 基礎構造の検討は、「調整会議」を開いて検討する。バリアフリー、防災設備、構造補強なども今後詰めていく。
2)文化庁の指摘事項「耐震対策が目的か、木造が目的か」有識者会議で議論に出てこないが
 →平成29年度、30年度に天守閣部会、全体整備検討会議で相当議論した。
 その後、仕様を決める作業は続けているが、まだ有識者にお諮りする段階ではない。

【4人目】
1)既に購入した材木の保管費用は505億円に含まれているか
→当初の機械乾燥から自然乾燥にしたので費用が増えてはない。
 今後は竹中と協議するが、できるだけ追加にならないように工夫したい。
2)北側のはらみ出しの部分の改修は必要か
→追加調査し、有識者に諮ってどういう処置が必要かを検討したい。
 現段階で積み替え作業が必要か判断できていない。
3)石垣の改修が先か、木造天守閣の復元が先か
→当初は天守、石垣という順序予定だったが、内容によっては天守の工事に先立ち応急的でよければ対応する必要があろう
4)展示収蔵施設のオープンはいつか
→設備的には春頃オープン出来る状態にしたい
5)毀損事故が再発したが、反省しているのか
→再発防止対策に則って対応していた。事故は不可抗力だったという認識。
 所定の期間内に文化庁に提出出来なかったのは事務処理が不適切だった。大変反省している。
6)はね出し架構の部分は、既に昭和34年に改変されているのにどうして石垣部会の先生はもう一度調査しろと言っているのか
→石垣とは、表面の石垣だけでなく、栗石、盛り土全体を一体として石垣という。
 根石と言われる地下部分まで現天守再建時に触ったかわからない、
 栗石、盛り土も含めて大事だと有識者から言われている。
 その中に基礎を入れること自体、簡単にいいよと言えるものではないため調査しろと言われている。
 文化庁からも「中の遺構がもし江戸時代から残っているのなら、残すのを前提として考えて。中に物を入れること、穴蔵石垣を全部取り出すということは今すぐいいよとは言えないためしっかり調査して下さい」と言われている。
 
【会場】
1)基本設計に跳ね出し架構は入っていたのか
→方針を固めるところまで。この方法で、とは書かれていない。実施設計の中で詰めないと行けない
2)はね出し工法以外の方法とはなにか
→決まっていない
3)なぜ公開しないのか
→検討中なので

新たにはじめて質問する人がいなかったため、質疑応答は時間内に終了しました。
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これまで名古屋市(特に市長)は、「寸分違わぬ木造復元」があたかも可能なように宣伝してきました。
しかしながら、名古屋市は今回構造補強・避難設備等を設置検討していることを認めました。
今回作ろうとしている名古屋城は「寸分違わぬ木造復元」ではないことをあらためて市民は認識する必要があります。

それに対し、建設費だけで505億円もの予算をかけて行おうとしています。
(2020年度末までに人件費を含めて69億6800万円余)

ところが、最重要の基礎構造について、有識者からも文化庁からも「天守台石垣の中の根石、栗石も土も史跡なので、調査して江戸時代からのものなら残すことを前提に」と言われており、いまだにどのような基礎構造にするか決まっていませんし、公開されてもいません。

20/11/24名古屋市が文化庁を訪問した際、文化庁は以下述べています。
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-5-6.pdf
○木造天守基礎構造の考え方について
・観覧者の安全確保については、文化庁が定める“復元の基準”にも定めがあることであり、配慮いただくのは当然のこととして、遺構の保存を前提とするということに十分配慮して頂きたい。
・天守台は築石だけでなく、栗石、背面土で構成されるものである。現在の天守台は江戸期からの姿を残す遺構であるが、戦後天守再建時にケーソン基礎を打つなど、手を加えられた事実がある。
・もうこれ以上、天守台を痛めることがないような基礎構造とすることを前提にして頂きたい。

このままでは、いつになったら木造天守閣の姿が見えるのかすらわかりません。
仮に何らかの形が出来たとしても、文化庁文化審議会、復元検討委員会の許可さらに名古屋市建築審査会の建築基準法適用除外、名古屋市消防長の同意がでるか不明です。

こんなことは、2017/5/9に竹中工務店と基本協定を結ぶ前、2015年からずっと主張してきたことです。
名古屋市は、2015/12/9に技術提案・交渉方式公募型プロポーザルの現場説明会の中で、「文化庁は『土の中こそが遺跡』と言っている。掘削行為は一切禁止。」と述べています。
竹中工務店の「はね出し架構」はそもそも文化庁が認めるはずのないことだったのではないでしょうか。
それを名古屋市がわからなかったわけがありません。
そもそもだれも出来ない条件でプロポーザルを行ったのではないか。プロポーザル自体の正当性が問われます。

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市民向け説明会は21/1/31(日)あと1回を残すのみです。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/2020/12/20201222_1113.html

質問は原則1人1回しか出来ません。
まだまだ質問されていない項目はあります。ぜひ参加して質問下さい。

質問案
・令和3年度(2021年度)名古屋市当初予算(財政局案)では木造復元事業について計上されていないが、最終的に何を計上するのか。局長は『予算要求のデッドラインは2020年12月-2021年1月」と述べた。
・説明会配布物の8ページ「文化庁からの指摘事項への対応と今後の流れ」では、具体的なスケジュールが書いてないが、どうするつもりか。
・20/10/7市議会経済水道委員会で市は「新たな竣工時期を定めて505億円の起債の収支を合わせた収支計画を総務省に出す必要がある」と答弁したが、いつまでに計画を出す予定なのか。そもそも出せるのか。
・河村市長は2020年9月18日名古屋市会本会議で「文化庁からはとにかく進めましょうと」と発言した。
 2020年12月21日定例記者会見でも「文化庁からは、議会でも答弁しましたように、まあ前へ進めましょうと。」と発言した。
 根拠を情報公開請求したが不存在だった。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201228-1.pdf
・竣工時期が未定で、仮に505億円かけて木造天守が完成したとして、来場者はどれくらいを見込んでいるのか。
 特に新型コロナウイルスが全世界で猛威を振るっており、現状が続けば外国からの客が全く見込めないし、国内からの客も見込めない。どうするつもりか
・21/1/22市民説明会終了後、市長は記者から「木造復元とコロナはどちらが大事か」と問われ、「変な誘導尋問は答えられない。そんなもの答えようがない。価値観が全然違う」と回答した。
 同じ質問を、局長、竹中工務店、そして河村市長に聞きたい。この時期にあえて名古屋城木造復元事業を進める意義は何か。
 市民の木造復元にかける熱意は完全に冷めている。「新型コロナ対策より名古屋城木造復元を望む」という市民がいたら見て議論したい。
 

21/1/23 名古屋城天守閣基本構想(案) 有識者会議まで市民に公開するつもりなし

名古屋市は、21/1/23に令和2(2020)年度開催名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会を港文化小劇場で開催し、36名が参加しました。

・21/1/23 名古屋城天守閣木造復元 市民向け説明会 港文化小劇場 前半部分
(名古屋市民オンブズマンによるメモ)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210123.pdf

・21/1/23 名古屋城天守閣木造復元 市民向け説明会 港文化小劇場 質疑応答部分
(名古屋市民オンブズマンによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210123-1.pdf

・配付資料
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/2020/12/20201222_1113.html
・説明動画
 https://www.youtube.com/watch?v=AkK0_MqEITI&feature=youtu.be
 
今回も、参加者に動画・写真撮影は許可されませんでした。
(録音はOKとのこと)

21/1/22に開催された第1回目では質問を途中で打ち切りましたが、今回ははじめて質問する人を当てるという方式で行ったため、4人質問しそれ以上手をあげる人はいませんでした。

名古屋市民オンブズマンの内田隆が手をあげたところ、ようやく当たりました。
会場に対し、開示された黒塗り資料を示しながら質問しました。

【名古屋市民オンブズマン】
1)今回オンラインで質疑応答を配信する予定はあるか
→名古屋城はビッグプロジェクトで市民に直接説明できる大切な機会の場。対策は十分行った。オンライン説明会を実施している。
 質問があればアンケートフォームがあり、そちらに回答する。
 質疑応答の配信予定は現在はない。
2)文化庁に20/11/4に「天守閣整備事業 基本構想(案)」を示していたことが情報公開請求で判明した。
 しかし中身が黒塗り。木造復元の意義まで黒塗りとはどういうことか。
 唯一「天守の整備方針は木造復元」という文字のみ読める。
 さらに、RC天守閣と木造天守の比較衡量もされていたが、これも黒塗り。
 昨年度末までに69億6800万円も使っているのに情報を隠して「市民への機運醸成」とはあきれかえる。
 まさに名古屋城木造復元事業は「不要不急」であり、今やるべきとは思えない。
 基本構想(案)を市民に公開して議論するつもりはあるか。
 →基本構想(案)は、検討中の段階なので公開すると多様で自由な議論の妨げになることも考えられる。
 必要な時期がくれば、公開されている地元の有識者会議で示す。
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配付された資料のどこを見ても、「天守閣整備事業 基本構想(案)」をすでに作成して、文化庁に示していたということは書かれていません。
情報公開請求しても黒塗りです。
いったい、名古屋市民は木造復元事業のなにに賛成し、なにに反対しているのでしょうか。
基礎的な資料すら公開されていないのが現状です。
このようなやり方だからこそ、会場への参加者が36名と極めて少なかったのではないでしょうか。

当初の竹中工務店の技術提案・交渉方式の提案書では、スケジュール案が記載されています。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/downloads/takenaka.pdf
このような全体のスケジュール案がずっと公開されていないためわからないのですが、「天守閣整備事業 基本構想(案)」というのは、0フェーズにある「復元方針・基本計画」にあたるものなのでしょうか。
いまだに文化庁に対して正式な木造復元に関する書類を提出していないということは、いまだに0フェーズにとどまっておりながら、1フェーズの基本設計を終了させ、1-2フェーズの木材伐採、2フェーズの実施設計に進んでいるということなのでしょうか。


今回配付された資料8ページの「文化庁からの指摘事項への対応と今後の流れ」には、日程案が書かれなくなりました。
果たして木造復元事業がどこまで進んでいるのか、全くわかりません。

市民向け説明会は21/1/31(日)あと1回を残すのみです。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/2020/12/20201222_1113.html


21/1/22 名古屋城木造復元説明会 質問途中で打ち切り

名古屋市は、21/1/22に令和2(2020)年度開催名古屋城天守閣木造復元 市民向け説明会を名東文化小劇場で開催し、57名が参加しました。

・配付資料
 
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/2020/12/20201222_1113.html
・説明動画
 https://www.youtube.com/watch?v=AkK0_MqEITI&feature=youtu.be
・名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210122.pdf
 
愛知県内に新型コロナウイルス緊急事態宣言が発出されている中、名古屋市は市民説明会をオンラインで行いませんでした。
名古屋市は、上記説明動画を「オンライン市民向け説明会」と称してyoutubeにアップしていますが、コメントは書き込むことができません。
しかも、説明会の様子について、「参加者は写真・ビデオ撮影をご遠慮下さい」とされました。

当初、会場は20時10分までとしていましたが、時間を20時までに短縮して行ったにもかかわらず、なぜか学芸員による
「一般論としての名古屋城天守、櫓、御殿の話し」が30分ほどありました。
その後すでにyoutubeで公開されている説明動画そのものを会場で15分ほど流しました。

休憩の後、市長、市職員、竹中工務店が壇上に上がり、市民説明会を1人3分以内での発言で行いました。

【1人目】
1)去年から進展はなにか
 →去年4月に文化庁に現状変更申請後、文化庁から
  「現天守閣解体と木造復元を一体で審議すべき」と指摘され、木造復元の具体的計画を今後提出しようとしている。
  4月に、解体に関する指摘事項の回答をする予定。
2)金シャチをおろす金があるなら新型コロナウイルス対策して欲しい
 →名古屋のシンボルを地上に降ろして元気を戻してもらおうというもの。
 事業者の皆様に多大な出資をしてもらっている。感染対策は十分する予定。
3)3月に金シャチをおろすのは、時期的に4月市長選挙と関係があるのでは
 →上記趣旨で開催する
 
【2人目】
1)本来この説明会は5年前に開かれるべきもの。今日はじめて具体的な形で提案された。
 指摘事項への対応の中身はどうなっているか
 文化庁は「木造天守が目的か、耐震改修が目的か整理して」と言っている。
 →資料が豊富に残り、木造復元可能なほぼ唯一の城。
  名古屋市としては木造復元していく。
2)今後の見通しは
 →現在検討中で、まとまったものから有識者にご議論して頂きたい。
 年度内にまとめて今年4月に文化庁に提出したい
3)調査研究センターのスタッフは足りないのか
 →発掘調査に携わる考古学専門は8名。
 そのほかに会計年度任用職員がいる。市の職員が調査にあたるのがふさわしい。
 一定のめどをつけたい。

【3人目】
1)市長は平成26年に市議会で「文化庁は鉄筋コンクリート天守の再建を認めない」と発言した。
 令和2年6月、文化庁は鉄筋コンクリート天守について「老朽化したならば取り壊せ」とは書いていない。
 壊すという文化庁の方針はない
 →(市長)文化庁は「コンクリートの城を壊してもう一回またコンクリートで作るのはまずいですわな」と言ったのは確か。
  今も同じような答え。あなたは文化庁ではない。ペーパーは読んだ。
 (局長)文化庁は「コンクリート天守はすべて解体しろ」とは言っていない。
 本当に木造復元するのか、延命なのか自治体で考えろということ。
 名古屋市としては、全国の城のなか、唯一大量の資料が残っているため木造化にかじを切りたい。
2)平成30年6月定例会で、木材94億円購入議決の際、附帯決議で「現状変更許可の見通しをつけて買い付けを」とした。
 いまだに現状変更許可が出ていない。
 1年1億保管料支払っている、買う必要がない木材。
 →今回2000本近く調達した。
 もともとの工程に沿った形で調達しないと、径が太い木は入手が困難になる。

【4人目】
1)今日の市民向け説明会の意義がわからない。
 これまでも「木造にすべきかアンケートを再度行え」という意見が出ているがどう思うか
→本市としては我が国でベストな事例なので事業を進める方針。
 従いまして木造復元アンケートは現時点では考えていない。
 
結局、まだまだ会場から手が上がっていたにもかかわらず、質疑応答は28分で終了しました。

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その後、河村市長を報道関係者が取り囲んで「ぶら下がり」が行われました。

・21/1/22 名古屋城市民説明会終了後河村市長ぶら下がり
(名古屋市民オンブズマンによるメモ)
河村:早く作って欲しいというじいさんばあさんたちがしゃべってくれるといいが、なかなかならない。
 自由にしゃべってもらわなあかんで、全員が反対ということもある。
記者:緊急事態宣言下で何故今回説明会?
河村:決まったこと。あらゆる集会が駄目ではない。
 名古屋は疫学調査ものすごくやっていて減っている。
 日本中がこれをやったら減ってくる。
記者:オンブズマンからは、オンラインで開催しろという申し入れがあったみたいだが
河村:そりゃいいんじゃないですか。こうやって丁寧にやるのは
 話したい人もいるでしょう。やってくれてよかったという人もいる。
 こういうことに来て話したい人もいる。
記者:行政としては外出自粛を言っているが、人を集めてイベント進めるのは
河村:全部がいかん、オールオアナッシングの社会ではない
 スケジュールが決まっている。
記者:木造復元とコロナはどちらが大事か
河村:変な誘導尋問は答えられない。そんなもの答えようがない
 価値観が全然違う
記者:今日やったのはアンサーではない
河村:これはこれ やってくれてよかったという人いると思う
記者:木材調達状況 全部国内で確保できたと言っていた
河村:今は出来ている
記者:米ヒバは?
河村:はじめは言っていたが、梁のでかいの 岩手など まあ国産で全部出来ると思う
所長:まだ米ヒバは買っていない
河村:まだ買っていない
所長:基礎構造が決まったらふさわしいものを調達する
記者:米ヒバ買うんですね
所長:その予定ではある
河村:出来たら国産で。強さの関係で   
所長:有識者会議を今後リモートで行いますから
記者:市長選のからみもあったが、来年度以降も木造復元をエネルギッシュに進めるには河村市長でないと出来ないのでは
河村:ありがとうございます。頭に入れます。
 72になりました。南無阿弥陀仏

ぶら下がり終了後、所長に対し、リモートで開催した際傍聴はどうなるか聞くと「傍聴も先着順でできるようにしたい」と回答しました。

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新型コロナウイルス緊急事態宣言が発出されている中、市民に十分な説明は全くなされませんでした。
しかも、質問を打ち切る等、市民に対して誠実に向き合っているとは到底言えません。

抜本的な改善を求めます。

21/1/15 名古屋城木造復元基本構想案 内容の詳細は全部不開示

名古屋市民オンブズマンは、名古屋城の件で2020年7月1日〜11月30日に文化庁を訪問した際の復命書、持参資料を情報公開請求し、21/1/15に一部開示されました。

「特別史跡名古屋城跡天守閣整備事業基本構想(案)(令和2年10月時点案)、同概要版(案)(令和2年11月4日時点案)」は以下理由で非公開でした。
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-3-.pdf
「非公開情報は、名古屋城天守閣木造復元事業についての市の機関内部における検討に関する情報が記載されており、当該事業はいまだ実施途上であり、現時点では中間的な検討段階にとどまるものです。
当該情報について公開されることが前提となると、当該議論・検討の意見交換に加わる者が、いわれなき非難を避けようとしたり、各々の立場等に拘束されたりすることで、多様かつ自由な意見が現れなくなり、円滑な議論・検討が損なわれるおそれがあります。
したがって、当該情報は、市の機関内部における検討に関する情報であって、公にすることにより、市の率直な意見の交換が不当に損なわれるおそれがあるため、非公開とします。」

名古屋市は基本構想(案)の中で、天守の木造復元の意義、整備方針と復元の時代設定など詳細に述べているようですが、内容はすべて黒塗りです。
また、現RC天守耐震改修と木造復元について比較衡量していますが、内容は全て黒塗りです。

これでは、市民の理解を得て事業を進めようとする気が全く見られません。
建築費だけで505億円をかけて行う事業とは到底思えません。
2020年3月末までにすでに購入した木材31億5000万円、基本設計費8億4693万6千円、実施設計費5億9400万円は支出済です。さらに毎年木材保管費は1億円かかるのです。

また、「バリアフリー整備の検討状況報告」は以下理由で非公開でした。
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-1-2.pdf
「非公開情報は、名古屋城天守閣木造復元事業についての市の機関内部における検討に関する情報が記載されており、当該事業はいまだ実施途上であり、現時点では中間的な検討段階にとどまるものです。
当該情報について公開されることが前提となると、当該議論・検討の意見交換に加わる者が、いわれなき非難を避けようとしたり、各々の立場等に拘束されたりすることで、多様かつ自由な意見が現れなくなり、円滑な議論・検討が損なわれるおそれがあります。
したがって、当該情報は、市の機関内部における検討に関する情報であって、公にすることにより、市の率直な意見の交換が不当に損なわれるおそれがあるため、非公開とします。
非公開箇所は、名古屋城天守閣木造復元事業のうち、本市が検討している公募する昇降技術のイメージに関する情報が記載されています。公にすることにより、今後の昇降技術の公募に係る事務の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがあるため、非公開とします。」

名古屋市は21/1/22.23.31に市民向け説明会をネット中継せずに行う予定です。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/2020/12/20201222_1113.html

基本構想案も市民に公開せず、なにが市民向け説明会なのでしょうか。
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※今回の開示で、白黒156枚、カラー199枚、合計11,560円の費用がかかっております。
ぜひともカンパをお願い致します。
http://www.ombnagoya.gr.jp/kannpa.htm
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・決定書と開示文書(名古屋城総合事務所管理活用課分)
 名古屋城総合事務所職員が、名古屋城の件で令和2年9月8日に文化庁を訪問した際の復命書、持参資料
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-200908.pdf

・決定書
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/2101152.pdf
1-1 復命書(令和2年9月18日分)
1-2 名古屋城天守閣整備事業におけるバリアフリー整備の検討状況報告(R2.9.18文化庁への報告)
1-3 西之丸の五番蔵周辺調査の進め方について
2  復命書(令和2年10月1日分)
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-1-2.pdf
3-1 復命書(令和2年11月4日分)
3-2 名古屋城展示収蔵施設外構工事地下遺構き損部分の修復について
3-3 特別史跡名古屋城跡天守閣整備事業基本構想(案)(令和2年10月時点案)、同概要版(案)(令和2年11月4日時点案)
3-4 名古屋城金シャチ特別展覧(仮称)について(令和2年10月22日
 第34回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議資料)
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-3-.pdf
4-1 復命書(令和2年11月10日分)
4-2 重要文化財旧本丸御殿障壁画 保存修理計画の時点修正について
5-1 復命書(令和2年11月10日分)
5-2 重要文化財名古屋城表二の門附属土塀の整備について
5-3 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第37回)配付資料
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-4-5.pdf
5-4 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第38回)配付資料
5-5 名古屋城本丸搦手馬出石垣修復について
6-1 復命書(令和2年11月24日分)
6-2 西之丸展示収蔵施設の外構整備について
6-3 木造天守基礎構造の検討について(令和2年9月25日
 第33回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議資料)
6-4 天守基礎構造検討の考え方について(令和2年10月22日
 第34回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議資料)
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-5-6.pdf 

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20/12/3名古屋城跡全体整備検討会議で傍聴者に配付されなかった「基礎構造検討の考え方」 入手

員に配付した資料、プロジェクタに投影した資料を情報公開請求して入手しました。

・天守台におけるモルタル片の落下について
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-1.pdf
・天守台における石材片の落下について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-2.pdf
・議題(1) 西之丸展示収蔵施設の外構整備について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-3.pdf
・議題(2) 名勝名古屋城二之丸庭園整備計画について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-4.pdf
・議題(3)令和3年度の二之丸庭園の修復整備・発掘調査について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-5.pdf
・報告(2) 木造天守基礎構造検討の考え方について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-6.pdf
・名古屋城内における現状変更許可申請の実績(構成員に配付した資料)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210115-7.pdf
 
特に、「報告(2) 木造天守基礎構造検討の考え方について」は、当初、プロジェクターで基礎構造の図が2つ投影されていましたが、途中で名古屋城総合事務所の職員の指示があり、プロジェクターの投影が消されました。

どうして投影が消されたのか、またどうして資料配付がなかったのかはいまだに不明です。

21/1/14 名古屋城現天守閣 耐震調査報告書を情報公開請求で入手

名古屋市民オンブズマンは、平成22年度に名古屋市が行った、名古屋城現天守閣の耐震調査報告書を情報公開請求で21/1/14に入手しました。参考になれば幸いです。

当時、名古屋市の方針は耐震改修でした。
Is値0.75以上にして、エレベーター改修工事をするのに、大天守閣・小天守閣合計で15億1051万9605円の概算工事費が出ています。(以下資料76ページ目)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210114-1-2-3.pdf
また、名古屋市耐震審査会からは「耐震診断書の内容については審査の結果妥当と認めます」と文書が出ています(以下資料57ページ目)。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210114-1-1.pdf

名古屋市は木造復元の時期どころか、現天守閣の解体すら見通しが立っていません。
耐震改修について、真剣に検討すべきではないでしょうか。

※今回の開示で、白黒2197枚、カラー432枚、合計43,620円の費用がかかっております。
ぜひともカンパをお願い致します。
http://www.ombnagoya.gr.jp/kannpa.htm
---------
・開示決定書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210114.pdf
・【名古屋城大天守閣】構造体劣化調査結果等
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210114-1.pdf
・【名古屋城小天守閣】構造体劣化調査結果等
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210114-2.pdf
・(情報提供資料)名古屋市構造体劣化調査(鉄筋コンクリート造、
 鉄骨鉄筋コンクリート造)作業要領(平成22年度(2010)版)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210114-0.pdf
・【名古屋城大天守閣】耐震診断概要書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210114-1-1.pdf
・【名古屋城大天守閣】耐震診断報告書1
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210114-1-2-1.pdf
・【名古屋城大天守閣】耐震診断報告書2
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210114-1-2-2.pdf
・【名古屋城大天守閣】耐震診断報告書3
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210114-1-2-3.pdf
・【名古屋城小天守閣】耐震診断概要書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210114-2-1.pdf
・【名古屋城小天守閣】耐震診断報告書1
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210114-2-2-1.pdf
・【名古屋城小天守閣】耐震診断報告書2
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210114-2-2-2.pdf
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21/1/8 名古屋市 2021年度予算要求財政局査定に名古屋城木造復元関係予算計上せず

21/1/8に公表された「令和3年度予算要求に対する財政局査定内容の公開及び予算要求(追加等)」に、名古屋城木造復元関連予算は全く付いていませんでした。
https://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000136516.html

天守閣閉館中の魅力向上事業にも、予算要求4200万円のうち、堀の活用に伴う調査費として200万円しか計上されませんでした。

名古屋市は、新型コロナウイルス対策の予算を多数計上しています。

名古屋市が発表した収支見通し(令和2年10月公表)では、市税見込みが令和2年度予算5,979億円のところ、令和3年度は5,539億円と、440億円も減少するとのこと。

今後、2月中旬に発表される予算案(市長案)ではどうなるかわかりませんが、不要不急で、しかも見通しが全くたたない名古屋城木造復元事業に計上する予算はないはずです。

21/1/8 名古屋城全体整備検討会議 現天守解体・木造復元について議題にせず

21/1/8に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第36回)が開催されました。

・21/1/8特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第36回)
 配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210108.pdf

・21/1/8特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第36回)
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210108-1.pdf
 
今回も、あいさつまでしか写真・ビデオは許可されませんでした。

今回は名古屋城天守木造復元事業について議題に上がらず、傍聴者も4人しかいませんでした。

議題
・本丸搦手馬出周辺石垣の修復について
・カヤの下垂枝剪定について
報告
・西之丸の検証発掘調査について

唯一、松雄観光文化交流局長が冒頭のあいさつで以下述べただけです。
「21/1/6に文化庁の文化財第二課長、主任調査官、課長補佐と名古屋市が意見交換をした。
名古屋市が天守閣の木造復元をしていることは文化庁に適宜報告しており、文化庁としても認識しているとのこと。
名古屋市としては、現天守閣解体申請にかかる文化庁からの指摘事項に対する市の考え方は、有識者と詰めて4月早々にも文化庁に提出したいと考えているが、文化庁としては名古屋市から提出があり次第、なるべく早い機会に文化審議会に報告・審議していきたいとのこと。
文化庁としては、名古屋市と今後も密接に連携して、特別史跡の保存活用等を進めていきたい、市の有識者会議にも主任調査官の予定が付けば派遣するなど、引き続き指導・助言をしていきたいとのこと」

終了後の記者会見はありませんでした。
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松雄観光文化交流局長は20/9/11石垣・埋蔵文化財部会で「来年度予算要求のデッドラインは2020年12月-2021年1月」と述べています。

同じ21/1/8に公表された「令和3年度予算要求に対する財政局査定内容の公開及び予算要求(追加等)」にも、名古屋城木造復元関連予算は全く付いていません。
https://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000136516.html

局長は来年度の予算がどうなったかも一言も述べていません。

局長あいさつの中で、「文化庁は、名古屋市が木造復元事業を進めていることは認識している」とだけ述べており、木造復元事業を推進するとも反対するとも述べていません。
木造復元事業に関し、名古屋市は復元の具体的な絵を基本構想という形で文化庁に正式に提出しておらず、それは当然でしょう。

「現天守閣解体申請にかかる文化庁からの指摘事項に対する市の考え方」ですが、名古屋市は4月早々に提出したいと考えているようですが、そもそもまとまるのか、まとまったとして文化庁がそれを受け取るか、また仮に文化庁が受け取ったとしても文化審議会に報告・審議し、すんなり通るかどうか、再度指摘事項がでるのかは不明です。

また、文化庁は「特別史跡の保存活用等を進めていきたい」とだけ述べており、「天守閣木造復元を進めたい」とは一言も述べていません。

そもそも、こんなに頻繁に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議が開催されるのは、木造復元事業を進めるためではなかったでしょうか。
しかしながら、基礎構造を検討する「調整会議」は2020年12月までに開かれることはありませんでした。
今後も「日程を調整中」とするのみです。

実際、名古屋城天守閣木造復元事業はどうなっているのでしょうか。
市の発表を聞いているだけでは全くわかりません。

唯一わかる「全体整備検討会議」でこの状態です。
どうしてネット中継しないのか、いまだにわかりません。

課題は山積み、情報は市民に隠す。
時間だけが過ぎていきますが、近い将来に爆発するでしょう。

21/1/5 20/12/17名古屋城石垣部会で、傍聴者に配付されなかった資料 開示

20/12/17に開催した特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・埋蔵文化財部会(第39回)で傍聴者に配付されなかった資料を名古屋市民オンブズマンが情報公開請求したところ開示されました。

・決定書
 
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210105-1.pdf
・開示文書
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/210105-2.pdf
 ・20/12/17に開催した特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・埋蔵文化財部会(第39回)で、構成員に配付した資料
 (傍聴者に配付された資料を除く)
 ・20/12/17に開催した特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・埋蔵文化財部会(第39回)で、名古屋城総合事務所がプロジェクタに投影した資料
 (傍聴者に配付された資料を除く)

参考になれば幸いです。
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部会構成員にのみ配付した資料を情報公開請求すれば開示するのであれば、はじめから傍聴者にも配付すればよいのに、と毎回思います。

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なお、名古屋城公式ページには、20/12/17配付資料はアップされていません。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/2020/06/20200621_1022.html
(21/1/5現在、20/6/22以降の全体整備検討会議議事録、20/6/18以降の石垣・埋蔵文化物部会議事録は掲載されていません)

名古屋城木造復元 基礎構造を検討する『調整会議』はいまだ開催されず

名古屋城木造天守復元事業の基礎構造を検討するため、天守閣部会と石垣・埋蔵文化財部会の構成員の一部からなる『調整会議』を当初は2020年10月中にも行うと報道がありましたが、21/1/5に名古屋市観光文化交流局名古屋城総合事務所に再々度電話で確認したところ、「基礎構造を検討する調整会議はまだ開催していない。開催日時を調整中」と回答がありました。

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21/1/8(金)13時- 第36回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議が開催されます。
https://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2020/kankobunkakoryu/0000136286.html

しかしながら、議題には名古屋城天守木造復元についてあげられていません。
・本丸搦手馬出周辺石垣の修復について
・カヤの下垂枝剪定について

松雄観光文化交流局長は20/9/11石垣・埋蔵文化財部会で「来年度予算要求のデッドラインは2020年12月-2021年1月」と述べています。

・天守閣木造復元には基礎構造が不可欠。
・以前竹中工務店が提案した基礎構造は「史跡を破壊するおそれ」として、石垣部会と文化庁が見直しを求める
・「史実に忠実」と「安全確保」を両立する新たな基礎構造を検討する『調整会議』はいまだ開催出来ず
・2021年度当初予算要求に名古屋城天守木造復元予算を提案できず
・予算要求のデッドラインは2020年12月-2021年1月
・木材の多くは購入済。保管費用だけで年間1億円

今後の名古屋城はどうあるべきか。大慌てで議論してもうまく結論が出るとは思えません。
新型コロナウイルスの影響で来客者数見込みなど、前提が大幅に狂っています。
また、名古屋市全体の予算も逼迫しています。
名古屋城総合事務所が例年行う市民説明会は、次回2021年1月22日、23日、31日に開催予定ですが、市民説明会の様子はネットで公開されません。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/2020/12/20201222_1113.html
名古屋市はもっと早く、情報を十分に公開した上で市民の意見を十分に聞いておけばよかったのにと思ってなりません。

21/1/4 名古屋城木造復元市民向け説明会の様子はネット中継せず 

名古屋市観光文化交流局名古屋城総合事務所は、21/1/22以降、3回「名古屋城天守閣木造復元 市民向け説明会」を行うと発表しました。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/2020/12/20201222_1113.html

・2021年1月22日(金)午後6時30分から午後8時10分まで
 名東文化小劇場 当日先着150人
 講演者 原 史彦(歴史)「名古屋城天守・櫓・御殿」
・2021年1月23日(土)午後1時30分から午後3時10分まで
 港文化小劇場 当日先着150人
 講演者 二橋 慶太郎(考古)「名古屋城石垣石材の特徴について」 
・2021年1月31日(日)午後1時30分から午後3時10分まで
 西文化小劇場 当日先着150人
 講演者 堀内 亮介(歴史)「名古屋城天守の宝暦大修理について」

なお、「オンライン説明会」を行うとのこと。
 令和3年1月22日(金曜日)午前10時に、名古屋市公式YouTubeチャンネル「まるはっちゅーぶ」1chに動画を掲載します。
 ご都合のよい時間にご覧いただけます。
 名古屋市からの説明(20分程度)
 ナレーター:名古屋おもてなし武将隊 徳川家康
 
名古屋城総合事務所に21/1/5に電話で確認したところ、以下判明しました。
・オンライン説明会は、説明会会場の様子を映すものではない
・説明会会場で使用するパワーポイントを動画化する
・説明会会場と資料は同じ 
・説明会会場でどのように説明を行うかは検討中

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名古屋市は毎年「市民向け説明会」を行ってきていますが、本年度は以前と比べて回数が減少しています。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/
・2017年度開催 6回 659人
・2018年度開催 6回 419人
・2019年度開催 8回 448人

寄附金額も年々減少しています。
2017年度 207,357,485円
2018年度 131,783,050円
2019年度  62,495,813円

2021年度名古屋市予算案は、例年であれば2月中旬に公表されます。(財政局案は1月上旬)
https://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-18-1-0-0-0-0-0.html
しかしながら、現時点では名古屋城木造復元関連の予算案は計上されておらず、松雄観光文化交流局長の「予算スケジュールとして、2020年12月-2021年1月がデッドラインだ」の結論も、市民向け説明会で公表されるかどうかはわかりません。

新型コロナウイルスが全国的に猛威を振るっています。
総額505億円の名古屋城天守閣木造復元事業は、新たな竣工時期どころか、現天守閣解体のめども立っていません。
このまま名古屋城天守閣木造復元事業を進めるべきなのか、それとも別の選択肢があるのか。

大阪市は、いわゆる「大阪都構想」について、YouTube及びZoomを利用したオンライン住民説明会を20/9/30-10/10に実施しました。
https://www.city.osaka.lg.jp/fukushutosuishin/page/0000513383.html

横浜市でも、IR推進に関連し、2021年2-3月に市民向けのオンライン説明会を開催すると報道されました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFB099V10Z01C20A2000000?unlock=1
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/seisaku/torikumi/IR/

大阪市は市民からの質問の様子を動画で公開しています。
横浜市も同様とのこと。

名古屋市は一方的な動画を流して「オンライン説明会」と名乗るようです。
「市民不在」の名古屋城天守木造復元事業に未来はありません。

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今後の予定

・21/1/8(金)午後1時〜 第36回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(名古屋市公館)
・21/1/上旬 2021年度予算財政局案公表
・21/1/14(木)午後6時30分〜 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」月例勉強会(北生涯学習センター)
・21/1/22(金)午後6時30分〜 市民向け説明会(名東文化小劇場)
・21/1/23(土)午後1時30分〜 市民向け説明会(港文化小劇場)
・21/1/31(日)午後1時30分〜 市民向け説明会(西文化小劇場)
・21/2/13(土)午後6時30分〜 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」月例勉強会(北生涯学習センター)
・21/2/15(月)午前11時〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟(WEB会議・非公開)
・21/2/中旬 2021年度予算案公表
・21/2/18(木)〜3/22(月) 名古屋市会2月定例会
・21/2/28(日) 学習会
・21/3中 有識者会議(予定)
・21/4中 文化庁への指摘事項に関する追加情報の提出(予定)
・21/4中 名古屋市長選挙(予定)
・21年度早い段階 天守台石垣の保存方針作成(予定)

20/12/28 名古屋城木造化 河村市長発言「文化庁からとにかく進めましょうと」根拠文書不存在

名古屋市民オンブズマンは、20/12/22に名古屋市に対して名古屋城天守閣木造復元事業に関して河村市長が「文化庁からとにかく進めましょうと」する発言の根拠を情報公開請求したところ、20/12/28に「文書不存在」の決定が出ました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201228-1.pdf

・名古屋城天守閣木造復元事業に関し、
 2020年9月18日名古屋市会本会議
 河村市長発言「文化庁からはとにかく進めましょうと、ただ学者の皆さんとはみんな合意してやっててくださいねと。」の根拠がわかるもの
・名古屋城天守閣木造復元事業に関し、
 2020年12月21日名古屋市長定例記者会見
 河村市長発言「文化庁からは、議会でも答弁しましたように、まあ前へ進めましょうと。ただ、専門家、学者、専門委員の皆さんとは仲良う、仲良うじゃないけど話をちゃんとまとめて進んでくださいねと。」の根拠がわかるもの

公文書がない、ということは、根拠が事実上ないということです。

河村市長は、いつ、文化庁のだれがなんと言ったかはっきり言うべきです。
そうでなければ、市議会の虚偽答弁だけでなく、市民・国民全員に虚偽の説明をしていることになります。

20/12/23 名古屋城情報公開訴訟 弁論準備WEB会議

名古屋城天守閣木造化をめぐり、名古屋市が文化庁訪問時の復命書等の情報を非公開にしたのはおかしいとして、名古屋市民オンブズマンが公開を求めた情報公開訴訟の弁論準備が20/12/23にWEB会議(非公開)で行われました。

非公開文書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200203-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf   
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf

名古屋市代理人は、
@「史資料の収集・調査、史資料の詳細な検討、復元原案の確定、建物の姿・形の決定、復元案の決定、工事内容の具体化に、竹中工務店の専門的なノウハウが記載されているから非公開」
A「長尺大径木の市場が高騰する具体的恐れがあるから非公開」としました。

原告名古屋市民オンブズマンの新海聡弁護士は、以下述べました。
@「最高裁第二小法廷平成23年10月14日判決では、公開により『競争上の地位その他正当な利益が害される蓋然性が客観的に認められる』ことが必要とされている。名古屋市は具体的主張とその合理性の吟味が全く明らかにされていない。また、竹中工務店にノウハウがあったとしても、城の木造による建築という市場そのものが存在しないため、他の城の競合先との関係で、どのように不利に働くかを観念すること事態困難」
A「長尺大径木の需要は情報公開によってだけでなく報道によって需要が予想される性質。情報公開による高騰とは因果関係がない」

次回までに裁判所が論点の表をまとめる予定です。
次回は21/2/15(月)11時半〜WEB会議(非公開)です。

20/12/21 名古屋城木造復元 河村市長 記者会見で、公文書に根拠のない「文化庁からは前へ進めましょうと」を繰り返す

20/12/21に河村たかし名古屋市長定例記者会見が行われました。
・20/12/21 河村たかし名古屋市長定例記者会見(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/201221.pdf

記者から、「今年1年振り返って、市政の最重要課題である名古屋城の木造復元はどうだったか」振り返ってと言われて以下述べました。

 まあお城も、まあこれは名古屋1000年の計ですので、1000年先まで、ぜひ木造天守を、日本のために、世界のためにも残したいということで。まああの、課題というか、文化庁からは、議会でも答弁しましたように、まあ前へ進めましょうと。
 ただ、専門家、学者、専門委員の皆さんとは仲良う、仲良うじゃないけど話をちゃんとまとめて進んでくださいねと。
 
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20/9/18 名古屋市議会 本会議で、河村たかし名古屋市長は「文化庁からはとにかく進めましょうと、ただ学者の皆さんとはみんな合意してやっててくださいねと。」と述べました。

20/9/18 名古屋市議会 本会議(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/200918.pdf 

名古屋市民オンブズマンは、2020年4月25日中日新聞記事に記載された河村たかし名古屋市長の発言「文化庁からも『木造でやりましょう』とはっきり言われた。」の根拠がわかるものを名古屋市に対して情報公開請求したところ、20/5/20に不存在決定が出ました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200520.pdf
過去の名古屋市が公開した資料を見ても、そのようなものは見当たりません。
 
河村市長は、いつ、文化庁のだれがなんと言ったかはっきり言うべきです。
そうでなければ、市議会の虚偽答弁だけでなく、市民・国民全員に虚偽の説明をしていることになります。

何回も述べているように、名古屋城は「学術上の価値が特に高く、我が国文化の象徴たるもの」である特別史跡です。
全国に63件しか特別史跡はありません(令和2年3月10日現在)。

・文化庁 国指定文化財等データベース 史跡名勝天然記念物
 https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/categorylist?register_id=401
・文化庁文化財部記念物課 日本の特別史跡
 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/kinenbutsu/pdf/r1392261_01.pdf

特別史跡は、市長が根拠無くどうこうできるものではそもそもありません。
文化庁の現状変更許可がなければ釘一本打てないとされています。
そこを曖昧にしたまま、スケジュールありきで進めてきた結果が現状だと考えます。

20/12/18 名古屋城き損2件 名古屋市教育委員会と市、文化庁とのやりとり 開示

名古屋市民オンブズマンは、名古屋市と名古屋市教育委員会に対し、2020年10月に発生した名古屋城き損事案について、市教育委員会と文化庁とのやり取りがわかるものを情報公開請求しました。

名古屋市と市教育委員会とのやりとり、市教育委員会と名古屋市、市教育委員会と文化庁については以下開示されました。
名古屋市が市教育委員会とやり取りしたもののうちき損届、文化庁とのやり取りしたもののうち復命書については21/1/15まで期間延長決定がでました。

・2020/12/16 名古屋市
 2020年10月14日に発生した名古屋城天守台モルタル落下について、名古屋市教育委員会とやり取りした中身がわかるもの、資料として天守台レーダー探査中モルタル落下の経緯 
 顛末書(令和2年11月16日付2観名調第34号)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201218-1.pdf

・2020/12/17 名古屋市教育委員会
 き損届、特別史跡名古屋城跡のき損届の遅延に係る顛末書について
 石垣石材片落下の概要、名古屋城石垣石材落下の経緯、名古屋城全体整備検討会議におけるき損事案(石材・モルタル片落下)の報告、打合せ報告書(石垣き損)、打合せ報告書(き損届(石材・モルタル)について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201218-2.pdf
 
・2020/12/17 名古屋市教育委員会
 特別史跡のき損について(特別史跡名古屋城跡 大天守台北面石垣・石材落下)、石垣石材片落下の概要、名古屋城石垣石材落下の経緯、名古屋城全体整備検討会議におけるき損事案(石材・モルタル片落下)の報告
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201218-3.pdf
 
名古屋市への情報公開請求で出てきた、「天守台レーダー探査中モルタル落下の経緯」ですが、通常であれば決裁のはんこが押される場所がなぜか空欄となっています。
この文書がいつ作られたのかも書かれていません。

延長決定通知分の資料を見て考えたいのですが、本件はまだまだ謎が多すぎます。


20/12/17 石垣部会 名古屋城天守台ケーソン部分以外のボーリングを認めず

20/12/17 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・
埋蔵文化財部会(第39回)が開催されました。

・20/12/17 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第39回) 配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201217.pdf 

・20/12/17 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第39回) 
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201217-1.pdf
 
石垣・埋蔵文化財部会構成員の千田嘉博・奈良大学教授は欠席、またオブザーバーの文化庁もいませんでした。

松雄俊憲観光文化交流局長はあいさつの中で、10月に起こした2件の毀損について「名古屋城総合事務所としては毀損事案ではないと認識しているが、いったん毀損届を出すと行政として決めたのなら、法に基づき期限内に提出すべきだったと反省している。
今回は、搦手石垣と天守台ボーリングについて議事にしたが来年度予算に関わることなので、できれば本日決めたい、
次年度から搦手石垣を積み直したいとしました。

今回も、あいさつまでしか写真・ビデオは許可されませんでした。さらに、参考資料は構成員の机上にのみ配布されました。

最初に、天守台北面石垣の石材片とモルタル片の落下について報告がありました。

赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は「石材片とモルタル片について、部会構成員に実物を見せたか」と質問したところ、村木誠・名古屋城調査研究センター
副所長は見せてないと回答しました。
赤羽氏は「実物を見ていただいて、どういうものか認識するのが大事。文化庁に1か月以上連絡していないのはどう考えても不自然。
また、局長の『毀損事案と認識していないが届けを出した』は矛盾する。2件の毀損があってから、石垣部会も全体会議もあったのにそれらに報告がなかった。どうして実物を見せないのか、『認識していないが』の理由を聞きたい」としました。
佐治所長は「現場として、教育委員会文化財保護室と連携して、翌日には毀損届けを出すと決定したが、遅くなったのは事務上のミス。石垣保存方針を早急に作りたいし、文化財保護法に基づく毀損に当たるかの基準を作る」と述べましたが、どうして実物を見せなかったのかの説明はありませんでした。

次に本丸内堀発掘調査について報告がありました。調査結果については次回以降部会で説明するとのこと。

続いて議事に入り、本丸搦手馬出周辺の修復について議論がなされました。
名古屋城総合事務所は、背面盛り土について石灰を混合する方針を示しました。
宮武正登・佐賀大学教授は「オリジナルの土でオリジナルに戻すのが原則伝統的工法では持たない根拠はなにか。あえて石灰を混合する積極的な根拠はを示して欲しい」としましたが、名古屋城総合事務所は「他城郭の事情を照らしながら、何故必要なのか整理したい」と述べるのみ。

次に、天守台ボーリング調査について議論になりました。
目的は、天守台周辺に設置する仮設の影響、現天守閣解体時に地盤が浮き上がる現象の影響、地震時における天守台の挙動とケーソン基礎による石垣への影響、地震時における地震波の作成のためとしました。
5カ所ボーリングを行う予定で、@Aでは大天守ケーソン外部を、Bでは大天守ケーソン内部を、Cでは小天守ケーソン内部を、Dでは小天守ケーソン外部をボーリングする予定としました。

赤羽氏は「どのようにボーリングするのか」と質問したところ、名古屋城総合事務所は「ロータリーボーリングと呼ばれる方法で、ケーソン基礎はダイアモンドカッターでくりぬく予定。振動、湧水や大天守、小天守の現況に影響はないと考える。」としましたが、赤羽氏は「資料に記載が無い。口頭で済まそうというのは悪い」としました。

また、赤羽氏は、「現状変更について、文化庁と打合せをしたか」質問しましたが、名古屋城総合事務所は「細かいことまでは話しをしていないが、ボーリングは話をした」と述べるのみ。
赤羽氏は「文化庁は内諾はされたか」聞きましたが、名古屋城総合事務所は「意思についてふさわしいかわからないが、特段否定はされていないと理解している」としました。

宮武教授は「小天守ケーソン外部をくりぬくDを文化庁は知っているのか」聞きましたが、名古屋城総合事務所は「文化庁はケーソンを打ち抜くとは承知している」としました。
宮武委員は「曖昧にしてはいけない。ケーソンをボーリングすることと、土をボーリングすることは話が違う。@について、どうしてこの位置か説明が出来ないでしょう?」としたところ、名古屋城総合事務所は「ケーソン基礎を入れるときウォータージェットを使った。昔の地層が残っていない可能性もある。今回の目的は90m掘って、PS検層をしたい。きれいなものがあれば試料を採取したい」としました。

宮武教授は「説得力が無い。『北面石垣のハラミを分析するためにここを選んだ』のか?」としましたが、名古屋城総合事務所は「地下一階は半分は機械室。ボーリング調査できるところと出来ないところがある」とするのみ。

座長の北垣聰一郎・石川県金沢城調査研究所名誉所長は「そういういい方がおかしい。名古屋市は、考え方で『文化財である天守台石垣』が知らないうちに消えている。天守台石垣の保存を前提としたうえで、が、だんだん穴をあけるため何かいい方法がないかな?に見える。ケーソンの外側は特別史跡の遺跡なので、触れない。あらたにボーリングを打ち込むのは文化庁が認めるか?」としました。

宮武教授は「上に何かあってボーリングがやれないというのならやるなということ。機械室があってボーリング出来ないのならやるなということ。@ADはケーソンをくりぬいていない。それが文化財を守るためなら文化庁は認めるが、今の説明は違う。一般的に、標準貫入試験は経年変化を調査するため、その後もモニタリングをする。それは考えているか?」としましたが、名古屋城総合事務所は考えていないとのこと。

北垣座長は「部会の考え方がお示しできたと思う」としました。

本日も記者会見はありませんでした。

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名古屋城総合事務所は、文化庁に対して、どこをどうボーリング調査するかもしっかり伝えていないばかりか、石垣・埋蔵文化財部会に対しても、文化庁がどのように考えているかもきちんと伝えていませんでした。

石垣・埋蔵文化財部会構成員が言うとおり、ケーソンの外側は特別史跡の遺構です。

20/12/3特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第35回)でオブザーバーである山下信一郎・文化庁文化財第二課主任文化財調査官は「がわの石垣だけでなく、栗石、ケーソンでかなり痛められているが盛り土が残存しているのではないかと思っている。そういったことを含めた総体としての天守台の遺構といったものの保全・保存が特別史跡として大事だと考えている。必要な分は修復していただくことは当然だと思っているが、新たな改変がなるべくないように、という形で意見交換させていただいた」と述べています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201203-1.pdf

これは、新たな基礎構造だけでなく、ケーソン以外のボーリングにも当然関係してくると考えます。

20/10/22 名古屋城全体整備検討会議は、天守台ボーリング調査について以下述べています。
「名古屋城総合事務所は、解体に伴う仮設物、現天守解体した際のリバウンドの影響、地震時のケーソンの影響を詳細に調査するため現天守閣の地下の天守台のボーリング調査を行うとしました。以前天守閣部会で了承されているので、全体整備検討会議で了承を得られたら、石垣・埋蔵文化財部会で了承を得たいとしました。」
今回、石垣・埋蔵文化財部会で天守台ボーリング調査について了承を得られなかったため、当然来年度予算も要求できないことになります。

また、今回は議題としてはあげられませんでしたが、木造天守基礎構造の検討について、20/9/25に記載のあった「文化財である天守台石垣」が、20/10/22には「天守台石垣」となっていたことについて、石垣部会構成員は激怒しています。
・20/9/25 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第33回)配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200925.pdf
・20/10/22特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第34回)配付資料 資料3
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201022.pdf

今回、木造天守基礎構造の検討について議題になかったのは意外でした。
松雄局長は、来年度予算のデッドラインは2020年12月末-2021年1月と言っていました。
いまだに現天守解体予算も、木造復元天守予算も提案できる状況にありません。
天守台ボーリング調査についても、今回の部会では石垣部会は認めませんでした。
文化庁にすらはっきり説明していないようです。

名古屋城総合事務所は、いつまで同じことを繰り返すのでしょうか。
すべては、「無理なスケジュールありき」で進めているからではないかと思います。
無理なスケジュールを名古屋城総合事務所に強いている河村市長は、今何を考えているのでしょう。

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混迷が続く名古屋城木造復元事業 会議は続くが事業は進まず

2022年末の竣工を断念した名古屋城天守閣木造復元事業だが、いまだに新たな竣工時期の目処がたたないばかりか、現天守閣解体の目処もたっておらず、さらに名古屋城総合事務所は新たな毀損隠ぺいと取られかねないことも行っており、事業は全く進んでいない。

大きな問題点は5点


 膠着状況に陥った理由としては5点あると考える。
@木造復元天守と穴蔵石垣が接する「基礎構造」が決まっていない
A解体仮施設設置予定場所の調査が終わっていない
Bバリアフリーが決まっていない
C市長が竣工時期について固執
D度重なる毀損事故や竣工時期遵守のため職員が疲弊

石垣部会「『はじめから穴蔵石垣解体ありき』はまずい」

 20/6/18に開催された特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第35回)に、天守閣整備事業の「新たな工程」の案が示された。
石垣部会構成員の宮武正登・佐賀大学教授は「工程案に『穴蔵石垣の解体』とある。解体するための発掘調査を謳っており、下の部分を守るという議論に立っていない。解体出来るかどうかはこれからだ。だいぶん傷みが酷いのは承知しているが、調査してもいないからわからない」 とした。
 座長の北垣聰一郎・石川県金沢城調査研究所名誉所長は「以前から、特別史跡の本質的価値は石垣にあると言ってきた。それを保全するためにはどういう手立てがあるか考えている。現在、上に建物をつくるという案が出ているが、現在残っている石垣にうまく乗るのかどうかはきちんと議論していない」とした。

局長が石垣部会に懇願も「全体会議で議論を」

20/9/11に石垣・埋蔵文化財部会(37回)が行われた。
「ご相談」ということで、現天守閣解体申請に対する文化庁からの指摘事項等への対応について、松雄観光文化交流局長から説明があった。「現在予算編成の時期で、名古屋城木造復元、石垣調査についてはどうしても来年度予算に計上したい。しかしながら、新型コロナウイルスの影響で、来年度の予算は極めて厳しい。市長の査定があるが、石垣・埋蔵文化財部会の合意を得て、市長に『どうしても木造復元をやりたい』と強く言いたい。
 今後石垣・埋蔵物文化財部会の先生と議論したいが、事業が進まないということをどうしても避けたい。
 予算スケジュールとして、2020年12月-2021年1月に赤線を引いたが、そこがデッドラインだ。非常にタイトなスケジュールであることは重々承知しているが確実に進めたい」とした。
 北垣座長は「こちらとしては、『そうなんですか?』としか言いようがない。 石垣・埋蔵文化財部会に相談していただいても、今回は報告いただいたということであろう。まずは全体整備検討会議で審議していただいて、我々はそのあと審議する」と述べた。

基礎構造は部会をまたぐ「調整会議」で検討へ いまだ開催されず

 20/9/25に全体整備検討会議(第33回)が行われた。
 名古屋城総合事務所保存整備室の荒井敦徳主幹は「竹中工務店のプロポーザル時の技術提案は跳ね出し工法だった。しかし、穴蔵石垣、外部石垣を取り外す形で施工するので、石垣部会から、『現在の遺構の毀損を前提としており、認められるものではない』とされた。文化庁からも、『穴蔵石垣については、遺構が残っていることを前提に検討を』と言われている。現在、竹中とともに基礎構造検討中。
 現在の石垣は、天守焼失時に劣化しており、荷重をかけられない。
・天守台石垣に荷重をかけず、遺構の保存を前提としたうえで史実に忠実な復元を行う方針
・例えば、現代工法による構造加工を付加するとか、木造架構の一部を現代工法に置き換えるとか。
・有識者に諮って基礎構造を決定する。調整会議を設置して意見をいただくことを想定。」
 座長の瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授は「調整会議は設置する方向で行きたいが、内容が未成熟なので調べてから」とした。
 しかし、11月末時点でいまだに調整会議は開催されていない。

自民市議「2028年を外してはどうか」

 20/10/7 名古屋市議会経済水道委員会が開催された。
 渡辺義郎市議(自民・北区)は今後のスケジュールについて質問し、荒川主幹は「2021年4月に、現天守閣の現状変更許可申請に対する文化庁からの指摘事項に回答する予定。仮に文化庁から許可が出るとすると解体の許可となるが、ただ、文化庁からは解体と復元は一体ではないか、と言われているため、名古屋市は復元の具体的な絵を基本構想という形で提出し、許可が出るなら解体だけが出ることはないと思う。また、天守台石垣修復などは、その後、来年度早々に石垣の保存方針をたてて修復を行いたいと考えている。2021年文化庁に回答するもので、すぐに工事に着手っていうことはないと考える」とした。
 渡辺市議は「それなら、2028年にこだわりすぎると問題が出るため、僕はそれを外したらどうだ。文化庁の許可が出て、全てを整えてどっから言われてもいいとなってから着手しなくちゃいけない俺は外してもいいと思うよ。少々こだわりすぎるといつまで経ってもできんぞ。」と述べた。

石垣裏モルタル落下等 市議指摘後文化庁に毀損届提出

 20/11/27に開催された名古屋市議会本会議で、自民党の浅井正仁市議が、20/10/14に発生した名古屋城石垣裏にあるモルタル落下に伴う毀損届が、法定の10日以内ではなく、浅井市議が指摘した後にようやく文化庁に提出されたと述べた。
浅井市議は、「モルタルの一部が落下したことが問題。劣化の激しい石垣があることも驚異。明るみにでれば、文化庁や石垣部会からモルタル調査や石垣劣化の程度が話題となり、今後のスケジュールに大きく影響すると思う。
 万が一スケジュールが遅れないように毀損を隠蔽したとしたら、市長に本質的な問題を伝えないまま、すべての責任を市長が負うことなってしまう。
 5月の文化審議会を死守するといった発言が職員にどれだけプレッシャーになっているのか考えていただきたい。名古屋城の職員が先の見えない迷走と想像できない業務量に皆疲れ切っている。
 早急に解体申請を取り下げて必要な書類が整った後に解体申請と復元申請をセットにして、文化審議会に議題を提出すべき」と述べた。

情報公開訴訟「防災拠点位置を非公開にするのは、警察署の場所を非公開にする理由と同じか?」

名古屋城天守閣木造化をめぐり、名古屋市が文化庁訪問時の復命書等の情報を非公開にしたのはおかしいとして、名古屋市民オンブズマンが公開を求めた情報公開訴訟の弁論準備が20/6/23に電話会議(非公開)で行われた。
原告名古屋市民オンブズマンの新海聡弁護士は「名古屋市が防災センターの場所を黒塗りにするという理屈は、『消防と治安の中心』だからという。防災センターは、街で言うところの警察署と消防署にあたるところだ。名古屋市は、警察署と消防署の場所を地図で黒塗りする、という理屈と同じではないか」とし、裁判長も「そういうことですか」とした。
 市代理人は「新幹線の運行センターや、県警の交通センターみたいなところ」とした。

基本設計費の返還等を求める住民訴訟 敗訴

 「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」が原告となった、名古屋城天守閣木造復元事業基本設計費の返還等を求める住民訴訟の判決が20/11/5に名古屋地裁で言い渡され、名古屋地裁民事9部は、公金の支出の差止を却下し、その他を棄却した。
https://drive.google.com/file/d/1dc9FBR5-tDA5egPW9BF9ZnU6tdETxIQo/view
 裁判所は以下判断した。
・要求水準書及び技術提案書が基本設計契約の内容となるものではない
・基本設計契約上、竹中工務店は名古屋市に対して、文化庁に提出すべき基本計画書及び申請書類を提出する義務を負うとはできない。
・本件事業につき名古屋市の裁量権の範囲の逸脱またはその濫用があるとは言えない。
・名古屋市は建築審査会の同意を得て建築を行うことを予定しており、実現不可能であるとはうかがわれない。
 原告の森晃氏は「裁判所が実態を認めなかったことに不満が残る。いまだに文化庁復元検討委員会の審査も受理されておらず、司法が文書主義を否定するものであり、司法自身の自己否定だと感じる。今も使われる見込みも不明な木材保管費がかかっており、実現の見通しも立たない木造化よりも、現天守保護を優先すべきだと訴える。」として、控訴の意向を表明した。

市議「文化庁文書に『40年の寿命』記載なし」

 20/11/30に開催された名古屋市議会本会議で、共産党の江上博之市議が、「2020年6月に文化庁が発表した文書には、『再アルカリ化など、延命策によって、耐震補強を行えば、相当年数維持できることが可能』と言っている。2016年名古屋市アンケートでは、『現天守閣の耐震改修工事について、おおむね40年の寿命と記述』があるが、上記文化庁文書には記述はない」と追及した。
松雄観光文化交流局長は「コンクリートの寿命を概ね40年としたのは平成22年度の耐震診断と共に実施した構造体劣化調査の結果に基づいたもの。耐震改修の実施の有無に関わらず、天守閣のコンクリートの中性化の進行度合いと、コンクリート内部の鉄筋の腐食、さびの状況から判断した」とした。

木材保管期間を21年3月まで延長 年1億円

 名古屋市は20/3/26に木材製材に関する契約書を変更し、2020年6月末までだった木材保管費を2021年3月末まで延長した。年間保管費は1億円。

市議会6月9月11月補正に予算計上せず

 名古屋市は、新型コロナウイルス対策のための補正予算を6月、9月、11月議会に提出したが、その中には名古屋城木造復元事業に関しては1つも入っていなかった。
 さらに、令和3年度当初予算の予算要求内容の公開にも入っていない。

局長「来年度予算要求のデッドラインは2020年12月-2021年1月」

20/9/11に松雄観光文化交流局長が言ったように、来年度予算要求のデッドラインは2020年12月-2021年1月です。様々な問題点は解決しておらず、とても2028年に竣工できるとは思えない。
 そうであるならば、大慌てで予算を通すよりも、問題点を広く市民に共有して、今後どのような名古屋城にしていったらよいのか、市民に意見を聞いてはどうか。
 名古屋城総合事務所職員は、締め切りに追われて能力を発揮し切れていないように思える。それに伴い、毀損事故や隠ぺいとも取られかねない対応をしている。
 なお「全責任は私が取る」と2015/8/24に河村市長は名古屋市市民経済局長に指示書を出している。http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf
2021年1月に、名古屋城の現状の市民説明会が予定されているとのこと。残念ながら、市民の名古屋城に関する関心は年々低下しているように思える。
 市民が市民説明会に積極的に参加し、市民の生の声を伝えよう。

20/12/7 名古屋城木造化 市議会委員会で減税議員に委員間討議

20/12/7に名古屋市議会経済水道委員会で、名古屋城の毀損事故報告、二之丸庭園整備計画案、木造天守閣復元に係る進捗状況について所管事務調査が行われました。

・20/12/7 名古屋市観光文化交流局
 経済水道委員会説明資料
 特別史跡名古屋城跡西之丸き損地点の調査と修復について
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201207-1.pdf
・2020年10月 名古屋城総合事務所
 特別史跡名古屋城跡西之丸き損地点の調査と修復
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201207-2.pdf
・20/12/7 名古屋市観光文化交流局
 経済水道委員会説明資料
 名勝名古屋城跡二之丸庭園整備計画(案)について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201207-3.pdf
・20/12/7 名古屋市観光文化交流局
 経済水道委員会説明資料
 名古屋城天守閣整備事業に係る進捗状況について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201207-4.pdf
・20/12/7 名古屋市観光文化交流局
 経済水道委員会資料
 天守台北面石垣における石材片及びモルタル片の落下について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201207-5.pdf

20/12/7 名古屋市議会経済水道委員会(名古屋城関連部分)
名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201207-6.pdf

毀損について報告があった後、二の丸庭園整備計画案について説明と質疑がありました。
鈴木保存整備室長は「6期約20年から30年にわたる長い計画で、工事費の算出は難しい。およそ17億〜20億円」と述べました。

その後、名古屋城天守閣整備事業に係る進捗状況について説明のあと、質疑がありました。
小出昭司(自民・中村区)市議が「すでに購入した木材はいくらか。」と質問し、荒井主幹は「契約額が約95億。昨年度までで約35億円を支出済。2022年12月までと契約している。」としました。
小出市議は「市議会本会議の議決の要望事項として、現状変更許可が下りてから木材を購入するよう要望していたが」と質問したところ、荒井主幹は「木材を調達できないとこの事業実現が非常に難しくなる。もともと当初の工程に沿った形で木材を調達していかないと一旦調達を止めると二度と集め得られなくなる可能性もあるということで、事業の実現にも非常に影響があるので工程に沿った形で契約した」としました。
小出市議は「2028年までに延びることによる木材劣化はどう読むか」と質問したところ、荒井主幹は「工期が延びても木材は十分使えると思う。」としました。

続いて、委員間討議が行われました。

小出市議が浅井康正(減税・名東区)市議に対し、現在日本の現状に対する考え方を聞きたいとし、浅井市議は「多くの市民が早く作って欲しいと願っていると思う。文化庁の許可がいただけるかどうかが一番大きな問題点。一刻も早く木造復元をして頂ければ」としました。
小出市議は「文化庁の問題でどうすればよいか」と質問し、浅井市議は「会派の代表は文化庁に丁寧に説明し、理解を得るようしっかり協議を重ねると言っている。木造復元によって石垣に影響を与えないというのは大きな課題。石垣部会の意見を踏まえて、しっかりやっていただきたい」と述べました。
小出市議は「自分のところが責任を取るようなスタンスの言葉が全く出てこない。減税日本としての意思を示して欲しい。一刻も早く作るとはどういうプロセスをへたらよいのか」としましたが、浅井市議は「文化庁の許可をえることだと思う」と述べるのみ。
小出市議は「当初2020年、次に2022年これで2028年と2回延びた。大きな予算を使っているがどう考えるか」としたところ、浅井市議は「史跡を戻すには必要経費だと思う。505億の中でやりえるという答弁があった気がする。スムーズに行けたらよかったという感想を持つ。」としました。
小出市議は「河村市長は平成27年8月24日書面で『全責任は私が取るので全力で取り組まれたい』とある。どう思うか」としましたが、浅井市議は「審議中なので、責任に関する発言は市長がお答えになることと思う」と述べるのみ。

江上博之(共産・中川区)市議は「2016年アンケートでは、2020年までにが約20%、期限を定めず木造復元が約40%、耐震補強が約26%だった。立ち止まって市民の声を聞けと我々の立場ははっきりしているが、多くの市民が望んでいる根拠はなにか」と質問し、浅井市議は「河村市長が市長公約として木造復元するとしたため」と
述べました。
江上市議は「耐震補強について、40年しか持たないという根拠はなにか」としましたが、浅井市議は「国宝第1号の名古屋城を本物復元する意味からすると議論がかみ合わない」としました。

さわだ晃一(公明・西区)市議は「浅井市議で市議会議事録を検索しても、名古屋城では1つも出てこない。市長のためになる質問を個人として行われない心境が
理解できない。」としたところ、浅井市議は「本会議で個人質問で名古屋城を取り上げたことはない。やっぱり国宝第1号。名古屋城で特化する人もいたので、勝手に
お願いしていた。反省する」としました。
さわだ市議は「熱心に質問作るに当たって当局と一生懸命打合せをしながら質問を作っている。当局の疲弊を憂う。市長は『税金で食ってるのは極楽だ』と言うが、浅井市議個人はどう思う」としましたが、浅井市議は「お答えできない」とするのみ。

渡辺義郎(自民・北区)市議は「天守閣を早く作らないかんという気持ちは一緒。なんで遅れているのか。」としたところ、浅井市議は「市長の強い思いで2020年にした。石垣保存、保護について石垣部会には相当の相違があった。市長も石垣部会と向き合っていなかったという事実もある。」としました。
渡辺市議は「そう思ったら、党の代表の市長に進言しないといけない。なぜ言わなかったのか。僕は2028年にはできんと見ている。庭園は30年。石垣はしっかりしようと思ったら50年くらいできない。」と延べ、浅井市議は「石垣部会に向き合ってほしいという進言はした。」としました。

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名古屋城問題で珍しく委員間討議がなされました。
減税日本市議の、勉強不足と解決提示能力のなさ、市長への進言のなさがよくわかってとてもよかったと思います。

しかしながら、委員間討議は減税日本だけにするものではないはずです。
・名古屋市議会基本条例
https://www1.g-reiki.net/city.nagoya/reiki_honbun/i502RG00001202.html#e000000229
第11条 委員会は、資料等を積極的に公開し、議案等の審査及びその所管に属する事務の調査の充実を図り、委員間の討議も行い、その経過や結果を本会議において的確に委員長が報告し、その機能を十分に発揮する
2 委員会は、市政の課題に適切かつ迅速に対応するため、調査を行うとともに、政策立案及び政策提言を行う。

自民党の渡辺市議は「僕は2028年にはできんと見ている」と述べました。
そうであれば、市議会として果たして今後何が出来るのか。各会派に対して問題提起し、討議をしてもよかったのではないでしょうか。

20/9/11に松雄観光文化交流局長は「予算スケジュールとして、今年12月-来年1月に赤線を引いたが、そこがデッドライン」と述べています。
https://ombuds.exblog.jp/28241688/

12月も実質あと20日。問題解決能力がない市長と減税日本。
無茶な過密スケジュールに追われててんてこ舞いな事務局。
市議会は、自分たちの本来の力に気付いていないのかもしれません。

19/9/2大村愛知県知事は「国、文化庁の許可が下りるめどもないのに100億円の木材を調達して買ってしまった」「どういう経過をたどって何が起こってこういう事態になったのかという事実関係をしっかり検証して、そして、その事実関係を情報公開をしていただきたい」としています。
https://www.pref.aichi.jp/koho/kaiken/2019/09.02.html#4

20/11/30 名古屋城木造化 名古屋市議「文化庁文書に『40年の寿命』と記載なし」 

20/11/30に開催された名古屋市議会本会議で、共産党の江上博之市議が、「2020年6月に文化庁が発表した文書には、『再アルカリ化など、延命策によって、耐震補強を行えば、相当年数維持できることが可能』と言っている。
2016年名古屋市アンケートでは、『現天守閣の耐震改修工事について、おおむね40年の寿命と記述』があるが、上記文化庁文書には記述はない」と追及しました。

20/11/30 名古屋市議会本会議 文字起こし(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201130.pdf

・令和2年6月 史跡等における歴史的建造物の復元の在り方に関するワーキンググループ
 鉄筋コンクリート造天守閣の老朽化への対応について(取りまとめ)
 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kondankaito/shiseki_working/roukyuka_taiou/pdf/92335501_01.pdf

・令和2年4月17日 文化審議会文化財分科会決定
 史跡等における歴史的建造物の復元等に関する基準
 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/pdf/92199502_01.pdf
 
松雄観光文化交流局長は「コンクリートの寿命を概ね40年としたのは平成22年度の耐震診断と共に実施した構造体劣化調査の結果に基づいたもの。耐震改修の実施の有無に関わらず、天守閣のコンクリートの中性化の進行度合いと、コンクリート内部の鉄筋の腐食、さびの状況から判断した」としました。

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令和2年6月のワーキンググループによる「取りまとめ」では、「RC造天守の建築物については、木造か延命化のどちらが史跡等の本質的価値に資するかを検討したうえで、今後木造による再現の可能性を模索するなど、個別の史跡等の事情により様々な整備方策を執ることが考えられる」「史跡等に所在する老朽化するRC造天守等は、今後、木造による再現の可能性の模索や長寿命化措置など、個別の史跡等の事情により様々な整備方策を執ることが考えられる」と述べています。

名古屋城木造復元が行き詰まっている現在、耐震診断や構造体劣化調査の結果を全て公開した上で、あらためて木造か延命化のどちらが史跡等の本質的価値に資するかを検討する時期に来たのではないでしょうか。

20/12/3 名古屋城木造復元基礎構造 文化庁「これ以上遺構を新たに傷を付けないで考えるのが原則」

20/12/3に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第35回)が開催されました。

・20/12/3特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第35回)
 配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201203.pdf

・20/12/3特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第35回)
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201203-1.pdf
 
今回も、あいさつまでしか写真・ビデオは許可されませんでした。

議事としては、以下3つが挙げられていました。
・西之丸展示収蔵施設の外構整備について
・名勝名古屋城二之丸庭園整備計画について
・令和3年度の二之丸庭園の修復整備・発掘調査について
しかしながら、当日になって以下2点が「報告」とされました。
(1)き損地点等の追加調査について
(2)木造天守基礎構造検討の考え方について

村木誠・名古屋城調査研究センター副センター長はき損地点等の追加調査について、資料4を示しながら説明しました。
しかし、「来年1月以降の全体整備検討会議で結果が出てくる」として、調査結果は報告しませんでした。

次に、木造天守基礎構造検討の考え方について、配付資料無しで名古屋城総合事務所の担当者が説明しました。
当初、プロジェクターで基礎構造の図が2つ投影されていましたが、途中で名古屋城総合事務所の職員の指示があり、プロジェクターの投影が消されました。

名古屋城総合事務所は以下述べました。
「9月、10月に全体整備検討会議でご議論・ご了解いただいた木造天守基礎構造検討の考え方について、文化庁に赴いて現状を報告して意見を頂いた。
『観覧者の安全確保については、文化庁が定める復元の基準にも定めがあり、配慮することは当然のこととして、遺構の保存を前提とするということに十分配慮していただきたい。
天守台は築石だけでなく、栗石、背面土で構成されるものであり、現在の天守台は江戸期から姿を残す遺構であるが、戦後天守再建時にケーソン基礎をうつなど、手が加えられた事実がある。
もうこれ以上天守を痛めることがないような基礎構造とすることを前提としていただきたい。』
今後、調整会議で様々な角度からご意見をお聞きしながら議論を進めていく。全体整備検討会議、関係部会にも適宜説明したいと考えている」
 
構成員の赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は
「上記について資料がないのか。ペーパーでいつ出されるのか。ペーパーで議論の根拠とすべき」としましたが、名古屋城総合事務所は「本日資料はない。現在調整会議を調整しており、今後全体整備検討会議に、資料と合わせて報告したい。」と述べるだけでした。

赤羽氏は「文化庁に報告してアドバイスいただいたとのことだが、木造復元は、文化庁が決めている『復元』なのか『復元的整備』なのか。名古屋市と文化庁にそれぞれ聞きたい」としました。
名古屋城総合事務所「文化庁からは『木造復元については、残された資料が豊富で文化財として石垣が残っているということもあり『復元』で考えている。文化庁とは今後相談したい」としました。
オブザーバーである山下信一郎・文化庁文化財第二課主任文化財調査官は以下述べました。
「復元の具体的なことについては、名古屋市から正式に申請等があるわけではない。
 現在、既存の天守解体についていただいたものについて、さらにご検討いただいている状況。
 ただ、現状は名古屋市は『復元』で考えていると承知している。
 基礎構造の考え方についても名古屋市から話を聞いたが、一般論として、『復元』にしろ『復元的整備』にしろ、建てる建物なので人命、安全確保は当然。
 それから、現存する遺構は、現代の我々があらたに傷つけることはないということで考えていくというのが大きな原則。
 人命優先は熊本震災での熊本城を検討しているが、その通り。
 復元全体のコンセプト。基礎構造に特化して人命優先では少し無いのではないか。
 もっと大きな次元においての基本的な考え方ではないかと名古屋市に伝えた。
 また、既存の天守台については、石垣の上の部分が戦災やRC復元の際に上野部分が改変を受けている。
 ただ、天守の遺構について、天守台として私どもは考えている。
 がわの石垣だけでなく、栗石、ケーソンでかなり痛められているが盛り土が残存しているのではないかと思っている。
 そういったことを含めた総体としての天守台の遺構といったものの保全・保存が特別史跡として大事だと考えている。
 必要な分は修復していただくことは当然だと思っているが、新たな改変がなるべくないように、という形で意見交換させていただいた」

続いて、その他として、20/10/9-11に発生した天守台石垣石材落下と、20/10/12に発生した天守台内部モルタル落下について報告がありました。
佐治独歩名古屋城総合事務所所長は「毀損再発防止策に従い、速やかに対応して、毀損届を提出することを決めたが、法定の10日を大幅に過ぎてから文化庁に提出した。
市議会本会議でも指摘があり、事実関係を含め調査中で、調査結果がまとまり次第報告したい。
写真をプロジェクターで示す」としました。

赤羽氏は「前回の全体整備検討会議の前に落下が起こったが報告がない。落ちたものをここに持ってきて示すのが本来のあり方。
全体整備検討会議そのものをスポイルするものと考えざるを得ない。
毀損再発防止策が作られておりながら、毀損届が1ヶ月以上遅れるとは信じられない。隠さず提示頂き、議論の材料を提示して頂きたい。」としました。

小濱氏は「石が崩れたのなら原因をはっきりさせて欲しい。今後も天守の石垣が崩れる可能性もある。対策を考えて欲しい」としたところ、村木副所長は「現況調査を行っており、劣化していることが判明している。調査した成果を反映させて保全の方針を示したい」としました。

麓和善・名古屋工業大学大学院教授は「大きさにかかわらずすべて毀損届けを出す必要があるのか。基本的な方針はどこか」と質問し、山下主任文化財調査官は「相対的なものなので文化庁に相談して欲しいが、その前に管理者が考えて欲しい」としました。

終了後記者会見はありませんでした。

終了後、名古屋城バリアフリー担当者に「国際コンペは開始されたか」と質問したところ、「現時点では開始していない。開始する際は何らかの形で報告・公表したい」と回答しました。

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木造復元に欠かせない基礎構造について、文化庁は「これ以上遺構を新たに傷を付けないで考えるのが原則」と明言しました。
石垣・埋蔵文化財部会と天守閣部会で構成するという「調整会議」で新たな基礎構造を検討するようですが、果たして遺構を新たに傷をつけないような基礎構造が提案できるのでしょうか。

全体整備検討会議の委員にも、文化庁とのやり取りを文字で配付しない。
毀損届も法定の10日を大幅に遅れて提出する。
新たな基礎構造検討プロジェクターも隠す。

木造復元以前の問題です。
このような情報非公開体質の名古屋城総合事務所に、木造復元に関わる資格はないと思います。

20/11/27 自民名古屋市議「名古屋城石垣裏モルタル落下毀損 市が隠ぺいしたら市長が責任を負うことに」

20/11/27に開催された名古屋市議会本会議で、自民党の浅井正仁市議が、20/10/14に発生した名古屋城石垣裏にあるモルタル落下に伴う毀損届が、法定の10日以内ではなく、浅井市議が指摘した後にようやく文化庁に提出されたと述べました。

20/11/27 名古屋市議会本会議 文字起こし(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201127.pdf

文字起こしから以下まとめました(すべて2020年)。

10/9  石垣劣化により崩れる
10/14  モルタル毀損
10/15  教育委員会文化財保護室が、名古屋城総合事務所に毀損届の提出を指示
    その後8回程度催促
11/3  浅井市議に情報提供
11/6  ある人が名古屋城総合事務所に問合せ 「毀損に心当たりはないがモルタルが落ちた」と回答
○   名古屋城総合事務所は浅井市議に「モルタルが落ちたと文化財保護室に報告したが、文化庁に毀損届を出したかは把握していない」
11/10  名古屋城総合事務所が毀損届作成し、文化財保護室に提出    
11/11 文化財保護室長が申達書を作成
11/16  文化庁にモルタルの件で電話で一報を入れる
    教育長が新たな毀損を把握
    顛末書の作成日
11/17  モルタルの件の毀損届を文化庁に郵送
11/19  市長がモルタルの件の報告を受ける
    広沢副市長が浅井市議から電話でモルタルの件の報告を受ける
   
浅井市議は「市長も教育庁も一ヶ月以上全く知らされていなかったのは組織として大きな問題」としましたが、広沢副市長は「1週間ほど前に浅井市議から電話で聞くまで本件の存在を把握していなかった。全容を把握できていないため、全てを明確にお答えすることはできない」と述べるのみ。
浅井市議は、「モルタルの一部が落下したことが問題。劣化の激しい石垣があることも驚異。明るみにでれば、文化庁や石垣部会からモルタル調査や石垣劣化の程度が話題となり、今後のスケジュールに大きく影響すると思う。
万が一万一スケジュールが遅れないように毀損を隠蔽したとしたら、市長に本質的な問題を伝えないまま、すべての責任を市長が負うことなってしまう。
観光文化交流局長、市民の大切な税金を使って議会との付帯決議を無視して100億の木材を買ってしまった状態で木造復元を進めているという自覚をお持ちいただきたい。
5月の文化審議会を死守するといった発言が職員にどれだけプレッシャーになっているのか考えていただきたい。名古屋城の職員が先の見えない迷走と想像できない業務量に皆疲れ切っている。
あなたが5月の文化審議会において解体申請を取り下げるきっかけにしたいと考えていることは手に取るように私はわかりますが、解体申請の取り下げは今でもできる。早急に解体申請を取り下げて必要な書類が整った後に解体申請と復元申請をセットにして、文化審議会に議題を提出すべき。」と述べました。

また、浅井市議は「復元か、復元的整備か」と質問したところ、河村たかし名古屋市長は「復元しか考えていない」と述べました。

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特別史跡名古屋城は、「釘一本うつにも文化庁の現状変更許可申請が必要」と言われます。
モルタルが落下したことについての文化庁への毀損届提出は当然ですが、判断に迷えば文化庁に聞けばよいことは浅井市議も述べています。
名古屋市は2021年5月の文化審議会になんとしても間に合わせたいようですが、竹中工務店が以前提案した跳ね出し架構に代わる基礎構造も目処がたたず、各種石垣調査もまだまだあり、文化庁からの指摘事項への回答もできておらず、バリアフリーに関する新技術国際公募もまだ出来ていません。
どう考えても無理があるスケジュールを最優先にするあまり「情報の隠ぺい」をしたとしたら、「市民のための名古屋城」とは真逆ではないでしょうか。
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20/11/20 名古屋市 2021年度予算要求に名古屋城木造復元関係予算計上せず

名古屋市は20/11/20に「予算編成の透明性の確保と市民意見の予算への反映に関する条例」に基づき「令和3年度予算要求内容の公開」を行いました。
https://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000134782.html
20/11/20(金)から20/12/21(月)まで意見募集中です。

2020年度も、意見募集時には名古屋城木造復元関係予算計上していませんでしたが、20/2/12に名古屋市令和2年度当初予算が公表された際、いきなり名古屋城木材保管費1億円などが計上されていました。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000122696.html
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-17-1-8-2-0-0-0.html

名古屋城天守閣の木造復元 6億7740万9千円
 天守閣の整備      2億4507万4千円
  実施設計         8900万  円
  設計監理等支援業務委託  1300万  円
  主架構木材の保管費  1億     円
  発掘調査等        4307万4千円
 昇降に関する新技術の公募1億3168万9千円
 木造復元に向けた機運醸成  2470万  円
 基金の積立       1億     円
 事務費等        1億7594万6千円 
 
20/9/11に松雄観光文化交流局長は「予算スケジュールとして、今年12月-来年1月に赤線を引いたが、そこがデッドライン」と述べています。
https://ombuds.exblog.jp/28241688/

今回出された「中期的な収支見通し」(令和2年10月公表)でも、市税の落ち込みはすさまじく、令和3年度には352億円もの赤字が見込まれています。
そんな中、全く見通しが立たないだけでなく、どうみても「不要不急」の名古屋城木造復元事業をする余裕があるのか、大変疑問です。

河村たかし名古屋市長の決断次第だと思います。


20/10/22特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議で、傍聴者に配付されなかった資料 開示

20/10/22に開催された特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第34回)で、傍聴者に配付されなかった資料を名古屋市民オンブズマンが情報公開請求したところ開示されました。

・名古屋城内における現状変更許可申請の実績
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201022-4.pdf
・議題(2) 御深井丸等の地下遺構把握の調査について(プロジェクター投影資料)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201022-2.pdf
・議題(3) 木造天守基礎構造の検討について(プロジェクター投影資料)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201022-3.pdf

参考になれば幸いです。

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なお、名古屋城公式ページには、20/10/22配付資料はアップされていますが、上記配付されなかった資料は公開されていません。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/2020/06/20200621_1022.html
(20/11/6現在、20/6/22以降の全体整備検討会議議事録、20/6/18以降の石垣・埋蔵文化物部会議事録は掲載されていません)
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20/11/5 名古屋城木造化基本設計費の返還等を求める住民訴訟 敗訴 名古屋地裁

「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」が原告となった、名古屋城天守閣木造復元事業基本設計費の返還等を求める住民訴訟の判決が20/11/5(木)13:10に名古屋地裁1号法廷で言い渡され、名古屋地裁民事9部は、公金の支出の差止を却下し、その他を棄却しました。
https://drive.google.com/file/d/1dc9FBR5-tDA5egPW9BF9ZnU6tdETxIQo/view

本件は、名古屋城天守閣木造化のための基本設計代金8億4693万6000円を市に返還しろ、実施設計契約を解除せよ、木材購入等名古屋城天守閣整備事業を停止せよと訴える住民訴訟です。

裁判所は以下判断しました。

【竹中工務店が基本設計契約に基づき復元検討委員会の審査を受けて文化審議会の諮問を経る義務を負うか】
原告:基本設計契約に基づき義務を負う
市:竹中工務店は、必要な資料を作成するとどまる。契約書と基本協定とが矛盾又は相違する場合に契約書が優先して適用される。
裁判所:竹中工務店が名古屋市による現状変更許可の申請手続きについて補助的作業を行う旨を定めたものと理解することができるものであり、義務を負うということはできないというべき。
 基本協定が要求水準書及び技術提案書に準拠する旨を規定していることから直ちに要求水準書及び技術提案書が本件基本設計契約の内容となるものではないというべき。
 
【基本設計契約に基づく成果品の提出義務の未履行について】
原告:基本設計契約上、竹中工務店は名古屋市に対して、名古屋市が現状変更許可の申請手続きに関して文化庁に提出すべき基本計画書及び申請書類を提出する義務がある。成果品として提出した資料の中に基本計画書と題する書面が含まれていない。
市:名古屋市が文化庁に提出する基本計画書及び申請書類を規定していない。名古屋市が文化庁に提出する基本計画書は、仕様書23条に定められていない事項を含むもの。
裁判所:基本設計契約上、竹中工務店は名古屋市に対して、名古屋市が現状変更許可の申請手続きに関して文化庁に提出すべき基本計画書及び申請書類を提出する義務を負うということはできない。
 竹中工務店が名古屋市に提出した基本設計説明書には、基本計画書に記載されるべき事項のうち全体外構計画を除く事項を含んでいる(竹中工務店は「外構検討図」として提出されているものと認められる)。
 
【検査の違法の有無】
原告:段ボール5箱分の成果品を提出日当日に行った検査は適正なものであったとは考え難い
市:仮納品を受けた上で、点検・修正を行い、主任監督員による同様の点検・修正を経て、精査の上納品された成果物に対して検査・確認を行った。
裁判所:適正な履行確保のために必要な点検及び修正が実施されているといえる。

【河村の支出命令に係る指揮監督上の義務違反の有無】
原告:河村市長は市民経済局長に対して全責任を取る旨の指示書を発出しているから、指揮監督上の義務違反がある
裁判所:直ちに支出命令について具体的な指揮監督上の義務違反があるということはできない。
 
【事業の違法の有無】
原告:パブリックコメントにおいて木造復元に否定的な意見が約75%。コンクリート内部のアルカリ回復工事が存在するため天守閣の木造復元工事をすべきではない。
裁判所:名古屋市の判断については、重要な事実の基礎を欠くものであるか、又は、その内容が社会通念に照らして著しく妥当性を欠くものであって、裁量権の範囲を逸脱し又はこれを濫用したと認められる場合に限り、違法となるものと解するのが相当。 
 本件事業につき名古屋市の裁量権の範囲の逸脱又はその濫用があるとはいえない。
 名古屋市は建築審査会の同意を得て建築を行うことを予定しており、実現不可能であるとはうかがわれない。

原告の森晃氏は「裁判所が実態を認めなかったことに不満が残る。いまだに文化庁復元検討委員会の審査も受理されておらず、司法が文書主義を否定するものであり、司法自身の自己否定だと感じる。今も使われる見込みも不明な木材保管費がかかっており、実現の見通しも立たない木造化よりも、現天守保護を優先すべきだと訴える。」として、控訴の意向を表明しました。
https://drive.google.com/file/d/1IZ69Ij60H6I2UEfYs7HtN1gtHrqhWm0S/view
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・名古屋城天守の有形文化財登録を求める会
 https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle
 

20/10/22 名古屋城全体整備検討会議 各種現状変更許可申請を了承も課題は『調整会議』に丸投げ

20/10/22に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第34回)が開催されました。

・20/10/22特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第34回)
 配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201022.pdf

・20/10/22特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第34回)
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201022-1.pdf
 
今回も、あいさつまでしか写真・ビデオは許可されませんでした。
また、参考資料として、今年度現状変更許可申請のまとめは構成員のみ机上配布されました。

今回、5点の議題、1点の報告がありました。

(1)き損地点等の調査及び修復等について
き損した六番御蔵の石材について報告がありました。五番御蔵は調査中として次回報告するとのこと。
赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は「五番御蔵は施工されているが、これも含めて考え直すのか」としたところ、「すでにコンクリートまでつくってあり、可能であればコンクリートを活かしたい。ただ、コンクリートを必ず撤去しないとは考えない。次回以降説明する」としました。
上記現状変更許可申請が了承されました。

(2)御深井丸等の地下遺構把握の調査について
名古屋城総合事務所は、傍聴者配付資料にはない資料をプロジェクタに映し、説明をしました。
前回20/9/25全体整備検討会議、20/10/12石垣・埋蔵文化財部会での指摘を踏まえ、トレンチを見直したとのこと。
高瀬要一・公益財団法人琴ノ浦温山荘園代表理事は「絵図には御番所があり、今回確認するためにトレンチを入れる。しかし、仮に御番所の遺構が出てきたらどうするのか」と質問をしました。
村木誠・名古屋城調査研究センター副所長は「どういう遺構が出てくるかによる。遺構工事で掘削するわけではない。遺構を確認し、埋め戻す。その後工学的検討を行い、その後判断したい」と述べるに留まりました。
上記現状変更許可申請が了承されました。

(3)木造天守基礎構造の検討について
まず、名古屋城総合事務所から「天守基礎構造の考え方について」を一部修正したと報告がありました。
  @天守台石垣が復元天守の荷重に耐えられるか、定量的安定性評価が必要。
   しかし城郭石垣の評価は現実的に非常に難しい。
  A外部石垣を現代工法に置き換えることはできない
  B外部石垣は被熱劣化し大地震時に崩壊する可能性がある。
  C内部石垣は現状積み方が不明で、大地震時に崩壊の可能性が否定できない  
その後、天守基礎構造検討の考え方を一部修正しました。
 ・観覧者安全確保第一
 ・天守台石垣が「文化財である」は削除
 ・木造復元天守は、天守台石垣で支持しない基礎構造とする
 ・文化庁の基準を遵守する
 ・本来の遺構の保存を前提とした上で、史実に忠実な復元を行う方針
 留意点
  @現況を踏まえて検討
  A大地震時 外部石垣 崩壊安全対策   
    内部石垣 崩壊しないことを前提とした基礎構造検討
  B安全確保のため、防火・避難、耐震対策、観覧環境、景観に配慮した基礎構造検討
  
続いて、竹中工務店が、傍聴者配付資料にはない資料(戦後の天守台石垣資料)をプロジェクタに映し、説明をしました。天守閣焼失後、昭和27−31年に石垣積みなおし工事を行い、地上に見えている石垣部分はすべて積みなおされていた。昭和32−34年天守閣工事でも石垣を外して工事している。

名古屋城総合事務所は、「穴蔵石垣部分は戦後かなり手が加えられている。今後も調査を引き続き進めたい。上記「天守台基礎構造検討の考え方について」に基づき、天守閣部会と石垣・埋蔵文化財部会構成員からなる『調整会議』で詳細なことを検討したい。」としました。

小M芳朗・名古屋市立大学名誉教授は「天守台工事中の写真は初めて見た。穴蔵石垣はどこにどういう材料が使われているか。今後、穴蔵石垣復元が可能なのか。不安定な基礎構造になりかねない。基礎構造の議論に影響がある。」としました。
名古屋城総合事務所は「穴蔵石垣を解体する、解体しないは結論としてあるわけではない。復元天守をどうするか、調整会議で議論し、どういった形で石垣を整備するか検討したい」としました。

赤羽氏は「竹中工務店が示した写真は石垣部会に提示されていない。提示が必要。やり方がおかしい。また、今回の写真で、現天守閣を作るときに大天守石垣が手が加えられていることがわかるが、当時苦労していることがわかる。穴蔵石垣は、『作り直したから文化的意味が無い』わけではない。」としました。

名古屋城総合事務所は「竹中が示した写真は、おそらく2年前に示した資料にあると思う。今後調整会議で基礎構造の議論を進めたいが、両会議、全体整備検討会議にも報告する」としました。
村木センター副所長は「穴蔵石垣について、石垣・埋蔵文化財部会では議論していない。今後資料を提示したい」としました。

藤井譲治・京都大学名誉教授は「穴蔵石垣を積み替えたときの裏側かコンクリートか、栗石か土か?」と質問しましたが、名古屋城総合事務所は「記録がなく把握しきっていない。穴蔵の背面に部分的にモルタルがあるが、どの範囲か正確なところがわかっていない」としました。

赤羽氏は「木造復元天守の【理想の姿】として、史実に忠実な木造復元(主架構・外観・内観)とあるが、3つがそろえば史実に忠実か?材料、防火壁、エレベーターはどうなるのか?」としました。
名古屋城総合事務所は「【理想の姿】とは、遺構の保存と史実に忠実、両方が100点は難しいが望むこと。材質、広報については文化庁が定める基準に基づいて行う。今後、解体に関する文化庁指摘事項に回答するが、それ以降、復元検討委員会に諮って頂き、そのうえで復元する。最終的な整備の形が整っていく。そのスタートにたちたい」としました。

座長の瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授は「【理想の姿】という言葉がよくない。何が理想か。どこまで忠実にやるか」と発言しました。
結局、基本的な考え方は了承されました。

(4)天守台ボーリング調査について
つづいて、天守台ボーリング調査について議論になりました。
名古屋城総合事務所は、解体に伴う仮設物、現天守解体した際のリバウンドの影響、地震時のケーソンの影響を詳細に調査するため現天守閣の地下の天守台のボーリング調査を行うとしました。以前天守閣部会で了承されているので、全体整備検討会議で了承を得られたら、石垣・埋蔵文化財部会で了承を得たいとしました。
各構成員から補足質問がでましたが、了承されました。

(5)二之丸地区の発掘調査について
前回の全体整備検討会議とほぼ変わらない提案が出ました。瀬口座長は「前回、高瀬委員から『二之丸地区基本構想を作ってから発掘調査した方がよい』と意見が出た。愛知県体育館が移転するのは2026年度以降で、慌てて掘らなくてもよいのではないか。」としました。
名古屋城総合事務所は「確かに体育館がなくなるのはもう少し先だが、試掘調査を検証しながら考える」としました。
上記は了承されました。

続いて、名古屋城金シャチ特別展覧について報告がありました。
三浦正幸・広島大学名誉教授は「せっかくお金をかけて金シャチをおろすのなら、破損調査を行ってはどうか。木造復元天守の金シャチについては決定が出来ていない。」とし、名古屋城総合事務所は検討したいとしました。

記者会見はありませんでした。
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今回の全体整備検討会議は、いつになく淡々と進んだと思います。すべて議論は『調整会議』で行うとしたからでしょう。
しかしながら、本日の全体整備検討会議では、『調整会議』についてどのように行うかは一言も出ませんでした。誰がメンバーなのか、誰が選ぶのか。課題は何か。議論は傍聴可能なのか。いつ行うのか。

20/10/11に開催された石垣・埋蔵文化財部会でも、
『調整会議』に関するスケジュールは記載されていませんでした。
・20/10/11 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第38回)資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201011.pdf
 
来年度予算要求のデッドラインが2020年12月。
今回現状変更許可申請を文化庁が認めたとして、名古屋市のスケジュール予定でも、調査は2021年2月末までかかる予定です。
2021年3月に有識者会議で了承をえることになっていますが、『調整会議』で議論するには、上記調査が必要不可欠でしょう。

さらに、元々17年以上にわたって搦手馬出石垣の修復について議論してきた石垣・埋蔵文化財部会と、木造復元天守をどう作るかを議論するために3年半前に設置された天守閣部会では、考え方の根本が違います。
17/10/13に開催された特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第24回)では、石垣部会構成員と天守閣部会構成員も同席しましたが、瀬口哲夫座長が「石垣部会は安全性を考えていない」と発言し、大混乱に陥りました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/171013-5.pdf

・新たな基礎構造の検討は極めて難しい(「史実に忠実」と「安全確保」の両立)
・材料、防火壁、エレベーターなどどうするか
・石垣部会と天守閣部会の考え方の溝
・基礎的調査が間に合っていない
・タイムリミットは2020年12月?2021年2月?

上記を踏まえると、『調整会議』でタイムリミットまでに何らかの結論がでるとはとても思えないのですが、今回の全体整備検討会議の議論を聞いていると、名古屋市と竹中工務店はあくまでも早期の木造天守復元に固執するつもりのようです。

名古屋市が15/12/2に「名古屋城天守閣整備事業にかかる技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)による公募型プロポーザル」をはじめてもうすぐ5年。
以来様々な検討・調査がなされてきましたが、最も重要な基礎構造についてはいまだに形になっていませんし、有識者も議論していません。
5年も決まらなかったことが数回?の『調整会議』で決まるのでしょうか。

市民不在で突き進んできた名古屋城木造復元事業のツケがすべて『調整会議』で噴出しようとしています。
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20/10/11 名古屋城石垣・埋蔵文化財部会開催

20/10/11 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第38回)資料が開催されました。

20/10/11 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第38回)資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201011.pdf
20/10/11 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第38回)
(名古屋市民オンブズマンによるメモ)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201011-1.pdf

今回も、録音・録画は冒頭あいさつまででした。
議題は、以下3つでした。
(1)本丸搦手馬出周辺石垣の修復について
(2)御深井丸等の地下遺構把握のための調査について
(3)二之丸地区の発掘調査について

(1)については、淡々と検討が進みました。
(2)については、現天守閣解体申請に対する文化庁からの
4点の指摘事項への対応について、現在の進捗状況を説明しました。
特に今回、御深井丸等の地下遺構把握のための調査について議論がなされました。

村木誠・名古屋城調査研究センター副所長は「一昨年度、現天守閣解体のための仮設構台を置く予定である御深井丸等の地下について、石垣部会からは地下遺構を把握すべきとされたが、名古屋市は地下遺構を把握せずに文化庁に現状変更許可申請を提出した。しかし、文化庁から『地下遺構を把握すべき』とされたため、今後地下遺構を把握するための発掘調査をしたい。
20/9/25全体整備検討会議で説明したところ、赤羽委員らから『2メートル角ではなく、溝状のトレンチがよい』とされたが、来場者の通路、樹木、電気設備があり、溝状は難しい」としました。

宮武正登・佐賀大学教授は「遺構がないところを掘っても遺構に当たらない。何を期待しているのか」と質問したところ、村木副所長は「今回は掘れるところでトレンチを設定した。旧天守閣の礎石が置いてあるが、礎石を外して仮設構台の基礎を置く計画だ。今回は遺構面まで掘り下げることを意図していない。ある深さで確認できなければ終わり」としました。

宮武教授は「遺構がないところにトレンチなど文化庁が認めるか?また、あと何センチかわからないがトレンチをいれるとはどういうことか。礎石にトレンチ入れる必要があるのか?」としたところ、名古屋城総合事務所は「礎石と礎石の間にコンクリートを打つ予定で、礎石には荷重あたらない」としました。

宮武教授は「そもそも当該場所に礎石がなくてもよい。当面の施工にあたっては、適宜なところに移転してはどうか。現計画の見直しも含め、礎石自体の活用も求める」としました。

続いて、(3)二之丸地区発掘調査について議論がなされました。
欠席の赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長から「今ある県立体育館がなくなったあと調査したほうがよいのでは」と意見が出されましたが、名古屋城総合事務所は「まず調査する」としました。

その後、城内石垣カルテについて報告があり、終了しました。
記者会見は今回も行われませんでした。

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名古屋城木造復元に関し、様々な場所で議論がなされていますが、それぞれどのような議論がなされているか共有されているかは甚だ疑問です。

・全体整備検討会議
・石垣・埋蔵文化財部会
・名古屋市議会経済水道委員会
・文化庁
・竹中工務店

いったい、今回の石垣・埋蔵文化財部会は何を目的に、どのような位置づけで行われたのかはっきりしません。

20/10/7名古屋市議会経済水道委員会では、名古屋城総合事務所は「基礎構造については現在検討中で、その部分の業務は進んでいない。名古屋市は、2021年4月に現天守閣解体の現状変更許可申請に対する文化庁の指摘事項への回答を行う予定だが、それと同時に木造天守閣復元の具体的な絵を基本構想という形で示す予定。その後来年度早々に石垣保全方針をたてて修復する予定。2021年4月回答すぐに工事に着手することはないと考える。また、新たな竣工時期を定めて505億円の起債の収支を合わせた収支計画を総務省に出す必要がある」としました。
市議からは「2028年12月目標を外してはどうか」という意見が出ました。

今回の石垣・埋蔵文化財部会の議論を聞いていると、外堀に桟橋をかけ、御深井丸・内堀に仮設構台をつけることを前提としているように思えましたが、現天守閣解体・木造復元の現状変更許可申請が当面通らないのであれば、議論が全く異なってきます。

そうであるならば、無理なスケジュールを立てて遺跡調査を今年度中にする必要は全く無く、十分に調査が出来る体制を整えてから行えばよいのではないでしょうか。

結局、2022年12月竣工を断念したのは、有識者や文化庁の意見をきちんと聞かなかったからということもありますが、それぞれの議論の場でそれぞれが議論をして、情報の共有がきちんとなされなかったためではないでしょうか。

また、二之丸地区発掘調査についてですが、17/12/25名古屋市議会産業・歴史文化・観光戦略特別委員会で議論になりましたが、二之丸御殿を復元するとすると700億円くらいかかるとのこと。
いまだにビジョンがはっきりしません。

以前、有識者が「関係者全員が一堂に会して、今後の名古屋城のあり方を検討する場を設けては」と提案しましたが、いまだに実現されていません。

文化庁とのやり取りも、肝心の部分が非公開です。竹中工務店とのやり取りも非公開です。

20/10/22(木)10時から、第34回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議が開催予定です。
https://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2020/kankobunkakoryu/0000133695.html
・き損地点等の調査及び修復等について
・御深井丸等の地下遺構把握の調査について
・木造天守基礎構造の検討について
・天守台ボーリング調査について
・二之丸地区の発掘調査について

どのような議論になるのか注目したいのですが、名古屋市の思うように進むとは到底思えませんし、議論をする項目が多すぎます。
来年度予算のデッドラインまであと2ヶ月。
拙速な議論ではなく十分な議論と調査を望みますが、そのような体制にないのが大変残念です。

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20/10/9 2019年度名古屋城関係決算 市議会委員会で認定すべきと決す

20/10/9 名古屋市議会経済水道委員会が開かれ、以下意見が付されて決算が認定すべきと決されました。

20/10/9 名古屋市議会経済水道委員会(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/201009.pdf

・自民党:以下の意見を添えて賛成。
 名古屋城天守閣木造復元事業については竣工時期にこだわることなく、地元有識者や文化庁などの関係者と丁寧に協議を行い、着実な事業の実施に努めること。
・名古屋民主:決算認定案に賛成
・減税日本ナゴヤ:以下の意見を付して決算に賛成。
 調査研究センターをもとに、名古屋城の魅力向上に繋がるよう、さらに多くの研究調査研究に努めること。
・公明党:原案に賛成
・共産党:認定1号に反対。理由 一つは名古屋城天守閣木造復元については、名古屋城重要文化財等展示収蔵施設の外構工事での特別史跡の毀損事件でも明らかになったように、開発整備を重視し、文化財保護がなおざりになっていることが明らかであり、また、木造復元の完成期限2022年12月を断念した結果、技術提案交渉方式による建設会社との基本協定書の効力を失っていることから、事業を中止すべきであり、特別会計への支出は認められないこと。
 認定7号 名古屋城天守閣特別会計歳入歳出決算の認定に反対
 理由 一般会計反対理由の関係事項の趣旨に同じです。
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20/10/7市議会経済水道委員会であれだけ自民党が意見を言って、それでも意見を付して決算に賛成しました。
他の、名古屋民主、公明は意見も特に付けずに賛成しています。

名古屋市議会は、名古屋市議会基本条例に基づき、2010年度と2012年度に議会報告会を開催しました。その後も市長に対して議会報告会の開催に必要な経費を要求していますが、市長からは、「政務活動費の活用などにより、政党または個人が行うべきものである」として、議会として行う議会報告会の開催は認められていません。
http://www.city.nagoya.jp/shikai/category/412-0-0-0-0-0-0-0-0-0.html

全国市民オンブズマン連絡会議が20/9/18に発表した「政務活動費情報公開度ランキング」では、名古屋市議会は4年連続20政令市中最下位でした。
https://www.ombudsman.jp/seimu/2020

市長も市民の前で名古屋城木造復元について語りませんが、市議会も市民の前で語りません。

どのような木造復元天守閣ができるか、市民に公開されていません。それどころか、まだ最も重要な基礎構造が決まっておらず、だれもどのような姿なのかわかっていないのです。

505億円もの事業が、市民不在、責任者の姿が見えないまま漂流しています。
(2020年3月末までにすでに購入した木材31億5000万円、基本設計費8億4693万6千円、実施設計費5億9400万円は支出済です。さらに毎年かかるとされる木材保管費は1億円です。)

20/10/7 名古屋城木造化竣工時期 自民市議「2028年を外したらどうか」

20/10/7 名古屋市議会経済水道委員会が開催されました。

20/10/7 名古屋市 観光文化交流局
令和元年度決算説明資料
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/201007.pdf

20/10/2 名古屋市 観光文化交流局
令和元年度決算説明参考資料
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/201002.pdf

20/10/7 名古屋市議会経済水道委員会(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201007-1.pdf

名古屋城天守閣木造復元事業に関しては、2019年8月に、2022年12月竣工目標を取り下げ、いまだに竣工時期の目処がたっていません。
河村たかし名古屋市長は、20/2/25に、「一部報道で2028年10月の完成を目指す新工程案を検討しており、市長も反対はしない」旨の報道がなされた際、「2028年10月案が含まれているのは否定しないが、少しでも早く木造天守閣をお届けできるよう、事務方に指示を出しており、この時期に市として目標とする竣工時期を申し上げる段階にない」とするコメントを発表しました。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000125995.html
しかしながら、20/3/2に名古屋城跡の石列毀損事故を起こし、新たな竣工時期は全く目処がたっていません。

江上博之市議(共産・中川区)は、実施設計についてどうなっているか質問し、名古屋城総合事務所の荒井主幹は「基礎構造について検討しているので、その部分の業務は進んでいない」としました。

江上市議は、「竹中工務店との当初の基本協定は505億円となっていたが、2028年もおぼつかなくなっている。金額そのものの見直しの議論はなかったのか」質問し、荒井主幹は「設計が終わった段階で、工事の契約をしていくが、その際に価格交渉を行い、適切に契約をしていく」としました。

渡辺義郎市議(自民・北区)は今後のスケジュールについて質問し、荒川主幹は「2021年4月に、現天守閣の現状変更許可申請に対する文化庁からの指摘事項に回答する予定。仮に文化庁から許可が出るとすると解体の許可となるが、ただ、文化庁からは解体と復元は一体ではないか、と言われているため、名古屋市は復元の具体的な絵を基本構想という形で提出し、許可が出るなら解体だけが出ることはないと思う。」としました。

渡辺市議は、「石垣修復も上記に含まれているのか?」と質問したところ、荒川主幹は「天守台石垣修復などは、その後、来年度早々に石垣の保存方針をたてて修復を行いたいと考えている。2021年文化庁に回答するもので、すぐに工事に着手っていうことはないと考える」としました。

渡辺市議は「それなら、2028年にこだわりすぎると問題が出るため、僕はそれを外したらどうだ。文化庁の許可が出て、全てを整えてどっから言われてもいいとなってから着手しなくちゃいけない俺は外してもいいと思うよ。少々こだわりすぎるといつまで経ってもできんぞ。」と述べました。

佐治独歩・名古屋城総合事務所所長は「文化審議会で受け取っていただければ、復元検討委員会に諮っていただいて、木造天守の具体的な議論をしていただきたいと望んでいる。復元検討委員会に諮るまではなかなか竣工時期がいつかということを決めることは難しい。収支金額を正確に見込むには、竣工期限を定めてシミュレーションをすることが必要となる」としました。

松雄俊憲・観光文化交流局長は「答弁で、事務方としては工程を積み上げると2028年10月と出たとした。なかなか読めない部分がある。市の竣工時期がなくてよいかというと、2つの問題が出る。
1)2022年の基本協定の有効性をしっかりするには市として竣工時期をさだめないといけない。
2)総務省から505億円の観光その他債の起債を認めてもらった。収支を合わせた形で収支計画を出さないといけない。市としての竣工時期を決めたあとに、もう一度収支の状況を総務省に出す必要がある。
よってどこかで決めたい」としました。 

渡辺市議は「また出来ないと思う。公表しなければよい」としましたが、松雄局長は「本当は出したくない。マスコミの皆さんも含めてそこを書かれるものなので、誤解を生んだのはその通り」としました。

中川貴元市議(自民・東区)は「名古屋城木造復元に賛成論者であることを前提に話をしたい。これまで何を反省して何を学んだのか。有識者の考え、国の考えが、
一度たりとも皆さんの思いが天に通じたことはない。皆さんは学者にはなれない。専門家や国に任せるというか委ねる。目標時期は言わないと断言した方がよいのでは」としました。
松雄局長は「反省の1年だった。国や学識経験者がOKと言わない限り、先に進めないことがはっきりわかった。市長に言ったが、『早くやってくれ』と市長は言った。眼前の課題をしっかりこなしていくことが結論。」としました。

中川市議が再度局長に尋ねたところ、「少なくとも事務方が何年までにやりますとは言わない。市長に判断いただくなりしないと辛い。そうはいっても木造復元の議論ができるような道筋、復元検討委員会は死守したい。今年度中に答えを返していくことはさせていただきたい」としました。

中川市議は「505億円の話しは断言しない方がよいのではないか」としましたが、松雄局長は「議会から505億の中でやりきると附帯決議をいただいているので頑張りたい」としました。

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・木造復元がどのような形になるかまだ決まっていない。特に基礎構造は有識者で議論もしていない。
・予定通りにいっても、現天守解体の文化庁からの宿題の返事が出来るのが2021年4月。その後、木造復元の現状変更許可申請を受け取ってもらえるかすらわからない。
・仮に木造復元の現状変更許可申請を文化庁が受け取ったとして、木造復元に関し、復元検討委員会でどのような議論がなされ、どのような意見が名古屋市に対して出されるかわからない。
・名古屋市と竹中工務店との協定書の期限が2022年12月であり、その有効性を確保するため、新竣工時期を定める必要がある。
・総務省に、新竣工時期を定めた後、505億の起債の新たな収支計画を出す必要がある。
・局長は「事務方が何年までにやりますとはいわない。市長に判断いただくなりしないと辛い」と明言。

名古屋市政131年の歴史で最大の混乱を招いている名古屋城天守閣木造復元事業。
2020年3月末までにすでに購入した木材31億5000万円、基本設計費8億4693万6千円、実施設計費5億9400万円は支出済です。
さらに毎年かかるとされる木材保管費は1億円です。

このままでは、2028年はおろか、何十年経っても木造復元は形にならないのではないでしょうか。

今後のスケジュール(案)
・2020年12月 来年度名古屋市予算確保のデッドライン
・2021年4月 文化庁へ指摘事項回答+基本構想提出
      (河村市長任期満了)
・2021年   復元検討委員会で審議(復元の現状変更許可申請を文化庁が受け取れば)     
       天守台石垣保存方針策定
       総務省に新たな収支計画提出?
・2022年12月 基本協定上の天守閣完成期限       

河村市長は2015/8/24「全責任は私が取る」という指示書を書いています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf
 
河村市長は、今どこにいますか?市民になにを語りかけていますか?

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今後の予定
・20/10/9 名古屋市議会経済水道委員会
・20/10/11 石垣・埋蔵文化財部会
・20/10/22 全体整備検討会議
・20/10/29 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟(WEB会議・非公開)
・20/11/5 13:10 基本設計費返還を求める住民訴訟判決 名古屋地裁(別団体)

20/10/5 名古屋城木造復元をめぐり、市議会で2019年度決算審査

20/10/5に名古屋市議会経済水道委員会が開催されました。

20/10/5 名古屋市議会経済水道委員会(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/201005.pdf

20/10/2 名古屋市 観光文化交流局
令和元年度決算説明参考資料
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/201002.pdf

2019年度は、名古屋城木造復元について2019年8月に、2022年12月竣工目標を取り下げ、さらに2020年3月には石列毀損事故を起こし、当初の計画から大幅に狂いました。いまだに新たな竣工時期すら目処がたっていません。
2019年度予算についても使いきれなかった額があります。
逆に、竣工時期すら目処がたっていないにもかかわらず、多額のお金が使われています。
・一般会計名古屋城費 予算 19億8622万1000円
  支出済 15億4889万9056円(繰越明許費 1億1000万円)
  不用額 3億2732万1944円
・名古屋城天守閣特別会計 予算 32億7988万4000円
  支出済額 22億3914万6222円(繰越明許費 1億3100万円)  
  不用額   9億 973万7778円
  
各市議は各資料を要求し、20/10/7経済水道委員会に提出される予定です。


20/9/25 名古屋城木造化 基礎構造検討は部会をまたぐ「調整会議」で検討へ

20/9/25 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第33回)が行われました。
今回も写真撮影・録音とも認められませんでした。

20/9/25 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第33回)配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200925.pdf

20/9/25 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第33回)
名古屋市民オンブズマンによるメモ
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200925-1.pdf

今回は、現天守解体申請に対する文化庁からの指摘事項の件と、基礎構造、天守台ボーリング調査についてでした。

まず、現天守解体申請に対する文化庁からの指摘事項への対応について説明がありました。
その後、松雄観光文化交流局長からのお願いを佐治所長が代読しました。
「本来であれば頭を下げてお願いしたいが、議会開会中なので出来ない。
1点目は当面のスケジュールについて。昨年9月に文化庁から『指摘事項』が出て既に1年が過ぎている。真摯に答え、信頼関係を得たい。今年度中に有識者と合意を得て、来年度早々にも市長が直接文化庁に出向いて手渡したいと考えている。タイトなスケジュールで頻繁な有識者会議をお願いする。心苦しいが、局をあげて万全を尽くしたい。
2点目は次年度予算の確保。有識者の皆さまには方向性を導いていただいた。木造復元には予算の裏付けが極めて重要。新型コロナウィルスの影響で、リーマンショックを上回る経済の落ち込みが想定される。確実に予算確保するため、年明け早々の市長査定までに道筋と経費を信念をもって予算要求したい。さらなるご助言をいただくこともあるかもしれないが、よろしくお願いする。」

今回から全体整備検討会議の構成員になった、藤井譲治・京都大学名誉教授は、現状変更を必要とする理由について、現在の進捗状況を尋ねました。
名古屋城総合事務所は「平成29年、30年度に基本計画、基本構想を図面などまとめ、一定の形にして文化庁と相談した。内容について足りないとされ、基本構想のところを補強・精査して作業している」としました。

座長の瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授は、「基本設計・実施設計は終わったんですね」としたところ、名古屋城総合事務所は「基本設計は終了した。基本構想の、現天守の評価、木造復元の意義が弱い」としました。

続いて、本丸内堀発掘調査について説明と質問がありました。

次に、御深井丸等の地下遺構把握の調査について説明と質問がありました。

赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は「地下遺構調査の範囲は聞いていたが、細かい方法は石垣部会では諮っていない。内容は石垣部会で検討したい」としました。

続いて、木造天守基礎構造の検討について議論になりました。
名古屋城総合事務所保存整備室の荒井敦徳主幹は「木造天守復元事業は平成27年度プロポーザルで竹中工務店を選び、その際の技術提案は跳ね出し工法だった。石垣の中に赤色の部分、はね出し加工で荷重を受けるというもの。しかし、穴蔵石垣、外部石垣を取り外す形で施工するので、石垣部会から、『現在の遺構の毀損を前提としており、認められるものではない』とされた。文化庁からも、『穴蔵石垣については、遺構が残っていることを前提に検討を』と言われている。
現在、竹中とともに基礎構造検討中。
現在の石垣は、天守焼失時に劣化しており、荷重をかけられない。以下考え方で新たな基礎構造を考えたい。
(1)基礎構造の考え方
  ・天守台石垣に荷重をかけない
  ・本質的価値を理解するうえで不可欠な遺跡の保存に十分配慮
  ・遺構の保存を前提としたうえで史実に忠実な復元を行う方針
具体的には、以下で示す。
(2)入側部の支持方法
例えば、現代工法による構造加工を付加するとか、木造架構の一部を現代工法に置き換えるとか。イメージ案を示す。
(3)今後の進め方
 有識者に諮って基礎構造を決定する。調整会議を設置して意見をいただくことを想定。
 
小濱芳朗・名古屋市立大学名誉教授は「当初の『史実に忠実な木造復元』が『基礎木造を変えないといけない』となっている。『忠実な木造復元』はどこまで許容されるのか」としたところ、荒井主幹は「『史実に忠実な木造復元』は遺構を保護することが大前提。そうしないと木造復元の実現につながらない。観覧者の安全確保、防火、耐震など、調整会議で様々な意見をいただいて決めたい」としました。

赤羽構成員は「資料4を示した理由はなにか?」としたところ、荒井主幹は「基礎構造の考え方を見直していくなか、有識者会議である全体整備検討会議(親会議)、部会に正式に議論をしていただくに至っていない。今後詳細に検討する。親会議に、今後議論することの報告を行った。
今後(1)の考え方に基づくという説明を行った。今後調整会議を行う。調整会議は昨年度3月に、「複数の部会にまたがる際調整会議を設置する」と全体整備検討会議で位置づけた。その部分の報告を行った。そのように進めることへの意見を求めたい」としました。

三浦正幸・広島大学名誉教授は「(1)の前提条件が違う。穴蔵石垣は天守が燃えた際に非常に痛んだため、全ての石を取り替えた。根石以外は新品なのは資料で明らか。根石を除いて遺構ではないと思っている。石垣の上に荷重がかけられないのは、木造よりはるかに重い鉄筋コンクリート造の天守を石垣に載せたら崩れるということ。木造なら関係が無い。また、穴蔵石垣は算木積みになっておらず、強度が低下している。将来起こる東南海地震で、石垣の上の方が崩壊して、木造天守の中にいる人に影響がある。前提事実が違う。今の穴蔵石垣は文化財ではなく、間違っているので改めるべき。」としました。

荒井主幹は「勉強になった。今後議論・検討を進め、修正しながら有識者に諮る」としました。

続いて、ボーリング調査について報告がありました。

名古屋城総合事務所は「支持基盤の荷重が除かれると、リバウンドと呼ばれる地盤が浮き上がる現象が考えられる。工学的解析を行ったが、文化庁からは『考古学的、工学的検討を総合的に検討をすべき』と指摘があった。解析データは、本丸御殿の横のデータを基にしたため、精度を高めるため天守直下のボーリング調査をしたい。天守台に埋まっているケーソンが地震時にどう動くか、石垣にどう影響があるのか試算したい」としました。

佐治所長は「木造復元基礎構造について、再度検討し、全体に示したい。次回の全体整備検討会議は1ヶ月後を予定している。早い段階で調整会議の設置を認めていただきたい」としました。

瀬口座長は、「調整会議は設置する方向でいきたいが、内容が未成熟なので調べてほしい。次回の全体整備検討会議で了承してスタートしたい」としました。

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名古屋市は2015年12月に公募型プロポーザルを行い、2016年3月に竹中工務店を優秀交渉権者に選びました。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/learn/tenshu/outline/

それからもう4年半が経とうとしていますが、最も重要な部分の「基礎構造」の仕様が固まっていない、というのは衝撃的な事実とは思いませんか?

にもかかわらず「基本設計は終了した」と名古屋城総合事務所は発言しました。(現在基本設計について別団体が住民訴訟中。20/11/5名古屋地裁で判決言い渡し。)
https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle

「終了した」とされる基本設計で、基礎構造がどのように記述されていたかは、情報公開請求してもいまだに黒塗りです。
(現在名古屋市民オンブズマンが情報公開訴訟し、一部は開示されましたが、なお黒塗り部分があります)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200203-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf   
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf

2020年3月末までにすでに購入した木材31億5000万円、基本設計費8億4693万6千円、実施設計費5億9400万円は支出済です。
さらに毎年かかるとされる木材保管費は1億円です。

河村市長は2015/8/24「全責任は私が取る」という指示書を書いています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf

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どうしてこのような事態になってしまったのか?
名古屋市民オンブズマンは「情報を公開してこなかったから」と考えます。
いまだに全体整備検討会議・分科会とも、写真も録音も不許可です。
文化庁と名古屋市との面談記録も、肝心なところは公開していません。
基本設計・実施設計の詳細も市民にわかりません。
これでは名古屋城木造復元の姿が見えず、「何に賛成するのか、反対するのか」すら市民は理解できていない状況です。

「調整会議」が設置されるようですが、少なくとも市民の傍聴を認めるだけでなく、インターネットでの審議の公開を求めます。

20/9/18 名古屋城天守閣木造化 名古屋市は新たな基礎構造検討案を示せず

20/9/18に名古屋市議会 本会議が行われました。

20/9/18 名古屋市議会 本会議(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/200918.pdf

浅井正仁市議(自民・中川区)が、はね出し架構と呼ばれる基礎構造に代わる新たな基礎構造案が出来ているかを質問したところ、松雄観光文化交流局長は「基礎構造は、この事業の中で最も重要な部分であり、その確定までには相当の期間を要すると考えておりますことから、現時点では具体的な検討案をお示しすることはできません。」と述べました。

また、浅井市議がエレベーターに代わる昇降技術の公募について質問したところ、松雄局長は「障害者団体の方々等は、令和元年度以降、大小はございますが150回以上にわたり、本市の公募の考え方について丁寧な説明と情報の共有に努めてきたところでございます。バリアフリー整備につきましては、これまでに国と相談をいたしておりませんでしたので、速やかに文化庁に出向き、本市のバリアフリー整備の検討の経緯と、考え方をご説明した上で、文化庁の考え方やご意見を伺いながら、齟齬が生じないように、また障害者団体等の方々とも、引き続き協議を重ね、適切に対応してまいりたいと考えております。」と述べました。

また、名古屋城木造復元事業の財源と収支計画について浅井市議が質問したところ、松雄局長は「新型コロナの影響で、今年度4月から8月までの前年同月比は約9割の減少。厳しい状況だが、木造天守閣復元事業は事業費505億円で行い、市民の皆様の税金ではなく、名古屋城に親しみ、楽しんでいただくための入場の収入で賄っていくという考えに変わりはない。収支計画につきましては、現在地元有識者に諮っております手順と工程が確定したら、市としての竣工時期を定め、その上でこれまでの入場者数や入場料の考え方に基づく収支計画を定めたいと考えている」と述べました。

最後に、今後のスケジュールについて問われた河村たかし名古屋市長は「今局長が言いましたようにですね、そのスケジュールでやってくということでございます。文化庁からはとにかく進めましょうと、ただ学者の皆さんとはみんな合意してやっててくださいねと。」と述べました。

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基礎構造が確定しないと、木造復元は不可能です。
これまでの「はね出し架構」は、コンクリートで基礎を作るという計画で、江戸時代からの地下遺構を破壊するおそれがありました。
地下遺構を破壊せず、かつ巨大木造建築を支え、巨大地震にも耐えられる基礎構造が果たして提案できるのでしょうか。

仮に新たな基礎構造が提案できたとしても、これまで現天守閣ではエレベーターで上部階まで行くことが出来ましたが、そこから後退することは決して許されない、と障害者団体は主張しています。国際コンペを行うとしていますが「史実に忠実」と昇降装置をどう折り合いを付けるかは極めて困難です。
今回、名古屋市ははじめて「バリアフリー整備について国と相談していなかった」ことを認めました。

上記がクリアしても、入場料収入だけで505億円をまかなうということがクリアできるのでしょうか。
2016/6時点の名古屋市試算では、名古屋市は入場料年間平均約19億円と試算していました。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000083/83234/1-4men.PDF
入場者が約9割減少すると約1.9億円となり、管理運営費年間約5億円にも満たなくなります。

河村市長は「文化庁からはとにかく進めましょうと」と発言しました。
名古屋市民オンブズマンは、これまで名古屋市が文化庁を訪問した際の復命書を情報公開請求していますが、一回も「文化庁からはとにかく進めましょうと」がわかる資料は開示されたことがありません。
万が一そのような資料があるとしたら、一刻も早く市民に開示すべきです。

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ここまでずさんすぎる計画は、全国的にみても見当たりません。木材保管の費用だけで年間1億円がかかっています。
未曾有のコロナ禍の中、名古屋城木造復元を市民に情報を知らせず強引に推し進めているのが河村たかし名古屋市長です。

20/9/11 名古屋城木造化 局長が石垣部会に懇願も「全体会議で議論を」

20/9/11 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(37回)が行われました。
今回も写真撮影・録音とも認められませんでした。

20/9/11 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(37回)配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200911.pdf

20/9/11 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(37回)
名古屋市民オンブズマンによるメモ
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200911-1.pdf

2時間の予定で、2時間まるまる本丸搦手馬出について議論になりました。
予定時間を大幅に超過して、本丸内堀発掘調査について議論に入りました。

現在、名古屋市は現天守閣解体の現状変更許可申請を文化庁に行っており、それに対し文化庁は現天守の解体・仮設物設置が石垣等遺構に与える影響を判断するための調査・検討について、4項目の指摘事項を示しています。
そのうちの1つが、内堀の地下遺構の把握、御深井丸側内堀石垣の状況及び安定性を確認するための追加発掘調査です。

名古屋城総合事務所から、内堀調査の案が示され、石垣・埋蔵文化財部会は了承しました。

続いて、「ご相談」ということで、現天守閣解体申請に対する文化庁からの指摘事項等への対応について、松雄観光文化交流局長から説明がありました。
「現在予算編成の時期で、名古屋城木造復元、石垣調査についてはどうしても来年度予算に計上したい。しかしながら、新型コロナウイルスの影響で、来年度の予算は極めて厳しい。市長の査定があるが、石垣・埋蔵文化財部会の合意を得て、市長に『どうしても木造復元をやりたい』と強く言いたい。
今後石垣・埋蔵物文化財部会の先生と議論したいが、事業が進まないということをどうしても避けたい。
予算スケジュールとして、今年12月-来年1月に赤線を引いたが、そこがデッドラインだ。非常にタイトなスケジュールであることは重々承知しているが確実に進めたい」としました。

続いて、文化庁からの指摘事項等への対応の進捗状況の説明がありました。

さらに、指摘事項とは関係ないが、天守台下ボーリング調査も、本年度中に調査したいとしました。

座長の北垣聰一郎・石川県金沢城調査研究所名誉所長は「こちらとしては、『そうなんですか?』としか言いようがない。 石垣・埋蔵文化財部会に相談していただいても、今回は報告いただいたということであろう。まずは全体整備検討会議で審議していただいて、我々はそのあと審議する」と述べました。
 
宮武正登・佐賀大学教授は「文化庁の指摘事項とは別の、天守台下ボーリング調査について、文化庁とは相談しているのか」と質問したところ、名古屋城総合事務所は「文化庁とは相談する中で、『解体と復元を一体で』ということなら説明してほしい。まず天守台ボーリング調査を行って、文化財保存に万全を期す。そういった方向であれば、了承したいとお話を得た」と述べました。

また、宮武教授は「今後、天守部会と石垣部会がセッションして調整会議とあるが?」と質問したところ、名古屋城の担当者は「昨年度の3月に開かれ名古屋城全体整備検討会議で、議題が複数の部会にまたがるときは『調整会議』を設置して議論しようということで了承を得た。木造復元の基礎構造であるはね出し工法を見直し文化財をいかに保存するか、史実に忠実に復元を行うか、検討を進めている。内容はそれぞれの部会、全体会議に報告、諮り、文化庁に報告したい」としました。

・20/3/31 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第30回)配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200331.pdf

宮武教授は「2年前に破綻した『石垣部会と天守閣部会の合同会議』とは異なるのか?」と質問したところ、名古屋城担当者は「各部会から構成員を選出する。どう選ぶかは部会長が決めると思うが、全体会議にはまだ諮っていない」としました。

結局、予定時間を大幅に上回り、会議時間は2時間47分かかりました。
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20/9/25(金)10時〜、KKRホテルで全体整備検討会議が行われます。
http://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2020/kankobunkakoryu/0000132814.html

そこでどのような議論になるか注目したいです。


20/9/14 文化庁指摘事項返事遅れ 河村市長「名古屋城木造化 根本的な影響はないと思う」と発言

20/9/14に河村たかし名古屋市長定例記者会見がありました。
・令和2年9月14日名古屋市長河村たかし定例記者会見
 28:25-38:01
https://www.youtube.com/watch?v=JEp_-NSjBqE
・20/9/14 河村たかし名古屋市長定例記者会見(名古屋城部分)
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200914.pdf

記者から「文化庁からの現天守閣解体にあたっての指摘事項4項目について、もともとは2020年10月に返事をするスケジュールだったが、名古屋市は2021年4月に返事をするスケジュールを示した。城が完成するまでの影響は」と聞かれた河村市長は、「とにかく全体的な大きな根本的影響はないと思ってますけどね。文化庁さんの方からも進めましょうやと。」と述べました。

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名古屋市民オンブズマンは、これまで名古屋市が文化庁を訪問した際の復命書を情報公開請求していますが、一回も「文化庁さんのほうからも進めましょうやと」がわかる資料は開示されたことがありません。
万が一そのような資料があるとしたら、一刻も早く市民に開示すべきです。

・文化庁とのやりとりの肝心なところはいまだに非公開
 (名古屋市民オンブズマンが現在情報公開訴訟中)
・「指摘事項」について、文化庁への返事が少なくとも半年延びた
・上記「指摘事項」については現天守閣解体についてであり、「木造復元」については名古屋市は現状変更許可申請も文化庁に正式には提出出来ていない。
・「木造復元」について、文化庁がどのような判断をするかは、申請書が出されるまでわからない
・特に問題となっている、木造天守の基礎構造である「はね出し架構」について、代替案はいまだに公開されていない。

にもかかわらず、2028年10月頃に名古屋城木造復元を予定しているということに「全体的な大きな根本的影響はないと思ってます」と河村市長は述べた、ということです。

木材保管の費用だけで年間1億円がかかっています。
未曾有のコロナ禍の中、名古屋城木造復元を市民に情報を知らせず強引に推し進めているのが河村たかし名古屋市長です。

20/8/31 名古屋城天守閣木造化 文化庁とのやりとり情報公開訴訟 弁論準備

20/8/31に名古屋城天守閣木造化に関し、名古屋市と文化庁とのやりとりの情報公開を求める訴訟の弁論準備手続き(電話)が行われました。

非公開文書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200203-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf   
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf
 
名古屋市は、20/7/16に各文書をどうして非公開にしたかをさらに詳しく説明しました。
名古屋市民オンブズマンは、上記に対して反論しました。

次回までに、名古屋市は以下3つの釈明事項について準備書面で相手方が提出することになりました。
1 本件処分時に文化庁との交渉を含めた事業の進捗状況はどうだったか
2 竹中工務店のノウハウとはなにか。
 一般的な歴史的建造物の再現で必要なノウハウを超えるどういうノウハウが今回の名古屋城であるのか。
 それについてどのような点が特殊で竹中工務店が知られたくないか
3 木材の流通で、木材の市場の規模、取引事例、過去に歴史的建造物の建築によって市場にどのような混乱が生じているか

次回は20/10/29(木)午前11時からWeb会議(非公開)で行います。

名古屋城木造復元 木材保管費用追及のためカンパ頂きました

20/8/25に、名古屋市民オンブズマンあてに名古屋城追及のためのカンパを匿名で届きました。
ありがとうございました。

名古屋城木造復元のための木材購入・保管費用について、名古屋市民オンブズマンのホームページで知ったとのこと。
(木材の製材費用94億5189万3240円、少なくとも27億6937万円を支出済)
 木材保管費用年間1億円)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180612-2.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200708.pdf
 http://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000125/125382/05kankou.pdf
河村市長は上記ほとんど説明せず、名古屋市民も実態を知る人は周囲にはいないとのこと。
それを隠すかのように、市長は市政とは関係の無いことばかり話題に出すのは許せないと、この匿名の方は述べています。
「私たちの支払った税金を市長の勝手な使い方をされるのは許せないです」と結んでいます。
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名古屋市民オンブズマンは、名古屋城木造復元に関し、現状がどうなっているのか、どのような議論が行われているのか、情報公開請求をして、入手した情報全てホームページに掲載しています。
名古屋市と文化庁とのやりとりの多くは黒塗りとなっており、現在情報公開訴訟中です。

情報公開請求してコピーを入手するのも、情報公開訴訟をするのも、費用がかかります。
名古屋市民オンブズマンは、会費とカンパのみで活動しております。
今後ともご支援頂けますと幸いです。

《郵便振替口座》 口座番号 00870−9−105687
   加入者名 名古屋市民オンブズマンタイアップグループ
《ゆうちょ銀行》 当座 〇八九店 105687
   加入者名 名古屋市民オンブズマンタイアップグループ
  http://www.ombnagoya.gr.jp/kannpa.htm

名古屋市文化財調査委員会委員「名古屋城がやることはいい加減なことが多く、文化庁の怒りをいっぱい買って困る」

名古屋市民オンブズマンは、20/3/27に開催された「名古屋市文化財調査委員会」の議事録を情報公開請求して開示されました。
・令和2年3月27日開催「名古屋市文化財調査委員会」議事録(請求にかかるもの)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200818-1.pdf
・令和2年3月27日開催「名古屋市文化財調査委員会」配付資料(請求にかかるもの)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200818-2.pdf

20/3/2に名古屋城総合事務所が名古屋城重要文化財等展示収蔵施設 外構工事に伴って、特別史跡である遺構の石列を毀損した直後の開催だったため、各委員から指摘が相次ぎました。

文化財保護室長は「施工を担当した業者に、ここに遺構がある可能性を丁寧に説明していなかった。業者としてはいわゆる支障物件みたいなものだと思って掘り起こしたものを一か所に固めてあるような状態が発生した。あたかも業者の方に非があったような言い方、説明は我々一切しておりません。」と述べました。

委員の、井上光夫・元名古屋市博物館副館長は以下述べました。
(井上委員)名古屋城に対する注文なんですけれども、私が現職の頃から名古屋城さんがやってくることは非常にいい加減なことが多くて、文化庁のお怒りをいっぱい買って困るということ、きちんとやれということを指導してきたのだけれども。それでもこれを見る限りは直らないというところがあるので、本当にきちんと名古屋城さんにやっていただかないといけないと思うので、いろんなことがありましたけれど、とにかく届け出をしないで掘削をするとかいろんなことが度々あるので、本当に注意してやっていただかないと困るなと思います。だから、文化庁も非常に怒ると思いますよ。

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なお、教育委員会事務局生涯学習部文化財保護室文化財保存活用係がウェブページに記載している〈開催結果〉には、
(3)報告事項(公開) 事務局より説明後、質疑応答。しか記載が無く、毀損事故に関して説明、質疑応答があったことは全くわかりません。

・令和2年3月27日 名古屋市文化財調査委員会〈開催結果〉
 http://www.city.nagoya.jp/templates/kaigikekka_2019_5/kyoiku/0000128296.html
 
20/6/26に名古屋市観光文化交流局 名古屋城総合事務所と名古屋市教育委員会事務局 文化財保護室が連名で発表した「特別史跡名古屋城跡における遺構のき損事故再発防止対策」によれば、「外部有識者等による委員会の設置」が盛り込まれています。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/uploads/prevent_recurrence_20200625.pdf
しかしながら、いかなる議論が外部有識者の間でなされているのか市民がわからなければ、単なる絵に描いた餅になりかねません。

今回、情報公開請求で有識者が重要な指摘をしていたことがはじめてわかりました。
市民がまずは現状を知ることが極めて大切だと考えます。

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※【緊急】カンパの呼びかけ(20/7/1)
名古屋城木造化情報公開請求、政務活動費領収書WEBアップにつき、コピー代、サーバー維持費など経費がかかっています。
活動を継続させるため、ぜひカンパをお願い致します。
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名古屋城木造化 文化庁訪問時復命書 またも一部非公開

名古屋市民オンブズマンは、名古屋城総合事務所が名古屋城の件で2019年10月22日〜2020年3月4日、3月10日〜6月30日に文化庁を訪問した際の復命書、持参資料を情報公開請求して一部開示されました。
・決定書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813.pdf
1-1 復命書(令和元年11月11日分)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-1-1.pdf
1-2 2019年11月4日石垣部会打ち合わせメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-1-2.pdf
2-1 復命書(令和元年12月2日分)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-2-1.pdf
2-2 名古屋城本丸御殿内における重要文化財障壁画(麝香猫図/槙楓椿図)の展示について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-2-2.pdf
2-3 令和2年度本丸御殿内における重要文化財障壁画の展示について(計画案)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-2-3.pdf
3-1 復命書(令和元年12月10日分)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-3-1.pdf
3-2 名勝名古屋城二之丸庭園打合せ資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-3-2.pdf
4-1 復命書(令和元年12月23日分)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-4-1.pdf
4-2 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣部会(第33回)会議資料(案)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-4-2.pdf
5-1 復命書(令和2年1月23日分)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-5-1.pdf
5-2 解体と復元を一体で現状変更許可を取得する場合のイメージ(案)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-5-2.pdf
5-3 名古屋城天守閣整備事業工程見直し(案)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-5-3.pdf
5-4 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第29回)会議資料(案)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-5-4.pdf
6-1 復命書(令和2年1月27日分)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-6-1.pdf
6-2 名古屋城表二之門耐震診断・補強提案構造計算書(2019年12月時点検討書)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-6-2.pdf
7-1 復命書(令和2年2月28日分)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-7-1.pdf
7-2 本丸搦手馬出周辺石垣に係る特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣部会(第34回)会議資料(案)(2020年2月28日時点)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-7-2.pdf
7-3 名古屋城本丸表二之門及び土塀打合せ資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-7-3.pdf
8-1 復命書(令和2年3月26日分)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-8-1.pdf
8-2 特別史跡名古屋城跡における遺構のき損等事故再発防止対策(中間案)(令和2年3月26日時点案)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-8-2.pdf
8-3 外構工事における不適切な施工等の調査について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-8-3.pdf
8-4 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第30回)会議資料(案)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-8-4.pdf
9-1 復命書(令和2年6月26日分)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-9-1.pdf
9-2 特別史跡名古屋城跡における遺構のき損事故再発防止対策
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-9-2.pdf

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19/11/4に名古屋市は石垣部会と打合せをして、石垣部会は以下述べています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-1-2.pdf
◎はね出しはダメだと最初から言っている。文石協にでも相談して、別の案を考えるべき。

19/11/11名古屋市は文化庁との打合せで、以下述べています。
○石垣部会報告
 ・はね出しについては、文化庁としては具体的に検討する段階にないのでコメントなし。まずは地元の有識者と詰めて下さい。
○工程について
 ・地元有識者との合意形成の上で、こちらが通せるようなものをだしてもらわないといけない。
 ・石垣の中にコンクリートを入れることについて、文化庁としてその良し悪しを判断する立場にない。復元検討委員会や文化審議会で審議され、その行為が妥当であると判断されれば認められる。まずは、地元有識者の理解を得る事が先決。
 ・穴蔵石垣の発掘調査を行ってから基礎構造を見直すのではなく、穴蔵石垣の根石が残っていることを前提とした基礎構造を計画することが必要。
 ・また、基礎構造については、発掘調査の結果により見直すことがあることも基本計画書には明記しておく
 ・今回、指摘事項として追加情報を求めたので、ボールは名古屋市にあり、
 ・解体の申請の取り扱いをどうするとしても、解体の申請に伴う指摘に対して、追加情報の提供はすべき。

 
19/11/29名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会で、竹中工務店は「石垣が一番大切だと言うことは十分認知している。実施設計の最終成果物としてまとめるため、はね出し基礎構造が、耐震性の確保と史跡の保護を矛盾することなくできるか、石垣部会と目線合わせをしたい」と述べました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191129-1.pdf

20/3/4に松雄観光文化交流局長は、「石垣部会の構成員より跳ね出し工法は認められないと意見をいただいており、文化庁からも穴蔵石垣の遺構が残っていることを前提として基礎構造検討するよう助言をいただいているため、跳ね出し工法は見直す。現在竹中工務店と跳ね出し工法に関わる案について代わる案について他城の整備事例を踏まえ、様々な角度から検討を始めた」としました。

-----
はね出し架構に関しては、一部開示されているので、その後の流れがかろうじて追えます。
しかしながら、他の石垣部会報告については、非公開なので具体的にどのような議論がなされているか、それを受けて名古屋市がどのように対応しているのかがわかりません。

木造復元の目処どころか、現天守閣解体すら目処がたっていません。名古屋市は市民に説明をすることもなく、ただ税金が使われ続けています。

名古屋市民オンブズマンは、18/6/13-18/12/10分の名古屋市と文化庁とのやり取りについて情報公開訴訟をしています。(次回 2020/8/31(月)(WEB会議・非公開))
ぜひご支援下さい。

※【緊急】カンパの呼びかけ(20/7/1)
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名古屋城全体整備検討会議(第32回) 配付されなかった資料開示

20/8/3に開催された名古屋市は特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第32回)で、なぜか「議事(4)大天守台北面石垣レーダー探査について」においてプロジェクタには映し出されたにも関わらず、配付されなかった資料があり、それを情報公開請求したところ、20/8/14に開示されました。
 
・20/8/3 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第32回) 資料5 追加資料
 現天守解体の現状変更許可申請に対する指摘事項への対応状況
 1 現天守の解体・仮設物設置が石垣等遺構に与える影響を判断するための調査・検討について
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200813-2.pdf

どのような経緯で、資料を配付しなかったのかわかりませんが、このようなことがあると市への不信感が増します。
-------
内容を詳細に見てみると、文化庁から名古屋市への「指摘事項」は2項目あり、1項目しかスクリーンに映し出していなかったことがわかりました。

・19/9/24 名古屋城総合事務所作成 文化庁打合せメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-7.pdf
 現天守閣解体の現状変更許可申請に対する本市への指摘事項
 <文化審議会の判断>
 <追加情報の提供を求められた事項>
  1.現天守閣の解体・仮設物設置が石垣等遺構に与える影響を判断するための調査・検討について   
   ○内堀の地下遺構の把握、御深井丸側内堀石垣の現況及び安定性を確認するための追加発掘調査
   ○御深井丸の地下遺構把握のための発掘調査
   ○大天守台北面石垣の孕み出しについての調査・検討
   ○天守台石垣背面等の空隙についての調査
  2.現状変更を必要とする理由について 
  
指摘事項のうち、<文化審議会の判断>ならびに「2.現状変更を必要とする理由について」がどうなっているかまったく不明です。

令和2年7月6日河村たかし市長定例記者会見では、4項目の指摘事項について遅れていると記者から質問されていますが、河村市長ははぐらかしています。
http://www.city.nagoya.jp/mayor/page/0000130678.html

「1.現天守閣の解体・仮設物設置が石垣等遺構に与える影響を判断するための調査・検討について」はいつ出来るのか。
「2.現状変更を必要とする理由について」をどう答えているのか。
<文化審議会の判断>はどうなっているのか。

名古屋市はまともに回答していません。
今回の配付資料から除外したのは、そのような背景があったからかもしれません。

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・20/8/3 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第32回)配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200803.pdf
 
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名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm

20/8/6 名古屋城木造化基本設計住民訴訟 市は原告最終準備書面に反論せず結審

20/8/6に、「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」が原告となった、名古屋城天守閣木造復元事業基本設計住民訴訟の第8回口頭弁論が名古屋地裁で行われ、結審しました。
判決は20/11/5(木)13:10に名古屋地裁1号法廷で言い渡される予定です。

前回弁論時、裁判所は、原告に20/7/7までに最終準備書面を提出させるよう指示し、それに対して名古屋市は反論があれば20/7/21までに答弁書を提出するよう指示がありました。
しかし、名古屋市からは書面が届かず、原告が確認したところ、「抗弁の必要を認めないため書面は提出しない」とのこと。

裁判所がどのような判断を示すか注目したいです。
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・名古屋城天守の有形文化財登録を求める会
 
https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle

20/8/4 国指定史跡等現状変更 文化財調査委員会委員が名古屋市教育委員会副申チェックへ

20/8/4 名古屋市文化財調査委員会が開催されました。

・20/8/4 名古屋市文化財調査委員会 配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200804.pdf
 
・20/8/4 名古屋市文化財調査委員会 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200804-1.pdf
 
名古屋市教育委員会の諮問機関として、名古屋市文化財調査委員会が設置されています。
しかしながら、20/3/2に発生した特別史跡名古屋城跡における遺構の毀損事故について、名古屋市文化財調査委員会をはじめ、第三者機関は全くチェックしていませんでした。

今回、名古屋市教育委員会は「国指定史跡名勝天然記念物の現状変更にかかる文化財調査委員会の指導について」を作成し、今後は、現状変更許可申請書の提出を受け、副申(案)を作成した段階で、文化財調査委員会の委員に確認、指導・助言を受けるようにするよう、文化財調査委員会に提案しました。

西田佐知子・名古屋大学博物館准教授は「上記体制が整えば、3月2日の事故は起こらなかったと考えるか」と質問したところ、名古屋市教育委員会の片岡文化財保護室長は「チェック機構がなかったから事故が起こった」と述べるに留まりました。

井上光夫・元名古屋市博物館副館長は「ただの助言でよいのか?単に個人的意見になる可能性がある。それぞれの分野になるので、部会の中だけでも共有してはよいのではないか。あまり個人的レベルの判断だけで進めるべきではない。どんな問題が含まれているかまとめてもよい。部会で討議・報告したほうがよいのでは」という発言をしました。

片岡室長は「どのような案件が上がっているかを部会で共有すべきというご提案を頂いた。具体的にどうするかはメールの活用等、今後ご相談させていただきたい」としました。

委員長の池田洋子・名古屋造形大学特任教授は「この案は、現場に見に行かないといけないときに行く担当者。部会の中で、『こういうことがある』と認識できればよい」としました。

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名古屋城に関しては、今後も天守台周辺調査など現状変更許可申請を必要とする発掘調査が山積みです。
また、二の丸地区調査についても「特別史跡における現状変更許可申請に準じた取扱いを行うこととし、史文化財保護室で協議書を受け、これに回答する形をとっています」としています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200803.pdf

上記体制をしっかり機能させ、再発防止に留まらず様々な指導・助言が出来ることを期待します。

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なお、今後文化財登録制度を検討しているようです。
注目していきたいと思います。

20/8/3 名古屋城全体整備検討会議「二之丸地区発掘はビジョンを定めてから」

20/8/3に名古屋市は特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第32回)を開催しました。

・20/8/3 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第32回)配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200803.pdf

・20/8/3 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第32回)
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200803-1.pdf
 
有識者の三浦正幸・広島大学名誉教授、麓和善・名古屋工業大学大学院教授、オブザーバーの山下信一郎・文化庁文化財第二課主任文化財調査官は欠席でした。
今回も録音・録画・撮影は許可されませんでした。

はじめに、特別史跡名古屋城跡における遺構の毀損事故について佐治独歩・名古屋城総合事務所長から報告がありました。
「特別史跡名古屋城跡における遺構のき損事故再発防止対策」は20/6/22に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議で承認され、20/6/26に文化庁文化財第二課長に提出したとのこと。
第二課長からは「名古屋城は大型プロジェクトを控えているため、二度と同様の毀損事故を繰り返さないように」と言われたとのこと。
西の丸地区に関しては、20/7/17づけで文化庁から現状変更許可が出て、20/7/24から工事着手しているとのこと。
他の事業も進めていきたいと述べました。

高瀬要一・公益財団法人琴ノ浦温山荘園代表理事は「今回の事故の原因の一つには、整備計画を検討する場が無かったという点があった。どの部会にも報告がなく、全体整備検討会議にも上がってこなかった。あらたに整備部会を立ち上げてはどうか」と提案がありました。
名古屋城総合事務所は「再発防止対策として、各段階でチェック機能を強化することにした。今後は有識者の先生のご意見を伺いたい。全体整備検討会議のもとに各部会がある。全体整備検討会議に諮って、部会に下ろす。整備部会は今後検討する」としました。

続いて、全体整備検討会議の構成員について、日本近代史を専門とする人を1名増員する報告がありました。

次に議事に入り、二之丸庭園の発掘調査及び修復整備工事について議論になりました。

赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は「昭和52年度の発掘調査結果がわからないとある。これまでの調査経過を蓄積していない。これは毀損事故にもつながること。また、調査が散発的で、整備を前提とした調査ならこんなちっぽけな調査ではダメで実をあげていかないといけない」としました。

続いて、余芳復元に関する議論のあと、休憩を挟んで二之丸地区発掘調査について議論になりました。

現在愛知県体育館がある二之丸地区について、県体育館を名城公園に移転する計画があります。
名古屋市は二之丸地区の保存活用に関する基本構想を策定する方針を立てています。
名古屋市は、保存活用を目的とした内容把握のための試掘調査を行っています。

赤羽氏は「試掘調査の目的は何か。二之丸地区は特別史跡の未告示地区だが、体育館がなくなれば告示になり、試掘調査とは関係が無い。今ちまちま発掘調査するより、体育館がなくなってから、堂々と発掘調査すればよいのではないか。来場者保護も体育館がなくなれば必要ない。狭い面積を試掘しても成果が上がらない。大きなビジョンのもとに発掘してほしい」としました。

鈴木・名古屋城整備室長は「スケジュールについては、現体育館取り壊し後どうしていくかは、先日県から新体育館基本計画が公表されたばかり。どのようなビジョンを持っていくかは、小さいトレンチだと準備的な試掘にしかならないが、基本構想が策定されたら、この場所について予算が許す限り調査を行っていきたい」としました。

続いて、大天守台石垣北面レーダー探査について議論がなされました。
名古屋市は、そもそも大天守台石垣北面レーダー探査をしたのは、文化庁の指摘事項に基づくものだとして、配付資料にはないものの、スクリーンに投影して説明しました。
・文化庁の指摘事項は大きく2つ 
 1 工事が石垣に与える影響
 2 現状変更を必要とする理由
  ア 内堀、御深井丸現況調査
   内堀内発掘調査
   レーダー探査
   現在石垣部会で審議中
  イ 御深井丸地下遺構把握
   礎石の保存方法
  ウ 北面孕み出し
   対応した
  エ 背面等の空隙
   レーダー探査を計画
   内堀御深井丸側石垣について、総合外観調査等を再検討し、
   必要に応じて追加調査検討

小濱芳朗・名古屋市立大学名誉教授は「私の希望として、レーダー探査で空洞がないことがわかった。孕み出しがあっても安全かどうか、工学的モデル化して、解析を行って精密なモデルを理論的に評価していただきたい」としました。
名古屋城の担当者は「名古屋城総合事務所と竹中工務店で工学的な解析を行っているが、文化庁からは「考古学的解析も必要」と指摘がされた。
名古屋市は、いったんは「現天守解体による石垣に対する影響は軽微である」と結論をだしたが、レーダー探査の結果をどう反映していいのか専門の先生に相談したい」としました。

その後、東門トイレ改修について議論して終わりました。終了後の記者会見はありませんでした。

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二之丸地区全体の整備等については、17/12/25名古屋市議会産業・歴史文化・観光戦略特別委員会で議論になっています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/171225-3.pdf
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/171225-1.pdf
それによれば、二之丸御殿、向屋敷の復元整備等、二之丸大手門・東門の復元整備等、二之丸の櫓の復元整備等が今後の取り組みの方向性として提案されています。

ただ、二之丸御殿については市議会で以下述べています。

◎岩本観光文化交流局名古屋城総合事務所整備室長 
 二之丸御殿については、なかなかちょっと詳細なものがないんですけども、例えば、本当に仮の話でございます。例えば本丸御殿を参考に二之丸御殿が面積的に5、6倍なんですけども仮に5倍ぐらいと仮定して、今、本丸御殿をやってきた単価でそのまま掛けますと700億円ぐらい。まともにやってしまうと、全部面積を掛けちゃうとそういうふうな形にはなります。
 
天守閣木造復元のめどは全くたっていません。
それどころか、解体すらいつ出来るのか全く不明です。新型コロナウイルスの影響で、観光客の動向もわからず、不確定要素がありすぎです。

そんな中、資料も詳細に残っていない二之丸御殿復元整備に700億円程度かけるべきかどうかは、市民の十分な納得が必要だと思います。
今後のビジョンを定めてから、一気に発掘調査を行うべきという赤羽氏の主張は理解できます。

名古屋城「金シャチ募金」2019年度は約6250万円

名古屋市は2017年7月から名古屋城天守閣積立基金を設置し、「名古屋城天守閣寄附金(金シャチ募金)」を募集しています。
2017年度、2018年度は名古屋城ホームページに掲載されていますが、2019年度については掲載されていなかったため、20/7/21に名古屋市民オンブズマンが電話で確認したところ、62,495,813円であることが判明しました。

平成29(2017)年度 207,357,485円
平成30(2018)年度 131,783,050円
令和元(2019)年度 62,495,813円
合計       401,636,348円
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/

グラフにしてみました。参考になれば幸いです。


名古屋城天守閣木造化に関する「市民の機運醸成」具合は数値で測ることはなかなか困難ですが、金シャチ募金額は一つの指標だと思います。

なお、2019年度寄付金については、2020年9月議会で報告されるとのこと。
名古屋市全体の寄付金については、名古屋市ホームページに掲載されていますが、2018年度分しかありませんでした。
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/410-1-4-0-0-0-0-0-0-0.html

河村市長は「名古屋城木造復元のため、寄付金を100億円集める予定」と繰り返し述べています。
寄付募集2年9ヶ月で約4億円なので、これまでのペースでいけば100億円まで約68年9ヶ月かかる計算です。
ただ、毎年金シャチ募金の額が減る一方なので、予測がつきにくいです。

(なお、平成28年6月広報なごや折込資料「名古屋城天守閣の整備」では、建設費の元金約505億円、利子約101億円としています)
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000083/83234/1-4men.PDF
このままの逓減率で金シャチ募金が推移したと仮定し、さらに木材保管費用(年間約1億円と想定)をグラフに加えてみました。



このままであれば、金シャチ募金は木材保管費用にも足りないことになります。
現時点では、木造復元どころか、現天守閣の解体のめども全く立っていません。
河村市長、名古屋市はどのように落とし前を付けるつもりなのでしょうか。

・名古屋城天守閣積立基金条例
 https://www1.g-reiki.net/city.nagoya/reiki_honbun/i502RG00001415.html
 

名古屋城「石垣部会としての総意」部会議事録が11ヶ月たってようやく公開

20/7/13に名古屋城総合事務所から名古屋市民オンブズマンに電話があり、19/8/5、19/12/27に開催された特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣部会の議事録を名古屋城公式ページに掲載したと連絡がありました。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/2020/03/20200331_993.html

第32回部会(令和元(2019)年8月5日)議事録
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/uploads/ff8f0ece9beb2132586f6dba5a367fec_1.pdf

第33回部会(令和元(2019)年12月27日)議事録
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/uploads/f0424372e31d2590aa37cba8588ccf62_1.pdf

過去、名古屋市民オンブズマンは、石垣部会の議事録について情報公開請求をしてきましたが、近年は「まだ議事録が完成していない。仮に情報公開請求しても『不存在』となる。議事録が完成した際は公式ページに掲載するし、連絡する」と言ってきました。

議事録はこれまで遅くとも半年程度たてば作成・公開されていましたが、部会開催後11ヶ月も完成しなかったのは今回が初めてです。
(名古屋市民オンブズマンは頻繁に名古屋城総合事務所に電話で確認するとともに公式ページをチェックしており、ようやく公式ページに載りました。)

皮肉にも、北垣座長は19/8/5部会最後に以下述べています。

北垣座長 いろいろな、最近、誤解に近いようなこともありますので、ひと言お話したいと思います。本日こうして、本会場にお集まりのマスコミの方々を含む、今日の参加者の皆様方にお伝えしておきたいです。これまでもそうですし、これからもそうだと思いますけれども、石垣部会の構成員は、私は委員と呼んでいますけれども。構成員はいろいろな場で、他の委員会、講演等に関わることが多いです。ここだけではありませんから。そうしたところで、個人としての発言はあっちこっちでやっています。中には、その話の中身には、非常に不正確な表現として紹介されることも多々あります。おそらく、これからもこうしたことはあると思います。そういう不正確情報というのは、いろんなところで聞かれると出てくると思います。改めて申しますと、この石垣部会で、今日のいろいろの発言ですね。これも含めて、例えば、議事録など足らないものを補ったり、修正したりしますね。今日ここで石垣部会として、それぞれの委員の発言。その報告ということを含めて。それが石垣部会としての総意です。これ以外のところで、いろいろな言葉を委員から出されることもあるかもしれませんが、とにかくここで出されている話が、この石垣部会の総意であるとご理解ください。これをひと言、添えたいと思います。今までいろいろな経緯からで、いろんなことがありましたから。どこかでひと言、そういう整理をしておかなければいけないかなと思っていましたので、お話しました。どうぞ、よろしくお願いします。

「石垣部会の総意」である議事録を、11ヶ月もだれも確認することが出来なかったという事実はあまりにも重いです。

議事録が完成していなかったため、天守閣部会との議論の共有が図れず、無用な軋轢を生んでいます。
また、市民も、石垣部会が具体的に何を問題にしているのかわからない状態に置かれ続けました。

状況は刻々と変化しており、この11ヶ月で、2022年12月竣工断念、石列毀損事故など様々なことが起きています。
「石垣部会としての総意」としての議事録は、何にもまして早く完成させるべきです。
「議事録を作る人手が足りない」のなら、とても505億円もの木造復元事業を進めるような体制ではないということを自白しているようなものです。
また、傍聴者に録音・録画を許可すればよいだけです。

河村市長は最近情報公開と言わなくなりましたが、実情は上記の通りです。

名古屋城天守閣木造化 木材保管期間を21年3月末まで延長 木材年間保管費約1億円

名古屋城天守閣木造復元事業につき、木材の製材の契約書等を名古屋城総合事務所から情報提供してもらいました。
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200708.pdf

(1)名古屋城天守閣整備事業先行工事(木材の製材)契約書(変更契約・令和2年3月26日)、変更概要書
(2)支出命令書(支出命令番号0162501内訳番号001)
(3)決裁確認書・支払状況一覧照会画面のスクリーンショット 
(4)「名古屋城天守閣整備事業先行工事(木材の製材)に係る随意契約協議申請書(平成30年4月16日)
 
変更概要書によれば、運搬費を削減、人工乾燥を取り止めるとのこと。
また、木材保管費を2020年6月末から2021年3月末まで延長するとありました。

以下名古屋城総合事務所に問い合わせました。
・当初契約はいつ結んだのか?
 →平成30年7月4日が当初契約。令和2年3月26日に変更契約を結んだ。
 ※平成30年7月4日に名古屋市議会本会議で議決されたため、下記が本契約書として効力を生じました。
  参考 平成30年5月28日 契約書 名古屋城天守閣整備事業先行工事(木材の製材)
   http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180612-2.pdf
・当初の木材保管期間はどこに書いてあるのか?
 →契約書には記載は無い。
  契約時の価格交渉の中で、保管期間について確認した。
  また、令和元年6月26日経済水道委員会説明資料 に、「木材の製材」工程 として、2020年6月までと図になっている。
  http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190626.pdf
・令和2年度当初予算1億円と、本変更契約の関係は?
 →本変更契約は、名古屋城天守閣整備事業先行工事(木材の製材)のもの。
  上記のうち、令和2年度は上記予算額1億円。
  (柱や梁などの主架構木材の保管費 令和2年度 1億円)
  http://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000125/125382/05kankou.pdf
・20/4/16支出命令の573,370,000円はどこの予算か?
 →令和元年度予算 木材の製材に関する予算

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木材の製材費用として、94億5189万3240円(変更後)の契約を竹中工務店と結んでいますが、いまだに現天守閣の解体すらめどがたっていません。
上記のうち既に少なくとも27億6937万円を支出しています。
木材の保管費用として年間1億円がかかるとのこと。
いつまで保管し続けるのでしょうか。
なお、「全責任は私が取る」と2015/8/24に河村市長は名古屋市市民経済局長に指示書を出しています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf

今後名古屋城について、市民はどうすればよいのでしょうか。

20/7/6 名古屋城天守閣木造化 河村市長 コロナ・毀損事故の完成スケジュール影響を答えず

20/7/6に河村たかし名古屋市長定例記者会見がありました。
・令和2年7月6日名古屋市長河村たかし定例記者会見
 43:06-47:40
 
https://www.youtube.com/watch?v=fWB1hj9WuLs
・20/7/6 河村たかし名古屋市長定例記者会見(名古屋城部分)
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200706.pdf

記者から、「新型コロナで部会の開催が遅れたり、毀損事故があって文化庁への報告事項の回答が遅れており、名古屋城の完成のスケジュールに大きく影響してくるのではないか」と聞かれた河村市長は「毀損のことは文化庁に報告した」とはぐらかしました。

記者から「文化庁から2019/9に出た4つの指摘事項については本来は今年6月くらいに回答すると新たなスケジュールに書いてあったが、まだなされていないのは遅れているのではないか」としました。

・19/9/24 名古屋城総合事務所作成 文化庁打合せメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-7.pdf
 現天守閣解体の現状変更許可申請に対する本市への指摘事項
 <文化審議会の判断>
 <追加情報の提供を求められた事項>
  1.現天守閣の解体・仮設物設置が石垣等遺構に与える影響を判断するための調査・検討について   
   ○内堀の地下遺構の把握、御深井丸側内堀石垣の現況及び安定性を確認するための追加発掘調査
   ○御深井丸の地下遺構把握のための発掘調査
   ○大天守台北面石垣の孕み出しについての調査・検討
   ○天守台石垣背面等の空隙についての調査
  2.現状変更を必要とする理由について 
・20/5/14 名古屋市観光文化交流局
 経済水道委員会説明資料
 名古屋城における遺構のき損事故再発防止対策及び天守閣整備事業に係る「新たな工程」の素案について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200514.pdf

河村市長は「一刻もはやく、石垣・埋蔵文化財部会と天守閣部会の学者が話し合って欲しい」と答えるに留まりました。
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上記文化庁の指摘事項のうち、追加情報の提供を求められた内堀・御深井丸、大天守台北面石垣・天守台石垣背面等については、ようやく石垣・埋蔵文化財部会でどこをどう調査するか議論している段階であり、しかも全体整備検討会議(親委員会)が内堀の追加発掘調査の意義を全く理解していないとして、石垣・埋蔵文化財部会委員が怒っています。
新型コロナ・毀損事故がなくても、上記指摘事項について調査が進んでいませんでした。
いったいいつになったら前進するのか全くわかりません。
しかも、何回も名古屋市が文化庁に書類を提出しているにもかかわらず「現状変更を必要とする理由について」を再度提出するよう求められている本当の意味はどのようなものなのでしょうか。

2020年6月末に木材保存期間が切れ、追加の費用がかかるといいます。
名古屋市民オンブズマンは、上記追加費用の契約ならびに名古屋市が文化庁を訪問した際の復命書を情報公開請求しました。
市長がまともに答えないのであれば、情報公開請求で明らかにするしかありません。

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※名古屋城をめぐる情報公開訴訟、資料WEBアップにつき、訴訟費用、コピー代、サーバー維持費など経費がかかっています。
活動を継続させるため、ぜひカンパをお願い致します。
《郵便振替口座》 口座番号 00870−9−105687
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http://www.ombnagoya.gr.jp/kannpa.htm
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20/7/2 名古屋城石垣部会「どうして内堀発掘調査の意図を全体整備検討会議メンバーが理解していなかったのか ショック」

20/7/2に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第36回)が開催されました。

・20/7/2 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第36回)
 傍聴者配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200702.pdf

・20/7/2 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第36回)
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200702-1.pdf

今回も、マスコミ・傍聴者とも録画・録音は頭撮り以外禁止されました。

今回から、石垣・埋蔵文化財に梶原義実・名古屋大学大学院准教授(埋蔵文化財専門)が構成員として加わりました。

司会である鈴木昌哉・名古屋城総合事務所保存整備室長が写真・ビデオ撮影はここまでといった直後、突然「議事に入る前に、石列毀損事故再発防止策について所長より説明する」と言いだし、佐治独歩・名古屋城総合事務所所長が経緯を説明し出しました。

早口で説明し終わった後、千田嘉博・奈良大学教授は「先程の説明は会議次第のどこに書いてあるのか。文化庁の指摘は極めて重要なところだ」としたところ、佐治所長は「会議次第に書いていない。失礼しました。反省する」と答えました。
千田教授は「取扱いの変更を求めている」とし、宮武正登・佐賀大学教授も「会議次第の 4.報告 に追加して、もう一度口頭に報告すれば議事録に残る」としたところ、佐治所長は「扱いを変える」としました。

次に、議事に移り、本丸搦手馬出周辺石垣の修復について審議しました。
宮武教授は「安定性を目指す比率と伝統性を目指す比率をどうするか。100か0かの議論をされているようだ。古いものを残すには、80対20とか議論はこれから行いたい」としました。
また、西形達明・関西大学名誉教授は「逆石が図面に例示されていない」と指摘しました。
宮武教授は「石材に墨書があるとあるが、何と書いてあるのか。墨で書くのは古い可能性がある。墨書や刻印などプレミアムがついていればぜひ残してほしい」としました。

千田教授は「墨書があった石材は現在どうなっているのか」と質問したところ、名古屋城の担当者は「石を外して下面に向けておいてある」としました。千田教授は「今更遅いがどう保存するか。データでは確認できるが、墨書が消えてしまったのではないか。取り扱いは慎重に」としました。

宮武教授は「石材を補修して使えるか使えないかは、プロの石工の目で判定しないといけない。石棟梁と話したのか」としたところ、名古屋城の担当者は「まだ話していない」としました。

座長の北垣聰一郎・石川県金沢城調査研究所名誉所長は「工期が長すぎル。全国でこんな長期にわたっているところはない」とし、宮武教授は「解体してから10数年かかっている。解体着手の時に担当していた人はいるか?0ですよ。どういう方向で始まったのか。何が変化したのかを共有する必要がある。また、担当の人1人が司令塔にならないと混乱する」としました。

続いて、本丸内堀発掘調査について審議しました。
名古屋城総合事務所は本丸内堀に関し、新しく4箇所T型トレンチを行う方針を示しました。

赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は「20/6/22に行われた全体整備検討会議では、かなり調査について批判的・懐疑的意見がでた。『発掘調査は破壊だ』と豪語している人もいた。目的がどこにあるのか?説明不足ではないか。今回の調査は保存のために絶対に必要だと認識している。レーダー探査で赤色になっている部分が西側石垣の下に食い込んでいて、西側石垣の健全性を損なっている可能性がある。学術調査ではなく保存のための調査であることを肝に銘じておしい」としました。

梶原准教授は「レーダーの反応の深さはわかっているのか」と質問したところ、村木誠・名古屋城調査研究センター副所長は「1.2メートルくらい」とし、梶原准教授は「1メートルでは足りない」としました。

千田教授は「今回の内堀発掘調査は、文化庁から指摘があったから行っている。全体整備検討会議に明確に目的を伝えて、各先生に理解してもらう必要がある。このようなことは再三のことだ。親委員会、部会どうしの議論がほぼなにも知らされていない。議論がかみ合わなくなっている。部会運営がまずい。内堀の底に関し、現在の天守閣復元工事の際、本来あってはならないことがあったのではないか。解決しないと石垣保全には問題がある。また、小天守西側について表記されていない。もうちょっと真剣に考えて資料を作ってほしい。」としました。

宮武教授は「どういう順番で調査を始めたか、搦手石垣と同様担当レベルで忘れているのではないか。天守台石垣根石がきわめて不安定の可能性があった。また、北側に常時水がたまっていて、発掘したらゴミ穴が出てきた。昭和30年代に現天守閣復元工事の際の残滓の可能性がある。御深井丸の下にもごみ山があるのではないか。また、地山は根切りも削り飛ばしているところや安定している部分が両方出てきた。最も危険因子だと思われる、レーダー探査で赤い部分をトレンチ入れようとしている。どうして全体整備検討会議が理解していなかったのか。そちらがショックだ。『遺構破壊』と全体整備検討会議の委員が発言したが、事務局はどういう説明をしてきたのか。また、今後発掘調査してわかったらどうするのか。判定ができないとだめ。説明が不足しているのなら、全体整備検討会議でもう一回説明を」としました。

佐治所長は「貴重なご意見をいただいた。全体整備検討会議に諮る。目的をしっかり説明する。全体と部会をスムーズにいくようにしたい」としました。

宮武教授は「木造工事の案は堀を全部埋めると聞いている。一番不安定なのは、小天守の西側。大正大水害や濃尾地震で石垣が崩落している。事務局でお考えの案はこれだけでよいのか?」としました。名古屋城の担当者は「現在、内堀を軽量盛り土で埋め戻し、仮設を立てる計画を建てている。小天守の南のラインまで埋め戻しをしようという計画をしている。具体的にはN.Vくらいまで」としました。
宮武教授は「濃尾地震で崩壊したところの境目までか。石垣部会何やっているのか?と親委員会にいわれそう」としました。

千田教授は「『内堀を埋めて、解体の仮設を作る』という計画は以前から具体的には聞いていない。極力軽くするといっても、軽量盛り土の文化財への影響はどうなのか。天守台石垣は、旧木造天守が焼けた際、表面が焼けており、表面を触ると壊れる。シート1枚いれても、石が剥離、断裂の可能性がある。本質的な価値を持つ石垣の対策を取ったうえで、可能なら工法がありうるかもしれない。埋蔵文化財としても根石調査が必要。こういう風で担保できるとする必要がある。『調査したから埋め戻しできる』にはならない」としました。

続いて、大天守天守台北面レーダー探査について審議しました。

村木副所長は「20/3/20に石垣部会で報告したところ、『縦方向でレーダー探査をしたが不足している。追加で横方向の探査をしてはどうか』と石垣部会から提案があり、横方向の調査を行いたい」としました。

宮武教授は「この部会はオンブズマンも議会も聞いている。3月の石垣部会で『レーダーが不足しているから横の方向を行ってはどうか」なんて言っていない。文化庁の指摘を受けて行う。部会がレーダーを求めたと言われてもこまる。ファイバースコープ調査では不足していると文化庁から言われた。この経過を共有しないとおかしくなる」としました。

村木副センター長は「文化庁から指摘があり、レーダー探査が不足と私どもから言った。説明が不十分だった」としました。

宮武教授は「西形先生に、北面に関して空洞があるので、なにも補修しなければ持つか持たないかを聞きたい。また、軽量盛り土を外す際の反発も知りたい。」としたところ、西形名誉教授は「抑え盛り土は発泡スチロールの予定。石垣面は影響を受けるほどの力が施工中かからないのではないか。楽観的な見方かもしれない。押さえ土によるリバウンドはそれほど大きくないだろう。問題は焼き石で、表面劣化に対する損傷は残されている。抑え盛り土による石垣への影響はそれほど大きくないだろう」
としました。

続いて、二の丸庭園の発掘調査について審議しました。
まず名古屋城総合事務所から資料の報告があり、今年度発掘調査を5箇所行うと断言しました。

千田教授は「『令和2年度に調査します』と断言したが、あなたは意味が分かって説明しているのか。今回部会で新議題なんだが、どういうつもりで説明しているのか」と
しました。
名古屋城の担当者は「この議題に諮るために報告した。もうしわけない」としました。

千田教授は「どういう調査計画を立てているのか、名古屋城総合事務所内で共有ができていないのではないか。何のために議題に出すか。聞いているすべての人がわからない。認識してほしい」としました。

宮武教授は「今回の発掘は文化財保護法第99条第1項の規定により行う。名古屋市総合事務所が市教育委員会を経由して愛知県に提出する。事前に福岡市などに聞いたが、かなり珍しいパターンだ。土地の持ち主が名古屋市で、史跡の候補地に過ぎない。開発行為を愛知県と名古屋市で行う。開発行為と背中合わせになり、これは毀損事故を懸念する。実際にだれが調査するのか。記録保存もあり得る。最悪なのは、記録保存をし、残ったものだけ史跡指定するというものだ。開発前提か保存前提かで調査がかわってくる。こういう調査を何のために行うのかディスカッションしないと事故につながる」としました。

千田教授は「調査の目的を示さないと審議しようがない。」としたところ、
佐治所長は「最初は報告として出そうとしていた。今回初めてスキームなど報告した。今後詳細な図面を部会に出して、全体に諮りたい」としました。
千田教授は「『最初は報告で出そうとしていた』とはどういうことか。今年から石垣・埋蔵物委員会になったのは、埋蔵文化財に関して、部会で検討できていなかったから、石列毀損事件が起きたという反省からではなかったか。今回しっかり審議する仕組みを作った。『まずは報告で」ではなく、しっかり審議するんだという姿勢を組織として共有してもらいたい」としました。

続いて、冒頭であった毀損事故の報告が再度ありました。
佐治所長は「6月18日に石垣部会に諮った後、6月22日に全体整備検討会議に諮った。それを踏まえ、6月26日に文化庁に再発防止策を提出した。文化庁文化財第二課長からは『全国が注目するプロジェクトを控えている。今回のような過ちを繰り返さないように』と言われた。今後万全を期して行う。今後西の丸について現状変更許可変更を提出するため、修復を含め、全体整備検討会議で検討したい。また、文化庁から出された現天守解体に関する指摘事項について、地元有識者と一つ一つ検討し、毀損地点修復とともにやりたい」としました。

宮武教授は「極めて重要なことを言っている。天守台のことについて、地元有識者と『検討を進めたい』なのか『検討をすすめてよろしい』なのか、なんといったのか。
主語はだれなのか」としました。
佐治所長は「文化庁から直接話がでたわけではない。文化庁から指摘事項が出た事について、平行して進めてよろしいという見解だ」としました。
宮武教授は「毀損問題、搦手など解決していない問題がたくさんある。天守台については、既存天守解体に向けた議論について、整理がついたものから有識者に議論してほしいということか?」としたところ、佐治所長は「そういう認識だ」としました。

宮武教授は「あいまいにすると議論の方向が変わる」としたところ、佐治所長は「『並行してすすめていただきたい』がすべて」としました。

赤羽委員は「市長が文化庁に行ってコメントを出されている。これでは、並行して進めていって結構という認識だ。文化庁が認識しているのか、名古屋城が認識しているのかどちらなのか。そもそも認識とはどういう意味なのか?」としたところ、佐治所長は「進めていただいて結構と双方が認識していると理解している」としました。
赤羽委員は「文化庁第二課長とお話しされた記録を文書として残して私たちに提示していただきたい」としました。

最後に、千田教授が「竹中工務店がネットの記事で、『木造天守について免振ダンバーを入れる』とあり、素晴らしい技術だと思う。しかし、石垣については、竹中工務店は事実関係を認識されていない。文化庁から指摘があったとプロジェクト総合調整室長自ら述べている。石垣部会から様々な懸念や調査が必要だと指摘してきたが、竹中や当時の名古屋市はそれを汲むことなく文化庁に対して解体現状変更許可申請したが、文化庁から『継続審議』、つまり評価されなかったという経緯である。 名古屋城総合事務所はプロポーザル方式で選ばれた竹中と一緒に仕事をするのであるから、実施責任者の室長が事実と違うのを出すのは望ましくない。名古屋市の側としても『名古屋市は知りませんでした』でよいのか。竹中の意識、認識は部会に対して軽視している。今後注意してほしいし、竹中とよく話し合ってほしい」としました。

終了後の記者会見はありませんでした。

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開始前、名古屋城の担当者が傍聴している私のところに来て、「ご要望のあった部会の議事録をホームページに載せた」と言いました。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/2020/03/20200331_993.html
しかしながら、2019/12/26天守閣部会の議事録は掲載されているものの、19/8/5石垣部会の議事録はいまだに掲載されていません。

石垣部会・天守閣部会・全体整備検討会議(親委員会)の議事録を即作成し、共有するだけでも相当部会同士の誤解は解けるはずですが、なぜか名古屋城総合事務所は行いません。録音・録画をマスコミ・傍聴者に許可すれば、すぐにでも議事録が出来ますし、動画であれば誰でも確認出来ますがそうしません。

新型コロナウイルス対策として、国の有識者会議では審議会自体をWEB会議にし、それをそのままYouTubeで生中継しているものもあります。時代は変わっているのです。

名古屋市だけが旧態依然としたやり方をしており、そのせいで事業が全く進まないどころか、有識者会議同士の対立という全国的に見ても極めて珍しい状況が生まれています。

かつて名古屋市民オンブズマンは、名古屋市・名古屋市長が「市議会」「市民」「文化庁」「天守閣部会」「石垣部会」「竹中工務店」それぞれに都合のよいことを言ってきたことを「6枚舌」と表現しました
審議会議事録をすぐに作成して共有し、さらに文化庁とのやりとりを市民に公開すれば、何が問題となっているのかが一目瞭然となります。
しかしながら、文化庁と市とのやりとりは、名古屋市民オンブズマンが情報公開請求していても肝心な部分は非公開にし続けています。

2020年6月末に竹中工務店との契約が切れ、あらたに木材保管代として竹中工務店に最大年間1億円を支払う契約が結ばれたはずです。
情報公開がきちんとされず、市民が政策を判断できない状態になると本来払わなくてもよかった税金が投入されることになるのです。

このままでは、第二、第三の史跡毀損事故が起こるでしょう。

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今後の予定

・20/7/11(土)午後1時30分〜 「北生涯学習センター」第1集会室
 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」月例勉強会
・20/8/6(木)午後2時 名古屋地裁1階1号法廷 
 名古屋城基本設計住民訴訟第八回公判
・20/8/31(月)午前11時30分〜 
 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟(WEB会議・非公開)

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2020.06.09 施工の神様 大石恭正
“歴史ロマン溢れる” 巨大プロジェクト。名古屋城天守閣木造復元に挑む竹中工務店
https://sekokan-navi.jp/magazine/36588?fbclid=IwAR3Dm_f76rr7UV7k04n1aKubG8j6Nr2rV2COiMmTrOEsA4o0q0yb4IEHT_0

東芝エレベータ株式会社
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https://www.toshiba-elevator.co.jp/elv/column/new-sales/castle/


20/6/23 名古屋城情報公開訴訟 原告「防災拠点位置を非公開にするということは、警察署や消防署の場所を非公開にするという理屈と同じか?」

名古屋城天守閣木造化をめぐり、名古屋市が文化庁訪問時の復命書等の情報を非公開にしたのはおかしいとして、名古屋市民オンブズマンが公開を求めた情報公開訴訟の弁論準備が20/6/23に電話会議(非公開)で行われました。

非公開文書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200203-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf   
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf

68箇所の非公開部分に関し、どのようなことが書かれているか、どうして非公開にするかを市側が説明し、原告側が反論し、市側が再度反論することを一覧表形式でまとめています。

市の主な主張は以下です。
・復命書に、名古屋城木造天守閣のバリアフリーに関して、特に木造天守閣の昇降にかかる新技術の国際公募に関連した予算等についての名古屋市長の発言内容が記載されている。
 そのバリアフリーの具体的な方法・予算等の内容については、現時点においては、木造天守閣の昇降に関する新技術の国際公募に向けた事務の途上にあることから、記載されている情報は中間的・暫定的な検討・意見交換の内容であり、未確定な情報であるため、そのような情報が公開されると、未確定な情報が確定したものと誤解され、新技術の国際公募に応募を検討している企業等が未確定情報をもと、応募するかどうかの検討を行ってしまうなど不当に市民(特に応募が想定される企業等)の間に混乱を生じさせる。

・復命書に、本件事業の現状変更許可手続等に関する名古屋市長の発言に対してされた文化庁職員の発言内容が記載されている。
 非公開の場であることを前提とした率直な意見交換が実施されているにもかかわらず、そのような情報が公開されると、文化庁との信頼関係を損ない、かつ、今後硬直的・形式的な議論しか行われず、本件事業を進めて行くに当たり必要な意見交換が行われなくなり、率直な意見の交換が不当に損なわれる。
 本件事業を適切に意思決定を行い進めるに当たっては、文化財保護の専門家である文化庁の知見が必要不可欠であるところ、上記の内容が公開されると、外部からの圧力や干渉等の影響を受けることにより、文化庁から助言や指示等を受けられなくなり、意思決定の中立性が不当に損なわれる。
 上記の内容は、本件事業の現状変更許可手続等に関する中間的・暫定的な検討・意見交換の内容であり、文化庁職員の所見を含む未確定な情報であるため、そのような情報が公開されると、現状変更許可手続等について当該所見を含む未確定な情報が確定したものと誤解され、根拠を欠いた批判的な意見が流布されること等により、不当に市民の間に混乱を生じさせる。
 なお、原告は公開箇所との対比により、本非公開箇所が「一般的要望を行った箇所と考えられる」と主張している。
 「一般的」要望とは何を指すかはともかく、本非公開箇所と原告が挙げた公開箇所について直接の関係性はない。文化庁長官による現状変更許可を取得するためには、本市からの「基本計画書」の文化庁への提出や、文化庁による文化審議会への諮問及び同審議会による文化庁長官への答申が必要になり、本市から「基本計画書」の文化庁へ提出するにあたっては、事前に文化庁との審議の際に肝要となる点等について意見交換をし、過不足のない「基本計画書」を作成する必要がある(準備書面(3)第1の4(1))が、本非公開箇所は文化庁によってなされた本件事業の現状変更許可手続等に関する個別具体的な指摘を含めた言及が記載されており、原告の主張は失当である。

・基本計画書には名古屋城木造天守閣に関する「構造計画の考え方」について記載されている。具体的内容は「木造天守閣の重要な要素である主架構(柱や梁)の構造」に関するものであるところし、木造復元天守に対して、どのような耐震補強が有用であるかなどを検討した結果を示している。
 当該検討の根拠となる地盤調査について、今後更なる詳細の調査を要する点があるものであり、基本的な計画にとどまり、引き続き詳細な検討・修正を要する中間的・暫定的な内容であり、未確定な情報であるため、そのような情報が公開されると、未確定な情報が確定したものと誤解され、当該情報について、自身にとっては耐震性が不足していると感じた市民は木造天守閣の耐震性について不安を抱き、来城することを不必要に躊躇うなど、不当に市民の間に混乱を生じさせる。
 また、当該文書は現状変更許可の取得に向けて文化庁に提出するために作成し、文化庁に持参した資料である。
 これは、現状変更許可の取得や文化審議会の答申及び復元検討委員会の了承も得られていない段階のものである未確定の情報(計画)であるにもかかわらず、そのような情報が公開されると、未確定な情報(計画)が文化庁の了承を得たなど、確定したものと誤解され、根拠を欠いた批判的な意見が流布されること等により、不当に市民の間に混乱を生じさせる。

・基本計画書には名古屋城木造天守閣に関する「防災・避難計画の考え方」について記載されている。具体的内容は「木造化天守閣の火災予防や出火時の対応、また発災時の避難計画」に関し、火災時の観覧者の避難ルートや排煙の方法などを、発生場所ごとに個別具体的に分析し、避難計画を検討している。
 上記「防災・避難計画」は今後、建築審査会による同意を得て、初めて計画として完結するものであり、基本的な計画にとどまり、引き続き詳細な検討・修正を要する中間的・暫定的な内容であり、未確定な情報であるため、そのような情報が公開されると、未確定な情報が確定したものと誤解され、当該情報について、自身にとっては防災として不十分であると感じた市民は木造天守閣の防災について不安を抱き、来城することを不必要に躊躇うなど、不当に市民の間に混乱を生じさせる。

・基本計画書には名古屋城天守閣に関する「防災・避難計画の考え方」として防災設備のうち、その中枢を占める「防災拠点」の配置方法についての説明及び「防災拠点」の位置を示した図面である。
 「防災拠点」には、名古屋城木造天守閣内部に設置される監視カメラを確認する設備等が設置され、警備員が常駐し当該カメラで名古屋城木造天守閣内を昼夜監視することにより、不審な行為及び不審人物の侵入を早期に覚知することを予定している。
 「防災拠点」に関する情報が公開されると、名古屋城木造天守閣へ放火等を企図する人物に対し、犯罪実現の妨げとなる設備の所在地を示すことになり、通常であれば関係者しか知り得ない当該設備の所在地を示すことで、当該設備を無効化し、名古屋城木造天守閣への侵入を容易にするなど、犯罪を誘発し、観覧者や職員等、人の生命、身体、財産又は社会的な地位等の保護に支障を及ぼす。つまり、公共の安全と秩序の維持に支障を及ぼすといえる。
 「防災・避難計画」と「消防計画」は全く性質の異なるものであり、「防災・避難計画」は建築基準法上の適用除外を受けるために必要なものであって、訓練等の理由により公開することが前提となっていない。

・基本計画書に、名古屋城木造天守閣に関する「利活用とゾーニングの考え方」について記載されている。具体的内容は「木造天守閣を竣工後どのように活用するか、また階や空間をどのように利用するか(ゾーニング)」に関し、観覧エリアの場所設定の検討結果が記載されている。
 上記考え方は天守閣整備事業のうち観覧に関する基本的な計画にとどまり、引き続き詳細な検討・修正を要する中間的・暫定的な内容であり、未確定な情報であるため、そのような情報が公開されると、未確定な情報が確定したものと誤解され、根拠を欠いた批判的な意見が流布されること等により、当該情報について、自身にとっては魅力がないと感じた市民は木造天守閣について関心を失うなど、不当に市民の間に混乱を生じさせる。

・基本計画書には名古屋城木造復元天守閣に関する「文献資料」として、現存するどの文献資料を復元の根拠として用いるのが適切かについて、歴史的資料がどのように写本され、どのような変遷をたどったのかをフローチャートを用いることで分析している。
 その分析の判断根拠は他の歴史的建造物の復元時においても、分析の際の材料として流用が可能なものであることから、竹中工務店が持つ独自の技術的ノウハウ(分析時の判断根拠)である非公開とした情報が公開されると、同業他社がそのノウハウを模倣することで、同社の競争上の利益が損なわれることになる
 (当該法人である竹中工務店からもその旨回答を得ている。)。

・復命書には、天守台石垣の保全に関する名古屋市長の発言内容が記載されている。
 非公開の場であることを前提とした率直な意見交換が実施されているにもかかわらず、そのような情報が公開されると、文化庁との間で硬直的・形式的な議論しか行われず、本件事業を進めて行くに当たり必要な意見交換が行われなくなり、率直な意見の交換が不当に損なわれる。
 史実に忠実な復元を目指しながら、耐震性、バリアフリー等の種々の問題を解決して本件事業を進めていくに当たっては、様々な事情を総合的に考慮した上での政治的判断が必要であり、上記の内容が公開されると、外部からの圧力や干渉等の影響を受け、意思決定の中立性が不当に損なわれる。 
 上記の内容は、本件事業に関する天守台石垣の保全に関する石垣部会との仮定を含んだ調整方針などについての中間的・暫定的な検討・意見交換の内容であり、当該箇所については仮定を含んだ未確定な情報であるため、そのような情報が公開されると、仮定を含んだ未確定な情報が確定したものと誤解され、根拠を欠いた批判的な意見が流布されること等により、不当に市民の間に混乱を生じさせる。
 
・復命書には本件事業に関する、特に本件事業に無理解な世論について言及した名古屋市長の発言内容が記載されている。
 非公開の場であることを前提とした率直な意見交換が実施されているにもかかわらず、そのような情報が公開されると、文化庁との間で硬直的・形式的な議論しか行われず、本件事業を進めて行くに当たり必要な意見交換が行われなくなり、率直な意見の交換が不当に損なわれる。
 史実に忠実な復元を目指しながら、耐震性、バリアフリー等の種々の問題を解決して本件事業を進めていくに当たっては、様々な事情を総合的に考慮した上での政治的判断が必要であり、上記の内容が公開されると、外部からの圧力や干渉等の影響を受け、意思決定の中立性が不当に損なわれる。
 上記の内容は、本件事業に関する中間的・暫定的な検討・意見交換の内容であり、当該部分箇所については名古屋市長の所見を含む未確定な情報であるため、そのような情報が公開されると、当該所見を含む未確定な情報が確定したものと誤解され、根拠を欠いた批判的な意見が流布されること等により、不当に市民の間に混乱を生じさせる。

・復命書には、本件事業に関して、木造復元と耐震改修を比較した名古屋市長の発言内容が記載されている。
 非公開の場であることを前提とした率直な意見交換が実施されているにもかかわらず、そのような情報が公開されると、今後文化庁との間で硬直的・形式的な議論しか行われず、本件事業を進めて行くに当たり必要な意見交換が行われなくなり、率直な意見の交換が不当に損なわれる。
 史実に忠実な復元を目指しながら、耐震性、バリアフリー等の種々の問題を解決して本件事業を進めていくに当たっては、様々な事情を総合的に考慮した上での政治的判断が必要であり、上記の内容が公開されると、外部からの圧力や干渉等の影響を受け、意思決定の中立性が不当に損なわれる。
 上記の内容は、本件事業に関する中間的・暫定的な検討・意見交換の内容であり、当該箇所については仮定を含んだ未確定な木造復元のスケジュールに関連した情報であるため、そのような情報が公開されると、木造復元事業についての、仮定を含んだ未確定な情報が確定したものと誤解され、根拠を欠いた批判的な意見が流布されること等により、不当に市民の間に混乱を生じさせる。
 
原告名古屋市民オンブズマンの新海聡弁護士は「名古屋市が防災センターの場所を黒塗りにするという理屈は、『消防と治安の中心』だからという。防災センターは、街で言うところの警察署と消防署にあたるところだ。名古屋市は、警察署と消防署の場所を地図で黒塗りする、という理屈と同じではないか」とし、裁判長も「そういうことですか」としました。
市代理人は「新幹線の運行センターや、県警の交通センターみたいなところ」としました。

弁論準備後、新海弁護士は「名古屋市は、非公開にする理由として『無理解に基づく誤解を招く』ため、と市民のせいにしている。情報公開の理由を突き詰めると、結局くだらない話しになる。当初はびっくりするような話しがでるが、ひっくり返る」としました。

次回は20/8/31にネットで弁論準備(非公開)を行います。

20/6/23 名古屋城基本設計住民訴訟 市「『技術提案書』は一般的な条件を持っているか判断するため」

20/6/23に、「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」が原告となった、名古屋城天守閣木造復元事業基本設計住民訴訟の第7回口頭弁論が名古屋地裁で行われました。

名古屋市は準備書面(5)、証拠説明書(6)、乙24-25号証(歴代2人の名古屋城総合事務所長の陳述書)を提出しました。
https://drive.google.com/drive/folders/1yHgXlyQfARGimt8kuGdrBjowILcaKKWt

名古屋市は準備書面(5)の中で以下述べました。

・「要求水準書」の位置づけは、あくまで受注者に対して実施を要求する業務の概要や必要最小限の業務の範囲、契約や設計に係る条件、水準を一般的・抽象的に示したもの
・「技術提案書」の位置づけは、あくまで公募型プロポーザルの参加者が発注者の求める一般的な条件、水準を満たすノウハウを持っているかどうかを判断するためのもの
・名古屋市と竹中工務店権利義務関係を起立する書面は、「要求水準書」及び「技術提案書」ではなく、契約書、契約約款及び設計図書、図面、業務委託仕様書
・要求水準書のうち、第3章については例外的に受注者が履行すべき義務を定めたものであると主張するのは、設計業務等に関して記載又は提案された事項に限っては、本件契約書等に規定されていることを根拠として、受注者が履行すべき義務となる。
・「技術提案書」についても、設計業務等に関して記載又は提案された事項に限っては、契約上の義務として受注者が履行すべき義務
・「文化庁基本計画書」の用語は、答弁書第3の2(16)(11頁)において定義したもの

次回は20/8/6(木)午後2時 1階1号法廷 となります。

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原告は弁論終了後「『文化庁基本計画書』なるものの定義、要件水準書が『必要最小限の業務の概要』であるとか『設計に係る条件、水準を一般的・抽象的に示したものに過ぎない』という解釈の根拠を求めたが、被告名古屋市において、自身の発言を根拠にする以外、法律、法令等の根拠がない、名古屋市独自の解釈、判断であるとした点を注目したい。」としました。
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名古屋城天守の有形文化財登録を求める会
https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle


20/6/22 名古屋城遺構破壊 文化庁担当者「名古屋市は全国の模範になるべきなのに甚だ遺憾」

20/6/22に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第31回)が開催されました。

20/6/22 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第31回)配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200622.pdf

20/6/22 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第31回)
名古屋市民オンブズマンによるメモ
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200622-1.pdf

今回も、マスコミ・傍聴者とも録画・録音は頭撮り以外禁止されました。

まず、名古屋市から昨年度の各部会の報告がなされました。
しかし、ただ議題を読み上げただけで終わりました。
(いまだに2019/8/5第32回石垣部会の議事録すら、名古屋城ホームページに掲載していません。)
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/2020/03/20200331_993.html

赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長からは「昨年度は建造物部会が開催されなかったが、毀損事故を起こした外構工事計画そのものについて、考えを聞いてもよかったのでは」と指摘しました。

続いて、西の丸遺構毀損事故について、再発防止策と現状の説明がありました。

高瀬要一・公益財団法人琴ノ浦温山荘園代表理事は「今回、掘削にあたって古図を参考にしたようだが、遺構を参考にすべきだった。また、表土直下に遺構があったので、遺構をそのまま見せた方がよかった」としました。
佐治独歩・名古屋城総合事務所長は「遺構をどう見せるか有識者会議に適切に諮っていなかった」ことを認めました。
座長の瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授は「石列は遺構と認識していなかったのか?」と質問したところ、村木誠名古屋城調査研究センター副所長は「調査の時点で、石列があることは認識し、遺構と認識していた」としました。
瀬口座長は「石列が遺構という認識があれば、コンクリートを打つのは考えられない」と発言し、村木副所長は「盛り土をした上でやればよかった。手法の点で反省点がある」としました。
三浦正幸・広島大学名誉教授は「他の史跡では、遺跡の表示方法として露出にするのか平面にするのか、整備の委員会で諮って審議するのが通常。具体的な施工の方法 盛り土、基礎 表面表示の仕方なども審議する。名古屋城では一切出てきていない。他を参考にしてほしい」としました。
鈴木保存整備室長は「事前に委員会に諮っていなかったのは反省すべき。現在は毀損部分について全力を挙げ、その後先生方に諮りたい」としました。

瀬口座長が、今回の対策についてオブザーバーの山下信一郎・文化庁文化財第二課主任文化財調査官の意見を聞いたところ、「毀損事故に関してだが、本来は名古屋市は政令市なので特別史跡管理団体として全国の模範になるべきだった。文化庁としても甚だ遺憾。今回の再発防止策は丁寧にまとめた印象がある。問題は、まとめたものをきちんと実行することであって、再発防止の文字だけあっても、できなければ何の意味もない。今回、再発防止策として経緯、原因を分析された。肝に銘じて再発防止策、保存整備にまい進してほしい。先生方も、名古屋市を叱咤激励し、二度とこういうことがないようにしてもらいたい」としました。
 
続いて、今年度の事業予定を説明しました。
赤羽氏は「今年度の事業に関し、毀損事故に関してはどこにも書いていない。何にも劣らずやるべき。また、現在考古の学芸員は何人いるのか。学芸員の負担が大きいのではないかということをおそれる。二之丸発掘調査の目的は、緊急調査なのか。不急の事業ではないか。愛知県体育館の移転が見えてきた段階で、どういう調査をするか検討してはどうか。」としました。
村木副所長は、「現在考古の定員は8名だが1名欠員がある。経験が少ない学芸員も多い。十分な体制がとれるのか?と不安がないわけではない。毀損については1年あてて取り組む。ほかの調査が十分できるのか?という指摘だが、学芸員の能力を超える部分があったのではないかと反省している。事業、予定ありきではなく、学芸員ができるところ、整備事業で折り合いをつける。今後、学芸員の能力向上を図りながら、事業に合わせて無理をするのではなく、できる範囲で対応する」としました。

続いて、本丸内堀発掘調査について報告がありました。レーダー探査で反応があった部分を4箇所発掘調査したいとのこと。
水分の量や空隙、金属がある可能性があり、現天守を作る際に出てきたものを埋めた攪乱か、400年前に計画されていたもう一つの小天守の遺構の可能性があるとのこと。

麓和善・名古屋工業大学大学院教授は「4年連続で内堀調査をしているが、計画的にやってきたのではなく、それぞれの年度で不十分な点を解決するためと感じる。今年度で終了するのか。また、西側の石垣の上の方に四角く穴が空いたような線が見えるのは、当初の計画の小天守の名残という説があるが、宝暦に大天守を修理した際の出入り口。大天守の工事が終わってからふさいだと、論文を以前書いたがどうして西側小天守と思い込んでいるのか」としました。
三浦名誉教授も「小天守計画があったにせよ、堀底の下であれば、遺構の可能性はほぼない。信長時代の那古野城の遺構の可能性はあるが、石垣の安定性とは特に関係が無い。トレンチは、東西ではなく南北に1本すればよく、石垣の根元だけやればよい。計画自体おかしいので再検討を。発掘調査は破壊なので、最小限にすべき。地盤が緩くなる。」としました。

続いて、天守台北面石垣の調査について議論しました。
麓教授は「調査がわかったら今後どういう風に進んでいくか」と質問し、村木副所長は「石垣状況把握は、整備をどうするかにかかわらずどう保全するか、保全方針を備えて整備に備える」としました。
麓教授は「それで安定性、安全性が評価できる見込みがあるのか。不足であればどういう処置をとるか、筋道を立てられるか。工学的解析でどの程度見込みがあるか」とし、村木副所長は「調査をして、石垣部会に諮りたい。工学の先生も入った」としました。
麓教授は「他城郭でも石垣調査をしている。どう耐震対策、保全に活かされているか、調べた上で調査を行って欲しい。今の技術でわからないことも多い。『言われたから調査をやった。見解、判断は石垣部会にまかせる』ではなく、もう少し先を読んでほしい」としました。

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終了後の記者会見はありませんでした。

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せっかくの全体整備検討会議でしたが、各部会の議論の内容、特に石垣部会の問題意識が全体で共有されていなかったように感じます。
「石垣部会はただ調査、調査ばかり言っている。いつまでどこまで発掘調査すればよいのか」という、石垣部会以外の委員の不満が聞こえてくるようです。
また、文化庁から、名古屋城木造復元事業に関し具体的にどのような指摘があったのかすら、全体整備検討会議で共有されていない模様です。

20/6/18 名古屋城石垣部会「『はじめから穴蔵石垣解体ありき』はまずい」

20/6/18に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第35回)が開催されました。

200618 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第35回)配布資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200618.pdf

200618 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第35回)
名古屋市民オンブズマンによるメモ
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200618-1.pdf

今回も、冒頭挨拶部分までしか録音・録画が許可されませんでした。
文化庁のオブザーバーは今回は参加しませんでした。

はじめに、松雄観光文化交流局長が挨拶した後、名古屋城調査研究センターの村木副所長が、2020年3月に起こした遺構毀損事故の現状について報告しました。
今回、他に不適切な施工等が行われていなかったかどうか調査したところ、以下5カ所で問題が認められたとのこと。
 @現状変更許可申請に記載ない掘削を行った 
 A学芸員の立ち合いなく掘削と基礎施工が行った 
 B現状変更許可申請の範囲を超えて発掘調査をした 
 C学芸員の立ち合いなく掘削 
 D学芸員の立ち合いなく現在の構造物の撤去
それらへの対応策を示しました。
その後、今回の毀損事故の状況を報告しました。
石垣部会構成員からは特に意見はありませんでした。

続いて、本丸搦手馬出周辺石垣修復に関し、逆石安定性実験と石材の再利用について報告がありました。石垣部会構成員の宮武正登・佐賀大学教授は「石垣が不安定だというが、我々が考えるだけで、文化財として400年前からあり、特別史跡を構成する要素だ。プラスアルファをすると破壊行為を行ってしまう」としました。

次に議題に移り、外構工事での遺構毀損事故の再発防止対策について事務局より説明がありました。
宮武教授は「今気付いたのだが、全体整備検討会議に外構工事を諮っているが、それほどディスカッションしている記憶がない。平成24年12月に試掘をして、7年後の平成31年3月に再度調査している。
あくまでも西の丸開発行為の計画から始まっており、7年たって発掘したらあった。それを守る議論がなかったのではないか」としました。
赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は「今日のような六番蔵、五番蔵のような表面展示については当初は話題になっていなかった」としました。
宮武教授は「遺構表示が後追いで入ってきたから、『特別史跡の中に構造物を作る際は、下から何か出ますよ』という立場に立っていなかったのが原因だったことにはじめて気がついた。」としました。

赤羽氏は「フローチャートに『監督立ち会いについて、日々はセンターの学芸員、節目は文化財保護室の学芸員が立ち会うとあるが、文化庁は了解しているのか」と尋ねたところ、文化財保護室長は「現実にこれまで運用ではそうしていた。正確に文化庁にお示しする。文化庁とも調整しながらやりたい。文化庁にはこういう案でまとめていく、と説明している」としました。

宮武教授は「教育委員会の副申で、『差し替えして』はこれまであったのか」と質問し、文化財保護室長は「文化庁への申請書が出る前にチェックしており、出てきたものを副申で却下するというのはない。名古屋城総合事務所と一緒に検討したが、協議の時間がなかなかとれず、チェックがおろそかになったという背景がある」としました。
宮武教授は「文化財保護室は、施工計画の段階からはいっていかないといけない。開発行為がスルーされていたのが原因ではないか。普通の文化財対応が出来ていなかった」としました。

また、赤羽氏は「再発防止対策に、『毀損の状態と今後の修復方針』はない方がよいのではないか。石列は調査しないとわからない」としました。
宮武教授は「この部分は石垣部会のマターではない。親委員会に報告しないといけない」としました。

また、宮武教授は「名古屋市は政令市なので、他事例である県のチェックがなく、第三者の関与がない。何とかならないか。」としました。

次に、名古屋城天守閣整備事業にかかる「新たな工程」の案について議論になりました。

宮武教授は「工程の案に書いてある『穴蔵石垣の解体』とはどこをイメージしているのか」と質問し、名古屋城総合事務所は「現天守を解体するのは上から解体する。穴蔵部分は、SRC鉄骨、柱が穴蔵と接する部分、食い込んでいる部分があり、解体と合わせて調査する。その部分について先生と相談して工法を決める。調査しながらやる」としました。
宮武教授は「先程の議論に戻るが、下の部分を守るという議論に立っていないから毀損事故が起こる。解体できるかどうかはこれからだ。軽々に『解体する』じゃない。
発掘調査するのは2種類ある。
 ・なくなるから記録→特別史跡ではありえない
 ・保全するためデータをえる調査 
この「新たな工程」の案は、解体するための発掘調査をうたっており、さっきの再発防止のフローチャートと一緒に持っていくのは矛盾する。」としました。

名古屋城総合事務所は「現在基礎構造の検討を竹中としている。石垣に影響を与えない工法を考えている。
その上で、解体できるか、解体による石垣影響を踏まえ解体してはいけないのではないかという検討を進めている」としました。

西形達明・関西大学名誉教授は「天守台石垣追加調査が近々に始まる予定だが、具体的な目的と内容はなにか」と質問し、村木副所長は「北面石垣のレーダー調査と、御深井丸の劣化の状況調査」としました。

服部英雄・名古屋城調査研究センター所長は「穴蔵石垣の昔の写真が出てきたが、想像もつかないくらい劣化していた。穴蔵石垣も昭和の改修時に新しい石に変わっている」としました。

宮武教授は「先に計画に出したらまずい。だいぶん痛みがひどいのは承知している。
どうせできるだろうと判断したのが今回の毀損事故を起こした原因だ。ここで出してはまずい」としました。

服部所長は「調査してはいけないのか」と問うたところ、宮武教授は「ぼろぼろだから大丈夫だろうといっても、穴蔵石垣を調査してもいないからわからない」としました。

座長の北垣聰一郎・石川県金沢城調査研究所名誉所長は「以前から、特別史跡の本質的価値は石垣にあると言ってきた。 それを保全するためにはどういう手立てがあるか考えている。
 現在、上に建物をつくるという案が出ているが、現在残っている石垣にうまく乗るのかどうかはきちんと議論していない」としました。
 
村木副所長は「穴蔵石垣の解体と書いたのは、昭和の時に手を加えているだろうから、昭和のものをどうするか検討したい。解体を前提と書くのはおかしいのなら、表記の仕方を検討する」としました。
北垣座長は「それはよろしくない。解体の前提にたつ検討がされていない。事前の検討を早急にしないといけない」としました。村木副所長は「穴蔵石垣試掘調査、穴蔵石垣発掘調査を踏まえて、昭和の穴蔵部分は解体したいのだが、『前提として解体する』という書き方は検討する」としました。

赤羽氏は「石垣部会としては、石垣については、天守閣を木造復元しようがしまいが、石垣の保全は重要だという立場だ。
『石垣保全方針に基づき応急対策を実施』とあるが、これは木造復元天守を作るためか?私たちはそうではない。
天守閣木造復元とはすれ違うというか、あくまでも石垣の保全を前提に考えている。
木造復元が目標の工程案を出されても、石垣保全という観点では『そうですか』とは申し上げられない」としました。

村木副所長は「再発防止策は全体に諮りたい」としました。

終了後の名古屋市・石垣部会の記者会見はありませんでした。
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天守閣部会が出来て3年。
石垣部会の議論と完全にすれ違っています。
議事録を共有すればよいのですが、2019/8/5第32回石垣部会の議事録すら、名古屋城ホームページに掲載していません。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/2020/03/20200331_993.html

録音・録画も許可されておらず、上記まとめもどこまで正確かわかりません。

石垣部会が懸念している「はじめから開発ありき・第三者チェック無し」の体制が今後も続くのなら、再度の遺構破壊は避けられないでしょう。

今回、文化庁の現状変更許可条件に従わず遺構を破壊しましたが、それ以外に、現状変更許可申請に記載ない掘削を行った、現状変更許可申請の範囲を超えて発掘調査をした、というとんでもないことが新たに発覚しました。

文化庁がなんと言っているのか不明ですし、名古屋市とのやり取りの内容も非公開なのでわかりませんが、文化庁の名古屋市への信頼感は地に落ちていることは容易に想像できます。
このような状況で「新たな工程案」を示しても絵に描いた餅でしかないと思います。
名古屋市は「開発ありき」の姿勢をいつまで崩さないつもりなのでしょうか。

なお、来週にも特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議が開催されるとのことです。
(20/6/19追記 6/22(月)午前10時から行うと発表がありました。) http://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2020/kankobunkakoryu/0000128700.html

20/6/12 名古屋市 2020年度6月補正に名古屋城関係予算計上せず

名古屋市は20/6/12に令和2年度6月補正予算を公表しました。
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-17-2-0-0-0-0-0.html
そこには、名古屋城天守閣木造復元関係予算は計上されませんでした。
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令和2年度当初予算は以下計上しています。
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-17-1-8-2-0-0-0.html
 名古屋城天守閣の木造復元 6億7740万9千円
  天守閣の整備      2億4507万4千円
   実施設計         8900万  円
   設計監理等支援業務委託  1300万  円
   主架構木材の保管費   1億    円
   発掘調査等        4307万4千円
  昇降に関する新技術の公募1億3168万9千円
  木造復元に向けた機運醸成  2470万  円
  基金の積立       1億     円
  事務費等        1億7594万6千円 
 天守閣閉館中の魅力向上事業1億4280万  円
 石垣の基礎的研究普及事業   1000万  円
 金シャチ横丁第二期整備    2000万 円
令和元年度2月補正予算は以下計上しています。
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-16-5-0-0-0-0-0.html
 天守閣木造復元実施設計  1億3100万円(繰越明許費)
 天守閣木造復元の構台等仮設工事費 9億6100万円減額
 債務負担行為(令和2年度以降)11億4200万円全額減額
  
もともと2022年12月竣工を延期したのちの工程のめどが立っていませんでしたが、20/3/2に名古屋市が起こした外構遺構毀損事故の影響で、まったく工程がストップしています。
文化庁と名古屋市との面談の詳細を情報公開請求したところ、文化庁は文化財第二課長が出てきて「大きな問題である。今後の名古屋市の計画においても本当にできるのかと思われる」と発言していたことが判明しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200402-2.pdf

今後木造復元にはいかなる予算がいつ必要なのか、文化庁の現状変更許可は本当に出るのかなど、名古屋市が明らかにすべきことは多々あります。
「本来は令和2年度6月補正予算で●●を計上したかったが、新型コロナならびに外構遺構毀損事故の影響で計上できなかった」ということすらわからないのです。

20/6/13中日新聞には、名古屋市の財政調整基金が2020年4月の100億円から、2020年6月時点推定では3.2億円に激減したとありました。
https://www.chunichi.co.jp/article/72415
記事には、南山大総合政策学部の森徹教授(地方財政論)の話として、「さらに新型コロナ対策を取る場合は、優先順位の低い政策をやめなければいけない。」と述べたとあります。

名古屋城天守木造復元は、市民の間でも極めて優先順位が低いものです。「新型コロナ対策をやめて名古屋城天守木造復元を優先すべき」という名古屋市民がいたらお教えください。
しかも実現するかどうかすらわからない、万が一無事木造復元が実現したとしても、あと何年かかるか、いくらかかるのかすらはっきりしません。
完成後の来場者数、メンテナンス費用等も新型コロナウイルスの影響を加味した試算はされていません。

令和2年度6月補正予算が公表された同じ20/6/12、本丸御殿の観覧が再開されました。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/topics/2020/06/20200611_1008.html
しかし、以下の感染防止策がとられています。
・本丸御殿内は200人の入場制限
・黒木書院・湯殿は引き続き入場休止
・隅櫓、階段体験館は引き続き入場休止
・入国制限地域から14日以内は来場お断り
・東海3県のみ
・行催事中止・延期
新型コロナウィルスの影響がいつまで続くのかわかりませんが、仮に上記と同様の制限が続いた場合、名古屋城木造天守閣には何人が入れるのでしょうか。収支計画はどうなるのでしょうか。
収支計画が崩れるのであれば、まずは「不要不急」の名古屋城天守木造復元をいったん無期延期すべきです。
いつ東海・東南海・南海トラフ地震が来るかもわからないのです。

20/6/12 名古屋城木造復元 天守閣部会座長「行き当たりばったりで長くなるばかり」

20/6/12に名古屋市は特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議天守閣部会(第22回)を開催しました。
毎回ですが、録音・録画は傍聴者ならびに報道機関にも禁止されています。

・20/6/12特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第22回)配布資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200612.pdf
・20/6/12特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第22回) 
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200612-1.pdf

議題は、20/3/31に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議に提案された「新たな工程」についてです。

名古屋市は「『新たな工程』を提案したが、新型コロナの影響で2か月ほど遅れている。
また、20/3/2に起こした外構工事毀損事故の対処に全力を挙げており、再発防止対策が関係者のご理解が得られるまで発掘調査できない。2028年10月の竣工を見込んでいるが、工程は延びることもあるが縮むこともある」としました。

小野徹郎・名古屋工業大学名誉教授は「天守台石垣の追加調査や、穴蔵石垣試掘はどうなっているのか。なにをどう調査するのか、石垣部会の了解を得ているのか」質問しました。
村木・名古屋城調査研究センター副所長は「現時点では、遺構の毀損事故があり、石垣、遺構の調査は進めていない。
文化庁から指摘事項があり、調査の準備は進めており、石垣・埋蔵文化財部会に早急にお諮りしたい。了解については今後審議をお願いする。何をどこまで目標にするかは今後検討する。」としました。

古阪秀三・立命館大学客員教授は「石垣部会は天守閣部会より前から存在しているが、これまで何をしてきたのか、今後何をするのか名古屋市の説明では全くわからない。石垣はそんなに難しいはずはない」としました。
佐治・名古屋城総合事務所所長は「石垣・埋蔵文化財部会には順次諮っている。全体整備検討会議に諮って、部会におろしてという手法をとっている」としました。
古阪客員教授は「回答になっていない。新型コロナ対策でも、日本政府は他国と比べてやり方が見えているか非常に疑問がある。契約が基本である。日本もそういう風に変わっていくべき」としました。

座長の瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授は「天守閣部会は3年間復元検討をやってきたが、いまだに石垣部会が何をやっているのかわからない。名古屋市から情報が出てきていない。『順次図れるものは諮っていく』ばかりで、工程を考えるにはなっていない」としました。
佐治所長は「文化庁から指摘事項があり、追加情報をお返しするため全力を尽くしている。いつまでに検討を終えて、文化庁に返すかお示ししたい」としました。

川地正数・川地建築設計室主宰は「今ある天守は2年前から入場禁止という異常事態で、一刻も早く木造復元を実現しないといけないというのが市民感覚だと思う。
工程表を見たが、以前は5年で、現在は8年になっている。以前、復元検討委員会は1年(3回)で、今は2年半(8回)に延びた。
8回というのは文化庁とのやり取りで決まったのか。また、解体工事が相当延びている。クリティカルパスは何か。解体工事、準備工事がクリティカルだと理解している」としました。
名古屋城の担当者は「復元検討委員会の回数について、文化庁から言われたわけではない。
ただ、文化庁とのやり取りの中で、前例のない巨大な規模の工事であり、さらに特別史跡の石垣の上に建築するので、名古屋市の想定として2年半としたが、短くなるかもしれないし、もっと延びるかもしれない。
また過去基本設計や石垣調査、実施設計を行ってきた3年間で判明したのは、石垣にいかに影響を与えないような工程を組むかということ。穴蔵部分の解体を進めないとわからない部分もある。短くなることもあるし、長くなることもある」としました。
川地主宰は「解体は慎重にする必要がある。ただ、市民から『いつになったら着工するのか』という声がある。2年半の復元検討委員会を圧縮していただきたい」としました。

麓和善・名古屋工業大学大学院教授は「当初の工程が5年で、現在8年となっているが、当初の工程が他と比べて短いと思っていた。いい仕事をするためには、ちゃんとした時間を取る必要がある。木材加工は前倒しも可能。復元工事が当初の31か月に縛られることなく、適切な工事期間を表したものに直したほうがよい」としました。

小野名誉教授は「文化庁の許可が出るよう全力を注いでほしい。石垣部会が反対しているようだが、石垣のなにをいつまで明らかにすべきかはっきりしてもらいたい」としました。
西形達明・関西大学名誉教授は「私は最近石垣・埋蔵文化財部会に入った。石垣部会としては、天守台石垣の調査をやればやるほど問題が出てきた。石垣の保全が確認できなければ文化庁の許可がでない。石垣部会として、決して復元を遅らせようというのではない。調査を踏まえ、(解体工事の際の)抑え盛り土で石垣が大丈夫かどうか確実に検討したいということ」としました。
古阪客員教授は「西形先生が入られるまで3年間、石垣部会には技術的な検討ができるメンバーがいず、ほったらかしだった。また、市の契約が随分変わっていることは非常に大きな問題ではないか」としました。
西形名誉教授は「石垣の安定性についてなかなか結論が出せない。復元の基本的な考え方は、石垣と木造復元構造は分離された形で計画されている。石垣の変状等が起こっても、天守には影響しないようにという考え方である。むしろ、解体・復元工事によって石垣そのものに影響をあたえないように、変状が起きないようにするため、石垣そのものの安定性、長期の持続性を念頭に置いて石垣の調査をしている」としました。

瀬口座長は「石垣部会で検討していることは、木造復元とは関係ないのか」と聞いたところ、西形名誉教授は「そうですね」と回答しました。
瀬口座長は「石垣部会が危惧されていることが開示されていなく、全然解決していないのではないか。名古屋市がきちんと応えているのか。そこが大きいのではないか」としました。
西形名誉教授は「木造天守の荷重は石垣にかかることはなく、石垣そのものの安定性は維持されるのではないか。ただ、内部構造を調べ、予期しない空洞がないか調査をし、満足されれば工事中の対策について安定性が確保されるだろう」としました。

三浦正幸・広島大学名誉教授は「東南海地震がわりに早く来るのではないかと言われている。石垣は上から荷重をかけた方が安定する。熊本地震では、復元建物が乗っていた石垣は1棟を除いて崩壊した。復元建物が乗っていないものは、明治以降積みなおされた石垣が崩れた。解析が不足している。
現在の名古屋城は石垣に上から重さをかけていない。今東南海地震が来たら、石垣が大事だと言っているがコンクリートケーソンが中にあるために石垣を積みなおした上の方が崩れ落ちる可能性がある。設計を見直し、木造1階2階ができた後、石垣に荷重をかけるべき。また、工事中いつ東南海地震が来たらどう対応するか検討すべき」としました。
名古屋城の担当者は「石垣の安定性について、竹中工務店と工学的解析をしている。ケーソンがあることで石垣にどう影響があるのか、ケーソンがない場合の解析もしている。木造復元したときにどうなるかも解析中。」としています。
西形名誉教授は「地震時の天守構造と石垣の相互作用については複雑な問題があり、工学的手法では答えが出ないのではないか。また、三浦先生ご指摘の上から荷重をかける場合、当然相互作用が生まれる。熊本城については、石垣と天守の振動特性が違っていた。工学的検討は必要だと思う。」としました。

瀬口座長は「工程表にないが、復元検討委員会までになにをどこまで作成するのか。石垣調査はなにをどこまで調査するのか。復元検討委員会とどう関係するのか。
現状は『行き当たりばったり』で、『できたところから部会に諮ります』では、短くなることはなく長くなるばかり。」としました。
古阪客員教授は「竣工がこれだけ長くなると首長も変わる。本当も大丈夫か?世の中に発信しないといけない」としました。
瀬口座長は「次回天守閣部会までに、石垣部会はどこを明らかにしようとしているのか、文化庁に直接会っていろいろ言われていることと、今後想定される宿題についてまとめてほしい」としました。
佐治所長は「文化庁とどこまで調整できるかわからないが提出したい」としましたが、瀬口座長は「文化庁との調整はいらない。名古屋市としてどうするか聞きたい」としました。

川地主宰は「20/3/5新聞報道で、名古屋市は『2028年に延びるけど、事業費505億は堅持、順守する』と言っていたのが違和感を感じた。
木材の製材、保管、乾燥には経費が掛かる。石垣内部の跳ね出し加工見直しには人件費かかる。VEやるというが、コストダウンと同じ。史実に忠実なプロジェクトにVEはそぐわない」としました。
名古屋城の担当者は「505億円をどうしても守るが、質を下げることはよくない。期間が延びる際、基本協定に基づき、価格交渉を行う。竹中と協議をして、膨らむことはないように交渉する。505億に収まるか。そうじゃなくなるかもしれない。説明責任がある。目標は505億円」としました。
次回天守閣部会は7/10(金)予定とのこと。
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2017年5月10日に第1回天守閣部会が開催されて早3年。
天守閣部会と石垣部会は意思疎通がいまだにうまくできていません。
2019/8/5第32回石垣部会の議事録すら、名古屋城ホームページに掲載していません。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/plan_expert/2020/03/20200331_993.html
いったい文化庁は具体的になんと名古屋市に言っているのか。
内容は市民にすら非公開です。

現在、名古屋市民オンブズマンは、名古屋市と文化庁とのやりとりの情報公開訴訟を行っています(2018/6/13-9/25分)。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200203-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf   
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf
 
有識者会議を録音・録画禁止しているため、なにが議論されているか、有識者会議同士も理解しておらず、市民も理解できていません。
問題点をきちんと明らかにすれば、2028年に完成ができるどころか、到底木造復元など着工すらできない状況なのではないでしょうか。
委員も指摘していましたが、2028年に竣工が延期されることで505億円が増える可能性もありますし、少なくとも1年で木造保管費用が約1億円かかります。
現天守閣解体すら見通しが立たない名古屋城木造復元事業は無期延期がよいのではないでしょうか。

20/6/4 「不要不急」の名古屋城天守閣木造復元事業は無期延期を!

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全世界で懸命な努力がなされています。名古屋市も膨大な財政支出を行い、影響を最小限に食い止めようとしています。
 しかしながら、河村たかし名古屋市長は、505億の総予算を見込みながら完成のめどがいまだに立たない名古屋城天守閣木造復元事業を引き続き行う姿勢を崩していません。

文化庁から多数の指摘事項あり

 河村市長は、現天守解体工事に着手出来ていないという理由で、19/8/29に当初の2022年12月末竣工を断念しました。
 文化庁からは、解体工事の足場予定地の内堀や御深井丸の地下遺構調査、ならびに大天守石垣の孕み出しや石垣背面の空隙の有無に関する検討が求められています。
 さらに、現天守解体先行ではなく、「『解体と木造復元を一体として申請した方がよいのではないか』と文化庁の責任のある人が言った」と河村市長は19/9/20に名古屋市議会経済水道委員会で述べています。

平成23年3月報告書「木造復元 文化庁との交渉だけで23年以上要する」

 名古屋市が平成23年3月に作成した「名古屋城整備課題調査報告書」を名古屋城総合事務所から情報提供していただき入手しました。 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/1103.pdf
まず現天守を解体し、石垣を積み直した後、木造復元工事を行うという計画で、文化庁との調整・協議、許可申請期間を含まず約25年、約389.9億円と算出しています。
 名古屋市は「石垣等構造物がないため、より史跡への影響が少ない本丸御殿復元についても、昭和60年に構想検討を開始し、文化庁との度重なる交渉の結果、現状変更許可を得られたのは平成20年であり、23年間を要している。このため、木造天守の復元には、調査・設計期間、建設工事の期間以外に文化庁との協議・調整に長期的な年月を要するものと考えられる。」としています。
 さらに、石垣の解体積み直しの概算工期について、大天守・小天守・共通及び橋台合計で30億8377万9000円、調査に2年4ヶ月、設計に3年9ヶ月、工事に5年1ヶ月かかるとしています。

暫定的耐震補強は約1.7億円 8ヶ月で出来ると市委託報告書

 名古屋城現天守閣について、耐震改修すると約29億円、14ヶ月かかるとされてきました。
 しかし、名古屋市民オンブズマンが20/2/19に名古屋城総合事務所から情報提供していただいて入手した、名古屋市が2017年3月に業者に委託して行った「名古屋城天守閣暫定的耐震補強調査業務報告書」によれば、耐震目標値を下回っている7階部分及び塔屋部での暫定的耐震補強を行うには、1億7172万円、8ヶ月で出来ると記載がありました。
・平成29年3月 株式会社大建設計名古屋事務所 名古屋城天守閣暫定的耐震補強調査業務報告書
@補強計画の耐震診断結果
A補強計画の耐震診断結果の考察 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/1703-1.pdf
G概算工事費及び概算工程表
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/1703-8.pdf

 上記について、市民にきちんと意見を聞いたことはありません。
この報告書の存在もきちんと公開しておらず、今回名古屋城総合事務所に情報提供を求めてはじめて名古屋市民オンブズマンは全文を入手出来ました。


市長 予算提案説明の中で木材保管費1億円に触れず

20/2/19の名古屋市議会本会議で、河村たかし名古屋市長は市長提案説明を行いました。
しかし、「名古屋城天守閣会計では、天守閣木造復元に向けた発掘調査等を予定している。天守閣木造復元工事の工程の見直しに伴い、事業費を減額するほか、1件の繰越明許費、1件の債務負担行為の変更を予定している」のみ延べ、木材保管費1億円には触れませんでした。
完成のめどがたっていないにもかかわらず、木材だけは先行して購入してしまいました。
(2019年7月末現在 木材の製材94億5540万円のうち21億9600万円支出済)
 木材は2020年5月に竹中工務店の保管期限が切れ、年間1億円の追加保管費用がかかります。市議会で懸念が多数出ていたにもかかわらず、名古屋市は押し切って木材を購入してしまいました。
 いったいあと何年木材の追加保管が必要なのか。責任は誰にあるのか。河村市長は全く語りません。

市「2028年10月案は否定しないが、今は申し上げる段階ではない」

 20/2/23に朝日新聞が「木造天守 28年10月完成案 名古屋市 河村市長『反対せぬ』」という記事を載せました。
上記記事によれば、以下の通りです。
・名古屋市は20/2/1全体整備検討会議で新工程案を提示し確定したかったが、工期短縮を求める河村市長から了承を得られず。
・河村市長は「28年10月は最長、最悪の場合の案だ」と、反対はしない姿勢を強調
・市は28年10月案は期間を余裕を持って見積もり直したという
・市は、大幅に計画がずれ込めば訴訟になる可能性もあると懸念
 同日、名古屋市は上記記事を受けて「名古屋城木造復元の竣工時期に関する一部報道にかかる市長コメント」を発表しました。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000125995.html
・あたかも2028年10月竣工時期が確定しているかの報道がなされた
・28年10月案が含まれていることは否定しない
・事務方にはさらに調整・検討するよう指示を出している。
 この時期に目標とする竣工時期を申し上げる段階にない
・早く市の案を固め、全体整備検討会議にお示しし、部会の意見も伺いながら最終的に竣工時期を決定したい
 20/2/24中日新聞によれば、「再三の延期を強いられたら事業自体が白紙化する懸念も市内部にある」としています。

市「実施設計 来年度も出来る見込みがない事業が当然ある」

20/2/26に名古屋市本会議で名古屋城天守閣特別会計補正予算について質疑がされました。
令和元年度2月補正予算で、名古屋城天守各特別会計補正予算については、天守閣木造復元実施設計1億3100万円を繰越明許費としています。
その他、天守閣木造復元の構台等仮設工事費9億6100万円の減額、債務負担行為(令和2年度以降)11億4200万円の全額減額を計上しています。
江上博之市議(共産党)の質問に対し、松雄観光文化交流局長は「文化庁から、『解体仮設設置が石垣等遺構に与える影響を判断するための調査検討』、『解体と木造復元を一体の計画として審議する必要があるため、計画の具体的内容の提出』を求められている。木造復元の意義をしっかりと説明し、ご理解いただければ木造復元の議論を始める環境が整うと考える。
 木造復元は実現可能だと認識している。そのためにも実施設計業務を継続して進め、完了させなければならないと考えている。」と述べました。
 江上市議は「思いを聞いたが、実施設計が完成出来る根拠は示されなかった。」としました。
 20/2/28に名古屋市議会経済水道委員会が開催され、江上市議は、「名古屋城木造復元の実施設計が今年度中に出来なかったのは、石垣調査ができなかったことと、基礎構造の方針が出ていないからだ。出来ない部分以外を繰り越すようだが、どうして出来ないのか?」と質問しました。
 荒井主幹は「来年度においてもできる見込みのない業務が当然ある。当面文化庁からの指摘事項に対して対応するが、その部分について繰越したい」としました。

市民3分間演説「木造化より新型コロナ対策を」

 20/2/27に名古屋市議会で市民3分間議会演説が行われました。経済水道委員会では、「観光と災害からみた名古屋城」と「名古屋城木造化について」で市民から発言がありました。
「現在、新型コロナウィルスによる肺炎という災害の真っ最中で、無駄な税金の浪費より、アルコールやマスクがほしい、安心して暮らしていけるのかなどをやってほしい」と結びました。

市議会 実施設計繰越予算を可決

 20/3/3 名古屋市議会経済水道委員会で、名古屋城木造復元事業実施設計繰越補正予算を可決しました。
 共産党以外賛成しました。
市議会では、20/2/28と3/2に質疑がありましたが、共産党以外一言も本件について意見を述べていません。
このような名古屋市の対応について、一言も意見を表明しない、というのはどういうことなのでしょうか。

市「事務方案は28年10月竣工 はね出し架構は見直す」

20/3/4に名古屋市議会本会議が開催され、浅井市議が名古屋城木造復元に関して竣工時期と総事業費、はね出し工法について質問しました。
 松雄観光文化交流局長は「事務方の案として2028年10月が竣工時期で、それ以外は持ち合わせていない。今後3月末にも全体整備検討会議に諮って了解を頂いた上で、天守閣部会、石垣部会に応じて、専門的な見地から議論をお願いしたい」としました。
 さらに、総事業費は「竹中工務店と協議し、2028年までなら事業費が遵守出来ると確認している。さらに、2028年10月を超え、様々な要因により追加費用が必要となる場合があったとしても、505億を堅持できるよう強い決意を持って取り組んでいく」としました。
 最後に、「石垣部会の構成員より跳ね出し工法は認められないと意見をいただいており、文化庁からも穴蔵石垣の遺構が残っていることを前提として基礎構造検討するよう助言をいただいているため、跳ね出し工法は見直す。現在竹中工務店と跳ね出し工法に関わる案について代わる案について他城の整備事例を踏まえ、様々な角度から検討を始めた」としました。

前代未聞の石列毀損事故

 新たな竣工時期のめどはたっていませんでしたが、20/3/2に名古屋城総合事務所が、特別史跡名古屋城跡の石列を毀損するという前代未聞の事故を起こしたことで、全面的に作業がストップしました。
 名古屋市は20/3/5に、名古屋城重要文化財等展示収蔵施設外構工事に伴い、特別史跡の遺構(石列)を毀損したと発表しました。
 名古屋市は「掘削深が遺構面に達しない」と判断したため、学芸員を立ち会わせず掘削を行っていたところ、石列をき損したとのこと。
 石垣部会の千田嘉博・奈良大学教授は、「工事範囲の学術発掘を適切に行ったのか疑問。地下遺構の状況を確認しないまま工事を実施して、管理団体自らが特別史跡を破壊したのであれば、問題はきわめて深刻」とTwitterで述べています。

文化庁文化第二課長「今後の名古屋市の計画においても、本当に出来るのか」

 20/3/21名古屋市議会経済水道委員会で、名古屋市は文化庁から「工事の際は名古屋市文化財担当部局(埋蔵文化財担当)の立ち会い」が条件になっていましたが、名古屋城総合事務所は「節目節目に教育委員会文化財保護室の学芸員が立ち会う」という認識で行っていたと明らかにしました。
名古屋城調査研究センターの村木副所長は、20/3/5に文化庁を訪問した際、文化財第二課長らと面談し以下指摘を受けました。
・大きな問題である。名古屋市がこの掘削計画で立ち会いがいらないという判断をしたというのは遺構保存の認識が甘いと言わざるを得ない。現状変更申請書には重機と人力の併用とあるが学芸員が立ち会っていないと判断できない。副申における教育委員会の判断が甘いということになる。
・今後の名古屋市の計画においても、本当にできるのかと思われる。この先どうするかをよく考えて再発防止策を立てること。
・毀損の届けを出してもらって判断することになるが徹底して再発防止策が求められる。
・外構工事は当面止めてどう毀損したのか、現地の状況をきちっと把握する。原因の仔細も究明しないといけない。どうしてこうなったのか、事実を分析する。さらには検証発掘をする。どう調査させるのかを専門家とよく相談し、現場を見てもらって指導を仰ぐ、そのうえで毀損した箇所をどう修復するかについて有識者も交えて検討する。再発防止策体制の問題を検討する具体的な仕組みとして示していただく必要がある。最後、展示収蔵施設の外構をどうするか、これらの一定の目途が立ってから。

 20/3/11に開催された名古屋市議会教育子ども委員会で、市教育委員会の片岡文化財保護室長は「現在の文化財第二課長に会ったのは初めて。文化庁に赴くと第二課長がいて、『非常に異例、重大な案件であるので課長も出席をさせていただく』と言われた」としました。

自民市議「現天守を登録有形文化財に指定すべき」

 20/3/11市議会教育子ども委員会で、伊神邦彦市議(自民・千種区は「文化庁は、『遺構保存の認識が甘いと言わざるを得ない』と観光文化交流局ではなく、文化財保護室に対して、意見を述べている。観光文化が表にあり、人を入れたい観光をやりたいから、緩い条件で発注してしまう。文化財保護より観光に力が入っている。こういうことを許している名古屋市がおかしい。」としました。
 さらに、伊神市議は「大阪城は築80年で登録有形文化財になっている。名古屋城は築60年で、民間が3分の1を集めたまさに市民の文化だ。聞いたところによると、文化庁は現在の名古屋城天守閣を登録有形文化財に指定してくれともっていくと、文化財に指定しますという。なぜ登録しないのか」と質問しました。
 片岡室長は「登録有形文化財にしたいかは所有者の意向が基本にある。名古屋市は木造復元という取り組みがあるので、なかなかそういう話しにならない」としました。
 伊神市議は「市民の財産、宝なので、登録有形文化財にすべきで、保護しながら、建て替えるのであれば文化庁と打合せをしてやっていくべきだと私は思う」としました。

自民市議「竹中工務店の技術提案方式は崩壊した」

20/3/13に名古屋市議会教育子ども委員会が開かれました。
 伊神市議は「副申書の作成は当分書けない、ということを市長に伝えるべき」としたところ、片岡室長は「市長にきちっと伝える必要があることを今認識した」としました。
 伊神市議は「現天守閣の評価をきちっとして、市民に示し、登録有形文化財にしてもらい、その上でもっと価値のある木造天守に変えていくという筋道をきちんとして文化庁の信頼をもらって進めるのが本来のやり方。それをはしょったのがおかしい。
 また、現天守の解体申請書も、当初は竹中工務店が技術提案交渉方式で2020年までに作ると言った。それが2022年になり、2028年になりいつになるかわからない。
あの技術提案方式の考え方は崩壊した。もうだめだ。納期も出来ないんだから。だから今の解体申請書は取り返すべき。
現天守閣の価値を見定めて、それよりいいもの作りますと復元申請書と副申書を出すべき。竹中工務店の技術提案方式は崩壊した。返してくださいというのが筋だ」としました。

市議会 新年度予算 要望を付して可決
 20/3/16に名古屋市議会経済水道委員会が開かれ、2020年度予算案に対して、 あれだけ熱心に委員会で審議されたにも関わらず、共産党を除く各会派は要望を付して原案に賛成し可決されました。

石垣部会「今回の石列毀損は、仁王像の耳をそいだレベル」

 20/3/20に第34回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣部会が開催されました。
まず、石列毀損について報告があり、宮武正登・佐賀大学教授は「全国的に起こったことはまずない。特別史跡とは、国宝と同じレベルで、いわば仁王像の耳をそいだレベル。しかも保存する立場の市が毀損した。他県であれば、国に審査する前に県がフィルターになってチェックがかかる。しかし政令指定都市である名古屋市は愛知県を通さずストレートにいっちゃう。前回も、事業計画について政令指定都市と県の関係はあるものの、愛知県にアドバイザーとしてみてもらえないかと提言した。制度的にできないのは承知しているがなんとか検討して欲しい。
 唯一外的チェックは、名古屋市教育委員会の文化財保護室が行っている。副申をとっているはずだが、教育委員会では決裁をとったのか」としました。
 文化財保護室長は「現状変更許可申請のとき、副申を決裁し、チェックをしているが、今回機能が十分果たせなかった。なぜなのか原因究明等職責を果たすため全力を挙げたい」としました。
宮武教授は「チェックが働いていなかったのは具体的に何がまずかったのか。県に事前に聞くようなシステムを作るとかを検討して欲しい」としました。

石垣部会「現天守解体のため、『内堀を盛り土で埋めること』はできない」

 続いて、天守台周辺石垣の総合外観調査について報告がありました。
宮武教授は「今回出てきたデータで、思った以上に損傷剥離が多いことがわかった。構造的はそれほど悪くはないが、表面がひどい。どう止めるかが重要になる」としました。
 西形達明・関西大学名誉教授は「ビデオスコープ調査では局所的な空洞を調べるが、わかりにくい。レーダー探査は裏の状況をしらべる。現在、現天守解体のため、押さえ盛り土を空堀に入れようとしているが、裏に空洞があると押し戻してしまうことになる」としました。
宮武教授は「押さえ盛り土については部会で議論をしていないが、提案資料を見ると、この設計では出来ないことがわかる。盛り土を撤去した後に、剥離しかかっている石垣面が剥離する。シートをかけて養生しても剥離する。」としました。
西形名誉教授も「一番問題は表面熱剥離。触っただけでもぽろっと取れる。対策は考えないといけない」としました。
千田嘉博・奈良大学教授は「データが集まった。よくここまでこれた。石垣の対策が考えられると思うと感慨深い。焼けたことによる熱劣化はイメージしていたより深刻。しかし、石垣全体としては、大解体しないといけないか?というと、そういう必要性はない。
 すぐ結論というわけではないが、根本的な大規模な積みなおしをせずに効果的な保全策が見えてきたのではないか。
 一方、『空堀を埋めてしまう』と、内部空洞問題、表面が脆弱などで、従来の計画の『直接土が石垣にあたらない』では不十分だ」としました。

河村市長「文化庁に謝りに行かないといけない」

 20/3/23に河村たかし名古屋市長は定例記者会見を行い、文化庁に対して報告して文化庁に謝りにいかないといけない、具体的防止策を講じる必要があるとしました。
 しかし、「石垣部会の調査が3月いっぱいで終わると一部の人から聞いており、追加調査が必要かがわかる、市民で高齢の方は死ぬ前に木造復元天守が見たいと言っている人が多い」と述べました。
 今回の市長の会見では、市民県民国民に対して一言も謝罪の言葉を口に出していません。

石列毀損事故で「木造復元はスタート位置に立てない」

 20/3/31に名古屋市は特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第30回)を開催しました。
冒頭、松雄観光文化交流局長が「石列毀損について、国民の財産を毀損したことについて国民の皆さんに深くお詫びする」としました。その上で、松雄局長をトップとした調査委員会を立ち上げたとしました。
次に、石列毀損について、市長のコメントが20/3/27に発表されたとしました。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/uploads/sicho-comment-R02.03.27.pdf
 その後、再発防止策(中間案)が説明されました。
原因は5つと把握されました。
 ・史跡を保存する共有・連携の仕組みがなかく、個人が判断した
 ・整備部門、調査部門の意思疎通がうまくできず、教育委員会との分担も不明確
 ・工事に至るまでのチェック機能がうまく働かなかった
 ・実際の工事現場での学芸員の立ち合いが確認できなかった
 ・職員の認識の徹底、知識・経験の向上が行われてこなかった

 それを元に再発防止策が提案されました。
 三浦正幸・広島大学名誉教授は「平面表示の方法を普通は検討委員会で検討すべきだが、名古屋城はやっておらず非常に驚いた。表示の仕方自体も委員会で諮ってほしい。また、石列の復元については、考古学の専門家だけでなく建築学の専門家も一緒にしてほしい」としました。
 名古屋城総合事務所の蜂矢主幹は「石列毀損再発防止策が理解されるまで、木造復元はスタート位置に立てない」 と述べました。
 コメントを求められたオブザーバーの平澤毅・文化庁文化財第二課主任文化財調査官は「再発防止策は具体的に示して実効性がある仕組みにしてほしい。主な目的は遺構の保存であって、確認手続きの過剰な充実ではない。麓教授は『エラーは必ず起こる』と指摘した。一連のことを文化庁でも重く見ており、引き続き検討していただきたい」としました。

有識者「法的な取り組みは全体整備の議論になじまないのか」

続いて、名古屋城天守閣整備事業にかかる「新たな工程」の素案が議題になりました。
 赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は、「『実現可能な手順、工程』とあるが、バリアフリーの問題、史実に忠実といいながら、エレベーターや消防法、建築基準法など、現代の基準にあうべきだ。
 法的な取り組みなど、こういうことに入らないと考えているのか。全体整備の会議にはなじまないのか」としましたが、蜂矢主幹は「当然木造復元する際、地震に対する安全性や火災安全性を復元検討委員会に示す必要がある。バリアフリーは復元と並行する形で新技術を公募してバリアフリーをクリアしたい。今後公募する中で昇降する技術が確定したら、全体整備検討会議で諮りたい」としました。

市長「残り任期1年でお城をちゃんとやらないかん」

 20/4/27に河村市長定例記者会見が行われました。
 記者から、残り任期1年でぜひ成し遂げたい政策は何かと聞かれた河村市長は、「減税。議員の家業化を止める。お城はちゃんとやらないかん。こどもが学校が楽しくなるように。」と答えました。

自民市議「穴蔵石垣の現状変更許可申請は毀損事故再発防止策策定の前か後か?」

 20/5/14 名古屋市議会経済水道委員会が開催されました。
 今回の経済水道委員会では、まず再発防止策について議論になりました。
 渡辺義郎市議(自民・北区)が「(石列を毀損した)業者に何も責任はないのか?」と質問し、佐治名古屋城総合事務所所長は「工事を発注する上で、過去の試掘結果や埋まっている可能性を伝えていなかったのが(名古屋城総合事務所の)最大のミスなので、我々に責任があると考えている」としました。
 浅井正仁市議(自民・中川区)は「2020年2月の教育委員会で、教育長は『文化庁の理解を示さなければ副申書は出さない』と明言した。この中間案は正式には文化庁になにもやっていない。御深井丸や穴蔵とかの現状変更許可をとるタイミングはいつなのか。再発防止策が認められたときか、毀損部分の修復案を出したときか、全て修復したときか」と質問しました。
佐治所長は「詳細を文化庁と詰めているわけではないが、私どもとしては、まずは再発防止対策を部会にかけ、意見を頂いて修正して全体会議に戻し、そこで意見を頂いて中間案をとって文化庁に提出したい。文化庁の了解を頂いて整理がついたとしたい。その後必要な調査については、その後努力しながら現状変更許可の手続きをとっていきたい」としました。
 浅井市議は「工程はいいかもしれないが、工期自体は何の意味もない。新型コロナ、毀損とわからない状態。調査が始まってから8年と10ヶ月で間違いなくやるのか」と質問したところ、荒川主幹は「調査がスタートしてからの期間と考えている」としました。
 浅井市議は「吸収とはどこで吸収するのか。2022年の完成の時と同じように思えてしょうがない。本当に名古屋市いいのかなって思う。工期にとらわれず、『調査をしてから』といった文言に変えた方がよい」としました。
 松雄観光文化交流局長は「これまでは工期ありきで、無理に無理を重ねてきた。まず審議会の中で、この手順でよいかを把握し、安全なものに全力を挙げていきたい。市民にわかりやすく説明をし、ご理解頂きながら進んでいきたい」としました。

市長「文化庁からも『木造でやりましょう』とはっきり言われた」根拠資料不存在

名古屋市民オンブズマンは、2020年4月25日中日新聞記事に記載された河村たかし名古屋市長の発言「文化庁からも『木造でやりましょう』とはっきり言われた。」の根拠がわかるものを名古屋市に対して情報公開請求したところ、20/5/20に不存在決定が出ました。http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200520.pdf
 過去の名古屋市が公開した資料を見ても、そのようなものは見当たりません。
現在、名古屋市民オンブズマンは、名古屋市と文化庁とのやりとりの情報公開訴訟を行っていますが、肝心な部分の内容はすべて非公開です。
 ただ、裁判の中で名古屋市は『これだけ資料が豊富な復元は世界に例がない。世界にアピールすることが必要だ』と発言したのが踊りの家元であったことがわかりました。
 今回の不存在決定は、名古屋市がなぜかいまだに最優先課題としている名古屋城木造復元事業の文化庁側の根拠が存在しないことを明らかにしたことで極めて重要です。
 河村市長は、いつ、だれから「文化庁からも『木造でやりましょう』とはっきり言われた」のかを明らかにすべきですし、明らかに出来ないのであれば発言を撤回すべきです。

基本設計住民訴訟 市「『基本計画書』と『文化庁基本計画書』は別」

20/2/26に、名古屋城木造化基本設計住民訴訟弁論が名古屋地裁1102号法廷で行われました。
 市代理人は、要求水準書1章〜2章は義務ではないが、3章は義務だと主張しました。
 原告の森さんは、「以前原告が提出した準備書面に記載した、監督員検査についての市の反論がない。
 また、市は『基本計画書』と『文化庁基本計画書』は別と主張してしているようである。
 これまで市の書面に『基本計画書』という記載がたびたびあるが、『基本計画書』なのか『文化庁基本計画書』なのか、それぞれ求釈明したい」としました。


市 新型コロナ対策で合計約2700億円の補正予算

名古屋市は、新型コロナウイルス対策などで、補正予算を合計2699億7461万8000円組みました。
・補正予算(3月24日付専決処分) 5億5917万4000円
・令和2年度4月補正予算 144億7552万2000円
・補正予算(5月1日付専決処分) 2325億600万円
・令和2年度5月補正予算 224億3392万2000円)
 うち、国庫は2401億1156万4000円、愛知県支出金は70億7178万5000円、名古屋市一般財源は92億1316万1000円です。(基金積戻金98億3316万1000円、諸収入36億494万7000円、寄付1億4000万円)
 これらは寄付以外全て税金です。
 
「不要不急」の名古屋城木造化は無期延期を!

新型コロナウイルスの影響で、大不況になるおそれがあります。また、第二波、第三波に備える必要もあるでしょう。
 木造復元のめどもたたず、実際に法律を遵守した上で可能かどうかもわからず、しかも新型コロナウイルスの影響で、当初想定していたような来客数が見込めるかも全くわからなくなった名古屋城天守閣木造復元事業はまさに「不要不急」ではないでしょうか。
20/4/13河村市長記者会見では、新型コロナウィルスが名古屋城木造復元に与える影響を聞かれ、「今のところ聞いていない。とんでもない状況が起こった場合は別」と述べています。
 また、議会は合法的にストップをかけることができます。
(名古屋城天守閣整備事業に関する基本協定書 第6条の3
 議会の議決が得られない場合は、本事業を中止し、契約の締結をしないことがある)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/170509-1.pdf
何を優先するのか。河村市長や市議会は真剣に再検討してもらいたいです。


20/5/30 東大准教授「名古屋城エレベーター『本物の城だからつけてはいけない』という議論はおかしい」

20/5/30にLoft PlusOne Westは対談『城と復元 ?熊本城、そして安土と大坂?』を無観客・有料配信で行いました。
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/146488
【出演】島充(城郭・古建築模型作家)
    海野聡(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 准教授)
料金:¥2.000
※購入受付期間:20/6/7(日)まで
※アーカイブは、配信終了後、20/6/7(日)23:59まで視聴可能
https://twitcasting.tv/plusonewest/shopcart/6926

対談【城と復元】島 充/海野聡 ダイジェスト
https://www.youtube.com/watch?v=SGdc25OggGI

2部形式で、1部は城郭・古建築模型について。
2部は、名古屋城など復元に関する基本的な考え方について対談しました。

海野聡・東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 准教授は「復元するものはどこまでいっても建設年代は現代。現代建築として過去の建築を復元することを忘れてはいけない。」としたうえで、「かつてあった形を考える復元原案と、実際に建てるときの復元実施案をきっちり分けて考えていかなければならない」としました。
その上で、「かつてどのような状態だったかという正確性の担保。その上で現代の社会においてどう考えるかということになる。そういった意味では名古屋城に関して『本物の城』だから (エレベーターを)つけてはいけない、という議論はおかしい」としました。
「『かつてに忠実な姿に再現したい』という現代人の欲求を押し通すためにエレベーターをつけません」というのは多分正しい解であって、『かつてはなかったはずなんだからつけるのはおかしい』っていう議論は捻じ曲がっていると思います。」と述べました。

海野准教授は「復元した時点でそれは本物のお城ではないので、意図的に現在の人がエレベーターをつけないで、かつての姿を実現することを主として押し進める、プロジェクトを推し進めるという判断をするのか。もしくは、現代人がバリアフリーに配慮をしてエレベーターをつけると現代人が判断するといった二つの判断のところで、かつての歴史というところに、エレベーターをつけない責任を転嫁するっていうのはよくないよということです。」と述べました。

20/5/21 名古屋城木造化 河村市長「文化庁からも『木造でやりましょう』とはっきり言われた」根拠資料不存在

名古屋市民オンブズマンは、2020年4月25日中日新聞記事に記載された河村たかし名古屋市長の発言「文化庁からも『木造でやりましょう』とはっきり言われた。」の根拠がわかるものを名古屋市に対して情報公開請求したところ、20/5/20に不存在決定が出ました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200520.pdf

2020/4/25中日新聞市民版「任期残り1年 河村市長に聞く 政治 死ぬまで挑戦 次期市長選 『なかなか悩ましい』」で河村市長は以下述べています。
https://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=737853&comment_sub_id=0&category_id=130&ref=rank
名古屋城の木造化も苦労しましたけど、文化庁さんからも「木造でやりましょう」とはっきり言われた。一番難しいところはクリアしてきたと思いますね。
---------
名古屋市は、現時点では天守閣木造復元事業に関しては文化庁に対して現状変更許可申請を提出していません。

文化庁は、名古屋市がどのような木造復元事業をしようとしているのか把握していないため、組織として意見を言える状況にないと考えるのが、行政運営の常識です。

仮に、文化庁の担当者の誰かが「木造でやりましょう」と発言したとしても、それは組織としての意思決定ではなく、個人的な感想でしかありません。
その個人がだれかとも河村市長は特定していませんし、公的記録も今回不存在決定が出ました。

整備に関する文化庁の見解は、15/8/29「名古屋城天守閣フォーラム」資料には以下記載されています。
・天守の再建については、整備主体である地元の自治体がどのような整備を行うか考えることが第一
・天守を復元する場合は、原則として材料等は同時代のものを踏襲する必要があるが、それ以外の可能性を排除するものではない
・名古屋城天守閣については、往時の資料が十分そろっていることを踏まえると、木造によるできうる限り史実に忠実な復元をすべきとの意見が出される可能性が極めて高いと考えられる
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/150925.pdf

上記を見る限り、文化庁は一言も「木造でやりましょう」とは言っていません。

15/9/10名古屋市議会本会議で、河村市長は以下述べています。
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/nagoya/SpTop.html
今、日本各地で天守閣の再建に向けた動きが進んでおり、例えば、北海道の松前城では、木造復元か耐震補強かの検討が進められております。
 この件につきまして、6月定例会の経済水道委員会において職員から、松前町にお伺いしたところ、文化庁からもRCでの再建はないと、木造復元だという指導を受けたというふうに確認しておりますと答弁いたしました。その後、直ちに私が先方に確認をしたところ、松前城には焼失前の天守についての詳細な図面などがないため、壁の厚さを増すような耐震改修しかできないと思っていたが、文化庁から木造復元でもよいとのお墨つきをいただいた。そのことを踏まえて、耐震改修にするのか、木造復元にするのかを町民の意見を聴取して検討することとしたとの説明を受けました。
 誤った答弁をいたしましたことについて訂正させていただきます。また、まことに申しわけございませんでした。 
平成30年10月15日 市長定例記者会見では以下やり取りがありました。
http://www.city.nagoya.jp/mayor/page/0000110757.html
(記者) そうなると、やはりその2022年末に完成させることを断言するのはおかしいということになりますね。
(市長) そんなことないですよ。そんなことありませんよ、そんなの。
(記者) そこをもう少し、緩やかに考えられないでしょうか。
(市長) いやいや、そりゃ、文化庁だって言っていますから。そんな遅らせるつもりはありません、って。言ってますから、直接、電話ですけど。行く時間がないもんで。誰とはちょっと言いにくいけど、えらい様と話しておりますから。
今回も、河村市長のいつものやりかた「名前を決して明かさない誰かが、自分に都合のよいことを言った」ではないでしょうか。

現在、名古屋市民オンブズマンは、名古屋市と文化庁とのやりとりの情報公開訴訟を行っています。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200203-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf   
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf
 
肝心な部分の内容はすべて非公開です。
ただ、裁判の中で名古屋市は『これだけ資料が豊富な復元は世界に例がない。世界にアピールすることが必要だ』と発言したのが踊りの家元であったことがわかりました。

今回の不存在決定は、名古屋市がなぜかいまだに最優先課題としている名古屋城木造復元事業の文化庁側の根拠が存在しないことを明らかにしたことで極めて重要です。

河村市長は、いつ、だれから「文化庁からも『木造でやりましょう』とはっきり言われた」のかを明らかにすべきですし、明らかに出来ないのであれば発言を撤回すべきです。

20/5/14 名古屋市議「名古屋城穴蔵石垣の現状変更許可申請をするのは毀損事故再発防止策策定の前か後か?」

20/5/14 名古屋市議会経済水道委員会が開催されました。

・20/5/14 名古屋市観光文化交流局 経済水道委員会説明資料
 名古屋城における遺構のき損事故再発防止対策及び天守閣整備事業に係る「新たな工程」の素案について
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200514.pdf
・20/5/14 名古屋市観光文化交流局 名古屋城総合事務所
     名古屋市教育委員会事務局 文化財保護室
 特別史跡名古屋城跡における遺構のき損事故再発防止対策(中間案) 
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200514-1.pdf

・20/5/14 名古屋市議会経済水道委員会(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200514-2.pdf

20/3/2に特別史跡名古屋城跡の石列を毀損するという前代未聞の事故を起こした名古屋城総合事務所は、再発防止策を取りまとめ中です。
また、天守閣木造復元事業は当初の2022年竣工目標を断念し、「工程を積み重ねれば2028年までにできる」としてきましたが、上記毀損事故を踏まえ、「石列毀損再発防止策が理解されるまで、木造復元はスタート位置に立てない」 (20/3/31 蜂矢主幹発言)としています。

今回の経済水道委員会では、まず再発防止策について議論になりました。
渡辺義郎市議(自民・北区)が「(石列を毀損した)業者に何も責任はないのか?」と質問し、佐治名古屋城総合事務所所長は「工事を発注する上で、過去の試掘結果や埋まっている可能性を伝えていなかったのが(名古屋城総合事務所の)最大のミスなので、我々に責任があると考えている」としました。

次に、工程について議論になりました。
江上博之市議(共産・中川区)は、「@現天守の解体や仮設物設置が石垣等遺構に与える影響 A基礎構造のはね出し架構について、今年7月か8月にできるような書き方がしてあるがそんな段階か」と質問しました。

名古屋市観光文化交流局名古屋城調査研究センターの村木副所長は「@については今年度に入ってできるだけ早く行う計画を立てていたが、昨今の事情で有識者会議等が出来ず、調査が遅れている。状況が許せば早急にお諮りして調査を開始したい。」としました。
早川主幹は「Aについては穴蔵石垣試掘調査の結果をもって見直しを考えたい。2ヶ月程度遅れているが、全体の中で吸収していければよい」としました。

江上市議は「毀損事故の再発防止策ができてから次へ進めないと考えているのか」としたところ、佐治所長は「まずは毀損の再発防止策を徹底して整理したい」としました。

浅井正仁市議(自民・中川区)は「2020年2月の教育委員会で、教育長は『文化庁の理解を示さなければ副申書は出さない』と明言した。この中間案は正式には文化庁になにもやっていない。御深井丸や穴蔵とかの現状変更許可をとるタイミングはいつなのか。再発防止策が認められたときか、毀損部分の修復案を出したときか、全て修復したときか」と質問しました。
佐治所長は「詳細を文化庁と詰めているわけではないが、私どもとしては、まずは再発防止対策を部会にかけ、意見を頂いて修正して全体会議に戻し、そこで意見を頂いて中間案をとって文化庁に提出したい。文化庁の了解を頂いて整理がついたとしたい。その後必要な調査については、その後努力しながら現状変更許可の手続きをとっていきたい」としました。

浅井市議は「工程はいいかもしれないが、工期自体は何の意味もない。新型コロナ、毀損とわからない状態。調査が始まってから8年と10ヶ月で間違いなくやるのか」と
質問したところ、荒川主幹は「調査がスタートしてからの期間と考えている」としました。

浅井市議は「吸収とはどこで吸収するのか。2022年の完成の時と同じように思えてしょうがない。本当に名古屋市いいのかなって思う。工期にとらわれず、『調査をしてから』といった文言に変えた方がよい」としました。
松雄観光文化交流局長は「これまでは工期ありきで、無理に無理を重ねてきた。まず審議会の中で、この手順でよいかを把握し、安全なものに全力を挙げていきたい。市民にわかりやすく説明をし、ご理解頂きながら進んでいきたい」としました。

-------
特別史跡名古屋城跡内を発掘調査をするには、文化庁の現状変更許可が必要です。
それには、名古屋市教育委員会の「副申書」を付ける必要があります。

現在、石列毀損事故の再発防止策を策定中です。
20/3/13名古屋市議会教育子ども委員会で、市教育委員会の富沢部長は「経緯、原因究明を行い、事態を収拾し、文化庁等関係者の理解を得るのが最優先で、それらが整うまで次のステップには進めないと考える。正直どれくらい時間がかかるのか全く想像が付かない」としました。

1)再発防止策(案)策定
2)部会に再発防止策(案)をかける
3)全体整備検討会議に再発防止策(案)をかける
4)文化庁に再発防止策(案)を提出する
5)文化庁が再発防止策(案)を了解する

上記ができてはじめて、@現天守の解体や仮設物設置が石垣等遺構に与える影響の検討 A基礎構造のはね出し架構の再検討 ができます。

しかもAについては、穴蔵石垣試掘調査の結果を待ってから行います。
穴蔵石垣試掘調査も、現状変更申請が必要です。

今回も名古屋市は工程表を示してきましたが、穴蔵石垣試掘調査は2020年夏頃終わる予定となっていました。基礎構造検討も2020年夏過ぎとなっていました。
スケジュールは全くめどが立っていないといっていいでしょう。

20/4/27 河村市長 残り任期1年で「お城をちゃんとやらないかん」

20/4/27に河村市長定例記者会見が行われました。
45:58-49:16
https://www.youtube.com/watch?v=86GP3xSbZ6A

20/4/27 河村市長定例記者会見(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200427.pdf

記者から、残り任期1年でぜひ成し遂げたい政策は何かと聞かれた河村市長は、「減税。議員の家業化を止める。お城はちゃんとやらないかん。こどもが学校が楽しくなるように。」と答えました。

---------
2010年度から始まった名古屋市の市民税減税は、2019年度までで1114億円にものぼっています。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000116/116671/1yosannoaramasi.pdf

名古屋市が行った「市民税5%減税検証報告書について(平成29年度)」では、名古屋市計量モデルによるシミュレーション分析の結果、市民税5%減税を実施しなかったと仮定した場合における10年間の市内総生産(名目)や民間最終消費支出(名目)、企業所得の伸び率は、今回は政府支出に減税相当額に加え、一定の仮定を
置いた前提のもとで国庫支出金等を上乗せしたことにより、市民税5%減税を継続して実施した場合における伸び率をいずれも上回る結果となりました。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000099733.html

名古屋城木造復元に関しては、まったくめどが立っていません。
行政が新型コロナウイルス対策に全力を注ぐ中、名古屋城木造復元はまさに「不要不急」の事業ではないでしょうか。

2018年度の名古屋市の児童相談所における児童虐待相談は3394件と、対前年度比17.1%増になりました。
http://www.city.nagoya.jp/kodomoseishonen/cmsfiles/contents/0000095/95890/houkokushoR1.pdf

結局、河村市長が2009年4月26日に名古屋市長に当選してから11年間でなにをやったのでしょうか。任期残り1年。きちんと検証が必要です。

20/4/20 名古屋市 名古屋城全面休業1ヶ月で約1.6億円減収と発表

20/4/20に河村市長定例記者会見が行われました。
17:32-20:25 32:20-35:16
https://www.youtube.com/watch?v=67mTMEj5aqE

20/4/20 河村市長定例記者会見(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200420.pdf

その中で、記者から名古屋城全面休業による入場料減収を聞かれた河村市長は「全面閉園する20/4/10〜20/5/10までを、昨年同期(19/4/10〜19/5/10)の来場者数と比較すると、約40万人のマイナス、約1億6000万円の落ち込みとなる」と自分で発言した直後に「どえりゃないかこれ。間違いじゃないか?1ヶ月か?毎月1億か?間違いないか?」と発言しました。

担当者は「昨年は当該期間に約40万人の入場者数があった。それが減少すると、単価をかけて約1億6000万円減収となる」としました。

河村市長は「毎月か?年間の?平均か?」など、見当違いの発言を繰り返しました。

河村市長は「1年間閉鎖すると入場料収入はいくらなくなるのか」と記者会見中に担当者に聞いたところ、「昨年実績が約200万人、約8億円」としました。

河村市長は「それは大きい」としました。

-------
20/1/27以降、中国政府が中国人団体ツアー販売を禁止してから、名古屋城の入場者数は激減していました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201901-202001.pdf

河村市長は、年間入場者数、年間入場料収入もきちんと把握していなかったようです。

もっと問題なのは、今後新型コロナウイルスの影響がいつまで続くのかわかりませんが、仮に数年・数十年続いた場合、木造復元天守の建設費505億円、維持費などはおろか、現天守閣・本丸御殿の維持費・人件費すら払えなくなる可能性があります。

◯平成28年3月10日(木曜日)名古屋市会経済水道委員会
◎下山市民経済局名古屋城総合事務所長
 名古屋城の管理運営費ということで、職員の人件費、平成28年度予算ベースでございますが、3億2400万円余、それから、管理運営費といたしまして3億9600万円余という、その他、イベントや何かは別途でございます。
 本丸御殿の運営は1億4100万円でございます。

20/4/13河村市長定例記者会見では「名古屋城の木造化復元の影響はない。今んとこはね。いやいやとんでもない状況が起こった場合はですね、その場合は別ですからねこれ。」と発言しています。
http://www.city.nagoya.jp/mayor/page/0000128059.html

すでに「とんでもない状況」は起こっていると考えます。
名古屋市はいつになったら善後策を考えるのでしょうか。


20/4/17 名古屋城木造復元 2019年度木材の製材に9億5400万円支出

名古屋市民オンブズマンは、名古屋城天守閣整備事業先行工事(木材の製材)の支出(2019年度分)を情報公開請求したところ、19/12/25に9億5400万円支出していたことが判明しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200415-2.pdf

木材の製材94億5540万円のうち21億9600万円支出済でしたので、合計31億5000万円支出済となります。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190731.pdf

木材の製材については、竹中工務店と2022/12/16まで94億5540万円の契約を結んでいます。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180612-2.pdf

木材の保管期限は2020年6月で切れます。
令和元年6月24日(月曜日) 令和元年 名古屋市会経済水道委員会
◎佐治観光文化交流局名古屋城総合事務所長 
先ほども御説明申し上げましたが、竹中のほうで木材の調達が進んでおります。竹中の保管の期間が来年6月で終わります
2020年度名古屋城天守閣会計では、1億円が「柱や梁などの主架構木材の保管費」として予算が認められました。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000125/125387/2tokkaimeisai.pdf
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000125/125382/05kankou.pdf

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名古屋城木造復元については、全くめどがたっていません。
すでに購入した木材31億5000万円、毎年かかるとされる保管費1億円、その他支出済の基本設計費8億4693万6千円、実施設計費5億9400万円はどうなるのでしょうか。

19/9/2大村愛知県知事は「国、文化庁の許可が下りるめどもないのに100億円の木材を調達して買ってしまった」「どういう経過をたどって何が起こってこういう事態になったのかという事実関係をしっかり検証して、そして、その事実関係を情報公開をしていただきたい」としています。
https://www.pref.aichi.jp/koho/kaiken/2019/09.02.html#4

新型コロナウイルス対策でますます市民の意識から消えていく名古屋城木造復元事業。
しかし、これまで名古屋城木造復元事業にかけた費用は確実にありますし、名古屋市は今後も費用をかけ続ける方針です。


20/4/16 名古屋城木造復元事業実施設計 契約を21/3/26まで延長 約4.1億円減額

名古屋市民オンブズマンは、名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託変更契約書を情報公開請求したところ、当初2020/5/29までの予定が、2021/3/26まで延長変更契約をしていたことが判明しました。
また、4億1022万9360円減額していました。
(合計11億5361万640円)

さらに、上記実施設計業務委託契約に基づいての2019年度分の支出は無かったことが判明しました。

・名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託変更契約書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200415-2.pdf
 
・当初契約 2020年5月29日まで(15億6384万円)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180523-4.pdf
 
なお、実施設計業務委託費としてすでに5億9400万円支出済です。
・19/7/31 情報提供文書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190731.pdf
 
今後、実施設計の「変更概要書」を追加で情報公開請求し、どこを変更したのか調査する予定です。

20/4/15 名古屋城木造復元事業起債届出書 完成は2031年度と記載

名古屋城木造復元事業について、総務大臣に届け出をした起債届出書(2019年度発行分)を情報公開請求したところ、20/2/4づけで名古屋市が総務大臣に届出をしていたことが判明しました。

・名古屋城 木造復元事業 起債届出書(2019年度発行分)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200415-1.pdf

それによれば、全体計画は起工が2016年度、完成が2031年度となっていました。
(対象 基本・実施設計、現天守解体工事、天守閣木造工事、石垣工事)

2019年度は実施設計で6億9400万円、木材の製材で17億1300万円、木造天守閣実物大階段模型及び展示施設棟建設工事で9050万円を計画しています。

どのように返済するかの具体的な計画の記載はありませんでした。
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20/2/4時点で、完成が2031年度と総務大臣に届出しているので、名古屋市が考える木造復元想定スケジュールがあるはずです。
それを市民に公開すべきです。

なお、20/3/31 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第30回)配付資料では、天守閣木造復元については2028年度となっています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200331.pdf

しかも、その後20/3/2に名古屋市が石列遺構を毀損したことで蜂矢主幹は「石列毀損再発防止策が理解されるまで、木造復元はスタート位置に立てない」 と述べました。
https://ombuds.exblog.jp/28024598/

名古屋市の計画では、木造復元事業費505億円全額を起債でまかなう予定です。
市民へのきちんとした説明が必要です。

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なお、「総務省から受領した、仮に協議したならば同意が認められない場合、その旨通知(2019年度分)」、「総務省に提出した起債計画書等の変更届(2017年度分)(2018年度分)」については不存在決定が出ました。

20/4/13 河村市長「新型コロナ 名古屋城木造化への影響は聞いていない」

20/4/13に河村市長定例記者会見が行われました。
動画 28:34-29:41
https://www.youtube.com/watch?v=XuWuHwg1WMo

20/4/13 河村市長定例記者会見(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200413.pdf
記者:新型コロナウイルスの関係、名古屋城の木造化復元の影響について伺います。感染拡大の影響 長期化することが予想されてますが、木造化への新しい工程の策定ですとかバリヤフリー技術の公募ですとか事業の進捗にどのような影響が出るとお考えでしょうか。

市長:今んとこ本当に聞いておりませんけどね。
しかし、例えば集まっていただいて会合するとかスケジュールについては丁寧にやっていかないと。それは具体的にあるんだろうけども、それもやりようがあるんであってですね。
お城のスケジュールが延びるということは今んとこは聞いておりません。

記者;影響は今んとこはないと。

市長:ない。今んとこはね。
いやいやとんでもない状況が起こった場合はですね、その場合は別ですからねこれ。

記者:分かりました。
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この期に及んでも名古屋城木造復元を推し進めようとする河村市長。
しかも、記者会見を行った20/4/13の午後、翌日4/14に名古屋市議会経済水道委員会が予定されていたのに「都合により延期」と発表されました。
「関係職員が発熱のため」延期とのこと。

20/4/13現在、名古屋市内感染者は延べ194人、死者は19人、公立保育園でも感染者が判明しました。

毎日毎日新型コロナウイルスの話題ばかりで、名古屋城木造天守閣復元について、「コロナウイルス対策より重視」する人という名古屋市民は現時点でいるのでしょうか。

河村市長が「とんでもない状況」と判断するのはいつのことなのでしょうか。

20/4/2 名古屋市教育委員会 特別史跡名古屋城石列毀損状況図面非公開

20/3/2に名古屋市が特別史跡名古屋城の石列を毀損した件について、名古屋市教育委員会が文化庁にどのように報告したかを名古屋市民オンブズマンが情報公開請求したところ、「石列毀損状況」の図面について、「調査途中で中身が確定していないため」として非公開にしました。

・き損届(名古屋城総合事務所保存整備室)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200402-1.pdf
・復命書(令和2年3月5日分)(名古屋城総合事務所保存整備室)
 復命書(令和2年3月9日分)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200402-2.pdf
・特別史跡名古屋城跡のき損について、令和2年3月4日に教育委員会文化財保護室が文化庁あて送付したメール
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200402-3.pdf

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なお、特別史跡名古屋城跡毀損の件で、「2020年3月13日名古屋市教育子ども委員会の議論の内容」を市長に伝えた内容がわかるものは不存在でした。(教育委員会文化財保護室)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200402-4.pdf

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今後の予定
・20/4/5(日)14時- 名古屋城桜を見る会(地下鉄市役所駅7番出口集合)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200405.pdf
・20/5/11(土)18:30-「名古屋城の有形文化財登録を求める会」北生涯学習センター第1集会室
・20/5/13(水)午後3時 名古屋城木造天守基本設計住民訴訟 名古屋地裁1102法廷
・20/5/20(水)13時30分〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟 弁論 名古屋地裁1102号法廷


20/3/31 名古屋市「名古屋城 石列毀損再発防止策が理解されるまで、木造復元はスタート位置に立てない」

20/3/31に名古屋市は特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第30回)を開催しました。

20/3/31 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第30回)配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200331.pdf

20/3/31 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第30回)
名古屋市民オンブズマンによるメモ
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200331-1.pdf

今回も、新型コロナウィルスの影響があり、傍聴を遠慮するよう呼びかけられましたが、写真撮影・録画・録音は禁止されました。

冒頭、松雄観光文化交流局長が「石列毀損について、国民の財産を毀損したことについて国民の皆さんに深くお詫びする」としました。
その上で、松雄局長をトップとした調査委員会を立ち上げたとしました。

議題に移り、まず全体整備検討会議と各部会の関係を整理したとしました。
今後、石垣部会は石垣・埋蔵物分科会と名称を変え、その上で全体整備検討会議は各部会に再付議し、部会で検討して全体整備検討会に報告し、最終意見を取りまとめるとしました。
また、複数の部会に関連する検討事項は、それぞれの部会の意見を事前に調整する調整会議を非公開で行うとしました。

赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は、「石垣部会は1名地盤工学の先生が入ったが、人数が足りない。若くて実力がある人、また文献の人を加えて欲しい。
また、全体整備検討会議に『調査研究に関すること』を加えて欲しい」としました。

次に、石列毀損について、市長のコメントが20/3/27に発表されたとしました。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/uploads/sicho-comment-R02.03.27.pdf
その後、再発防止策(中間案)が説明されました。
原因は5つと把握されました。
 ・史跡を保存する共有・連携の仕組みがなかく、個人が判断した
 ・整備部門、調査部門の意思疎通がうまくできず、教育委員会との分担も不明確
 ・工事に至るまでのチェック機能がうまく働かなかった
 ・実際の工事現場での学芸員の立ち合いが確認できなかった
 ・職員の認識の徹底、知識・経験の向上が行われてこなかった
それを元に再発防止策が提案されました。

高瀬要一・公益財団法人琴ノ浦温山荘園代表理事は「原因は発掘調査が十分行われていなかったこと。遺構が残っていなければ絵図に頼る。それがなされていなかった」としました。

村木名古屋城調査研究センター副所長は「平成30年度に試掘が十分ではなかったとわかっていたが、組織として共有されていなかった」としました。

赤羽氏は「国民から任されているという認識が甘かったのが最大の原因。整備事業が先行して、裏付けする調査研究がおろそかになっていると言わざるを得ない」としました。

丸山宏・名城大学教授は「事業をフローチャートに落として関係者全員が共有するのは民間ならやっている」としました。
堀田保存整備室長は「誰でも見たらわかるマニュアル・ガイドラインを作りたい」としました。

三浦正幸・広島大学名誉教授は「平面表示の方法を普通は検討委員会で検討すべきだが、名古屋城はやっておらず非常に驚いた。表示の仕方自体も委員会で諮ってほしい。また、石列の復元については、考古学の専門家だけでなく建築学の専門家も一緒にしてほしい」としました。

麓和善・名古屋工業大学大学院教授は「工事に学芸員が立ち会っていなかったのが一番直接的に関わる。エラーは必ず起こる。学芸員が怠けていたわけではなく作業量が及ばなかったと思う。」としました。

小M芳朗・名古屋市立大学名誉教授は「工事の設計図が間違っていた。たくさんの目で見ておかしいと指摘すべき」としました。

赤羽氏は「今回毀損した六番御蔵だけでなく、五番御蔵も同じ課題を抱えているのではないか。全体的に発掘調査をすべき」としました。

コメントを求められたオブザーバーの平澤毅・文化庁文化財第二課主任文化財調査官は「再発防止策は具体的に示して実効性がある仕組みにしてほしい。主な目的は遺構の保存であって、確認手続きの過剰な充実ではない。麓教授は『エラーは必ず起こる』と指摘した。一連のことを文化庁でも重く見ており、引き続き検討していただきたい」としました。

続いて、名古屋城天守閣整備事業にかかる「新たな工程」の素案が議題になりました。

蜂矢主幹は以下述べました。
「以下5つを基本的な方針とした。
・天守閣木造復元が実現可能な手順、工程とする
・石垣等遺構の調査・保全については、全力を挙げて取り組む
・現天守閣解体と天守閣木造復元を一体として現状変更許可を取得する
・復元工事の期間については基本的に変更しない
・工程の見直しについては今年度中に全体整備検討会議に諮り、その後石垣部会、天守閣部会に諮った後、再度全体整備検討会議に諮り確定する
期限ありきではなく、関係者からの意見を元に工程を積み上げて『新たな工程』の素案を作った。
今後、穴蔵内部試掘調査をし、基礎構造の検討をし、解体・復元の一体化の現状変更許可申請をしたい。
考えに誤りが無いか検討して欲しい。
しかし、今回の外構工事での遺跡毀損で、先生方から厳しい意見を賜っており、まずはその対処に全力を挙げたい。
再発防止策の理解が出来るまで木造復元はスタート位置に立てない。現時点では不確定な要素があり、破線で示している。
新たな工程の素案について、文化審議会に追加情報を出せば、復元検討委員会は2年半でできると考えている」

赤羽氏は「『実現可能な手順、工程』とあるが、バリアフリーの問題、史実に忠実といいながら、エレベーターや消防法、建築基準法など、現代の基準にあうべきだ。
法的な取り組みなど、こういうことに入らないと考えているのか。全体整備の会議にはなじまないのか」としましたが、蜂矢主幹は「当然木造復元する際、地震に対する安全性や火災安全性を復元検討委員会に示す必要がある。バリアフリーは復元と並行する形で新技術を公募してバリアフリーをクリアしたい。
今後公募する中で昇降する技術が確定したら、全体整備検討会議で諮りたい」としました。

瀬口座長は「今後、石垣部会、天守閣部会について諮ったのち、全体整備検討会議に諮りたい」としました。

平澤調査官は「今回様々なご検討いただいた。当たり前のこと、しかるべきことを確認した。進め方について、全体会議で継続的に検討をしてほしい」としました。
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なお、全体整備検討会議終了後は記者会見はありませんでした。

また、バリアフリー担当の森本主幹に、バリアフリーの公募状況について休憩時間に聞いたところ、「市議会委員会で『今年度中』と答弁したが、本日までには公募はできていない。全体の状況が滞っているため、公募開始がいつになるかわからない」としました。

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全体整備検討会議と各部会の関係性について、これまで単に部会から報告が上がる体制とは知りませんでした。
新しく部会に報告・再付議する体制になったのはよいと思うのですが、非公開の「調整会議」を新設したのは市民参加に逆行しています。

また、再発防止策について、チェック体制云々が言われていますが、19/4/19に名古屋市は現天守閣解体にかかる現状変更許可申請書を文化庁に提出しましたが、石垣部会から「石垣や地下遺構の調査がまだ行われておらず、現況把握ができていない中での工事計画において、石垣への影響が軽微であるとの結論が導き出されているのは
承服しがたい。そのような調査を実施するための、職員も不足しており、現天守閣解体に関する工事計画を推し進めることは容認できない」との意見をそのまま記載して文化庁に提出しています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190419.pdf
こんなことは前代未聞です。
このような体質の名古屋城総合事務所で、チェック体制を論じることが出来るのでしょうか。

そもそも局長をトップとした調査委員会がどの程度しっかり再発防止策を提案できるか不明です。
調査委員会自体も外部でやるべきだったのではないでしょうか。

さらに、新たな工程についても、実際に可能かどうかも全くわかりません。
石垣調査は極めて遅い歩みですが進んでいますが、その他は全く進んでいません。

木造復元について「工程を積み上げれば2028年までにできる」という名古屋市の考えのようですが、あまりにも楽観的すぎると言わざるを得ません。
そもそも現時点では「スタート位置に立てない」のです。
また、今のままでは、羽氏がいうようにクリアすべき課題が多数あり、いくら時間をかけてもできないのではないかと思います。
そうでないというのならば、文化庁とのやり取りをすべて公開し、これら工程に根拠があると示してもらいたいです。

20/3/24 名古屋城木造復元 防災評定書+根拠資料はほぼ非公開 

19/1/21に一般財団法人日本建築センターが出した「防災評定書」について、名古屋市民オンブズマンが防災評定書と根拠資料を情報公開請求したところ、「評定の前提」、「指摘事項と回答」、「防災性能評定資料(防災計画書)」の内容がほぼすべて非公開でした。

19/1/21 一般財団法人 日本建築センター
名古屋城天守閣整備事業 防災評定書
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200318-2.pdf

理由は「竹中工務店の技術的なノウハウが記載」、「公開されると、放火等を企図する人物に対し、犯罪実現の妨げとなる設備の所在地を示すことになる」、「議論・検討の意見交換に加わる者が、いわれなき避難を避けようとしたり、各々の立場等に拘束されたりすることで、多様かつ自由な意見が現れなくなり、円滑な議論・検討が
損なわれるおそれ」「当該事業はいまだ、今後文化庁長官による現状変更許可や建築審査会による同意を取得する途上にあり、現時点では中間的な検討段階にとどまる」「現時点では未確定の段階の情報が、市民の間で認知されることで、意思決定されていない未確定な情報が、確定したものとして誤解されるおそれがある」ため「不当に市民の間に混乱を生じさせるおそれがある」とのこと。

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森本章夫・名古屋城総合事務所主幹が、20/1/25に「すでに防災評定を頂いている」と発言しています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200125-4.pdf

しかしながら、どのような前提で防災評定が出たのかすら名古屋市は市民に公表していません。

また、名古屋市は「中間的な検討段階にとどまる」としていますが、防災評定の前提が変わったら、また防災評定をとりなおすのでしょうか。

毎回「不当に混乱を生じさせるおそれ」と述べますが、情報を市民に公開せず、竣工期限を延ばすにもいつといまだに発表できず「市民に不当な混乱を生じさせ」ているのは名古屋市なのではないでしょうか。

どんなものが完成するかもわからず、防災の前提も示さず。
ここまで情報を非公開にして進める、木造復元名古屋城天守閣が「市民のシンボル」になり得ると思いますか?
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なお、「特殊な構造方法を用いた建築物や新しく開発された材料、設備等」については、国土交通大臣が認定(構造方法等の認定)する制度がありますが、今回は名古屋市は国土交通省に申請書を提出する予定はないとのこと。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200221.pdf
https://www.bcj.or.jp/rating/category/prevention/prevention01/

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20/3/23 河村市長「名古屋城木造新竣工時期発表より、石列毀損対応を優先」

20/3/23に河村たかし名古屋市長は定例記者会見を行いました。

・20/3/23 河村市長定例記者会見(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200323-2.pdf

河村市長は冒頭、毀損した米蔵石列を「炭小屋」と言い間違えました。

文化庁に対して報告して文化庁に謝りにいかないといけない、具体的防止策を講じる必要があるとしました。
しかし、「石垣部会の調査が3月いっぱいで終わると一部の人から聞いており、追加調査が必要かがわかる、市民で高齢の方は死ぬ前に木造復元天守が見たいと言っている人が多い」と述べました。

3月末の全体整備検討会議に、新しい竣工時期の提案をかけるかどうかについては、「決まっていない。まずは毀損の問題をきちんと対応する必要がある」と述べるに留まりました。
全体の工程が延びるかどうかは、「(遅れることがないように)文化庁にお願いするよりしょうがない」としました。

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20/3/2午後に石列毀損して、20/3/23がはじめての市長定例記者会見でした。

名古屋市は「特別史跡を市民県民国民に対して保護して管理していく組織」(石垣部会 宮武正登教授)にもかかわわず、今回の石列毀損について、「名古屋城総合事務所、教育委員会文化財保護室は保存管理者である自覚が欠けているといわざるをえない」(石垣部会 赤羽一郎氏)と指摘されています。

しかしながら、今回の市長の会見では、「文化庁に謝りに行かないといけない」とするものの、市民県民国民に対して一言も謝罪の言葉を口に出していません。

自分と一部支持者がやりたい木造復元のことばかり口にし、名古屋城整備のチェック体制をおろそかにしてきたことこそが、特別史跡の毀損につながったのではないかと思います。
システム上の再発防止策が取られないと、第2第3の毀損が起こるでしょう。

名古屋城現天守耐震性に関する有識者意見聴取 内容ほぼ非公開

名古屋市民オンブズマンは、現天守閣の耐震性について名古屋市が有識者に対して意見聴取した際の記録を情報公開請求したところ、2016年10月に行った意見聴取の内容がほとんど非公開になりました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200318-1.pdf
・天守閣の耐震性にかかる打合せ(一之瀬教授打合せ)
・平成28年10月29日 意見聴取時 一之瀬先生発言の要旨
・天守閣の耐震性にかかる打合せ(勅使河原教授打合せ)

非公開の理由は「中間的な議論・検討、未成熟な意見」のためとありました。

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その後、2017年3月に名古屋市が業者に委託した報告書では、耐震目標値を下回っている7階部分及び塔屋部での暫定的耐震補強を行うには、1億7172万円、8ヶ月で出来ると記載がありました。

・平成29年3月 株式会社大建設計名古屋事務所
 名古屋城天守閣暫定的耐震補強調査業務報告書
 @補強計画の耐震診断結果
 A補強計画の耐震診断結果の考察
  http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/1703-1.pdf
 G概算工事費及び概算工程表
  http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/1703-8.pdf

しかし2018年5月には、耐震性が低いことに対応するため、名古屋市は現天守閣を閉館しました。
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現天守閉館から約2年。現時点では木造復元のめどはまったく立っていません。

まだできていない木造復元の資料であれば、「未成熟な意見」というのも理屈としてはわかります(同意はしません)が、現在の天守閣の耐震性についての3年半も前の学者の議論について「未成熟な情報」とはいったいどういうことでしょうか。

しかも、名古屋大学の勅使河原正臣教授は「7階の耐震性能が低いので今のままでは入場禁止すべきと考えるが、鉄骨ブレース等の補強によりIs値を大きくし、危険性を低減することが可能と考えられる」と発言したと公表されています。
当然それに至る根拠がほかの部分に記載されているはずですが、非公開となっています。
また、名古屋工業大学の一之瀬敏勝教授は「入場制限を行う緊急性まではないと考えられ」と発言しと記載されていますが、詳細は不明です。

いったいいつまで名古屋城現天守を閉館し続けるつもりなのでしょうか。
名古屋市は「暫定的耐震補強は、1億7172万円、8ヶ月で出来る」と言っているのです。


20/3/20 石垣部会「名古屋城現天守解体のため『内堀を盛り土で埋めること』はできない」

20/3/20に第34回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣部会が開催されました。

20/3/20 第34回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣部会 配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200320.pdf

20/3/20 第34回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣部会
(名古屋市民オンブズマンによるメモ)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200320-1.pdf

20/3/20 第34回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣部会終了後の記者会見
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200320-2.pdf

名古屋市は「新型コロナウイルスの更なる感染拡大を防止するため、会議の傍聴については、できる限りお控えくださいますようお願いいたします。」としていましたが、傍聴者は30名以上いて、かつてないほどでした。

石垣部会ですが、地盤工学が専門の西形達明・関西大学名誉教授が新たに参加され、工学的視点も加味されました。

はじめに、「名古屋城展示収蔵施設(仮称)外構工事」における特別史跡の毀損について、報告がありました。

松雄局長は「毀損については重く受け止める。私の元で調査委員会を立ち上げた。年度内にきちんと始末を付け、全体部会で報告したい」としました。

座長の北垣聰一郎・金沢城調査研究所名誉所長は、「聞いたことが無いようなことが発生した。今回は『報告事項』とのこと。全体整備検討会議で報告して頂き、その後石垣部会にお話があると思う」としました。

赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は「名古屋城総合事務所、教育委員会文化財保護室は、保存管理者として自覚が欠けているといわざるをえない。また、名古屋城には様々な整備計画があるが、整備を行う大前提として調査研究が必要。調査がおざなりなのは、整備整備が背景にあるのではないか。立ち位置を考えてほしい。
さらに、行政監理委員会を設置して、調査委員会を作ったと言うが、懲罰にとどまらず基本的なところに立ち返ってほしい」としました。

宮武正登・佐賀大学教授は「全国的に起こったことはまずない。特別史跡とは、国宝と同じレベルで、いわば仁王像の耳をそいだレベル。しかも保存する立場が毀損した。他県であれば、国に審査する前に県がフィルターになってチェックがかかる。しかし政令指定都市である名古屋市は愛知県を通さずストレートにいっちゃう。前回も、事業計画について政令指定都市と県の関係はあるものの、愛知県にアドバイザーとしてみてもらえないかと提言した。制度的にできないのは承知しているがなんとか検討して欲しい。
唯一外的チェックは、名古屋市教育委員会の文化財保護室に行っている。副申をとっているはずだが、教育委員会では決裁をとったのか」としました。

文化財保護室長は「現状変更許可申請のとき、副申を決裁し、チェックをしているが、今回機能が十分果たせなかった。なぜなのか原因究明等職責を果たすため全力を挙げたい」としました。

宮武教授は「チェックが働いていなかったのは具体的に何がまずかったのか。県に事前に聞くようなシステムを作るとかを検討して欲しい。おんなじことが次々起きてもおかしくない。文化財を守っていくという基本的な欠落がある。職員の不慣れだけでなく、構造に問題があるのではないか。
他自治体のチェック機能を参考にしてほしい。政令指定都市の性格上、どうしてもできないのなら、別の形を検討してほしい」としました。

北垣名誉所長は「今回はあくまで『報告』。個人として意見を言う。名古屋市は本来は文化財調査、研究を進める側。これからの課題として調査研究センターができているので、機能を大いに活用してもらいたい。
また、整備を行う側の問題として、現在はこれが混然一体としている。本来ならば調査研究をしていく側と、整備をする側は役割が異なる。あくまで特別史跡名古屋城としての根幹にかかってくる。調査研究というものを中心にした立場が最優先され、その中から整備をどう進めるか、それぞれの役割を共有していくことが必要だが、そういうことが見られなかった重要性を自覚できていなかった。構造的な欠陥があったと言われても仕方が無い」としました。

松雄局長は「委員の先生方は、この問題についていろいろ言いたいことがあると思う。一切言い訳はしない。検討して対処方法を出したい。今回は『報告』で失礼だが、年度末全体整備検討会議で出したあと、ご意見をいただきたい」としました。

続いて、天守台周辺石垣の総合外観調査について報告がありました。
これまで石垣カルテと呼んでいたもののうち、天守台周辺石垣について詳細なレポートを「総合外観調査」とよび、その他全体を「石垣カルテ」と呼ぶことにしたとのこと。

天守台周辺石垣について、表面が剥離している現状が報告されました。また、ビデオスコープ調査では、内部にモルタルが入っている現状、レーダー探査では、さらに追加調査をしたいとしました。

宮武教授は「今回出てきたデータで、思った以上に損傷剥離が多いことがわかった。構造的はそれほど悪くはないが、表面がひどい。どう止めるかが重要になる」としました。

西形名誉教授は「ビデオスコープ調査では局所的な空洞を調べるが、わかりにくい。レーダー探査は裏の状況をしらべる。現在、現天守解体のため、押さえ盛り土を空堀に入れようとしているが、裏に空洞があると押し戻してしまうことになる」としました。

宮武教授は「押さえ盛り土については部会で議論をしていないが、提案資料を見ると、この設計では出来ないことがわかる。盛り土を撤去した後に、剥離しかかっている石垣面が剥離する。シートをかけて養生しても剥離する。」としました。


 (19/8/5 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第 32 回)
 1ページ 文化庁に提出した現天守閣解体に係る現状変更許可申請書の概要
 設置される仮設物 仮設桟橋・仮設構台のイメージ)
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/uploads/86964a2aa060f2d5a44ad4a94799156b.pdf
 

 
 (株式会社 竹中工務店 名古屋支店 技術提案書 63ページ
  堀を軽量盛土材で埋めることで石垣への影響緩和)
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/downloads/takenaka.pdf
 

 
西形名誉教授も「一番問題は表面熱剥離。触っただけでもぽろっと取れる。対策は考えないといけない」としました。

千田嘉博・奈良大学教授は「データが集まった。よくここまでこれた。石垣の対策が考えられると思うと感慨深い。
焼けたことによる熱劣化はイメージしていたより深刻。しかし、石垣全体としては、大解体しないといけないか?というと、そういう必要性はない。
すぐ結論というわけではないが、根本的な大規模な積みなおしをせずに効果的な保全策が見えてきたのではないか。
一方、『空堀を埋めてしまう』と、内部空洞問題、表面が脆弱などで、従来の計画の『直接土が石垣にあたらない』では不十分だ」としました。

また、宮武教授は「北側ハラミがおきている場所の背後に水が通っている可能性がある。水野招待を突き止めないといけない」としました。

西形名誉教授は「地下水位のデータはあるのか」とし、名古屋市は「堀の外のデータに基づく」としました。

次に、天守台石垣以外の石垣のカルテについて報告がありました。全体の実施計画について、平成29年度〜30年度について終了し、今後令和7年度まで、合計9年間かけて作りたいとしました。

宮武教授は「作成に9年間というのは最長不倒だ。文化庁もいいと許可を得ているのか」と聞いたところ、村木副センター長は「報告はしたが、是非は聞いていない」としました。

次に、搦手馬出石垣について名古屋市から報告がありました。
宮武教授は「全体の予定が出たのは良いが、来年度のフローチャートを次回出して欲しい」としました。

千田教授は「積み直すための全体の設計をするには、上の石、下の石との兼ね合い、左右の石の関係が大事になる。急ぎ面的な検討が必要」としました。

最後に、オブザーバーの洲嵜和宏・愛知県教育委員会生涯学習課文化財保護室室長補佐は「今日は議論が進んだ。県も市と連絡を取り合って進めたい」としました。

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その後、石垣部会の記者会見が行われました。(名古屋市は記者会見をしませんでした)

宮武教授は「メディアの人は、『重要な工事に学芸員が立ち会っていなかったのはけしからん』という論調だが、今日はそのような議論の仕方ではなかった。
これまで計画の中でチェックする場面が全てスルーされてきた。やり方になにかやっぱり欠陥があるんでしょう。システムとして何か問題がある。
冷静に確認をして改善すべきところは改善しないと、本当の意味での再発防止にはならない」としました。


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石列毀損について、石垣部会構成員はいろいろ言いたいことがあると思いますが、名古屋市が「報告」としたこと自体に原因があるのではないでしょうか。
つまり、このような工事が専門部会のチェックがなされず、きちんとした発掘調査もされず、全体整備検討会議の座長(建築)、副座長(造園)にのみ遺跡調査をするにあたって相談したことが、このような毀損につながったのだと思います。

仕組みを抜本的に変えないと、第二、第三の毀損が起こると思います。

また、今回明確に「名古屋城現天守解体のため『内堀を盛り土で埋めること』はできない」と指摘したことは極めて重要です。
現在、名古屋市は現天守閣解体のための現状変更許可申請を出していますが、それについて石垣部会は「報告」を受けたのみで議論していません。
(なお、19/8/5石垣部会の議事録はいまだに「ちょうせい中」です。)
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/2020/02/20200204_949.html

堀底の空洞の有無も不明であるし、今回判明した石垣表面の剥離、内側の空洞についても、内堀を盛り土で埋めることは出来ないとしたことで、全面的に見直す必要が出てきたと思います。
文化庁からは、「解体と復元を一体として申請すべき」とされているので、一旦解体の現状変更許可申請は取り下げるべきではないでしょうか。

また、天守台石垣解体は不必要としたのも重要だと思います。
今後、石垣を保全・保存するにはどうすればよいか。一歩一歩具体的に検討することが必要です。


20/3/16 名古屋市議会委員会 名古屋城関係新年度予算 要望を付して各派賛成し可決

20/3/16に名古屋市議会経済水道委員会が開かれ、2020年度予算案に対して、共産党を除く各会派は要望を付して原案に賛成し可決されました。

20/3/16 名古屋市議会経済水道委員会(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200316.pdf
自民党 以下の要望を付して原案に賛成。
 観光文化交流局、名古屋城展示収蔵施設の外構工事における特別史跡の毀損により、文化庁から徹底した再発防止を求められていることと共に史跡内の一切の工事が停止している中、執行見込みが立たない予算の議決を議会に求める異例の事態となっていることを重く受け止め、課題の解決に全力で取り組み、予算の執行に万全を期すこと。
名古屋民主 以下要望を付して原案に賛成。
 観光文化交流関係 一つ 名古屋城を核とした魅力の発信については、名古屋城本丸御殿とも繋がる歴史的繋がりが深い熱田御殿を重要な要素ととらえ、地元の町おこしを支援していくとともに、東山御殿、本丸御殿双方で歴史的なストーリーを中心とした魅力発信を行っていくこと。
減税日本ナゴヤ 原案賛成
公明 原案賛成
日本共産党 第1号議案、名古屋市一般会計予算案反対。
 理由 一つは、名古屋城天守閣の木造復元については、名古屋城、重要文化財等展示収蔵施設の外構工事での特別史跡の毀損事件でも明らかになったように、遺構や石垣に対する調査研究体制に不安があり、また、木造復元の完成期限2022年12月を断念し、技術提案交渉方式による契約の必要性もなくなったことから、事業は中止すべきであるから。
 第七号議案 名古屋城天守閣特別会計予算、反対 理由 一般会計の名古屋城天守閣木造復元にかかる事業費の反対理由に同じ。
無所属の会 原案賛成。

賛成多数で原案通り可決されました。
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また、教育子ども委員会でも要望を付して原案に賛成・可決されました。
(文字起こしはもう少々お待ちください)

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あれだけ熱心に委員会で審議されたにも関わらず、各会派は要望を付して原案に賛成しました。

これまで「要望を付して」原案に賛成された件は多数有りますが、その要望がきちんとなされてこなかったことについて議会はどう思っているのでしょうか。
「だから再度要望を付した」というのではなく、「要望レベル」ではどうしようもないような事態になっているのではないでしょうか。

議会のチェック機能がまたもや果たされませんでした。混迷はまだまだ続きます。

名古屋市 2019年度開催名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会報告書公表

名古屋市は、2019年度開催名古屋城天守閣木造復元市民向け
説明会報告書を公表しました。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_information/2020/02/20200228_951.html

市の説明、市民の質問、竹中工務店の答弁すべて文字起こしされています。
また、アンケートについても回答しています。

19/11/28中村文化小劇場で行われた説明会のときの、
千田嘉博奈良大学教授のお話も全文記載があります。

市民の質疑で、思いがよく分かります。
各種参考になると思います。

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20/3/13 自民市議「名古屋城木造復元 竹中工務店の技術提案方式は崩壊した」

20/3/13に名古屋市議会教育子ども委員会が開かれました。

20/3/13 名古屋市議会教育子ども委員会配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200313.pdf

20/3/13 名古屋市議会教育子ども委員会(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200313-1.pdf

今回も引き続き名古屋市が名古屋城重要文化財等展示収蔵施設の外構工事の際、遺構の石列を毀損したことについて審議がされました。

2019年度まで教育委員会文化財保護室長が観光文化交流局主幹を併任していましたが、2020年度から併任が解除されます。
理由として、名古屋市教育委員会は「文化財保護に関する事務の管理・執行において担保すべき観点として、国の文化審議会の答申においては、政治的中立性、継続性、安定性の確保等が示されている。組織のあり方について、教育委員会の文化財を保護する立場を明らかにする観点から検討した」としました。

岩本たかひろ市議(自民・緑区)は「木造どうしていくのかという調整が必要になってくる中で併任が制度上なくなってしまう。しっかりと連携をしてやってほしい」としました。

また、石列毀損をうけて岩本市議は「観光文化交流局長は再発防止策を今月中にとりまとめるといったが、教育委員会としてはとりまとめが出来ると思うか」と質問し、片岡室長は「年度末までに再発防止策を講じられるかどうかは正直わからない」と答弁しました。

また、伊神邦彦市議(自民・千種区)は「観光文化交流局が名古屋城の現状変更許可申請を文化庁に出す際、教育委員会として副申書を提出しないといけないが、文化庁から『副申における教育委員会の判断も甘い』とある。信頼関係がこれでかなり薄れたなと思う。今後副申書を出すつもりか」と質問しました。
富沢部長は「経緯、原因究明を行い、事態を収拾し、文化庁等関係者の理解を得るのが最優先で、それらが整うまで次のステップには進めないと考える。正直どれくらい時間がかかるのか全く想像が付かない」としました。

伊神市議は「2020年度に5つの国補助対象事業がくまれているが、副申書を出すめどはいつ立つのか」という質問に対し、鈴木教育庁は「他の事業を進めることや、外構工事については到底副申書を添えて進達できる状況にはない」としました。

さらに、伊神市議は「教育委員会として現在の天守閣の文化的な価値をどう評価しているか」と質問し、片岡室長は「一定の文化財的な価値はある。しかし、名古屋市の方針としてそれ以上の価値のある取り組みとして木造復元が決定された。
名古屋市から登録文化財にしたいという意向は伺っていないため、文化庁と打合せや話しをしたことはない」としました。

伊神市議は「大阪城は(登録有形文化財に)なっている。自分たちの持っている文化財の価値、評価をちゃんとすることが先決だ。専門家に聞いて評価してもらうのが先ではないか」としたところ、片岡室長は「木造復元事業の説明を文化庁にする際、上記についてしっかりと整理して伝える必要がある」としました。

伊神市議は「教育委員会と観光文化交流局が併任していたから文化庁に『副申は甘い』と言われた。文化財調査委員会のような第三者に評価を委ねたらどうか」としましたが富沢部長は「どのようにしていくべきかしっかりした考えを持ち合わせていない」としました。

また、伊神市議は「文化財保護法違反について法律的にきちっと詰めたのか」という質問に対し、片岡室長は「可能性があるとしかもうしあげられない。市長にも『刑事事件の被告になるかもしれない』とは報告していない。」としました。

伊神市議は「副申書の作成は当分書けない、ということを市長に伝えるべき」としたところ、片岡室長は「市長にきちっと伝える必要があることを今認識した」としました。

さらに、伊神市議は「現天守閣の評価をきちっとして、市民に示し、登録有形文化財にしてもらい、その上でもっと価値のある木造天守に変えていくという筋道をきちんとして文化庁の信頼をもらって進めるのが本来のやり方。それをはしょったのがおかしい。
また、現天守の解体申請書も、当初は竹中工務店が技術提案交渉方式で2020年までに作ると言った。それが2022年になり、2028年になりいつになるかわからない。
あの技術提案方式の考え方は崩壊した。もうだめだ。納期も出来ないんだから。だから今の解体申請書は取り返すべき。
現天守閣の価値を見定めて、それよりいいもの作りますと復元申請書と副申書を出すべき」としました。
鈴木教育長は「解体の現状変更許可は、文化庁において正式に受理され、審議会で検討を頂いており、さらに調査して情報を出しなさいという指示を頂いている段階だと認識している。一遍返してくださいというのはむしろ苦しいのかなと思う。文化庁に言われれば受けざるを得ないと思うが、追加の情報をだしなさいと言う指示を頂いているので、その心に従って参りたいと思っている」としました。

伊神市議は「竹中工務店の技術提案方式は崩壊した。返してくださいというのが筋だ」としました。

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ようやく名古屋市議会でも、「現天守閣の価値を評価せよ」「竹中工務店の技術提案交渉方式は崩壊した」という意見が出てきました。

2020/3/16(月)午前10時から、教育子ども委員会と経済水道委員会の付議議案審査(意思決定)が行われます。
そこで名古屋城の今後が事実上決まります。

20/3/12 名古屋市「来年度 名古屋城木造復元事業は最小限ではあるが進める」

20/3/12に名古屋市議会経済水道委員会が開かれました。

20/3/12 名古屋市議会経済水道委員会配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200312.pdf

20/3/12 名古屋市議会経済水道委員会(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200312-1.pdf

名古屋市が名古屋城重要文化財等展示収蔵施設の外構工事の際、遺構の石列を毀損したことについて引き続き審議がされました。

浅井正仁市議(自民・中川区)は「他の市町村の模範だとか名古屋市の人々がここまでやるのかと文化庁に説得するような再発防止策は、本当に2週間でできるのか」と質問したところ、松雄局長は「異動する前に姿勢として3月末までにだしたい」としました。

浅井市議は「再発防止策は全体整備検討会議や石垣部会等部会にかけられるのか」と質問しましたが、松雄局長は「意見を頂くことはあるかもしれない。文化庁から、どう修復するか石垣部会に聴いて丁寧にやれと言われている」としました。

浅井市議は「教育委員会は、工事の副申書は文化庁の理解を得るまで一切出さないと発言があったが承知しているか」という質問をし、堀田室長は「その旨の答弁があったことは承知している」としました。

浅井市議は「搦手や二の丸庭園などの予算執行見込みが難しいのでは」と質問し、佐治所長は「それらは来年度に執行することを見込んでいる。年度内に毀損自己の原因究明と再発防止策を取りまとめたい。その上で、執行については万全を期して所期の目的を達成したい」としました。

浅井市議は「議会に議決を求める以上、覚悟をして予算計上しているのか」と質問し、松雄局長は「スピーディーに処理すべきことは処理して、新年度に円滑に執行できるよう全力を挙げたい」としました。

江上博之市議(共産・中川区)は「この部分の遺跡調査をするにあたって相談した座長、副座長は建築の先生と造園の先生。なぜ考古学の先生に相談しなかったのか」と質問したところ、堀田室長は「埋蔵文化財を担当する部会が明確に規定していなかったため」としました。

江上市議は「技術提案交渉方式は4年で工事を行うからで、505億円でもやむをえないという形で出てきたと理解している。しかし2028年10月であればメリットは無くなるのではないか」と質問しました。
荒井主幹は「現在においてもこの事業を進めるために、技術提案交渉方式を採用したことは間違いは無かったと判断している」としました。
江上市議は「技術提案交渉方式そのものを見直し、基本協定そのものの見直しにもつながっていく」としました。

また、江上市議は「来年度予算案に計上してある、収蔵物を新たに設置する場所や、実施設計、木材保管費用を取り下げるべき」としましたが、荒井主幹は「必要最小限ではあるが本事業を続けていく、進めることが必要」としました。

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名古屋市はあくまでも木造復元事業を進めるつもりのようです。
議会は合法的にストップをかけることができます。
(名古屋城天守閣整備事業に関する基本協定書 第6条の3
 議会の議決が得られない場合は、本事業を中止し、契約の締結をしないことがある)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/170509-1.pdf

2020年3月16日(月)午前10時 名古屋市議会経済水道委員会の付議議案審査で意思決定が行われます。
議会の判断を注目したいです。

20/3/11 自民市議「現名古屋城天守閣を登録有形文化財に指定すべき」

20/3/11に名古屋市議会教育子ども委員会が開かれました。

20/3/11 名古屋市議会教育子ども委員会(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200311-1.pdf

名古屋市が名古屋城重要文化財等展示収蔵施設の外構工事の際、遺構の石列を毀損したことについて、20/3/10経済水道委員会に引き続き教育子ども委員会でも審議がされました。

伊神邦彦市議(自民・千種区)は、文化財保護法196条に違反した場合、5年以下の懲役若しくは禁錮 又は三十万円以下の罰金。同法196条の2、所有者の場合は二年以下の懲役若しくは禁錮又は二十万円以下の罰金若しくは科料となるが、誰が払うのかと質問しました。

市教育委員会の片岡文化財保護室長は「今回の石列があった土地は名古屋市所有の土地。名古屋市が文化庁に現状変更許可申請をした。
所有者あるいは管理団体が自ら大きく毀損して裁判になった事例は把握していない。罰則規定がどのように適用されるかはっきりわかりかねる」としました。

伊神市議は「前代未聞のことを起こした。国民の宝を守るのは文化財保護室。文化庁に行った際にどのような指摘を受けたのか」と質問し、片岡室長は、文化庁では文化財第二課長、課長補佐、主任文化財調査官2名が対応したとして、以下読み上げました。

大きな問題である。名古屋市がこの掘削計画で立ちあいがいらないという判断をしたのは、遺構保存の認識は甘いと言わざるを得ない。現状変更許可申請書には重機と人力の併用とあるが、学芸員が立ち会っていないと判断ができない。副申における教育委員会の判断も甘いということになる。
今後の名古屋市の計画においても本当にできるのかと思われる。
この先どうするかをよく考え、再発防止策を立てること。
毀損届を出してもらって判断することになるが、徹底した再発防止策が求められる。
外構工事は取りやめて、どう毀損したのか、現地の状況を、きちんと把握をする。
原因自体を究明しないといけない。どうしてこうなったのかも、事実を分析する。
さらに検証発掘をする。どう調査するのか、専門家とよく相談し、現場を見てもらって指導を仰ぐ。その上で、毀損した箇所をどう修復するかについて、有識者を交えて検討する。
再発防止策、組織体制の問題を検討する。
具体的な仕組みとして示していただく必要がある。
展示収蔵施設の外構をどうするかは、これらの一定のめどがたってから。

伊神市議の「今回文化庁で文化財第二課長が対応するというのは知っていたのか」という質問に対し、片岡室長は「現在の文化財第二課長に会ったのは初めて。文化庁に赴くと第二課長がいて、『非常に異例、重大な案件であるので課長も出席をさせていただく』と言われた」としました。

伊神市議は「3/2午後に事件が起きて、3/5夕方に市議に報告があった。何を隠ぺいしていたのか。時間稼ぎをしていたのではないのか。」としましたが、生涯学習部長は「隠ぺいは全く考えていなかった。大変な事態を起こしてしまい、情報収集をまとめ切れていなかったため遅れてしまった」としました。

伊神市議は「文化庁は埋蔵文化財の担当学芸員が立ち会うよう条件を付けていた。文化財保護法第197条の許可の条件に従わなかった。二重三重に法律違反を犯しながら工事を進めた」としました。

さらに、伊神市議は「文化庁が言った、『今後の名古屋市の計画においても、本当にできるのかと思われる』というのは、20/3/10に行われた経済水道委員会で、名古屋城の職員は『天守閣の木造復元も含まれる』と認識を示した。教育委員会の見解は」としたところ、片岡室長は「名古屋城木造天守閣の復元事業も含んで、文化庁がコメントしたと受け止めている」としました。

伊神市議は「当分の間は、天守閣の木造復元も止まると考えていいのか」としたところ、片岡室長は「観光文化交流局の所管なので、進捗とかスケジュールは申しにくいが、今この状況で次のことを考えるというような状況にはないと認識している」としました。

伊神市議は「文化庁は、『遺構保存の認識が甘いと言わざるを得ない』と観光文化交流局ではなく、文化財保護室に対して、意見を述べている。観光文化が表にあり、人を入れたい観光をやりたいから、緩い条件で発注してしまう。文化財保護より観光に力が入っている。こういうことを許している名古屋市がおかしい。」としました。

さらに、伊神市議は「大阪城は築80年で登録有形文化財になっている。名古屋城は築60年で、民間が3分の1を集めたまさに市民の文化だ。聞いたところによると、文化庁は現在の名古屋城天守閣を登録有形文化財に指定してくれともっていくと、文化財に指定しますという。なぜ登録しないのか」と質問しました。
片岡室長は「登録有形文化財にしたいかは所有者の意向が基本にある。名古屋市は木造復元という取り組みがあるので、なかなかそういう話しにならない」としました。

伊神市議は「市民の財産、宝なので、登録有形文化財にすべきで、保護しながら、建て替えるのであれば文化庁と打合せをしてやっていくべきだと私は思う」としました。

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名古屋城天守閣木造復元事業は、これまでも実現のめどは全く立っていませんでしたが、今回の石列毀損によりさらにめどが立たなくなりました。

今回の伊神市議の「現天守閣を登録有形文化財に指定すべき」というのは、これまでの市議会の議論では聞いたことがない踏み込んだ意見です。
しかし、非常に現実的な案ではないでしょうか。

無理筋を無理矢理推し進めてきた河村市長・名古屋城総合事務所のやり方が、今回の石列毀損につながったと思います。
さらなる犠牲を出さないためにも、一刻も早く方向転換すべきではないでしょうか。

20/3/10 名古屋城遺構石列毀損で、文化庁「今後の名古屋市の計画においても、本当にできるのか」

20/3/10に名古屋市議会経済水道委員会が開かれました。

20/3/10 名古屋市議会経済水道委員会配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200310.pdf

20/3/10 名古屋市議会経済水道委員会(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200310-1.pdf

名古屋市が名古屋城重要文化財等展示収蔵施設の外構工事の際、遺構の石列を毀損したことについて審議がされました。

名古屋市は、文化庁から「工事の際は名古屋市文化財担当部局(埋蔵文化財担当)の立ち会い」が条件になっていましたが、名古屋城総合事務所は「節目節目に教育委員会文化財保護室の学芸員が立ち会う」という認識で行っていました。

名古屋城調査研究センターの村木副所長は、20/3/5に文化庁を訪問した際、文化財第二課長、課長補佐、主任、文化財調査官2名と面会したとした上で、文化庁から言われたことを以下述べました。

一つ目といたしまして大きな問題であると名古屋市がこの掘削計画で立ち会いがいらないという判断をしたというのは遺構保存の認識が甘いと言わざるを得ない。
現状変更申請書には重機と人力の併用とあるが学芸員が立ち会っていないと判断できない副申における教育委員会の判断が甘いということになる。
二つ目といたしまして、今後の名古屋市の計画においても、本当にできるのかと思われる。この先どうするかをよく考えて再発防止策を立てること。
三つ目といたしまして毀損の届けを出してもらって判断することになるが徹底して再発防止策が求められる。
四つ目といたしまして、外構工事は当面止めてどう毀損したのか、現地の状況をきちっと把握する。原因の仔細も究明しないといけない。どうしてこうなったのか、事実を分析する。
さらには検証発掘をする。どう調査させるのかを専門家とよく相談し、現場を見てもらって指導を仰ぐ、そのうえで毀損した箇所をどう修復するかについて有識者も交えて検討する。再発防止策体制の問題を検討する具体的な仕組みとして示していただく必要がある。最後、展示収蔵施設の外構をどうするか、これらの一定の目途が立ってから。

浅井正仁市議(自民・中川区)は「文化庁が述べた『今後の名古屋市の計画』というのは、木造も含めてという考えか」と質問し、佐治名古屋城総合事務所所長は「木造天守閣を含めた名古屋城に関する全ての工事に関することというふうに理解しております」と回答しました。

堀田室長は「現在名古屋城で行っていた工事を一旦中止して施工状況等の点検を行っている。」としました。
また、「埋蔵文化財に関しては部会の役割分担が明確になっていなかったため、平成30年12月の全体整備検討会議に工事概要を報告したのみ。全体整備検討会議の座長と副座長にご意見を受けた。今回の場所についてはアドバイスを頂くことを怠っていた。
本来は報告ではなく議題として諮って了解を得て現状変更許可申請をするのだが、手続きを怠った。」としました。

浅井正仁市議(自民・中川区)は、専門家から聞いた意見として以下述べました。
地中に埋没し詳細な記録などが残っていない遺構を破壊した場合それを破壊以前の状態に復元することは極めて難しい。
仮に名古屋城に残されている古文書などの諸資料から破壊された遺構の現状を読み解きまた破壊された遺構に続いている破壊を免れたい遺構を厳密に調査し、それらを参考にして復元案を作成することは不可能に近い。
村木副所長も「一度毀損してしまった石列を元の状態に復するというのは極めて困難」と述べました。

また、浅井正仁市議(自民・中川区)が全体整備検討会議に2028年の工程を諮るのかと質問したところ、佐治所長は「3月末の全体整備検討会議に工程を諮る予定だったが、まずは今回の事故の原因究明、再発防止策策定に全力を注ぎ、全体整備検討会議に報告したい。新たな工程については全体整備検討会議の議論に委ねたい」としました。

松雄局長は「本会議答弁で『3月末に工程を出したい』と答弁したので、出せないというわけにはいかない」としましたが、浅井市議は「遺構を傷つけたのだから、どうしても工程を出さないといけないということではない。名古屋市に信頼はない。」としました。

田辺雄一市議(公明・千種区)は「誰が掘削の深さは遺構面に達しないと判断したのか。教育委員会の学芸員の立ち会いを要さないと誰が決めたのか。再度資料を出し直して欲しい」としました。

江上博之市議(共産・中川区)は「石列の2/3を毀損したというが、業者はどうして石に当たった際に止まらなかったのか」と質問したところ、堀田所長は「名古屋城総合事務所から業者に遺構の具体的な情報を示してなかった。業者は石が遺構だという認識を持てなかったと言っている。」としました。

中川貴元市議(自民・東区)は歴史的文化テーマパークの予算2000万円のことを質問し、佐治所長は「1000万円は、名古屋城の収蔵資料の整理、データベース化、他博物館等の調査、入場者数寄与度調査。残り1000万円は金シャチ横丁東一角に予定している芝居小屋等多目的施設の設計に入る前の段階の調査。今後3年かけて基本構想を策定していく予定。基本計画は約2年、設計で約2年、工事で約2年。偶然完成時期が天守閣竣工時期と同じ2028年になる。」としました。

また、上記土地について佐治所長は「19/7/10に中部地方整備局長に要望書を提出した。20/1/6に東海財務局と中部地方整備局長に協議のお願い文書を提出した」としました。

江上市議は「以前、現天守の中にあるものについて、仮収蔵庫の設計業務委託をしたのはどうなった」と質問したところ、荒井主幹は「2017年度に設計業務委託を行った。2018年6月補正予算で仮収蔵庫の工事費を上げることを検討していたが、コスト縮減を行うことを含め、市所有の他の施設を利用して保管場所を確保する方針に変えた。」としました。

江上市議は、木造天守閣の工程はいつ出されるのかと質問したところ、蜂矢主幹は「3月末の全体整備検討会議に諮って議論いただきたいので、現時点では提出は控えたい」としました。

江上市議は「工程はこれしか唯一ありませんという答弁だった。これしかないのなら出して欲しい。聞いたらもっとわからなくなってしまう」としました。

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名古屋城総合事務所は、文化庁に示した手続きを取らず、結果的に貴重な遺跡を破壊してしまいました。
修復も不可能に近いとのこと。

原因は不明ですが、天守閣木造復元事業に関する作業が膨大で、人員が割けなかったとしたら本末転倒です。

名古屋市はいったん天守閣木造復元事業は保留して、再発防止と石列復元に全力をあげてはどうでしょうか。

20/3/5 名古屋市 名古屋城展示収蔵施設工事で特別史跡遺構石列き損と発表

名古屋市は20/3/5に、名古屋城重要文化財等展示収蔵施設外構工事に伴い、特別史跡の遺構(石列)をき損したと発表しました。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000126/126736/web.pdf

名古屋市は「掘削深が遺構面に達しないと判断したため、学芸員を立ち会わせず掘削を行っていたところ、石列をき損したとのこと。

千田嘉博・奈良大学教授は、以下述べています。
名古屋市は国特別史跡名古屋城跡の現状変更行為を行うにあたって、文化庁の許可条件に反して工事を実施したことになります。誠に遺憾。今すべきなのは、壊してしまった本物の建物跡をどれだけ修復できるか、現状を保全した上で学術調査を行い、最善の復旧策を厳密に検討することです。
https://twitter.com/yoshi_nara/status/1235578102144630787

報道だけでは詳細がわからない部分があります。しかし名古屋市は国特別史跡名古屋城跡内に新たな施設を建設するにもかかわらず、その工事範囲の学術発掘を適切に行ったのかを疑問に思います。
https://twitter.com/yoshi_nara/status/1235579343528579072

もし適切に学術発掘を行っていたのなら、国特別史跡の本質的価値をもつ名古屋城の建物跡が、地表面からどの程度の深さに埋蔵されているかを掴めていなかったという事態に、なるはずがないからです。
https://twitter.com/yoshi_nara/status/1235580441328889857

もし仮に(そうしたことはあり得ないと思いますが)、国特別史跡名古屋城跡内で建設工事を行うにもかかわらず、工事箇所の発掘を適切に行わず、地下遺構の状況を確認しないまま工事を実施して、管理団体自らが特別史跡を破壊したのであれば、問題はきわめて深刻です。
https://twitter.com/yoshi_nara/status/1235583165009285120

名古屋城の石垣部会メンバーとして、名古屋市から正式に説明を受けたいと考えています。それにしても、今はただただ頭をかかえたい心境です。
https://twitter.com/yoshi_nara/status/1235584044655669249

本当に、どうしてこんな事故が起きてしまったのか、理解ができないでいます。特別史跡を管理団体が破壊してしまうとは・・・。
https://twitter.com/yoshi_nara/status/1236189322941886465
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続報
・2020/3/10 名古屋市議会経済水道委員会配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200310.pdf

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名古屋城総合事務所は、名古屋城を管理する資格があるのでしょうか。

仮に、出来る可能性が全く見通せない名古屋城天守閣木造復元に人手が取られ、その他の調査・整備に人員が割けず、結果的に特別史跡の遺構を破壊したということであれば、本末転倒も甚だしいです。

以前、本丸御殿と小天守の間にスロープを作った際、スロープ設置を文化庁に書類を提出しておらず、スロープのコンクリート基礎が江戸時代の史跡を完全にぶちこわして塩ビ管を入れていたこともありました。
しかもスロープがあるために追加の石垣発掘調査が出来ませんでした。

一体名古屋城の何が重要なのか、名古屋市長・市職員全員が再度考え直すべきではないかと思います。

このような特別史跡を複数回き損している名古屋城に対し、木造復元事業を文化庁が認めると思いますか?

20/3/4 名古屋市「名古屋城木造復元 事務方案は2028年10月竣工 はね出し工法は見直す」

20/3/4に名古屋市議会本会議が開催されました。

20/3/4名古屋市議会本会議(名古屋城関連部分)
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200304.pdf

浅井正仁市議(自民・中川区)が名古屋城木造復元に関して竣工時期と総事業費、はね出し工法について質問しました。

松雄観光文化交流局長は「事務方の案として2028年10月が竣工時期で、それ以外は持ち合わせていない。今後3月末にも全体整備検討会議に諮って了解を頂いた上で、天守閣部会、石垣部会に応じて、専門的な見地から議論をお願いしたい」としました。
さらに、総事業費は「竹中工務店と協議し、2028年までなら事業費が遵守出来ると確認している。さらに、2028年10月を超え、様々な要因により追加費用が必要となる場合があったとしても、505億を堅持できるよう強い決意を持って取り組んでいく」としました。
最後に、「石垣部会の構成員より跳ね出し工法は認められないと意見をいただいており、文化庁からも穴蔵石垣の遺構が残っていることを前提として基礎構造検討するよう助言をいただいているため、跳ね出し工法は見直す。現在竹中工務店と跳ね出し工法に関わる案について代わる案について他城の整備事例を踏まえ、様々な角度から検討を始めた」としました。

一方、松雄局長は「事務方の案は天守閣木造復元化実現可能になるものの手順、工程に重きを置いて見直しを積み上げたものなので、竣工時期そのものについて関係者と調整を行ったものではない。
市長と協議を重ねたいが、合意を得られなかった場合は全体整備検討会議に議題として諮ることはできない」としました。

浅井市議は「市長の思いだけで、2月の全体整備検討会議の議題に上がらず、1ヶ月検討出来なかった。3月にかからなかったら3ヶ月か半年先になる。全体整備検討会議にかけないならば、木造化は市長が止めている」としました。

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竣工時期についてまとめました。

2022年12月 当初の竣工時期 延期発表
202●年   河村市長の思い 根拠無し
2028年10月 名古屋市事務方案 単に積み上げただけ
 ●年   文化庁・石垣部会 検討もしていない

石垣調査に何年かかるか、その後の評価・保全に何年かかるかも明らかになっていません。
特別史跡である穴蔵石垣の遺構を破壊するおそれがあるはね出し工法をようやく見直すと名古屋市は発表しましたが、穴蔵石垣の調査がまだ行われていない現在、竹中工務店に耐震性を兼ね備えた工法を提案することができるのかどうかまったく不明です。

2028年10月すら「机上の空論」にすぎないかもしれませんが、それすら河村市長は「もっと早くできないか」と述べるだけで、全体の検討を遅らせています。

また、松雄局長は「2028年10月までなら竹中工務店は505億円でいいと言ったが、それ以上延びた場合、名古屋市は505億円で済むよう強い決意を持って取り組む」と言うだけで、2028年10月以降になった場合の竹中工務店の意見については一言も述べていません。

そもそも、当初は2020年12月竣工で技術提案・交渉方式でのプロポーザルだったのに、2022年12月竣工で基本協定を締結しています。
19/10/3松雄観光文化交流局長は「基本協定の有効性が保持出来る期間として概ね5年程度ではないかと弁護士から言われた」としています。 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191003.pdf

20/2/23に朝日新聞によれば、「市は、大幅に計画がずれ込めば訴訟になる可能性もあると懸念」しているといいます。
20/2/24中日新聞によれば、「再三の延期を強いられたら事業自体が白紙化する懸念も市内部にある」としています。

16/6/17読売新聞によれば、「清水建設が石垣を先に補修すれば約350億円で済むも、2024年ごろの完成になり河村市長が要求する2020年7月の完成に間に合わないために辞退した」とあります。

河村市長の「思い」に名古屋市職員・竹中工務店が振り回されているのが現状です。

20/3/3 名古屋市議会委員会 名古屋城実施設計繰越予算を可決

20/3/3 名古屋市議会経済水道委員会で、名古屋城木造復元事業実施設計繰越補正予算を可決しました。

20/3/3 名古屋市議会経済水道委員会
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200303.pdf

共産党以外賛成しました。

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市議会では、20/2/28と3/2に質疑がありましたが、共産党以外一言も本件について意見を述べていません。

・20/2/28 名古屋市議会経済水道委員会
 (名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200228-1.pdf
 
・20/3/2 名古屋市議会経済水道委員会(名古屋城関係分)
 (名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200302-1.pdf
 
名古屋市は以下述べました。
・来年度においてもできる見込みのない業務が当然ある。(3億1300万円分)・現時点では石垣調査が出来ず、石垣保全方針がない
・基礎構造の方針を決定しておらず、見通しがない
・文化庁の指摘事項に対応していくことで、事業の実現に向かっていく。実施設計を進めることができるという実績を進める必要がある
 
このような名古屋市の対応について、一言も意見を表明しない、というのはどういうことなのでしょうか。

今後、2020年度予算案が審議されます。
補正予算は「2020年度に出来る見込みがある」1億3100万円分について可決しましたが、2020年度予算案は、現時点で出来る見込みがありません。

引き続き議会を注目していきたいです。

20/3/2 名古屋市「名古屋城実施設計の前提の調査・方針決定見通しはないが、実施設計を進め実績を進める必要がある」

20/3/2に名古屋市議会経済水道委員会が開催されました。

・20/3/2 名古屋市議会経済水道委員会配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200302.pdf

・20/3/2 名古屋市議会経済水道委員会(名古屋城関係分)
 (名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200302-1.pdf

名古屋市は、天守閣木造復元の実施設計について、実施予定部分、繰越予定部分、未実施見込み部分に分けて一覧を出してきました。

江上博之市議(共産・中川区)は「未実施の見込みは、石垣調査が出来ずに保全方針がない、基礎構造の方針を決定していない、見通しがないというのが前提か」と質問し、名古屋市は「そう」と答えました。

江上市議の「実施設計を繰り越すからといって、完成できる見込みがあるわけではないと思うが」という質問に対し、名古屋市は「文化庁の指摘事項に対応していくことで、事業の実現に向かっていく。実施設計を進めることができるという実績を進める必要がある」としました。
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20/3/3に名古屋城総合事務所に電話で確認したところ、
「実施予定」とは、2019年度実施予定、
「繰越予定」とは、2019年度にできない見込みのものを2020年度に実施予定、
「未実施見込み」とは、現時点において、2020年度の実施見込みがないので、2月補正で予算立てしない(繰越もされず、支出も無し。不用額になる)
という意味とのことでした。

また、2020年度予算案の実施設計 8900万と、今回の表は特に関係が無いとのこと。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000125/125382/05kankou.pdf

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実施設計は全部で15億6384万円の契約です。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180523-4.pdf
 
2019年度当初予算では、実施設計については以下の予定でした。
・2019年度 6億9400万円
 2020年度   1000万円
 http://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000114/114536/kannkou.pdf
 
うち、20/3/2資料では以下になっています。
 実施予定   1億4300万+1億7000万
  設計図作成
  消防法その他関係法令手続き書類作成
  施工技術検討業務
  史実調査
  現天守閣記憶伝承調査
  地盤図作成
  石垣モニタリング
 繰越予定   1億+3100万
  設計図作成
  施工技術検討業務
  史実調査
 未実施見込み 2億8200万+3100万
  設計図作成
  建築基準法第3条適用書類作成
  消防法その他関係法令手続き書類作成
  積算業務
  施工技術検討業務
  史実調査
  現天守閣記憶伝承調査
  地盤図作成
  石垣モニタリング等
  
2020年度当初予算案では、実施設計については以下記述があります。
・実施設計 8900万
 http://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000125/125382/05kankou.pdf
 設計図作成、現状変更許可書類作成など
 地盤調査、天守礎石調査

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実施設計の完成の見込みがないまま、名古屋市は実施設計業務を続けようとしています。
市議会ではきちんとした議論もありません。

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20/2/28 名古屋市「名古屋城実施設計 来年度も出来る見込みのない業務が当然ある」

20/2/28に名古屋市議会経済水道委員会が開催されました。

・20/2/28 名古屋市議会経済水道委員会配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200228.pdf

・20/2/28 名古屋市議会経済水道委員会
 (名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200228-1.pdf

はじめに、20/2/23朝日新聞報道に対する、市長のコメントが配付されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200228.pdf

その後、2月補正予算について審議が行われました。

江上博之市議(共産・中川区)は、「名古屋城木造復元の実施設計が今年度中に出来なかったのは、石垣調査ができなかったことと、基礎構造の方針が出ていないからだ。出来ない部分以外を繰り越すようだが、どうして出来ないのか?」と質問しました。
荒井主幹は「来年度においてもできる見込みのない業務が当然ある。当面文化庁からの指摘事項に対して対応するが、その部分について繰越したい」としました。
江上市議は、どの部分を繰り越しするのか資料の要求をしました。

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名古屋城天守閣木造復元の実施設計契約は2020年5月29日まで(15億6384万円)となっています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180523-4.pdf

いつまで契約を延ばすのか。そもそも「来年度も出来る見込みがない業務」を契約し続けてよいのか。

19/9/2大村愛知県知事は「国、文化庁の許可が下りるめどもないのに100億円の木材を調達して買ってしまった」「どういう経過をたどって何が起こってこういう事態になったのかという事実関係をしっかり検証して、そして、その事実関係を情報公開をしていただきたい」としています。
https://www.pref.aichi.jp/koho/kaiken/2019/09.02.html#4

名古屋市からはきちんとした説明はなされていませんし、市議会でも真相究明にいたっていません。

20/2/27 名古屋市議会 市民3分間議会演説「名古屋城木造化より新型コロナ対策を!」

20/2/27に名古屋市議会で市民3分間議会演説が行われました。経済水道委員会では、「観光と災害からみた名古屋城」と「名古屋城木造化について」で市民から発言がありました。

「観光と災害からみた名古屋城」発言者から、演説原稿案を提供されました。
(3分間の時間が過ぎてしまったため、最後の部分は発言できませんでした)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200227.pdf

現在の名古屋城へ行く道のバリアフリー、周辺のゴミがだめと言った後、災害について述べました。
現天守は火災対策が万全なのに、燃える木造天守は危険ではないか。地震対策も現天守で耐震改修をすると決まっていたのに、河村市長の一存でせずにきたことを批判しました。

木材、設計費用等で税金を40-50億支出したが、直ちにストップすることが議会の仕事だとしました。

現在、新型コロナウィルスによる肺炎という災害の真っ最中で、無駄な税金の浪費より、アルコールやマスクがほしい、安心して暮らしていけるのかなどをやってほしいと結びました。

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もう一人の「名古屋城木造化について」は、以下発言がありました(メモ)。

河村市長は「南京大虐殺はなかった」「トリエンナーレは日本人の心を踏みにじる」と発言し、暴力的な電凸を招いて中止させ、世界中の芸術家から猛烈な批判を浴びました。
市長は20/2/26市議会本会議でも、「木造名古屋城をはよ作ってくれな死んでしまうがや」というほんの一部の声を、自分に都合良く使って発言しました。
知る権利や民主主義を踏みにじり、歴史を歪曲する河村市長は独りよがりで汚点です。
現在の天守閣を歴史的文化財にして欲しいと声を大にして言いたい。
市長の姿勢を批判しない市の職員も問題です。甘い見通しをしてきた政党・議員も問題です。
文化庁の許可はいまだに出ておらず、無駄が発生しているが責任をどれほど感じているのでしょうか。
深いため息をついています。

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3分間演説は、ネット中継もなく、傍聴するには市議会の委員会室に行くしかありません。
(なお、議事録もありません。市議や市職員の発言もありません)

経済水道委員会の市議は11名が参加して3分間演説を聞いていました。
うちマスクをしていたのは3名のみ。
3分間演説を聴いていた市職員約10名ほどは、ほとんどマスクをしていませんでした。

2020/2/25に策定した政府の基本方針は、マスク着用を含む「せきエチケット」の徹底を呼び掛けています。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000599698.pdf

議会委員会傍聴者には、「咳エチケットや手洗い、アルコール消毒のお願い」がされていました。
http://www.city.nagoya.jp/shikai/category/329-0-0-0-0-0-0-0-0-0.html

いったい名古屋市は何を優先しているのか。
今回の3分間演説でよくわかりました。

20/2/26 名古屋市 名古屋城実施設計を完成出来る根拠を示さず

20/2/26に名古屋市本会議で名古屋城天守閣特別会計補正予算について質疑がされました。

・20/2/26 名古屋市議会本会議 個人質疑 名古屋城部分
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200226-2.pdf

令和元年度2月補正予算で、名古屋城天守各特別会計補正予算については、天守閣木造復元実施設計1億3100万円を繰越明許費としています。
その他、天守閣木造復元の構台等仮設工事費9億6100万円の減額、債務負担行為(令和2年度以降)11億4200万円の全額減額を計上しています。
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-16-5-0-0-0-0-0.html

江上博之市議(共産党)は、以下質問しました。
1)構台等仮設工事を取り下げるのなら、復元のための実施設計も取り下げるべきでは
2)石垣調査などが出来るめどはあるのか
3)繰越予算計上は有識者との約束を違えるものではないか
4)完成のめどすらわからない実施設計は中止すべきでは

松雄観光文化交流局長は以下答弁しました。
1)構台等仮設工事予算は、解体工事の着手のめどがたっていないから取り下げた。
 実施設計業務は本事業を実現するためにひきつづき進めることが必要。
2)石垣調査は実施できる目途は立っていると認識している
3)石垣部会も有識者に示した考え方に従って進めており、約束を違えるものではないと認識している。
4)継続して努力しているのでご理解賜りたい

江上市議は再質問しました。
1)実施設計は木造復元の相談資料作成のためではなく、木造復元の設計のために必要な業務。
 石垣調査が出来るからといって、保全、修復の必要があるかわからない。実施設計が完成出来る根拠は何か。
 
松雄観光文化交流局長は以下答弁しました。
1)文化庁から、「解体仮設設置が石垣等遺構に与える影響を判断するための調査検討」、「解体と木造復元を一体の計画として審議する必要があるため、計画の具体的内容の提出」を求められている。
 木造復元の意義をしっかりと説明し、ご理解いただければ木造復元の議論を始める環境が整うと考える。
 木造復元は実現可能だと認識している。そのためにも実施設計業務を継続して進め、完了させなければならないと考えている。
 
江上市議は「思いを聞いたが、実施設計が完成出来る根拠は示されなかった。」とし、市長へ「木造復元のための作業は中止すべき。実施設計の繰越は取り下げるべき」とききました。

河村市長は「石垣部会の皆さんと、完全に目指す方向性は一致している。文化庁から、石垣部会と仲良くやって欲しいと言われている。
データが出てきたら速やかにやりたい。」としました。

江上市議は「繰越をする根拠は明確に示されなかった」とし、「実施設計繰越の取り下げ、竹中工務店との基本協定書破棄、事業の中止」を求めて質疑は終わりました。

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なお、実施設計契約は2020年5月29日まで(15億6384万円)となっています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180523-4.pdf

19/11/29名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会で、竹中工務店は「石垣が一番大切だと言うことは十分認知している。実施設計の最終成果物としてまとめるため、はね出し基礎構造が、耐震性の確保と史跡の保護を矛盾することなくできるか、石垣部会と目線合わせをしたい」と述べました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191129-1.pdf

また、19/11/28名古屋市本会議議案外質問で、浅井正仁市議(自民)は「実施設計が完了しないというのは、実施設計に必要なケーソン下のボーリング調査の現状許可申請が文化庁に提出できなかったからと聞いた。」としました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128.pdf

20/2/26本会議答弁では、実施設計契約をいつまで延ばすのか、については一言も触れていませんでした。

・はね出し基礎構造の問題をクリア出来るのか
・ケーソン下のボーリング調査の現状変更許可は出るのか

実施設計の契約延長ができなければ、木造復元事業がどうなるか不明です。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180612-2.pdf
また、2020年6月に木材の保管期限が切れますが、保管延長の契約ができなければどうなるか不明です。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190624-3.pdf

名古屋城をめぐる論点は何か。
契約書に基づき議論をしないと、結局うやむやになってしまいます。
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2020年2月26日 日本共産党名古屋市議会議員 江上博之
名古屋城天守閣木造復元事業は中止を
http://egami-hiroyuki.jcpweb.net/action/2020-02/3435.html


20/2/26 名古屋城基本設計住民訴訟 名古屋市「『基本計画書』と『文化庁基本計画書』は別」

20/2/26に、名古屋城木造化基本設計住民訴訟弁論が名古屋地裁1102号法廷で行われました。

名古屋市代理人弁護士は、開廷する直前まで、傍聴席にいる市の職員と打合せをしていました。
開廷後も、市代理人弁護士が言葉に詰まると、なぜか傍聴席にいる市の職員が発言するなど、異例の形の裁判が続いています。

今回は、以前に裁判所がまとめた原告の主張を確認しました。

原告:要求水準書1章〜3章が、竹中工務店に対する義務
市:要求水準書1章〜2章は義務ではないが、3章は義務
https://drive.google.com/drive/folders/1LwckVnxPknFAyI4OgHRSvUgN_kJzbIMs

裁判所は、名古屋市に対して「1章〜2章は義務ではない根拠は何か」と聞きましたが、「次回までに回答する」とし0ました。

同様に、技術提案書の位置づけも市に対して明らかにして欲しいとしました。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/learn/tenshu/outline/

また、裁判所は市に対し、これまでの時系列がわかるものを提出してほしいとしました。

市は令和2年2月12日付け準備書面(4)の中で以下主張しています。
・名古屋市は竹中工務店に、現状変更許可の申請のための準備行為を求めた。
・竹中工務店から納品された書類に基づき、市は現状変更許可の取得に向けて文化庁に提出するための基本計画書を作成した。
・委託仕様書における「基本計画書」は、必要なものについて 記述したもので構成される、委託契約の成果物。
・18/3/28蜂矢主幹発言の「基本計画」は、文化庁に提出する「文化庁基本計画書」。
・2018年7月完成させることを目標とする「基本計画」は、委託契約の成果物としての「基本計画書」を意味するものではない。
・基本計画書は、文化庁との協議、消防協議、建築指導課との協議を事前に経ていることを要するものではない。

原告の森さんは、「以前原告が提出した準備書面に記載した、監督員検査についての市の反論がない。
また、市は『基本計画書』と『文化庁基本計画書』は別と主張してしているようである。
これまで市の書面に『基本計画書』という記載がたびたびあるが、『基本計画書』なのか『文化庁基本計画書』なのか、それぞれ求釈明したい」としました。

次回弁論は20/5/13(水)15時に名古屋地裁1102号法廷です。
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・名古屋城天守の有形文化財登録を求める会
 https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle


20/2/23 名古屋市「名古屋城木造復元竣工時期 2028年10月案は否定しないが、今は申し上げる段階ではない」

20/2/23に朝日新聞が「木造天守 28年10月完成案 名古屋市 河村市長『反対せぬ』」という記事を載せました。
上記記事によれば、以下の通りです。
・名古屋市は20/2/1全体整備検討会議で新工程案を提示し確定したかったが、工期短縮を求める河村市長から了承を得られず。
・河村市長は「28年10月は最長、最悪の場合の案だ」と、反対はしない姿勢を強調
・市は28年10月案は期間を余裕を持って見積もり直したという
・市は、大幅に計画がずれ込めば訴訟になる可能性もあると懸念

同日、名古屋市は上記記事を受けて「名古屋城木造復元の竣工時期に関する一部報道にかかる市長コメント」を発表しました。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000125995.html
・あたかも2028年10月竣工時期が確定しているかの報道がなされた
・28年10月案が含まれていることは否定しない
・事務方にはさらに調整・検討するよう指示を出している。
 この時期に目標とする竣工時期を申し上げる段階にない
・早く市の案を固め、全体整備検討会議にお示しし、部会の意見も伺いながら最終的に竣工時期を決定したい

20/2/24中日新聞によれば、「再三の延期を強いられたら事業自体が白紙化する懸念も市内部にある」としています。

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「市長コメント」を読んでも全くわけがわかりません。

名古屋城木造復元は、文化庁の現状変更許可が出ないと全く進みません。
文化庁は具体的に何と言っているのか?事実が全く書かれておらず、市長の一方的な思いがただ綴られているだけです。
市の「余裕を持って2028年10月」も根拠が不明です。
また、竹中工務店、石垣部会が現時点でなんと言っているかも書かれていません。

・2011年3月名古屋市「文化庁との協議・調整だけでも23年以上。解体工事・石垣工事 復元工事で約25年」
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/1103.pdf
・19/10/3松雄観光文化交流局長「基本協定の有効性が保持出来る期間として概ね5年程度ではないかと弁護士から言われた」
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191003.pdf
・19/11/28千田嘉博奈良大学教授「基礎的な調査に基づき、学術的な議論をする中で石垣の評価を行う。
 はね出し工法が成り立つのか難しいかも明らかになってくる」
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-2.pdf
・市債については、返済計画をつけて総務省に2019年度の起債の届け出が必要。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191105-1.pdf
・19/12/26 名古屋市「年度内には新たな竣工期限を示したい」
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191226-1.pdf

石垣保全の問題だけでなく、バリアフリー、消防法、建築基準法の問題もあり、そもそも木造復元が本当にできるのかどうかすら怪しい状況です。
山積している問題は一つも解決していません。
石垣調査をまず行う、ということのみ進展があっただけです。

名古屋市が新たな竣工期限を示したいとした2020年3月末まで残り1ヶ月。
情報を隠ぺいし、市長の強引な思いに振り回されつづけることなくきちんと議論をして今後の善後策を考えるべきだと思います。

名古屋市 名古屋城木造化で「国土交通省に対して防災評定に関し申請書を提出する予定無し」

名古屋城天守閣木造化に関し、名古屋市は2019/1/21に日本建築センターから「防災評定」を取得したと説明しています。

その「防災評定」ならびに申請した書類を情報公開請求したところ、20/3/19まで延長になりました。

また、防災評定に関し、国土交通大臣の認定申請書、認定書を情報公開請求したところ、不存在になりました。
さらに「※国土交通大臣に対して、防災評定に関し申請書を提出する予定はありません」と記述がありました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200221.pdf

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一般財団法人 日本建築センターのホームページによれば、防災性能審査(評定)委員会(報告)のあと、評定書を発行することになっています。
また、「特殊な構造方法を用いた建築物」については、性能評価書を発行したのち、国土交通大臣認定申請、国土交通大臣認定という流れになっています。
https://www.bcj.or.jp/rating/category/prevention/prevention01/
今回の防災性能評価申請書をみていないためなんとも言えませんが、国土交通大臣認定申請書を提出する予定はない、という意味を今後調査する必要があります。


20/2/22 名古屋城本丸搦手馬出周辺石垣現地説明会に約10名

20/2/22に特別史跡名古屋城跡石垣・二之丸庭園現地説明会が名古屋城総合事務所で開催されました。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/event/2020/02/20200217_958.html
・石垣現地説明会 配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200222-1.pdf
・二之丸庭園現地説明会 配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200222-2.pdf

石垣現地説明会(午前の部)は小雨がぱらつく中、定員50人のところ約10名が参加しました。
名古屋城総合事務所関係者も約10名が同行し、学芸員が説明をしました。
・写真はこちら  https://ombuds.exblog.jp/27983844/

説明する学芸員。赤と白の棒のラインが、元々あった石垣の位置と勾配を示す。

本丸搦手馬出石垣は2004年度から2018年度まで14年かけて約1500u、約4000石の解体を完了しました。
現在、積み直しに向けて準備をしています。

解体場所全景


通常は立ち入り禁止の場所に、ヘルメットをかぶって入ります。
解体された石垣の石、根石、栗石、土、土台木が置いてありました。

石垣の石は1個約800キロとのこと。奥が石垣の表面。

船着き場跡
空堀の下から石垣を見る機会はほとんど無いので、石垣が大変高く見えたのが印象的でした。
また、修復工事のため、外堀(水堀)を一部埋め立てており、普段は見ることが出来ない名古屋城の姿を見ることができ、大変貴重な機会でした。



積み直し時に使える石かどうかを判定して赤い紙で印をする。
上のコンクリートは重し。


石垣の石に様々な刻印がなされていることがわかります。

ひび割れた石垣の石を置いてある




地盤を強化するための土台木 

参加者から様々な質問がだされ、学芸員が回答しました。

学芸員は「名古屋城に万が一のことがあった際は、藩主が埋御門から船に乗って対岸に行き、土居下から大曽根、定光寺を経て木曽路に落ち延びるという説があるが、極秘のことなので、御土居下同心の子孫の伝承に言われているが、正式な文書には残っていない」とのこと。

また、「いつ積み直しが完了するか」と聞かれ、「現在解析中で、2021年度から、4-5年くらいを考えている」と回答がありました。

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「名古屋城の本質的価値」を持つという石垣。400年前からの本物です。
残念ながら、これまであまりスポットがあてられてこなかったように感じます。

名古屋城木造復元事業を名古屋市が強引に推し進める中で、石垣の価値にようやく市民が気付きはじめてきました。
学芸員など専門的知識を持つ人が説明すると、非常に理解出来ます。
名古屋城をただ見学するのと、説明員が説明するのとではまったく理解度が異なります。
「名古屋城なんて行ってもなにもない」というのは、ただ説明を受けていないからではないでしょうか。

今回の現地説明会も、ほとんど宣伝されていなかったのか定員50名のうち約10名しか参加がありませんでした。
もっと名古屋城について知ってもらうにはどうすればよいのか。
「ハード」だけではなく、「ソフト」の対応が必要だと思います。

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なお、その後に行われた二之丸庭園現地説明会も参加してきました。参加者は定員50名のところ約25名でした。
学芸員の他に、武将隊の徳川家康も参加して説明していました。

学芸員の説明、また徳川家康の説明も大変わかりやすかったです。

石で庭を作っているのですが、下の方、コンクリートに見えるのは三和土(たたき)とのこと。
尾張藩は三和土の技術が優れていたとのこと。

また、権現山の「権現」は、徳川家康(東照大権現)を意味するものでは無いのではないか(諱(いみな) 口に出すことが憚られる)というのが、武将隊の徳川家康の説でした。

↑「ほお当て」をする徳川家康

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さらに、本丸御殿も見学しました。
見学するのに行列がありましたが、武将隊の徳川家康は
「休日でこんなに列が少ないのは珍しい。この程度の行列ならだいたい10分程度並べば入れる。そもそも異国の者がほとんどいない」と言っていました。
行列に「何分待ち」という表示がないため、行列を横目に通り過ぎる観光客が相当多くいました。
行列は本当に10分程度で終わり、中をゆっくり見学出来ました。
以前はざっと見ただけでしたが、黄色いはっぴを着たボランティアさんの後ろで説明を聞いたら大変よく分かりました。
ざっと見るだけでは気付かないことばかりでした。
しかし、ほとんどの観光客はざっと見るだけで終わります。
150億円もかけて作ったにしてはあまりにももったいなさ過ぎます。
復元された欄間。振り返って上を見るとわかる。
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天守閣は2018年5月に閉鎖されて以降、ずっと閉鎖されっぱなしです。
木造復元のめどは全く立っていません。
新型コロナウィルスの影響で、かつては来城者数の半分近くを占めた中国人もほとんど見かけなくなりました。
名古屋城への来城者数は激減しています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201901-202001.pdf

どうすればよいのか。
今回の石垣・二之丸庭園現地説明会が一つの回答ではないかと思いました。

20/2/19 河村市長 予算提案説明の中で名古屋城木造復元 木材保管費1億円に触れず

20/2/19の名古屋市議会本会議で、河村たかし名古屋市長は市長提案説明を行いました。

市長提案説明(概要)
 
http://www.city.nagoya.jp/shikai/category/324-2-0-0-0-0-0-0-0-0.html

その中で、名古屋城関連は以下のみです。

「魅力資源の磨き上げ!魅力向上・発信戦略」といたしまして、名古屋城を核とした魅力軸の創出・発信では、引き続き、天守閣閉館中の魅力向上事業を実施するほか、石垣の基礎的研究等や二之丸庭園の保存整備などを進めるとともに、金シャチ横丁第二期整備に向けた調査を予定いたしました。このほか、堀川において民間事業者による水上交通の運航拡充等の検討や魅力向上とにぎわいづくりを進めることといたしました。
 
名古屋城天守閣会計では、天守閣木造復元に向けた発掘調査等を予定しております。
  
名古屋城天守閣会計では、天守閣木造復元工事の工程の見直しに伴い、事業費を減額するほか、1件の繰越明許費、1件の債務負担行為の変更を予定しております。
---------
令和2年度当初予算案では、名古屋城天守閣の整備として、以下の金額が計上されていました。
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-17-1-8-2-0-0-0.html

名古屋城天守閣の木造復元 6億7740万9千円
 天守閣の整備      2億4507万4千円
  実施設計         8900万  円
  設計監理等支援業務委託  1300万  円
  主架構木材の保管費  1億     円
  発掘調査等        4307万4千円
 昇降に関する新技術の公募1億3168万9千円
 木造復元に向けた機運醸成  2470万  円
 基金の積立       1億     円
 事務費等        1億7594万6千円 
 
天守閣閉館中の魅力向上事業1億4280万  円
石垣の基礎的研究普及事業   1000万  円
金シャチ横丁第二期整備    2000万 円

名古屋城天守閣木造復元事業は、2022年12月の竣工時期を断念した後、いまだに新たな竣工時期を発表出来ていません。
名古屋市が平成23年3月に作成した「名古屋城整備課題調査報告書」によれば、文化庁の現状変更許可を得るのに23年以上、解体工事・石垣工事復元工事で約25年と予想されています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/1103.pdf

にもかかわらず、木材だけは先行して購入してしまいました。
(2019年7月末現在 木材の製材94億5540万円のうち21億9600万円支出済)
木材は2020年5月に竹中工務店の保管期限が切れ、年間1億円の追加保管費用がかかります。上記については、市議会で懸念が多数出ていたにもかかわらず、
名古屋市は押し切って木材を購入してしまいました。

いったいあと何年木材の追加保管が必要なのか。責任は誰にあるのか。河村市長は全く語りません。

・2015/8/24 河村市長「全責任は私が取る」指示書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf

さらに、バリアフリーの新技術も全世界に公募するとのこと。
2020年3月中に公募を開始すると言いますが、竣工期限も不明なのに、新技術を先に公募する意味が全くわかりません。

現在開会中の市議会ではどのような議論がなされるのでしょうか。

【重要】名古屋城現天守閣 暫定的耐震補強は約1.7億円、8ヶ月で出来ると名古屋市委託報告書

名古屋城現天守閣について、耐震改修すると約29億円、14ヶ月かかるとされてきました。
しかし、名古屋市民オンブズマンが20/2/19に名古屋城総合事務所から情報提供していただいて入手した、名古屋市が2017年3月に業者に委託して行った「名古屋城天守閣暫定的耐震補強調査業務報告書」によれば、耐震目標値を下回っている7階部分及び塔屋部での暫定的耐震補強を行うには、1億7172万円、8ヶ月で出来ると記載がありました。

・平成29年3月 株式会社大建設計名古屋事務所
 名古屋城天守閣暫定的耐震補強調査業務報告書
 @補強計画の耐震診断結果
 A補強計画の耐震診断結果の考察
  
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/1703-1.pdf
 G概算工事費及び概算工程表
  http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/1703-8.pdf
(計算書等は数日中に入手予定)

---------
「名古屋城天守閣の整備2万人アンケート」は2016年5月に行っており、「耐震改修約29億円」か、「2020年7月までに木造復元(約474億円〜505億円)」か、「2020年7月にとらわれず木造復元」かで質問が行われました。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000083689.html

その後の2017年3月に暫定的耐震補強調査業務報告書が出ているので、市民にきちんと意見を聞いたことはありません。
この報告書の存在もきちんと公開しておらず、今回名古屋城総合事務所に情報提供を求めてはじめて名古屋市民オンブズマンは全文を入手出来ました。

暫定的耐震補強では、長寿命化やバリアフリー対応、消防設備対応などができず、問題は残ります。

しかしながら、2020/1/27以降、中国人団体旅行が禁止された影響か、昨年同時期に比べて名古屋城来場者数が激減しています。
・名古屋城総合事務所提供資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201901-202001.pdf
・上記資料を基に名古屋市民オンブズマンが表を作成
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/201901-202001-1.pdf

名古屋城木造復元のめどはいまだにたっておりません。新たな竣工時期も発表出来ない状況です。
名古屋市が2011年3月に作成した「名古屋城整備課題調査報告書」によれば、文化庁の現状変更許可を得るのに23年以上、解体工事・石垣工事・復元工事で約25年かかると記載されています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/1103.pdf

現天守閣をこのまま閉鎖しておけば、来城者数は激減したままになる可能性が極めて高いです。
名古屋城への観光で商売している人への悪影響も続くのではないでしょうか。

そうであれば、真剣に「暫定的耐震補強」、「耐震補強+バリアフリー」、「耐震補強+バリアフリー+長寿命化」と「現天守閣閉鎖のまま+数十年後に木造復元」を比較する必要があるのではないでしょうか。

・2015年12月 タウンミーティング資料
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_blog/uploads/271206.pdf
 

20/2/17 名古屋市 予算編成過程公開に名古屋城関係予算を記載しなかったことに言い訳

20/2/12に、名古屋市令和2年度当初予算が公表されました。
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-17-1-8-2-0-0-0.html

名古屋市は20/2/17に「令和2年度予算編成過程の公開」を発表し、その中で、名古屋城天守閣の整備として、「天守閣の整備に係る実施設計、設計監理等支援業務委託、発掘調査等に1億5500万円が、財政局案では計上されていなかったにも関わらず、最終案(市長査定)では計上されていました。
  実施設計         8900万  円
  設計監理等支援業務委託  1300万  円
  発掘調査等        4307万4千円
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000125/125640/2henseikatei.pdf
(残り1000万円は不明)
 
名古屋市は同じく20/2/17に「『令和2年度予算要求内容の公開』に対する市民意見の内容及び市の考え方」を発表しました。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000125642.html

名古屋市民オンブズマンは、市民意見募集時に名古屋城について予算が計上されていなかったことに対して質問したところ、名古屋市から以下回答がありました。
--------
意見:2019年6月議会に提案した名古屋城天守閣木造化木材保管庫(予算400万円(債務負担行為3億1300万円)(その後取り下げ))、6月議会に提出予定だった解体工事(予算約20億円(見送り))は今回計上されなかった。
平成30年度、31年度当初予算は、予算要求時にはなかった名古屋城木造復元関連の予算がいきなり計上され、市民は条例に基づく意見を言うことが出来なかった。
今回はどうなるかわからないが、このようなことを繰り返すのであれば条例の趣旨を著しく逸脱する。

(市の考え方)
名古屋城天守閣木造復元事業の実施に際しては、特別史跡名古屋城跡に関する現状変更許可申請を行う必要があり、その審議状況に左右されるなど、他律的な要素を多く含んでおり、また事業を取り巻く環境等も日々刻々と変化しております。
そのような状況下で本件事業に関する予算を要求するにあたっては、極力早期に次年度予算要求の内容を固め、条例に従い公開し、市民の皆様のご意見をいただきたく
考えておりますが、要求すべき予算案の決定時期が当該公開のスケジュールと必ずしも整合していない状況にあります。
今後は、早期に要求すべき予算案を決定し、市民の皆様に意見をいただけるよう努めてまいりますので、ご理解賜りたく存じます。
------
今年で3年連続当初予算に名古屋城関連の予算要求が記載されなかったにも関わらず計上されました。

名古屋市は、名古屋城木造化の予算に関し、市民の意見を聞く場を設けていません。
条例の趣旨を著しく逸脱しています。
------
今後の予定

2月19日(水)午前11時 本会議
2月22日(土)名古屋城石垣現地説明会
 第1部:午前9時30から午前10時15分
 第2部:午後1時30分から午後2時15分
 http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000125627.html
2月26日(水)午後3時 基本設計等住民訴訟 名古屋地方裁判所 第1102法廷
3月4日(水)午前10時 本会議 代表質問(質疑並びに議案外質問)
3月5日(木)午前10時 本会議 個人質問(質疑並びに議案外質問)
3月6日(金)午前10時 本会議 個人質問(質疑並びに議案外質問)
3月9日(月)午前10時 本会議 個人質問(質疑並びに議案外質問)
3月10日(火) 常任委員会
3月11日(水) 常任委員会
 18:30〜20:30 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」北生涯学習センター第1集会室
3月12日(木) 常任委員会
3月13日(金) 常任委員会
3月16日(月) 常任委員会
3月17日(火) 常任委員会
3月18日(水) 常任委員会 
3月19日(木)午後1時 本会議(閉会)
4月11日(土)18:30〜20:30 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」北生涯学習センター第1集会室
5月20日(水)13時30分〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟 弁論 名古屋地裁1102号法廷


平成23年3月名古屋城整備課題調査報告書に「木造復元 文化庁との交渉だけで23年以上要する」記載

名古屋市が平成23年3月に作成した「名古屋城整備課題調査報告書」を名古屋城総合事務所から情報提供していただき入手しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/1103.pdf

当時、木造復元にかかる課題調査が既になされています。

まず現天守を解体し、石垣を積み直した後、木造復元工事を行うという計画で、文化庁との調整・協議、許可申請期間を含まず約25年、約389.9億円と算出しています(65ページ)。

名古屋市は「石垣等構造物がないため、より史跡への影響が少ない本丸御殿復元についても、昭和60年に構想検討を開始し、文化庁との度重なる交渉の結果、現状変更許可を得られたのは平成20年であり、23年間を要している。
このため、木造天守の復元には、調査・設計期間、建設工事の期間以外に文化庁との協議・調整に長期的な年月を要するものと考えられる。」(43ページ)としています。

さらに、石垣の解体積み直しの概算工期について、大天守・小天守・共通及び橋台合計で30億8377万9000円、調査に2年4ヶ月、設計に3年9ヶ月、工事に5年1ヶ月かかるとしています(50ページ)。

現天守解体の導線は、大天守西側から入る計画で、現在の外堀に仮設橋をかけるというものではありません(53ページ)。

また、諸法令(建築基準法、消防法、バリアフリー法など)について、確認と整理を行っています。
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通常の文化財の復元のやり方であれば、以下期間がかかります。
・文化庁の現状変更許可を得る 23年以上
・解体工事・石垣工事 復元工事 約25年

合計48年以上かけて行うところ、まず現天守閣解体・復元をしてから石垣を修復するということに強引に決め、設計・解体・復元を4年半でやれないか、と「技術提案・交渉方式」のプロポーザル方式で募集したのが河村市長です。
2015/8/24、「全責任は私が取る」という指示書を書いています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf

その後4年半たちましたが、文化庁の現状変更許可はいまだに取れず、石垣の調査もまだまだ終わりません。
平成23年3月当時は、石垣調査は2年4ヶ月で終わるとしていましたが、天守台石垣のみ計上しており、堀底、御深井丸石垣の調査も必要となっている現在ではさらに時間がかかりますし、それらの保全もさらに時間がかかることになります。
名古屋市は、「石垣調査からはじめることで、石垣部会と完全に一致した」と認めています。

諸法令(建築基準法、消防法、バリアフリー法など)の課題もいずれもクリアー出来ていません。

まず、名古屋市ははっきりと「文化庁との協議はあと少なくとも23年はかかる」と認めてはどうでしょうか。

その上で、総事業費505億円のうち、基本設計・実施設計・木材購入等で平成30年度末までに約40.7億円支払い、それ以外は約1.8億円支払ったことを認めてから、今後の方針を立てるしか無いのではないかと思います。

竣工時期がいまだに発表出来ない理由がようやく見えてきた感じがします。


名古屋城天守閣木造化 情報非公開をめぐる攻防は文字通り本丸へ

河村たかし名古屋市長が2022年12月完成をめざして強引に推し進めてきた名古屋城天守閣木造化復元事業ですが、2019年6月文化庁文化審議会で現天守閣解体の了承を得られませんでした。2019年8月に、ようやく2022年12月竣工を断念しましたが、事業そのものが目処が立っておらず、大幅な工期見直しが迫られるにもかかわらず、河村市長はいまだに強気な姿勢を崩さないばかりか、市民へのまともな説明も全く行われていません。

名古屋市 苦し紛れの「解体先行論」
特別史跡名古屋城跡は、敷地内の建造物・遺跡に釘一本打つにも文化庁の「現状変更許可」が必要です。その前に文化庁の有識者会議「文化審議会」での了承が必要ですが、現時点では木造復元の申請のめどが立っていません。2022年12月木造天守閣復元を目指すため、当初は復元と解体同時に現状変更申請をする予定でしたが、2019年2月に、まず現天守閣の解体の申請をすると名古屋市は公表しました。
当初の計画では2018年10月に現状変更許可がおり、31ヶ月の工期で復元する予定でした。しかし、解体先行によって2019年6月の文化審議会で了承を得、24ヶ月の工期で復元したいと名古屋市は発表しました。

河村市長ようやく2022年12月竣工断念と発表
2019年6月の文化庁文化審議会で現天守閣解体の了承を得られず、19/8/29に、河村市長はようやく2022年末復元を断念と発表しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190829.pdf
また、19/12/27に河村市長は現天守解体と木造復元を一体として進めることを表明しました。http://www.city.nagoya.jp/mayor/page/0000124218.html 
しかし、いまだに新たな竣工時期を示せていません。

文化庁は木造復元のどこを問題視しているのか 情報公開訴訟提訴
しかし、文化庁が具体的にどのような指摘をしたのか、文化庁とのやりとりの議事録は公開されていません。
名古屋市民オンブズマンは、19/2/21に名古屋市を相手取り、名古屋城をめぐり18/6/13、7/20、7/26、8/3、9/10、9/25に文化庁訪問時の復命書等の情報非公開取消と開示の義務づけを求める訴訟を19/2/21に名古屋地裁に提訴しました。「率直な意見の交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがある」として内容がほとんど非公開で、しかも「黒塗り部分を非公開にする」としており、意思表示が完結しておらず、無効の可能性もあると指摘しました。

名古屋市 一部変更決定も肝心の部分非公開
名古屋市は19/5/31に決定を見直し、非公開部分を特定し、非公開の理由をそれぞれ明らかにした上で、河村たかし市長が文化庁を訪問したときの面談記録等を、市長発言部分の多くを公開してきました(593ページ中562ページが黒塗り→151ページが黒塗り)。しかしながら、名古屋市がまだ公表していない部分については非公開で、文化庁の発言については、「項目」のみ開示されるだけ。唯一「地元の専門委員会には十分に説明して理解してもらうこと。」という中身が公開されるのみだけでした。

開示で判明 市長が「資料が豊富と言った」と文化庁に伝えた人物は日本舞踊の家元
20/2/3に名古屋市は再度決定を見直し、著名人の名称がわかる部分を開示しました。
名古屋市は、これまで裁判で「本箇所には『個人的な見解を述べた人物が特定される内容』について記載されており、そのような情報が公開されると、人物が特定される(文化庁との打合せで、市長が個人名を述べたうえで、『これだけ資料が豊富な復元は世界に例がない。世界にアピールすることが必要だ』と、同人の発言を引用する発言をしたため。)」非公開としてきました。しかし、「発言をした本人への確認等を行い再度検討した結果、現時点では弊害が存在しないと判断したため」公開してきました。
今回新たに開示された文書には、発言者は「名古屋にある日本舞踊の家元」と記載がありました。

市「未確定情報と記載していても、既定路線と受け取られるおそれ」
 いまだに非公開の67カ所について、20/2/6に弁論が開かれました。
 原告の名古屋市民オンブズマンの新海聡弁護士は以下主張しました。
(1)中間的な検討・意見交換の内容であり、「未確定の情報」であることは明らか。未確定な情報が確定したものと誤解される可能性すらない。
(2)「仕事」なので、意見交換の内容が公開されても、文化庁職員が名古屋市長に意見を言えなくなったり、名古屋市長が文化庁職員に意見を言えなくなる理由はない。
 被告の名古屋市代理人弁護士は情報公開条例7条4号Cについて以下主張しました。
(1)未確定な情報が公開されると、未確定な情報が確定したものと誤解され、不当に市民の間に混乱を生じさせる。
(2)未だ解決すべき課題等があり、議論の途上である内容であるにも関わらず、未確定な情報が殊更曲解・糾弾され、市民の間に混乱が生じる懸念がある。
また、文化庁と石垣部会のやり取りについて、市は「やりとりの個人の氏名と発言を公開すると、やり取りを部分的にとらえ、反対の立場を後押ししたり、推進側が有利になったりする。審議委員はけしからんと個人攻撃がされ、表だって意見をいうことがなくなるおそれがある」としました。
 次回は20/5/20(水)13:30- 名古屋地裁1102号法廷で行います。

石垣部会・天守閣部会・議会・障害者団体・知事・市民が問題に
 許認可権を持つ文化庁が何を問題にしているか明らかにされないまま、それでもいまだに名古屋市は強引に木造復元事業を進めようとしています。
 関係する有識者部会である石垣部会・天守閣部会だけでなく、市議会、障害者団体、さらに大村秀章愛知県知事が問題視しています。市民も動いています。

市局長「石垣部会の提案はやりきれていない」認める
 文化庁は、19/2/26に、現天守閣解体に当たって留意事項5項目を示しました。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190226-1.pdf
 うち石垣に関する3項目については「石垣部会の意見を付すこと」としています。
 石垣部会は、現天守解体の現状変更許可申請について、「解体作業を行う場所の下にある石垣の調査が終わっていない」ため、明確に反対しました。
 しかしながら、名古屋市は19/4/19に文化庁に現天守閣解体の申請を出したと発表しました。http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190419.pdf
 2019年4月に着任した松雄俊憲・観光文化局長は「石垣部会のご提案について、確かにやり切れていないといった部分がございますけども、文化庁が申請にあたって5つの留意事項を私どもに指示をいただきましたけれども、そのことに対しましては事務方としてやりきったというふうに思っております」としました。

市 石垣部会にも仮設構台下トレンチの場所知らせず
19/5/28に開催された石垣部会で、名古屋市は試掘調査として4u程度のトレンチ(試掘坑)を23箇所計画する予定であり、文化庁にその旨伝えたと初めて発表しました。しかも、まだ具体的でないものも含んでいるので図面を公表するのは控えているとしました。
 19/8/5石垣部会でも、名古屋市はトレンチを入れる場所をおおよその範囲でしか示さず、しかもすでに現状変更申請済みとしました。
 石垣部会構成員の千田嘉博・奈良大学教授は「石垣部会は名古屋市と敵対しているわけではない。どういうことが文化庁から投げられていて、どうすればよいのか部会に示されないと力の発揮しようがない。文化庁とのやり取りを秘匿される、どう現状変更申請したか委員に知らされないのは他に知らない」としました。

石垣部会「ウソの理由で穴蔵石垣調査するのは許されない」
19/5/28に開催された石垣部会で、天守閣地下部分にある穴蔵石垣調査を行う予定としました。
 宮武正登・佐賀大学教授は「穴蔵石垣調査の目的を明確に説明して欲しい」としたところ、名古屋城総合事務所名古屋城調査研究センターの村木副所長は「穴蔵石垣は昭和に積み替えられ、オリジナルの姿はとどめていないと認識していている。本来の姿に戻したいので、現況を把握したい」としました。
 しかし、19/8/5石垣部会で村木副所長は「天守台石垣の保存方針は、全てが天守閣整備のためではない。天守閣復元と切り離して考える」としながら、「現天守解体許可が出た場合、天守台石垣の保存方針を具体化し策定する」「この目的は天守のために穴蔵を復元するためです」としました。
 千田教授は「穴蔵調査は木造天守閣が耐えられるか調査するために必要。でも文化庁に別のうその理由で発掘調査を申請するのは認められない。名古屋市の方針はわかるが、文化庁の現状変更許可を取ってから、大いに議論をする。村木副所長の説明が典型的だが、『この目的は天守のために穴蔵を復元するためです』と言ってはいけないことを言っちゃった。天守台の保存方針だけを立ててもだめで、内堀底とか対岸とかもどう保存するかといった一体とした保全方針を立てないとだめ」としました。

服部センター所長「石垣部会の議事録を読まないと理解できないのは問題ではないか」
19/8/5に挨拶をした服部英雄・名古屋城調査研究センター所長は「名古屋市を助けて欲しい。許されるのなら私は人柱になりたい」とするものの、過去の石垣部会の議論を踏まえない発言を繰り返し、さらに「議事録を読まないと理解できないのは問題ではないか」「石垣部会は危険を煽りすぎている」「『絶対安全』とは言えない」などと発言し、石垣部会が反発しました。

赤羽氏「木造復元計画3点に名古屋市は答えてこなかった」
19/6/22「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」が主催した「〜名古屋城バリアフリーの行方〜 名古屋城木造天守復元事業 ここが問題!」で、石垣部会の赤羽一郎氏を講師にお招きして、現状の解説と名古屋城の価値ならびに現在の木造天守閣復元計画の問題点、今後の見通しを話していただきました。
 「現在の木造復元計画の問題点は3点あると私は考えている。
昨日(6/21)文化庁が継続審議と言ってきたのは、同じ3つであり、それに名古屋市はまともに回答してきていない。
1点目は今の石垣を絶対に損なわないこと。
2点目はバリアフリーの問題。
3点目は現在の天守閣をどう位置づけるかということ。現天守閣は登録有形文化財の要件に該当する。
 これらはずっと問題点が明らかになっていたが、解決してこなかった。
木造復元が暗礁に乗り上げたが、さらに解体先行という奇策を河村市長が取ったことで漂流し、さらに問題が複雑になった。解体工事も石垣を損なうおそれがあり、その旨石垣部会が意見書を提出したら、名古屋市はそのまま文化庁に提出した。
こんな状態にもかかわらず設計委託料や木材購入などは文化庁の許可を得ないまま執行されており、市民から住民監査請求も出された。市議会はチェック機能を果たしていない。
 木造復元はちょっと立ち止まって、どうするか検証し合うことが必要だと考える。市民が一致して新しい名古屋城の将来像を築く時間が必要だ。
 現天守も50億円かければ耐震改修・長寿命化が図れるとのこと。エレベーターも最上階まで新設可能。みんなで考えやっていくことが求められると思う。」と述べました。

千田教授「文化庁の定める手順をふまえないと1ミリも進まない」
19/7/20に開催された「第88回名古屋城天守閣を木造復元し、旧町名を復活する有志の会」主催の学習会で、石垣部会の千田教授が「名古屋城の石垣とバリアフリーについて、課題と展望」と題して講演しました。
 「報道では、『名古屋城天守閣木造化が計画通りに進まないのは石垣部会が悪い』かのようにされている。しかし、石垣部会は木造天守に反対では決してない。
名古屋城ほど資料が豊富で厳密に復元可能な天守はない。しかし、いろんな条件をクリアしないといけない。
 史跡の国宝と言える「特別史跡」では、専門家を交えて文化庁が指導・了承して策定された「保存活用計画」をあらかじめ策定する、というのが文化庁が定めたルールだ。
 短期・中期・長期的に計画を策定し、保存活用計画に書かれているものは復元でき、書かれていないものはできない。
 松代城はそれほど大きな建物ではない堀・櫓を復元したが、手順に従って文化庁が許可し復元が終わるまで10年はかかった。それが標準であり、短くするのは困難。
 名古屋城は何が進まないかといえば、名古屋市が手順を踏んでいないから。「保存活用計画」を書き直さずに天守木造建設を市が決定し、文化庁の許諾なしに復元設計を開始した。
 しかも竹中工務店が出してきた基礎構造案は、文化庁から秒殺された。本物の石垣を解体・遺構を破壊してコンクリートの「跳ね出し架構」を設置することは、史跡整備の原則から大きく逸脱し、文化庁の許可が得られる可能性は皆無。
 ここまでくるのに軌道修正することは出来たはず。名古屋市は、現天守解体のため設置する構台の下の石垣は1個も調査していない。今後、文化財としての石垣調査予定日は0日。法に則って、ルールにしたがわないと、100年たっても無理だ。」
 どうすれば木造天守が復元出来るか、という質問に対し、千田教授は「文化庁調査官に入ってもらって、整備検討計画を直し、『現天守閣は文化財に相当する』を覆すような作文ができれば8割は山を越える。しかしそれができるか私にはわからない。」としました。
 
天守閣部会員「これは天守閣復元プロジェクト。石垣研究プロジェクトではない」
一方、19/4/25に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第18回)が開催されました。
 古阪秀三・立命館大学客員教授は「結局石垣調査は、名古屋市がするのか石垣部会か、外部に委託するのか。2年間やっているが進まない。技術的な内容はあきらかにならない。これだと決着がつかない。専門家をいれてやるべきだと思う。
 そもそも、これは天守閣を復元するプロジェクトであって、石垣を研究するプロジェクトではない。どこまででとめるのか。本当の専門家がいない状況でやろうとしている。濃尾地震の影響もわかっていないし、熊本地震があり、東南海・南海地震も想定されている。現在は愚の骨頂。天守閣部会の技術の皆さんが調査に行かれればいい。」としました。

名古屋市 別途埋蔵文化財部会を立ち上げる方針示す
 19/8/5石垣部会で名古屋市は御深井丸の地下遺構や内堀底について、別途埋蔵文化財部会を立ち上げてそこで検討したいと発表しました。
 千田教授は「石垣の取り合いのところについて、さらに埋蔵文化財部会と石垣部会との調整が複雑になるので、『埋蔵文化財・石垣部会』を合わせてやらないとだめだ」としました。

名古屋市6月補正予算3.2億円木材保管庫提案 解体予算約20億円は提案せず
名古屋市は19/6/7に6月補正予算案を令和元年6月定例会に提出すると発表しました。その中で、天守閣木造復元の木材保管庫設置工事として400万円(債務負担行為 3億1300万円)を提案しました。
 説明としては、「柱、梁、土台に使用する主架構木材等を保管・加工するための施設を特別史跡外に設置」とあります。
 一方、6月議会に提出予定であった、解体工事予算約20億円は今回は見送りました。

中日新聞社説「『まず解体』は乱暴だ」
 19/6/12の中日新聞が社説で「名古屋城の復元『まず解体』は乱暴だ」と主張しました。
 名古屋城天守閣木造復元をめぐる現状がまとまっており、河村市長の「復元許可が出ていなくても解体に着手する」という乱暴なやり方を批判しています。

市議会猛反発で木材保管庫予算提案取り下げ
19/6/19名古屋市会本会議個人質疑において、自由民主党の浅井正仁市議は名古屋城天守閣木造復元許可がでるかどうかわからない現段階で現天守解体先行をすると、城が建てられないリスクがあるとして、2022年12月完成に固執する河村たかし名古屋市長に対して「一度立ち止まるべき時期が来たと思う」と述べました。
 その後19/6/24に名古屋市議会経済水道委員会が開催され、19/6/21に文化庁文化審議会から現名古屋城天守閣先行解体の現状変更許可がでなかったことについて、かつて無いほど活発な質疑がなされました。
 しかし、この期に及んでも河村市長は「2022年12月竣工はあきらめていない」とコメントを発表しました。
 浅井正仁市議は、「これまでは2022年12月までに木造天守閣を作る予定だった。それが延びるならそれまでに木材を調達する必要があるのか」と聞いたところ、市は「貴重な木材2323本を使う予定。竹中工務店とは昨年度末ですでに725本調達する契約を結び金も支払った。すべて貴重な木材。2020年6月に保管期限が切れるので、それ以降保管場所を確保する必要がある」と答えました。
 浅井市議は「竹中工務店は『復元の現状変更許可がでる見通しがなければ、工期変更の協議はできない』と言っていたが」と聞いたところ、市は「予定通りにいかないことが判明したので、竹中工務店には報告した。そういう状況であれば協議に応じる」としました。
浅井市議は「仮定の話が事実になった。石垣保全方針を示して欲しい。竹中工務店と工期について協議して示して欲しい」としました。
 浅井市議は「工期が延びれば、名城公園にずっと保管庫を置いておくのか。そもそも工期の話しをするのが間違い。石垣保全方針を出せと文化庁は言っている。まだわからないのか」としました。
19/6/26名古屋市議会経済水道委員会で、浅井市議は「これまで各会派は要望や附帯決議を付けてきたが、全て無視して木材を買ってしまった。今年も17億円で木材を買うのか」と問い、名古屋市は「早急に明確なスケジュールを詰めたい」と述べるにとどまりました。
 渡辺義郎(自民・北区)市議も「今後10年も20年も名城公園の広場が使えなくなるのは地元として困る。暫時休憩して、一度検討して欲しい」としたところ、松雄局長は「局長として、議会の議論を市長に伝え、予算取り下げができないか進言したい」としました。
 その後議会が再開され、市長はコメントを出し、木材保管庫予算の取り下げ手続きに入りました。

自民市議「文化庁から『2022年12月はダメだと言われた』と書いてあると側聞した」
19/6/26市議会経済委員会の中で、市議が要求した名古屋市と文化庁のやりとりが公開されましたが、内容はほぼ非公開でした。  渡辺義郎市議は「これは個人情報ではない。黒塗りの中には、『文化庁から2022年12月はダメだ』と言われたとはっきり書いてあると側聞した。だから出せないのではないか」としましたが、名古屋市は「情報公開条例に基づき、今は出せない」としたため、暫時休憩して公開を求めましたが、暫時休憩後も名古屋市は公開しませんでした。

実施設計変更契約で、エレベーター設計取りやめが判明
 実施設計業務委託契約書と変更契約書が19/5/9に開示され、実施設計でエレベーター設計を取りやめたことがわかりました。
 当初の竹中工務店の提案では、小型エレベーターを設置するとありました。しかし、河村たかし名古屋市長は18/5/30に「今後復元する名古屋城木造天守閣にエレベーターを設置しない」と正式に表明しました
 しかしながら、新築の建造物がバリアフリー対応ではないのはおかしいとして、「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」は19/2/25に約14000筆の署名を名古屋市に提出しました。「障害者権利条約」「障害者差別解消法」「愛知県障害者差別解消推進条例」等に反していると主張しています。
 エレベーターがない実施設計で、文化庁、消防庁、名古屋市建築審査会、名古屋市消防局、日本建築センターの各種許可が下りるのかどうか不明です。
 
シンポ「名古屋城木造天守復元事業 ここが問題!」に50人
 19/6/22に 「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」が主催した「〜名古屋城バリアフリーの行方〜 名古屋城木造天守復元事業 ここが問題!」があり、50人が参加しました。
前日6/21に名古屋市が「文化審議会で議題とならず」と発表したため大変盛り上がりました。
 石垣部会の赤羽一郎氏の講演の後、名古屋市民オンブズマンの内田隆が、現在の情報公開の現状、情報公開訴訟の取り組みを報告いたしました。
櫻井義也弁護士は、19/1/7に日弁連に対し人権救済申し立てを行ったと説明しました。

安倍首相「大阪城エレベーターはミス」スピーチに全世界から批判
 19/6/28安倍晋三首相がG20の夕食会のスピーチで「大阪城にエレベーターをつけたのは大きなミス」と発言した件で全世界から批判されています。
 安倍首相の発言の真意は不明ですが、全世界が注目するG20で大阪城エレベーター設置を「大きなミス」と発言したことで、日本のバリアフリーの後進性が全世界に発信されました。2020年にオリンピック・パラリンピックを控えている国の総理の言葉とは思えない、という感想が相次ぎました。

障害者団体 大村知事に条例に基づき助言・あっせん等申立
19/7/5に「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」は大村秀章愛知県知事に対し、「名古屋城木造復元事業に対し、愛知県障害者差別解消推進条例に基づく知事による助言・あっせん等の救済申し立て」書を愛知県知事公舎で手渡ししました。
 昨年度、愛知県障害者差別解消推進条例が改正され、これまで助言あっせん等の対象でなかった行政機関等、国、独法、市町村も対象になりました。今回、同委員会は改正条例に基づき救済申し立てを行いました。
 知事は19/6/28 G20大阪サミット夕食会における安倍首相の「大阪城天守閣にエレベーターを付けたのは大きなミス」発言は不適切で取り消された方がよいと、19/7/2定例記者会見で述べています。今回もそのように述べるとともに「救済申し立てはしっかり受け止めさせていただいて、関係部局においてしっかり精査をし適切に対応していきたい」と述べました。
 
昇降機技術公募に関する審査基準作成ワークショップ 参加は6人
名古屋市は19/8/20.21に、「名古屋城木造天守閣の昇降新技術公募に関する審査基準作成のワークショップ」を開催しました。
 審査基準について障害者団体からご意見を頂くことを目的としましたが、声をかけたのが、12団体で構成する「名古屋障害者団体連絡会」だけで、しかも障害者団体連絡会としては自由参加であり、連絡会に加盟していない人も参加可能とは言うものの、名古屋市は広く広報しなかったため、2日間で6名の参加に留まりました。

大村知事「現状では文化庁は全く動かない。木材等約100億円契約は全損になるおそれ」
19/6/21の文化審議会で議題にならなかったことが判明したあとの19/6/24、大村知事定例記者会見で、名古屋城木造復元について以下述べました。
 「文化審議会に当面かかる予定はないと聞いた。当初から木造化は難しい、無理と聞いている。石垣の調査、計画ができていない。名古屋市も本当のことを言ったらどうか
 文化庁から許可が下りていない段階で調達した木材94億円と設計費等々で100億円以上が全損になるおそれがある。市議会には例えば百条委員会をやるなどして事実解明をしっかりやっていただきたい。取材されたマスコミの皆さんは知ってたんじゃないですか 河村市長の『できなかったら切腹』発言は典型的なパワハラだ。
 関係者が希望すれば、愛知県が障害者団体も含めて調整することはやぶさかではない」

河村市長「知事は愛知城を作るつもりじゃないか。知事は国王じゃない」
 上記大村知事発言に対し、河村市長は19/7/8に以下述べました。
 「文化庁は延ばすつもりはないとはっきり言っている。知事は愛知城なんか作るつもりじゃないか
。政令指定都市制度があるから名古屋を尊敬してもらいたい知事は国王じゃないエレベーターを付けることはバリアフリーとは真逆。名古屋城木造化は名古屋市民の夢。市長を解任せにゃいかん。目処が立たなくなったということではない。大村知事とは名古屋城の件で話ししていない。県が文化庁との間に入ることはない」

大村知事「河村さんこそ裸の王様にふさわしい」
 19/7/16大村知事の定例記者会見で、「(河村市長は)私に対して、何か上下関係だとか、上から目線だとか、国王だとか言われているので、そこまで言われれば、私は、河村さんには敬意を込めてですね、『河村さんこそね裸の王様にふさわしい』というふうに申し上げたい」と述べました。
 大村知事会見では、「河村市長はいつものように話しをすり替えている。市長の行為について指摘している。市長は『文化庁の許可を信じている』など、言葉尻を捕まえないようにぼやかして言っている。事実について答えるべき。
 確実に100億円近いかそれを超える損害が出る、その蓋然性が高まっている。それを私はわかっているので、見て見ぬふりはできないという思いで申し上げてる。なので事実関係を明らかにしてほしい。
 名古屋市の職員さんに申し上げたいけど、関係する人もそろそろ本当のこと言ってほしい。そうでないとその職員の皆さんも同じように責任を問われますよ。そりゃそうですよね。もし仮に事実と違うことを、彼らも言っていたということであれば、そりゃ責任問われることになりますよ。突然『100億円穴があいた、わははは』ではすまない。関係者には被害が損害が最少になるよう、最善の努力を尽くしてほしい。」としました。

基本設計住民訴訟 市は却下・棄却を求める
19/5/16に、「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」メンバーが原告の、名古屋城木造天守復元事業の基本設計費用8億4693万6千円の返還、実施設計契約の取消し・無効確認、本件事業の停止を求める住民訴訟の第1回口頭弁論が名古屋地裁1102号法廷(民事9部)で行われました。原告・支援者で傍聴席はほぼ満員でした。
 裁判長は、「訴状を拝見すると、『契約約款に記載されているとおりに基本設計ができていない』、という主張しか聞こえて来なかった。住民訴訟は『法律の何条に違反する』という主張が必要なので、事業が何らかの形で違法なら、何法何条違反なのか次回までに主張して欲しい」といいました。
 19/7/3第2回弁論で論点が明確になりました。
原告の主張(1)建築基準法適用除外が受けられていない。建築基準法第3条の適用除外を受けるには「建築審査会」の同意が必要だが、得られていない。違法建築である。
原告の主張(2)成果物を復元検討委員会に提出していない
原告の主張(3)基本計画ができていない以上、基本計画書もできていない。基本設計書もできていない。
原告の主張(4) 基本設計その他業務委託仕様書に作成を要求されている「基本計画書」が納品一覧に掲載されていない。
 原告は「基本計画は黒塗りだらけ500ページの資料なので見れていない」と説明したところ、名古屋市の代理人は「(基本計画のどこに不備があるのか)原告が特定しないと主張できない」としました。
 
市「仕様書記載を全部作る」とは書いていない
 19/10/9木造化基本設計住民訴訟弁論で、名古屋市は準備書面(2)で「当該方式における『要求水準書』の位置付けは,受注者が 履行すべき義務や満たすべき要件を具体的に定めたものではなく,あくまで受注者に対して実施を要求する業務の概要や必要最小限の業務の範囲, 契約や設計に係る条件,水準を一般的・抽象的に示したものに過ぎない。」としました。
 その上で「受注者は,本件事業の実施に当たって,要求水準書のうち,設計業務等に関して記載又は提案された事項に基づき実施されなければならないものである。」としました。
 名古屋市の代理人弁護士は「仕様書は『必要なものについて記述し』とあり、『全部作る』とは書いていない。裁量がある。必要のないものは記述されておらず、必要なものを記述した」としました。
 
原告「基本計画が出来ていない以上、基本設計ははじめられない」
19/12/5木造化基本設計住民訴訟弁論で、原告は「市は『申請書類』が納品物に含まれていると主張しているが、現状変更許可を求める申請のための書類は文化庁に提出されていないため受け入れられない」としました。
 また、「市は『実施設計業務委託契約における委託内容は、発注者である本市が決める』と主張しているが、外部的な制限、条件ヘの無理解が事業そのものを遅延させている」と主張しました。
 さらに、建築審査会の同意に先立つ建築指導課の協議すら存在せず、設計業務自体を完結することができない、と主張しています。
 「竹中工務店の技術提案・交渉方式の『技術提案書』では、『0フェーズ』の段階で『復元方針・基本計画』を取りまとめ、『復元検討委員会』に提出する。これらが整った段階で『基本設計・積算』となる。
 『基本計画』として文化庁、復元検討委員会に諮ることで、基本設計を開始できる」とし、基本計画が出来ていない以上、基本設計は開始できない、と主張しました。
 
浅井市議「はね出し工法で慶長期の史跡を壊すのは本末転倒ではないか」
 19/11/28名古屋市本会議で、浅井正仁市議は「観光文化交流局長が『石垣部会の皆さんと対話し、歴史的な合意をした』と印象を持ったようだが、具体的な内容は」と質問しました。
 特に、天守閣の基礎となるコンクリートを設置する「はね出し工法」というコンクリートを流し込む手法は、穴蔵石垣を撤去し、慶長期からある可能性が非常に高い根石や土といった遺構を壊しすことになり、本末転倒ではないか、と指摘しました。
また、これまではね出し工法について石垣部会から了承が得られていないが、石垣部会の先生と合意が出来たのか質問しました。

局長「基礎構造は、文化庁から『穴蔵石垣に遺構が残っている可能性を前提に検討する』よう言われている」
松雄観光文化交流局長は、工法については、文化庁からの指摘事項について、今後情報提供をしながら一つ一つ丁寧に石垣部会のご助言を受けながら進めていくことを確認したとしました。
 市長と石垣部会構成員が直接話し合い、お互いの考えを確認出来て大変有意義だったと感じているとしました。
 石垣調査と保全方針策定期間については、まず石垣カルテを整理すること、調査結果を整理分析が必要と意見を頂いたとしました。
 また、はね出し工法について、石垣の一部の毀損を前提としている基礎構造は認められないと、当初から指摘しているという意見も頂いたとしました。
 また、「基礎構造について、文化庁から穴蔵石垣に遺構が残っている可能性を前提に検討するようご助言を頂いている。できるだけ早く全体整備検討会議や石垣部会にご相談をし、ご意見を頂戴したい」としました。

千田教授「はね出し工法について、今は結論を出せない」
19/11/28に、中村文化小劇場にて名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会が開催されました。
 会場には、石垣部会の千田教授も個人で来ており、舞台上で挨拶しました。
 説明会終了後、河村市長と千田教授の共同ぶら下がり会見がありました。
 千田教授は「いろいろまあ、相違がなかったわけではありませんけれども、現在は、石垣をしっかり調査をしてそれを保全をしっかりしながら整備を考えていこうというところは完全に一致しておりますので、石垣部会も前向きにしっかり議論に加わって調査をし、必要な保全の措置をとっていけるようにしていきたい考えている」と述べました。
 記者からはね出し工法について聞かれ、「今は結論を出せない。基礎的な調査に基づいて、しっかりと学術的な議論をする中で、今の大天守・小天守の石垣がどのような学術的な価値を持っているかを評価することになる。どの程度痛んでいるかも評価を下すことになる。
 その結果次第で、穴蔵階の解体修理が必要となるのか、そうでないかがはっきりしてくる。
 特別史跡や史跡の整備の基本原則は、本質的な価値を持ってるものを壊して何か作ることは原則として認められない。
 はね出し工法が成り立つのか。難しいということになってくるのか。それも明らかになってくる」としました。

河村市長「石垣部会と完全に一致した」と述べるのみ
 一方、河村市長は「石垣部会と完全に一致した」と述べるだけで、印象操作を行っているとしか思えません。
 
石垣部会「対立とか関係修復って言い出したのはあなたたちです」
 19/12/27開催された石垣部会後の記者会見で、記者から「19/11/4に市長との対談で、和解というかある程度合意、関係修復がなされたと言われてきたが、今日を終えてどう思うか」と質問がありました。
 宮武正登・佐賀大学教授は「対立とか関係修復って言い出したのはあなたたちです。部会で対立しているなんてことは一言も言ったことがありますか。和解とか。ないですよ。
 我々石垣部会は、当初から一貫して木造天守であろうと、鉄筋コンクリートの天守を残そうと、現状有ろうと、どんな選択肢であっても天守台に負担があるかどうか、特別史跡を構成している石垣の健康度、維持というものが現実どうなのかという調査が必要だということを繰り返してる。
 今回、その指導に基づいて、やはり名古屋市さんはもうやり方をもう1回考え直して、クリアしなければならないハードルを一つ一つ済ませていきますよというご発言を市長さんはされた。
 そのように対立から和解というような図式で書かれると経過をご存じない、県民市民国民の方々は、いろんなストーリーを考えてしまう、ミスリードをしていただいては困るんです。誤解の無いように。木造天守が賛成反対も一度も部会でも議論をしてませんし、言ってないです。」としました。
 赤羽構成員は「今日の話し合いについては、やはり石垣ファーストというふうに度々市長はじめおっしゃってることから言えば、まだまだ不十分である。とにかく具体性のない提案だったというふうに私は考えてます。」と述べました

竹中工務店「石垣部会と目線合わせをしたい」
 19/11/29に開催された名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会で、竹中工務店は、はね出し工法について「今後石垣部会の先生とじっくり協議させていただきながら、石垣の保全に向けてどういった目線合わせをしていくかというところを協議を進めていきたい」と述べるに留まりました。

竹中「はね出し工法は500年持つコンクリートを使用する予定」
 19/12/2に開催された市民向け説明会で、名古屋市民オンブズマンの内田隆が、奈良の平城京大極殿復原に竹中工務店が使った「500年持つコンクリート」というのは、この木造復元の天守閣の基礎構造(はね出し工法)でも使うご予定かと質問したところ、使用する予定とのこと。
 続いて、「仮に上記500年コンクリートを使って現天守閣を長寿命化させることは可能か」と質問したところ、竹中工務店は「耐震の専門ではないのでわからないが、耐震補強要素だけ500年持たせても、残っているコンクリートの性能は評価に値しない。」と述べるにとどまり、長寿命化については、耐震補強要素だけの長寿命化のみを言うだけで、全体の長寿命化については何も答えませんでした。

「市長が『金が余っている』というなら、どうして給食費を600円値上げするのか」
19/12/5に開催された市民向け説明会で、会場から「市長は毎回『世間には金が余っている』と言っているが、そうであればどうして今日の報道『給食費を月額600円値上げ』するのか?」と質問がありました。
河村市長は「お金がないないということで、嘘なんですよ。お金をちゃんと使って投資してちゃんと都市の力というか経済の力を保つことが福祉を強くするということになる」と述べるだけで、きちんと回答しませんでした。

埋蔵文化財部会は撤回、石垣部会で御深井丸調査を決定
20/2/1に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第29回)が開催され、名古屋城の御深井丸 埋蔵文化財を石垣部会で検討することを決定しました。
 名古屋城現天守を解体する際、外堀の北から仮設の桟橋をかけ、内堀に仮設構台を作る予定です。しかし、桟橋の足場とされる御深井丸には、石垣がありますし、地下遺構がある可能性もあります。
 名古屋市は「現天守閣解体に伴う仮設物設置にあたり、御深井丸の地下遺構を把握するための発掘調査等を行う必要があるが、御深井丸の埋蔵文化財は、石垣と地盤のつながりがあるため、切り離して議論ができないとして、石垣部会で検討することが提案されました。さらに石垣部会に地盤工学の専門家(西形先生)を加えることも提案されました。
 今回文化庁が御深井丸埋蔵文化財発掘方針にお墨付きをつけたことで、さらに調査に時間がかかることが確定しました。
 
現天守閣解体まで何年かかるのか 
 現天守解体までに、天守台石垣、内堀、御深井丸、穴蔵石垣の発掘調査の詳細を決め、文化庁の現状変更許可を取り、発掘をして、さらに評価をした後に、保全方針を決め、必要なら保全した上で、現天守解体のための仮設物設置が埋蔵文化財や石垣にどのような影響を与えるかを検討する必要があります。
 石垣部会は「石垣については、木造天守が建つ、建たないに関わりなく、石垣をまず調査した後、保全をする必要がある」としています。
 上記調査・検討をすべて終了したのちに、ようやく現天守閣解体に移ることが可能になります。
 しかも、文化庁は現天守閣解体だけでなく、木造復元も一体として審議する方針にすべきといっており、名古屋市もその方針に変更しました。
 木造復元には、バリアフリーの問題だけでなく、消防、耐震の問題をクリアした後、建築審査会の同意を得て建築基準法の適用除外を受けることが可能になります。
 これらをすべてクリアするにはあと何年かかるのでしょうか。
 しかし木材は多く購入しており、保管費用だけで毎年年間1億円かかるといいます。

2020年度予算案にいきなり木材保管費1億円計上
 名古屋市は、20/2/12に2020年度当初予算案を発表しました。http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-17-1-8-2-0-0-0.html
 「天守閣の整備」2億4507万4千円は、「令和2年度予算要求に対する財政局査定内容の公開」では全く記載がありませんでした。
 これは「予算編成の透明性の確保と市民意見の予算への反映に関する条例」の趣旨に明らかに反します。
そのうち、主架構木材の保管費1億円ですが、「柱や梁などの主架構木材の保管費 令和2年度」としか記載がありません。
 木造復元のめどがたっていない現在、あと何年保管費を払えばよいのかまったくわかりません。
 また、木造で復元階段の模型を展示した「ステップなごや」ならびに名古屋農林総合庁舎第1号館・第2号館(国)、独立行政法人水資源機構中部支社がある場所に「尾張名古屋歴史博物館(仮称)」を計画している件で、名古屋市は2800万円を「金シャチ横丁第二期整備」として予算要求していましたが、財政局案で0円計上となりました。しかし市長が2000万を復活させました。

「穴蔵石垣の試掘」はどんな名目なのか
 さらに、発掘調査等の中に、「穴蔵石垣の試掘」とあります。
19/8/5石垣部会での村木副所長と石垣部会の千田教授とのやりとり(前述)はっきりと名目を文化庁に示し、文化庁の現状変更許可を取ってから、各部会で議論をすることになるのではないでしょうか。

「昇降新技術公募」に約1億3000万円
 また、昇降に関する新技術の公募に1億3168万9千円計上していますが、エレベーター設置を認めない名古屋市の姿勢に対し、障害者団体は反発し続けています。名古屋市は、復元のめどが建っていないにもかかわらず、2020年3月中に昇降機技術公募をはじめる姿勢を崩していません。
 市議会でどのような議論になるのか注目したいです。

「名古屋市と文化庁のやりとり」公開が重要な意味を持つ
ますます混迷する名古屋城天守閣木造化事業。
仮に渡辺市議が言うように、文化庁から「2022年12月までの復元は無理」と当初から言われていたにもかかわらず、木材の製材契約94億5540万円をその後も支出していたのであれば、名古屋市政130年始まって以来最大の不祥事となります。
(2019年7月末現在 基本設計8億4693万6000円全額支払い済み。実施設計15億6182万1480円のうち5億9400万円支出済。木材の製材94億5540万円のうち21億9600万円支出済。)
 いったいどのような木造名古屋城になるのか、そもそも木造復元が可能なのか、市民は誰一人として知らされないまま、いまだに名古屋市は強引に事業を進めようとしています。
 名古屋市民オンブズマンとして、情報公開に留まらずどのように追及するのか今から具体的に検討したいです。

20/2/12 2020年度名古屋市当初予算案 いきなり名古屋城木材保管費1億円計上

20/2/12に、名古屋市令和2年度当初予算が公表されました。
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-17-1-8-2-0-0-0.html

その中で、名古屋城天守閣の整備として、以下の金額が計上されていました。

名古屋城天守閣の木造復元 6億7740万9千円
 天守閣の整備      2億4507万4千円
  実施設計         8900万  円
  設計監理等支援業務委託  1300万  円
  主架構木材の保管費  1億     円
  発掘調査等        4307万4千円
 昇降に関する新技術の公募1億3168万9千円
 木造復元に向けた機運醸成  2470万  円
 基金の積立       1億     円
 事務費等        1億7594万6千円 
 
天守閣閉館中の魅力向上事業1億4280万  円
石垣の基礎的研究普及事業   1000万  円
金シャチ横丁第二期整備    2000万 円
 
特に、「天守閣の整備」は、「令和2年度予算要求に対する財政局査定内容の公開」では全く記載がありませんでした。
これは「予算編成の透明性の確保と市民意見の予算への反映に関する条例」の趣旨に明らかに反します。
「金シャチ横丁第二期整備」は、財政局案では0査定でしたが市長が復活させました。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000124302.html

主架構木材の保管費1億円ですが、「柱や梁などの主架構木材の保管費 令和2年度」としか記載がありません。
木造復元のめどがたっていない現在、あと何年保管費を払えばよいのかまったくわかりません。

さらに、発掘調査等の中に、「穴蔵石垣の試掘」とあります。
19/8/5石垣部会で名古屋市は名古屋城総合事務所名古屋城調査研究センターの村木副所長は「天守台石垣の保存方針は、全てが天守閣整備のためではない。天守閣復元と切り離して考える」としながら、「現天守解体許可が出た場合、天守台石垣の保存方針を具体化し策定する」「この目的は天守のために穴蔵を復元するためです」と発言したため、石垣部会の千田教授は 千田教授は「穴蔵調査は木造天守閣が耐えられるか調査するために必要。でも文化庁に別のうその理由で発掘調査を申請するのは認められない。
名古屋市の方針はわかるが、文化庁の現状変更許可を取ってから、大いに議論をする」としました。

また、昇降に関する新技術の公募に1億3168万9千円計上していますが、エレベーター設置を認めない名古屋市の姿勢に対し、障害者団体は反発し続けています。

市議会でどのような議論になるのか注目したいです。

20/2/6 名古屋城情報公開訴訟 名古屋市「未確定情報と記載していても、既定路線と受け取られるおそれ」

名古屋城木造化をめぐり、名古屋市が文化庁訪問時の復命書等の情報を非公開にしたのはおかしいとして、名古屋市民オンブズマンが公開を求めた情報公開訴訟の第5回弁論が20/2/6に名古屋地裁1102号法廷で行われました。

非公開文書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200203-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf   
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf
 
名古屋市は著名人の情報部分だけ公開してきましたが、現時点で67カ所がいまだに非公開です。
それぞれについて、名古屋市は情報公開条例のどの条文で非公開にするのか、情報の概括的内容、性質、弊害の具体的内容を一覧表にし、原告がそれぞれ反論しています。

今回は、情報公開条例7条1項4号について議論になりました。

・4号Aの弊害 4号Aにより非公開とした情報が公開されると,議論・検討の意見交換に加わる文化庁と名古屋市の職員が,いわれなき非難を避けようとしたり,各々の立場等に拘束されたりすることで,多様かつ自由な意見が現れなくなり,円滑な議論・検討が損なわれ、率直な意見の交換が不当に損なわれるおそれがある。
・4号Bの弊害 4号Bにより非公開とした情報が公開されると,確定していない中間的な議論・検討の段階において,外部からの干渉,圧力等を受けることにより,意思決定の中立性が不当に損なわれ,適切な意思決定ができなくなるおそれがある。
・4号Cの弊害 4号Cにより非公開とした情報が公開されると,現時点では未確定の段階の情報が,市民の間で認知されることで,意思決定されていない未確定な情報が,確定したものとして誤解され、不当に市民の間に混乱を生じさせるおそれがある。

原告の名古屋市民オンブズマンの新海聡弁護士は以下主張しました。
(1)中間的な検討・意見交換の内容であり、「未確定の情報」であることは明らか。未確定な情報が確定したものと誤解される可能性すらない。
(2)「仕事」なので、意見交換の内容が公開されても、文化庁職員が名古屋市長に意見を言えなくなったり、名古屋市長が文化庁職員に意見を言えなくなる理由はない。
 
被告の名古屋市代理人弁護士は4号Cについて以下主張しました。
(1)未確定な情報が公開されると、未確定な情報が確定したものと誤解され、不当に市民の間に混乱を生じさせる。
(2)未だ解決すべき課題等があり、議論の途上である内容であるにも関わらず、未確定な情報が殊更曲解・糾弾され、市民の間に混乱が生じる懸念がある。

裁判官は、名古屋市の主張について、「未確定と文書に記載していれば、それが出回っても未確定ではないか」と質問しましたが、市は「未確定と記載されていても、ほぼ既定路線と受け止められることがある」としました。
裁判官は「文書に未確定と記載している場合と、文書に未確定と記載していても文書を離れて確定と取られる場合は、議論のテーマが違う」としました。
新海弁護士は「この部分は『確定』と読める部分、この部分は『確定』だが使い道次第、と分類できるのでは」、としました。
市は「解釈によっては確定しているのではないかとする人がいる。私の理解では、例えば柱が約1000本必要だとする未確定な情報が記載されていた場合、『少なくとも800本は必要だ』という推測は成立するのでは」としました。

また、新海弁護士は「過去の判例だと、評価の部分と事実関係の部分に分けて判断したことがある。それぞれおそれの立証が足りないのではないか」としました。
裁判所も「市の主張について、本数などの数字なら主張がわかったが、それ以外について、情報の種類や性質について、主張を補充するのかどうか。」としました。

さらに、文化庁と石垣部会のやり取りについて、市は「やりとりの個人の氏名と発言を公開すると、やり取りを部分的にとらえ、反対の立場を後押ししたり、推進側が有利になったりする。審議委員はけしからんと個人攻撃がされ、表だって意見をいうことがなくなるおそれがある」としました。
新海弁護士は「今回、文化庁から名古屋市が呼ばれて話しをしに行っている。たくさん発言があるわけではなく、テープ起こしを公開するわけでもない。だれが発言したかわからない」としました。
市は「それは認識が全然違う」としました。

また、関連チェックリストについて、市は「建築基準法、消防法について、それぞれの条文ごとに、『復元の手続に関わる項目』、『建築基準法の適用除外が認められない場合に関わる項目』、「復元天守が適合しない項目(防火・避難)』、『復元天守が適合しない項目(その他)』に色分けしてある。
さらに、それぞれの条文ごとに『今回の建物に考えられる条件』、『必要処置』、『備考』を記載してある。
今回、条文については、色塗りを外した形で書証として提出した。『条件』等は引き続き黒塗りにした。」としました。
(元資料 471ページ〜474ページ)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf

その他、名古屋市は情報公開条例7条1項2号(ノウハウ等)、3号(公共の安全と秩序の維持)についても主張しました。

今後、市は4号関係の主張をし、原告側は2号3号の反論を行うことになりました。

次回は20/5/20(水)13:30- 名古屋地裁1102号法廷で行います。

名古屋城石垣部会の議事録 半年たっても「ちょうせい中」

20/2/5に名古屋城総合事務所に電話して、特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣部会の議事録で、完成しているものを情報提供してもらいました。
・19/3/25 石垣部会(第30回)議事録
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190325-8.pdf
・19/5/28 石垣部会(第31回)議事録
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190528-3.pdf

しかし、19/8/5に開催された石垣部会(第32回)ならびに19/12/27に開催された石垣部会(第33回)の議事録は「ちょうせい中」とのことで、情報提供できないとのこと。

19/8/5は6ヶ月前で、しかも逐語の議事録です。市民も傍聴しており、どこを「ちょうせい」するのかと聞いたところ、「現在ちょうせい中なのでもうしばらくお待ちを。現時点で情報公開請求しても不存在になる。」と繰り返すのみ。

19/8/5より後に開催された、19/10/24第3回特別史跡名古屋城跡バリアフリー検討会議の議事録は情報提供されています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191024-2.pdf

「ちょうせい中」とは、「調製中」なのか「調整中」なのかわかりませんが、とにかく遅いです。
しかも、市民に情報提供するくらいであれば、名古屋市の公式webページに議事録や資料をアップすればよいのに、それもしません。
傍聴者に録音・録画を許可していれば、傍聴者が逐語議事録を作成することも可能ですが、許可していないため出来ません。
「市民のご理解を得る」にははるかに遠い状況です。

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なお、19/12/26開催の第21回天守閣部会 議事録は2月中に完成予定とのこと。
2019/11-12に開催された名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会の議事録は、今月中に名古屋市の公式webにアップしたいと言っていました。

20/2/3 河村市長文化庁時訪問議事要旨 裁判途中で著名人氏名が一部開示される

名古屋城木造化をめぐり、名古屋市が文化庁訪問時の復命書等の情報を非公開にしたのはおかしいとして、名古屋市民オンブズマンが公開を求めた情報公開訴訟を起こしていますが、名古屋市は20/2/3に非公開処分を一部取消し、復命書に記載されていた著名人の氏名が一部開示されました。

・当初決定(18/8/30)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180903-1.pdf
・変更決定(19/5/31)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-1-1.pdf
・再度変更決定(20/2/3)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200203.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200203-1.pdf

名古屋市は、これまで裁判で「本箇所には『個人的な見解を述べた人物が特定される内容』について記載されており、そのような情報が公開されると、人物が特定される(文化庁との打合せで、市長が個人名を述べたうえで、『これだけ資料が豊富な復元は世界に例がない。世界にアピールすることが必要だ』と、同人の発言を引用する発言をしたため。)。」非公開としてきました。

名古屋市民オンブズマン側は「市長の意図を強調する目的で発言者名を市長が発したことに鑑みれば、発言者は発言を聞いた相手方も認識できる、いわゆる著名人であることがうかがえる。これに加えて、市長が発言を引用したことは発言者にとって、社会通念上1号該当性の要件である『通常人に知られたくない情報』には該当しない。」として、非公開の取消しを求めてきました。

今回、名古屋市は公開範囲を追加する理由として「発言をした本人への確認等を行い再度検討した結果、現時点では弊害が存在しないと判断したため。」としました。

いったい、当初決定時、変更決定時に「公開をすると弊害が存在する」ことなどあったのでしょうか。

名古屋市情報公開条例は、原則公開を掲げています。
http://www.city.nagoya.jp/shiminkeizai/page/0000001423.html
名古屋市は、とりあえず非公開にし、裁判があると真剣に検討して、どうしても弁明できない部分については公開する、という姿勢を取っているようにしか思えません。

2020/2/6(木)13時30分〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論は名古屋地裁1102号法廷で行われます。ぜひ傍聴に来て下さい。
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なお、本件開示で判明した「西川流の家元」とは誰を指すのか不明ですが、2015/2/28に「名古屋の旧町名の復活を目指す有志の会」が主催した学習会に、西川流家元 西川千雅氏が「本重町から住吉町まで、尾張名古屋のお稽古事情」と題して講演をしています。
http://www.fukkatu-nagoya.com/reikai/vol36.html
https://www.youtube.com/watch?v=RdWVoDYtdBE&feature=youtu.be
・日本舞踊西川流四世家元 西川 千雅
 https://www.nishikawa-ryu.com/千雅.html

映画「本物の名古屋城を世界遺産にしよう!」にも出演しているようです。
http://www.fukkatu-nagoya.com/nagoyajo.html

名古屋城関係では、大盆踊り大会や金シャチ横丁でのイベント、本丸御殿完成記念イベントや「しゃちほこチャレンジ」をされています。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/event_old/summer/stage/
https://www.nagoya-info.jp/event/center/post_493.html
https://meieki.keizai.biz/headline/2603/
http://yamaguchi-koji.com/schedule/20180607_news/
https://twitter.com/wodeeri

そもそも、踊りの家元が「これだけ資料が豊富な復元は世界に例がない」と発言したと、市長が文化庁に伝えたことを、市民はどう思うのでしょうか。
これを必死に隠してきたのが名古屋市の姿勢です。


20/2/1 名古屋城御深井丸 埋蔵文化財を石垣部会で検討することを決定

20/2/1に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第29回)が開催され、名古屋城の御深井丸 埋蔵文化財を石垣部会で検討することを決定しました。

・20/2/1 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第29回)配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200201.pdf

・20/2/1 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第29回)
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200201-1.pdf
 
名古屋城現天守を解体する際、堀の北から仮設の桟橋をかけ、内堀に仮設構台を作る予定です。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190805.pdf

しかし、桟橋の足場とされる御深井丸には、石垣がありますし、地下遺構がある可能性もあります。
特別史跡名古屋城の内部で仮設物を設置する際は、通常事前に文化財発掘調査をする必要があります。
19/8/5石垣部会で、名古屋市は「あらたに埋蔵物部会を設置する」方針を突然発表し、石垣部会からの反発を受けました
19/12/27石垣部会では、「全体整備検討会議で権限を整理する」として埋蔵物部会設置方針を撤回しました。

本日20/2/1全体整備検討会議では、名古屋市は「現天守閣解体に伴う仮設物設置にあたり、御深井丸の地下遺構を把握するための発掘調査等を行う必要があるが、御深井丸の埋蔵文化財は、石垣と地盤のつながりがあるため、切り離して議論ができないとして、石垣部会で検討することが提案されました。
さらに石垣部会に地盤工学の専門家(西形先生)を加えることも提案されました。

麓和善・名古屋工業大学大学院教授は「発掘調査区を設定する範囲の右側は、天守の礎石を設置しているが、どういう発掘調査を予定しているか」と質問し、名古屋城調査研究センターの村木誠副所長は「礎石は保護し、礎石がないところで地盤や地下の状況を探る予定」としました。

高瀬要一・公益財団法人琴之浦温泉荘園代表理事は「設置するという仮設物の資料がないのでわからない」とし、村木副所長は「堀の外側から桟橋を設置する予定。図面が提示できず申し訳ない」としました。

次に、名古屋城重要文化財等展示収蔵施設(仮称)について報告がありました。
2020年秋頃、旧本丸御殿障壁画及び、昭和実測図、ガラス乾板、離宮期資料等の文化的価値が高い収蔵品を展示する予定とのこと。

赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は「現在の閉館中の天守で展示されている中身はどういう形で継承されるのか?この収蔵施設(仮称)だけで終わるわけではないですよねよね」と質問したものの、名古屋城総合事務所の堀田俊幸保存整備室長は「交流ホールでは手狭ではないかという質問と承ったが、重要文化財、障壁画は展示室で展示をする」と、きちんと質問に答えませんでした。

最後に、オブザーバーの山下信一郎・文化庁文化財第二課主任文化財調査官は「御深井丸の検討体制についてご審議いただいた。これを踏まえて、仮設物設置にあたっては現況把握を石垣部会でお願いしたい」としました。

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今回の全体整備検討会議では、2022年12月を断念した木造復元の完成期限について、新たな提案はありませんでした。
また、今回話題となった収蔵施設(仮称)とは別に、金シャチ横丁(義直ゾーン)の南に建設を予定しようとしているらしい、名古屋城歴史博物館構想についてもまったく触れられませんでした。

全体整備検討会議をわざわざ土曜日に行ったにもかかわらず、40分で終了しました。
上記について、調整ができなかったのではないでしょうか。

さらに、今回文化庁が御深井丸埋蔵文化財発掘方針にお墨付きをつけたことで、さらに調査に時間がかかることが確定しました。

現天守解体までに、天守台石垣、内堀、御深井丸の発掘調査の詳細を決め、文化庁の現状変更許可を取り、発掘をして、さらに評価をした後に、仮設物設置が埋蔵文化財や石垣にどのような影響を与えるかを検討する必要があります。

石垣部会は「石垣については、木造天守が建つ、建たないに関わりなく、石垣をまず調査した後、保全をする必要がある」としています。
上記調査・検討をすべて終了したのちに、ようやく現天守閣解体に移ることが可能になります。
しかも、文化庁は現天守閣解体だけでなく、木造復元も一体として審議する方針にすべきといっており、名古屋市もその方針に変更しました。

木造復元には、バリアフリーの問題だけでなく、消防、耐震の問題をクリアした後、建築審査会の同意を得て建築基準法の適用除外を受けることが可能になります。

これらをすべてクリアするにはあと何年かかるのでしょうか。
しかし木材は多く購入しており、保管費用だけで毎年年間1億円かかるといいます。

今後、20/2/12に2020年度予算案(市長査定)が発表予定で、20/2/19から2月市議会がはじまります。
名古屋城木造復元はまったくめどがたっていません。
一方、市議会でまともな議論が果たしてできるのでしょうか。


名古屋市 名古屋農林総合庁舎跡地に「広域防災拠点」整備を国に要望

名古屋市が、ステップなごやと名古屋農林総合庁舎第1号館・第2号館(国)、独立行政法人水資源機構中部支社がある敷地に名古屋城歴史博物館を構想しているという件で、名古屋市に情報公開請求したところ、19/7/10に名古屋市長(担当:総務局総合調整部総合調整室)が中部地方整備局長に要望書を提出していたことが判明しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190710.pdf

名古屋城歴史博物館と「広域防災拠点」整備との関係がよく分かりませんが、国土交通省としては、「市長から基幹となる広域防災拠点の整備を求める名古屋市長からの要望有り」として、名古屋農林総合庁舎の移転計画を進めようとしています。

・令和元年8月 国土交通省官庁営繕部
 名古屋第4地方合同庁舎新規事業採択時評価資料
 https://www.mlit.go.jp/common/001302117.pdf
 ・災害時の一時避難場所としての機能を確保。
 ・東海農政局(名古屋農林総合庁舎)の早期移転、基幹となる広域防災拠点の整備を求める名古屋市長からの要望有り(令和元年7月)
 
20/1/10に名古屋市が発表した「令和2年度予算要求に対する財政局査定内容の公開」では、金シャチ横丁第二期整備事業は0査定でした。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000124302.html
20/2/12発表予定の市長査定でどうなるか。
今後どうなっていくのかがを注目したいです。

第3回名古屋城バリアフリー検討会議 議事録入手

19/10/24に開催された第3回特別史跡名古屋城跡バリアフリー検討会議の議事録が情報提供されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191024-2.pdf

・当日配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191024.pdf
 
議事録を読むと、各構成員が「障害者団体連絡会の団体全体の総意としての意見ではない」ことを確認しています。
また、ワークショップを12団体に呼びかけたがたった6人しか参加しなかったことが記載されています。

参考になれば幸いです。

20/1/25名古屋城バリアフリーシンポ 専門家「エレベーター以外は考えられないのでは?」

「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」は、20/1/25にシンポジウム「名古屋城木造天守復元事業は一体どうなるの?〜名古屋城木造復元事業とバリアフリーの行方〜」を開催し、45名が参加しました。 
・配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200125.pdf
・講演部分文字起こし
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200125-3.pdf
・パネルディスカッション部分文字起こし
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200125-4.pdf


講師の谷口元・名古屋大学名誉教授(元名古屋市建築審査会会長)は、以下述べました。
「木造名古屋城に関し、歴史的な捏造と言われないデザインを心がけるべき。
 文化庁関係者から『名古屋市は1分の1模型を作ろうとしているのか』と皮肉を言われた。
 文化財について、今は共有の財産で親しく利用、楽しむことができるようにすべきという考えになっている。
 木造名古屋城にして、『博物館名古屋城』の名を捨てるつもりなのか。耐火建築物でなければ展示収納は困難。
 また、世界中の研究者が次世代型移動媒体を研究しており、名古屋大学では年間数億円かけて10年間くらいやっている。国、企業、大学で金を出し合ってはじめてできることであり、短期間でできることはない。
 現時点では昇降はエレベーター以外は考えられないのではないか。
 木造天守の外部にエレベーターを付けることもあり得るのではないか」。

その後、パネルディスカッションになりました。
斎藤縣三・名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会共同代表は以下述べました。
「文化庁は3つポイントを指摘した。『石垣保存が大切』、『文化財保護とバリアフリーの価値の共存』、『戦後市民の力で復元された現天守閣解体の意味が欠落』。
 市長はうち1番目は2019年秋に改めるとしたが、2,3番目は全く姿勢を表明していない。
 名古屋市が2019年4月に策定した『障がい者基本計画』には、名古屋城について記載を要望したが、市長が認めないと計画が出来ないとして盛り込まれなかった。
 市長の一存で、バリアフリー計画がゆがめられている。
 現在の天守閣には23人乗りエレベーターが設置されており、水準を下げるのは考えられない。
 バリアフリーに関し、名古屋市にはハードだけでなくソフトもいっぱい問題があり、いろいろ向かっていかないといけない。名古屋城で立ち止まってはいけない。
 私見だが、はやくコンクリートの城を耐震工事をして、最上階までエレベーターを望む。
 木造復元を進める市長の独断で、多くのお金が使われている。放置されれば、一歩も進まないのに予算だけ使われるので、はやくやめさせなければならない」

森本章夫・名古屋城総合事務所主幹は以下述べました。
「2018年5月に『木造天守閣の昇降に関する付加設備の方針』を定め、史実に忠実するためエレベーターを設置せず、可能な限り上層階まで昇ることができるよう目指し、現状よりも天守閣のすばらしさや眺望を楽しめることを保証するため新技術を開発するとした。これをバイブルとして努力している。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/downloads/mokuzoutenshu_fukasetsubi.pdf
私は2019年4月に新ポストが出来て着任したが、着任までは障害者団体との対話が少なかった。
2019年6月22日に当団体のシンポに名古屋市が呼ばれなかったが、テーブルに着かせていただき対話がしたいと足繁く通い、本日お招きいただいたと理解している。
これまで、障害者団体を代表する名古屋障害者団体連絡会で説明をし、その後審査基準について障害者団体とワークショップで協議した。
公募のスケジュール案は、全体工程が出ていない今日の段階で申し上げにくいが、公募は今年度内にはじめたい。
足かけ3年で最終審査し、ある程度の技術を選んでいきたい。」

東奈央弁護士(日弁連 人権擁護委員会 障害者差別法制に関する特別部会)は以下述べました。
「市長の個人的な趣味や歴史的考え方と、公共とは別である。普遍的な価値である、憲法で保障されている基本的人権や各種条約に基づいて、今回の名古屋城の件を見ると、憲法13条、14条、22条1項に抵触するおそれがある。
 今回の問題は、障害者団体だけの問題ではなく、高齢者やベビーカーの人にも関わる。
 大阪城は大阪人のシンボルであり、たくさんの観光客が訪れているが、安倍首相が『大阪城にエレベーターを付けたのは失敗だった』と発言して、多くの人がショックを受けた。
 個人の趣味を公の代表が振りかざして、人を傷つけないでほしい」
 
その後、パネリスト同士でディスカッションになりました。
谷口名誉教授は「公募するという新技術は、許認可が必要。実用化の期間がいつになるのか。
また、階段の蹴上げが23.5センチというのは公共施設ではありえない。また、角度が47度というのは建築基準法違反だし、角度が途中で変わり、直通の避難階段にならない。
史実に忠実だと建築基準法違反になり、利用者の安全のためにあらためて安全を両立できるような城にしてほしい」と述べました。
森本主幹は「スケジュールはなんとも言えないが、2022年度以降、実用化期間を取っている。
また、建築基準法3条の適用除外を受けたい。名古屋市建築審査会同意を得た場合、建築基準法が適用されない。
それに先立ち、縦穴区画や水平の防火区画について、私は専門ではないが、日本建築センターという第三者機関のお墨付きをもらう必要があり、現在一体の防災評定をすでにいただいている状況だ。」としました。
(※20/1/27に名古屋城総合事務所に電話で確認したところ20/1/30に防災評定は日本建築センターから19/1/21に取ったと連絡がありました。
 構造評定は今後日本建築センターから取得したい(まだ取っていない))とのこと)

斎藤代表は「森本主幹は、『障がい者団体を代表する名古屋市障害者団体連絡会』と説明したが、事実は違う。上記連絡会は、名古屋市が一方的に指定して名古屋市が事務局の団体。『説明会を開きたいのなら、ここだけではなく広く言うべきだし、障がい者だけでなく、バリアフリーを考えるすべての人に言え』と伝えた。
ワークショップで『障がい者団体と協議した』と森本主幹は説明したが、熱心に各団体を回っていたのは事実だが、上記連絡会としては『説明は聞くが、団体連絡会として協議するとは決めたことがない。市が呼びかける場に個人参加するならしてはどうか、と決めただけ。団体としては決めていない。団体として決めたように発表するのは極めて迷惑。
名古屋市が開催したバリアフリー検討会で『障がい者団体としてうまく話し合いを行った』というのは誤解。
2019年6月に開催したシンポで、石垣部会の赤羽先生は、『石垣調査と修復は10年単位で考えないといけない』と述べた。
いつできるかわからない木造復元にもかかわらず、世界に向けてバリアフリーの国際コンペを行うことは無責任。明確に撤回した方がよい」としました。

森本主幹は「今回の名古屋市は難しい挑戦をしようとしている。もう少し実際に一次審査でどのような技術が世界から上がってくるか、見させていただき、皆さんに見てほしい。
木造天守に使われるとともに、もしかするとほかの建築物に使えるかもという思いで頑張っている」と述べるに留まりました。

東弁護士は「基本方針は変えられるのか?エレベーターと比較して劣っていない新技術は私は知らない。ないから問題になっている。抽象論で新技術は心配だ」としました。

谷口名誉教授は「名古屋城は36メートルあり、建築基準法では31メートルを超えたら非常用エレベーターをつけないといけない。そのエレベーターは消火活動中に動く。
木造名古屋城は燃えやすいし大丈夫か気になる。非常用エレベーターを緩和していいのか?
日本建築センターはちゃんとしているのか?現場を知らない人が審査しているのではないか?
学識経験者が正しいとは限らない」としました。

森本主幹は「日本建築センターという第三者機関としてのお墨付きを受けた。
階段体験館に来ればわかるが、名古屋城の階段は水平引き戸があった。それを再現してあるが、手で引くと、階段が閉じて締め切ることが可能。敵の侵入を防ぐためだが、これを転用して遮煙区画として認めていただいている状況だ。より安全かが適用する条件だ。」としました。

谷口名誉教授は「安全確保のため、階段に障害物があってはいけないし、ふたしてはいけない。防御のためのもので人々の安全が守れるとは思えない」としました。

斎藤代表は「電動エレベーターには130年以上の歴史がある。技術は時間がかかり、エレベーターに変わる技術があるはずがない。市は『垂直昇降機』と言ったが、『床を抜くのはよいが、柱や梁はだめ』という。
防災という観点を見れば、地震対策や火災対策をすると建てられない。『スプリンクラー、木材以外はよいが、エレベーターはだめ』という理屈は理解できない。
いっそ、『木造復元とエレベーターをどう調和するか』という国際コンペをしてはどうか」としました。

森本主幹は「多くの建築士に聞いたところ、柱や梁を取ると、補強や力がかかって違うものになる。消防設備は付加的に付けられる。仮設の昇降設備も付加的に付け、除去したら元のままになる」としました。

会場からは「まず石垣調査と修復が先だ。市長個人の思い入れで木造復元に邁進するより、生きている人に金を使って欲しい。すでにヒノキを90億円も購入してしまった。市職員から河村市長をストップさせて欲しい」「木造天守閣は建築基準法、耐震基準をクリアできるのか?火事の時安全か?」「名古屋城だけじゃなく、名古屋駅などもバリアフリーにすべき」という意見が出ました。

東弁護士は「特例というのは、過去に保障された人が不利益になる際に例外的に認めようというもの。『特例使って大丈夫です』というのは考えにくいが、名古屋市はどうしてそう考えるのか」としました。

進行の磯部友彦・中部大学教授は「名古屋城木造復元は、単なるエレベーター問題ではなく、名古屋をどう魅力アップしていくかということ。皆さんで考えるべき。
以前の名古屋市なら、オール名古屋市でやったはず。森本さんだけに頼ってはダメ」としました。
谷口名誉教授も「セントレアや愛・地球博、リニアなど、参加型でやってきた。
『ご意見を聞きました』というのは古い考え方。」としました。

磯部教授は「ユニバーサルデザインの本質はみんなが参加すること。意見が違うし、お互いが意見を出すと時間がかかるが、恐れていると失敗する。
今回、少し時間がかかりそうだが、私はいい方向で、チャンスだと思っている。」としました。

辻直哉・同会事務局長は「赤羽先生は、『暗礁に乗り上げたではなく、もともとあった問題にぶつかった』と表現した。このエレベーターの問題もずっとあった。
いったん立ち止まって、今の城も文化財であることを踏まえて考えるべきではないか」としました。


名古屋城 ステップなごやの土地に関する資料入手

名古屋市が、ステップなごやと名古屋農林総合庁舎第1号館・第2号館(国)、独立行政法人水資源機構中部支社がある敷地に名古屋城歴史博物館を構想しているという20/1/1中日新聞報道を受け、ステップなごやの土地と建物に関して情報公開請求した結果、以下資料を情報提供してくれました。

・国有財産無償貸付契約書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200122-1.pdf
・許可証
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200122-2.pdf

・ステップなごや 建物登記 不存在決定
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200122-3.pdf
 
名古屋市緑政土木局緑地管理課と、名古屋城総合事務所が説明してくれました。

1)ステップなごやの土地について
 もともと当該土地は東海財務局が保有している。
 2007/10/25に、東海財務局と名古屋市(緑政土木局)が都市公園として国有財産無償貸付契約書を結んだ。5年更新で、2回まで更新可能。現在2回更新しており、2022/10/15まで。
 その後借りることがあればまた書面を交わす必要がある。
 なお、ステップなごやができるまでは広場として利用していた。
 ステップなごやの南側の地下には、中部電力の変電所がある。
2)ステップなごやの建物が出来る経緯について
 都市公園法2条2項公園施設の中の展示施設として、名古屋城総合事務所から緑政土木局に設置の許可を求められ、 2019/10/1-2022/12/31まで許可を出した。
 なお、ステップなごやの建物を建てるに当たり、東海財務局に話をし、契約書7条の3に基づく承認を受けた。
3)ステップなごやの建物の登記について
 役所の建物は往々にして建物登記をしないことがある。
 今回、ステップなごやの建物は登記していない。

名古屋農林総合庁舎第1号館・第2号館(国)、独立行政法人水資源機構中部支社の土地については、それぞれ直接聞いて欲しいとのこと。
 
なお、現在の金シャチ横丁(義直ゾーン)も、土地は東海財務局が保有しており、同じような仕組みとのこと。
現在の愛知県体育館も、土地は東海財務局が保有しており、名古屋市が無償貸付をして、愛知県に設置許可を出していると言っていました。

参考になれば幸いです。

第18回-20回 名古屋城天守閣部会議事録入手

19/4/25、19/7/11、19/8/28に開催された、特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第18回-20回)の議事録を情報提供してもらいました。

・19/4/25 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第18回)議事録
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200122-4.pdf
・19/7/11 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第19回)議事録
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200122-5.pdf
・19/8/28 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第20回)議事録
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200122-6.pdf
 
以前は議事録は情報公開請求しないと開示されませんでしたが、現在は、情報公開請求すれば、情報提供されるようになりました。
(情報公開請求は取り下げ)

しかしながら、このような重要な議事録や配付資料について、名古屋市公式ホームページには掲載していません。
傍聴はできますが、マスコミ・傍聴者も含めて写真撮影・録音が出来ず、一体何が議論されているのか、正確なところは広く一般にはすぐにわからないようになっています。

名古屋市は2022年12月竣工予定は断念しました。
その後の予定はいまだに立っていません。
どうしてこのような状況になったのか。基礎資料を市民に公開することからはじまるのではないでしょうか。


20/1/25(土) 名古屋城バリアフリー 名古屋市元建築審査会長を招きシンポ

「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」は2020年1月25日(土)13時〜16時に名古屋市北区役所2階講堂で名古屋市元建築審査会会長、名古屋城総合事務所バリアフリー担当を招きシンポジウムを開催します。
https://www.facebook.com/events/2181282442174601/

どなたでも参加できます。ぜひご参加下さい。
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名古屋城木造天守復元事業は一体どうなるの?
〜名古屋城木造復元事業とバリアフリーの行方〜

主催 名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会

名古屋城木造天守復元事業は、現状変更に必要な文化庁の許可を得られず計画は難航しており、河村市長は、当初2022年末だった完成目標を断念すると発表。市議会の委員会においても、天守の完成については「まだ、目途がたっていない」との説明がされました。

そのような状況の中、名古屋市は私たちの主張を受け入れず、新天守にエレベーターを設置しない方針はかえないままで、新技術で代替するバリアフリーとの名目で、国際コンペを実施しようとしています。完成時期が遅れることになり、バリアフリー化について、充分な議論をおこなう時間があるにも関わらず、「エレベーターを設置しない」との方針を変えない、名古屋市の姿勢に対し、大いなる疑問を抱かざるを得ません。

そして、エレベーター未設置問題以外にも、事業の進め方や石垣の保全方法など、様々な問題が指摘されています。

今企画では、建築の専門家の方などをお招きし、今ある問題とはどんなものなのか、たくさんの市民の方に知っていただき、今後、どのような取り組みが必要かを共に考える機会とします。

日時:2020年1月25日(土) 13:00〜16:00
会場 : 名古屋市北区役所2階 講堂
   (名古屋市北区清水四丁目17番1号)
   http://www.city.nagoya.jp/shiminkeizai/page/0000007858.html
参加対象者:名古屋城木造復元事業の様々な問題に関心のある市民の方々
定員: 150名(先着順)
資料代:500円

プログラム
13:00〜13:05 開会挨拶・趣旨説明
 共同代表 齋藤縣三氏(実現する会共同代表・わっぱの会理事長)
13:05〜14:00 講演「名古屋城の過去・現在・未来の価値を考える 
 〜ユニバーサルデザインと科学技術進歩の観点も交えて〜」
 講師:谷口元氏(名古屋大学名誉教授)
14:00〜14:15(休憩)
14:15〜16:00
パネルディスカッション「名古屋城木造復元事業とバリアフリーの行方」
 森本章夫氏(名古屋城総合事務所主幹 木造天守閣昇降技術開発等担当)
 斎藤縣三氏(実現する会共同代表・わっぱの会理事長)
 東 奈央(弁護士)
 谷口 元氏(名古屋大学名誉教授)
進行 磯部友彦氏(中部大学教授・日本福祉のまちづくり学会副会長)
問合せ先:名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会(担当:辻、木下)
〒466-0037 名古屋市昭和区恵方町2-15  AJU車いすセンター内
電話:052-851-5240 ファックス:052-851-5241
メール:jitsugensurukai@gmail.com
Facebook  https://www.facebook.comnagoya.jitsugensurukai/


20/1/14 河村市長「木の文化は燃えても再建すればオリジナル」繰り返す

20/1/14に開催された河村市長定例記者会見で、「木の文化は燃えても再建すればオリジナル」と繰り返しました。

20/1/14 河村市長定例記者会見(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200114.pdf

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河村市長の話は何回聞いても理解できません。

名古屋市が2018年7月に文化庁復元検討委員会に提出しようとした「基本計画書」では、「現天守閣の価値」が様々な角度から述べられています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf
現天守閣再建に当たり、城戸久・愛知県文化財専門委員会建造物部長は「城郭の史実を残すのならば焼失したことそれ自体が大きな歴史であるとした上で、それでも再建するとなれば、外観そのものは元の城と寸分変わらないものとして、内部を綜合科学館式の近代的様式で再建することを提案している」としています。

その上で、「基本計画書」では、復興大坂城建設に当たっては、「天守閣のような永久性を持つ記念建築は、将来にわたり長くその地にそびえるように、耐火性、耐震性を兼ね備え、かつ経済的なSRC造で再建すべきであるという見解」があり、「名古屋城においても、SRC造が志向されたのには、二度と焼失することのないようにという願いも込められていたのである。」と記載しており、名古屋市自身が、二度と焼失することがないようにという当時の市民の願いを認めています。

先人の思いも無視し、強引に自分の思い込みで進めようとする河村市長。
木造で再建し、再度燃えるのが文化ということなのでしょうか。
万が一木造復元できたとしても、借金返済するまえに燃えたら借金だけが残りますが、それも「文化」だというのでしょうか。
「燃えない城」は、「オリジナル」のままでは達成できないのです。

20/1/10 名古屋市予算財政局案 名古屋城歴史博物館計上せず

名古屋市は20/1/10に「令和2年度予算要求に対する財政局査定内容の公開」を行いました。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000124302.html

名古屋城関係の予算要求の多くは財政局に削られています。

・天守閣閉館中の魅力向上事業 1億4300万円→1億4300万円
・名古屋城関連資料のデジタル画像の作成 300万円→200万円
・名古屋城石垣の基礎的研究及び普及事業の推進 1000万円→1000万円
・名古屋城正門トイレ改修 4500万円→200万円
・名古屋城内外景観の改善 7300万円→0
・名古屋城二之丸庭園の保存整備 1億1100万円→6800万円
・名古屋城二之丸地区基本調査 1000万円→1000万円
・重要文化財表二之門等の大規模修理に向けた調査 400万円→300万円
・金シャチ横丁第二期整備 2800万円→0
・名古屋城天守閣木造復元に向けた機運醸成 3800万円→2500万円
・名古屋城天守閣積立基金の積立 1億円→1億円

2020/1/14に名古屋城総合事務所に電話で確認しました。
・20/1/11 中日新聞に、「武家文化 テーマパークに 名古屋城隣接、
 28年度完成目指す」と記事が載ったが、記事以上に詳細があれば教えて欲しい。
 https://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=707285&comment_sub_id=0&category_id=113&from=news&category_list=113
 →1/1新聞記事については、名古屋城総合事務所としては特に取材を受けていたわけではない。
 かなり詳しい内容で、私どもも把握していない。
 しかし、展示施設については「金シャチ横丁基本構想」をH24からまとめた。
 http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000036971.html
 現在は飲食店があるが、構想では「名古屋の食文化、横丁や芝居小屋、多目的空間で本物の歴史を示す展示施設」が盛り込まれた。
 区画を含むエリアについて、第1期整備として飲食店を整備した。
・20/1/10公開 「令和2年度予算要求に対する財政局査定内容の公開」に記載があるのか。
 上記財政局査定内容に記載が無い場合、どうするのか。
 →財政局案の45「金シャチ横丁第二期整備」にあたる。
 今回は2800万円予算要求したが、0円計上となっている。
 金シャチ横丁基本構想概要版「空間づくりのイメージ」壱と弐の「名古屋の食文化・生活文化を堪能できる横丁」は、第1期整備で完了した。
 http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000036/36971/gaiyou_all.pdf
 今年度も第2期整備について検討している。
 具体的には、壱「尾張名古屋文化の旅の基点」
  ■芝居小屋での多目的空間を演出
  ■本物の歴史に出会う空間
 当初基本構想には壱〜七とあるが、どれを第3期以降に整備するかなどは決まっていない。
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現在、金シャチ横丁(義直ゾーン)の南側は、ステップなごやと名古屋農林総合庁舎第1号館・第2号館(国)、独立行政法人水資源機構中部支社、中部電力三の丸変電所があります。
謄本を取ったところ、以下所有者が判明しました。
・【土地】名古屋市中区三の丸一丁目7-2 所有者 大蔵省
 【建物】名古屋市中区三の丸一丁目7-2 所有者 独立行政法人水資源機構
・【土地】名古屋市中区三の丸一丁目7-3 所有者 大蔵省
・【土地】名古屋市中区三の丸一丁目8  所有者 大蔵省
 【建物】名古屋市中区三の丸一丁目8  所有者 中部電力

上記中日新聞記事には、建設候補地とされる国の名古屋農林総合庁舎関係者のコメントが全く書いていないのが非常に気になります。

一応、名古屋農林総合庁舎の移転構想はあるようです。
・令和元年8月 国土交通省官庁営繕部
 名古屋第4地方合同庁舎新規事業採択時評価資料
 https://www.mlit.go.jp/common/001302117.pdf

上記資料には、「・災害時の一時避難場所としての機能を確保。・東海農政局(名古屋農林総合庁舎)の早期移転、基幹となる広域防災拠点の整備を求める名古屋市長からの要望有り(令和元年7月)。」とあります。

名古屋市の構想はどのようなものかわかりませんが、名古屋城木造天守復元事業の建設費だけで505億円以外に、土地代・建物代を支払う余裕があるのでしょうか。

なお、20/1/13横井利明名古屋市議ブログによれば、2020年度「臨時・政策経費」は92億円、うち財政局査定で81億円消化したため、市長査定額は11億円とのこと。
http://blog.livedoor.jp/minami758/archives/2467431.html

今後も注目していきたいです。
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・2019年3月 三の丸地区再整備研究会
 提言:名古屋三の丸地区再整備の今後の展開に向けて
 〜ポスト・リニア時代の核心を展望する〜【再整備構想】
 http://www.nup.or.jp/nui/user/media/document/investigation/sannomaru/sannnomaru_kousou2.pdf
 
・国土交通省 中部地方整備局 営繕部調整課 松浦 賢太
 名古屋三の丸地区の庁舎整備における地域との連携
 http://www.cbr.mlit.go.jp/kikaku/2019kannai/pdf/re05.pdf


20/1/6 河村市長 名古屋城天守閣木造復元の新たな竣工時期を明言せず

20/1/6に河村たかし名古屋市長の年頭記者会見があり、記者から何回もあらたな完成時期について質問があっても答えませんでした。

令和2年1月6日 名古屋市長河村たかし 年頭記者会見
https://youtu.be/mxT2hogvKTo

20/1/6 名古屋市長河村たかし 年頭記者会見(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200106.pdf

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今回の会見は、市長個人が話したいSLとトリエンナーレの話題ばかりでした。
記者から何回も名古屋城木造復元の完成時期について聞かれたのに、きちんと回答せず、「トリエンナーレはちゃんと書いてもらわなあかんよ」と話題をそらしました。

市長「石垣部会の皆さんのご理解を得た」
→石垣部会宮武教授「我々石垣部会は、当初から一貫して木造天守であろうと、鉄筋コンクリートの天守を残そうと、現状有ろうと、どんな選択肢であっても天守台に負担があるかどうか、特別史跡を構成している石垣の健康度、維持というものが現実どうなのかという調査が必要だということを繰り返してる。
今回、その指導に基づいて、やはり名古屋市さんはもうやり方をもう1回考え直して、クリアしなければならないハードルを一つ一つ済ませていきますよというご発言を市長さんはされた。
木造天守が賛成反対も一度も部会でも議論をしてませんし、言ってないです。」
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191227-2.pdf

市長「千田さんは『目標については完全に一致した』と。石垣部会と名古屋市。
→石垣部会千田教授「相違がなかったわけではありませんけれども、現在ではですね、やはり石垣をしっかり調査をしてそれを保全をしっかりしながらですね、整備を考えていこうというところは完全に一致しておりますので、石垣部会もですね。それはもう前向きにですね、しっかり議論に加わって、いいですね、調査をしていただいて。必要な保全の措置をですね、とっていけるようにしていきたいというところを考えているところです。」
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-2.pdf

市長「千田さんは、これは個人的ではあるが、個人的に、3月ぐらいで調査が終えられるといいなと言ってました。」
→石垣部会千田教授「実際すでに石垣カルテについては極めて精力的に進めていただいておりますので、これは希望でありますが年度内にその調査が完成するのではないというふうに思うんです。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-6.pdf

市長「そりゃ文化庁が来たのは大きいですよ。やっぱり。文化庁主任調査官だったかな。ええ。文化庁が部会にちゃんときとった。」
→石垣部会にはオブザーバーとして毎回文化庁は来ている。天守閣部会には文化庁は一度も来ていない。
 石垣部会千田教授「報道でも書いておらず、理解もしていないかもしれないが、石垣部会と天守閣部会の位置づけが決定的に違う。
 ・石垣部会 専門家の審議組織として法規に基づいて設置されており、文化庁調査官が出席して審議に助言・指導を与えている。文化庁にもその都度報告している。
 ・天守閣部会 文化庁の許可を得ず、独自に設けた部会。文化庁が関与せず、木造復元の設計図を作った。今日に至るまで文化庁は一切関知していない。文化庁調査官は1回も出席していない。」
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190720.pdf

市長「完成時期はまあ、千田さんのお気持ち通りいって、3月に仮にまあ、やってみんとわからんもんがあるもんでね、今、5カ所穴掘ってるし、まあいろいろファイバースコープ通すかとかあるんですが、できれば、それははよできるんじゃないですか。石垣のためにもええ仕事がようできると思いますよ。ええ。」
→天守閣木造復元事業の竣工時期を聞かれているのであって、石垣カルテ終了時期を聞かれているわけでは無い。

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【名古屋市が考える必要のある今後の流れ】
 2020年1月 名古屋城跡全体整備検討会議で埋蔵文化財の担当を決める
    2月 2020年度当初予算に各種計上
    3月 総務省に市債返済計画の「協議」資料提出
       竣工時期決定
       バリアフリー国際コンペ募集開始
       市議会予算議決
    5月 実施設計契約の延長
       竹中工務店が購入した木材の保管期限が切れる  
 ○年○月 天守台石垣カルテ完成
 ○年○月 天守台石垣の保全方針を策定
 ○年○月 文化庁に天守台石垣保全工事の現状変更許可申請
 ○年○月 文化庁が天守台石垣保全工事の現状変更許可を出す
 ○年○月 天守台石垣保全工事
 ○年○月 文化庁に内堀発掘調査の現状変更許可申請
 ○年○月 文化庁が内堀発掘調査の現状変更許可申請を出す
 ○年○月 内堀発掘調査
 ○年○月 内堀の保全方針を策定
 ○年○月 文化庁に内堀保全工事の現状変更許可申請
 ○年○月 文化庁が内堀保全工事の現状変更許可を出す
 ○年○月 内堀保全工事
 ○年○月 御深井丸石垣カルテ完成
 ○年○月 文化庁に御深井丸石垣発掘調査の現状変更許可
 ○年○月 文化庁が御深井丸石垣発掘調査の現状変更許可を出す
 ○年○月 御深井丸石垣発掘調査
 ○年○月 御深井丸の保全方針を策定
 ○年○月 文化庁に御深井丸石垣保全工事の現状変更許可
 ○年○月 文化庁が御深井丸石垣保全工事の現状変更許可を出す
 ○年○月 御深井丸石垣保全工事
 ○年○月 日本建築センターで避難安全性能認定
 ○年○月 一般財団法人日本消防設備安全センターによる評価を取得
 ○年○月 総務大臣の認定
 ○年○月 名古屋市消防長の同意
 ○年○月 名古屋市建築審査会の適用除外
 ○年○月 文化庁に基本計画書を提出、受理
 ○年○月 文化庁に現天守閣解体・木造復元の現状変更許可申請
 ○年○月 文化庁復元検討委員会で現天守閣解体・木造復元審査
 ○年○月 文化庁が現天守閣解体・木造復元の現状変更許可を出す
 ○年○月 現天守閣解体予算 市議会議決
 ○年○月 現天守閣解体
 ○年○月 文化庁に穴蔵石垣発掘調査の現状変更許可申請
 ○年○月 文化庁が穴蔵石垣発掘調査の現状変更許可を出す
 ○年○月 穴蔵石垣発掘調査
 ○年○月 穴蔵石垣の保全方針を策定
 ○年○月 文化庁に穴蔵石垣保全工事の現状変更許可申請
 ○年○月 文化庁が穴蔵石垣保全工事の現状変更許可を出す
 ○年○月 穴蔵石垣保全工事
 ○年○月 文化庁が木造復元の現状変更許可の変更
 ○年○月 木造復元予算 市議会議決
 ○年○月 木造復元着工
 ○年○月 木造天守完成

・2019年11月-12月名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-1.pdf
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今後の予定

・20/1/25(土)13時〜 講演会とシンポ 名古屋城木造天守復元事業は一体どうなるの?
 〜名古屋城木造復元事業とバリアフリーの行方〜(北区役所)
 https://www.facebook.com/events/2181282442174601/
・20/2/6(木)13時30分〜 文化庁訪問記録情報公開訴訟 (名古屋地裁1102号法廷)
・20/2/26(水)15時〜 基本設計住民訴訟 (名古屋地裁1102号法廷)


19/11/28 名古屋城文化庁訪問時復命書情報公開訴訟 市「公開すると反対の意見を持つ者から、いわれなき非難を浴びることが予測される」

名古屋城木造化をめぐり、名古屋市が文化庁訪問時の復命書等の情報を非公開にしたのはおかしいとして、名古屋市民オンブズマンが公開を求めた情報公開訴訟の第4回弁論が19/11/28に名古屋地裁1102号法廷で行われました。

非公開文書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-1-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf   
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf

現時点で68カ所がいまだに非公開です。
それぞれについて、名古屋市は情報公開条例のどの条文で非公開にするのか、情報の概括的内容、性質、弊害の具体的内容を一覧表にし、原告がそれぞれ反論しています。

原告名古屋市民オンブズマンは準備書面(1)で以下主張しました。。
・市長が発言を引用した「著名人」であることが窺われ、「通常人に知られたくない情報」には該当しない
・「昭和実測図及び野帳・調書」に記載された木材の本数等は、公開することでなぜ「木材の価格が高騰する」かを社会通念上理解することすら出来ない。
 それがなぜ「株式会社竹中工務店」の利益を害するかも不明。
・市は「引用文献・図面等、文献資料、現存する遺物」も「それらに関する同社の独自に有するノウハウが流出する」とするが、どのような市場でどのような不利益を被るのかの説明すら行われていない。
・市は「各部の復元検討した図面等」を公開されると購入すべき木材に関する情報の流出により価格高騰すると主張するが、因果関係の主張もなされていない。
・市は「防災避難計画の考え方」、「具体的には防災拠点の所在地等」を公開すると、「名古屋城木造天守閣への放火等を機とする人物に対し、犯罪実現の妨げとなる設備の所在地を示すことになり、当該人物による犯罪の予防、観覧者の生命又は身体の保護に支障をおよぼすおそれがある」と主張するが、防災・避難計画は社会通念上公にされるべき情報のはず

名古屋市側代理人弁護士は、準備書面(3)で以下主張しました。
・高度な政治的判断を伴う事業であり、設計及び施行において、文化財保護への専門的な知見と高度な技術が求められる事業である。
・現状変更許可を受けることが必要な本件事業の実施に当たっては、専門的な知見を持つ文化庁との意見交換が必要不可欠
・職員同士による意見交換は、多様かつ自由な意見が現れ、円滑な議論・検討が行われるよう、非公開を前提として実施されている
・本券事業の実施自体に賛否両論あり、市民から非常に高い関心を向けられている。
 意見交換における関係者の意見や具体的な発言について、ある意見を述べたために、それとは反対の意見を持つ者から、いわれなき非難を浴びたり、あるいは、参考意見にすぎないのに種々の誤解が生ずることが予測される。そうすると、現に非難や誤解があったか否かにかかわらず、意見交換をする関係者が、このような非難や誤解を恐れたり、各々の立場に拘束されたりするなどして、率直な意見を述べなくなるおそれがある。
・文化庁と名古屋市との意見交換は、多様かつ自由な意見が現れ、円滑な議論・検討が行われる必要があるため、非公開を前提として実施されている。このような非公開の場では、公開しない前提での意見が含まれているところ、名古屋市がそのような情報を無条件に公開すると、文化庁との信頼関係を損なうこととなり、また、将来行われるであろう同様の意見交換においては、公開されることを前提とした硬直的かつ形式的な議論しか展開されないなどの事態が予測される。
・様々な事情を総合的に考慮した上での政治的判断及び文化庁の専門的な知見が必要不可欠であり、外部から一定の特定の事情に基づいて圧力や干渉等の影響を受け、意思決定の過程が歪められることがないようにする必要がある。
・文化庁と名古屋市の間で交わされた発言ややり取りされた文書が公になると、議論の最中であるなど未成熟な内容であるにもかかわらず、市民の間に当該情報が文化庁や名古屋市の最終的な決定であるなどの無用な誤解や憶測を招き、不当に市民の間に混乱を生じさせるおそれがある。  

原告名古屋市民オンブズマンの新海聡弁護士は「名古屋市は氏名が思想信条に該当すると主張しているようだが、名古屋市条例は個人識別型になっていない。
さらに、本件は火薬庫ではなく、防災計画や避難経路は公にしないと危険である。
また、「河村市長は黒塗り部分について、『特別秘書に説明させる』と非公式の場で言った」としました。
名古屋市代理人弁護士は「書面で返答する。市長はでたがりだから」としました。

裁判長は「『関係法規チェックリスト』が中間的な内容、とはどういうことか」と質問しましたが、名古屋市代理人弁護士は、傍聴していた市職員に話しを聞きに行き、「本当に必要な法令は未確定だから」としました。
また、裁判長は「市長が世論について言及した部分を非公開にしているが、世論は公ではないのか?」と質問し、名古屋市代理人弁護士は「確認する」としました。
さらに、裁判長は「発言が公になると、賛成反対で混乱が生じるとするが、空中戦にならないようにしてほしい」としました。
名古屋市代理人弁護士は「市内部だけでなく、竹中工務店と協議をした上で反論する」としました。

裁判長は「事業計画について、計画や日程、費用の検討過程が明らかになることについて、項目ごとに違いがあるのか?」と質問しました。
名古屋市代理人弁護士は「この時期にこれを確定していないといけないはずなのに、文化庁との協議が煮詰まっていないため誤解を招くおそれがある。各項目によって違いがある」としました。

次回弁論は20/2/6(木)13時半〜 名古屋地裁1102号法廷です。

19/12/5 名古屋城木造化基本設計住民訴訟 原告「基本計画が出来ていない以上、基本設計ははじめられない」

19/12/5に、名古屋城木造化基本設計住民訴訟弁論が名古屋地裁1102号法廷で行われました。

原告の「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」側は
@当初の要求水準書を、今回の成果物は満たしていない
A竹中工務店と契約した委託仕様書を、成果品目録は満たしていない
などと主張して、基本設計が完成したとして竹中工務店に支払われた8億4693万6千円の返還を求めるなどしています。

・19/10/25名古屋市側 準備書面(3)、乙20号証
 19/12/5 原告側準備書面(2)
 
http://bit.do/iranaikawamurajo

原告は、準備書面(2)の中で、「市は『申請書類』が納品物に含まれていると主張しているが、現状変更許可を求める申請のための書類は文化庁に提出されていないため受け入れられない」としました。
また、「市は『実施設計業務委託契約における委託内容は、発注者である本市が決める』と主張しているが、外部的な制限、条件ヘの無理解が事業そのものを遅延させている」と主張しました。
さらに、建築審査会の同意に先立つ建築指導課の協議すら存在せず、設計業務自体を完結することができない、と主張しています。
・平成28年3月25日 竹中工務店
 名古屋城天守閣整備事業 技術提案書
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/downloads/takenaka.pdf

原告は、「市は『基本計画書』の名称を『基本設計説明書』と替え、または、『基本設計説明書』に含ませたと説明しており、容れることは出来ない」としています。
さらに、「竹中工務店の技術提案・交渉方式の『技術提案書』では、『0フェーズ』の段階で『復元方針・基本計画』を取りまとめ、『復元検討委員会』に提出する。これらが整った段階で『基本設計・積算』となる。
『基本計画』として文化庁、復元検討委員会に諮ることで、基本設計を開始できる」とし、基本計画が出来ていない以上、基本設計は開始できない、と主張しました。

被告名古屋市は、準備書面(3)の中で、「基本計画書は、『名古屋城天守閣基本設計業務 基本設計説明書』に含まれる」という主張を繰り返しました。

次回弁論は20/2/26(水)午後3時に名古屋地裁1102法廷です。

・名古屋城天守の有形文化財登録を求める会
 https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle
 

19/10/9 名古屋城木造化基本設計住民訴訟 市「仕様書記載を『全部作る』とは書いていない」

19/10/9に、名古屋城木造化基本設計住民訴訟弁論が名古屋地裁1102号法廷で行われました。

原告の「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」側は
@当初の要求水準書を、今回の成果物は満たしていない
A竹中工務店と契約した委託仕様書を、成果品目録は満たしていない
などと主張して、基本設計が完成したとして竹中工務店に支払われた8億4693万6千円の返還を求めるなどしています。

・19/9/30名古屋市側 準備書面(2)、乙18-19号証
 
http://bit.do/iranaikawamurajo

【論点1】要求水準書と基本設計書の位置づけについて

名古屋市が提出した準備書面(2)で「当該方式における『要求水準書』の位置付けは,受注者が 履行すべき義務や満たすべき要件を具体的に定めたものではなく,あくまで受注者に対して実施を要求する業務の概要や必要最小限の業務の範囲, 契約や設計に係る条件,水準を一般的・抽象的に示したものに過ぎない。」としました。

その上で「受注者は,本件事業の実施に当たって,要求水準書のうち,設計業務等に関して記載又は提案された事項に基づき実施されなければならないものである。」としました。

一方、「要求水準書8頁に記載されている『文化庁に おける復元検討委員会の審査を受け,文化審議会にかけられること』は, いずれも文化庁の内部手続に関することであるから,受注者が負うべき 債務として受注者に対しその履行を要求できない性格の事柄である。」としました。

【論点2】成果品目録と委託仕様書の関係について

委託仕様書第23条にある(1)基本計画書 と、成果品目録にある「番号1 基本設計説明書」との関係について、名古屋市が提出した準備書面(2)で、「『基本計画書』は『番号1 基本設計説明書』として提出された。なお,委託仕様書第23条(1)の柱書に『以下の項目 のうち,必要なものについて記述し』とあるとおり, (a)から(t)ま
での全ての項目が『番号1 基本設計説明書』の内容として記述されているものではない。 」としました。

今回、上記基本設計説明書の内容を説明するため、名古屋市は「名古屋城天守閣基本設計業務基本設計説明書(平成30年3月30日 株式会社 竹中工務店)」を黒塗り部分を大幅に少なくして裁判所に提出しました。(乙18号証)

名古屋市の代理人弁護士は「仕様書は『必要なものについて記述し』とあり、『全部作る』とは書いていない。裁量がある。
必要のないものは記述されておらず、必要なものを記述した」としました。

裁判所は「準備書面第1項においては、要求水準書は受注者の義務を定めたものではないと記載されている一方、第2項において、要求水準書のうち、設計業務等に関して
記載又は提案された事項は受注者の義務であると記載されている」と指摘し、次回までに市が主張するよう求めました。

また、原告にも上記主張について反論を求めました。

次回期日は19/12/5名古屋地裁です。

・名古屋城天守の有形文化財登録を求める会
 https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle

19/12/27 名古屋城木造化 河村市長「石垣部会とは完全に一致した」繰り返す

19/12/27に開催された河村たかし名古屋市長定例記者会見で石垣部会に関し「だいたい向こうも完全に一致したといっとらせたしね。調査も進んでいるしね。」と繰り返しました。

・19/12/27 河村たかし名古屋市長定例記者会見(名古屋城部分)
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191227-4.pdf
 
しかし同じ時間に開催されていた石垣部会後の記者会見では、石垣部会の宮武正登・佐賀大学教授は以下述べています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191227-2.pdf

宮武:ちょっと修正しなきゃいけないのは、対立とか関係修復って言い出したのはあなたたちです。部会で対立しているなんてことは一言も言ったことがありますか。
和解とか。ないですよ。マスコミさんはそういう対立軸楽しいですから。
今回和解の手打ちにしたいんでしょうけれども、先ほど座長が申し上げた通り、我々石垣部会は、当初から一貫して木造天守であろうと、鉄筋コンクリートの天守を残そうと、現状有ろうと、どんな選択肢であっても天守台に負担があるかどうか、特別史跡を構成している石垣の健康度、維持というものが現実どうなのかという調査が必要だということを繰り返してるわけで、どこで対立、和解という言葉が出てきたんですか。
我々は1回も使ったことがないけれども、おたくたちが使ってませんか。結局、噛み合ってなかったのは、できるだけいろんな事業を急ぎたいというふうに市長さん以下名古屋市さんは進めようとしてきた。
我々は文化財保護法に基づいて、文化庁の主張内容を踏まえて、一つ一つクリアしていかなければ到達しませんよということでその主張をしてきた。それだけですよ。
今回、その指導に基づいて、やはり名古屋市さんはもうやり方をもう1回考え直して、クリアしなければならないハードルを一つ一つ済ませていきますよというご発言を市長さんはされた。
我々石垣部会は元々主張している、そうやってくださいということをおっしゃったんですから。和解も何も。どこが。どういう問題ですか。逆におたくに聞きたいんだけれど。
対立してたんですかね。

上記発言を聞いていた名古屋城総合事務所の佐治所長は、その後の記者会見で「今厳しい御意見もございました」と認めています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191227-3.pdf

河村市長は石垣部会の真意をわかって発言しているのか、何もわからず発言しているのか。
そもそも石垣部会との話し合いで、自分が話したことを覚えているのか。

市民は冷静に「名古屋市と石垣部会は何を一致した」のか理解すべきです。


19/12/27 名古屋城石垣部会「対立とか関係修復って言い出したのはあなたたちです」

19/12/27に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第33回)が開催されました。
(石垣部会開催中は、録音・録画が禁止されています)

19/12/27 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第33回)配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191227.pdf

19/12/27 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第33回)
名古屋市民オンブズマンによるメモ
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191227-1.pdf

19/12/27 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第33回)
終了後の石垣部会記者会見
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191227-2.pdf

19/12/27 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第33回)
終了後の名古屋市記者会見
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191227-3.pdf

河村市長は最初だけ来て挨拶しましたが、すぐに退席しました。
その中で、「文化庁から、『現天守取り壊しだけ別ではなく、一体として解体・木造復元進めてほしい』と言われた」として、取り壊しと復元を一体として進めることを表明しました。

その後、名古屋城総合事務所の佐治所長は、「前回新しく埋蔵文化財部会を設置することを提案したが、石垣部会から『石垣と地盤がつながっており、埋蔵物だけ切り離して議論できない』と言われたのと、文化庁から『全体整備検討会議と各部会の権限を整理する』として、埋蔵文化財部会の設置を見送ることを表明しました。

続いて、文化庁から示された「指摘事項」について報告されました。
 (1)解体・仮設物設置が石垣等遺構に与える影響
    ア 内堀→調査中
    イ 御深井丸→今後現状変更許可申請
    ウ 北面石垣→地下は発掘調査中
    エ 背面空隙→カルテを整える
 (2)現状変更を必要とする理由
    木造復元の計画について追加で情報を提供する
オブザーバーの山下信一郎・文化庁文化財第二課主任文化財調査官は
「概ねうまくまとめられている。ただ、上記4点だけでよいか、必要な調査はなにかというのは、石垣部会の先生に考えてほしいと伝えた。
また、現状変更を必要な理由として、当初は名古屋市から解体のみ申請があったのは『耐震の問題が危険なので壊したい』というものだった。
審議会から、詳細を確認するよう指示があったところ、名古屋市は木造天守のことも考えているという。議会に報告したら、『全体の計画がわからないと判断できないのではないか』と言われた」としました。

その後搦手馬出補修方針について議論になりました。
千田嘉博・奈良大学教授が「『本丸外堀馬出石垣』とは聞いたことが無い。『本丸絡手馬出石垣』の誤り。文化庁の補助事業だ。自分たちが何をやろうとしているのかしっかり認識して欲しい」としました。
続いて、宮武正登・佐賀大学教授が「搦手馬出事業はこれで何年目か?あと何年かかるのか。年次展開は持っているのか」としたところ、名古屋市は「今後2年かけて石材調査、補修方針を示した後、概ね5年かけて積み直しを完了する予定。事業計画として文化庁には提出していない」としました。
宮武教授は「中身の問題だが、石材の劣化は、実際に積み直したときに耐えられるかで判断すべき。名古屋城総合事務所は、石垣の解体復元は初めての経験。有能なコンサルを頼った方がいい」としました。

続いて、本丸内堀石垣発掘調査を議論しました。
宮武教授は「レーダー調査の結果、北堀底と西堀底に巨大な攪乱が有る可能性がある。がれき・コンクリート・瓦なのか空洞なのかはわからない。
石垣が健康な話しではない。トレンチを入れないとわからない。西側御深井丸の石垣上部がクラックが入っている。」としました。
千田教授は「西堀底の巨大な攪乱は、幻の石垣工事の可能性もある。堀底に重要な歴史遺構が残っている可能性がある」としました。

さらに、石垣カルテについて議論しました。
宮武教授は「天守台石垣について徹底的に調査しているが、それはカルテではなく研究成果。全体の石垣カルテと整合できなくなった。」としました。
赤羽一郎・前名古屋市文化財調査委員会委員長は「文化庁『指摘事項』にある、背面の空隙についての工事影響を判断するにはまだ不十分。
さらに『御深井丸地下遺構調査が必要』と文化庁から指摘があるが冷淡に扱われている。」としました。
宮武教授は「愛知県に、事業の進め方を見てもらいたい」としました。

最後に、服部英雄・名古屋城調査研究センター所長は「御深井丸の石垣はどの程度調査が必要か。(木造復元工事をする際は)ウレタンで盛り土をするので、石垣が崩れることはない。」としましたが、山下文化庁調査官は「文化審議会からは『軽量盛り土をした場合、全体に圧がかかるだろう。堀底に空隙がある場合、崩れるのではないかという懸念がある。調査手法については石垣部会で議論をしてほしい』と言われた」としました。

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石垣部会終了後、石垣部会構成員は記者会見を行いました。

記者から「11/4に市長との対談で、和解というかある程度合意、関係修復がなされたと言われてきたが、今日を終えてどう思うか」と質問がありました。
宮武教授は「対立とか関係修復って言い出したのはあなたたちです。部会で対立しているなんてことは一言も言ったことがありますか。和解とか。ないですよ。
我々石垣部会は、当初から一貫して木造天守であろうと、鉄筋コンクリートの天守を残そうと、現状有ろうと、どんな選択肢であっても天守台に負担があるかどうか、特別史跡を構成している石垣の健康度、維持というものが現実どうなのかという調査が必要だということを繰り返してる。
今回、その指導に基づいて、やはり名古屋市さんはもうやり方をもう1回考え直して、クリアしなければならないハードルを一つ一つ済ませていきますよというご発言を市長さんはされた。
そのように対立から和解というような図式で書かれると経過をご存じない、県民市民国民の方々は、いろんなストーリーを考えてしまう、ミスリードをしていただいては困るんです。誤解の無いように。木造天守が賛成反対も一度も部会でも議論をしてませんし、言ってないです。」としました。

赤羽構成員は「今日の話し合いについては、やはり石垣ファーストというふうに度々市長はじめおっしゃってることから言えば、まだまだ不十分である。とにかく具体性のない提案だったというふうに私は考えてます。」と述べました。

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続いて、名古屋市側も記者会見を行いました。
佐治所長は「今厳しい御意見もございましたけど、とりあえず予定していた議題はすべて審議していただいて、一定の方向性が出たものですから、そういった部分でいうと、大きな成果があったなというふうに感じております。」に留まりました。

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石垣部会は当初から全くぶれていません。
「本質的な価値を持つ石垣をどう守るか」を一歩ずつ進めるだけです。


19/12/26 名古屋城天守閣部会「スプリンクラー配管は石垣の下を通すのか?」

19/12/26特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 第21回天守閣部会が開催されました。

19/12/26特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 第21回天守閣部会 配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191226.pdf

19/12/26特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 第21回天守閣部会
(名古屋市民オンブズマンによるメモ)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191226-1.pdf

冒頭、河村市長が挨拶しましたが、「80歳くらいの人は『早く作ってくれ』と言っている。石垣部会とは大筋完全に方針が一致した」とするのみ。
局長も挨拶をして、市長共々すぐに退席しました。

名古屋城総合事務所から、「8月29日に、2022年12月の工期を見送ると市長コメントを発表した。新たな竣工時期については、竹中・文化庁、有識者と協議して、できるだけ早く、今年度中に示せればよい。今後部会に工程表は示してご議論していただきたい」としましたが、今回の天守閣部会には工程表は出ませんでした。

川地正数・川地建設設計室主催は「竣工時期があいまいだと市民の心は離れると思う。来年早々にも新たな工期を示してもらいたい」としました。

その後、防災設備設置計画について議論しました。

古阪秀三・立命館大学客員教授は「史実に忠実は重要だが、新しい技術の設備については、消防法に基づき付けないといけないことがある。
名古屋市と竹中工務店は、技術と史実、全体をどう協議しているのか、天守閣部会はどう関われるか」と質問しました。

竹中工務店は「スプリンクラーの配管は、どうしても史実の壁に穴を開け、壁の上を貫通しないといけない。
しかし基本的には史実の復元をしたい。最終的には建築確認申請をする」としました。
名古屋城総合事務所は「史実に忠実に復元するのは大前提として、具体的に設計をどうしていくか。復元建物について、人の安全を考え、建築基準法同等の安全性をもつものにする。建築基準法3条の「適用除外」建築審査会に諮って許可をいただく予定。
防火安全を考慮すると、史実通りにできない部分があるかもしれないが、性能を確保する設計を進めて建築審査会の許可を得たい」としました。

三浦正幸・広島大学名誉教授は「資料の2ページについて質問がある。
地下の床下配管について気になったのは、緑色の線で書かれた床下配管が、天守入口の枡形石垣の下を貫通している。
耐用年限50-100年くらいの現代建築ならこれでも構わないが、だいたい4−500年はぜったいこの部分は解体しないはずだ。
大重量がかかる石垣の下に、耐用年限が短い配管を通すのはいかがなものか。
通常であれば、石垣の下を避けてすこし遠回りすれば、床が見えているところがある。石垣の下でなければ掘り返すことは容易。
石垣の下を通されるというのは、4-500年間石垣重量を受けるとすると、コンクリートで上を保護するのでしょうが、心配だ。石垣の下を通すのはなんとかならないか」と述べました。

竹中工務店は「床下配管については、小天守橋台からいま現状、枡形入口まで地中のトレンチがある。ここから持ってきている。
同じような形式を踏襲しようとしている。 
桝形石垣の下については、今後の基礎の構造等を含めまだ検討の余地が大分ある。
先生のご意見を踏まえ、メンテナンスしやすいような方法を検討したい。
配管のルートは石垣の下を通すが、コンクリートのカバーをするだけでなく、厚い2メートルくらいのコンクリートの塊の中に、メンテナンスできる配管のスペースを作るつもりだ。荷重がかかる状況を配慮したい」と述べました。

瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授は「スプリンクラーの水はどこから持ってくるのか?今の天守は屋上に水槽があるはず」と聞きました。
竹中工務店は「貯水槽は売店東側に計画している。デザイン博で使ったキュービクルの跡、本丸御殿のポンプ室があるあたりに、まとめてスプリンクラー、屋内消火栓用の水源のタンクを置かせていただければと思っている。今後の協議で位置については変わるかもしれないが、水槽なしで設置できるものではない」としました。

瀬口名誉教授は「本丸御殿が火災に遭ったとき、小天守に延焼する恐れがある。延焼についても防災対策は出てくるのか」と質問しました。
竹中工務店は「本丸御殿と小天守は間隔が狭く、 一般の基準法で言う『延焼の恐れがある範囲』に該当する。
建設省から『伝統的建造物であっても、延焼のおそれがある場合、輻射熱の計算をして必要があればドレンジャー等の設備設置を検討すること』と言う通達がある。
計算したら、本丸御殿で出火した場合、また逆に小天守で出火した場合、輻射熱対策が必要と出た。
ドレンジャーを通達通りに設置しようとしたら、消防から『もう少し有用性高いものを』と言われたため、ドレンジャーではなく消防基準の放水銃を付ける計画で検討している」としました。

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いまだに、木造天守の基礎構造ならびに配管を通すコンクリートについて定まりません。
「はね出し工法は、既存の石垣・遺構を破壊することになるため断じて認めない」とした石垣部会は、配管についてはどのような意見を言うのでしょうか。

また、今回は防災設備設置計画でしたが、どのように来城者を避難させるかという計画はまた別個に出すのでしょうか。
木造名古屋城の高さは55.6m(天守台19.5m、建屋36.1m)もあります。
1カ所しか出口がない名古屋城で、どのように避難するのか。

難問だらけの中、名古屋市は「年度内に新たな竣工時期を示したい」としました。
総務省と市債返済計画の「協議」資料作成の締め切りが年度内なのかもしれませんが、きちんと議論する時間は果たしてあるのでしょうか。
そもそもこの木造復元事業は実現可能なのでしょうか。

天守台石垣修復が遅れ、実施設計完成のめどもたたないまま、木材だけは着々と市債を発行して購入し続けています。
2020年5月には木材保管期限が切れ、年間1億円の保管料が別途かかってきます。
一体どうすべきか。関係者が一堂に会して話し合う場所はいまだにありません。
 

名古屋城木造化 木曽ヒノキ伐採イベント詳細入手

名古屋市民オンブズマンは、19/11/4に中津川市で開催された、名古屋城天守木造復元事業に使う予定の木曽ヒノキ伐採イベントに河村市長他が出席した際の詳細を情報公開請求して入手しました。

・決定書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191223-1.pdf
・復命書等
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191223-2.pdf
・支出命令書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191223-3.pdf
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現天守閣解体のめども、復元のめども全くたっていない現在、名古屋市は木だけを着々と入手しています。
2020年6月に竹中工務店と契約している保管期間が切れるため、その後は追加の保管料が発生する可能性があります。
全ての木材を保管するには最大年間1億円かかると竹中工務店は説明していると、19/6/22名古屋市議会本会議で名古屋市は答弁しています。

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今後の予定

・19/12/26(木)午前10時〜 天守閣部会(名古屋能楽堂 会議室)
・19/12/27(金)午前10時〜 石垣部会(名古屋能楽堂 会議室)
・20/1/25(土)13時〜 講演会とシンポ 名古屋城木造天守復元事業は一体どうなるの?
 〜名古屋城木造復元事業とバリアフリーの行方〜(北区役所)
 https://www.facebook.com/events/2181282442174601/
・20/2/6(木)13時30分〜 文化庁訪問記録情報公開訴訟 (名古屋地裁1102号法廷)
・20/2/26(水)15時〜 基本設計住民訴訟 (名古屋地裁1102号法廷)


19/12/7(土)名古屋城木造化市民説明会 一級建築士「2022年12月の竣工期限を延ばすと、基本協定すなわち請負契約が無効となる」

19/12/7に、名古屋市公会堂大ホールにて名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会が開催されました。
録画、写真撮影は許可が無いと出来ないと言われました。

・配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-1.pdf
 
 (会場からの質疑についてはもうしばらくお待ちください。
 文字起こしボランティア大募集中です。
 office@ombudsman.jp )
 
その中で、会場から一級建築士が質問しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191207-1.pdf

質問:2022年12月の竣工期限を延ばすと、基本協定すなわち請負契約が無効となる。
 竹中工務店が竣工日が守れないなら、名古屋市は50億円の損害賠償請求を求めないのか?
 竹中工務店は名古屋市に損害賠償請求しないのか?請負契約を廃棄しないのか?
 →竹中工務店「日程については今後有識者、文化庁、竹中が協議してやっていく。契約は変更協議を行う。

質問:名古屋市は竹中工務店が提案した安全のための付加設備をすべてやめたので裏金を作った。癒着を尋ねている。
 →竹中工務店「一つ一つ設計をしながら、設計の内容に対して見積をしてコストを価格交渉をして契約をしていく」

質問:松雄観光文化交流局長は人の命の大切さを知らない
 →松雄局長「国民の生命と財産を守るのが私ども公務員しての最大の使命。人の命を軽視する、あるいは人権をないがしろにする、それは絶対に認めないといったような姿勢」
 
質問:国交省住宅局建築指導課に、名古屋市の建築基準法3条の法適用除外の考えを確認したか?平成29年3月25日建築指導課から法3条適用除外の通達が出ている。「文化庁の歴史的建造物は現代につくるレプリカであるので法適用除外にはならない。」この事を確認したか?
 →名古屋市「国土交通省住宅局建築指導課に直接確認をしているわけではない。ただし建築基準法三条1項4号については、特定行政庁が認定する。担当部局である名古屋市住宅都市局建築指導課に相談はしている。
 建築指導課からは、文化財保護法の手続きを踏み、再現がやむを得ないと判断されれば3条の適用は可能と考えていると聞いている。
 今後さらに詳細について名古屋市の建築指導課と協議を行っていく予定。
 復元の基準というのは文化庁から示されている。文化財保護法に基づく基準は当然文化財保護法をもとにして文化庁から示されている基準に従って復元をするという形で現状変更許可申請を取得しようとしているところ。
 
質問:木造天守の消火設備は、スプリンクラー、屋内消火栓で良いという、総務大臣の消火設備緩和認定を得たか?
 消防法、名古屋市火災予防条例には、違法建築の木造天守に相当する消火設備がなく、コンペ要項要求水準書に名古屋市は総務大臣の緩和認定を取得しなさいというふうに書かれている。
 なお、私は消防庁、日本建築センターに聞きましたが、「名古屋城木造天守は受け付けていない」ということだ。これは事実か。
 →名古屋市:木造復元を消防法に適合させるため、名古屋市消防局と協議を重ねてきている。その上で消防設備については基本的に消防法において設置が必要な消防設備について設置することとしている。
 ただ避難器具については建物の形状から設置が困難ということなので、消防法施行令第32条基準の特例の適用を受けるため一般財団法人日本消防設備安全センターによる評価を取得し設置を免除する計画としている。
 なおこの評価につきましてはすでに一般財団法人日本消火設備安全センターに申請をしており現在審議中。
 →竹中工務店「いわゆる消火設備で消防を総務省の緩和の許可をとるようなお話だったと思うが、いわゆる技術的に新しいその消火設備とか、そういったものを考案して設定していこうという場合は、いわゆる性能値がきちっとその現行の認定品の消防設備以上かどうかっていうことも、チェックしていただいて許可を取っていくことになるが、今回は基本的には先ほど名古屋市から説明があったように消防が認定されている一般的な消防設備で全ての消火設備を構成していく」
 
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当初は2020年12月竣工で技術提案・交渉方式でのプロポーザルを募集したにもかかわらず、2022年12月竣工で基本協定を締結し、しかもその竣工時期も延ばし、いまだに時期が定まっていません。

基本協定13条に基づき完成時期について協議することになります。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/170509-1.pdf
しかし、松雄局長は19/10/3名古屋市議会経済水道委員会で「前回の委員会で、名古屋城天守閣木造化について、新たな竣工時期として2027年を目指すとは言っていない。基本協定の有効性が保持出来る期間として概ね5年程度ではないかと弁護士から言われたと言った。」としました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191003.pdf

しかし、これでは、プロポーザルに参加しなかった・できなかった企業から「話が違う」という指摘が出るのではないでしょうか。

なお、基本協定書18条では、『発注者に責めを帰すべき事由で中止になった場合、相手方に損害賠償できる』とあります。

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今回の市民説明会全8回で参加者は448名でした。

令和元年度開催 名古屋城天守閣木造復元 市民向け説明会(市の職員に確認済)
11/28(木)  41人
11/29(金) 73人
11/30(土) 59人
12/2(月)  46人
12/3(火)  46人
12/4(水)  56人
12/5(木)  70人
12/7(土)  57人

市民に関心を持たせないような名古屋市のやり方は問題視したいです。
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なお、最終日は19/3/22にリニューアルされた名古屋市公会堂大ホールで行われました。
1930/9/30竣工の市公会堂は、耐震補強と設備機器の更新を行い生まれ変わりました。
https://nagoyashi-kokaido.hall-info.jp/about/afterrepairwork.html

名古屋市公会堂は、1989年11月に名古屋市都市景観重要建築物に指定されています。
http://www.city.nagoya.jp/kankou/category/358-1-0-0-0-0-0-0-0-0.html

なぜ、市公会堂より29年も後、1959年10月1日に竣工した名古屋城現天守閣を解体しようとするのか、非常に理解に苦しみます。

会場の質問の中でも、「名古屋城天守閣はいつになったら入れるのか」という声が多数聞かれました。
河村市長は「市民の多くは『できるのなら木造天守閣を見たい』と言っている」と繰り返しますが、木造天守閣の実現自体危ぶまれているのが現状です。

木造復元の目処どころか、現天守閣解体すら目処がたっていない現在、現天守閣の耐震補強・長寿命化した場合の試算と効果を真剣に検討した後、木造天守復元に今後も突き進むのか、それとも耐震補強・長寿命化をするのかを再度市民に問うべきではないでしょうか。

名古屋城木造化 名古屋市職員が文化庁訪問時復命書・添付資料 内容ほぼ全面不開示

名古屋城天守閣木造化の件で、2019/6-2019/9に名古屋市職員が文化庁を訪問した際の復命書・添付資料を情報公開請求しましたが、内容はほぼ全面不開示でした。

・名古屋市職員が名古屋城の件で文化庁を訪問した際の復命書等 決定書(2019/6-2019/9)
 
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-6.pdf
・名古屋市職員が名古屋城の件で文化庁を訪問した際の復命書等(2019/6-2019/9)
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-7.pdf
・「名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項に対する回答」
 (R1.6.12時点案) 【注意】案です。
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-8.pdf
・「名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項に対する回答」
 (R1.6.17時点案) 【注意】案です。
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-9.pdf
 
参考
・19/6/19 「名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項に対する回答」
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190723.pdf 
 
名古屋市からは「開示に際し、全部黒塗りの場合は費用は頂かないが、少しでも記載があれば(『別添資料1』など)、1枚10円頂くとのことで、2340円支払いました。 
 
名古屋市からは「R1.6.12時点案、R1.6.17時点案は『案である』ことを強調してネットで掲載して欲しい」と言われました。
しかし、19/6/19に提出した「名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項に対する回答」の情報公開請求結果を見ても、すべて内容が黒塗りなので、どこがどう変わったのかはさっぱりわかりません。

復命書をよくよくよくよく読むと、19/6/12、19/6/17、19/6/19、19/8/21については、内容はほぼ黒塗りですが、19/9/24文化庁訪問時の復命書の内容(現天守閣解体の現状変更許可申請に対する本市への指摘事項)については、若干記載されています。
よほど、19/5/29「文化庁から現状変更許可申請に対する確認事項」、19/6/19「確認事項回答書」の内容を市民に知られるのがいやなようです。
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今後も12/7(土)説明会があります。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000122500.html
市民からのいろんな意見や質問が聞けます。
ぜひご参加下さい。

・質問案(ご自由にお使い下さい)
 1)「2022年12月に間に合わなければ切腹」市長発言について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-4.pdf
 2)文化庁「確認事項」の情報公開について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-3.pdf
 3)市債返済計画について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-5.pdf

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名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm

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※情報公開請求・各種訴訟・ニュースレター発行等活動するにもお金が必要です。
 今回開示を受けるのにコピー代が2340円かかりました。
 名古屋市民オンブズマンは会費とカンパのみで運営していますので、ぜひともカンパのご協力をお願いいたします。
  《郵便振替口座》
    口座番号 00870−9−105687
    加入者名 名古屋市民オンブズマンタイアップグループ
   http://www.ombnagoya.gr.jp/kannpa.htm



19/12/5(木)名古屋城木造化 「市長が『金が余っている』というのなら、なぜ給食費を月額600円値上げする?」

19/12/5に、日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会が開催されました。
録画、写真撮影は許可が無いと出来ないと言われました。

・配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-1.pdf
 
 (会場からの質疑についてはもうしばらくお待ちください。
 文字起こしボランティア大募集中です。
 office@ombudsman.jp )

その中で、費用についての質問がありました。
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/191205.pdf

質問:市長は毎回「世間には金が余っている」と言っているが、そうであればどうして今日の報道「給食費を月額600円値上げ」するのか?
 全回名古屋城にいくら税金を使ったのか質問したが回答がなかった。
 今の名古屋城はみんなが寄附して3分の1の工費をまかなった。
 内部はどうなるのか。
 →市:総事業費505億円のうち、平成30年度末までで約40.7億円支払った。それ以外は約1.8億円支払った。
   内部は史実に忠実に復元するが、構造補強、安全確保、防災、避難、バリアフリーを確保を目指す。文化庁が定める「史跡等における歴史的建造物の復元に関する基準」に適合するようしたい →竹中:実施設計図書の図面が出来てから見積もりが妥当か価格交渉して工事金額が決定していく
 →河村市長:市長:お金のことについてはね、ほんとに日本はこれでアメリカなんかに抜かれましたね。お金がないないということで、嘘なんですよ。これ。今の日本どうなっているかというと借りる人がいないでしょお金を。借りること人がいないということになると一社ならいんですけどみんなが借りないようになると物凄い不景気になるわけです。河村さんの言うことは信用ならんというというだったらリチャードクーさんの本を読んでいただくのがわかります。実は法人が会社がとにかく金を借りんから、大変な状況になっています。だで金利が低いんです。そのお金をちゃんと使って投資してちゃんと都市の力というか経済の力を保つことが福祉を強くするということになると。
   
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今回の給食費値上げの報道で、名古屋市の市立小学校の給食の質素さが全世界に知れ渡りました。
10年前と比べると価格の高いおかずの品数が少なくなったとのこと。

名古屋市はどこを向いてなにをやっているのか。
しかも、市長の説明で納得できる人がどれくらいいるのか。
「子どもの貧困」が問題視される中、給食費を値上げしておきながら、全く見通しの立たない名古屋城に約42.5億円もつぎ込んでいるのが名古屋市の現状です。

今後も12/7(土)説明会があります。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000122500.html
市民からのいろんな意見や質問が聞けます。
ぜひご参加下さい。

・質問案(ご自由にお使い下さい)
 1)「2022年12月に間に合わなければ切腹」市長発言について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-4.pdf
 2)文化庁「確認事項」の情報公開について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-3.pdf
 3)市債返済計画について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-5.pdf


19/12/4(水)名古屋城木造化 市民向け説明会「保存活用計画は文化庁に了承されているのか?」

19/12/4に、昭和区役所講堂にて名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会が開催されました。
録画、写真撮影は許可が無いと出来ないと言われました。

・配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-1.pdf
 
 (会場からの質疑についてはもうしばらくお待ちください。
 文字起こしボランティア大募集中です。
 office@ombudsman.jp )

その中で、名古屋城保存活用計画についての質問がありました。
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-10.pdf

質問:策定した名古屋城保存活用計画は文化庁が了承しているのか。
 石垣部会の千田先生は『保存活用計画は文化庁は了承していない』と言っている。
 ・19/7/20 名古屋城石垣部会千田教授「文化庁が求める手順を踏まないと1ミリも木造復元進まない」
  https://ombuds.exblog.jp/27697638/
 名古屋城全体の整備計画の中で、天守閣を位置づける必要があるし、天守閣以外が薄いのではないか
→市「全体整備検討会議は文化庁もオブザーバーとして参加している。
 文化庁も認定いただいたと認識している。」
 
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名古屋城木造化については、竣工時期を2022年12月と決めていたために、きちんとした手順や議論を踏まずに進めてきました。
文化庁からも様々な指摘や疑問が出ていますが、名古屋市はきちんと市民に公開して説明していません。
市民に対しても疑問をきちんと回答していません。

今後も12/5(木)、12/7(土)と説明会があります。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000122500.html
市民からのいろんな意見や質問が聞けます。
ぜひご参加下さい。

・質問案(ご自由にお使い下さい)
 1)「2022年12月に間に合わなければ切腹」市長発言について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-4.pdf
 2)文化庁「確認事項」の情報公開について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-3.pdf
 3)市債返済計画について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-5.pdf

19/12/3(火)名古屋城木造化 市民向け説明会「他会場で質問していない方を優先に質問を」

19/12/3に、中川文化小劇場にて名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会が開催されました。
録画、写真撮影は許可が無いと出来ないと言われました。

会場からの質問を受け付ける前、司会から「なるべく多くの方にご質問いただきたいので、他会場で質問していない方を優先にあてたい」旨連絡がありました。

会場からは、毎回同じような質問があり、市や竹中工務店は同じような回答を行います。
どうして、これまでの質問の要旨と回答を文字にして配付し、「過去にない質問をお願いします」ということを言わないのでしょうか。
45分間の質問・回答時間の内、質問者は3分以内と決められているのに、会場からの質問より長い河村市長の回答。
質問に関係の無いことを話すことも多数です。

だからといって、質問時間を延ばすこともしません。
「アリバイづくり」と言われてもしょうがないのではないでしょうか。

・配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-1.pdf
 
 (会場からの質疑についてはもうしばらくお待ちください。
 文字起こしボランティア大募集中です。
 office@ombudsman.jp )
 
今後も12/4(水)、12/5(木)、12/7(土)と説明会があります。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000122500.html
市民からのいろんな意見や質問が聞けます。
ぜひご参加下さい。

・質問案(ご自由にお使い下さい)
 1)「2022年12月に間に合わなければ切腹」市長発言について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-4.pdf
 2)文化庁「確認事項」の情報公開について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-3.pdf
 3)市債返済計画について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-5.pdf


19/12/2(月)名古屋城木造化 竹中工務店「基礎構造は500年持つコンクリートを使用する予定」

19/12/2に、守山区役所にて名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会が開催されました。
録画、写真撮影は許可が無いと出来ないと言われました。

・配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-1.pdf
 
 (会場からの質疑についてはもうしばらくお待ちください。
 文字起こしボランティア大募集中です。
 office@ombudsman.jp )

河村市長は、会場から「どうして現天守閣を耐震補強しないのか」という質問に対し、「コンクリートの建物の寿命は平均50年と言われている」と言い続けています。

そこで、名古屋市民オンブズマンが会場から基礎構造のコンクリートについて竹中工務店に質問しました。
・19/12/2 名古屋市民オンブズマンによる質問と、竹中工務店からの回答文字起こし
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191202-1.pdf

・1点目
 奈良 平城京大極殿復原に竹中工務店が使った、「500年持つコンクリート」というのは、この木造復元の天守閣の基礎構造(はね出し工法)でも使うご予定か。
 (参考:竹中工務店 平城宮跡第一次大極殿正殿復原工事)
 https://www.takenaka.co.jp/solution/purpose/traditional/service20/index.html
 →使う予定

・2点目
 仮に上記500年コンクリートを使って現天守閣を長寿命化させることは可能か
 →耐震の専門ではないのでわからないが、耐震補強要素だけ500年持たせても、残っているコンクリートの性能は評価に値しない。

---------
河村市長の「コンクリートの建物は平均50年しか持たない」は、竹中工務店によって明確に否定されました。
一方、竹中工務店も、長寿命化については、耐震補強要素だけの長寿命化のみを言うだけで、全体の長寿命化については何も答えませんでした。

木造天守閣が仮に1000年持つとしても、コンクリート基礎構造は500年しか持ちません。
そうであれば、現在のコンクリート天守閣を耐震化した上で500年長寿命化させることはできないか、ということを真剣に考えてはどうかと思います。

参考:平成26年1月8日 文部科学省
 「学校施設の長寿命化改修の手引〜学校のリニューアルで子供と地域を元気に!〜」の公表について
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/027/toushin/1343009.htm

今後も12/3(火)、12/4(水)、12/5(木)、12/7(土)と説明会があります。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000122500.html
市民からのいろんな意見や質問が聞けます。
ぜひご参加下さい。

・質問案(ご自由にお使い下さい)
 1)「2022年12月に間に合わなければ切腹」市長発言について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-4.pdf
 2)文化庁「確認事項」の情報公開について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-3.pdf
 3)市債返済計画について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191204-5.pdf

19/11/30(土)名古屋城木造化 竹中工務店「文化庁とのやり取りは名古屋市から見せていただいた」

19/11/30に、天白区役所にて名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会が開催されました。
録画、写真撮影は許可が無いと出来ないと言われました。

・配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-1.pdf
 
 (会場からの質疑についてはもうしばらくお待ちください。
 文字起こしボランティア大募集中です。
 office@ombudsman.jp )

19/1/17に開催された市民向け説明会で、竹中工務店は、「名古屋市が文化庁訪問時に作成した議事録は確認していない」ことを認めました。
市民に公開していないだけでなく、一緒に事業を行っているはずの竹中工務店にも公開していないという回答には会場全員が驚愕しました。

市民が情報公開請求しても、文化庁とのやり取りは内容が真っ黒塗り。
文化庁からの確認事項も内容すべて非公開です。
そこで、名古屋市民オンブズマンが会場から情報公開について
竹中工務店と名古屋市に質問しました。

・19/11/30名古屋市民オンブズマンによる質問と、竹中工務店、名古屋市からの回答文字起こし
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191130.pdf

竹中工務店
・1点目 名古屋市が文化庁を訪問した際に作成した議事録・打合せメモは中身を確認しましたか。確認したとしたらいつですか
 →竹中工務店「一緒になって進めるべきということで、竹中に関する部分は文書で頂いたり、全体については口頭で説明いただいた。
 
・2点目 5/29文化庁からの「確認事項」、6/19「回答」は中身を確認しましたか。確認したとしたらいつですか
 →竹中工務店「日にちは明確にお答えできない。」
 
・3点目 上記議事録・打合せメモ、「確認事項」「回答」を確認した場合、感想はどうですか。
 →竹中工務店「名古屋市と情報共有しながら進めていきたい」

名古屋市
・竹中工務店には、議事録・打合せメモ、「確認事項」「回答」を見せたのかどうか。
 見せたとしたらいつか。見せていないのなら理由はなにか
 →市「決まっていない段階は実質非公開。進捗は決定したら情報公開する。
  竹中には文化庁との打合せの直後に伝えた。」
  
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ようやく、名古屋市と竹中工務店は文化庁とのやり取りを情報共有はじめたようです。
しかし、市民には全く公開していません。
石垣部会にも、5/29文化庁からの「確認事項」、6/19「回答」を公開したのか、するつもりなのかはわかりません。

今後も12/2(月)、12/3(火)、12/4(水)、12/5(木)、12/7(土)と説明会があります。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000122500.html
市民からのいろんな意見や質問が聞けます。
ぜひご参加下さい。
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19/11/29(金)名古屋城木造化 竹中工務店「はね出し工法について、石垣部会と『目線合わせ』をしたい」

19/11/28に、今池ガスホールにて名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会が開催されました。
録画、写真撮影は許可が無いと出来ないと言われました。

・配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-1.pdf
 
 (会場からの質疑についてはもうしばらくお待ちください。
 文字起こしボランティア大募集中です。
 office@ombudsman.jp )
 
19/11/28名古屋市議会本会議において、浅井正仁市議は木造天守の基礎構造である「はね出し工法」によって遺構を壊すことになり、本末転倒ではないかと指摘しました。

また、松雄観光文化交流局長は「石垣部会から、石垣の一部の毀損を前提とした基礎構造は認められないと、当初から指摘されている。文化庁からは、穴蔵石垣に遺構が残っている可能性を前提に基礎構造を検討するよう助言されている。」としています。

石垣部会の千田嘉博・奈良大学教授は19/11/28の記者会見ではね出し工法について「今は結論を出せない。石垣調査に基づき議論して、どの程度学術的価値があるのか、痛んでいるかを評価し、解体修理が必要か、はね出し工法が成り立つか明らかになる」としました。

そこで、名古屋市民オンブズマンが会場から「はね出し工法」について竹中工務店に3点質問しました。

・19/11/29名古屋市民オンブズマンによる質問と、竹中工務店からの回答文字起こし
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191129-1.pdf

1点目 実施設計は現在の石垣の調査と評価が終わるまで終了しないと考えてよいか。
 →竹中「今後石垣部会の先生とじっくり協議させていただきながら、石垣の保全に向けてどういった目線合わせをしていくかというところを協議を進めていきたい」
  
2点目 実施設計契約は2020/5/29までだが、契約の変更(期限と金額)はあるのか。今後仮に期限が延びた際、金額はどうなるか
 →竹中「今の契約期間で出来るかを、名古屋市と協議していこうという段階。設計期間の変更手続も、場合によっては必要になると考える」

3点目 19/1/23市民説明会の際、竹中工務店は「耐震性と史跡の保護を両立させた案は可能と考える」 と述べたが、その後の進捗状況は。
 はね出し工法以外の工法が、現時点で提案できているか
 →竹中「有識者と目線合わせをしながら整理していく。いろんなアイディアは出させていただく」

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結局、竹中工務店は「目線合わせ」という言葉でしかモノを語っていません。
はね出し工法以外の手法についても、具体的には述べていません。

今後も11/30(土)、12/2(月)、12/3(火)、12/4(水)、12/5(木)、12/7(土)と説明会があります。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000122500.html
市民からのいろんな意見や質問が聞けます。
ぜひご参加下さい。

19/11/28(木)名古屋城木造化 千田教授「はね出し工法については、今は結論を出せない」

19/11/28に、中村文化小劇場にて名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会が開催されました。
録画、写真撮影は許可が無いと出来ないと言われました。

・配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-1.pdf

・会場からの質疑
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-6.pdf


会場には、石垣部会の千田嘉博・奈良大学教授も個人で来ており、舞台上で挨拶しました。

説明会終了後、河村たかし名古屋市長と千田嘉博氏の共同ぶら下がり会見がありました。
・19/11/28 名古屋城天守閣木造復元 市民向け説明会終了後
 河村たかし名古屋市長と千田嘉博氏の共同ぶら下がり会見
 (名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-2.pdf

千田教授は記者からはね出し工法について聞かれ、「今は結論を出せない。基礎的な調査に基づいて、しっかりと学術的な議論をする中で、今の大天守・小天守の石垣がどのような学術的な価値を持っているかを評価することになる。
どの程度痛んでいるかも評価を下すことになる。
その結果次第で、穴蔵階の解体修理が必要となるのか、そうでないかがはっきりしてくる。
特別史跡や史跡の整備の基本原則は、本質的な価値を持ってるものを壊して何か作ることは原則として認められない。
はね出し工法が成り立つのか。難しいということになってくるのか。それも明らかになってくる」としました。

一方、河村市長は「石垣部会と完全に一致した」と述べるだけで、印象操作を行っているとしか思えません。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128-3.pdf

丁寧に見る必要があると思います。


19/11/28(木)浅井市議「名古屋城木造化『はね出し工法』で慶長期の史跡を壊すのは本末転倒ではないか」

19/11/28 名古屋市本会議で、浅井正仁市議が名古屋城天守閣木造復元事業について質問しました。

19/11/28 名古屋市本会議議案外質問(名古屋城関連部分)
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリに基づく文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191128.pdf

浅井市議は、19/10/31に沖縄の首里城火災に触れ、現名古屋城天守閣、本丸御殿にスプリンクラーが付いていない、本丸御殿にスプリンクラーを付ける気が無いか質問しました。
同様に、現在名古屋市が復元検討している木造天守閣について具体的な取り組み内容を質問しました。

次に、観光文化交流局長が「石垣部会の皆さんと対話し、歴史的な合意をした」と印象を持ったようだが、具体的な内容を質問しました。
特に、天守閣の基礎となるコンクリートを設置する「はね出し工法」というコンクリートを流し込む手法は、穴蔵石垣を撤去し、慶長期からある可能性が非常に高い根石や土といった遺構を壊しすことになり、本末転倒ではないか、と指摘しました。
これまではね出し工法について石垣部会から了承が得られていないが、石垣部会の先生と合意が出来たのか質問しました。

松雄観光文化交流局長は、本丸御殿についてはスプリンクラーなどを早急に検討すると述べました。
また、木造天守閣についても、およそ800個のスプリンクラーを設置する予定としました。
工法については、文化庁からの指摘事項について、今後情報提供をしながら一つ一つ丁寧に石垣部会のご助言を受けながら進めていくことを確認したとしました。
市長と石垣部会構成員が直接話し合い、お互いの考えを確認出来て大変有意義だったと感じているとしました。
石垣調査と保全方針策定期間については、まず石垣カルテを整理すること、調査結果を整理分析が必要と意見を頂いたとしました。
また、はね出し工法について、石垣の一部の毀損を前提としている基礎構造は認められないと、当初から指摘しているという意見も頂いた音しました。
天守閣木造復元について、特に議論は行われなかったが、文化庁から最終的に解体から復元までを1回で申請すべきと指摘されていることもあり、石垣部会としても全体整備検討会議との関係の中で議論に加わっていくことになる。とのご意見もいただいたとしました。

浅井市議は、「スプリンクラーに勝るものはない」としました。
また、石垣部会の合意について、観光文化交流局長の言葉を信じ、「今年度まだ4か月も有るのに、実施設計が完了しないというのは、実施設計に必要なケーソン下のボーリング調査の現状許可申請が文化庁に提出できなかったからと聞いた。
石垣部会との合意が出来た今なら年度内に実施設計が終えられるのではないか。次回石垣部会で話題や情報提供できないか」としました。

松雄観光文化交流局長は「基礎構造について、文化庁から穴蔵石垣に遺構が残っている可能性を前提に検討するようご助言を頂いている。できるだけ早く全体整備検討会議や石垣部会にご相談をし、ご意見を頂戴したい」としました。

浅井市議は市長に、石垣部会ではね出し工法を話題にしてもらえないかと言いました。

河村市長は「石垣部会の皆さんとは、よく相談してちゃんとやっていこうというふうに合意をした。そういうふうにやっていきたい」としました。

浅井市議は「2月議会までに、はね出し工法が文化庁や石垣部会で了承を得られなかったら、実施設計は予定通り完了することができず、竣工時期がさらに先になることは間違いないでしょう。
文化庁の方は、『何もないところに建てた本丸御殿は、調査を始めて15年かかった。特別史跡の石垣がある木造天守を建てるにはもっとかかるでしょう』と言われた。
名古屋市は木造天守閣のためにすでに木材を買ってしまったが、全く使える見込みが立っていない。
首里城の方が早く再建できるかもしれない。
だったら、何も予定がない買ってしまった木材を、一旦首里城に使っていただいてみてはどうか。名古屋市民は誰も市長をとがめることはないと思います。絶賛されるのではないか」としました。

河村市長は「首里城の関係者から連絡があって、どうだろうかと話があった。具体的にはまだきまっていない。
関係者が『協力できることは協力したい。当事者とも相談して連絡する。文化庁等に伝えて欲しい』という話しがあった。
返事は頂いていない。心は届いていると思う。
専門家の意見を聞いて、皆さんのご意向でやらないと無責任なことは申し上げられない」としました。

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松雄観光文化交流局長の「歴史的な合意をした」という印象は、どこで思ったのかわかりませんが、答弁を読む限り、歴史的な合意とはとても思えません。
【松雄局長が述べた石垣部会との対話内容】
・市は、文化庁からの指摘事項を石垣部会に情報提供する
・市は、文化庁からの指摘事項について、石垣部会の助言を受けて進める
・石垣調査と保全方針策定期間については、まず石垣カルテを整理すること、調査結果を整理分析が必要と石垣部会・はね出し工法について、石垣の一部の毀損を前提としている基礎構造は認められないと、石垣部会は当初から指摘している
・天守閣木造復元について、文化庁から最終的に解体から復元までを1回で申請すべきと指摘されていることもあり、石垣部会としても全体整備検討会議との関係の中で議論に加わっていくことになるという意見
(19/11/4石垣部会との対話の内容は「不存在」です)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191121-1.pdf

しかも、はね出し工法については全く解決していませんし、解決する見込みもでていません。

しかも、松雄局長は「基礎構造について、文化庁から穴蔵石垣に遺構が残っている可能性を前提に検討するようご助言を頂いている。」としており、石垣部会がはね出し工法について議論する際は、文化庁も穴蔵石垣の遺構が残っている可能性を注視していると述べています。

・ケーソン下のボーリングが出来ていない
・はね出し工法について、石垣部会は認められないと言っている

上記を踏まえると、実施設計が完了することは相当後になるのではないでしょうか。
解体許可も出ず、復元案も提出できず、しかも契約には文化庁の許可が必要ない実施設計すら完了できない。にもかかわらず、木材は今後も継続して購入する予定です。
以下名古屋城関係の市債発行額です。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191105-1.pdf
 2017年度(決算額) 8億4600万円
 2018年度(決算額)26億6800万円
     (繰越額) 2億6400万円
 2019年度(予算額)32億5800万円

これが名古屋市の現状です。


・横井利明名古屋市議ブログ
http://blog.livedoor.jp/minami758/archives/2463577.html


名古屋城木造化 石垣部会と市長との懇談 内容記録せず

名古屋市民オンブズマンは、19/11/4に行われた、特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣部会構成員と名古屋市長、観光文化交流局長、名古屋城総合事務所長、
名古屋城調査研究センター副所長との懇談について、内容がわかる物を情報公開請求しましたが、出席者と式次第、配付資料が公開されただけで、内容は全くわかりませんでした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191121-1.pdf

式次第によれば、朝10時から午後4時まで各種打合せをしていたことがわかります。
市長との懇談は午後2時から3時まで1時間です。
にもかかわらず、何を話していたのか全くわかりません。

19/9/24に文化庁から出された、「現天守閣解体の現状変更許可申請に対する本市への指摘事項」をまとめたものが資料として添付されています。
(情報公開請求中 延長決定)

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しかし、19/5/29文化庁からの確認事項はいまだに全面不開示です。名古屋市の回答も全面不開示です。

・19/5/29 名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190617-2.pdf
・19/6/19 「名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項に対する回答」
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190723.pdf 

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その後、19/11/20河村市長は市議会本会議で「石垣部会の皆さんも復元まで含めた議論を進め、天守閣部会の皆様とも、一緒に邁進してまいりたいと考えております。」と述べたものの、「石垣部会が復元まで含めた議論を進め、一緒に邁進したいと言った」とは述べておらず、市長の一方的な願望をあらわしただけです。

具体的な石垣部会の指摘をオープンにせず、市長の一方的な願望のみを一方的に喧伝する市長のやり方のため、数十億円もの損害が発生する可能性が高いです。

19/6/22講演で、石垣部会の赤羽一郎氏は「名古屋市は見えない暗礁ではなく、目の前に見えている問題にぶつかっていった」と表現しました。
問題点はすでに何度も以前から指摘されています。
名古屋市は、具体的になにが問題とされており、どう回答したのか。市民にすべて公開しなければ何も始まりません。

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また、同日19/11/4に河村市長や特別秘書、名古屋城総合事務所職員が中津川市に行った、名古屋城木造天守閣のための木を切るイベントに関する復命書も情報公開請求しましたが、内容は全く記載されていませんでした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191121-2.pdf


19/11/20(水)〜 河村市長 市議会本会議で名古屋城天守閣木造復元の新たな竣工時期を明言せず

19/11/20に名古屋市議会本会議で河村市長が市長提案理由説明を行いましたが、新たな竣工時期については「竹中工務店、文化庁、地元の有識者との協議をさらに進めてまいります」としか述べませんでした。

19/11/20名古屋市本会議文字起こし(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191120.pdf

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河村市長は「先日石垣部会の構成員の皆様と直接話し合い、お互いの考えを確認することができ大変有意義なものであったと考えております。」と述べたものの、石垣部会が何と考えているのかは述べていません。

19/11/4の面談の際の情報公開請求をしても出てきませんでした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191121-1.pdf

河村市長は「石垣部会の皆さんも復元まで含めた議論を進め、天守閣部会の皆様とも、一緒に邁進してまいりたいと考えております。」と述べたものの、「石垣部会が復元まで含めた議論を進め、一緒に邁進したいと言った」とは述べておらず、市長の一方的な願望をあらわしただけです。

河村市長は一事が万事、このようなありさまです。
情報を公開せず、ごまかしごまかしやってきたため、2022年12月竣工は断念せざるをえなくなっただけでなく、2018年度末で市債を35億1400万円借り、木造復元ができる見込みもたってないだけでなく、返済する見込みもたっていません。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191105-1.pdf
 2017年度(決算額) 8億4600万円
 2018年度(決算額)26億6800万円
     (繰越額) 2億6400万円
 2019年度(予算額)32億5800万円

今後、市議会本会議、委員会や市民説明会が行われます。
事実に基づいておかしいことを質問して追及しましょう。

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今後の予定

11/28(木)13:20- 名古屋城情報公開訴訟(名古屋地裁)
11/28(木)19:00- 名古屋城市民説明会(中村文化小劇場)
11/29(金)10:05-  財政福祉委員会 付議議案審査[質疑(病院局、財政局関係)]
      10:10- 経済水道委員会 付議議案審査[質疑(観光文化交流局関係)]
      19:30- 名古屋城市民説明会(今池ガスホール)
11/30(土)13:30- 名古屋城市民説明会(天白区役所講堂)
12/2(月) 10:30- 経済水道委員会 付議議案審査[総括質疑(観光文化交流局関係)]
19:00- 名古屋城市民説明会(守山区役所講堂)
12/3(火) 10:30- 財政福祉委員会 付議議案審査[総括質疑(病院局、財政局関係)]
19:00- 名古屋城市民説明会(中川文化小劇場)
12/4(水)19:00- 名古屋城市民説明会(昭和区役所講堂)
12/5(木)10:30- 付議議案審査[意思決定(観光文化交流局関係)]
     11:00-  財政福祉委員会 付議議案審査[意思決定(3局一括)]
     15:00- 名古屋城住民訴訟(名古屋地裁)
     19:00- 名古屋城市民説明会(日本特殊陶業市民会館)
12/7(土)19:00- 名古屋城市民説明会(名古屋市公会堂)

19/11/28(木)〜 名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会に参加を

名古屋市は、19/11/20に市内8カ所で名古屋城天守閣木造復元市民向け説明会を行うと発表しました。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000122500.html

19/11/20 15:00 市観光文化交流局 名古屋城総合事務所に確認したところ、「竹中工務店は、説明時には参加せず、壇上は名古屋市職員のみあがるが、質疑には竹中工務店が参加する」とのこと。
 
現在、木造復元はおろか、現天守閣解体の目処すらたっていません。
しかしながら、文化庁からいかなる質問・指摘が来たのか、それに対してどのような回答を行ったのかすら名古屋市は明らかにしていません。
ぜひ多くの人が参加して、様々な質問を名古屋市と竹中工務店にぶつけましょう。

以下質問案を考えました。質問案はご自由にお使い下さい。
他にあれば office@ombudsman.jp にください。

【名古屋市への質問案】
・なぜ事業が遅れているか、文化庁からの資料・議事録を示した上で説明してもらいたい
・19/6/19名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項に対する回答を文化庁に提出したが、全く中身がわからない。
 これで市民説明会をする意味があるのか?
・2020年度予算要求に名古屋城木造復元予算がないがどういうつもりか
 特に、木材の製材について、2020年度債務負担行為の支払限度額が20億5800万円になっているがどうするのか
・2020年度予算要求では、2019年度寄附見込み2億円から、8000万円に減額されているが
・19/8/29河村たかし名古屋市長の「2022年末復元を断念する」発表後、木材製材について竹中工務店に購入を指示したのか。金を振り込んだのか。
 それはどのような理由か
・2022年12月末に竣工するとして、市の起債を昨年度末までにすでに35億1400万円借りた。本年度予算額は32億5800万円借りる予定。
 今後どのように返済する気か。
 特に市財政局とのやりとり、ならびに総務省との「協議」の状況はどうなっているか。
 また、公募地方債説明会の際にどのように説明したか

【竹中工務店への質問案】
・今のお気持ちは
・現時点で、現天守閣直下のボーリングの目処がたっていないがボーリングなしで実施設計は完了するか
・19/1/17市民説明会の際、名古屋市が文化庁と協議した議事録を確認していないと話したが、その後確認したか
・石垣部会が「史跡を破壊するはね出し架構は断じて認めないし、一般論として文化庁も認めないだろう」と発言した件に関し、19/1/23市民説明会の際、竹中工務店は「耐震性と史跡の保護を両立させた案は可能と考える」 と述べたが、その後の進捗状況は 
・19/6/19名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項に対する回答を文化庁に提出したが、中身を竹中工務店として確認したか  
・実施設計業務委託は20/5/29までの契約だが、現時点で履行期間内に完了する予定はあるか
・すでに名古屋市と契約した木材について、木材の製材契約に関し、契約書上、竹中工務店の保管の契約期間はいつまでか。
 その後契約書上、木材はどうなるのか
・建設業法17条、19条によれば、「竣工日のない契約は請負契約とはならない」とあるが、現状の基本協定・実施設計業務委託等は有効と考えるか。一級建築士に回答を求めたい
・名古屋市と竹中工務店は、基本協定13条などに基づき完成時期について協議しているのか
 
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「市民向け説明会」の開催

名古屋市が進めている名古屋城天守閣木造復元事業についてご説明します。
・市長あいさつ
・名古屋市からの説明
・質疑応答
 ※各日とも内容は同じです。ご都合の良い日にご参加ください。
 ※予約不要・入場無料です。手話通訳・要約筆記があります。

令和元年11月28日(木曜日)会場は、中村文化小劇場です
開催時間は、午後7時から午後8時30分まで(開場は午後6時30分)
当日先着300人
令和元年11月29日(金曜日)会場は、今池ガスホールです(今池ガスビル9階)
開催時間は、午後7時30分から午後9時まで(開場は午後7時)
当日先着300人
令和元年11月30日(土曜日) 会場は、天白区役所講堂です
開催時間は、午後1時30分から午後3時まで(開場は午後1時)
当日先着150人
令和元年12月2日(月曜日) 会場は、守山区役所講堂です
開催時間は、午後7時から午後8時30分まで(開場は午後6時30分)
当日先着200人
令和元年12月3日(火曜日) 会場は、中川文化小劇場です
開催時間は、午後7時から午後8時30分まで(開場は午後6時30分)
当日先着400人
令和元年12月4日(水曜日) 会場は、昭和区役所講堂です
開催時間は、午後7時から午後8時30分まで(開場は午後6時30分)
当日先着250人
令和元年12月5日(木曜日)  会場は、日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールです
開催時間は、午後7時から午後8時30分まで(開場は午後6時30分)
当日先着1,000人
令和元年12月7日(土曜日) 会場は、名古屋市公会堂 大ホールです
開催時間は、午後7時から午後8時30分まで(開場は午後6時30分)
当日先着1,400人

問合せ:観光文化交流局 名古屋城総合事務所
電話番号: 052-231-1700
ファックス番号: 052-201-3646
電子メールアドレス: a2311700@kankobunkakoryu.city.nagoya.lg.jp

19/11/20 名古屋市 2020年度予算要求に名古屋城木造復元関係予算計上せず

名古屋市は19/11/20に「予算編成の透明性の確保と市民意見の予算への反映に関する条例」に基づき「令和2年度予算要求内容の公開」を行いました。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000122696.html
19/11/20(水)から19/12/20(木)まで意見募集中です。

名古屋城関係の予算要求は以下です。( )書きは一般財源額
・名古屋城を核とした魅力向上推進事業 2300万円(2300万円)
 名古屋城と四間道、文化のみち、大須、熱田、有松・桶狭間、名古屋駅・ささしま、栄、港エリアを結ぶ魅力を創出・発信
・武将観光の推進 1億8400万円 (1億8400万円)
 名古屋城、名古屋おもてなし武将隊、桶狭間の戦い及び大高地区等の名古屋の歴史的な魅力を活かした観光PRを実施
・天守閣閉館中の魅力向上事業 1億5000万円(5100万円)
 天守閣閉館中の魅力向上に資する民間事業者と連携した催事、ユニークべニューとしての活用等の実施
・名古屋城関連資料のデジタル画像の作成 300万円(300万円) 
 効率的な調査研究を行うため、名古屋城関連資料のデジタル撮影、既存フィルムのデジタルデータ化等を実施
・名古屋城石垣の基礎的研究及び普及事業 2000万円(2000万円)
 名古屋城石垣の特徴や価値を明らかにするため、石垣の基礎的研究や石垣を活用した普及事業を実施
・名古屋城正門トイレ改修 4500万円(1200万円)
 国内外からの来場者を受け入れる環境整備として、名古屋城正門トイレの洋式化等
・名古屋城内外景観の改善 7300万円(7300万円)
 名古屋城内外の景観を美しく保ち、来場者を名古屋城に気持ちよく迎え入れられるよう除草やせん定、清掃等を強化
・名古屋城二之丸庭園の保存整備 1億1100万円(1100万円)
 名勝名古屋城二之丸庭園の保存整備のための発掘・測量、設計及び修復整備等 
 債務負担行為 期間 3〜4年度 限度額 2700万円
・名古屋城二之丸地区整備基本調査 2100万円(1800万円)
 二之丸地区全体の価値・魅力を高めるため、二之丸地区の整備に向けた基本調査
・重要文化財表二之門等の大規模修理に向けた調査 400万円(400万円)
 重要文化財表二之門等の大規模修理に向けた保存修理方針の策定
・金シャチ横丁第二期整備 2800万円(2800万円)
 金シャチ横丁構想のさらなる推進のため、第二期整備の具体的な整備に向けた検討及び調査を実施
・名古屋城天守閣木造復元に向けた機運醸成 3800万円(3800万円)
 名古屋城天守閣木造復元に向けた市民の機運醸成を図り、寄附金を募集するための方策を実施
・名古屋城天守閣積立基金の積立 8000万円(-)
 名古屋城天守閣木造復元のための寄附金を積立 

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2019年6月議会に提案した名古屋城天守閣木造化木材保管庫予算400万円(債務負担行為 3億1300万円)(その後取り下げ)、6月議会に提出予定だった解体工事予算約20億円(見送り)も、計上されませんでした。

19/11/19中日新聞によれば、河村市長は「予定していた仮の展示・収蔵施設の建設を、財政局の助言を受けて取りやめ、7億円の節約につながった“財政局のファインプレー”も評価した」といいます。

平成30年度、31年度当初予算は、予算要求時にはなかった名古屋城木造復元関連の予算がいきなり計上され、市民は条例に基づく意見を言うことが出来ませんでした。
・平成31年度当初予算の概要
 http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-16-1-1-2-0-0-0.html
・平成30年度予算案(草案)
 http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000102118.html

今回はどうなるかわかりませんが、このようなことを繰り返すのであれば条例の趣旨を著しく逸脱します。

これまで、名古屋市観光文化交流局が名古屋城木造復元に関して予算要求してきたものに対し、財政局は予算を認めてこなかったことが多かったです。
そのような市内部の議論も、「いきなり予算計上」ではわかりません。

名古屋市長は何を考えているのか。
財政局、観光文化交流局は何を考えているのか。
市民に対する資料に基づいた十分な説明が必要です。


19/11/12 浅井名古屋市議「来年度愛知県予算要望書に名古屋城が入っていないが諦めたのか?」

19/11/12 名古屋市議会大都市制度・広域連携促進特別委員会が開催されました。

・19/11/12 名古屋市議会 大都市制度・広域連携促進特別委員会資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191112.pdf

・19/11/12 名古屋市議会大都市制度・広域連携促進特別委員会(名古屋城部分)
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191112-1.pdf

資料として、令和2年度名古屋市の行財政に対する県費補助及び県の施策等に関する要望(案)が提出されました。

浅井正仁市議(自民・中川区)は「毎年、愛知県に対する予算要望に、名古屋城が入っているが、今回入っていない。諦めたのか?」と質問しました。

名古屋市の財源対策主幹は「来年度実施する事業内容が未確定なので、現時点では来年度要望するタイミングではないと判断した。内容が明らかになって固まってくれば、その都度適宜に要望は再開するということになろうかと考える」としました。

浅井市議は、「今年要望がなくなったのは、財政の査定が甘かったからではないか」としましたが、財源担当主幹は「都度都度、最善のというか、できる限りの判断をしていると考えている」としました。

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18/11/13愛知県議会一般会計・特別会計決算特別委員会で、高木ひろし県議(新政あいち県議団)が名古屋城本丸御殿と名古屋城天守閣復元事業について質問したところ、愛知県は「本丸御殿には県として9.6億円補助を行ったが、名古屋城天守閣木造化は入場料収入等で事業費をまかなうとあり、補助実施は考えていない」と述べました。
【高木ひろし委員】
 名古屋市は、本丸御殿の完成に続いて、木造天守閣の整備も始めようとしている。名古屋市は昨年度及び本年度で90億円に近い予算を可決しており、総予算額は500億円とも600億円ともいわれているが、この事業に対して本丸御殿と同様に助成する考えはあるのか。
【観光振興課主幹(企画・観光振興)】
 現在の名古屋市の再建計画では、入場料収入等で事業費を賄うこととなっており、収支の中に県の補助金は見込まれていない。また、名古屋市は現時点では税金の投入を想定しておらず、県としても補助の実施は考えていない。しかし、名古屋市の担当者からは、国・県に補助金を要望したいとの話もある。名古屋市の計画を注視しながら、今後の推移を見守っていきたい。
【高木ひろし委員】
 この問題は、名古屋市民の中でも大きな意見の相違がある。本丸御殿復元時に民間主導の運動が先行した状況とは大きく違うものであり、慎重に推移を見守ってほしい。名古屋市は税金を投入しない再建構想を考えているため、名古屋市から要請があったとしても慎重に対応すべきと考える。
・名古屋市 来年度事業未確定 収支見通し未確定
・愛知県 「名古屋市は入場料収入で事業費を賄うとなっている。補助実施は考えていない」

名古屋市は、愛知県の上記答弁を説明していません。
名古屋市は本当にどうするつもりなのでしょうか。
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・2019年11月12日 横井利明ブログ
 県に対する補助金要望を断念 名古屋城天守閣木造復元事業 
 http://blog.livedoor.jp/minami758/archives/2462448.html

19/11/13 名古屋市 2019年度11月補正に名古屋城関係予算計上せず

名古屋市は19/11/13に令和元年度11月補正予算を公表しました。
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-16-4-0-0-0-0-0.html

そこには、2019年6月議会に提案した名古屋城天守閣木造化木材保管庫予算400万円(債務負担行為 3億1300万円)(その後取り下げ)、6月議会に提出予定だった解体工事予算約20億円(見送り)も、計上されませんでした。

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名古屋城木造復元については、現天守閣解体すら目処が立っていません。復元の目処は全く立っていません。
関係予算も市議会に提案できず、このままずるずると完成期限を決めないつもりなのでしょうか。
しかしながら、木材製材契約94億5540万円はそのままで、現在も名古屋市は木材を購入し続ける計画とのこと。
木材保管には1年間に約1億円かかるとのことです。

名古屋市は、木造名古屋城天守を作るために、既に2018年度末で35億1400万円市債を発行して特別会計に入れています(詳細は以下)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191105-1.pdf
 2017年度(決算額) 8億4600万円
 2018年度(決算額)26億6800万円
     (繰越額) 2億6400万円
 2019年度(予算額)32億5800万円
 
2022年12月以降、入場料収入で返済する計画でしたが、2019年8月、河村市長が2022年12月の竣工断念を発表し、いまだに目処がたっていません。

法律が変更になり、地方債は総務省の許可制から協議制になっています。
しかし、「起債の届け出」が必要のようです。

・過去の「起債の届け出」を変更する必要があるのか
・今年度新たな「起債の届け出」を作成せずに、新規起債が可能なのか
・来年度以降、新規起債が可能なのか

事業が破綻後の起債について、調べることが出来ませんでした。

詳しい人、お教えいただけますと幸いです。
office@ombudsman.jp
また、情報公開請求した方がよい書類があればお教え下さい。
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・名古屋市 全国型公募債のご案内
 http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-5-2-0-0-0-0-0-0-0.html
 
・平成30年度名古屋城天守閣特別会計に関する財務諸表を公表します 
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_blog/uploads/32381c5b98e3524d6bfcfa01ea426b8b.pdf
 
・総務省 地方債証券のあらまし
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000587959.pdf

・埼玉県企画財政部市町村課 公営企業担当
 地方債マニュアル 2019.4
 https://www.pref.saitama.lg.jp/a0107/koueitantou/documents/h31tihousaimanyuarukouei.pdf
 仮に協議したならば同意が認められない場合に、その旨が通知される。

・平成 31 年4月1日 消防庁
 平成 31 年度地方債についての質疑応答集
 https://www.fdma.go.jp/about/others/items/chihouqa.pdf?fbclid=IwAR35j_uL7aRCIOmau2KPQ3wRX1A8yvnBg0Ki5tkuVAL0SlAjlxf34VXkNXM
Q1-8 事業計画においては、詳細な点検・調査等を実施した翌年度に建設事業を実施する予定としていましたが、点検・調査等の結果、特殊な工法が必要となることが判明し、建設事業を 1 年遅らせることとなりました。こういう場合、当該点検・調査等に要する経費は適債経費には該当しなくなるのですか。
A1-8 建設事業の実施時期を遅らせる合理的な理由があり、実施時期が各種計画に明記されているなど、当該点検・調査等に基づいて事業を実施することが確実と見込まれる場合には、建設事業を中止する場合と異なり、設問の点検・調査等に要する経費は引き続き適債経費に該当するものと解されます。なお、建設事業の実施時期変更に当たっては、総務大臣又は都道府県知事に対し、変更の理由及び変更後の実施時期等について説明しておくことが望ましいと考えます。

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19/11/11 河村市長「『名古屋城木造天守を2つ作る』のは意外と合理的」

19/11/11に河村たかし名古屋市長は定例記者会見を行いました。

19/11/11河村たかし名古屋市長定例記者会見(名古屋城部分)
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/191111.pdf

名古屋城木造復元天守の昇降に関する国際コンペに関して記者から質問された河村市長は、「市民集会である人が、『天守閣を二つ作ればよい』と言ったが、意外と合理的だ」と述べました。

発言の趣旨の理解に非常に苦しみますが、私は以下理解しました。
・1こは、現天守閣の場所に、エレベーターなしで木造天守を作る
・もう1こ、別の場所に、5階の高さのところにエレベーターを付けた5階を復元し、車椅子の人に見てもらう

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市民集会で、上記発言をした人は、会場全員から失笑されていました。河村市長が理解を示す、というのは、全く理解できません。

・そもそも現天守の場所に木造天守が出来るかどうかというのは、はね出し架構、地下ボーリングの問題があり、非常に困難であると私は理解しています。
・上記をクリアしたとしても、耐震・耐火・避難問題は解決していません。
・さらにバリアフリーの問題の解決の目処がたっていません。
 (障害者団体は、現状の内部エレベーター2基(定員23人)より後退することは許されないと言っています)
・竹中工務店との契約では、2022年12月末までに、現天守閣の場所に木造天守を復元する、というものです。
 追加の場所に、追加の建物を建てることは、契約には含まれていません。
 万が一そのようなことを行うのなら、新たな契約を行う必要がありますし、費用もさらにかかります。
 ただでさえ、「入場料だけで505億円返済する」という見込みが甘すぎると指摘されているのに、追加費用がかかればさらに返済の見込みが立たなくなります。
・別の場所を何処に想定しているのかわかりませんが、眺望は変わりますし、同じ内装を2つ作る必要はあるのでしょうか。
・もしそうであれば、復元の目処がたっていない木造天守復元事業を中断し、現天守に最上階までエレベーターを付けた上で、最上階を木造風に改装する方がよほど合理的ではないでしょうか。
・そんなことより、返済の目処が全くたっていない起債をいかに返すかを議論した方がよいと思います。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191105-1.pdf
 2017年度(決算額) 8億4600万円
 2018年度(決算額)26億6800万円
     (繰越額) 2億6400万円
 2019年度(予算額)32億5800万円
 

19/11/6 名古屋市 名古屋城に関する総務省との起債協議資料開示

名古屋市が、名古屋城に関して総務省に市債発行の協議をした際の復命書を情報公開請求して公開されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191105-1.pdf

19/10/25 名古屋市財政局財政部財政課に電話で確認しました。

名古屋城天守閣特別会計の財源である地方債は、市全体の市債の一部を充てている。名古屋市の市債については、平成28年4月地方交付税法等の一部を改正する法律施行により、総務省への届け出制となった。
・平成31年2月5日(火)自治財政局地方債課長 伊藤 正志
 地方債制度等について 地方債制度の変遷
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000604089.pdf
 
・平成31年度名古屋市各特別会計予算に関する説明書
 http://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000114/114729/31tokkaimeisai.pdf
・19/9/25 名古屋市観光文化交流局長 松雄俊憲
 平成30年度名古屋城天守閣特別会計に関する財務諸表を公表します 
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_blog/uploads/32381c5b98e3524d6bfcfa01ea426b8b.pdf

木造名古屋城は運営費等を含めると979億円もかける予定です。
名古屋市は市債と入場料でまかなう予定です。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000083/83234/1-4men.PDF

当初、2022年12月に完成予定だったため、2022年12月から入場料収入が入る予定でした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180627zenbun.pdf

しかしながら、19/8/29に市長コメントで「2022年12月の竣工を断念した」と発表し、現時点では木造復元はおろか、現天守閣解体も目処が立っていません。

今回、19/9/6の総務省と名古屋市の面談で、「竣工時期の延期により、収支計画が変更になる」「全体経費について調整を行っている」「今年度の起債の届け出は、今後も適宜情報提供をしつつ相談していきたい」と名古屋市が総務省に伝えていたことが判明しました。
その結果「名古屋城天守閣整備事業には、観光その他事業債が充てられていることから、今年度分の起債申請にあたり、状況については適宜情報提供を行うとともに、起債申請に必要な収支計画等については出来る限り早い時期に調整していくこととなった」としました。

19/10/9の総務省と名古屋市の面談で、「工事事業者と協議中」「文化庁からの指摘事項について、今後必要な調査及び検討を行っていく」「今年度の起債の届け出にあたって必要な具体的な手続について今後調整していきたい」と名古屋市が総務省に伝えていたことが判明しました。
総務省からは「起債の届け出にあたって、まずは工期及び事業費を定めることが重要であるとの考えを示された」としました。

総務省に提出した資料によれば、起債額は以下です。

2017年度(決算額)
 基本設計        8億4600万円
2018年度(決算額)
 実施設計部分払い    5億9400万円
 史跡内仮設工事完了     8600万円
 木材の製材部分払い   19億8800万円
  合計   26億6800万円
 (繰越額)
 実施設計        2億6400万円
2019年度(予算額)
 実施設計部分払い    6億9400万円 
 木材の製材部分払い   15億1300万円
 構台等仮設工事部分払い 9億6100万円
 大型階段模型及び      9000万円
 展示施設工事完了
  合計   32億5800万円
 
2018年度までにすでに35億1400万円の起債をしています。
2019年度末までにさらに35億2200万円の起債を予定しています。
 
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地方債を総務省の許可制から協議制になったのは、「地方公共団体の責任と判断のもと、地方債の発行条件の改善を図る」ためとのこと。 
・一般財団法人地方債協会
 許可制から協議制へ
 http://www.chihousai.or.jp/07/01_03.html
 
上記資料からは、今年度(2019年度)の起債の届け出にも、収支計画、工期及び事業費を定めて提出する必要があると読めます。
来年度(2020年度)の起債も同様でしょう。
資料がきちんと提出できないまま起債をするのは「地方公共団体の責任と判断」という法の趣旨から反するのではないでしょうか。

市民、市議会やマスコミがもっと疑問を呈してはどうかと思います。

19/11/5 河村市長「名古屋城木造化の件で石垣部会に申し訳ないと言い、納得していただいたと思う」

19/11/5河村たかし名古屋市長定例記者会見がありました。

19/11/5河村たかし名古屋市長定例記者会見(名古屋城部分)
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191105.pdf

河村市長は19/11/4に石垣部会と懇談会をしたことを明らかにしました。
河村市長は「石垣部会には、木造天守復元を一緒に考えていこうと言った。ちょっと相談しながらやっていこうとなった。これからは連絡を密にしてやっていきましょう。木造復元も入れてやっていこうとなった。みなさんそうだとなった」といいました。

その後、河村市長は「意思疎通がうまくいかないことがあって申し訳なかったと思っておりますと言いました。納得して頂いたと思いますけど」と言いました。

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毎回ですが、河村市長が非公開の場で「○○は○○と言った」と言っているだけです。
同席した市職員は記録をとっているのかわかりませんが、情報公開請求をしてみます。

19/11/2 名古屋城木造階段模型「ステップなごや」見学初日に100人弱

名古屋城木造天守の実物大階段模型「ステップなごや」の一般公開が19/11/2にはじまりました。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/learn/tenshu/stepnagoya/


配付資料(日本語のみ)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191102.pdf


木造天守の1階から2階への階段を模したものといいます。費用は9050万円(税込)。竹中工務店が随意契約で作成しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190510-3.pdf

一般公開初日の2019/11/2 午後4時半ごろに訪問しました。当日の訪問数は92番目でした。

建物の看板に「名古屋木造天守閣 階段体験館」と書いてあるだけで、外からぱっと見ても何のための建物かは不明です。


右手に説明、左手に木の階段があります。スリッパを履いて登ります。
この模型には、靴箱がありましたが、毎時間2500人の来客を想定している木造天守はどうするのでしょうか。
(1時間2500人、1日当たり20000人を最大来城者の計算としている)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180806-1.pdf


天井には鉄骨が見えます。名古屋城整備室は「天井を抜いて、床を上下させることは、柱や梁を切らないため『史実に忠実』」と言ってますが、どうなることやら。

踊り場から右に曲がります。手すりがあります。勾配は思ったほど急ではありません。
最後の段はちょっと段が高いよう。


2階に登りました。
また同じ階段を降ります。
降りるのはスリッパだとちょっと怖いです。
この施設には電灯もついてます。
「木造天守」には照明はどうなるのでしょうか?
階段の天井は結構低いです。背の高い人は頭をぶつけるかも。

登りと下りを同時に行うとどうなるのでしょうか。今回私は実験はしませんでした。
「木造天守」での導線はどうなるのでしょうか。

ふと、「階段を登り切ったところに、移動式フタがあった」と天守閣部会が言っていたことを思い出しました。説明の人に聞いたら「よく知ってますね。特に説明していませんが、動かせます」と言いました。
スーッと動きます。

階段のフタが閉まりました。天守閣部会では、このフタを防火に使っては、と提案がありましたが、、、
終わってから「フタはあまり触れるなと言われてる」と言われました。


フタをあけてもう一回、2階に登りました。
木造階段の横には、鉄骨製の階段がありました。建築基準法上の「2方向避難」ができるようになってます。

施設の奥にはVR体験施設がありました。
つけましたが、なぜか私には動きません。機械を変えましたが、最後までうまく動きません。少し動いたのは素晴らしかったです。(以前、名古屋城内でVR体験をしたものと同じとのこと)

エアコン完備。

展示もあります。

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木造天守は、地下1階、地上5階の巨大木造建築物です。
緊急時、避難はどうするのでしょうか。
現天守閣東側地面から天守台石垣の上まで約12メートル、そこから約36メートルの建物が建つ予定です。

現在の鉄筋コンクリート製の天守閣には、外側にエレベーターと階段があり、2方向避難が可能です。

ステップなごやには、消火器(3つ)や熱感知器もしくは煙感知器、換気扇や排煙設備がありました。
(お詫び スプリンクラーがあると誤認しておりました)

木造天守には、多くのスプリンクラーをつける計画のようです。
ただ、どこに消化用水を用意するのか。

エレベーターなし、エアコンなしで、11階建て相当の建物に階段で登って降りるのは、通常でもきついのに、全国でも有数の暑さの名古屋の夏では、相当きついのではないでしょうか。

「ステップなごや」は、障害者向けに「新技術」開発のテスト場になると言います。
しかし、それだけに留まらず、実際に木造天守を作ったらどうなるか、想像する場になればと思います。


19/10/24 名古屋城木造化 バリアフリー検討会議で「床は改変してもよい」

19/10/24に特別史跡名古屋城跡バリアフリー検討会議が開催されました。

・19/10/24特別史跡名古屋城跡バリアフリー検討会議(第3回)配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191024.pdf

・19/10/24特別史跡名古屋城跡バリアフリー検討会議(第3回)
 (名古屋市民オンブズマンによるメモ)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191024-1.pdf
 
午前10時から開催されるとホームページに告知していましたが、何の説明もなく「午前10時半から開始」と会場で言われました。
検討会議委員が、階段模型「ステップなごや」の視察に行っていたからだと後でわかりました。

名古屋市からは、昨年18/12/28以降の経緯の説明がありました。
19/8/2に「名古屋城木造天守閣の昇降に関する新技術の公募の考え方」を作成し、それを「障害者団体連絡会」に見せた上で、19/8/20-21に、昇降新技術公募に関する審査基準作成のワークショップを開催したが、2日間で6名しか参加がなかったとしました。
ワークショップは、「障害者団体連絡会」(全12団体出席)で参加を呼びかけ、その他障害者団体及び団体に属さない障害者も参加できるようにした。建設的な意見を全員から十分頂いたと思うとしました。
一方、19/8/29に市長コメントで「2022年12月の竣工を断念した」とし、今後の見通しが全く立っていないにもかかわらず、昇降に関する新技術の公募は本年度内に行うとしました。

山田陽滋委員(名古屋大学大学院教授)からは、「参加した6名とは誰か」と聞かれ、「12団体を窓口にし、参加したのはその人達」としました。
山田教授からは「事実誤認を招く可能性がある。障害者連絡会の総意ととられかねない」という指摘があり、名古屋市は「自由に来た人の意見」だとしました。

また、名古屋市は、障害者団体の意見のみならず、高齢者、子育て世代の人たちの意見を聞きたい。
当事者である方が審査したり、審査基準作成に間口を広げたいとしました。

小浜芳朗委員(名古屋市市立大学名誉教授)から、「障害者団体は、審査基準に反対ではないのか?」と質問があり、名古屋市は、「一言では言いにくい。バリアフリーにはエレベーターが最高だという思いは根強い。木造故に技術的に入らないと説明し、ワークショップをすることには賛同してくれた」としました。
小浜名誉教授から、「シャフト型のエレベーター、全通型はできない。柱・梁を切断するのはできない。障害者団体の意見を聞いていると、必ずしも全通型を望んでいる
わけではないようだ。同等なら納得いくのでは?」と質問があり、名古屋市は「4つの部門分けをした。垂直昇降装置として、シャフト型ではないが、安心して電動車椅子が入るものとして丁寧に説明した。」としました。

三浦正幸委員(広島大学名誉教授)から、「ワークショップは12団体に呼びかけ、たった6人。周知方法が悪いのか、意義を見出していないのか」と質問があり、名古屋市は、「『名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会』と、名古屋市障害者団体連絡会(12団体)が同期しているらしく、同一人物がおり、調整が難しかった。
説明した結果、ワークショップに自由参加として日程調整して開催に同意した」としました。
三浦名誉教授は、「エレベーターは、地震など非常時に使えない。緊急避難にはエレベーターが使えないため対策が必要となる」としました。

中嶋秀朗委員(和歌山大学教授)は、「どこまで設備が決まっているのかの話をしないとダメ。安全面など広いアイディアが必要」としました。
山田教授は「1年目は門前払いだったが、障害者団体の歩み寄りを実感している。垂直昇降装置はこれで十分なのか。彼らの権利を守れるのに値するのか。
慎重にやるなら3日くらいかけて合意形成すべき」としました。

小野徹郎委員(名古屋工業大学名誉教授)は、「できるだけ『史実に忠実』と同じように、できるだけ『バリアフリー』と、修飾語がかかっているはず。それぞれの立場で具体化する必要がある。6人参加でどの程度話し合いが出来たか不明だが、『できるだけ』の範囲を示して合意形成に持っていってほしい」としました。

矢野和雄委員(弁護士)は「「史実に忠実」と「バリアフリー」のバランスをどうとるか。市民参加型は大事だと思っている。今回のワークショップの結果がペーパーで出てきたがニュアンスがわからない。背景に何かあるのか?『前提ありき』のワークショップにはでないのか?」としました。

その後、ステップなごやの活用について委員は意見を聞かれました。
小浜名誉教授は「階段を利用したものを考えろ、ということのようだったが、垂直昇降装置用の吹き抜けもあった。観覧者に認識してもらえるかどうか」としました。

渡辺崇史委員(日本福祉大学教授)は、「技術指向ではなく、ユーザー指向でないといけない。付けたが使えない設備ではダメ」としました。

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終了後、名古屋市の担当者はマスコミに対して以下答えました。
「柱や梁を外すようなシャフト型エレベーターはダメ。しかし、床を取り外して、床の部分だけ上下に移動するような垂直昇降装置であれば『史実に忠実』といえるのではないか。しかし、自由なアイディアを募集するため、現段階で名古屋市から『これ』ということは控えたい」としました。

マスコミから「床はいいのか?」と確認があり、「構造計算に影響が出る柱や梁はだめ。床ならよいと考える。では壁はどうなのか、という議論がある」と名古屋市は答え、一部マスコミは「名古屋城が壊れていく」とつぶやきました。

名古屋市民オンブズマンは「第1回ワークショップは参加者をどのように公募したのか」と聞いたところ、「名古屋市障害者団体連絡会(12団体)を通じて、それ以外の団体、団体に所属していない団体も参加可能とした。第2回ワークショップも同様にする」と答えました。
 
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名古屋市と「障害者団体連絡会」が非公開で話している以上、どのようなやり取りがあったのかわかりませんが、少なくとも所属する12団体に呼びかけて2日間で6名しかワークショップに参加しないというのは、ワークショップに意義を見出していないとしか思えません。
しかも、12団体以外にも呼びかけるとしましたが、「障害者団体連絡会」経由で呼びかけていては、他の団体に所属する障害者は、そもそもワークショップの存在すら知り得ません。

名古屋市は早急に公開の場で「障害者団体連絡会」と話し合い、団体が何を問題にしているのか明らかにすべきです。
そもそも木造復元どころか、現天守解体の目処が全くたっていない現在、新技術公募は本年度中に行う必要があるのか?
柱や梁がだめで床を抜くのはOKの理由は?壁はいいのか?その他どこまでがよくてどこまでがだめかはっきりさせない限り、新技術公募しても無駄になるどころか、より混乱を招きます。
新技術公募という既成事実づくりのために業者を振り回すのはもうやめましょう。

19/10/21 市民が開催する「名古屋城天守復元60周年祭」

19/10/21(月)「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」が 「名古屋城天守復元60周年祭」を開催しました。
・配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191021-1.pdf
 
会場であるKKR ホテル名古屋 4階 菊の間からは名古屋城天守が見え、60年間立ち続けてきた名古屋城天守閣に感謝を捧げました。
次に、古城の替え歌で鯱城をみんなで歌いました。

続いて、主催者の森晃さんから、現在の名古屋城天守閣をめぐる状況と住民訴訟について説明がありました。
名古屋市は現天守先行解体申請を文化庁に行ったが、結論はわからない。現在、私たちは基本設計が成立していないとして、お金を返還を求める住民訴訟を行っている。名古屋市はプロポーザルや要綱で求めたことについて『あれはスケジュール感』として条件でなく、基本設計は完成したと主張している。
私たちは、天守閣の本質的は見た目だと考えている。江戸時代、木造天守に実際に入った人は数百人に過ぎないのではないか。現在の天守は見た目が復元されており、有形文化財登録の条件は備えている。
その町、地域の住民が親しみながら守って時の積み重ねが文化である。
ぜひ現天守を心ゆくまで堪能を
その後、会場から質問がたくさん出ました。
・有形登録文化財とは何か?
 名古屋テレビ塔、名古屋大学豊田講堂、布池教会などがある
・裁判はどんな状況?
 契約書で要求したものと、竹中工務店の提出物が食い違っている。
 名古屋市は勝手に減らした。欠品は名古屋市は認めている。

続いて、名古屋市民オンブズマンの内田隆が、情報公開訴訟について説明しました。
・19/10/21 「名古屋城天守復元60周年祭」名古屋市民オンブズマン 内田隆発言
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191021-2.pdf
名古屋市は、「名古屋市と文化庁とのやりとりは、文化庁分はほとんど非公開にしている。それだけでなく、文化庁から出された『現状変更にかかる名古屋市への確認事項』への回答も内容は全部非公開にした。タイトルすら真っ黒。これが木造名古屋城の実態だ。
次に、高橋和生・一級建築士が、基本設計はいまだに着手すらできない状況だと説明しました。
2016/3/25に竹中工務店が名古屋市に提出した技術提案書29ページによれば、現在は基本設計に着手するまえの0フェーズである。
・平成28年3月25日 株式会社 竹中工務店 名古屋支店
 名古屋城天守閣整備事業 技術提案書
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_blog/uploads/takenaka.pdf 
市の名古屋城復元PTで復元方針が決まり、消防局と方針合意が出来、建築審査会と方針合意が出来、有識者等の復元検討会で復元方針が決まり、受注者が復元方針・基本計画が出来、構造の安全性について有識者との事前協議が出来、防災上の安全性について有識者との事前協議が出来てはじめて、第1フェーズの基本設計・積算に移れる。
しかし、基本計画が出来ていない以上、基本設計に入れない。
しかし、すでに基本設計は完了したとしてお金を払い、実施設計まで進んでいる。木材も21億9600万円購入してしまった。
そもそも木造天守閣に楽しんで見に行くか?恐怖感はないか?京都アニメでは36名が火災で亡くなった。木造天守で火事があれば2000人死んでしまう。危険な違法建築だ。
市が、市議会が、マスコミが指摘しないといけない。設計方針として、@400年前 史実に忠実に建設するA法同等の安全を確保すること の2つがあった。しかし、Aがほとんど言われていない。この設計工程表は極めて重要だ。

その後、赤羽一郎氏が話しました。
・19/10/21 「名古屋城天守復元60周年祭」名古屋市民オンブズマン 赤羽一郎氏発言
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191021-3.pdf
名古屋城の本質的な価値は縄張りと石垣。そのために4つ名古屋市に言い続けている
1)石垣の現状を把握する「石垣カルテ」を作ること
2)特に大事な天守台石垣の現状を把握すること
3)搦手馬出の石垣を早く積み上げること
4)考古学の学芸員を増やすこと
しかし、名古屋市は上記4つが進んでいない。
それどころか、名古屋市は復元の前に解体を、という禁じ手を行い、私は復元計画が「漂流している」と表現している。
現在、名古屋城の解体の現状変更申請は諮問すらされておらず、答申もされていない。
いまだに「文化審議会において確認を要する点があり、追加情報提供を要請している、それを踏まえ引き続き調査を行うことが適当」としている。
名古屋市の局長クラスが6月に「石垣部会は全員首だ」と言った。
8月に「石垣以外は埋蔵文化財部会を作ろう」と提案があり、
石垣部会は「許されない」と言ったが、文化庁も「埋蔵文化財部会を作るのはまかりならん」と言われた。
文化庁はトリエンナーレの問題を抱えており、名古屋城のことはおいておこう、ということだと思う。
今こそ、この会の活動を勢いよくすべき。



会場からは「本日は名古屋城の60周年のお祝いに来たのに、あまりお祝いの雰囲気がなかった。
名古屋市として全員が木造天守閣をつくるために向かっているのに、お祝いの気持ちの質問がなかった。
竹中工務店が詳しい情報を出さない。市民のためのお城はぜひ作って欲しい」という声もありました。


19/10/21 河村市長「名古屋城木造階段 リニア新技術で車椅子を浮かせるのは理論的に出来ると言ってた」

19/10/21河村たかし名古屋市長定例記者会見で、名古屋城木造天守復元の昇降新技術実験のための階段について話をしました。

・19/10/21 河村たかし名古屋市長定例記者会見
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191021.pdf

名古屋市は、竹中工務店と9050万円かけて随意契約で「名古屋城木造天守閣実物大階段模型及び展示施設建設工事」を結びました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190510-3.pdf

市長は新技術募集開始を来年早々からはじめたいと話しましたが、市職員は「まだ正確には決まっていない。今月中に有識者会議をやって、そこで募集要項とかスケジュール意見をお伺います」と言いました。

記者は、「名古屋城木造天守閣の新たな完成時期が見通せていない中、コンペだけ先にやるのはどういう理由か」聞きました。
市長は「世界中の身体の不自由な人に階段を上がっていける光明を作ることだ。ものすごく世界の人に喜ばれると思う。
災害時にも、普通の家の段差を克服できればよい。パワースーツは有力。
例えばリニア新技術なんかで、リニアの学会の会場に留守電のやりとりで聞いたが、理論的には出来る。車椅子を浮かせてスーッと磁力で上がっていく。しかしだいぶ何年かかかると言っていた。
ドローンだって人間を運ぶヤツをやっていると言っていた。
エレベーターを付けるという人はいかに冷たいか。11人乗りを作るには、柱や梁を取らないといけず、中を鉄骨で作らないといけない。車椅子の人たちは未来永劫400年前の本物に接するチャンスがなくなる。これがバリアフリーか。」と答えました。

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木造天守閣の完成時期はおろか、現天守閣解体の目処も立っていない現在、どうして無理に今年度中にバリアフリーの新技術募集を開始しようとするのかわかりません。

また、河村市長は「エレベーターを付けると障害者に冷たい」と繰り返していますが、障害者自身は「エレベーターを付けろ」と何回も要望しています。
https://ja-jp.facebook.com/nagoya.jitsugensurukai/

しかも、市長は「リニアの新技術は何年かかかる」と認めておきながら、「今年度中に技術募集を開始する」というのだから、支離滅裂です。

19/10/24(木)午前10時から、第3回特別史跡名古屋城跡バリアフリー検討会議が、名古屋市役所東庁舎5階大会議室で開催されます。傍聴可能。
http://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2019/kankobunkakoryu/0000121671.html  


19/10/4 名古屋城天守閣解体「副申書」 市議「市教育委員会は国宝を壊す気か?」

19/10/4 名古屋市会教育こども委員会が開催され、名古屋市長が現天守閣解体の現状変更許可申請を文化庁に提出した際の、名古屋市教育委員会が意見を付した「副申書」について集中的に議論になりました。

令和元年10月4日 名古屋市会教育こども委員会
平成30年度決算説明資料 教育委員会
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191004.pdf
 29 名古屋市文化財調査委員会について
 <参考>特別史跡名古屋城跡の現状変更(天守閣解体)に係る副申について
 
・19/10/4 名古屋市議会教育子ども委員会  名古屋城部分 
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191004-1.pdf

河村たかし名古屋市長は、19/8/29に「名古屋城天守閣木造化について、2022年末復元を断念」と発表しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190829.pdf

しかしながら、当初計画していた「先行して現天守閣解体の現状変更許可申請をし、その後木造天守復元の現状変更許可申請を行う」というのがどうなったのか、名古屋市観光文化交流局の答弁を聞いてもいまいちよくわかりません。
解体と復元を一体化する場合、現在の解体申請を取り下げるのかどうかもはっきりしていません。

今回、19/4/18に名古屋市教育委員長名で文化庁に意見を付した、天守閣解体についての副申書が、ほぼ中身黒塗りで市議に提出されました。
しかし、今回の委員会では、教育長の判断で、教育委員会として要約して提出しています。


岩本たかひろ市議(自民)は、以下質問しました。
「石垣部会は、現天守解体に際し、『考古学的な観点からの調査が足りず、議論の条件が整っておらず承服しかねる』と19/3/29全体整備検討会議に書類を提出している。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-0.pdf
石垣に100%影響がないとも言えない。
教育委員会文化財保護室は、文化財を守っていくという観点が抜けている。どうして天守閣を解体する副申書が書けるのか。
また、市長が9/18に解体と復元と一体でと発言し、その後名古屋市は文化庁から呼び出しがあったのではないか。いつ行って誰が行ったのか。内容は教育庁はいつ知ったのか。
教育庁も方針が変わったのか。観光文化交流局長と話したのか。木造復元となったら現状変更許可は出し直すのか。
また、名古屋市文化財調査委員会の委員だった赤羽一郎氏は、平成28-29年度は委員だったが、平成30年度は委員から外れている」

教育委員会の片岡室長は以下述べました。
「貴重な文化財が毀損されることはあってはならないので、事前の調査をしっかりして、毀損されることがないような計画を策定する必要がある。
文化庁から説明をしたいことがあるので上京して欲しいという依頼があり、9/24に上京した。
しかし、市長の発言を受けてではなく、その前の週に開かれた文化審議会の議論を踏まえて伝えたいことがあるという趣旨だった。

鈴木教育長は以下述べました。
「9/24当日に報告があった。内容は本日の資料に近いこと。教育委員会として方針を変えたとは思っていない。観光文化交流局で答弁があったことは承知している。
天守閣木造復元については、材木調達が始まっているのは承知している。木造復元が将来的にないとは思っていない。
観光文化交流局長とは、9月の意見を頂戴してから話し合ったことはない。
今回のものに限らず現状変更許可を出す場合は、教育委員会として副申書を付けることになる。
木造、天守の復元と言うことになれば、今回同様あるいはそれ以上の協議が必要。教育委員会としても出せる、あるいは文化庁にも受け取っていただけるであろうという見込みが立った場合には副申書を付けて申達することになる」

伊神邦彦市議(自民)は、以下質問しました。
「副申書には石垣部会の意見を入れなくていいのか?石垣部会の皆さんは、副申書の内容について承服しかねると意見を述べ、それを付けて文化庁に出した。
副申書の2番目、『穴蔵石垣の現況を性格に把握するには現天守閣の解体が必要になる』とあるが、僕が聞いたところによれば、石垣部会の皆さんは、解体しなくても、外側から見れば輪郭は確認出来る、床を剥がせば調査できると言っている。こういうことを書かずに『承服しかねる』だけ付けて出したのか。
石垣は国宝だからね。もしあったら石垣を壊すんだよ。だから石垣部会は心配している。あったらいかん。誰が担保するの。国宝を壊しちゃうんだわ。そんなもの副申書と言えるか。何も止めろと言っていない。専門家の意見をきちんと聞いて、皆さんが『これなら大丈夫』というお墨付きをもらって。全然やらずに専門家が『承服しかねる』といったことを進めていくのか。国宝を壊す気か。
今年5/21参議院文化科学委員会で、文化庁次長が発言した4つのうち3つも石垣について述べた。専門家が承服しかねると言った言葉を付けて文化庁に申請するか?順番が逆だ。許可が出るわけないだろ。
文化庁の専門家が判断すれば許可がでるということは、『石垣部会の先生より文化庁の先生が偉いから、お前らの意見は聞かなくても許可が出る』。石垣部会との話し合いはこれでおしまいだ。
文化庁から追加資料を求められるということは、石垣保全がきちっとできると副申書で読めないから。調査が、石垣部会との話し合いがいい加減だったかということ。こんなの副申書として通らない。前代未聞。」

教育委員会の片岡室長は以下述べました。
「石垣部会が付した意見は、市長名の申請書に対する意見であって、教育委員会の副申に対する意見ではない。
ただ、申請書の中に『承服しかねる』という意見を入れたのは事実。もともとの計画も、壊すという趣旨の計画ではない。
しっかりとした計画を作る、しっかり事前調査を行う、という計画の意見。」

鈴木教育長は以下述べました。
「繰り返しになるが、壊れてもやるという考えではない。観光文化交流局と石垣部会が天守閣解体、木造復元についての議論がある意味硬直状態になっていると認識している。
そんな中で、石垣部会の意見を付け、申請の内容についても必要な修正を加えてなんとか受け取っていただけるという見通しになった者だから出させていただいた。
この段階で許可されるはずがないと言うことは私どもは思っていない。申請をしたことで、必要なことが明確になっていると考える。
石垣部会との調整が、これで終わったとは考えていない。考古学的な視点も入れて調査し、必要な追加資料を提出を求められた。石垣部会との再度の調整が必要。
戦後鉄筋コンクリートで立て直した天守閣を建て直そうとすること自体、私どもにとっても、日本国にとっても先例のないこと。
私どもも文化庁も協議を重ねて、間違いの無いように進めたい。」


19/9/26 名古屋城文化庁訪問時復命書情報公開訴訟 裁判所「市の主張は紋切り型」

名古屋城木造化をめぐり、名古屋市が文化庁訪問時の復命書等の情報を非公開にしたのはおかしいとして、名古屋市民オンブズマンが公開を求めた情報公開訴訟の第3回弁論が19/9/26に名古屋地裁1102号法廷で行われました。

非公開文書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-1-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf   
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf
 
名古屋市は、非公開にしたどの部分を公開するとどのような弊害がおこるのか、一覧表にしました。

弊害の具体的内容
・本箇所には「文化庁職員と名古屋市職員が意見交換を行った内容」について記載されており、非公開の場であることを前提とした率直な意見交換が実施されているにもかかわらず、そのような情報が公開されると、4号 Aの弊害が生じる。
・本箇所には「文化庁職員と名古屋市職員が意見交換を行った内容」について記載されており、名古屋市による意思決定は、非公開の場であることを前提とした率直な意見交換を基に適切になされるものであるにもかかわらず、そのような情報が公開されると、4号 Bの弊害が生じる。
・本箇所には「文化庁職員と名古屋市職員が意見交換を行った内容」について記載されているところ、それらは天守閣整備事業に関する中間的な検討・意見公開の内容であり、当該部分については未確定な情報であるため、そのような情報が公開されると、4 号 Cの弊害が生じる。

名古屋市情報公開条例第7条第1項第4号該当性

4号A:当該情報について公開されることが前提となると、当該議論・検討の意見交換に加わる者が、いわれなき非難を避けようとしたり、各々の立場等に拘束されたりすることで、多様かつ自由な意見が現れなくなり、円滑な議論・検討が損なわれるおそれがある

4号B:名古屋市による意思決定においては、文化庁との率直な意見の交換が必要であるところ、当該情報が公開された場合、中間的な議論・検討の段階において、外部からの干渉、圧力等を受けることにより、適切な意思決定ができなくなるおそれがある。

4号C:当該情報が公開されると、現時点では未確定の段階の情報が、市民の間で認知されることで、意思決定されていない未確定な情報が、確定したものとして誤解されるおそれがある。

原告の名古屋市民オンブズマンの代理人の新海聡弁護士は「『関連法規チェックリスト』など、非公開にする必要が無いものまで非公開になっている。
また、市長がすでにしゃべっていることもあるのではないか。裁判によらず、名古屋市は公開してはどうか」としました。

裁判長は「名古屋市は4号該当性について説明しているが、あまりにも紋切り型ではないか?意思形成過程について、当てはめが薄い。土地開発公社の情報なら、『買い占めが起こる』など情報を落とし込んでほしい。事業内容や、折衝の目的、途中経過など、開示したら何が起こるかあてはめてほしい。裁判所は名古屋城に関して報道の限り把握しているが、詳しくは知らない。どういう経緯でどうなっているのか説明して欲しい。市民からの反発や、紛争経緯の経緯など。」としました。

新海弁護士は「かつて、万博をやめたらいくらかかるかについて情報公開訴訟をした。BIE(国際博覧会協会)との話しについてBIEに調査嘱託を行い、経済産業省職員の尋問も行った。その中で『BIEから、内容を表に出さないように言われた』とされた。
また、官官接待の飲食店名非開示をめぐる訴訟では『マスコミが押しかける、女中を買収して情報をとる、盗聴の可能性』など愛知県が主張してきた。確率的可能性ではダメだ。愛知県は100ページくらい書面を提出してきた。
国の秘密保護法の法令協議でも、課長補佐会議の議事録などが開示されてきた。」としました。

裁判所も「私が個人的に考えていることではなく、条例の4号、法律の5号について、各種裁判例をみて、判決のイメージを考えている」としました。

今後、原告は1.2.3号について反論し、4号について被告が追加で主張する予定です。

次回19/11/28(木)13:20- 名古屋地裁1102号法廷で弁論を行います。


19/7/30 名古屋市長他が名古屋城の件で文化庁を訪問した際の文化庁発言 非公開

19/7/30に名古屋市長他が名古屋城の件で文化庁を訪問した際の復命書、支出命令書、配付資料を情報公開請求したところ、文化庁職員が発言した部分が全面非公開でした。
名古屋市は一体何を隠したいのでしょうか。

■請求書記載の「19/7/30 名古屋城の件で文化庁を訪問した際の復命書、支出命令書」のうち復命書
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190918-1.pdf

■19/7/30 名古屋城の件で文化庁を訪問した際の復命書として
@復命書(令和元年7月30日午前分・観光文化交流局長以下3名)
A復命書(令和元年7月30日分・総務課庶務係長1名)

■名古屋城総合事務所職員が午後に名古屋城の件で文化庁を訪問した際の配付資料として
B特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第32回)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190918-2.pdf

行政文書の一部を公開しない理由:名古屋市情報公開条例第7条第1項第4号に該当するため、非公開とする。
非公開箇所には、名古屋城天守閣木造復元事業に関する文化庁職員と本市職員の中間的な議論・検討、未成熟な意見に係る情報が記載されている。
当該情報について公開されることが前提となると、当該議論・検討の意見交換に加わるものが、いわれなき非難を避けようとしたり、
各々の立場等に拘束されたりすることで、多様かつ自由な意見が現れなくなり、円滑な議論・検討が損なわれるおそれがある。
したがって、当該情報は、市及び国の相互間における審議、検討又は協議に関する情報であって、公にすることにより、市及び国の率直な意見の交換が不当に損なわれるおそれがあるため。
また、名古屋市による意思決定においては、文化庁との率直な意見の交換が必要であるところ、当該情報が公開された場合、中間的な議論・検討の段階において、外部からの干渉、圧力等を受けることにより、適切な意思決定ができなくなるおそれがある。
したがって、当該情報は、市及び国の相互間における審議・検討又は協議に関する情報であって、公にすることにより、意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがあるため非公開とする。

名古屋城木造化 竣工期限2022年12月延期検討の際の竹中工務店との協議資料 不存在

名古屋市民オンブズマンは、名古屋市に対して「名古屋城天守閣木造復元事業の件で、名古屋市と竹中工務店が「2022年12月の竣工を目指すこと」について議論・協議をした際の内容がわかるもの(2018年4月以降)」「同配付資料」を情報公開請求しましたが、「内容がわかるもの」は19/8/29市長コメント1枚のみ、配付資料は「不存在」でした。
・市長コメント
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190913-2.pdf

・名古屋城天守閣木造復元事業の件で、名古屋市と竹中工務店が「2022年12月の竣工を目指すこと」について議論・協議をした際の配付資料(2018年4月以降)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190913-1.pdf
公開しない理由:現天守閣解体に係る現状変更許可が取得できていないことにより、工事の着手に遅れが生じる可能性があったことから、2022年12月竣工が現実的に厳しいことの確認を名古屋市と竹中工務店の間で行ったものであるため、請求のあった行政文書は不存在であり、非公開とします。
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上記では、名古屋市と竹中工務店が2022年12月の竣工に関して、何が話し合われたか全くわかりません。
名古屋市は市民に全く情報を隠したまま、それでも強引に事業を進めようとしています。


19/10/21(月)18時〜 市民が開催する「名古屋城天守復元60周年祭」

19/10/21(月)18時〜  名古屋城天守の有形文化財登録を求める会が 市民が開催する「名古屋城天守復元60周年祭」 を行います。
http://bit.do/Ncastle
https://www.facebook.com/events/1280751502104609/
赤羽一郎氏(前名古屋市文化財調査委員会委員長・元愛知淑徳大学講師)もスピーチ予定です。
名古屋市民オンブズマンの内田隆も、情報公開訴訟の現状や最新の情報公開請求結果を報告する予定です。

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10/21(月)18時〜  市民が開催する「名古屋城天守復元60周年祭」

本年、令和元年(西暦2019年)は、現在の名古屋城天守が昭和34年(西暦1959年)に再建されてから、60周年となります。人間で言えば「還暦」に当たります。
平成30年5月に、耐震性への危惧として現天守を閉鎖してから、すでに一年五ヶ月が経とうとしております。
名古屋市は2022年竣工予定の木造天守のために、「現天守の先行解体」を文化庁に申請いたしましたが、有識者会議「石垣部会」の反対に遭い、また文化庁から求められた条件を満足させられなかったことから、許可は得られませんでした。(詳しい事情については、情報開示されておらず不明です。市民に事情の説明は有りません)
こうした状況の中で、現名古屋城天守は還暦を迎えるのですが、名古屋市としては市議の指摘を受けて、一応名古屋城秋祭りで「天守閣再建60周年記念」と銘打つようです。しかし、名古屋の街を60年の永きにわたって見守り続けている名古屋のシンボル、名古屋城天守に対して、市民が何らかの行事を執り行い、その歴史に対して敬意を表するべきであると考えます。そこで・・・!

「名古屋城天守復元60周年祭」
 日時 : 10月21日(月曜日) 午後6時より
 場所 : KKR ホテル名古屋 4階 菊の間
    (名古屋市中区三の丸1丁目5-1 電話:052-201-3326)
  会費 : 無料(カンパは大歓迎です)
 参加資格:名古屋城天守の60周年を祝いたい心
 ゲスト:赤羽一郎氏(前名古屋市文化財調査委員会委員長・元愛知淑徳大学講師)

内容は、名古屋城天守の歴史や、現在の木造化事業についてのお話や、ご参加いただいた方々のフリースピーチになる予定ですが、何よりきれいに名古屋城天守が見られる部屋から、その威容に触れ、60年の感謝を捧げたいと思います。お気軽にご参加ください。
http://bit.do/Ncastle
https://www.facebook.com/events/1280751502104609/

19/10/3 名古屋市「名古屋城天守閣木造化は2027年を目指すとは言っていない」

19/10/3に名古屋市議会経済水道委員会が開催されました。
名古屋市は「名古屋城天守閣木造化について、新たな竣工時期として2027年を目指すとは言っていない」と明言しました。 

・19/10/3 名古屋市議会経済水道委員会
 名古屋市観光文化交流局 決算説明資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191003.pdf

・19/10/3 名古屋市議会経済水道委員会  名古屋城部分 
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191003-1.pdf
 
浅井正仁市議は「前回の委員会で、市は弁護士の見解を述べ、支持者から2027年に変わったと言われたがどうなっているのか。」と聞きました。
松雄局長は「前回の委員会で、名古屋城天守閣木造化について、新たな竣工時期として2027年を目指すとは言っていない。基本協定の有効性が保持出来る期間として概ね5年程度ではないかと弁護士から言われたと言った。
実際の工期については、石垣部会と協議を行うことが必要だし、文化庁、竹中工務店とも一致をさせ、次の竣工時期をどうするか決めたい」としました。

中川貴元市議(自民)は、竹中工務店との話し合いはどうなっているのか聞きました。
松雄局長は「竹中工務店は、11か月くらい遅れている中でさらに追加調査をやらなくてはいけないとなると、2022年12月は出来ないということなので、市長コメントになった。石垣部会との調整、調査、どう石垣の保全策をつくるかを協議して、それを踏まえて竹中と技術的に本当に出来るか調整を図り、スケジュールを検討する順番だと思う。」としました。

中川市議は「石垣の調査を2年で進めると言っていたが」と質問し、松雄局長は「これまで2年くらい調査してきた。これからも2年くらいかかるのではないかとして答弁した。現実には掘ってもいないしやってもいないため、石垣部会と詰めていきたい」としました。

浅井市議は、「文化庁から、現状変更を必要とする理由について『耐震対策のみなのか、木造天守復元のためなのかが整理なされていない』と質問されている。現時点ではどうなのか」と質問しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190925.pdf
村木副所長は「現天守閣の耐震補強と木造復元を比較したところ、木造復元の方が優位性が高いと、文化庁に丁寧に説明していく」としました。

また、浅井市議は「文化庁から宿題と出された5項目は増えることはあるのか」と聞き、村木副所長は「例示として5項目いただいた。まずはしっかりこなすことが必要。石垣部会等有識者と協議をしながら、必要な調査があれば対応していくことになる」としました。

浅井市議は「荒製材状態で保管されている材木はずっと持つのか。」と質問し、荒井主幹は「適切な環境で保管することによって、強度や品質が保たれると思っている。」としました。

浅井市議は「実施設計は、今年度終わるのか」と質問し、荒井主幹は「復元の現状変更許可申請作成、地盤調査についても、現状変更許可の状況によってはできるできないとなってくる。一旦繰り越した予算が執行できないとなると、一旦不要という取扱いになると思うが、適切に処理していきたい」としました。

また、浅井市議は「石垣部会は『はね出し架構は石垣の復元として史実に不忠実』としている。実施設計にも入っているし、竹中の技術提案方式。どうするのか」と質問し、荒井主幹は「本質的価値を有する石垣は表面だけじゃなくて中身も含めて石垣だというところに、そういった構造体を入れることに対しては簡単にいいよという話しではない。我々としては調査をし、区別をしっかりして検討する必要があると思っている」としました。
浅井市議は「はね出しが絶対ダメだったら、実施設計最初からやり直さないといけない。さっさと調査をしっかりやっていただきたい」としました。

浅井市議は「石垣保全計画は、天守台石垣を対象とするのか名古屋城全体を対象にしているのか」と質問し、村木副所長は「天守台と周辺の石垣を対象として保存方針を検討している。一方、全体の石垣の中で天守台石垣を位置づける必要があると指摘を有識者から受けている。現在数年計画で全体の石垣カルテを作成している。天守台石垣を中心ではあるが、全体の保全方針についても同時並行で進めていきたい」としました。

浅井市議は、505億円以外に支援業務に4000万円ずつくらいあるが、2022年には505億円以外にいくら使うのか聞いても、はっきり答えませんでした。
佐治所長は、「平成28年度公報なごやでは総経費で979億円(505億円を含む)」としました。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000083234.html

また、浅井市議は「名古屋城木造復元をする際の市債発行には国とどう調整したのか」としたところ、伊藤総務課長は「市債申請時に収支計画を含めて説明を行った」としました。
浅井市議は「竣工期限の延期を表明後、国にあらためて説明が必要だと思うが」としたところ、伊藤課長は「総務省の方にも国の方にも出向いて、経緯を含め説明をした。今後も説明・情報提供をしたい」としました。
浅井市議は「2022年からの入場料収入の目処がたっていないことは、特別会計の意義に反しており、地方自治法違反であるようにも聞こえるが」としたところ、伊藤課長は「違法とは認識していない」としました。

江上博之市議(共産)は、「石垣部会では、はね出し架構の議論はほとんど無かった。復元という話しになると、大きな問題になると理解しているが」としたところ、荒井主幹は「大変大事な問題だと認識している」としました。

江上市議は「石垣調査をやらなければ、実施設計できないと思うが」としたところ、荒井主幹は認めました。

江上市議は「今後50年間340-350万人ずっと入るという試算は机上の計算だ。観覧料でやっていくことを見直す必要がある。民間委託や指定管理者制度を導入することを言っていたか」とし、服部主幹は「平成29年度実施した調査で、2071年までの総収支をみると45億円ほどのプラスと出た。誘客イベントもしくは民間活力の導入が必要という調査結果が出ている」としました。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/downloads/29chousakekka.pdf

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2022年12月竣工時期を見直し、目処が立っていないことで、これまで指摘してきた問題が一気に噴出しました。
市の答弁も、はっきりとしたことをいいません。いったいどうなるのでしょうか。まったくわかりません。

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今後の予定 
・19/10/9(水)14時〜 名古屋城木造化基本設計住民訴訟弁論 (名古屋地裁1102号法廷)
・19/10/21(月)18時〜 市民が開催する「名古屋城天守復元60周年祭」(KKRホテル)http://bit.do/Ncastle
・19/10/24(木)10時〜 第3回特別史跡名古屋城跡バリアフリー検討会議(名古屋市役所東庁舎5階)
 http://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2019/kankobunkakoryu/0000121671.html
・19/11/28(木)13時20分〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論(名古屋地裁1102号法廷)  
・19/12/5(木)15時〜 名古屋城木造化基本設計住民訴訟弁論 (名古屋地裁1102号法廷)

19/10/1 浅井市議「名古屋城木造化 505億円を2022年から入場料で返済するフレームは崩れた」

19/10/1に名古屋市議会経済水道委員会が開催されました。
 
・19/10/1 名古屋市議会経済水道委員会  名古屋城部分 
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/191001.pdf

浅井正仁市議(自民)は、現在購入した木材の現状を質問したところ、荒井主幹は「昨年度末現在で725本支払い済み。製材を済ませて木材倉庫に保管してある。」としました。

また、実施設計についても浅井市議は質問したところ、荒井主幹は「8億6000万円の予算の内、決算としては5億9400万円。構造解析、現状変更許可申請書類の作成、建築基準法3条適用に伴う書類作成、地盤調査、石垣調査、有害物質調査について2億6400万円繰り越ししている」としました。

浅井市議は、「天守閣特別会計に国、県からの補助金が計上されていないのはなぜか」と聞いたところ、伊藤税務課長は「国・県に財源措置要望を行っているが、市税を投入しない特別会計に対して、現状の補助制度ではなじまないと返答があった」としました。

浅井市議は「2022年からの入場料でまかないフレームが崩れた。どうなっているか資料を要求する」としました。

江上博之市議(共産)は「契約上、木材は何本購入するのか」と質問したところ、荒井主幹は「契約上は2323本。竹中工務店の協力会社が超茶津しているので、どの本数が調達終わっているかは詳細は我々もつかめていない」と答えました。

江上市議は消防法について聞いたところ、荒井主幹は「消防と継続して協議をしている」としました。

中川貴元市議(自民)は「報道で、新技術の国際コンペの時期を見直すことがわかったとあった。平成30年度の1400万円は無駄になるのか」と聞いたところ、佐治所長は「19/8/29に市長が竣工時期の延期を公表し、全体スキームの見直しを踏まえて慎重に検討すると議論していた。9/14障害者団体でのシンポで発言したことが報道につながったと考える。引き続き公募に向けて準備している。」としました。

中川市議の「採用した技術が陳腐化することなどを懸念と表現があるが」と聞いたところ、佐治所長は「技術の進歩化は考えていない」としました。

19/9/25 名古屋市「名古屋城天守閣木造化 5年延ばすのがMAXと弁護士が言った」

19/9/25に名古屋市議会経済水道委員会が開催されました。

・19/9/25 名古屋市観光文化交流局
 経済水道委員会説明資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190925.pdf
 
・19/9/25 名古屋市議会経済水道委員会 午前 名古屋城部分 
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190925-1.pdf

・19/9/25 名古屋市議会経済水道委員会 午後 名古屋城部分 
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190925-2.pdf

名古屋市観光文化交流局は、文化庁から現天守閣解体の現状変更許可申請に対する指摘事項の詳細を述べました。
ア)内堀の地下意向の把握、御深井丸側内堀石垣の現況及び安定性を確認するための追加発掘調査
イ)御深井丸の地下遺構把握のための発掘調査
ウ)大天守台北面石垣の孕み出しについての調査・検討
エ)天守台石垣背面等の空隙についての調査

中川貴元市議(自民)は、「文化庁から再調査を求められている4項目、どの程度日数がかかるのか」と質問したところ、松雄局長は「技術提案交渉方式は2022年12月という期限がある。どれくらい延ばすことができれば、技術提案交渉方式の範囲内で収まるのかは難しい問題。弁護士からは『10年は長すぎる。MAXでも5年のなかというスケジュール感を持っている」としました。

その後、文化庁から再調査を求められている4項目について名古屋市は詳細について説明しました。
ア)は許可いただけたものと理解している。
イ)ウ)エ)は石垣部会に諮ってから現状変更許可申請したいと考えている。

浅井正仁市議(自民)は、「石垣部会の先生から散々言われていたことが書かれている。今まで無視していたと言っても過言ではない。市長が木造復元一体化というのがマスコミに出されたから、文化庁に今回呼ばれたのではないか」としました。
佐治所長は「解体申請についてはいくつか課題があるので、必要な調査を聞き出しながら石垣部会の合意をえながらこなしていくことが必要。その上で天守復元についてもしかるべきタイミングで合意を得ながら石垣保存方針策定することが大事だと考える」としました。

渡辺義郎市議(自民)は、石垣部会とこれまでいいことなかったのに急にうまくなるか、どのように修復される気かと聞きました。
松雄局長は「私の不穏当な発言もあり、希望通りにいくということはまいらんだろうと考える。私も含めて謝罪をさせて頂き、関係を一から構築する以外にないと考える。市長トップに関係を修復したい」としました。

田辺雄一市議(公明)は、「国にここまで言わせてしまった名古屋市の行政はほぼ信頼がゼロになった。名古屋市民の信頼もゼロになった。ほっとして前にむかっとる場合じゃない。全ての責任は市長にある。また、弁護士の意見の表明があったが、最初の段階で、『順番が逆なので出来ません』と言った業者がいた。袋小路だ。」としました。

うかい春美議員(民主)は「いつ市民に説明をするのか」という問いに対し、佐治所長は「年内に市民説明会を実施したい」としました。

19/9/20 河村市長「文化庁の責任ある方から、解体と天守復元を同時にやられてはどうかと言われた」

19/9/20に名古屋市議会経済水道委員会が開催され、河村たかし名古屋市長の3枚舌に対して市議が直接質問しました。

・19/9/20 名古屋市観光文化交流局 経済水道委員会説明資料 
 名古屋市総合計画2023における観光文化交流局関連施策・事業について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190920.pdf
 
19/9/20 名古屋市議会経済水道委員会 名古屋城部分 午前分
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190920-1.pdf
19/9/20 名古屋市議会経済水道委員会 名古屋城部分 午前分
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190920-2.pdf

余語さやか市議(減税)は、「505億円の基本協定の額を超えないように努力してもらうのはもちろんだが、仮に変更がある場合は、市長から直接説明をしてもらいたい」としました。
田辺雄一市議(公明)は、「余語市議は、505億を超えても仕方が無い、その場合は市民にちゃんと説明を、とおっしゃったが、とても容認できない。市はどう考えているのか」としました。
佐治名古屋城総合事務所所長は「505億円は議会と市民と約束した。今後竹中と協議していく」としました。

田辺市議は「解体先行と復元について、本会議場では市長はきちんと答弁しなかったが、翌日の新聞を見たら一体で進めていくとあった。市長はなんと言ったのか。市と当局の考えが一緒なのか」としました。佐治所長は「基本的には一致している」としました。

田辺市議は「文化庁は石垣の価値を重視ししていると聞いている。市の方針は、解体、天守復元、その後石垣を触るのに変わりは無いか」という質問に対し、蜂矢主幹は「大きな流れは変わらない。公募の過程で『これではできない』とした企業もあるので、この流れは変えられないと考えている。石垣等遺構調査をしっかり進め、石垣等への影響が軽微だと証明できれば、天守閣の復元を先に行うことも可能と考える」としました。

浅井正仁市議(自民)は、「石垣ファーストとはどういう意味か」と質問し、村木副所長は「まず石垣調査を行って、応急的な処置等を行った上で、木造復元を行い、本格的な修理はその後に行う。上記は私どもの考えで、今後石垣部会等と相談する。今後のスケジュールは決まっていない」としました。

中川貴元市議(自民)は、解体先行はしないのかと質問し、佐治所長は「解体だけ先行は考えていない。様々な手法があると考えているが文化庁と調整できていない。今後調整する。7月30日に文化庁に出張したが、申請の内容について不足している部分があると聞かされた。私どもが受けていた感触と大分違うと感じた」としました。

渡辺義郎市議(自民)は、「10月の文化審議会で申請が不許可になると耳にしている。市長に直接聞いてみたい」とし、午後に市長を呼んで話しを聞きました。

河村たかし名古屋市長は「文化庁の責任ある方から、解体と天守の復元を同時にやられてはどうですかと話があった。解体申請は取り下げない。石垣部会と話しをまとめることを全力を挙げて取り組もうとしている。」と述べました。

しかし、村木副所長は「文化庁の方からという趣旨では、変更申請をして下さいと私は聞いたことがない」と明言しました。
佐治所長は「文化庁から、解体の現状変更許可に加えて復元する現状変更許可を追加して一体化する方法もあるから、名古屋市で考えて下さいという見解はいただいた」としました。

浅井市議は「文化庁は考えてと言っただけで了とはしていない。市長は数十秒で意見がコロコロ変わる。
10月の審議会で許可がもらえるのか」と質問し、市長は「不許可にはなりません。これは責任とりますよ。責任者から2回電話でちゃんと聞いている。そのかわり石垣部会と話しをまとめてください、そうしたら審議会にあげますとはっきりといわれた」としました。
しかし「わざわざやっぱり変更でいいですよといわれることはそれだけの考えがあると思いますので、今のここの場においてはそれ以上のことは申し訳ないけど文化庁さんとの関係上ちょっと言えんですわ、わしも」としました。

田辺市議は「姑息なことをやったことを何も反省していない。日程も示せない。」としました。

渡辺市議は「助け船を出している。市長が決意を表明されたので、その姿勢でよくわかりように進めてもらいたい」としました。

ここでいったん市長は退席しました。

江上博之市議(共産)は、天守台石垣の北側のハラミについて、もし調査の結果修復の必要があるといわれたら、基本協定書は白紙に戻すしかないのでは」と質問したところ、蜂矢主幹は「いますぐ修復する必要があるか確定していないので答弁しかねます」としました。
佐治所長は「仮の場合は弁護士と相談して市の方針を決定したい」としました。

江上市議は埋蔵文化財部会について質問したところ、村木副所長は「石垣部会から、別々に設けるのはどうかと思う、石垣部会を拡充するのが妥当ではないかと意見を頂いた。文化庁からも新しく別に埋蔵文化財部会を設けることは十分よく検討するようにとご助言をいただいた。設置の可否を含めて検討する」としました。

江上市議は木材について質問をし、荒井主幹は「続けて調達を行っている。ただ基礎構造については、石垣等の取り合いということもあり、その部分については無駄な支出ということを考えられる部分については購入を見合わせている」としました。

うかい春美市議(民主)は、文化庁に行った際の記録はないのか質問し、佐治所長は「公務の場合は職員が随行し、質疑のメモ的なものは作成している。電話しているところはわかりかねる」としました。うかい市議は「電話でも録音をするか、記録をとって共有してほしい」としました。

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河村市長は、いつものように「文化庁の責任のある人から○○と言われた」と一方的にいうだけで、誰から言われたのかも言わないし、証拠もありません。市の職員も聞いていないし、文化庁の職員も聞いていない可能性もあります。詳しく聞いても「文化庁との関係上言えない」とするのみ。

市の職員が文化庁に出張したメモを情報公開請求しても黒塗りだらけです。

こんな調子で進めてきたから、現在基本設計8億4693万6000円と実施設計5億9400万円、木材の製材21億9600万円、合計36億3693万6000円支出したにもかかわらず、木造復元の目処は全く立っていないのです。
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今後の予定
・19/9/26(木)10時15分〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論(名古屋地裁1102号法廷)  
・19/10/9(水)14時〜 名古屋城木造化基本設計住民訴訟弁論 (名古屋地裁1102号法廷)
・19/10/21(月)18時〜 市民が開催する「名古屋城天守復元60周年祭」(KKRホテル)http://bit.do/Ncastle
・19/10/24(木)10時〜 第3回特別史跡名古屋城跡バリアフリー検討会議(名古屋市役所東庁舎5階)
 http://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2019/kankobunkakoryu/0000121671.html
・19/11/28(木)13時20分〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論(名古屋地裁1102号法廷)  
・19/12/5(木)15時〜 名古屋城木造化基本設計住民訴訟弁論 (名古屋地裁1102号法廷)


19/9/18 名古屋城木造化 市局長「文化庁は解体と復元は一体として申請が望ましいと考えている」

19/9/18に開催された名古屋市議会本会議で、名古屋城天守復元事業に関して松雄名古屋市観光文化交流局長は「文化庁も将来的な木造復元の方針があるならば、本来解体と復元は一体として申請されることが望ましいと考えているとのことでございます」と述べました。

・19/9/18 名古屋市議会本会議 名古屋城部分
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190918.pdf

しかしながら、「元解体の現状変更申請を取り下げるのではなく、その内容についてご理解をいただいた上で引き続いて速やかに木造復元のご審議をいただき、許可が得られるよう、その手続きや方法、時期につきまして文化庁と調整を図ってまいりたいと考えております。」としました。

また、新たに埋蔵文化財部会を設置することを検討することについては、文化庁から理解されていないことが判明したため、埋蔵文化財部会設置の可否も含め、城内の埋蔵文化財を審議する体制につきまして改めて検討してまいりたいとしました。

また、浅井正仁市議(自民・中川区)は「6月議会の時、観光文化交流局長から『観光文化交流局と石垣部会の意見が相違があれば石垣部会の委員はやめていただく』と発言があった」としました、
さらに、9月議会中、観光文化交流局長が『ある大物国会議員で頼んであるからうまくいく。名前は市長に聞いてくれ』と言われた」としました。

さらに、浅井市議は「竹中工務店に支払う505億円のほかに、設計監理等支援業務委託が毎年約4000万円払っている」ことを明らかにしました。

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混迷する名古屋城天守復元事業。
名古屋市は文化庁とも石垣部会とも市議会とも市民ともうまくコミュニケーションが取れていません。
竹中工務店ともコミュニケーションが取れているかわかりません。

2022年12月の竣工目標を断念しても、復元はおろか解体の目処すら立っていません。
2019/9/20にも予定されている文化審議会でどのような判断がなされるのか。
情報を全て公開して、どのようにすれば最小限度の損で済むのか、一刻も早く知恵を絞る時期です。

19/9/14 名古屋城木造天守閣昇降に関する新技術公募 開始時期は「言えない」

19/9/14に特定非営利活動法人共同連が主催した「今こそ『共働』へ!社会的協同組合への道を」の第1研修会「名古屋城エレベーター問題の今とこれから」で、森本章夫・名古屋城総合事務所木造天守閣昇降技術開発等担当主幹は名古屋城木造天守閣昇降に関する新技術公募の開始時期について「当初は2019年度の早い段階でと聞いていたが、19/8/29市長の竣工延期に関するコメントが発表され、全体のスケジュールが見えてこない。竹中工務店、学識経験者ときちんと検討していく。拙速にスタートを切るのではなく、全体のスケジュールを鑑みて決めていく必要があるので、現在待機状態。今日のところは具体的には言えない」としました。

・配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190914.pdf
・名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190914-1.pdf
・名古屋市民オンブズマンとのやり取り文字起こし
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190914-2.pdf

19/9/9 河村市長 名古屋城木材保管庫予算「議会になるべく早くだす」というのみ

19/9/9 河村たかし名古屋市長は定例記者会見で、名古屋城木造復元に関する木材保管庫予算について「議会になるべく早くだす」というのみにとどめました。

19/9/9 河村たかし名古屋市長 定例記者会見 名古屋城部分
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190909.pdf

河村市長は木造復元を「名古屋市民の夢」と強調。
これまでの名古屋市と文化庁とのやり取りを文化庁との関係があるがオープンにしたいと述べました。

予算が通っているものは粛々とやるとも述べました。

出来るならば市長が石垣部会と話しをしてまとめたいと述べました。

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市長発言をまとめると以下になります。

・現天守解体について文化庁文化審議会の見通しが立っていないことはない
・石垣部会と話し合えば解体の見通しが付く
・木材保管庫予算は議会に早めに出すが、いつとは言えない
・しかし木材購入は予算が通っているので粛々と執行する

毎回毎回、市長の一方的な話しだけです。
これをずっと繰り返してきたから、2022年12月木造復元竣工を0断念せざるをえなかったという反省の色が全く見えません。

・全文化庁と名古屋市とのやりとりを公開すること
・現天守解体の現状変更許可申請を公開すること
・木材保管庫予算が通らなければどうなるのか。
 現在購入した木材を保管庫がなければいくら保管費用にかかるのか。今後購入する木材は保管庫がなければいくら保管費用にかかるのかを明らかにすること

文化庁と名古屋市とのやり取りについて、名古屋市は公文書では「文化庁から公開するなといわれた」とは1回も述べていません。
公開して都合が悪いのは名古屋市だけなのではないでしょうか。
 
基本設計・実施設計、木材購入など既成事実を積み重ね、木造復元ありきの雰囲気を作ろうとしても、
文化庁との決められた手順を踏まなければ一ミリも前に進みません。
ツケはすべて名古屋市民が負うことになります。


19/9/3  名古屋市 令和元年度9月補正予算に名古屋城関係計上せず

名古屋市は19/9/3に令和元年度9月補正予算を公表しました。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000120304.html

しかしながら、河村たかし名古屋市長が19/8/29に「名古屋城天守閣木造化について2022年末復元を断念する」とした名古屋城関係については計上がありませんでした。

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名古屋市は令和元年度6月補正予算では木材保管庫予算について提案しましたが、市議会の猛烈な反対にあって予算を取り下げました。
6月補正で提案する予定だった現天守閣解体予算約20億円は提案されず、9月補正でも提案されませんでした。

名古屋城木造復元については、現天守閣解体すら目処が立っていません。復元の目処は全く立っていません。
関係予算も市議会に提案できず、このままずるずると完成期限を決めないつもりなのでしょうか。
しかしながら、木材製材契約94億5540万円はそのままで、現在も名古屋市は木材を購入し続ける計画とのこと。
木材保管には1年間に約1億円かかるとのことです。

市議会は、補正予算計上されていないため、名古屋城木造天守復元事業について審議しないのでしょうか。
事業そのものが頓挫しそうな名古屋城に関し、すべての情報を公開した上で、どのようにすれば最善なのかを市民も交えて議論することを望みます。

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今後の予定

・19/9/10(火)-10/10(木)名古屋市議会9月定例会
・19/9/11(水)18時半〜 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
・19/9/14(土)9時半- 第36回共同連全国大会 in愛知
  第1研修会 名古屋城 EV 問題の今とこれから(ウィルあいち)
  https://kyodoren.org/wp-content/uploads/2019/07/rezami_taikaiannnai_go-1.pdf
・19/9/26(木)10時15分〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論(名古屋地裁1102号法廷)  
・19/10/9(水)14時〜 名古屋城木造化基本設計住民訴訟弁論 (名古屋地裁1102号法廷)

19/9/2  大村知事 名古屋城 木造化2022年断念に「事実関係を明らかに」

大村秀章愛知県知事は19/9/2定例記者会見で、河村たかし名古屋市長が名古屋城天守閣木造化の竣工を2022年12月断念したことに対し「事実関係を明らかにしてほしい」と述べました。

19/9/2 大村秀章愛知県知事 定例記者会見 名古屋城部分
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/190902.pdf

大村知事は「500億円を超える巨額の事業がどうしてこうなったのか。しっかり検証して情報公開していただきたい。
名古屋市会でも解明する作業をやっていただきたい。
どうして国、文化庁の許可が下りる目途もないのに100憶円の木材を調達して買ってしまったのか。保管費用がかかる。
今年2月に文化庁から『現天守閣に価値がある。評価して総括して欲しい。学者の意見を付して』と指摘事項がある。石垣部会の皆さんが全員反対している。障害者団体も反対している。
今後500億円より安くなることはない。第三者委員会みたいなものを作られてはどうか」と述べました。

19/8/29  河村市長 名古屋城木造化 2022年末復元を断念と発表

19/8/29河村たかし名古屋市長は、名古屋城天守閣木造化について
2022年末復元を断念すると発表したと報道されました。
新たな施工時期は明言しませんでした。

定例記者会見のようにはネット配信していないようです。

配付された市長コメントによれば、「解体工事に着手できていない現状において、2022年12月の竣工を目指すことは、竹中工務店からも現実的に厳しいとの見解も伺いました」とありました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190829.pdf

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今後完成時期を再考するようですが、現在木造天守閣復元の見通しが立っていません。
解体先行も見通しが立っていません。

そもそも竹中工務店に「工期が現実的に厳しい」と言われたのはいつなのか。
文化庁からはなんと言われているのか。
文化庁になんと回答したのか。全く情報を公開していません。

すでに木材の製材予算94億5540万円のうち21億9600万円支出済で、購入した木材保管のためにいくら保管費用がかかるのか。
(以前竹中工務店は、1年1億円と答えました)
いつまで保管するつもりなのか。

全ての情報を公開した上で、そもそも天守閣を木造にできるのか、費用と時間をさらにかけたうえで木造にすべきなのか、
現在の天守閣を耐震改修することときちんと比較して今後どうすべきか考えるべきです。

現在基本設計8億4693万6000円と実施設計5億9400万円、木材の製材21億9600万円支出済で、合計36億3693万6000円支出していますが、これで損切りするのか、木造復元の見通しも付かず今後もずるずると費用を支出するつもりなのか。

河村市長は記者に一方的に話すだけでなく、市民の前で情報を公開して説明し、市民の意見を公開の場で直接聞くべきです。
今後、19/9/10から市議会で9月定例会が始まり、補正予算が提案される予定ですが、何が提案されるか不明です。
議会でも熱心な議論を期待します。

19/8/28 名古屋城天守閣部会 「非常階段取り外し」は見直さず

19/8/28に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第20回)が開催されました。

・特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第20回) 配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190828.pdf
 
当初の竹中工務店提案では、天守閣中央部にガラス張りの避難コア・非常階段を提案していました。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180518-7.pdf
 
しかし18/6/28の名古屋市議会経済水道委員会で、市は「天守閣部会で『史実に忠実ではないのではないか』という意見をいただいたので、中央にガラス張り避難コア・避難階段は取りやめをしている」と答弁しました。
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/nagoya/SpTop.html

今回の天守閣部会で防災設備設置計画が示されましたが、避難階段は引き続き提案にありませんでした。

現在、日本建築センターの指導を仰いでいると報告がありました。ただ、現在評定は得られていません。
さらに、消防法について、名古屋市消防局と協議を開始したと報告がありました。

名古屋市は「木造化の見通しが担保されなければ、文化庁に木造化の申請受け付けられないのは分かっているが、文化庁の許可が先で、建築基準法の除外は後」としました。

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現在石垣をどう保全・修復するかが課題となっていますが、防災計画についても大問題です。
建築基準法で定められている2方向避難をやらず、各種許可がおりるのかまったく不明です。

木造名古屋城の目処は全く立っていません。


19/8/22 名古屋城木造化 特別秘書文化庁訪問時復命書に内容記載なし

19/7/30に河村市長や特別秘書、秘書課職員、名古屋市観光文化交流局職員、東京事務所長が文化庁を訪問しましたが、その際の復命書を情報公開請求したところ、市長特別秘書の田中克和氏分のみ19/8/20に開示されました。
しかし、復命書に内容は記載がありませんでした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190820.pdf


これでは何をしに文化庁に行ったのかわかりません。

また、秘書課、観光文化交流局職員の復命書については、
19/9/19まで延長となりました。

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今後の予定

・19/8/26(月)10時半- 河村たかし名古屋市長定例記者会見
・19/8/28(水)10時- 第20回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議天守閣部会(KKRホテル名古屋)
・19/9/10(火)-10/10(木)名古屋市議会9月定例会
・19/9/11(水)18時半〜 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
・19/9/14(土)9時半- 第36回共同連全国大会 in愛知
  第1研修会 名古屋城 EV 問題の今とこれから(ウィルあいち)
  https://kyodoren.org/wp-content/uploads/2019/07/rezami_taikaiannnai_go-1.pdf
・19/9/26(木)10時15分〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論(名古屋地裁1102号法廷)  
・19/10/9(水)14時〜 名古屋城木造化基本設計住民訴訟弁論 (名古屋地裁1102号法廷)

19/8/22 名古屋城木造化基本設計住民訴訟 裁判長「『スケジュール感』の根拠は何か?」

19/8/22に、「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」メンバーが原告の、名古屋城木造天守復元事業の基本設計費用返還、実施設計契約の取消し・無効確認、本件事業の停止を求める住民訴訟の第3回口頭弁論が名古屋地裁1102号法廷(民事9部)で行われました。
原告・支援者で傍聴席の多くが埋まりました。

本件は、名古屋市の住民が弁護士を立てずに行っている住民訴訟です。
名古屋市が竹中工務店と契約した「基本設計」契約に基づく『成果物』はまだ未完成であり、支払った代金8億4693万6000円を市に返還するよう原告は求めています。
また、基本設計が完成していない以上、その後の実施設計契約を取り消し、さらには本件事業の停止・取消しも求めています。

特に、原告は名古屋市が示した「業務要求水準書」に記載されている事項を、「基本設計」成果物には満たしていないのではないかと指摘しています。
・平成27年12月 名古屋市
 名古屋城天守閣整備事業にかかる技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)
 による公募型プロポーザル業務要求水準書(甲1)
 
https://drive.google.com/drive/folders/1LwckVnxPknFAyI4OgHRSvUgN_kJzbIMs

今回、被告の名古屋市からは、準備書面(1)と証拠説明書(2)、乙17号証が提出されました。
http://urx.space/qJZW

裁判長は被告名古屋市代理人に対し、「準備書面(1)の3ページ目、『当該文言を含めた要求水準書(甲第1号証)がスケジュール感を示したものに過ぎない』とあるが、その根拠は何か」と聞きました。
被告名古屋市代理人は次回までに補充説明を行う予定です。

また、裁判長は「甲6号証の第23条にある、建築基本設計の中身について、内容が黒塗りなので、実際に含まれているのか判断しかねる。」としました。
http://urx.space/RhHf
被告名古屋市代理人は、「表題だけ提出するとか、概要まで出すのか、書証で立証を考える」としました。

さらに、裁判長は「19/6/24に作成した『事務連絡』の別紙の3項について、『・建築確認の要否 ・アルカリ化について ・文化庁について』今回の準備書面(1)には記載が無い」と指摘したため、次回までに被告名古屋市代理人が反論する予定です。

原告は次回までに特に反論しません。

次回は19/10/9(水)14時〜 名古屋地裁1102号法廷です。
ぜひ傍聴下さい。

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・名古屋城天守の有形文化財登録を求める会 
 https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle
 
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今後の予定

・19/8/26(月)10時半- 河村たかし名古屋市長定例記者会見
・19/9/10(火)-10/10(木)名古屋市議会9月定例会
・19/9/11(水)18時半〜 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
・19/9/14(土)9時半- 第36回共同連全国大会 in愛知
  第1研修会 名古屋城 EV 問題の今とこれから(ウィルあいち)
  https://kyodoren.org/wp-content/uploads/2019/07/rezami_taikaiannnai_go-1.pdf
・19/9/26(木)10時15分〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論(名古屋地裁1102号法廷)  
・19/10/9(水)14時〜 名古屋城木造化基本設計住民訴訟弁論 (名古屋地裁1102号法廷)


19/8/19 河村市長 名古屋城解体 「文化庁は審議している」とするのみ

19/8/19河村たかし名古屋市長定例記者会見で、記者から名古屋城天守閣の解体にかかる現状変更許可申請の審議状況を問われ、「現在審議中。できる限り速やかに結論をだしますというのがお返事」とのみ述べました。

19/8/19 河村たかし名古屋市長 定例記者会見 名古屋城部分
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190819.pdf

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19/7/22河村たかし定例記者会見では、19/7/19文化審議会の答申が出なかったことを聞かれましたが、文化審議会の開催を臨時でもお願いしたいと述べましたが、結局どうなったか述べませんでした。
http://www.city.nagoya.jp/mayor/page/0000118996.html

文化審議会文化財分科会は、毎月第3金曜日に開催され、8月はお盆で休みとのこと。
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/bunkazai/
今年8月に文化審議会文化財分科会が開催されたかどうかも不明です。

文化庁と名古屋市とのやり取りの内容はほとんど非公開です。

次回文化審議会文化財分科会は、例年通りなら19/9/20(金)ごろ開催される予定です。
その後どのように名古屋市が主張するのか注目したいです。


19/7/30 河村市長の文化庁への「名古屋城跡にかかる要望事項」入手

河村たかし名古屋市長は19/7/30に文化庁を訪問して、文化庁次長に40分間、現在の名古屋城天守の解体許可を早期に出してもらうように要望したと報道されました。

名古屋市民オンブズマンは現在復命書を情報公開請求していますが、それに先立ち、市がマスコミに配った「特別史跡名古屋城跡にかかる要望事項」を情報提供してもらいました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190730.pdf

あいかわらず、河村市長の一方的な要望しか書いていません。

気になったのは、「名古屋城天守閣木造復元の意義を国としても改めて認識いただき」と記載してあったことです。
「現在は国は復元の意義を認識していない」と読めます。

また、「文化庁の体制の強化と予算の大幅な拡充を図り、財源確保を実現すること」と、自分の都合のよい要望ばかり繰り返しています。

石垣部会の千田嘉博教授は「文化庁は『来年度は何をする、次は何をする』と、予算を向こう50年間くらい予定している。
文化庁も計画が立てられる。あまり強い役所ではないので、心づもりで予算編成する。文化庁が指導・了解した保存活用計画に書かれているものはできる、書かれていないことはできない。許可されない。首長の思いつきではできない」としています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190720.pdf

文化庁が定めた「保存活用計画を作った上で、発掘調査をした後復元を行う」というルールを河村市長はいまだに理解していません。

これらルールは文化庁も名古屋市職員も理解していますが、どのようなやり取りがあったのかは全く内容がわかりません。

・19/5/29 文化庁「名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項」
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190617-2.pdf
・19/6/19 名古屋市「名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項に対する回答」 
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190723.pdf

名古屋市は、19/7/30の文化庁とのやり取りを即公開すべきです。
やり取りを公開しなければ1ミリも進みません。


19/8/6 大村知事「名古屋城現天守解体許可出る見込みない」発言の根拠開示

名古屋城天守閣木造復元に先立ち、現天守閣の解体に関する現状変更許可申請を名古屋市が文化庁に提出している件で、大村知事は「現天守閣の解体の許可がでる見込みもない」と発言を繰り返しています。

発言の根拠について、愛知県教育委員会に情報公開請求したところ、以下書類が開示されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190806.pdf

書類としては、文化庁から19/2/26に示された「現状変更許可申請提出にあたっての留意事項」(県教育委員会はインターネット上で入手)、文化庁が名古屋市に19/5/29に交付した「名古屋城の現状変更許可申請に係る名古屋市への確認事項」(県教育委員会担当者が19/6/26名古屋市議会経済水道委員会を傍聴した際に入手した配付資料)です。
「名古屋市への確認事項」は、元から黒塗りされているので、愛知県教育委員会としては全面開示とのこと。
 
担当者に聞いたところ、「文化財保護法188条では、政令市は都道府県教育委員会を経由せずに直接文化庁に書類を提出する。
名古屋城の件は、名古屋市の書類は愛知県教育委員会は保有していない」としました。
文化財保護法 第百八十八条(書類等の経由)
この法律の規定により文化財に関し文部科学大臣又は文化庁長官に提出すべき届書その他の書類及び物件の提出は、都道府県の教育委員会(当該文化財が指定都市の区域内に存する場合にあつては、当該指定都市の教育委員会。以下この条において同じ。)を経由すべきものとする。
2 都道府県の教育委員会は、前項に規定する書類及び物件を受理したときは、意見を具してこれを文部科学大臣又は文化庁長官に送付しなければならない。
3 この法律の規定により文化財に関し文部科学大臣又は文化庁長官が発する命令、勧告、指示その他の処分の告知は、都道府県の教育委員会を経由すべきものとする。ただし、特に緊急な場合は、この限りでない。
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=325AC1000000214&openerCode=1#853
愛知県教育委員会担当者に「黒塗りの『確認事項』を知事は見たのか」と聞いたところ、「特に知事に報告していない」としました。

愛知県教育委員会担当者から「文化庁に上記資料を情報公開請求したのか」と質問がありましたが「今回の資料はまだ情報公開請求していないが、基本的に全面非公開。黒塗りすらでない」と回答しました。

なお、「19/7/2知事定例記者会見で発言した、『19/7/1知事と石井啓一国土交通大臣と菅官房長官が話した内容』がわかるもの」は「不存在」でした。
県政策企画局政策調整課の担当者は「19/7/1には公務がなく、県として発言を承知していない」としました。

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今回の情報公開で、愛知県も「名古屋城の現状変更許可申請に係る名古屋市への確認事項」の中身を知らないことがわかりました。
どこまで名古屋市は秘密主義なのでしょうか。


19/8/5 名古屋城石垣部会「『天守台石垣の保存方針』に穴蔵石垣記載は認めない」

19/8/5に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣部会(第32回)が開催されました。
名古屋市が文化庁へ提出した現状変更許可申請書も、文化庁からの確認事項も、名古屋市の回答も石垣部会に提示されないまま審議を求められた石垣部会は反発しました。
また、名古屋市は新たに埋蔵文化財部会を設立する方針を出し、石垣部会は「余計混乱する」と批判しました。
さらに、名古屋市はいきなり「天守台石垣の保存方針」具体化の手順に穴蔵石垣調査を記載し、「天守台外部石垣の保存と穴蔵石垣調査はどのように関係するのか」として、穴蔵石垣記載を認めないとしました。

・配付資料
 
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/190805.pdf
・名古屋市民オンブズマンによるメモ(午前)
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/190805-1.pdf
・名古屋市民オンブズマンによるメモ(午後)
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/190805-2.pdf
 
挨拶をした服部英雄・名古屋城調査研究センター所長は「名古屋市を助けて欲しい。許されるのなら私は人柱になりたい」とするものの、過去の石垣部会の議論を踏まえない発言を繰り返し、さらに「議事録を読まないと理解できないのは問題ではないか」「石垣部会は危険を煽りすぎている」「『絶対安全』とは言えない」などと発言し、石垣部会が反発しました。

名古屋市は、名古屋市が文化庁へ提出した現天守閣解体のための現状変更許可申請書も、それに対する文化庁からの確認事項も、名古屋市の回答も石垣部会に提示しませんでした。
しかも、石垣部会が求めた、天守解体の構台・仮設桟橋の足場が置かれる計画の御深井丸の発掘調査について、どこにトレンチを入れるのかのおおよその範囲を示すだけ(資料2)で、具体的なトレンチを入れる場所を示さず、すでに現状変更許可申請を文化庁に出したとしました。

石垣部会構成員の千田嘉博・奈良大学教授は「石垣部会は名古屋市と敵対しているわけではない。どういうことが文化庁から投げられていて、どうすればよいのか部会に示されないと力の発揮しようがない。文化庁とのやり取りを秘匿される、どう現状変更申請したか委員に知らされないのは他にしらない」としました。

石垣部会構成員の宮武正登・佐賀大学教授は「トレンチ案について、石垣部会に示さずに現状変更許可申請をした。仮に現状変更許可がおりたら、石垣部会で名古屋市と文化庁で決めたことをひっくり返せるのか。次のもめ事を招きかねないので、文化庁に説明しないとおかしいのではないか」としました。
名古屋市は「現在文化庁に現状変更許可申請をしており、審議中なので」という理由で非公開にしたとするのみ。
服部所長は「文化庁から理由を聞いているが、それは言えない。ここは公開の場だから。みなさんも文化庁の秘密主義は知っているでしょう」としました。
オブザーバーの洲嵜和宏・愛知県教育委員会生涯学習課文化財保護室室長補佐は「基本的には委員会でもんで頂いてから提出する」としました。

また、名古屋市は御深井丸の地下遺構や内堀底について、別途埋蔵文化財部会を立ち上げてそこで検討したいと発表しました。
千田教授は「石垣の取り合いのところについて、さらに埋蔵文化財部会と石垣部会との調整が複雑になるので、『埋蔵文化財・石垣部会』を合わせてやらないとだめだ」としました。

さらに、名古屋市は「『天守台石垣の保存方針』具体化の手順」を示しました。
名古屋城総合事務所名古屋城調査研究センターの村木副所長は「天守台石垣の保存方針は、全てが天守閣整備のためではない。天守閣復元と切り離して考える」としながら、「現天守解体許可が出た場合、天守台石垣の保存方針を具体化し策定する」「この目的は天守のために穴蔵を復元するためです」としました。
 
宮武教授は、「天守台外部石垣がはらんで危ない、ということと、穴蔵石垣調査とはどのように関係があるのか。天守閣復元ありきではないのか」としました。
石垣部会の赤羽一郎副座長は「穴蔵石垣について、石垣部会では全く論議していない。石垣部会が了解したと理解されるのは心外」としました。 
 
松雄俊憲・観光文化交流局長は「名古屋市は木造復元をやりたい。穴蔵調査を最終的にやりたい。ご理解頂けないか」としましたが、千田教授は「穴蔵調査は木造天守閣が耐えられるか調査するために必要。でも文化庁に別のうその理由で発掘調査を申請するのは認められない。名古屋市の方針はわかるが、文化庁の現状変更許可を取ってから、大いに議論をする。村木副所長の説明が典型的だが、『この目的は天守のために穴蔵を復元するためです』と言ってはいけないことを言っちゃった。天守台の保存方針だけを立ててもだめで、内堀底とか対岸とかもどう保存するかといった一体とした保全方針を立てないとだめ」としました。

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石垣部会と名古屋市のコミュニケーション不足は相変わらずです。
名古屋市は石垣部会の了承もせずに文化庁に現状変更申請し、情報も石垣部会にも公開しません。
文化庁も了承している石垣部会の了解を得ず、どうして現状変更許可申請が通ると思うのでしょうか。
既に2022年12月末までの木造天守復元の工期の遅れが決定的になっていますが、次回9月の文化審議会の結論を見ないと名古屋市は方針転換しないつもりなのでしょうか。

19/8/4 愛知県新体育館 名城公園北園移転に反対・疑問の声多数

名古屋市は19/8/4に「タウンミーティング 〜名城公園北園と新たな公園施設について〜」を行いましたが、参加者からは「どのように機能確保をするのか、名古屋市としての意見をはっきりさせてから行うべきだ」「名城プールを廃止するのは反対」「緑を残せ」という声が多数でました。

・名古屋市総務局総合調整部総合調整室調整担当
 タウンミーティング(名城公園北園と新たな公園施設について)を開催します
 
http://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000119159.html

・当日配布資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/190804.pdf

・名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/190804-1.pdf
 
事前の案内文を読んでも、配付された資料を読んでも趣旨が判然としませんでしたが、市の説明を聞いて以下理解しました。

・愛知県体育館の老朽化が問題となっていた。
・2017年に、愛知県と名古屋市が相談して、新体育館を愛知県が名城公園北園でつくることに合意した
・2019/6/11に愛知県は愛知県新体育館基本計画(概要)を公表した
 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kokyokenchiku/shintaiikukan-kihonkeikaku.html
 令和元年6月11日 臨時知事記者会見
 https://www.youtube.com/watch?v=UCW_toloSA0&
・新体育館の候補地には野球場、ランニングコース、名城プール、子どもの広場、サイクリングコース、四季の園、樹木があり影響があるため、名古屋市としてタウンミーティングをする
・ただし、愛知県新体育館については、名古屋市として責任を持って説明できない
・方針としては、名城プールは廃止。他はできる限り機能を確保したい
・2026年アジア競技大会で利用できるよう、2025年4月新体育館供用開始予定。

会場からは多数の疑問・反対意見が出ました。
・野球場は土日稼働率90%を超えているが、代わるものを作るつもりか
・ランニングコースを存続させるのか 1.3キロはちょうどよい
・地下鉄名城公園の出口は2つしかないが、さばけるか
・「これはこう考えている」と市の意見を出してもらえれば意見が深まる
・緑を破壊するのでは?
・体育館の設置はスポーツを破壊するのでは?
・タウンミーティングをつい最近知った。こんなものなのか。経過もわかるように説明して。
・貴重な緑を切っていいか
・冷水プールを無くすと、遠くなる 子ども切り捨てか?
・新体育館が建った後の敷地の管理、周囲の管理は?
・防災拠点としてどうするつもりか
・ランニングコースはウォーキングを楽しんでいる人もいる
・スポーツ会館はどうなるのか

名古屋市は「できる限り機能を確保したい」とするだけで、明確なことは発言しませんでした。
また、愛知県の担当者は同席せず、新体育館の詳細は不明でした。
配付資料にはごく簡単にしか記載がありませんでした。

このようなことで進めていくのでしょうか。
愛知県はタウンミーティングをしないのでしょうか。

・名古屋市民オンブズマン アジア大会ページ
 http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/asia/index.htm

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なお、愛知県現体育館跡地利用についてはまったく説明がなかったのですが、会場から質問したところ、以下回答がありました。

・190804名城公園タウンミーティング 愛知県現体育館跡地部分
(名古屋市民オンブズマンによるメモ)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/190804-1.pdf
 現体育館はどうなるのか。土地の所有は誰か。現状変更は必要か。所管はどこか
 →現体育館は撤去する予定。
  名古屋城の特別史跡内にあるので、文化庁と調整が必要。
  現体育館の敷地は市が管理している。いったん緑政土木局が所管すると思う。
  今後敷地は特別史跡名古屋城保存活用計画で整備する予定。
  具体的には今後検討。
  (現建物は県が所有し、土地は市が国から借りて管理している)

・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
 http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm 


名古屋城木造復元 実施設計業務委託に5億9400万円支出済が判明

名古屋城天守閣木造化事業に関し、実施設計業務委託として竹中工務店に対してすでに5億9400万円支出済であることが判明しました。

・19/7/31 情報提供文書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190731.pdf

今回、既に名古屋市が竹中工務店に支出した木材の製材代、実施設計委託料がわかるものを情報公開請求したところ、上記文書を情報提供して頂きました。

実施設計については15億6182万1480円(税込み)ですが、各年度分割して払うことになっています。

・決定書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190510.pdf
・名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託契約書(平成31年度分)として
 名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託契約書(H30.4.9)
 名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託契約書(変更契約 H31.2.26)
 名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託契約書(変更契約 H31.3.19)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190510-1.pdf
・(情報提供)名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託 変更概要書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190510-2.pdf 

今回情報提供頂いた支出命令書でも、契約通り
5億9400万円支出済であることが判明しています。

また、木材の製材94億5540万円については21億9600万円支出済でした。

基本設計8億4693万6000円と実施設計と木材の製材をあわせると現時点で36億3693万6000円支出していました。
契約としては、合計118億6415万7480円になります。

名古屋城現天守解体の現状変更許可の見通しはたっておらず、ましてや木造復元のめどはまったくたっておりません。
名古屋市は本当にどうするつもりなのでしょうか。



19/7/30 河村市長は文化庁に何を話しに行ったのか?

各種報道によれば、河村たかし名古屋市長は19/7/30に文化庁を訪問して、文化庁次長に40分間、現在の名古屋城天守の解体許可を早期に出してもらうように要望したとのことです。
19/6/21の文化庁文化審議会で現天守解体が議題にならず、2022年12月末までの木造天守復元の工期の遅れが決定的になってから初めての文化庁訪問です。

しかし、市長が話したのは定例記者会見ではないので、録画が市のホームページに載っておらず、詳細がわかりません。
報道されている内容も、「河村市長が『文化庁はこう言った』」とするだけで、本当に文化庁が言ったのか、他になにか話したことがあったのかわかりません。

市職員が出張する際は「復命書」を作成します。
当然今回の文化庁出張も「復命書」を作成し、そこに名古屋市と文化庁とのやりとりが記載されます。

過去の「復命書」を情報公開請求したところ、内容はほぼ非公開でした。
現在名古屋市民オンブズマンが情報公開訴訟中です。

上記やりとりの中身は全く市民にも議会にも有識者会議にも示されていません。
19/6/26市議会で、渡辺義郎市議(自民)は「これは個人情報ではない。黒塗りの中には、『文化庁から2022年12月はダメだ』と言われたとはっきり書いてあると聞いた。だから出せないのではないか」としました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190626-2.pdf

名古屋市民オンブズマンは、上記「復命書」ができ次第情報公開請求する予定です。

仮に『文化庁から2022年12月はダメだ』といわれていたにも関わらず、それを隠して木材を購入したり市民や議会をに説明していたのであれば、名古屋市政史上最大の問題です。
名古屋城が「市民の城」になるかどうかは、復命書を公開するかどうかで決まります。


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今後の予定
19/8/5(月)10時〜 第32回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣部会 (KKRホテル名古屋 4階 福寿の間)
 http://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2019/kankobunkakoryu/0000119545.html
19/8/10(土)15時〜 名古屋都市研究会第1回「名古屋人はなぜお城の話ばかりするのか」(サンサロ*サロン)
 https://nagonya.exblog.jp/28485187/
19/8/12(月)13時半〜 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
 https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle
19/8/22(木)14時〜 〜 名古屋城基本設計住民訴訟(名古屋地裁1102号法廷)
 https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle
19/9/26(木)10時15分〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論(名古屋地裁1102号法廷)
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19/7/23 名古屋城木造復元 文化庁からの質問への回答 中身ほぼ非公開

名古屋市は名古屋城天守閣木造復元のため、まず現天守閣解体の許可申請をしましたが、19/6/21に開催された文化庁文化審議会で議題になりませんでした。
それに先立ち、名古屋が文化庁からの質問に対して19/6/19に行った回答を名古屋市民オンブズマンが情報公開請求したところ、中身はほぼ非公開でした。
・19/6/19 名古屋市
 名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項に対する回答
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190723.pdf


文化庁は、19/2/26に「現状変更許可申請提出にあたっての留意事項」5項目を名古屋市に示しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190226-1.pdf

それをうけ、名古屋市は19/4/18に「特別史跡名古屋城跡の現状変更(天守閣解体)の許可申請」を文化庁に提出しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190605-1.pdf
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190605-2.pdf 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190605-3.pdf

その後、19/5/29に文化庁から名古屋市に「名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項」が示されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190617-2.pdf

それに対し、19/6/19に名古屋市から文化庁に「名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項に対する回答」が提出されました。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190723.pdf

しかし、19/6/21の文化庁文化審議会で議題にならず、19/7/19文化審議会でも答申は出ませんでした。

上記やりとりの中身は全く市民にも議会にも有識者会議にも示されていません。
19/6/26市議会で、渡辺義郎市議は「これは個人情報ではない。黒塗りの中には、『文化庁から2022年12月はダメだ』と言われたとはっきり書いてあると聞いた。だから出せないのではないか」としました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190626-2.pdf

文化庁からの指摘事項と回答を非公開にしながら、木材約94億円を購入し、設計費を含めると100億円以上の契約をしています。
大村知事が「文化庁の許可は当面でない。100億円以上が全損になるおそれがある」としています。

河村たかし名古屋市長ならびに市役所担当者の責任は極めて重いです。
いったいどうするつもりなのでしょうか。

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なお、以下工程表は公開されました。

『令和元年度6月補正予算要求「名古屋城天守閣木造復元の木材保管庫設置工事」にあたって、財政当局に要求するに際して作成した名古屋城復元の工程表』及び『令和元年度6月補正予算要求「名古屋城天守閣木造復元の木材保管庫設置工事」にあたって、令和元年6月議会で議論するに際して作成した名古屋城復元の工程表』として
・名古屋城天守閣整備事業先行工事(木材保管庫設置)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190723-1.pdf
 

19/7/22 大村知事「名古屋城木造復元 許可が下りるかは筋道とか手順をクリアしているかが問われている」

大村秀章愛知県知事は19/7/22定例記者会見で、名古屋城木造復元について「河村たかし名古屋市長は『文化庁から(木造復元・現天守閣解体の)許可が出ないなんて、誰から聞いたか明らかにすべき』としているが、許可が下りるかは、筋道とか手順をクリアしているかが問われている」としました。

19/7/22 大村秀章愛知県知事定例記者会見 名古屋城部分
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190722-1.pdf

大村知事は名古屋城天守閣木造復元事業について、文化庁から復元はおろか現天守閣の解体の許可がでる見込みもないにもかかわらず、名古屋市は木材と基本設計等で100億円以上の契約を竹中工務店としてしまい、どうするつもりかと繰り返し発言しています。

・19/6/24 大村知事定例記者会見
 質疑応答 (1)名古屋城の木造天守閣について
  http://www.pref.aichi.jp/koho/kaiken/2019/06.24.html#2

・19/7/2 大村知事定例記者会見
 質疑応答 (2)名古屋城の木造天守閣について
 http://www.pref.aichi.jp/koho/kaiken/2019/07.02.html#3
 
・19/7/16 大村秀章愛知県知事定例記者会見 名古屋城部分
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190716.pdf 
 
それに対し、河村市長は「知事の方が市長より上と思っているのではないか。知事は国王じゃない。知事は愛知城を作ろうとしているのではないか」と発言しています。

・19/7/8 河村たかし名古屋市長定例記者会見 名古屋城部分
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190708.pdf

19/7/16大村知事の会見後、河村市長は「木造復元・現天守閣解体の許可が文化庁から出ないなんて誰から聞いたか明らかにすべきだ」と言ったと報道されています。

大村知事は19/7/22会見で、「今年の2月に文化庁から『これを調査するように』と書類が名古屋市に来ている。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190226-1.pdf
しかし名古屋市は文化庁の指示をしていない。
名古屋市はちゃんと手順を踏んで手続き踏んでやって作業やって許可を取ればいいじゃないか。(作業をしていないから文化庁に)議論もしてもらえてない。」としました。

大村知事は「(河村市長の)『いや私は許可出ると思ってたんだ』なんてそんなもの通用するわけがない。ぜひ結果を出していただきたい。」としました。

なお、先日障害者団体から提出された愛知県障害者差別解消推進条例に基づいての斡旋の要請について、大村知事は「担当課が現状把握という下調べをやり、その上で関係者と協議調整をしていきたい」としました。

なお、19/7/22に河村たかし名古屋市長の定例記者会見があり、19/7/19文化審議会の答申が出なかったことを聞かれましたが、文化審議会の開催を臨時でもお願いしたいとした上で、従来の主張を繰り返すのみでした。
・19/7/22 河村たかし名古屋市長定例記者会見 名古屋城部分
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190722.pdf

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大村知事の「手順を踏め」というのは、石垣部会の千田嘉博・奈良大学教授の「文化庁が求める手順を踏まないと1ミリも木造復元は進まない」と同様の主張のように思えます。
https://ombuds.exblog.jp/27697638/

2019年2月に文化庁から名古屋市に示された「現状変更許可申請
提出に当たっての留意事項」に対して、名古屋市が19/4/18に
文化庁に提出した書類(特別史跡名古屋城跡の現状変更
(天守閣解体)の許可申請)は内容がほぼ真っ黒でした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190605-1.pdf
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190605-2.pdf 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190605-3.pdf

その後、文化庁から19/5/29に示された「名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項」も内容は全て真っ黒でした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190617-2.pdf

上記に対し、19/6/19に名古屋市が文化庁にどのような回答をしたのか情報公開請求しましたが、19/8/2まで延長になりました。

名古屋市民オンブズマンがはじめに問題提起した、名古屋市と文化庁とのやり取りの非公開について、追及は文字通り本丸に近づいています。

本来の手順を踏まずに強引に物事を推し進め、市民にも議会にも有識者会議にも情報を非公開にし、木材・設計費用合計100億円超が完全に無駄になるかもしれない名古屋城木造復元事業。
情報公開の「転ばぬ先の杖」効能を活かさず、もともとわかっていた問題にブレーキをかけることなく突っ込んでいった名古屋市政の代償は計り知れません。

19/7/20 名古屋城石垣部会千田教授「文化庁が求める手順を踏まないと1ミリも木造復元進まない」

19/7/20に開催された「第88回名古屋城天守閣を木造復元し、旧町名を復活する有志の会」主催の学習会で、名古屋城石垣部会の千田嘉博・奈良大学教授が「名古屋城の石垣とバリアフリーについて、課題と展望」と題して講演しました。

主催者側から、写真と録音は遠慮するよう言われました。
簡単にメモだけ取りました。
・名古屋市民オンブズマンによるメモ
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190720.pdf
 
以下千田教授講演を要約しました。

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報道では、「名古屋城天守閣木造化が計画通りに進まないのは石垣部会が悪い」かのようにされている。
しかし、石垣部会は木造天守に反対では決してない。
名古屋城ほど資料が豊富で厳密に復元可能な天守はない。しかし、いろんな条件ををクリアしないといけない。

史跡の国宝と言える「特別史跡」では、専門家を交えて文化庁が指導・了承して策定された「保存活用計画」をあらかじめ策定する、というのが文化庁が定めたルールだ。
短期・中期・長期的に計画を策定し、保存活用計画に書かれているものは復元でき、書かれていないものはできない。

松代城はそれほど大きな建物ではない堀・櫓を復元したが、手順に従って文化庁が許可し復元が終わるまで10年はかかった。それが標準であり、短くするのは困難。

名古屋城は何が進まないかといえば、名古屋市が手順を踏んでいないから。
「保存活用計画」を書き直さずに天守木造建設を市が決定し、文化庁の許諾なしに復元設計を開始した。
その後、名古屋市は保存活用計画の天守部分だけを書き直し、「機能を強化する」から木造復元を加えたが、文化庁が大激怒し書き直しを命じられた。

文化庁は「現天守は2億円寄付を得て再建し、文化財としての価値がある」と述べている。ということは、文化庁は現天守を文化財指定する意思を持つと言うこと。単なる鉄筋の建物ではない。
また、名古屋市は「耐震強度が不足している」と文化庁に伝えたが、論外である。全歴史的建造物はそもそも耐震基準に不適合なので、名古屋市の理屈だと全ての建物を
解体しないといけない。いかに活用・補強するかというのが文化庁の考え方。
文化庁が納得する理屈を出さないと、権限が文化庁に有る限り現天守を解体することも困難。

報道でも書いておらず、理解もしていないかもしれないが、石垣部会と天守閣部会の位置づけが決定的に違う。
・石垣部会 専門家の審議組織として法規に基づいて設置されており、文化庁調査官が出席して審議に助言・指導を与えている。文化庁にもその都度報告している。
・天守閣部会 文化庁の許可を得ず、独自に設けた部会。文化庁が関与せず、木造復元の設計図を作った。今日に至るまで文化庁は一切関知していない。文化庁調査官は1回も出席していない。
文化庁の文化審議会には、1回に300〜500件の現状変更申請が来る。
適切かどうかは、史跡の管理団体が文化庁の指示のもとに設置した「専門委員会」の審議にゆだねられる。
石垣部会は「専門委員会」である。文化庁の指導・助言を踏まえて学術的な見地から判断するので、原則的に文化庁と同じ結論が出る。
「専門委員会」を論破すれば、文化庁は「現状変更」を認めると思うのは間違いであり、石垣部会は許認可権を持ってない。

金沢城は現在どんどん復元しているが、石川県金沢城研究所を18年前に20人の学芸員で設立し、その調査結果が見えてきている。最低でも10年かかる。
名古屋城は調査研究センターを今年発足した。
調査・研究資料が決定的に足りない。本来10年前に調査研究センターを発足すべきだった。

名古屋城の現在の調査レベルにも疑問がある。
天守台石垣の根石調査をしたところ、天然の地山を削ってしまった。ストッパーを無くすことになり、これは絶対にやってはいけないこと。100年200年たつときわめて深刻な影響がでる可能性がある。

名古屋市は本丸御殿と小天守の間にスロープを作ったが、スロープ設置について文化庁に書類を提出していなかった。スロープのコンクリート基礎は、江戸時代の史跡を完全にぶちこわしており、塩ビ管を入れていた。しかもスロープがあるために追加の石垣発掘調査が出来なかった。

奈良では史跡整備面は遺構面を十分保護して行った。
名古屋城本丸御殿は遺構面を削ったため、文化庁の信頼度ゼロ。本当に本丸御殿の遺構面守られているのか?追加調査しないといけない。

現在の名古屋城石垣の状況は極めて悪く、直さなければ崩れる。しかし名古屋市は「石垣は健全」と言った。
人間レベルで嘘をついてはいけないが、組織でウソをつくのはもっとだめ。

石垣保全・修復を最優先にしないと、天守をいじるのはあり得ない。名古屋市の学芸員も知っている。
天守台石垣だけでなく、他の石垣も状況は悪く、もし崩れれば人命に関わる。

熊本城石垣は500面崩壊し、修復している。私も関わっている。
熊本城と名古屋城はともに特別史跡なので、熊本城でやっていることを名古屋城でも行うべきだ。
熊本では、本物の石を直して使うと、熊本の委員会で決めた。剥離部分を樹脂で接着する。角石はドリルで穴を開け、ステンレスの棒でくっつける。全部でおよそ10年かかる。外からは修理したかは全くわからない。
名古屋城でもこのようにすることはマストだ。

名古屋城は基本の石垣カルテは「調査中」、根石調査も「調査中」。
石垣評価は「安定している」を後に訂正した。石垣保全と安定性の確保の方法は未検討。
石垣は10年はかかる。これをせずに木造天守にはいけない。

竹中工務店が出してきた基礎構造案は、文化庁から秒殺された。
本物の石垣を解体・遺構を破壊してコンクリートの「跳ね出し架構」を設置することは、史跡整備の原則から大きく逸脱し、文化庁の許可が得られる可能性は皆無。

ここまでくるのに軌道修正することは出来たはず。
名古屋市は、現天守解体のため設置する構台の下の石垣は1個も調査していない。今後、文化財としての石垣調査予定日は0日。
法に則って、ルールにしたがわないと、100年たっても無理だ。

バリアフリーについて、熊本城は徹底的な議論をし、エレベーター、長大なスロープを作ることですべていけるようにした。
金沢城もスロープ・エレベーターを付け、車椅子も入れる。首里城もスロープで、玉座まで全く支障がない。
「全ての人に史跡が開かれている」のがそ私たちの時代が求める史跡整備だ。軍事要塞ではない。「健常者だけ」はあり得ない。

「史実に忠実でないと文化庁に復元が認められない」、という人がいれば嘘をついている。
文化庁は「文化財の活用のためのバリアフリー化事例集」を策定した。

海外の城でもエレベーターがついている。
名古屋城の現天守のエレベーターは非常に早い段階でバリアフリーになっており、名古屋の叡智を示している。
大阪城も天守に行くまで全てバリアフリー。エレベーターも、元々石垣が空いていたところに付けた。

名古屋城も、本丸御殿と小天守のあいだに殿様が通る「引きはし」があり、そこにスロープをつければよいのではないか。

ドイツの城では、エレバーターだけでなく、視覚障害者が触って理解できる模型がある。
日本の立体模型は健常者向けであり、触ることは考えておらず、文化庁は反省している。

名古屋城に改めることは多い。
本丸御殿の横は、草刈りいらなくするため玉砂利を敷いたが健常者も歩きにくく、車椅子も入れない。現在はゴムマットを敷いた。
また、年の半分は出店がでており、石垣、空堀など遺構がみえない。
こういうところから改善すべきではないか。

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会場からは熱心な質疑応答がでました。

どうすれば木造天守が復元出来るか、という質問に対し、千田教授は「文化庁調査官に入ってもらって、整備検討計画を直し、『現天守閣は文化財に相当する』を覆すような作文ができれば8割は山を越える。しかしそれができるか私にはわからない。」としました。

また、千田教授は「私は石垣部会のメンバーだが、天守閣部会の資料は非開示。文化庁とどういう指導があったかは非開示。石垣部会に開示されたのは、石垣部分の接続部分だけ。名古屋城総合事務所は、分科会ごとに分断政策を採っている。こんなことは過去の事例では聞いたことが無い。
また、『静謐な環境』が必要だとして、名古屋市と文化庁とのやりとりをオンブズマンが情報公開請求してものり弁で出している」としました。

会場からは「どうして天守閣部会と石垣部会が合同部会をしないのか」と質問がありましたが、千田教授は「個人として合同で行ったことは1回あり、全く支障はない。
しかし、天守閣部会は文化庁の無許可委員会であり、合同部会にすると、文化庁調査官が出席できなくなってしまう。
天守閣部会を文化庁の許可委員会として再起動するしかないのではないか。また、全体整備検討会議も機能していない」としました。

さらに千田教授は「名古屋城調査研究センターには予算も人事権もなく、指揮監督が出来ない。
本来は行政と調査研究センターは利害が対立するが、名古屋城は総合事務所の一部にセンターがなっている。
木造天守閣復元をすると、現天守が持っていた歴史展示機能や収蔵機能が失われるが、今後どうするかの議論はやっていない。
愛知県体育館が動くので、今後どうするか議論が必要だ」としました。

また「河村市長とは、数年前に名古屋城をめぐるシンポでお会いしただけ(2014/9/6 名古屋城天守閣フォーラム)。その後は、石垣部会の開始の際、市長が挨拶をしたくらい」としました。

千田教授は「許認可権は一方的に文化庁が持っている。やることはきわめて明快だ。『文化庁がおっしゃっている』ことを一つ一つやってもらいたい」としました。

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・名古屋城天守閣を木造復元し、旧町名を復活する有志の会
 http://www.fukkatu-nagoya.com/
 https://www.facebook.com/groups/334351686611768/


19/7/4 名古屋市「名古屋城木造復元事業には国からは国庫補助等を入れるのは厳しいという意見を頂いている」

19/7/4に名古屋市議会大都市制度・広域連携促進特別委員会で、名古屋市観光文化交流局総務課長は「名古屋城の木造復元の事業に関しましては、特別会計を組んで、いわゆる市税を投入しない財政スキームの中でやっていくため、原則として国の方からは国庫補助等は入れるのは厳しいという意見をいただいている」としました。

・19/7/4 名古屋市議会 大都市制度・広域連携促進特別委員会 配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190704.pdf
・19/7/4 名古屋市議会 大都市制度・広域連携促進特別委員会 名古屋城部分
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190704-1.pdf
 
今回、令和2年度国の施策及び予算に関する重点事項の提案について審議されました。

浅井正仁(自民・中川区)市議は、「(国への予算要望に)天守閣の木造復元が令和4年度(2022年度)までと書いてあるが、これでよいのか」と聞きました。

観光文化交流局総務課長は「市長としては、諦めないとの強い思いがあるためそう記載した」としました。

浅井市議は「この要望を出して国はお金を付けるのか」と聞いたところ、総務課長は「名古屋城天守閣の木造復元の事業に関しましては、名古屋市は特別会計を組んで、いわゆる市税を投入しない財政スキームの中でやっていくため、原則として国の方からは国庫補助等は入れるのは厳しいという意見をいただいている。
しかし、天守閣周辺整備については特に国土交通省に対して支援をお願いしていきたい」としました。

浅井市議は「どうして搦手馬出石垣修復には文化庁から補助金をもらい、天守閣石垣修復にはいただかないのか」としましたが、総務課長は上記を繰り返しました。

浅井市議は「搦手石垣の修復は平成16年から修復をしているが、積み直しの完成はいつか」としたところ、総務課長は具体的には示せない、としました。
浅井市議は「都合のいいやつだけは工期を決めて、都合の悪いのは工期を決めない。もういい加減、真実を話しましょうよ。ちゃんと向き合いましょうよ」としました。


19/7/16 名古屋城木造化をめぐり、大村愛知県知事「河村さんこそ裸の王様にふさわしい」

19/7/16大村秀章愛知県知事の定例記者会見で、名古屋市が強引に推し進める名古屋城木造天守復元事業について、「(河村市長は)私に対して、何か上下関係だとか、上から目線だとか、国王だとか言われているので、そこまで言われれば、私は、河村さんには敬意を込めてですね、『河村さんこそね裸の王様にふさわしい』というふうに申し上げたい」と述べました。

・19/7/16 大村秀章愛知県知事定例記者会見 名古屋城部分
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190716.pdf

名古屋城天守閣木造復元事業について、文化庁から復元はおろか現天守閣の解体の許可がでる見込みもないにもかかわらず、名古屋市は木材と基本設計等で100億円以上の契約を竹中工務店としてしまいました。

大村知事は、そのことについて、「どうしてこうなったか、事実関係を明らかにしてもらいたい」と記者会見で述べてきました。

・19/6/24 大村知事定例記者会見
 質疑応答 (1)名古屋城の木造天守閣について
  http://www.pref.aichi.jp/koho/kaiken/2019/06.24.html#2

・19/7/2 大村知事定例記者会見
 質疑応答 (2)名古屋城の木造天守閣について
 http://www.pref.aichi.jp/koho/kaiken/2019/07.02.html#3
 
それに対し、河村市長は、大村知事の人格攻撃をしました。

・19/7/8 河村たかし名古屋市長定例記者会見 名古屋城部分
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190708.pdf

19/7/16大村知事会見では、「河村市長はいつものように話しをすり替えている。市長の行為について指摘している。
市長は『文化庁を許可を信じている』など、言葉尻を捕まえないようにぼやかして言っている。事実について答えるべき。
文化庁から指摘質問事項が名古屋市に来ているが、名古屋市議会には示していない。私は、たまたま手に入っているので申し上げた。
確実に100億円近いかそれを超える損害が出る、その蓋然性が高まっている。それを私はわかっているので、見て見ぬふりはできないという思いで申し上げてる。なので事実関係を明らかにしてほしい。
名古屋市の職員さんに申し上げたいけど、関係する人もそろそろ本当のこと言ってほしい。そうでないとその職員の皆さんも同じように責任を問われますよ。そりゃそうですよね。もし仮に事実と違うことを、彼らも言っていたということであれば、そりゃ責任問われることになりますよ。
突然『100億円穴が空いた、わははは』ではすまない。関係者には被害が損害が最少になるよう、最善の努力を尽くしてほしい。」としました。

また、大村知事はバリアフリーに関し、「障害者団体が『差別だ』と言っているのだから、話しをはぐらかしていくというのはいかがなものか。河村率いる減税というのはバリアフリーに反するのかと言われても仕方がないじゃないでしょうか」としました。

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名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋城への確認事項への回答について、名古屋市がまとめた資料はありますが、実際にどのような文書が来たのかは、内容は全部非公開です。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190617-2.pdf

大村知事、河村市長の発言は全文文字起こしされていますので、ぜひ全部読んだ上で、どちらの言い分が正当かご判断下さい。
また、上記文化庁からの書類、さらに文化庁とのやり取り、文化庁にどのような回答をしたのかを一刻も早く公開すべきです。損害は1日1日増えていきます。


19/7/14 サマーセミナーで講座「戦後復興のシンボル 名古屋城」開催

19/7/14に、南山大学で第31回愛知サマーセミナーが開催され、講座「戦後復興のシンボル 名古屋城」に市民・高校生が参加しました。

・配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190714.pdf

まず、現天守の価値、ならびに名古屋城木造復元事業のデタラメさがわかるビデオを見ました。

・コンクリート天守閣を守ろう
 https://www.youtube.com/watch?v=0tB-peth9kY
・復興のシンボルそのかけがえのない価値
 https://www.youtube.com/watch?v=SYYp0k9zEu8&t=55s
・復興のシンボル未来への遺産
 https://www.youtube.com/watch?v=-WR0RC0ekio
・名古屋城整備への思い
 https://www.youtube.com/watch?v=G13jK-B-btg

その後、西浦芳郎氏が現天守の価値について説明しました。
「多くの人は江戸時代の天守ばかり見ているが、明治維新以後の名古屋城は陸軍管轄下にあったことなど、近代にも目を向ける必要がある。
 その後太平洋戦争で焼失し、平和のシンボルとして市民から多くの寄附を集めて二度と燃えないように復元したことも名古屋城の歴史だ。
 また、名古屋の人は名古屋の街の歴史を知らなさすぎる。名古屋城と城下町が作られた経緯、その後400年の名古屋の歴史を学ぶきっかけに、現天守がなり得る。
 にもかかわらず、河村たかし名古屋市長は、市民に情報を出さずに強引に天守閣木造化を推し進め、文化庁から解体許可が出なかった。」としました。
 

なお、19/7/13に行われた、名古屋城PRイベント実行委員会主催の三浦正幸氏講演会では、司会者から「三浦先生は天守閣部会の委員なので、最新の木造復元に関する情報もうかがえるかもしれません」と言われていたにもかかわらず、一言も木造復元の現状には触れませんでした。

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名古屋城天守を「戦後復興市民のシンボル」に
https://www.facebook.com/1740949266229351/


19/7/11 名古屋城木造復元 名古屋市は天守閣部会で「工程の見直しを含め協議したい」と述べるのみ

19/7/11に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第19回)が開催されました。

・特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第19回) 配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190711.pdf

・特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第19回)
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190711-1.pdf
 

今回は、19/6/21文化庁文化審議会で、現名古屋城天守閣の解体申請の現状変更許可が議題とならなかったことが判明してから最初の天守閣部会でした。
傍聴席には名古屋市議が多数来ていました。

最初に、19/4/1に発足した名古屋城調査研究センターの所長の服部英雄氏の挨拶の後、事務局からこれまでの経緯の説明がありました。
名古屋市は「工期の見直しを含め、竹中、文化庁、天守閣部会・石垣部会など地元の有識者と協議を進めて参りたい」と述べるにとどめました。

天守閣部会の構成員は、上記説明直後は特に意見を出しませんでした。

しかし、議事が終了にさしかかったころ、古阪秀三・立命館大学客員教授(建築生産)は、「この天守閣部会や名古屋市、竹中工務店が意思を決めれば進むのか。文化庁の許可を得ないといけないのではないのか。
また、技術的なことは今とは異なる。石垣も、構造的に危ない。現在は、東南海・南海トラフ地震が30年以内に起こる確率が80%にも及ぶ。今の時代にどう変えていくのか」と問いかけました。

名古屋城総合事務所の蜂矢主幹は「まずは天守閣部会・石垣部会でご議論いただき、どこかで両部会総合して、名古屋市の案として文化庁に提出し、文化庁でご審議頂きたい」としました。

川地正数・川地建築設計室主宰(建築生産)は、「1.普通で行くと9月に審議会が開催されるが、市としてどういう見通しを立てているか。
 2.市長のコメントに『今後工程についても見直しを含め関係者と検討する』とあるが、蜂矢さんのお話をお話を聴く限り、石垣部会との合意は難しいのではないか。そうしたときに次の進展についてどう新たな道筋をつけていくか考えているか。
 3.ある首長が「今の状況が未来永劫解決しない。解体の許可は下りない」と言い切っている。根拠があるから言っているはず。根拠がなければ問題だ。市は文化庁からの情報をお隠しになられていないと思うがどうか」としました。
 
佐治名古屋城所長は「1点目 工期を含めた状況について、『2022年竣工はきわめて困難』と答弁した。文化庁は今の段階では結論が出ていないので、私どもは文化庁を待ちたい。重く受け止め、木造復元をするため、最善の方法を模索したい。
 2点目 石垣部会について、次回開催を模索している。毎回用意させて頂いた議題について、資料作成が遅いこともあり十分に議論ができなかった。入り口部分で終わり、実質的な議論ができなかったので改善したい。
 3点目 首長の発言については、どういう根拠かわからない。文化庁の情報は速やかに天守閣部会の皆さまに公表する。今の段階で継続審議以降の情報を持ち合わせていない」としました。
  
古阪客員教授は、「名古屋城の復元が市議会で否決された。できるだけ早くするわりには、文化庁、石垣部会のスピードが遅い。市民の人は名古屋城にあがれない。きっちりと進めるべくやって頂きたい。私たちも詰めた議論には来ている。すでに2回も中止された。本来あるべき姿ではない。協力して、早く名古屋城にあがれる日を望む」としました。
   
小野徹郎・名古屋工業大学名誉教授(建築学)は、「石垣部会との合意を、といっても、私どもには石垣部会の検討は『不十分』とだけ入ってくる。なにをどうしたらいいか。具体的なゴールを確認すべきではないか。具体的なゴールなく『不十分』ということだけではいけない。120パーセントはあり得ない。私の専門は耐震性だが、120パーセントはできない。現在の技術の中でどこまで確認したらいいか、市としてはっきりさせて頂きたい。この事業を進めていけるようにしてほしい」としました。

西形達明・関西大学名誉教授(地盤工学)は、「今回、文化庁に申請を出されて、文化庁から質問があり回答を出された。そういうやりとりや内容を天守閣部会で皆さんが検討して頂いていいのではないか。その内容について石垣部会はどういう見解、反応されているかとしました。
 
名古屋城総合事務所名古屋城調査研究センターの村木副所長は「文化庁からいただいた確認事項については、『現状変更申請について、石垣部会、全体整備検討会議の意見を付けたが、市と齟齬があったので名古屋市はどう考えているか』との確認事項をいただいた。部会の意見を聞いて答えた訳ではなく、名古屋市の見解を答えた。部会の先生の意見は聞かなかった。今後認識の一致をはからないといけない。一致をえるために進めているところ」するのみでした。

佐治所長は「分析の体制が十分でないという石垣部会の指摘は真摯に受け止めて調査する。この間数多くの調査をした。石垣部会に説明したが、正確に理解していただいているわけではない。具体的な助言と提案については、一定の期限を示してやる」としました。
 
座長の瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授は「新しい所長が努力しているが、認識の違いが一番問題だ。調査は手段にしかすぎない。石垣部会と市は認識を一致させるというが、『認識の違い』というのはどういうものか」としました。
 
村木副所長は「認識の違いというのは
・石垣の現状把握、どこまで調査すべきか。
・把握した上で、どういう風に修復保全進めるのか。
・天守閣の整備の順番
石垣のどんな調査が必要かは合意したい。修理は何をするのが優先か、合意が必要だと考える」としました。
 
瀬口名誉教授は「とっても時間がかかる作業ですね」としました。

三浦正幸・広島大学名誉教授(日本建築史、文化財学)は「天守閣の台座の石垣は重要。石垣部会から言ってきた案を天守閣部会で意見が言える体制を作って欲しい」としました。
 
佐治所長は「それをふまえて考える」としました。

最後に、瀬口名誉教授は「(オブザーバーの愛知県教育委員会生涯学習課文化財保護室室長補佐の)洲崎さん意見はありますか?県の意見も重要だ」としましたが、特にないとしました。
 
終了後、特に記者会見は行わず、記者が個別に話を聞いていました。

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19/6/21文化庁文化審議会で、現名古屋城天守閣の解体申請の現状変更許可が議題とならなかったことが判明したのち、最初に名古屋城総合事務所、竹中工務店、天守閣部会が集まったのに、実質的な工程の見直しの議論はありませんでした。

名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋城への確認事項への回答について、名古屋市がまとめた資料はありますが、実際にどのような文書が来たのかは、内容は全部非公開です。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190617-2.pdf


名古屋市が文化庁にどのような回答をしたのか情報公開請求しましたが、19/8/2まで延長になりました。

天守閣部会は、愛知県知事がどのような発言をしたのか、詳細を知らないのではないでしょうか。
・令和元年6月24日(月)大村知事記者会見
 http://www.pref.aichi.jp/koho/kaiken/2019/06.24.html#2
・19/7/5 知事と障害者団体との面談
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190705-1.pdf 
石垣部会のオブザーバーである、洲嵜和宏・愛知県教育委員会生涯学習課文化財保護室室長補佐に「『今の状況が未来永劫解決しない。解体の許可は下りない』と知事が発言した根拠はなにか?」ともっと強く聞いてもよかったと思います。そうすれば、市民に根拠が広く知れ渡ります。

名古屋市は、天守閣部会にも文化庁からの資料を公開していないのではないかと疑います。
名古屋市は、都合よく要約するのではなく、文化庁と名古屋市のやりとりそのままの情報を石垣部会・天守閣部会・市議会・竹中工務店・名古屋市民に公開し、工期の見直しという以前に、このまま木造天守閣復元事業を進めるべきなのか、そもそも復元事業がはたして可能なのかを徹底的に議論してほしいです。

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19/7/8 河村市長 名古屋城木造化に関し、大村知事に対して見当違いの反論

19/7/8河村たかし名古屋市長定例記者会見で、大村秀章愛知県知事から名古屋城木造化に関して批判された件について、見当違いの反論をしました。

・19/7/8 河村たかし名古屋市長定例記者会見 名古屋城部分
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190708.pdf
 
大村知事は以下述べています。 
 
・令和元年6月24日(月)大村知事記者会見
 http://www.pref.aichi.jp/koho/kaiken/2019/06.24.html#2
 ・文化審議会に当面かかる予定はないと聞いた
 ・当初から木造化は難しい、無理と聞いている
 ・石垣の調査、計画ができていない。
 ・名古屋市も本当のことを言ったらどうか
 ・文化庁から許可が下りていない段階で調達した木材94億円と設計費等々で100億円以上が全損になるおそれ
 ・市議会には例えば百条委員会をやるなどして事実解明をしっかりやっていただきたい
 ・取材されたマスコミの皆さんは知ってたんじゃないですか 
 ・市長「できなかったら切腹」発言は典型的なパワハラ
 ・事実関係の解明をしっかりやっていただきたい
 ・関係者が希望すれば、愛知県が障害者団体も含めて調整することはやぶさかではない
 ・責任問題は出てくると思うが、事実関係を明らかにしないとたどり着かない 
 ・公約に上げたからと言ってもできないものはできない、ただそれだけのこと 
 ・名古屋市は「大丈夫だ大丈夫だ」と言ってこられたので、今さらよういわんかもしれないから、第三者的な立場の人が実際どうなんだといって調査するということからスタートじゃないか
 ・個人的には、調査が必要なんだから、調査をやっている間だけでも応急手当の耐震とか避難をやった上で、やはりもう一回展示を再開してもらいたい、入場を再開してもらいたいと思う
  
(19/7/2愛知県知事記者会見は、県ホームページにアップされてから掲載します)

・19/7/5 知事と障害者団体との面談
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190705-1.pdf
 ・救済申し立てはしっかり受け止めさせていただいて、関係部局においてしっかり精査をし適切に対応していきたい
 ・皆さんあんまり心配されなくてもいいんじゃないかという気がしますけどね。現状ではもう文化庁も全く全く動かないということなんです。名古屋市さんもその本当のこと言われないもんでですね、不思議でしょうがないんですが。私は会見で『もうそろそろ本当のことを言ったらどうなんだ』と。
 ・石垣に関する文化庁からの指摘に名古屋市がきちんとした返事をしていないため、協議にもならない。目処がたっていないため審議会と日程調整していない。一方100億円の木材調達をしちゃったので、どうするつもりか。事実関係を解明して欲しい
 
上記に対し、河村市長は19/7/8に以下述べました。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190708.pdf
 ・文化庁は延ばすつもりはないとはっきり言っている。
 ・知事は愛知城なんか作るつもりじゃないか
 ・政令指定都市制度があるから名古屋を尊敬してもらいたい
 ・知事は国王じゃない
 ・エレベーターを付けることはバリアフリーとは真逆
 ・名古屋城木造化は名古屋市民の夢
 ・市長を解任せにゃいかん
 ・目処が立たなくなったということではない
 ・大村知事とは名古屋城の件で話ししていない
 ・県が文化庁との間に入ることはない
   
名古屋市と文化庁とのやり取りの記録は、肝心の部分が非公開です。
・19/6/26 名古屋市議会経済水道委員会配付資料
 18/6/13-19/6/19 文化庁との交渉記録
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190626.pdf

19/6/26に、渡辺義郎市議は「これは個人情報ではない。黒塗りの中には、『文化庁から2022年12月はダメだ』と言われたとはっきり書いてあると聞いた。だから出せないのではないか」としました。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190626-2.pdf

河村市長は、「文化庁はこういった」としか言っていません。
実際に職員が文化庁とやり取りをした文書を公開しないと「丁寧な説明」になりません。
名古屋市民オンブズマンは、18/6/13-18/12/10分のやり取りについて情報公開訴訟をしています。
(次回弁論 19/9/26(木)10時15分〜 名古屋地裁1102号法廷)
https://ombuds.exblog.jp/27644249/

河村市長は根拠もなく好き放題なことをいうのをいい加減やめてはどうでしょうか。
「2022年12月に目処が立たなくなったということではない」「100億円全損ではない」というのであれば、資料をすべて公開して、市民に説明する必要があります。


19/7/5 障害者団体 大村知事に名古屋城木造化の件で助言・あっせん等申立

19/7/5に「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」は大村秀章愛知県知事に対し、「名古屋城木造復元事業に対し、愛知県障害者差別解消推進条例に基づく知事による助言・あっせん等の救済申し立て」書を愛知県知事公舎で手渡ししました。

・19/7/5 名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会
 名古屋城木造復元事業に対し、愛知県障害者差別解消推進条例に基づく知事による助言・あっせん等の救済申し立て
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190705.pdf

・19/7/2 名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会
 G20大阪サミット6月28日夕食会における大阪城発言に対する抗議ならびに公開質問状
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190702.pdf
 
・19/7/5 名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する
 実行委員会が大村知事に名古屋城木造化の件で助言、あっせん等の救済申し立てを手渡しした際の文字起こし
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190705-1.pdf

・19/7/5 名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する
 実行委員会が大村知事に名古屋城木造化の件で助言、あっせん等の救済申し立てを手渡しした後の記者会見文字起こし
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190705-2.pdf

今回、同実行委員会から取材の依頼が名古屋市民オンブズマンに来て、知事への申し立てが取材できました。
(愛知県広報広聴課にも連絡済)

昨年度、愛知県障害者差別解消推進条例が改正され、これまで助言あっせん等の対象でなかった行政機関等、国、独法、市町村も対象になりました。
今回、同委員会は改正条例に基づき救済申し立てを行いました。
・愛知県障害者差別解消推進条例
 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/shogai/sabetsu-jourei.html
 https://www3.e-reikinet.jp/cgi-bin/aichi-ken/D1W_resdata.exe?PROCID=-1928150546&CALLTYPE=1&RESNO=34&UKEY=1562485397991

知事は19/6/28 G20大阪サミット夕食会における安倍首相の「大阪城天守閣にエレベーターを付けたのは大きなミス」発言は不適切で取り消された方がよいと、19/7/2定例記者会見で述べています。
今回もそのように述べるとともに「救済申し立てはしっかり受け止めさせていただいて、関係部局においてしっかり精査をし適切に対応していきたい」と述べました。

知事と実行委員メンバー4名は申立書を手渡した後懇談しました。
その中で、知事は「皆さんあんまり心配されなくてもいいんじゃないかという気がしますけどね。現状ではもう文化庁も全く全く動かないということなんです。名古屋市さんもその本当のこと言われないもんでですね、不思議でしょうがないんですが。私は会見で『もうそろそろ本当のことを言ったらどうなんだ』と。」と述べました。

知事は、「石垣に関する文化庁からの指摘に名古屋市がきちんとした返事をしていないため、協議にもならない。目処がたっていないため審議会と日程調整していない。一方100億円の木材調達をしちゃったので、どうするつもりか。事実関係を解明して欲しい」と述べました。

「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」辻直哉事務局長は「全ての人にとって利用できるものを望んでいるにもかかわらず、これまで様々な誹謗中傷を受けてきた。G20サミット夕食会の安倍首相の発言で障害者差別を助長することになった。河村たかし名古屋市長は擁護する発言を行っている。名古屋市の(エレベーターを設置しないという)方針を撤回して欲しい」と述べました。

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今後の予定

19/7/8(月)10時〜 愛知県知事定例記者会見
      10時半〜 名古屋市長定例記者会見
      18時半〜「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
19/7/11(木)10時〜 天守閣部会(名古屋能楽堂)
19/7/13(土)14時〜 三浦正幸氏講演会(鯱城ホール)(19/6/28申込必着)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190713.pdf
19/7/14(日)9時半〜 名古屋城のエレベーターは住民投票で! 講師 渡邉浩司(南山大学)
      11時10分〜 戦後復興のシンボル 名古屋城 講師 西浦芳郎(南山大学)
      13時10分〜 戦後復興のシンボル 名古屋城 講師 西浦芳郎(南山大学)
 http://www.samasemi.net/pdf/2019samasemi.pdf
19/7/20(土)18時〜 「名古屋城の石垣とバリアフリーについて、課題と展望」千田嘉博教授(札幌かに本家栄中央店)
 http://www.fukkatu-nagoya.com/
19/8/12(月)13時半〜 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
19/8/22(木)14時〜 〜 名古屋城基本設計住民訴訟(名古屋地裁1102号法廷)
 https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle
19/9/26(木)10時15分〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論(名古屋地裁1102号法廷)

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・名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会
 https://www.facebook.com/nagoya.jitsugensurukai/

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令和元年7月2日(火)午前 菅官房長官記者会見
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201907/2_a.html

北海道新聞:北海道新聞の金子と申します。
 安倍首相がG20大阪サミットの夕食会で大阪城にエレベーターをつけたのは大きなミスと発言したことについて、一部野党などから障害者や高齢者のためにバリアフリー化は当然などとの批判が上がってます。首相発言のこの真意どのようなものだったと考えておりますでしょうか。
またこの批判があがっていうことについてどのように受け止められますでしょうか。

菅官房長官:まずですね。挨拶をぜひ読んでいただければ、まったく問題ない発言だとおわかりだと思います。
総理は明治維新の混乱で、大阪城の大半は焼失しましたが、天守閣は今から90年前16世紀のものが忠実に復元されました。
こういうふうに挨拶を述べています。
その観点からの発言であり、大阪城の歴史的価値と復元の経緯を触れたものであり、批判されるような問題じゃないと思いますよ。

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熊谷俊人(千葉市長)twitter 15:08 - 2019年7月2日
https://twitter.com/kumagai_chiba/status/1145937256735076354

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19/7/4 名古屋市教育委員会 文化庁に提出した名古屋城解体「副申」 内容ほぼ非公開

名古屋市が19/4/18に名古屋城現天守閣の先行解体許可申請を文化庁に提出した際、名古屋市教育委員会が同日「副申」を文化庁長官に提出していた件で、名古屋市民オンブズマンが副申を情報公開請求したところ、内容はほとんど非公開でした。

・19/4/18 名古屋市教育委員会 教育長 鈴木誠二
 特別史跡名古屋城跡の現状変更(天守閣解体)について(副申)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190703.pdf

・19/6/19 名古屋市会本会議個人質疑 名古屋城部分
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190619.pdf
浅井正仁君:次に文化庁の審議会では通常、諮問されれば、答申されるという仕組みの中、今回は異例となる追加の確認事項を名古屋市に出しましたが、今回の名古屋城から出された現状変更許可申請は、文化財保護を担当する教育委員会が名古屋城に対して資料要求ややりとりを重ね、十分な議論を尽くした上で、文化財保護の視点からも問題がない。言い換えれば、文化庁から解体許可をいただける内容だと判断したんですよね。
申請書には、教育委員会としての意見を副申書として作成していると思います。
そこで観光文化交流局とともに教育委員会も所管する広沢副市長にお伺いいたします。
今回の解体の現状変更許可申請に際して、教育委員会はどのような立場で関わったのでしょうか。
最終的に教育長が副申書を書くに値する内容だと確信したわけですからそれだけの関与したんですよね。お答えください。

広沢副市長:現天守閣解体にかかわる現状変更許可申請に際する教育委員会の関わりについてお尋ねをいただきました。
教育委員会は、名古屋城総合事務所と共に複数回にわたる文化庁との協議を行ってまいりました。
その中で、名古屋市の考え方や、計画内容について文化庁からの指導助言を聞き取り、その内容を参考としながら、名古屋市の文化財保護行政を所管する立場から現天守閣解体工事が特別史跡に及ぼす影響を極力軽微なものとするなどの調整を行ってまいりました。こうした調整を経て現天守閣解体に際しての名古屋市としての考え方や計画内容が取りまとまり、文化庁において申請が受理され文化審議会に諮っていただける見込みとなったことから、教育委員会としての意見を付して名古屋市長名の申請を文化庁長官あて進達いたしました。
以上でございます。
文化財を守る立場の名古屋市教育委員会が、観光を推進する名古屋市観光文化交流局とともに、石垣保全をなおざりにして現天守解体に邁進しています。
文化庁に提出した、市教育委員会としての意見は市民に公開しません。

これが名古屋市・名古屋市教育委員会のやり方です。


19/7/3 名古屋城木造天守復元基本設計住民訴訟 第2回弁論で論点が明確に

19/7/3に、「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」メンバーが原告の、名古屋城木造天守復元事業の基本設計費用返還、実施設計契約の取消し・無効確認、本件事業の停止を求める住民訴訟の第2回口頭弁論が名古屋地裁1102号法廷(民事9部)で行われました。
原告・支援者で傍聴席の多くが埋まりました。

本件は、名古屋市の住民が弁護士を立てずに行っている住民訴訟です。名古屋市が竹中工務店と契約した「基本設計」契約に基づく『成果物』はまだ未完成であり、支払った代金8億4693万6000円を市に返還するよう原告は求めています。
また、基本設計が完成していない以上、その後の実施設計契約を取り消し、さらには本件事業の停止・取消しも求めています。

第1回弁論の際に、裁判所は原告の訴えを整理し、確認事項を書面化しました。
第2回では原告側は上記書面に回答をし、さらに裁判所からの疑問点・質問に答えました。弁論は1時間続きました。
その結果、論点が明確になりました。

原告の主張(1)建築基準法適用除外が受けられていない。
 建築基準法第3条の適用除外を受けるには「建築審査会」の同意が必要だが、得られていない。違法建築である。
 
原告の主張(2)成果物を復元検討委員会に提出していない
 ・名古屋城天守閣整備事業基本設計その他業務委託 契約書
  
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/170509-2.pdf
 ・質問に対する回答書(第4回)(甲第2号証6ページ)
  https://drive.google.com/drive/folders/1ZTWBrYqvSgKbUAaKGzKgBb-It1j9kqxw
 ・平成27年12月 名古屋市
  名古屋城天守閣整備事業にかかる技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)
  による公募型プロポーザル業務要求水準書(甲1)
  https://drive.google.com/drive/folders/1LwckVnxPknFAyI4OgHRSvUgN_kJzbIMs
 
原告の主張(3)基本計画ができていない以上、基本計画書もできていない基本設計書もできていない。
 ・19/5/31一部変更開示決定 
  「平成30年7月 名古屋城天守閣整備事業 基本計画書
  (概要編・資料編・図面編) 文化庁 復元検討委員会資料」ととタイトルが打たれた、実際は文化庁に提出しなかった資料
  http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf
 ・18/3/28 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議天守閣部会(第9回)議事録 13ページ目
  http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180523-6.pdf
 ・18/3/28 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議天守閣部会(第9回)配付資料
  http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180328.pdf
   
原告の主張(4) 基本設計その他業務委託仕様書に作成を要求されている「基本計画書」が納品一覧に掲載されていない。
 ・名古屋城天守閣整備事業基本設計その他業務委託仕様書(甲6号証)
  https://drive.google.com/drive/folders/1y4aVUDq-mUUfSlS9ikWLqfXrU6jhyAbm

原告は「基本計画は黒塗りだらけ500ページの資料なので見れていない」と説明したところ、名古屋市の代理人は「(基本計画のどこに不備があるのか)原告が特定しないと主張できない」としました。

今後名古屋市は原告の主張に反論する予定です。
次回弁論は19/8/22(木)14時〜 名古屋地裁1102号法廷です。どなたでも傍聴できます。

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・名古屋城天守の有形文化財登録を求める会 
 https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle
 

安倍首相「大阪城エレベーターはミス」スピーチに全世界から批判

19/6/28安倍晋三首相がG20の夕食会のスピーチで「大阪城にエレベーターをつけたのは大きなミス」と発言した件で全世界から批判されています。

・2019年6月28日 NHK
 G20 夕食会での安倍首相あいさつ 全文
 
http://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/19410.html

1931年に全額市民からの寄附で鉄筋コンクリートで復元された大阪城は、当初からエレベーターが設置されております。
1997年に改修した際、最上階までエレベーターが延長されました。バリアフリー化で、誰もが気軽に最上階まで登ることができます。
大阪城は2018年度に来場者数が2,550,058人と全国1位でした。

安倍首相の発言の真意は不明ですが、全世界が注目するG20で大阪城エレベーター設置を「大きなミス」と発言したことで、日本のバリアフリーの後進性が全世界に発信されました。
来年2020年にオリンピック・パラリンピックを控えている国の総理の言葉とは思えない、という感想が相次ぎました。

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現在解体の見通しすら立っていない名古屋城木造復元事業ですが、名古屋市の現時点の復元計画では、木造天守にエレベーターを設置しない方針を決めています。

現在耐震性に問題があるとして閉鎖されている名古屋城現天守は天守閣1階までは外付けエレベーターが、天守閣内部は5階まで23人乗りエレベーターが2基ついています。6階7階は階段だけです。
障害者差別解消法等の趣旨に基づき、誰でも天守閣最上階まで注目されずに登れることを期待します。

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2019年6月28日 NHK
G20 夕食会での安倍首相あいさつ 全文
http://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/19410.html
 
2019年6月30日 13時38分 NHK
立民 枝野代表 安倍首相の「大阪城のEVミス」発言を批判
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190630/k10011976011000.html

2019/06/29 18:21 貫洞 欣寛 BuzzFeed News Editor, Japan
「大阪城にエレベーターつけたのはミス」安倍首相のスピーチに
「バリアフリーの視点は?」と批判相次ぐ
https://www.buzzfeed.com/jp/yoshihirokando/nierebetatuketanohamisunosupitinibariahurinohatogu

2019年06月30日 15時27分 JST HUFFPOST 安藤健二
大阪城のエレベーター設置は「大きなミス」 安倍首相のG20での発言に批判殺到
https://www.huffingtonpost.jp/entry/osaka_jp_5d1851d6e4b03d61163cc1f3

2019年07月01日 17時16分 JST HUFFPOST
大阪城天守閣が「忠実に復元された」って安倍首相が言ってたけどホント?
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d19a9f2e4b07f6ca57faf94

2019年6月30日 東京新聞
大阪城にエレベーター設置 首相「大きなミス」 G20あいさつ
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019063002000121.html

2019年6月29日19時40分 朝日新聞
大阪城エレベーター「大きなミス」 安倍首相発言が波紋
https://www.asahi.com/articles/ASM6Y5HP1M6YUTIL00X.html

2019/6/29 15:28 JCASTニュース
安倍首相、大阪城にエレベーター設置は「大きなミス」 G20発言に
「バリアフリーに逆行」と批判相次ぐ
https://www.j-cast.com/2019/06/29361369.html?p=all

毎日新聞2019年7月1日
安倍首相 大阪城エレベーター設置「ミス」 笑えぬ冗談
https://mainichi.jp/articles/20190701/ddn/041/010/039000c

2019年07月01日 15時00分 日刊ゲンダイDIGITAL
安倍首相「大阪城エレベーター不要論」で参院選自民党に大打撃
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12136-325429/

2019年6月30日0時28分TBS
エレベータは「大きなミス」に批判の声
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3713001.htm?from_newsr

2019年07月01日 19時37分 毎日新聞
河村市長「気持ちはようわかる」首相エレベーター“失言”に同情
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12159-0701m040272/

2019/6/30 18:32 (JST) 一般社団法人共同通信社
枝野氏「バリアフリー当たり前」首相のG20夕食会発言を批判
https://this.kiji.is/517996473030771809?c=39546741839462401

2019年7月1日7時10分 日刊スポーツ 
これが安倍政権6年の外交成果か/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201907010000085.html

2019年07月01日 12時56分 JST 朝日新聞
名古屋城はエレベーターを巡って対立 障害者団体「首相発言は問題だ」
https://www.huffingtonpost.jp/entry/nagoyazyou-elevator-syougaisya_jp_5d197a13e4b07f6ca57f8e5d

2019.6.30 01:14産経WEST
夕食会の安倍首相挨拶に批判「障害者への配慮ない」 大阪城エレベーター巡り
https://www.sankei.com/west/news/190630/wst1906300003-n1.html

毎日新聞2019年6月29日 20時54分(最終更新 7月1日 12時19分)
首相G20発言「笑えない」と批判 大阪城「エレベーター設置はミス」
https://mainichi.jp/articles/20190629/k00/00m/030/222000c

19/7/1(月) 17:44配信 CBC
「エレベーター設置はミス」安倍首相の発言が名古屋城復元問題に飛び火
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190701-00012427-cbcv-soci

2019年07月01日 20:03 東海テレビ
大阪城EV設置「大きなミス」首相発言… 河村名古屋市長が理解示す「文化伝統を大事にという趣旨」
http://www.tokai-tv.com/tokainews/article.php?i=89203&date=20190701

Jun 30, 2019 thejapantimes
Abe criticized for calling elevator installation at Osaka Castle
a 'big mistake' during G20 dinner
https://www.japantimes.co.jp/news/2019/06/30/national/abe-criticized-calling-elevator-installation-osaka-castle-big-mistake-g20-dinner/

June 30, 2019 (Mainichi Japan)
Japan PM Shinzo Abe slammed for calling lift installation
at Osaka Castle a ‘mistake’
https://mainichi.jp/english/articles/20190630/p2g/00m/0na/013000c

2019.7.1 06:24 am JST Japantoday
Abe criticized for calling elevator installation at Osaka Castle 'mistake'
https://japantoday.com/category/politics/abe-rapped-for-calling-elevator-installation-at-osaka-castle-mistake

June 30, 2019 at 17:05 JST THE ASAHI SHIMBUN
Abe in hot water for joke making light of barrier-free access
http://www.asahi.com/ajw/articles/AJ201906300036.html

2019年06月30日 20:06 新民??
媒体?点G20大阪峰会之最 他被称?最“?”配偶
https://news.sina.com.cn/w/2019-06-30/doc-ihytcitk8751037.shtml

2019年06月27日 07:57 中国??网《??日?》
大阪全力以赴迎接G20峰会?幕
http://www.ce.cn/xwzx/gnsz/szyw/201906/27/t20190627_32456674.shtml

shixiannews.com 2019年7月1日 ?尚
称大阪城天守?装?梯是犯大?,安倍引?日本残疾人士不?
https://shixiannews.com/archives/158387

2019年6月30日 明報網站
稱大阪城天守閣裝升降機是大錯 安倍晉三挨轟
https://news.mingpao.com/ins/國際/article/20190630/s00005/1561871754333/

Δημοσιε?θηκε στι? 29-06-2019 - 12:52μμ
G20: Δ?σμευση απ? 19 για την εφαρμογ? τη? συμφων?α? του Παρισιο? ? Εκτ?? οι ΗΠΑ
https://www.altsantiri.gr/kosmos/g20-desmeysi-apo-19-gia-tin-efarmogi-tis-symfonias-toy-parisioy-ektos-oi-ipa/


19/6/30(日) 8:01配信 CBCテレビ論説室長・北辻利寿
「令和の築城」どうなる?名古屋城天守閣木造復元の行方
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190630-00010000-cbc-soci&p=1


19/6/26(水)名古屋市 名古屋城天守閣木造化木材保管庫予算取り下げを表明

19/6/26に名古屋市議会経済水道委員会が開催され、19/6/21に文化庁文化審議会から現名古屋城天守閣先行解体の現状変更許可がでなかったにもかかわらず、木材保管庫予算を市が議会に提出していることについて議論がなされました。

・19/6/26 名古屋市議会経済水道委員会配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190626.pdf
・天守台石垣の保存方針
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190626-1.pdf
・19/6/26 市長コメント
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190626-5.pdf


・19/6/26 名古屋市議会経済水道委員会午前分
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190626-2.pdf
・19/6/26 名古屋市議会経済水道委員会午後前半分
 (半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190626-3.pdf
・19/6/26 名古屋市議会経済水道委員会午後後半分
 (半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190626-4.pdf

名古屋城現天守閣の先行解体許可も文化庁からおりず、ましてや木造復元許可がおりる見通しもない中、名古屋市は既に木材について竹中工務店と94億5540万円契約を済ませています。
2019年3月末現在、すでに名古屋市は竹中工務店に約22億円支払い済です。
・契約書 名古屋城天守閣整備事業先行工事(木材の製材) 
 94億5540万円
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180612-2.pdf

浅井正仁(自民・中川区)市議から、今回文化庁から選考解体の現状変更許可が出なかった責任は竹中工務店か名古屋市かどちらにあると聞かれ、名古屋市は「許可申請については名古屋市の責任だが、書類作成は双方で協議して作成するため、双方の責任」としました。

浅井市議は、竹中工務店と2022年12月に間に合うか話をしたかと問い、名古屋市は「今後打合せをしたい」と述べるにとどまりました。

浅井市議は「これまで各会派は要望や附帯決議を付けてきたが、全て無視して木材を買ってしまった。今年も17億円で木材を買うのか」と問い、名古屋市は「早急に明確なスケジュールを詰めたい」と述べるにとどまりました。

浅井市議は、名古屋市と文化庁とのやり取りが黒塗りばかりではないか、文化庁の誰に確認したのかと問いましたが、名古屋市は「情報公開制度にのっとって資料を提出した。文化審議会の審議に影響を及ぼすおそれがあると市が判断した」とするだけでした。

渡辺義郎(自民・北区)市議は「これは個人情報ではない。黒塗りの中には、『文化庁から2022年12月はダメだ』と言われたとはっきり書いてあるから出せないのではないか」としましたが、名古屋市は「情報公開条例に基づき、今は出せない」としたため、暫時休憩して公開を求めましたが、暫時休憩後も名古屋市は公開しませんでした。

うかい春美(民主・中村区)市議は、「石垣部会から指摘を受けている調査をきっちりすると何年かかるのか」と問いましたが、名古屋市は「掘ってみないとわからない」としました。

田辺雄一(公明・千種区)市議は「木材保管庫を作らなければ年間1億円かかるというが、仮に木材保管庫予算が否決された際、もっと安くする方法を考えるべきでは」としました。

浅井市議は、「文化財を守る立場の教育委員会文化財保護室長が、開発側の観光文化交流局と兼任して、教育委員会として石垣部会の意見に反して先行解体にOKをだした。オブザーバーとしてきてもらっている愛知県教育委員会とは意見交換もしていない。文化庁には教育委員会の学芸員も1回しか連れていかずに協議している」としました。

中川貴元(自民・東区)市議は「原点に返って、解体と復元の現状変更許可申請を同時に出すべきだ。市長が勇気ある決断ができないか」としました。

渡辺市議も「今後10年も20年も名城公園の広場が使えなくなるのは地元として困る。暫時休憩して、一度検討して欲しい」としたところ、松雄局長は「局長として、議会の議論を市長に伝え、予算取り下げができないか進言したい」としました。

その後議会が再開され、市長は以下コメントを出し、木材保管庫予算の取り下げ手続きに入りました。

名古屋城の現天守の解体に係る現状変更許可につきまして、去る6月21日の文化審議会の答申は得られておりませんが、第三専門調査会での継続審議となっております。
文化庁からはできるだけ速やかに結論を得たい旨の発言をいただき、臨時の第三専門調査会の開催についても日程調整を行っていただいていると伺っております。
また、本定例会における委員会での議論も重く受けとめ、今後竹中工務店、文化庁、地元の有識者と協議を進め、改めて再度ご提案してまいりたいと考えておりますので、いったん延期させていただく趣旨で議案を取り下げさせていただきたいと存じます。

これをもって、本議会での木材保管庫予算の議論は行わなくなりました。
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なお、19/5/17文化審議会文化財分科会の配付資料を文化庁に情報公開請求しましたが、全面不開示でした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190621-1.pdf

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19/6/26建設通信新聞によれば、名古屋市は文化庁の9月定例会の議題になる可能性があるとしています。

河村市長はいまだに2022年12月完成を諦め切れていないようです。

河村市長以外は全員2022年12月完成は無理だと理解しています。
文化庁とのやり取りを全て公開し、2022年12月完成が無理だとした上で、今後どうすることが最善なのか、早急に議論しないと、損失だけが膨らんでしまいます。

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今後の予定

19/6/28(金)10時半〜 経済水道委員会付議議案審査(意思決定(2局一括))
19/7/1(月)13時〜 本会議(市長提出案件 委員長報告後、議決)
19/7/3(水)11時〜 名古屋城基本設計住民訴訟(名古屋地裁1102号法廷)
 https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle
19/7/8(月)18時半〜「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
19/7/13(土)14時〜 三浦正幸氏講演会(鯱城ホール)(19/6/28申込必着)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190713.pdf
19/7/20(土)18時〜 「名古屋城の石垣とバリアフリーについて、課題と展望」千田嘉博教授(札幌かに本家栄中央店)
 http://www.fukkatu-nagoya.com/
19/8/12(月)13時半〜 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
19/9/26(木)10時15分〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論(名古屋地裁1102号法廷)


19/6/24(月)自民党市議「現名古屋城天守閣 先行解体の現状変更許可を取り下げてはどうか」

19/6/24に名古屋市議会経済水道委員会が開催され、19/6/21に文化庁文化審議会から現名古屋城天守閣先行解体の現状変更許可がでなかったことについて、かつて無いほど活発な質疑がなされました。
しかし、この期に及んでも河村市長は「2022年12月竣工はあきらめていない」とコメントを発表しました。

・19/6/24 経済水道委員会配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190624-1.pdf
・木造復元天守閣の竣工期限に関する市長コメント
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190624-2.pdf

・19/6/24 名古屋市議会経済水道委員会  午前分
 (半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190624-3.pdf
・19/6/24 名古屋市議会経済水道委員会  午後前半分
 (半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190624-4.pdf
・19/6/24 名古屋市議会経済水道委員会  午後後半分
 (半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190624-5.pdf


浅井正仁(自民・中川区)市議は、「これまでは2022年12月までに木造天守閣を作る予定だった。それが延びるならそれまでに木材を調達する必要があるのか」と聞いたところ、市は「貴重な木材2323本を使う予定。竹中工務店とは昨年度末ですでに725本調達する契約を結び金も支払った。すべて貴重な木材。来年6月に保管期限が切れるので、それ以降保管場所を確保する必要がある」と答えました。

浅井市議は「竹中工務店は『復元の現状変更許可がでる見通しがなければ、工期変更の協議はできない』と言っていたが」と聞いたところ、市は「予定通りにいかないことが判明したので、竹中工務店には報告した。そういう状況であれば協議に応じる」としました。
浅井市議は「仮定の話が事実になった。石垣保全方針を示して欲しい。竹中工務店と工期について協議して示して欲しい」としました。

浅井市議は「工期が延びれば、名城公園にずっと保管庫を置いておくのか。そもそも工期の話しをするのが間違い。石垣保全方針を出せと文化庁は言っている。まだわからないのか」としました。

中川貴元(自民・東区)市議は「自民党の内部では、文化財を守る、なおかつ観光の拠点を作るとしてきた。これまでの議論にまったく失礼。地元の新聞の社説に『解体先行は乱暴』と書いてある。スケジュールについて市議会で質問してきたが、竹中工務店とは話しをして来なかった。」としました。

渡辺義郎(自民・北区)市議は「市が木材保管庫の予算は取り下げるべきだ。というのは『議員が反対したから』と市長が毎回言ってきたからだ。じっくり練り直してほしい」としました。
 
うかい春美(民主・中村区)市議は「『10年20年30年天守閣がない状態になるかも』と市民に知らせたか?」と質問しましたが、市は「ホームページでも説明していない。今後年明けに市民説明会で説明したい」としました。

江上博之(共産・中川区)市議は「文石協が解体先行を提案したというのは訂正して欲しい」としました。

浅井市議は「木材に関し、これまでの自民党の要望をすべて無視したことになるのか。これまでの各党の要望すべて出せ。名古屋市と文化庁とのやり取りがこれまで一切出てこなかった。文化庁に確認してすべて市議会に出せ。黒塗りは絶対に認めない。隠してもなにもならない」としました。
「マスコミに言えて本会議で言えないというのは、本会議をなめているのか?何が悪かったと思っているのか?石垣部会は『承服しかねる』とコメントしたが、それを文化庁にそのまま提出している。石垣部会には文化庁はオブザーバーとしているが、天守閣部会には文化庁はいない。今となっては、解体先行の現状変更許可を取り下げた方がよいのでは?まずは石垣調査最優先。これが一番早いやり方ではないか。」としました。

中川市議は「名古屋市は竹中と何を話すのか?市長は2022年12月に完成の望みを捨てていないようだ。断念なのか、2022年12月を目指すのか2つに1つ。解体の許可すら出ていない。復元許可が出る見込みはあるのか?」としました。

田辺雄一(公明・千種区)市議は「市民にこれまで『市長がこう言っている』と説明してきた。今回は劇的な変化なので市民に説明が必要だ。2022年12月は無理だとコメントしたという事でよいのか。休憩時間を使って、『2022年12月は無理になりました』ということなのかを書面で確認して欲しい。また、市民の代表である議会に対する謝罪があってもよい。結局『2022年に完成させるさせる詐欺』になっていた。」としました。

昼休憩後、市長は「2022年12月は諦めていない」と書面でコメントを発表しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190624-2.pdf


田辺市議は「基本協定書13条第6項を読むと、名古屋市と竹中工務店はこれからチキンレースを始めて、どっちが先に音を上げるかというようなことになってくるように読めて読み取れちゃう。2022年が遵守できなくなったら、市長も局長も議会に対してお詫びするべき」としました。

渡辺市議は「こんなコメントでは論議するつもりはない。議会は納得していないため、再度出してくれと市長に言ってほしい」として、暫時休憩になりました。

休憩後、「市長は『現時点ではこれ以上申し上げることはありません』と述べた」としました。
渡辺市議は「平成25年8月24日に市長は指示書を出し『石垣の修復を後回しにして、木造天守閣を先に行え、全責任は私がとる。』と明言された。覚えているか」としました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf
佐治所長は「手元にないが存在と内容は把握している」としました。

江上市議は「市長は2022年12月にできなかったら私を含め切腹すると明言された。切腹する覚悟とはえらい違い。竹中に責任をつけるような発言ばかり。」としました。

続いて江上市議は「木材は総額203億円くらい。昨年までで94億5540万円契約をした。現在木材はどれくらい購入したのか。」と聞いたところ、名古屋市は「昨年度末の段階で約22億円支払った。仮に木材の調達を止めると名古屋市側から竹中に指示すると、それ以降再度集めるのに支障になるため考えていない。」としました。

江上市議は「6月議会に解体のための補正予算を出さないということは、これまで市が言ってきたスケジュールができなくなることではないか」としたら、松雄局長も「市長にスケジュールが非常に厳しいと伝えた」としました。

江上市議は「基本協定書18条では、『発注者に責めを帰すべき事由で中止になった場合、相手方に損害賠償できる』とある。現時点でもできないとはっきりしないと損害賠償が起きるし、延びれば延びるほど損害賠償額が増えていくのではないか」としました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/170509-1.pdf
市は「22条で市と竹中で協議を行って同意が取れれば協定内容が変更可能と考えている」としました。
江上市議は「期限の2022年を延ばすことができるのか。弁護士に確認して欲しい」としました。

中川市議は「名城公園敷地に、10年も15年もなるかもしれない保管庫を起き続けることが妥当か」と聞き、市は「行政としてよくないことだと認識しているが、追加の保管料が発生するおそれがあり、税金の負担を軽減したい」としました。
また、市は「725本購入し、その他1600本は検査中。10年20年たっても木材は反ることも変色することもない」としました。

中川市議は「代わりになる木が本当にない木だけを残して、他は売却すれば、保管庫はいらない。文化庁から許可が出た段階で保管庫を作ればよい」としました。
また「解体先行ではなく、復元と解体両方だしてはどうか」としました。

浅井市議は、「本日、大村愛知県知事が『これ以上混乱した状況はよくない。名古屋市が希望すれば第三者である知事として文化庁、障害者団体、専門学者等関係者との調整を調整を図ること。その解決について努力する用意がある』と述べた。それについて市長と局長のコメントがほしい」と要求しました。

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19/6/22講演で、石垣部会の赤羽一郎氏は「名古屋市は見えない暗礁ではなく、目の前に見えている問題にぶつかっていった」と表現しました。
これら問題は何年も前から様々な人が指摘してきた事ばかりです。

市政を大混乱に陥れた張本人である河村市長の政治的責任は当然のことながら、購入した木材の扱いをどうするのか、そもそもこのまま天守閣を木造復元すべきなのか。全ての情報を公開した上で市民の合意を得て、今後の方針を決めるべきだと思います。
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19/6/22(土)シンポ「名古屋城木造天守復元事業 ここが問題!」に50人

「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」が主催した「〜名古屋城バリアフリーの行方〜 名古屋城木造天守復元事業 ここが問題!」に50人の参加がありました。

・19/6/22 配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190622-2.pdf

昨日19/6/21に、名古屋市は「6/21に開催された文化審議会で議題とならず、解体工事の着手にさらなる遅れが生じるため、工期の見直しを含め、竹中工務店、文化庁、地元の有識者と協議を進める」旨発表しました。
・19/6/21市長コメント
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190621.pdf

石垣部会の赤羽一郎氏を講師にお招きして、現状の解説と名古屋城の価値ならびに現在の木造天守閣復元計画の問題点、今後の見通しを話していただきました。
・19/6/22 「名古屋城木造天守復元事業 ここが問題!」
 赤羽一郎氏発言部分(半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190622-3.pdf


名古屋城の解体の是非を審議する文化庁にある有識者会議である、文化審議会文化財分科会第三専門調査会は、毎年5月と10月に開かれるため、次の文化審議会でかかるとすると10月になる。
しかし、200ページにも及ぶ解体許可申請書を全部読み直して短時間で判断するのはおよそ不可能なので、かなり時間がかかると見なければいけないだろう。

現在の木造復元計画の問題点は3点あると私は考えている。
昨日文化庁が継続審議と言ってきたのは、同じ3つであり、それに名古屋市はまともに回答してきていない。
1点目は今の石垣を絶対に損なわないこと。
2点目はバリアフリーの問題。
3点目は現在の天守閣をどう位置づけるかということ。現天守閣は登録有形文化財の要件に該当する。
これらはずっと問題点が明らかになっていたが、解決してこなかった。

木造復元が暗礁に乗り上げたが、さらに解体先行という奇策を河村市長が取ったことで漂流する事態、さらに問題が複雑になった。
解体工事も石垣を損なうおそれがあり、その旨石垣部会が意見書を提出したら、名古屋市はそのまま文化庁に提出した。

こんな状態にもかかわらず設計委託料や木材購入などは文化庁の許可を得ないまま執行されており、市民から住民監査請求も出された。
市議会はチェック機能を果たしていない。
木造復元はちょっと立ち止まって、どうするか検証し合うことが必要だと考える。市民が一致して新しい名古屋城の将来像を築く時間が必要だ。
現天守も50億円かければ耐震改修・長寿命化が図れるとのこと。エレベーターも最上階まで新設可能。
みんなで考えやっていくことが求められると思う。

次にパネルディスカッションを行いました。

名古屋市民オンブズマンの内田隆は、これまで多くの情報公開請求をしてきた事を踏まえて発言しました。
・名古屋市民オンブズマン 内田隆発言部分
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190622-4.pdf

名古屋城天守閣復元事業は建設費だけで505億円もする巨大公共事業。
しかし、本件は「技術提案・交渉方式」という特殊な契約をしており、仕様が当初とは異なることがあり、どのようなものができるのかすらわからない。
さらに、情報がほとんど公開されていない。有識者会議の議事録・配付資料も市の公式ホームページに公開されていないのは今どき異例。
市長が「全責任は私が取る」という指示書も情報公開請求ではじめて判明した。
文化庁と名古屋市のやり取りは市民に非公開だが、竹中工務店にも非公開にしていたことには驚いた。
現在の計画はバリアフリー法等に引っかかるだけでなく、建築基準法、消防法、防災の観点から、はたして法律をクリアできるのかすら判明していない。
これらが判明して初めて税金の無駄遣いかどうか議論できるが、コンサルが試算した結果、あまり人がこなければ今後50年間で64億円の赤字になる。
 
情報公開を進めるには予算を付ける必要が無い。市長が「公開する」というだけでよい。
しかし、市長直筆のメモが非公開になったので、審査請求をしたところ、「すべて記者会見で話したことだから」として全て公開してきた。
その後、文化庁とのやり取りも情報公開訴訟をしたら、593ページ中562ページが黒塗りだったのに、151ページが黒塗りに減った。
しかし「言われなき避難を避けようとしたり、立場に拘束されることで円滑な議論が損なわれるおそれ」「外部からの干渉・圧力等を受けることにより適切な意思決定ができなくなるおそれ」「未確定な情報が確定されたものとして誤解されるおそれ」があるとしていまだに黒塗りがなされている。

情報公開は「転ばぬ先の杖」として重要。
今回、名古屋市は情報を非公開にして、2022年までの木造復元を断念するという大失敗をした。すでに50億円くらい税金が使われている。
今後は情報公開をした上で、市民みんなで議論すべき。


(その他のパネリストのまとめは後日書きます)

19/6/19(水) 自民党名古屋市議「名古屋城天守閣木造復元 一度立ち止まるべき時期が来た」

19/6/19名古屋市会本会議個人質疑において、自由民主党の浅井正仁市議は名古屋城天守閣木造復元許可がでるかどうかわからない現段階で現天守解体先行をすると、城が建てられないリスクがあるとして、2022年12月完成に固執する河村たかし名古屋市長に対して「一度立ち止まるべき時期が来たと思う」と述べました。

・19/6/19 名古屋市会本会議個人質疑 名古屋城部分
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190619.pdf
 
また、河村市長は文化庁と名古屋市は、現天守を解体したら必ず復元出来る約束の下でやっているのではないかと聞かれ、「そんな約束はない」と明言しました。

さらに、現在文化審議会(文化財分科会)から解体のための現状変更許可に関する石垣等遺構への影響に関して名古屋市の見解を尋ねられていることについて、どうして石垣部会の意見を一切聞かないのかと尋ねたところ、松雄観光文化交流局長は「名古屋市の見解を尋ねられているため、有識者にお諮りするものではなく、名古屋市の見解をお示しする」としました。
また、文化審議会からの確認事項に関し、名古屋市は本日6/19に回答を提出したいとしました。

・名古屋城跡の現状変更申請に係る名古屋市への確認事項
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190617-2.pdf
 
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共産党の江上博之市議の市議会本会議発言によれば、解体申請に対する文化審議会の回答は6/21(金)にも出るのではないかと言われているとのこと。

今回の木材保管庫予算といい、19/5/28石垣部会に提案した名古屋城石垣発掘調査調査予定位置図といい、文化審議会が名古屋市に示した「確認事項」といい、新観光文化交流局長が「文化庁から解体許可が出る自信がある」と明言しなかったことといい、名古屋市も文化庁も、5月中には現状変更許可答申が出ず、善後策を練っているのではないかと思えます。

・特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第31回)配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190528.pdf
 
あと数日後には文化審議会の何らかの回答が出る可能性があります。
それを受け、市議会がどう対応するのか、市民に何ができるのか。
しっかりと注目していきたいです。

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今後の予定

19/6/21(金)? 文化審議会が何らかの結論を出す?出さない?
19/6/22(土)13時〜 シンポ「名古屋城木造天守復元事業 ここが問題!」(名古屋市北区役所)
19/6/24(月)10時半〜 経済水道委員会付議議案審査(質疑(観光文化交流局関係))
19/6/26(水)10時半〜 経済水道委員会付議議案審査(総括質疑(観光文化交流局関係))
19/6/28(金)10時半〜 経済水道委員会付議議案審査(意思決定(2局一括))
19/7/1(月)13時〜 本会議(市長提出案件 委員長報告後、議決)
19/7/3(水)11時〜 名古屋城基本設計住民訴訟(名古屋地裁1102号法廷)
19/7/8(月)18時半〜「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
19/8/12(月)13時半〜 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
19/9/26(木)10時15分〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論(名古屋地裁1102号法廷)
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19/6/17(月) 河村市長 名古屋城木造復元 文化庁への回答は調整中と発言

19/6/17河村たかし名古屋市長定例記者会見で、現天守解体のための現状変更許可申請について、文化庁から石垣等遺構への影響に関する問い合わせがあった件で、回答を求められていたが「事務レベルで調整している」と述べ、回答はまだであることをほのめかしました。

・19/6/17 河村たかし名古屋市長定例記者会見 名古屋城部分
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190617.pdf

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同じ6/17、文化庁からの指示に関する文書が開示されました。

・名古屋城の天守閣解体に関する現状変更許可申請についての市長読み文(6月3日)
 想定質問4(名古屋城天守閣解体に関する現状変更許可申請について)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190617-1.pdf

・復命書(令和元年5月29日分)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190617-2.pdf
 
開示された文書では、中身がまったくわかりません。

今週中とも言われる文化審議会(文化財分科会)からなにを指示されたのか市民に全く知らせようともしません。
これが名古屋市のやり方です。
 
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今後の予定
6/19(水)午前10時〜 
  個人質疑:浅井正仁議員(自民)[30分]
        名古屋城天守閣特別会計補正予算及び公債特別会計補正予算について
       江上博之議員(共産)[19分]
        名古屋城天守閣特別会計補正予算について

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19/6/13(木) 名古屋城木造化 文化庁とのやりとり情報公開訴訟 593ページ中いまだ151ページ黒塗り

名古屋城木造化をめぐり、名古屋市が文化庁訪問時の復命書等の情報を非公開にしたのはおかしいとして、名古屋市民オンブズマンが公開を求めた情報公開訴訟の第2回弁論が19/6/13に名古屋地裁1102号法廷で行われました。

名古屋市は当初は全593ページのほとんどを黒塗りにしてきましたが、名古屋市は19/5/31に決定を取消し、新たに一部開示決定をしました。

本件変更決定1 5ページ中3ページ黒塗り
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-1-1.pdf
本件決定2 1 500ページ中117ページ黒塗り
      2 55ページ中11ページ黒塗り
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf    
本件決定3 33ページ中20ページ黒塗り     
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3.pdf    
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf

今後、名古屋市民オンブズマン側は、いまだに黒塗りになっている151ページのうち、公開を求めない部分(行政職給料表の号級 など)を特定して裁判所と名古屋市に上申します。
その後、名古屋市側は、上記を除いた部分についてどのページに何が書いてあり、どのような理由で非公開なのか、一覧表にまとめます。
それを受け、名古屋市民オンブズマン側が訴えの変更を行います。

次回弁論は19/9/26(木)10時15分〜 名古屋地裁1102号法廷です。ぜひ傍聴をお願いいたします。

19/6/12(水) 中日新聞が社説で「名古屋城の復元『まず解体』は乱暴だ」と主張

19/6/12の中日新聞が社説で「名古屋城の復元『まず解体』は乱暴だ」と主張しました。

2019年6月12日 中日新聞
名古屋城の復元 「まず解体」は乱暴だ
https://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2019061202000120.html

名古屋城天守閣木造復元をめぐる現状がまとまっており、河村市長の「復元許可が出ていなくても解体に着手する」という乱暴なやり方を批判しています。

地元中日新聞がこのような社説を書いたことで、名古屋市民だけでなく、市議、文化庁にも影響があると思います。

今月中旬とも言われる文化庁文化審議会での答申の行方、ならびに市議会の議論を注視します。

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今後の予定

19/6/13(木)15時〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論(名古屋地裁1102号法廷)
19/6/14(金)-7/2(火) 名古屋市議会6月定例会 
19/6/中旬  文化財分科会で解体許可の答申が出るか判明
19/6/22(土)13時〜 シンポ「名古屋城木造天守復元事業 ここが問題!」(名古屋市北区役所)
19/7/3(水)11時〜 名古屋城基本設計住民訴訟(名古屋地裁1102号法廷)
19/7/8(月)18時半〜「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
19/8/12(月)13時〜 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)


19/6/7(金)名古屋城木造化 約3.2億円木材保管庫予算提案 解体予算約20億円は提案せず

名古屋市は19/6/7に6月補正予算案を令和元年6月定例会に提出すると発表しました。
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-16-2-0-0-0-0-0.html
その中で、天守閣木造復元の木材保管庫設置工事として400万円(債務負担行為 3億1300万円)を提案しました。
説明としては、「柱、梁、土台に使用する主架構木材等を保管・加工するための施設を特別史跡外に設置」とあります。

一方、6月議会に提出予定であった、解体工事予算約20億円は今回は見送りました。

・19/3/11 名古屋市議会経済水道委員会 配付資料と文字起こし
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190311.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190311-1.pdf
 荒井主幹:資料の12ページになります工程案について説明をさせていただきます。
  解体工事、これにつきましては、予算をですね6月市会の補正予算を上程をさせていただきたいというふうに考えておりまして、それ以降、外部のエレベーター、これ今エレベーターと書いてありますが、エレベーターにつきましては11月から、天守閣の解体としましては、2月から、外部の足場を設置しまして、3月から解体工事を進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。

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木造天守閣の復元の目処が立っていないにもかかわらず、木材製材契約をすでに94億5540万円結んでいます。(うち21億9600万円はH30年度)竹中工務店は、木材の保管費用だけでも年間約1億円と試算しています。

それを今回名古屋市が独自に約3.2億円かけて保管庫を作るからそれ以上追加費用はかからない、ということなのでしょうか。特別史跡外だから文化庁の現状変更許可はいらない、ということなのでしょうか。

この約3.2億円は、名古屋市と竹中工務店が基本協定を結んでいる505億円に含むのでしょうか。
また、木材保管のランニングコストはどの程度なのでしょうか。

解体工事予算約20億円を議会に提出せず、今後のスケジュールはどうするのでしょうか。

また、6月議会に解体準備(9億6100万円)の契約議案がでるのでしょうか。

わからないことだらけです。

6月中旬にも現名古屋城天守解体準備許可が文化庁文化審議会で答申がでるかが判明します。

名古屋市は情報をほとんど公開していないのでわかりませんが、文化審議会の答申がでるかどうか、名古屋市はわかっているのではないでしょうか。
それをもとに今回の予算提案をしたのではないでしょうか。

仮に「2022年12月までに505億円を上限とする」という竹中工務店との基本協定を見直す場合、市民にも議会にも情報を公開した上できちんと議論することが必要だと考えます。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/170509-1.pdf

特に「どうして遅れたのか」「今後完成する見込みはあるのか」「責任はどう取るのか」をはっきりさせないと、再度同様のことを繰り返してしまいます。

市民に情報を公開しないことで、完成する見込みのない事業にだらだらと税金を投入してしつづけてしまいます。

市議会での議論を注目していきたいです。

19/6/6(木)名古屋城解体申請 文化庁への提出現状変更許可書 ほぼ内容非公開

名古屋市は19/4/19に現天守閣の解体申請を文化庁に提出し、受理されました。
名古屋市民オンブズマンが上記現状変更許可書を情報公開請求したところ、19/6/5に決定が出ましたが、内容はほぼ真っ黒でした。

・行政一部公開決定通知書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190605.pdf
・開示文書1
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190605-1.pdf
・開示文書2
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190605-2.pdf 
・情報提供
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190605-3.pdf

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これでは全然わかりません。
市民に情報を示さずに、建設費だけで505億円の事業を進めようとしているのが名古屋市のやり方です。


19/6/22(土)13時〜 シンポ「名古屋城木造天守復元事業 ここが問題!」に参加を(名古屋市北区役所)

「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」は19/6/22(土)13時より名古屋市北区役所2階講堂でシンポジウム「〜名古屋城バリアフリーの行方〜 名古屋城木造天守復元事業 ここが問題!」を開催します。
講師は赤羽一郎氏(前名古屋市文化財調査委員会委員長・元愛知淑徳大学講師)で、「漂流する名古屋城木造天守計画」と題して講演されます。
名古屋市民オンブズマン事務局の内田隆もパネルディスカッションに参加します。

・チラシ
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190622.pdf

・名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会
 https://www.facebook.com/nagoya.jitsugensurukai/

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〜名古屋城バリアフリーの行方〜名古屋城木造天守復元事業ここが問題!

名古屋城木造天守復元事業では、障害者の移動に関わるエレベーター未設置問題以外にも、事業の進め方や石垣の保全方法など、様々な問題が指摘されています。今ある問題とはどんなものなのか、たくさんの市民の方に知っていただき、どのような取り組みが必要かを共に考える機会とします。

日 程 2019年 6月22日 (土) 13:00〜16:00
会 場 名古屋市 北区役所 2階 講堂
   (地下鉄:名城線「黒川」下車 徒歩5分)
講演 「漂流する名古屋城木造天守計画」
講 師 赤羽一郎(前名古屋市文化財調査委員会委員長・元愛知淑徳大学講師)
パネルディスカッション 「名古屋城バリアフリーの行方」
 斎藤縣三氏 (実現する会共同代表・わっぱの会理事長)
 近藤佑次氏 (実現する会共同代表・愛知県重度障害者団体連絡協議会事務局次長)櫻井義也氏 (愛知さくら法律事務所弁護士)
 内田隆氏 (名古屋市民オンブズマン事務局)
 赤羽一郎氏 (前名古屋市文化財調査委員会委員長・元愛知淑徳大学講師)
コーディネーター
 辻直哉氏 (実現する会事務局長・愛知障害フォーラム事務局長)
誰でも参加できます
手話通訳・要約筆記・ヒアリングループ
定員:先着150名
資料代:500円
参加申込なしの当日参加可能!
人数把握の為参加申込にご協力いただければ幸いです
参加申込・お問い合わせ:名古屋城木造天守にエレベーター設置を
 実現する実行委員会
TEL 052-851-5240
FAX 052-851-5241
メール jitsugensurukai@gmail.com
住所 〒466-0037 名古屋市昭和区恵方町2-15 AJU車いすセンター内
https://www.facebook.com/nagoya.jitsugensurukai/

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19/6/3(月)名古屋城木造化 文化庁から現天守解体の石垣への影響について問合せありと名古屋市

19/6/3河村たかし名古屋市長定例記者会見で、現天守解体のための現状変更許可申請について、文化庁から石垣等遺構への影響に関する問い合わせがあり、回答を求められていると発表しました。

19/6/3 河村たかし名古屋市長定例記者会見 名古屋城部分
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190603.pdf

19/5/27に文化庁から教育委員会事務局生涯学習部文化財保護室あてに連絡があり、19/5/29に名古屋市職員が文化庁に出向いて伝えられたとのこと。
「内容を公表することにより今後の文化審議会による公正な審議を妨げることになるため、お話することは差し控えさしていただきます」としています。

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名古屋市がいつ回答をするのか、いつ文化庁文化審議会が答申を出す・出さないが判明するのかなど、まったくわかりません。

名古屋市は以前より情報を出すようになったような気がしますが、「都合のよい情報」だけを流し(公報)、「都合の悪い情報」(真の情報公開)はいまだに市民に公開していません。

名古屋市民オンブズマンは、19/5/27文化庁からの連絡と、19/5/29名古屋市職員の復命書を情報公開請求しました。

建設費だけで505億円もの巨大プロジェクトを、市民に情報を公開することなく進めてきたつけまもなく明らかになります。

19/5/31(金)名古屋城木造復元 名古屋市文化庁訪問時復命書等 一部変更決定も肝心の部分非公開

名古屋城木造復元に関し、名古屋市が文化庁訪問時の復命書等の公開を求める情報公開訴訟を名古屋市民オンブズマンが提訴していますが、名古屋市は19/5/31に決定を見直し、非公開部分を特定し、非公開の理由をそれぞれ明らかにした上で、多くの部分を開示してきました。

河村たかし市長が文化庁を訪問したときの面談記録も、河村市長の発言部分の多くが公開されました。
しかしながら、名古屋市がまだ公表していない部分については非公開ですし、文化庁の発言については、「項目」のみ開示されるだけです。
唯一「地元の専門委員会には十分に説明して理解してもらうこと。」という中身が公開されるのみでした。



↑左側 当初決定 右側 今回決定

また、「平成30年7月 名古屋城天守閣整備事業 基本計画書(概要編・資料編・図面編) 文化庁 復元検討委員会資料」とタイトルが打たれた、実際は文化庁に提出しなかった資料のほとんどが公開されました(400メガ)。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf

・(参考)当初決定での上記文書開示内容
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180912-1.pdf

しかしながら、「5.概算工事費・工程計画」については、本件文書作成時に既に終了している平成29年度すら非公開にしてきました。
平成30年度も非公開です。

開示された部分から、何とか読み取れることもあると思います。
参考にして下さい。

19/6/13(木)15時〜、名古屋地裁で行われる情報公開訴訟で今後の訴訟方針を決めていく予定です。

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・19/5/31 名古屋市長 河村たかし
 行政文書一部公開決定の取消しについて(通知)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531.pdf
 
・19/5/31 行政一部公開決定通知書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-1.pdf
 平成30年6月13日に名古屋城の件で文化庁を訪問した際の復命書、支出命令書
(1)復命書
(2)支出命令書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-1-1.pdf

・19/5/31 行政一部公開決定通知書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2.pdf
 ■2018年7月20日-25日に、名古屋市職員が文化庁を訪れた際の持参資料として
  (1)名古屋城天守閣整備事業 基本計画書(概要編・資料編・図面編)  
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-1.pdf
  (2)平成29年12月 復元検討委員会での報告に対する意見(平成30年3月提出)
  (3)平成29年12月 復元検討委員会での報告に対する意見への追加回答
  (4)平成30年3月 復元検討委員会での報告に対する意見への回答
  (5)2018年7月20日-25日に、名古屋市職員が名古屋城関連で文化庁を訪れた際の持参資料
  (1.復元概要・復元整備基本構想)
 ■2018年7月20日-25日に、名古屋市職員が文化庁を訪れた際の復命書、支出金調書として、
  (6)復命書(名古屋城総合事務所長以下5名分)
  (7)復命書(ナゴヤ魅力向上担当部長分)
☆ (8)支出命令書(平成30年7月20日分)
 ■2018年7月20日-25日に、名古屋市職員が文化庁を訪れた際の会談の内容、指摘事項がわかるものとして
  (9)2018年7月20日 文化庁打合せメモ
 ■2018年7月26日に、名古屋市職員が文化庁を訪れた際の復命書、支出金調書として
  (10)復命書(名古屋城総合事務所長分)
  ☆(11)支出命令書
 ■2018年7月26日に、名古屋市職員が文化庁を訪れた際の会談の内容、指摘事項がわかるものとして
  (12)市長国家提案【文化庁】<平成30年7月26日(木)>面会記録
  (13)市長国家提案【文化庁】<平成30年7月26日(木)>メモ
  http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-2-2.pdf 
 
・19/5/31 行政一部公開決定通知書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3.pdf
 ■2018年7月27日?12月10日に、名古屋城天守閣整備事業の件で名古屋市職員が文化庁を訪れた際の
 1 持参資料として
(1)市長文化庁訪問<平成30年8月3日(金)>ぶら下がりメモ
(2)持参資料(石垣保存の基本的な考え方と天守台
(3)新聞一式
 2 復命書、支出命令書として
  (4)復命書(平成30年8月3日(金)分)
  (5)復命書(平成30年9月10日(月)分)
(6)復命書(平成30年9月25日(火)分)
(7)支出命令書(平成30年8月3日(金)分)
(8)支出命令書(平成30年9月10日(月)分)
(9)支出命令書(平成30年9月25日(火)分)
3 会議の内容、指摘事項がわかるものとして
(10)市長文化庁訪問<平成30年8月3日(金)>面談記録
(11)市長文化庁訪問<平成30年8月3日(金)>ぶら下がりメモ
(12)文化庁打ち合わせメモ(平成30年9月10日(月)分)
(13)市長文化庁訪問<平成30年9月25日(火)>面談記録
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190531-3-1.pdf

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※情報公開請求・各種訴訟・ニュースレター発行等活動するにもお金が必要です。
 今回追加開示を受けるのにコピー代が13,210円かかりました。
 仮に勝訴しても、名古屋市民オンブズマンには1円も入ってきません。
 名古屋市民オンブズマンは会費とカンパのみで運営していますので、ぜひともカンパのご協力をお願いいたします。
  《郵便振替口座》
    口座番号 00870−9−105687
    加入者名 名古屋市民オンブズマンタイアップグループ
   http://www.ombnagoya.gr.jp/kannpa.htm


19/5/28(火)名古屋城石垣部会「仮設構台下トレンチ調査は初めて聞いた。現状変更許可は出し直すのですね」

19/5/28に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第31回)が開催されました。

・特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第31回)配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190528.pdf

・19/5/28 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第31回)
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190528-1.pdf
 
名古屋城総合事務所長、名古屋城調査研究センター所長をはじめ、多くの人が2019年4月に着任しましたが、今年度はじめての石垣部会でした。

名古屋市は、現在名古屋城木造天守復元を目指していますが、復元の前に現天守閣解体準備の現状変更許可申請を19/4/19に文化庁に提出しました。

文化庁からは、現状変更許可申請にあたり、5つの留意事項が示されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190226-1.pdf
うち3つについて、「石垣部会の意見を付すこと」となっています。
前回19/3/25の石垣部会では、「文化財の現状変更をする際に当然行うべき調査・検討ならびに保全方法が十分行われておらず、検討もされていないことが明らかになったので、石垣部会としては認められない」とする意見をまとめました。
・特別史跡名古屋城跡全体整備検討委員会石垣部会のまとめ(試案)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-0.pdf
 
石垣部会の指摘の一つである、「仮設構台設置予定場所の埋蔵文化財調査による地下以降の正確な把握、石垣の現状把握が行われていない」に対し、名古屋市は試掘調査として4u程度のトレンチを23箇所計画する予定であり、文化庁にその旨伝えたと本日初めて発表しました。
しかも、まだ具体的でないものも含んでいるので図面を公表するのは控えているとしました。

石垣部会の宮武正登・佐賀大学教授は「仮設構台下のトレンチ調査については、石垣部会としては初めて聞いた。このトレンチ調査の結果仮設構台が『危ない』となったら、地下埋没遺構が守られないことになる。だれがそれをチェックするのか」と名古屋市を問い詰めました。
名古屋城総合事務所の村木主幹は「名古屋城内で部会が所管しないところは親委員会(特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議)で議論する。
何らかの有識者にはかる必要がある。親委員会で議論するという方法もある。」としました。

宮武教授は「現在文化庁に提出している現天守閣解体準備の現状変更許可をもう一度出し直すのですね。試掘調査で『保全できない』と結果が出たら、設計上変えて頂きたい」とし、村木主幹は「試掘の結果で判断する」としました。

また、名古屋市は天守閣地下部分にある穴蔵石垣調査を行う予定としました。
宮武教授は「穴蔵石垣調査の目的を明確に説明して欲しい」とし、村木主幹は「穴蔵石垣は昭和に積み替えられ、オリジナルの姿はとどめていないと認識していている。本来の姿に戻したいので、現況を把握したい」としました。

宮武教授は「木造復元案と穴蔵復元案は一致しているのか、矛盾はないのか、工法についてもどうか」としましたが、村木主幹は「矛盾はないと認識している」としました。

宮武教授は「昔の穴蔵の上に木造天守を載せる、というのは、天守閣部会にも諮るのか」とし、村木主幹は「諮る」としました。
宮武教授は「穴蔵部分のトレンチについては、文化庁に対してオーソライズしているのか」としましたが、「まだ。今回図面は控えた」としました。
宮武教授は「文化庁がダメという可能性もある。『石垣部会が承認した』と言われては困る。条件が整っていないのではないか」としました。
村木主幹は「今回、今年度の調査予定について示したのであって、計画の内容をご審議していただくために出したものではない」としました。

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文化庁からは、「石垣部会の意見を付すこと」と言われているにもかかわらず、仮設構台下のトレンチ調査について石垣部会に意見を聞いていなかったことが判明しました。

また、現在の竹中工務店の復元案では、木造天守閣を支えるために、穴蔵部分に「はね出し架構」というコンクリート製基礎構造を作る予定です。
穴蔵石垣の復元をする場合、「はね出し架構」の存在は矛盾するのではないでしょうか。


竹中工務店は「はね出し架構」ではない基礎構造について、いまだに具体的な提案をしていません。

平成31年1月23日(水)「名古屋城天守閣木造復元 市民向け説明会」
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000112/112541/2018setsumeikai_symposium_houkokusho.pdf

これまでの矛盾点がますます明らかになってきています。
2019年6月中旬に、文化庁文化審議会が現天守閣解体準備の現状変更許可について答申を出すかどうかが判明します。
名古屋市はいずれにせよ、名古屋城の「本質的価値」を持つ石垣について石垣部会の有識者ときちんと話し合って今後の方針を立ててもらいたいです。

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なお、19/5/31(金)午前11時から、現在名古屋市民オンブズマンが情報公開訴訟を行っている、「名古屋市が文化庁訪問時の復命書等」が一部開示される予定です。
開示されたらまたご報告いたします。


19/5/27(月)現名古屋城天守解体準備許可 文化庁「静謐な環境で議論する必要 文化審議会の日程明らかにしていない」

19/5/27に行われた河村たかし名古屋市長定例記者会見で、現名古屋城天守解体準備許可について、「19/5/21参議院の文教科学委員会で松沢成文議員の質問に対し『文化審議会において静謐な環境で議論する必要がありますので、具体的な審議日程等につきましては明らかにしていない』と答弁した」としました。

・19/5/27 河村たかし名古屋市長定例記者会見
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190527.pdf

・令和元年 5 月 21 日参議院文教科学委員会議事録
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190521.pdf
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今後、6月中旬に開かれる文化財分科会で解体許可の答申がなされるかが判明します。
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現在、名古屋市が文化庁に対して、現天守解体準備の現状変更許可申請をしていますが、なにをどのように申請しているのか、また何が問題視されているのか、理解している人はどの程度いるでしょうか。
報道を丹念に読むか、ネット上の情報を調べている人以外はなかなか難しいと思います。

名古屋市は、市民に対してきちんと説明していません。
2019年1月に行った市民向け説明会では、「解体先行」については一言も触れていませんでした。
説明会終了後の2019/2/1に、河村市長がいきなり「現天守解体先行」をぶち上げましたが、それ以降市民への報告はありませんし、市のホームページにも記載がありません。
市民向け説明会の報告書は19/5/13にネットに掲載されました。

・2019年5月13日 名古屋市
 平成30年度開催 名古屋城天守閣木造復元 市民向け説明会・シンポジウム
 「名古屋城天守閣木造復元 市民向け説明会・シンポジウム」報告書
 アンケートのご質問に対する回答
 http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000112541.html
 
・名古屋市 名古屋城 知る 天守閣木造復元
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_blog/
 
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「特別史跡」名古屋城跡にある建物に釘一本打つにも文化庁の「現状変更許可」が必要です。

当初、名古屋市は名古屋城木造復元と現天守解体の現状変更許可を同時に行おうとしましたが、木造復元が有識者会議である石垣部会が懸念(現在の石垣調査がまだ十分行われていない、木造復元より現石垣の修復の方が先、地下の穴蔵石垣調査方法が決まっていない、地下ボーリングや木造復元のための「はね出し架構」は遺跡を破壊する可能性 など)を表明しました。

名古屋市は竹中工務店と2022年12月までに木造天守閣復元を行うという基本協定を結んでおりますが、このままでは日程が間に合わないため、名古屋市は現天守解体準備の現状変更許可のみ先行して行うことにしました。

現天守解体準備は、内堀に足場を組み、さらに北外堀に仮設橋を架け、トラックで天守解体の資材を運搬できるようにするものです。
しかしながら、内堀の底の調査は十分ではなく、さらに北外堀の下の石垣も調査を行っていないにもかかわらず、名古屋市は「石垣等への影響は軽微」と結論づけました。
石垣部会は「文化庁への名古屋城解体申請計画は前提を欠いており、石垣部会としては認められない」 としました。
・19/3/29 特別史跡名古屋城跡全体整備検討委員会石垣部会のまとめ(試案)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-0.pdf


にもかかわらず、名古屋市は文化庁に解体準備の現状変更許可申請を2019/4/19に提出したのです。

今後、2019年6月中旬の文化審議会において、文化庁長官への「答申」がでるかどうかが判明します。
「答申」がでなければ、2022年12月の完成は絶望的です。

19/5/28(火)13時半〜 名古屋能楽堂で石垣部会が開催されます。
http://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2019/kankobunkakoryu/0000117361.html
どのような話しがでるか楽しみです。

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19/5/20(月)現名古屋城天守解体許可 文化庁は「文化財分科会で審議されたか一切答えられない」と河村市長

19/5/20に行われた、河村たかし名古屋市長定例記者会見で、現名古屋城天守解体許可について、「19/5/17に開催された文化財分科会の内容、文化審議会に諮問されたかどうかも一切文化庁から言えないと回答があった」としました。

19/5/20 河村たかし名古屋市長定例記者会見
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190520.pdf
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名古屋市は、名古屋城天守木造化にさきがけ、まず現天守の解体準備のみの現状変更許可申請を2019年4月に文化庁に提出しました。

通常は、文化審議会に諮問された後、文化財分科会や各専門調査会での審議を経て文化庁に答申されます。
・文化庁 文化審議会について
 http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/about/

今後、6月中旬に開かれる文化財分科会で解体許可の答申がなされるかが判明します。
文化財分科会で解体許可答申がなされなければ、2022年12月末までの木造完成は絶望的になりますが、河村市長は「これは議会でも同じような質問がありましたので、お答えしましたけど。お願いしておる時にだめだったらどうするんだというような失礼な文化庁に失礼なことは申し上げられん、ということでございます。」と述べるのみです。

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状況は不明ですが、石垣部会の千田嘉博・奈良大学教授は19/3/29にtwitterで以下述べました。
文化庁調査官が「引き続き石垣への影響の検討必要」としたのは、名古屋城現天守解体工事の前提になる、石垣の基礎調査や工事施工範囲の埋蔵文化財の発掘をしておらず、名古屋市は文化財としての評価と保全対策ができていないと、厳しく指摘されたのと同じことです。https://twitter.com/yoshi_nara/status/1111621338383319041

こうした問題を名古屋城石垣部会も指摘していましたが、文化庁からまったく同じ指摘を受けたことで、名古屋市の現天守解体計画が、文化庁から許可を得られる可能性は、限りなくなくなったと思われます。https://twitter.com/yoshi_nara/status/1111623415532675073

専門家による検討組織である名古屋城石垣部会の決議を無視して、文化庁調査官の指摘も無視して、このまま名古屋市が4月に文化庁への天守解体工事の申請を強行すれば、名古屋市と名古屋城総合事務所に対する文化庁の信頼感は、著しく損なわれる恐れがあります。https://twitter.com/yoshi_nara/status/1111624809203544064
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今後の予定

19/5/30 14時〜 令和元年度第1回名古屋市建築審査会
19/6/10(月)18時半〜「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
19/6/13(木)15時〜 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論(名古屋地裁1102号法廷)
19/6/14(金)-7/2(火) 名古屋市議会6月定例会 
19/6/中旬  文化財分科会で解体許可が下りるか判明
19/6/22(土)13時〜 
19/7/3(水)11時〜 名古屋城基本設計住民訴訟(名古屋地裁1102号法廷)
19/7/8(月)18時半〜「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)


19/5/17(金)19/4/25河村市長文化庁訪問時の市長発言骨子・資料 入手

名古屋城天守木造復元に関して、19/4/2に5河村市長が文化庁を訪問した時の市長発言骨子・資料を名古屋城総合事務所から情報提供してもらいました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190425-2.pdf


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相変わらず、名古屋市は一方的な事を言っています。
文化庁から示された留意事項に対し、「調査官から細部にわたってご指導いただき、先週4/19に現天守閣の解体にかかる現状変更許可申請書を提出させていただいた」とはありますが、石垣部会から以下3点を指摘されたことについてはまったく触れていません。
 1.天守解体のための機材を搬入するための仮設構台の下にある石垣の調査がまだ行われていない
 2.内堀底面・御深井丸内側石垣調査がまだ行われていない
 3.調査専門職員の人数不足
・特別史跡名古屋城跡全体整備検討委員会石垣部会のまとめ(試案)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-0.pdf

また、「史跡等における歴史的建造物の復元に関する基準」の「ウ」をきちんと検討していないのではないか、「大阪城における平成の大改修」を参照していないのではないか。
http://www1.city.matsue.shimane.jp/bunka/bunkazai/matsuejyou/sisekimatsuejyohozonkatsuyou.data/siryou5.pdf
(8)史跡等における歴史的建造物の復元に関する基準
(平成27年3月30日史跡等における歴史的建造物の復元の取扱いに関する専門委員会)
2基準歴史的建造物の復元が適当であるか否かは、具体的な復元の計画・ 設計の内容が次の各項目に合致するか否かにより、総合的に判断することとする。
(1) 基本的事項
ア.当該史跡等の本質的価値の理解にとって支障となるものではないこと。
イ.当該史跡等の本質的価値を理解する上で不可欠の遺跡を損傷するものではないこと。
ウ.復元以外の整備手法との比較考量の結果、国民の当該史跡等の理解・活用にとって適切かつ積極的意味をもつと考えられること。

さらに、耐震性が低いことは2010年に判明していました。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000105/105368/8shou.pdf

文化庁も当然これら問題を知っているにもかかわらず、あえて名古屋市が触れないことで、どのくらい文化庁の不信感が増大しているのか。
これまでの文化庁とのやり取りに記載されているはずですが、内容は肝心の所が市民には非公開です。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190320.pdf

19/4/25復命書については情報公開請求中です。

19/5/16(木)名古屋城木造天守基本設計住民訴訟 第1回弁論で市は却下・棄却を求める

19/5/16に、「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」メンバーが原告の、名古屋城木造天守復元事業の基本設計費用返還、実施設計契約の取消し・無効確認、本件事業の停止を求める住民訴訟の第1回口頭弁論が名古屋地裁1102号法廷(民事9部)で行われました。
原告・支援者で傍聴席はほぼ満員でした。

・原告 訴状等
 
https://drive.google.com/drive/folders/1T_5khzBPQ4R5IBgVOMSY-VVb8viwdHkz
・被告名古屋市 答弁書
 https://drive.google.com/file/d/1yP59x0ube-Q6jk5lqAtK9DMYBDAC4Jpp/view
・被告名古屋市 乙号証等
 https://drive.google.com/drive/folders/1rrzu6PbzIolu6WPxmtH2s9I-laqXF1aJ

本件は、名古屋市の住民が弁護士を立てずに行っている住民訴訟です。
名古屋市が竹中工務店と契約した「基本設計」契約に基づく『成果物』はまだ未完成であり、支払った代金8億4693万6000円を市に返還するよう原告は求めています。
また、基本設計が完成していない以上、その後の実施設計契約を取り消し、さらには本件事業の停止・取消しも求めています。

被告名古屋市側は、原告側の主張の却下・棄却を求めました。

裁判長は、原告の訴えの趣旨はこれでよいか、また被告の主張をかみ砕いて説明しました。
上記は後日紙にまとめて原告・被告に送るといっていました。

1)金銭請求について
 被告答弁書によれば、市職員9名は財務会計上の行為を行う職員ではない。
 対象を絞る方針にするか検討を。

2)実施設計契約について
 実施設計契約の取消しは、地方自治法242条1項4号に当たらないのではないか。
 243条の2の2に請求の趣旨を変更するか検討を。
 
3)本件事業の停止・取消しについて
 具体的に何を求めているのか?契約を差し止めるのか?
 また、上記2は3に含まれるのか?含まれるのであれば上記2を取り下げ、3のみにするか検討を。
 さらに「事業」は特定しなくてよいのか。
 
また、裁判長は、「訴状を拝見すると、『契約約款に記載されているとおりに基本設計ができていない』、という主張しか聞こえて来なかった。住民訴訟は『法律の何条に違反する』という主張が必要なので、事業が何らかの形で違法なら、何法何条違反なのか次回までに主張して欲しい」といいました。

次回は19/7/3(水)11時〜 名古屋地裁1102号法廷です。
どなたでも傍聴可能です。
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・名古屋城天守の有形文化財登録を求める会 
 https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle
 

19/5/10(金)名古屋城木造化 実施設計変更契約で、エレベーター設計取りやめが判明

名古屋城天守閣復元事業に関し、実施設計業務委託契約書と
変更契約書が19/5/9に開示されました。

・決定書
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190510.pdf
・名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託契約書(平成31年度分)として
 名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託契約書(H30.4.9)
 名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託契約書(変更契約 H31.2.26)
 名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託契約書(変更契約 H31.3.19)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190510-1.pdf
・(情報提供)名古屋城天守閣整備事業実施設計業務委託 変更概要書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190510-2.pdf 
 
上記から、実施設計でエレベーター設計を取りやめたことがわかりました。


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当初の竹中工務店の提案では、小型エレベーターを設置するとありました。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_blog/uploads/takenaka.pdf

しかし、河村たかし名古屋市長は18/5/30に「今後復元する名古屋城木造天守閣にエレベーターを設置しない」と正式に表明しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180530.pdf

しかしながら、新築の建造物がバリアフリー対応ではないのはおかしいとして、「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」は19/2/25に約14000筆の署名を名古屋市に提出しました。
https://www.facebook.com/nagoya.jitsugensurukai/

上記団体は「障害者権利条約」「障害者差別解消法」「愛知県障害者差別解消推進条例」等に反していると主張しています。
エレベーターがない実施設計で、文化庁、消防庁、名古屋市建築審査会、名古屋市消防局、日本建築センターの各種許可が下りるのかどうか不明です。

なお、現時点では、木造復元の目処が立っていないのは名古屋市も認めています。

2019年5月中に文化審議会が開催され、現天守解体準備のための現状変更許可について審議されます。

上記議論の行方とともに、復元について今後どうなるのかまったく不明です。

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なお、以下も開示されました。

・「名古屋城天守閣の実物大階段模型及び展示施設の建設」随意契約とした理由がわかる文書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190510-3.pdf
 

19/5/9(木)18/11/15名古屋城木造化 バリアフリー非公開説明会 議事録ほぼ非公開

18/11/15特別史跡名古屋城跡バリアフリー説明会(第2回)が非公開で開催されました。
その議事録ができたので情報提供したいとして、郵送されてきました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/181115-1.pdf



配付資料は2018年11月に情報提供されました。
・配付資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/181115.pdf
 
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18/7/24に開催された特別史跡名古屋城跡バリアフリー説明会(第1回)は、公開で開催され、さらに議事録も全文名古屋城総合事務所のホームページで公開されています。
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/tenshu_blog/uploads/sanko3_gijiroku.pdf

どうしてこのような違いがあるのか不明です。

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なお、18/12/28に開催された特別史跡名古屋城跡バリアフリー検討会議(第2回)の議事録も情報提供されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/181228-3.pdf

参考になれば幸いです。


19/5/7(火)河村市長「名古屋城 現天守は外からみても立派」

19/5/7に河村たかし名古屋市長は定例記者会見を行いました。

・19/5/7 河村たかし名古屋市長定例記者会見
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190507.pdf

記者から、「トリップアドバイザー ベストデスティネーション(観光地)」で6位に名古屋市が入った要因について聞かれました。
https://www.tripadvisor.jp/TravelersChoice-Destinations-cTop-g294232

河村市長は「本丸御殿ではなく、名古屋城の木造天守復元が大きい」と答えました。
記者は「天守自体は立ち入り禁止になっているが」と問うたところ「外から見ても立派ですからね、ほんとに」と答えました。

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上記のやり取りについて、河村市長の趣旨がさっぱりわかりません。
・トリップアドバイザーの順位が上がったのは、まだ目処が立っていない木造復元のため?
・現名古屋城天守閣は外から見ると立派
 名古屋市はそれを解体する準備の現状変更許可申請を2019/4に文化庁に行った。
・仮に文化庁から解体現状変更許可がでたら、天守閣の外観がなくなる
・天守閣木造復元の目処はまったく立っておらず、天守閣がない名古屋城がずっと続く可能性
・万が一木造天守復元されても、外観は今と同じ

河村市長しか理解できない理屈で、名古屋市は名古屋城天守閣復元事業に邁進しています。
2019年5月文化審議会でどのような審議がされるのか不明ですが、文化行政に禍根を残さないよう願います。

19/4/25(木)名古屋城天守閣部会員「これは木造天守閣を復元するプロジェクト。石垣研究プロジェクトではない」

19/4/25に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第18回)が開催されました。

・19/4/25特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第18回)配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190425.pdf
・名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190425-1.pdf

はじめに、名古屋市は「19/4/19に現天守閣解体のための現状変更許可申請を文化庁に提出した」とのみ報告しました。

つぎに、上記申請にあたり、文化庁から5つの留意事項が示されており、そのうち天守台石垣保存方針について説明がありました。
上記申請は石垣部会に示し、文化庁に提出した資料のうち抜粋が配付資料として配付されました。

座長の瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授は「2017年度、18年度に堀底の発掘調査をしているが、どうして近接している場所を行うのか」としました。

名古屋城総合事務所は「石垣部会から、堀底の堆積状況がずいぶん攪乱されており、孕みに影響があるのではという指摘があった。
これまでは根石調査が多かった。今回は中央部分を行う予定」としました。

三浦正幸・広島大学名誉教授は「トレンチの入れ方が通常ではない。発掘の無駄だ。遺構の破壊にも繋がる。案は石垣部会に示したのか」とし、名古屋城総合事務所は「石垣部会には資料は出したが意見をもらっていない」としました。

古阪秀三・立命館大学客員教授は「結局石垣調査は、名古屋市がするのか石垣部会か、外部に委託するのか。2年間やっているが進まない。
技術的な内容はあきらかにならない。これだと決着がつかない。専門家をいれてやるべきだと思う。
そもそも、これは天守閣を復元するプロジェクトであって、石垣の研究するプロジェクトではない。どこまででとめるのか。本当の専門家がいない状況でやろうとしている。
濃尾地震の影響もわかっていないし、熊本地震があり、東南海・南海地震も想定されている。
現在は愚の骨頂。天守閣部会の技術の皆さんが調査に行かれればいい。
昔の伝統的なことだけでなく、技術的なことを検討しないと決着がつかない。だれが意志決定するのか。
我々も2年間進歩していない。天守閣も内容は進んでいるが、物的には進んでいない市の覚悟を聞かせてほしい」としました。
新任の佐治・名古屋城総合事務所所長は「この4月に調査研究センターができ、熊本から服部所長を迎えた。意見を伺って進めたい」としました。

また、瀬口座長は「石垣の北面は不安定と言っているが、孕み出しは不安定ではないと記載されている。矛盾しているのではないか。
文化庁に持って行ったら、『名古屋市は何を考えているのか』となる」としました。
名古屋城総合事務所は「来場者への影響で分類しているが、それがすべてではない。それと変状度とで分析している」としました。

その後、照明器具や外壁、水抜きなどについて議論しました。
照明がないと暗いので、長押内に照明を入れたり、行灯型照明を置くことが検討されました。
川地正数・川地建築設計室主宰は「非常時の避難誘導のため、誘導灯も考えないといけない」としました。
竹中工務店は「防災計画の関係で、日本建築センターからは『階段の1段の寸法がイレギュラーなので、安全性を増すような照明が必要』という意見を頂いている」としました。

古阪客員教授は「石垣の問題でかなり完成が遅れる。照明は復元にはならない。照明について、市民参加があっていいのではないか」としました。

佐治所長は「階段について原寸大モックアップを作って実証実験を行う予定。照明シミュレーションをしていきたいし、市民に見てもらいたい」としました。

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結局、天守閣部会と石垣部会との認識のずれは、文化庁へ現天守解体申請をした段階になっても埋まりませんでした。
果たして、天守閣部会は文化庁が示した5つの留意事項、石垣部会の意見をきちんと読んだのでしょうか。

・19/2/26 名古屋市が発表した文化庁
 「現天守閣解体にかかる現状変更許可申請に関する留意事項について」
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190226-1.pdf
・特別史跡名古屋城跡全体整備検討委員会石垣部会のまとめ(試案)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-0.pdf

名古屋市が認めているように、石垣部会は「天守閣解体するにあたって機材が上に載る予定である堀底・外堀・御深井丸等の調査をせよ」と言っているにもかかわらず、石垣部会の議題として、具体的調査場所の議論がまだなされていません。
そうであるにもかかわらず、名古屋市は文化庁に解体許可申請書を提出してしまいました。
これだけみても、通常の文化財行政とはかけ離れていることがわかります。
天守閣部会が上記について誰も指摘しないのは非常に不思議です。

また、天守閣復元にあたり現天守解体する際、特別史跡の本質的価値を持つ石垣について「影響を与えない工法であり、その保存が確実に図られること」「石垣等保全の具体的方針」「石垣等詳細調査の具体的な手順・方法等(石垣調査計画)」を示すよう、文化庁は名古屋市に求めています。
「これは木造天守閣を復元するプロジェクト。石垣研究プロジェクトではない」という古阪客員教授の認識は誤っています。
石垣を十分研究し、石垣に影響を与えない工法だと有識者に認識されてはじめて木造天守閣復元がはじまるのです。
それを2022年12月までと期限をきっているから、奇妙なことになるのです。

また、照明のみ「市民参加を」というのはあまりにも都合がよすぎます。
そもそも、これまでの天守閣部会・石垣部会の配付資料・議事録は市の公式ホームページには一切掲載されていません。
傍聴も先着10名のみ。録音・録画は傍聴者はおろか、報道陣にさえ許可されていません。
これで「市民の関心を呼ぼう」というのは間違っています。
文化庁と名古屋市のやり取りも、一切非公開です。名古屋市の都合のよい言い分のみ公開しています。

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19/4/25、河村市長は文化庁を訪問し、天守閣先行解体を要請したとのこと。
解体申請書類をすでに提出しているのに、どうして市長が直接文化庁に行かないといけないのか。

19/4/22に松雄俊憲・観光文化交流局長は「事務的にはやり切ったというふうに思っておりますけれども、それでやっぱり許可がでるというふうに思っておりませんで、市長には私共からお願いして、今週の25日の9時半に文化庁に出向いていただく予定にしております。」としました。
名古屋市観光文化交流局としては、「解体の許可がでるとは思っていない」のです。
・19/4/22 河村たかし名古屋市長定例記者会見 名古屋城関係分
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190422.pdf

5月中に文化庁文化審議会が開かれます。
名古屋城の運命、河村市長の運命は2019年5月中に決まります。


19/4/22(月)名古屋市局長「石垣部会のご提案はやりきれていない」認める

19/4/22に河村たかし名古屋市長定例記者会見が行われました。

19/4/22 河村たかし名古屋市長定例記者会見 名古屋城関係分
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190422.pdf

19/4/1から着任した松雄俊憲・観光文化交流局長が、局長としてはじめて名古屋城木造化について定例記者会見で発言しました。

その中で、19/4/19に文化庁に現天守閣解体の申請を出したと報告が有りました。

・平成31年4月19日 名古屋市観光文化交流局名古屋城総合事務所
 現天守閣解体にかかる現状変更許可申請書の提出について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190419.pdf

松雄局長は「石垣部会のご提案について、確かにやり切れていないといった部分がございますけども、文化庁がですね申請にあたって5つの留意事項といったことを私どもに指示をいただきましたけれども、そのことにたいしましては事務方としてやりきったというふうに思っております」としました。

・19/2/26 名古屋市が発表した文化庁
 「現天守閣解体にかかる現状変更許可申請に関する留意事項について」
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190226-1.pdf
 
その上で、「事務的にはやり切ったというふうに思っておりますけれども、それでやっぱり許可がでるというふうに思っておりませんで、市長には私共からお願いして、今週の25日の9時半に文化庁に出向いていただく予定にしております。」としました。

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石垣部会は、解体工事計画を承服していません。
記者発表資料でも認めています。

それは、石垣解体のための作業をする場所の下にある石垣の調査が終わっていない、職員も不足しているということです。
河村市長が本日記者会見で言った「天守台石垣の修復」のことではありません。
・特別史跡名古屋城跡全体整備検討委員会石垣部会のまとめ(試案)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-0.pdf

河村市長が「文化庁の指示に従って丁寧に行ってきた」というのは「自称」であって、これまでどのような文化庁の指示がなされてきたのか、すべて非公開になっています。
対応したのかも不明です。

19/2/26に解体に当たって上記5項目が示されましたが、それすら石垣部会の同意を得られていません。

名古屋市は、文化庁に「これだけの分厚い資料を出した」というものの、それらは少なくとも現時点では閲覧に供されていません。



松雄局長は「なお、マスコミの皆さんにおきましては、村田次長とのやり取りが詳細にご報告が多分できないと思います。向こうの先方の意見もありますので、ただ私どもがどういう主張をしてくるのかしてきたのかといったことについて、いわば天守閣の意義ですね。木造復元の意義についてまあ何らかの形でペーパーにまとめて皆様方にもお伝えをして、基本的にいけるのかなとおもいます。」というのみ。

名古屋市民オンブズマンは19/4/23に文化庁に対する申請書を情報公開請求しました。

河村市長は「寄附が3億3000万円集まっている。辞めて済む問題ではない」としていますが、平成30年度までにすでに名古屋市は竹中工務店と46億677万6000円契約しています。
・基本設計    8億4693万6000円(支払い済み)
・実施設計   15億6384万円
・木材製材契約 94億5540万円(うち21億9600万円はH30年度)
※木材の保管費用だけでも年間約1億円。

行政は、1市長の「思い」だけで決まるものではありません。
情報公開をせず、通常の文化行政の手法をとってこなかった、名古屋城の運命、河村市長の運命は2019年5月中に決まります。


19/4/22(月)名古屋城木造化 文化庁とのやりとり情報公開訴訟 名古屋市は5月中に一部公開へ

名古屋城木造化をめぐり、名古屋市が文化庁訪問時の復命書等の情報を非公開にしたのはおかしいとして、名古屋市民オンブズマンが公開を求めた情報公開訴訟の第1回弁論が19/4/22に名古屋地裁1102号法廷で行われました。


名古屋市は、文化庁訪問後に市長が記者会見を行い、その際の「市長ぶら下がりメモ」は公開するにも関わらず、実際に職員が書いた復命書の中身は「率直な意見の交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがある」としてほぼ公開していません。
また、「黒塗り部分を非公開にする」としており、意思表示が完結しておらず、無効の可能性すらあると名古屋市民オンブズマンは主張しています。
https://ombuds.exblog.jp/27454928/


名古屋市の代理人は、今回の公開を求める処分3件のいずれについても、非公開情報の一部を公開すべく、取り消した上で、2019年5月中を目処として、改めて行政文書一部公開決定を行う予定だとしました。

次回弁論は19/6/13(木)午後3時、名古屋地裁1102号法廷です。
どなたでも傍聴可能です。

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名古屋市は、19/4/19に現天守閣の解体申請を文化庁に提出し、受理されたとのこと。

文化庁からこれまでどのような指摘がなされていたのか、まったくわかりません。
本当に解体申請が提出できる状況だったのか?

今後5月中旬にも開かれる文化審議会が、解体を許可するかどうか判断するとのこと。

課題が山積みでまったく解決していない名古屋城天守閣木造復元事業。
形だけ復元事業が進んでいるように見せかけてきた、河村市政の罪はあまりにも重いです。

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今後の予定

今週中 河村市長ら文化庁訪問
19/4/25(木)4:29-   「金シャチの憂鬱 〜天守だけが城じゃない〜」(メ〜テレ)
19/4/25(木)10時-13時 天守閣部会(名古屋能楽堂)
19/5/7(火)18時半-20時半 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」月例勉強会(北生涯学習センター)
5月中旬        文化庁文化審議会が現天守解体の現状変更許可申請に対して何らかの判断
19/5/16(木) 14時〜  名古屋城木造化住民訴訟第1回弁論(名古屋地裁1102号法廷)
19/6/13(木) 15時〜  名古屋城文化庁とのやりとり情報公開訴訟第2回弁論(名古屋地裁1102号法廷)
19/6/14-7/2      名古屋市議会6月定例会
19/6/22(土)     

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※情報公開請求・各種訴訟・ニュースレター発行等活動するにもお金が必要です。
 情報公開訴訟をするのに印紙代が29,000円、切手代が6,740円かかっています。
 仮に勝訴しても、名古屋市民オンブズマンには1円も入ってきません。
 名古屋市民オンブズマンは会費とカンパのみで運営していますので、
 ぜひともカンパのご協力をお願いいたします。
  《郵便振替口座》
    口座番号 00870−9−105687
    加入者名 名古屋市民オンブズマンタイアップグループ
   http://www.ombnagoya.gr.jp/kannpa.htm


19/4/8(月)河村市長「名古屋城木造化が出来なかった場合、『一人で責任を取る』とは指示書に書いていない」

19/4/8に河村たかし名古屋市長定例記者会見が行われ、2022年12月までに名古屋城天守閣木造化がほぼ絶望的になっている事に関し、河村市長はまたもや責任逃れを行いました。

19/4/8 河村たかし名古屋市長定例記者会見 名古屋城関係分
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190408.pdf

河村市長は、15/8/24に名古屋市市民経済局長に「指示書」を出し、「本件の全責任は私が取る」と書きました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf

しかしながら、2019年5月の文化審議会で現天守解体が認められなかった場合は「あり得ない。これだけ丁寧にやってきているのに。(辞任は)前提かどうかはしらんけど。」とするのみ。

記者から、上記「指示書」と、19/4/1記者会見の「関係者全員切腹」は矛盾するのではないかと聞かれても「矛盾しない。一人で責任を取るとは指示書に書いていない」としました。
その上で、「指示書の効力はまだある」と認めました。
・19/4/1 河村たかし名古屋市長定例記者会見
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190401.pdf

また、石垣部会が「現天守閣解体の際の名古屋市が提案している工法は、石垣保全の観点から認められない」としたことについては、「こういう方法もある、こういう方法もある。といっているだけだ」としました。

市長は「文化庁のいうとおりにやってきた。丁寧が上にも丁寧に」を繰り返しました。

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市政記者クラブは、市長記者会見時に、どうして上記指示書、「石垣部会のまとめ」を全記者ならび市長に配付したうえで会見に臨まないのかまったく理解できません。

・19/3/29「特別史跡名古屋城跡全体整備検討委員会石垣部会のまとめ(試案)」
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-0.pdf

石垣部会が指摘しているのは、「1.天守解体のための機材を搬入するための仮設構台の下にある石垣の調査がまだ行われていない
2.内堀底面・御深井丸内側石垣調査がまだ行われていない
3.調査専門職員の人数不足」です。
河村市長は上記にまったく答えていません。

市長に記憶から都合のよいところだけを取り出して回答させるのではなく、書面を見せながら回答させないと、結局ごまかしになってしまいます。

また、市長が「文化庁の言うとおりに丁寧に」云々言っていますが、市長がただそう言っているだけで、文化庁が何を言ったのか、名古屋市がどう言ったのかはいまだに非公開です。
これでは本当に「丁寧に」やっているのかがわかりません。
・19/2/21 市民オンブズマン 事務局日誌
 名古屋城をめぐり、名古屋市が文化庁訪問時の復命書等 情報公開訴訟提訴
 https://ombuds.exblog.jp/27454928/

なお、市長は「石垣部会さんも技術提案・交渉方式をとるというのは当然わかっとったんですから」としていますが、石垣部会には木造天守閣復元についてずっと議題にされておらず、具体的な木造天守閣復元の工法についてはいまだに議題にあげられていません。

・19/3/25 名古屋城石垣部会終了後の名古屋市会見
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190325-7.pdf
 宮武正登・佐賀大学教授:誤解のないように跳ねだし云々の木造天守に絡む基礎構造についてはいまだ石垣部会ではいまだ議題にはあがっておりませんから。(資料としてしめされていますが)こんなのが今検討しているようですと、参考としてはあがっていますけれども。
 これが是か非かというような議論は今だ議題に上がっていないことをお間違えないように。

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なお、19/4/1市長会見で市長が発言した「名古屋市としては非常に丁寧に法律に従って文化庁、国交省と協議しながらその工法を左右することにも実は審査会みたいなものがあるんですよ。それは東京におられる、これ国交省から紹介してもらったけど設計士、建築を、名前はあれですけど、やりながら弁護士さんをやられとる人が中心になってこの方式でやっていいかどうか名古屋城をね。やっていいかどうか。そういう会がありました。そこでOKになっております。正式に。」の詳細を名古屋城総合事務所に問い合わせたところ、「H27.11.29 名古屋城天守閣整備事業に係る技術提案・交渉方式(設計・施工タイプ)による公募型プロポーザル実施に伴う意見聴取会」のことだとのこと。
・15/11/29 名古屋城天守閣整備事業にかかる技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)による公募型プロポーザル実施に伴う意見聴取会(第1回)
 http://nagoya.ombudsman.jp/castle/151129-1.pdf

「設計士をやりながら弁護士をされている方」は名古屋城総合事務所は確認出来なかったとしました。
ただ、大森文彦・東洋大学教授/弁護士が、一級建築士の資格を持っていたことを名古屋市民オンブズマン側で把握しました。

名古屋城総合事務所からは上記のように丁寧に回答頂きました。市長の思いつき、でたらめな指示に対し、市職員の担当者はなんとか対応策を考えてこれまでやってきたにもかかわらず、市長から具体的な追加指示もなくただ「死ぬ気で頑張れ」と言われているのが現状です。

市職員はこんなことで実際に死なないよう心より願います。

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19/4/1(月)河村市長「名古屋城木造復元が2022年12月までにできなければ関係者全員切腹」

河村たかし名古屋市長は19/4/1の定例記者会見で、名古屋城天守閣木造復元について「(2022年12月の期限に)間に合わなければ、関係者全員切腹」を明言しました。

・平成31年4月1日 名古屋市長河村たかし 定例記者会見
 

・19/4/1 河村たかし名古屋市長定例記者会見
 (名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190401.pdf

19/3/25に開催された特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会で、名古屋城現天守の解体に伴う石垣への影響について意見を聞かれた石垣部会は「文化財の現状変更をする際に当然行うべき調査・検討ならびに保全方法が十分行われておらず、検討もされていないことが明らかになったので、石垣部会としては認められない」としました。

上記については、19/3/29の特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議で「特別史跡名古屋城跡全体整備検討委員会石垣部会のまとめ(試案)」として読み上げられ、委員に配布されました。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-0.pdf

しかしながら、河村市長は上記文書をきちんと読んでいないようです。
新聞に書かれたコメントを元に「石垣部会は誤解がある」と言うのみ。

河村市長は木造復元が2022年12月までにできなければ「みんなまあ切腹と。私一人ではそのかわり私一人ではしません。関係者全員切腹です。これができなかったら。」としました。
しかし、記者から「職をかけるということか」と聞かれても、市長は「そういうことはあんまりね、選挙で市長なんか、あまり簡単にいうもんじゃないですよ。これができんかったらやめるとかね、そういうこと言うもんでないもんで、ちょっと違う表現をしたと」「そんな誰かが辞めて済むというような話じゃないでしょ。これ。ものを作るんですから普通のなんか財務省がインチキの報告を書いたとかああいうのは誰かが責任を取りゃいいんで。これ違いますので」と逃げをうちました。

河村市長は、2022年12月までに出来ない時の問題点を以下述べています。
・1年以上も天守閣を入場禁止にしている。普通は収入は減る
・木材 1年待つと保管料に1億円かかる すでに6-7割は切った。
・寄付金をすでに3億2000万円集めている

河村市長は「私も70歳ですけど嘘を言ったことありません。」と述べました。

19/4/2朝日新聞によれば、「ある市幹部は『切腹の練習をしておくので、まずは市長が見本を示してほしい』と皮肉を交えて反発した」とあります。

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河村市長は、石垣修復より先に木造天守閣復元を先に行うよう、当時の市民経済局長に15/8/24に「指示書」を出しています。
・15/8/24 河村市長 指示書
 「石垣修復を後回しにして、木造天守閣復元を先に行え。全責任は私が取る」
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf
 
にもかかわらず、「関係者全員切腹」を言い渡しています。

「技術提案・交渉方式」には、「目的物の品質・性能と価格等のバランスの判断が困難であるとか、そういう的確な施工業者の設計に対する、あるいはそういった部分の的確な判断だとか指示を行う能力が必要になる」というデメリットがあると、名古屋市が認めています。
(平成28年3月17日経済水道委員会 下山浩司名古屋城総合事務所長)

河村市長は「技術提案・交渉方式の時からやりかけたの僕しかいないんですよ。私が間違ったということになるじゃないですか。」と述べましたが、その通りです。
そもそも、石垣修復を後回しにして木造復元を技術提案・交渉方式でやると決めたこと自体が誤りだったのです。

2019年5月には文化庁が現天守閣解体の現状変更許可を出すかどうかが判明します。
切腹を実際にするかどうかの前に、すでに名古屋市が竹中工務店と契約した46億677万6000円をどうするのかを市長が決める必要があります。
・基本設計    8億4693万6000円(支払い済み)
・実施設計   15億6384万円
・木材製材契約 94億5540万円(うち21億9600万円はH30年度)
※木材の保管費用だけでも年間約1億円。

市職員に対する暴言、自身の責任は取らない、計画の根本が誤っていた市長に対し、市民はなにができるのか。
一つは19/4/7投開票の名古屋市議選でしょう。
その後、市議・市民による本格的な追及が始まります。

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なお、市長が発言した「名古屋市としては非常に丁寧に法律に従って文化庁、国交省と協議しながらその工法を左右することにも実は審査会みたいなものがあるんですよ。それは東京におられる、これ国交省から紹介してもらったけど設計士、建築を、名前はあれですけど、やりながら弁護士さんをやられとる人が中心になってこの方式でやっていいかどうか名古屋城をね。やっていいかどうか。そういう会がありました。そこでOKになっております。正式に。」についての詳細を、名古屋城総合事務所に確認しています。

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19/3/29(金)文化庁担当者「名古屋城天守台石垣は歴史的・工学的に検討を」

19/3/29に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第28回)が開催されました。

・19/3/29 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第28回) 配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-2.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-3.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-4.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-5.pdf

・特別史跡名古屋城跡全体整備検討委員会石垣部会のまとめ(試案)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-0.pdf

・19/3/29 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第28回) 
 名古屋市民オンブズマンによるメモ
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-6.pdf

本日は、各部会の検討状況について報告がありました。
名古屋市は現天守解体についての現状変更許可を2019年5月に文化庁文化審議会で審議することを求めていますが、文化庁はそれに当たり、5点の留意事項が示されました。
うち3点について石垣部会の意見を付すことが求められています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190226-1.pdf

石垣部会は19/3/25に開催されましたが、「1.現天守閣の解体に伴う石垣への影響について」と「2.天守台石垣保存方針について」のみを議論するだけで時間がきました。
しかも、石垣部会は「文化庁への名古屋城解体申請計画は当然行うべき調査・検討が行われておらず、前提を欠いており、石垣部会としては認められない」としました。

しかし、名古屋市は上記1.2.ならびに「3.石垣等詳細調査の具体的な手順・方法について」を「石垣部会にお示しさせて頂いた」とし、石垣部会から「工学的な分析だけでやろうとする誤った認識がある」「調査体制が不十分」などの意見があったことを、口頭で早口で概要を述べるのみ。

最後に、石垣部会の構成員で、全体整備検討会議の構成員でもある赤羽一郎委員が本日欠席しましたが、「特別史跡名古屋城跡全体整備検討委員会石垣部会のまとめ(試案)」が提出されたとして、名古屋城総合事務所職員が早口で読み上げました。

座長の瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授は「赤羽さんからのまとめは公開してもいいんでしょう。コピーして配って下さい」と要求し、委員をはじめ傍聴者にも配られました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190329-0.pdf

瀬口座長は、「これらについて、石垣部会ではどのような議論がなされたのか。中身の議論があるのか。『どこどこを調査しろ』しかみえない。」と尋ね、名古屋市は「前回の部会では、私どもの不備があって、出来なかった。細部に至るまで検討できなかった。個別に頂いたところはあるが、十分検討頂いてご意見頂けなかった」としました。

また、瀬口座長は「上記3点は、天守閣部会にも出せばよいのではないか」としましたが、西野輝一・名古屋城総合事務所所長は「文化庁から石垣部会の意見を付すよう留意事項がついた。天守閣部会は解体方法についてご意見頂いた」とし、瀬口座長は「文化庁のせいにしているように聞こえる」としました。
オブザーバーの文化庁主任文化財調査官は苦笑いをしていました。

瀬口座長は「天守閣部会にも石垣の専門家がいる。工学的な意見もある。セカンドオピニオンとして幅広く意見を聞かないと進まないのではないか」とし、西野所長は「天守復元については、工学的検討も必要で、広く意見を聞いて石垣の保存について深く考えたい」としました。

「石垣部会のまとめ」について、他には特に意見は出ませんでした。
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その後、天守閣部会の報告もあったようですが、名古屋市民オンブズマンの担当者が所用で中座しました。
その後も会場にいた人に聞いたところ、文化庁の主任文化財調査官は瀬口座長の発言を引き、「名古屋城天守台石垣は歴史的・工学的に検討を求める」としたとのこと。

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今回、石垣部会の問題意識が、文化庁にきちんと伝わりました。

石垣部会の千田嘉博・奈良大学教授はtwitterで以下述べました。
文化庁調査官が「引き続き石垣への影響の検討必要」としたのは、名古屋城現天守解体工事の前提になる、石垣の基礎調査や工事施工範囲の埋蔵文化財の発掘をしておらず、名古屋市は文化財としての評価と保全対策ができていないと、厳しく指摘されたのと同じことです。https://twitter.com/yoshi_nara/status/1111621338383319041

こうした問題を名古屋城石垣部会も指摘していましたが、文化庁からまったく同じ指摘を受けたことで、名古屋市の現天守解体計画が、文化庁から許可を得られる可能性は、限りなくなくなったと思われます。https://twitter.com/yoshi_nara/status/1111623415532675073

専門家による検討組織である名古屋城石垣部会の決議を無視して、文化庁調査官の指摘も無視して、このまま名古屋市が4月に文化庁への天守解体工事の申請を強行すれば、名古屋市と名古屋城総合事務所に対する文化庁の信頼感は、著しく損なわれる恐れがあります。https://twitter.com/yoshi_nara/status/1111624809203544064
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名古屋市は一体何をしたいのでしょうか。
市議会議員選挙終了後の2019年4月以降、名古屋城木造化をめぐって一気に事態が動くと思います。


19/3/26(火)名古屋城天守閣部会「また文化庁がストップしたら石垣部会を解体するくらいの覚悟が必要」

19/3/26に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会が開催されました。
現天守閣解体に際し、石垣保全について天守閣部会に諮る予定はなかったと名古屋市が話したことに、「工学的なことについて石垣部会に任せられるのか」と天守閣部会は反発しました。

19/3/26 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第17回)配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190326.pdf
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190326-1.pdf
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190326-2.pdf

・19/3/26 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第17回)
(名古屋市民オンブズマンによるメモ)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190326-3.pdf

・19/3/26 名古屋城天守閣部会終了後西野所長記者会見
(名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190326-4.pdf

天守閣部会は、天守閣を木造復元するために2017年5月から会議を行ってきました。
考古学の専門家だけでなく、工学の専門家もいて、木造復元の様々な検討をしてきました。
ただし、基礎構造など木造復元の際の石垣に関わることは、石垣部会の了解を得るよう、天守閣部会は求めてきました。

文化庁からは、現天守閣解体にあたっては5点の留意事項が示され、そのうち3点(3.現天守の解体・除去工事が文化財である石垣等に影響を与えない工法であり、その保存が確実に図られること。4.石垣等保全の具体的方針 5.石垣等詳細調査の具体的な手順・方法等(石垣調査計画))について、石垣部会の意見を付すことが求められていました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190226-1.pdf

本日の天守閣部会では、前半の3点(1.現天守を解体する理由、2.現天守閣の解体工事計画 3.現天守閣解体に伴う天守台石垣への影響と対策)が議題としてあげられましたが、4.と5.については議題に挙げられませんでした。

麓和善・名古屋工業大学大学院教授は「4.5をクリアしないと現状変更できない。どうなっているのか」と質問したところ名古屋市は「石垣部会に示して、頂いた意見を付して文化庁に提出したい。事前に文化庁に出す前に資料としてお示ししたい」としました。

麓教授は「工学的検討は石垣部会で出来るのか」と質問しましたが、西野輝一・名古屋城総合事務所所長は「今整理している」とするのみ。

古阪秀三・立命館大学客員教授は「石垣部会で技術的なことができないのなら、こちらに任せる覚悟が必要。名古屋市民が喜ぶなら早く進めないと。4月に文化庁に出されるが、また文化庁ストップするなら、石垣部会を解体してやり直すくらいの覚悟が必要だ」としました。

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天守閣部会終了後の会見で、天守閣部会委員から石垣部会解体の提案がされたことを聞かれた西野所長は「石垣についてご助言をいただける専門家は非常に限られている。工学的検討については、天守閣部会に西形先生がいらっしゃるので、西形先生を中心にご検討頂くことを検討しており、石垣部会とも相談している」としました。

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天守閣部会終了後、名古屋市職員が天守閣部会委員に、昨日の石垣部会に関する新聞記事を配布し、それを委員が熱心に読んでいたのが非常に象徴的だと感じました

石垣部会は19/3/25に、天守解体計画について「仮設桟橋・仮設構台を設置する石垣の調査をし、その影響を十分考慮し、保全措置を講じた上での計画でない」として計画を否決しました。

その様子を、名古屋城総合事務所職員はもちろん、竹中工務店、マスコミ、傍聴者は間近に見ていただけでなく、マスコミ報道を通じて多くの名古屋市民が状況を把握しました。
状況を知らなかったのは、天守閣部会委員だけだったといっても過言ではありません。

天守閣部会では、石垣部会がどのような意見を言ったのか、報告はありませんでした。
何を問題にしているのかすら情報を共有化せず、「いたずらに時間を浪費する石垣部会けしからん」と天守閣部会委員が思っているのであれば、情報共有しなかった名古屋城総合事務所に問題があります。

この期に及んでも、石垣部会・天守閣部会の情報共有はほとんどなく、意見のすれ違いばかり目にします。

しかも、天守閣部会にも、4.石垣等保全の具体的方針 5.石垣等詳細調査の具体的な手順・方法等(石垣調査計画))は議題とせず、単に示すのみとのこと。
(天守閣部会終了後、西野所長にマスコミが聞いたところ、5月文化庁申請までには、石垣部会も天守閣部会も開催しないとのこと)

有識者の意見すら聞こうとしない名古屋市の姿勢が、このような事態を招いたのではないでしょうか。

(なお、記者が質問中に述べている「石垣部会は『市の附属機関』」は事実誤認です。
石垣部会・天守閣部会は、条例に基づく『附属機関』ではありません。
http://www.city.nagoya.jp/shiminkeizai/cmsfiles/contents/0000010/10433/kankoubunka.pdf
また、『附属機関に類するもの』は「市の施策又は事業の企画・立案又は方針決定に際し、専門的知識の導入、利害の調整、民意の反映等を目的」とするものであって、決して「市の方針に沿った同意をいただくのが前提」ではありません!!

今後、19/3/29に全体整備検討会議が開催されますが、何がどうなるとも思えません。

自民党の丹羽ひろし市議も「名古屋城天守閣木造復元に赤信号!」と19/3/26にブログで書きました。
https://blogs.yahoo.co.jp/tetujin28164/56352119.html

「2022年12月が絶対」としてきた河村市長のツケが、一気に吹き出る日も近いです。
・15/8/24 河村市長 指示書
 「石垣修復を後回しにして、木造天守閣復元を先に行え。全責任は私が取る」
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf


19/3/25(月)石垣部会「文化庁への名古屋城解体申請計画は前提を欠いており、石垣部会としては認められない」

19/3/25に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第30回)が開催されました。
名古屋城現天守の解体に伴う石垣への影響について意見を聞かれた石垣部会は「文化財の現状変更をする際に当然行うべき調査・検討ならびに保全方法が十分行われておらず、検討もされていないことが明らかになったので、石垣部会としては認められない」としました。

19/3/25 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第30回)配付資料
 
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190325.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190325-1.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190325-2.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190325-3.pdf
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190325-4.pdf

19/3/25 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第30回)
名古屋市民オンブズマンによるメモ
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190325-5.pdf

19/3/25 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣部会(第30回)
終了後の記者会見 名古屋市民オンブズマンによるメモ
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190325-6.pdf

19/3/25 15:22 名古屋城石垣部会終了後の名古屋市会見・石垣部会記者会見
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190325-7.pdf

名古屋市は、現天守閣の耐震性が低いことを理由に、2022年12月までに木造復元するとし、竹中工務店と505億円を上限として基本協定を結びました。
しかし、石垣保全方針等がきちんと策定されていないため予定通りに進んでいないため、名古屋市は「現天守閣の耐震性が低いのを放置できない」ことを理由に、木造復元と解体を切り離し、先に解体だけ2019年5月に文化庁に申請する方針を決めました。

しかしながら、文化庁からは解体の現状変更申請提出にあたり5項目の「留意事項」がでました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190226-1.pdf
そのうち3点(1.現天守の解体・除去工事が文化財である石垣等に影響を与えない工法であり、その保存が確実に図られること。2.石垣等保全の具体的方針 3.石垣等詳細調査の具体的な手順・方法等(石垣調査計画))について、石垣部会の意見を付すことが求められていました。

今回、上記3点に加えて、これまで行ってきた本丸石垣発掘調査について議題に挙げられましたが、石垣部会は「事前に委員に相談もなく、直近に膨大な資料を送ってきて、しかもこれらを1時間半で議論するのは無理がある」としました。

1点目の「現天守の解体・除去工事が文化財である石垣等に影響を与えない工法であり、その保存が確実に図られること。」について、名古屋市は、「天守解体のため、北の外堀に仮設桟橋を作り、内堀に仮設構台を作る予定。ボーリング調査結果を踏まえると、石垣の堀底を保護すれば、石垣への影響は少ないと考える」としました。

宮武正登・佐賀大学教授は「表土の厚みを見ていない。遺構面もトレンチ調査もせず、どうして石垣への影響の計算ができるのか」と疑問を呈しました。

千田嘉博・奈良大学教授は「熊本城の修復でも、仮設橋を作ろうとしているが、文化庁は『橋を架けるところを全て調査せよ』といっている。計画を立てて、十分な保全策をたててはじめて許可されるのは名古屋城総合事務所も当然知っているはずだ。
名古屋城では、仮設桟橋を架ける外堀、仮設構台を作る内堀、その対岸、御深井丸、さらに本丸石垣調査について、立面調査・図面が必要。それらの現状変更許可を取るには1年はかかる。 この計画は上記調査を行っておらず、前提を欠いているため、石垣部会としては認められない。
文化庁としても、当然求められる手順を踏んでいないので『形式が整っていない』として客観的に突っ返されるだろう。
それら調査をした上で、国の特別史跡を『できれば』ではなく『絶対』に保存する工法を提案する」としました。

宮武教授は「堀底にゴミ穴があることがわかっているが、範囲も規模もわかっていない。万が一沈下した場合どうするのか。中止じゃ遅い」としましたが、名古屋城総合事務所は「今の時点では検討していない」としました。

赤羽一郎・愛知淑徳大学非常勤講師は「堀底を保護するためと提案されているESP工法は、文化財で実績はあるのか?文化庁が認めた実績はあるのか?」と質問しましたが、名古屋城総合事務所は「我々が知る限り実績は無い」としました。

2点目の「石垣等保全の具体的方針」について、名古屋市が天守台石垣を調査した結果、石垣の孕みの後ろは空洞ではなく土と栗石だとしました。
宮武教授は「空洞よりもっと大変。ダメージが生じている。」としました。

宮武教授は「来年度、新体制5人で、5現場の調査できるのか」としましたが、名古屋城総合事務所は「経験が十分と言えないが、なんとかやりたい」とするだけ。

また、千田教授は「名古屋市が石垣を調査した結果、江戸時代の石垣が現存していることが判明した。
竹中工務店が提案したという、木造天守を支える『跳ねだし加工』という、いったん石垣を外して工事を行うというものは、文化庁の方針に明確に抵触する。部会が以前指摘したが、西野所長は記者会見で『千田の個人的意見』と発言したが撤回をしてほしい。部会としての意見だ」としました。
宮武教授も「文化庁は鼻で笑っていた。『江戸時代の石垣をはずすなんてありえない』論外の工法だ」としました。

また、文石協の役員名簿から名古屋市がコンサル2名にお願いした件の位置づけも、「名古屋市が名古屋城の大小天守閣の石垣の適切な保存をはかるためのアドバイザー」とはっきりさせました。

結局、上記2点を議論するだけで時間が無くなりました。
最後に、赤羽構成員が「去年も今年も担当者が1人ずつ退職された。担当者に負荷がかかっているからだ。
5名の埋蔵文化財担当者で調査ができるか。担当者が死にますよ。文化庁が認めるはずがない」としました。

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その後記者会見が行われました。

西野輝一・名古屋城総合事務所所長は「石垣部会から十分ご意見を頂いた。一部委員から『机上の空論』と言われたが、その旨文化庁に伝える。
市としては急ぎ天守を解体するため、文化庁に申請する。判断するのは文化庁。5月に解体許可が出なかった場合はお答えできない。」としました。
記者から「『文化庁から計画が突き返される可能性』があり、その場合名古屋市と文化庁・石垣部会との信頼関係を壊すのでは」という指摘には答えませんでした。

その後に石垣部会の記者会見も行われました。
宮武教授は「申請と許可は別だ。部会として内容を担保できなくても、申請は可能。文化庁がどう考えるかだ」としました。

千田教授は「埋蔵文化財について当然すべき調査、検討、保全方法が十分行われていない、検討していないことが明らかになった。その状況で文化庁に提出するのは名古屋市のご判断。しかし文化庁がどのようにご判断するか、一般的には推測ができると個人的に思う」としました。
また、「仮に石垣部会の決定とアドバイザーが対立する提案があった場合、名古屋市が判断することは過去もあってはならないし、今後も絶対あってはならない。審議するのは石垣部会というのは過去もこれからもそう。今後具体的な調査成果を検討する際に重要だ」としました。

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記者会見終了後、石垣部会構成員は、現在修復が行われている搦手馬出石垣を見学に行きました。

千田教授はツイッターで以下述べました。
「名古屋城本丸内堀内に解体石材を置いていますが、保護シートは紫外線劣化によって完全に破れ、雨風によって石材番号を記したペンキや墨は流れ落ち、石材そのものの劣化が懸念されます。」 https://twitter.com/yoshi_nara/status/1110158031159848961
これら石材ひとつひとつが国特別史跡の石垣を構成したものであり、解体して空堀内に仮置きしたまま、基本的な保全管理を怠っている現状は、文化庁の補助事業として適切性を保っているか、案じています。名古屋城総合事務所は会計検査院の調査に耐えられるでしょうか。 https://twitter.com/yoshi_nara/status/1110159911042744320
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今後、19/3/26に天守閣部会、19/3/29に全体整備検討会議が開催されます。
しかしながら、石垣部会がこれほど明確に、現天守解体計画を否定しているので、文化庁が現計画を簡単に認めることはないでしょう。

毎日新聞によれば、「ある市幹部は『遅れることは分かっていた。後は河村市長がいつ(工期遅れの発表を)決断するかだ』と明かした。」とのこと。
https://mainichi.jp/articles/20190325/k00/00m/040/350000c

名古屋市が竹中工務店と既に契約したのは以下46億677万6000円分です。
・基本設計    8億4693万6000円(支払い済み)
・実施設計   15億6384万円
・木材製材契約 94億5540万円(うち21億9600万円はH30年度)
木材の保管費用だけでも年間約1億円とのこと。

工期が遅れた場合、どうなるのか。名古屋市はいまだに発表しません。

いったいだれがこのような責任を取るのでしょう。1担当者の問題ではないことは確かです。
・15/8/24 河村市長 指示書
 「石垣修復を後回しにして、木造天守閣復元を先に行え。全責任は私が取る」
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/shijisho.pdf
 

19/3/20(水)19/2/1河村市長 文化庁訪問時「現天守解体が認められないのなら、危ないので竹中の調査を止める」

名古屋市は、19/2/1に名古屋城木造天守閣復元の件で河村市長をはじめとする名古屋市職員が文化庁を訪問した際の復命書を公開しました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190320.pdf

その中で、河村市長は「木材の保管料が毎年1億ずつかかる。すでに半分以上伐採した。予算も通している。認められないのなら、危ないので竹中の調査を止める。」と発言していたことが判明しました。
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河村市長の発言の趣旨がよく分かりませんが、「現天守閣解体を文化庁が認めない場合、現天守閣の下で石垣調査をしている竹中工務店の職員が、地震等発生時に危険なため、名古屋市と竹中工務店が契約している石垣調査を止める」ということなのでしょうか。

・Is値0.14は7階であって、地下1階はIs値0.24です。
 16/10/24 名古屋市観光文化交流局
 名古屋城天守閣の地震に対する安全対策の検討について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/161024.pdf
 
・竹中工務店は、Is値を承知の上で石垣調査を請けています。
 竹中工務店が「石垣調査は危険だから中止して欲しい」と言ったのでしょうか。
 石垣調査委託特記仕様書には、特に記載がありませんでした。
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180903-3.pdf
・本当に名古屋市が石垣調査を止めた場合、竹中工務店との契約はどうなるのでしょうか。さらに費用がかかるおそれや、法廷闘争も想定できます。

また、復命書を読むと、河村市長が一方的に自分の都合だけを述べていることがわかります。
公開されている部分は、過去に公の場で発言していることですが、いまだに非公開となっている部分で何を言っているのかが非常に気になります。

また、文化庁が「●引き延ばしたりはしない。適切なものが揃えばしっかりと審議する。●」と発言したとありますが、非公開部分こそ重要なのではないでしょうか。

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なお、今回の請求は、以前19/2/4に情報公開請求していますが、19/2/15づけで不存在決定が出ています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190215-1.pdf

にもかかわらず、今回開示された復命書の作成日付は、19/2/4,19/2/5、19/2/6と、不存在決定の出る前に作成されています。
河村市長は情報公開をまったくないがしろにしています。
このように情報を公開しないから、今日の迷走を生んでいると思います。

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なお、18/12/20に開催された全体整備検討会議の議事録は公開されました。

・2018年12月20日に開催された、特別史跡名古屋城跡
 全体整備検討会議 議事録
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190315.pdf

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19/3/18(月)名古屋城調査研究センター所長に服部英雄氏

名古屋市は、19/4/1に新設する名古屋城調査研究センターの所長に、くまもと文学・歴史館長の服部英雄氏を委嘱すると発表しました。

・19/3/18 名古屋市観光文化交流局名古屋城総合事務所保存整備室
 名古屋城調査研究センター所長の委嘱について
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190318.pdf

名古屋城に係る調査研究に対し、学術的・専門的な見地から指導・助言を行うと言います。

なお、19/1/25京都新聞で、服部氏は「愚かな戦争が破壊した文化財を、史実に基づき復元する。世界の趨勢はそれを高く評価する。」と述べています。

・19/1/25 京都新聞
 服部英雄氏 文化財保護法70年、復元再考
 https://www.kyoto-np.co.jp/info/sofia/20190125_5.html

今後も注目していきたいと思います。

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今後の予定

・19/3/25(月)13:30-15:30 石垣部会(KKRホテル)
 http://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2018/kankobunkakoryu/0000112306.html
・19/3/26(火)10:00-13:00 天守閣部会(KKRホテル)
 http://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2018/kankobunkakoryu/0000115770.html
・19/3/29(金)14:00-16:00 全体整備検討会議(能楽堂)
 http://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2018/kankobunkakoryu/0000113450.html
  
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19/3/15(金)名古屋市議会 名古屋城現天守閣解体予算等を可決 共産反対 自民3人退席

19/3/15に開催された名古屋市議会本会議で、名古屋城現天守閣の解体準備予算9億6100万円等を可決しました。
・名古屋城天守閣の構台等仮設工事   9億6100万円(債務負担行為 11億4200万円)
・名古屋城調査研究センターの新設     5185万2000円
・木造天守閣の昇降に関する新技術の公募  4093万1000円(債務負担行為 1億8455万5000円) 
・名古屋城天守閣の実物大階段模型     9050万円
 及び展示施設の建設